JP6270960B1 - かご上作業床およびエレベータの乗りかご - Google Patents

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Abstract

【課題】既設のエレベータに容易に取り付けることのできるエレベータのかご上作業床を提供する。【解決手段】実施形態のかご上作業床は、エレベータのかご室の天井裏面に設置される作業床部材と、作業床部材の裏面に設けられ、天井裏面に固定されてかご室の天井板を補強する補強部材の立上り部と向き合うように天井裏面に向かって固定部が延びる固定部材と、固定部材の側面を補強部材の側面に結合する結合部材と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、かご上作業床およびエレベータの乗りかごに関する。
従来、エレベータの乗りかごの天井板の上(天井裏面、上面)には、天井の強度を補強するための補強部材が、例えば格子状に固定されている。また、乗りかごの天井裏面には、かご室内の照明装置、空調装置等が配置されている場合がある。そのため、これらの装置の据え付け時や保守点検作業時には、天井板の上で作業者が作業する必要があるが、前述したように天井裏面は、補強部材が複数固定されているため平らではなく、足場が不安定であった。そのため、天井裏面を平坦化する作業床やカバーを予め備えるエレベータのかご室が提案されている。
特開2008−13328号公報 実開昭62−65479号公報
しかしながら、従来の作業床やカバーは、エレベータの乗りかごの設計時に構造が検討され、エレベータの新設時に取り付けられるもので、既設のエレベータの乗りかごに、そのまま適用することは困難であった。したがって、既設のエレベータに容易に取り付けることのできるエレベータのかご上作業床が提供できれば、かご上での装置の据え付け時や保守点検作業時の安全性が向上し有意義である。
実施形態のかご上作業床は、例えば、作業床部材と、固定部材と、結合部材とを備える。作業床部材は、エレベータのかご室の天井裏面に固定されてかご室の天井板を補強する補強部材を覆うように設置される。固定部材は、作業床部材の裏面に設けられ、補強部材の立上り部と向き合うように天井裏面に向かって固定部が延びる。結合部材は、固定部材の側面を補強部材の側面に結合する。
図1は、実施形態のかご上作業床を適用可能なエレベータの乗りかごの斜視図である。 図2は、実施形態1のかご上作業床をエレベータのかご室の天井板に設置した例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1のかご上作業床の断面図である。 図4は、実施形態1のかご上作業床を天井板の補強部材に固定した状態を説明する断面図である。 図5は、実施形態1かご上作業床の固定部材の周辺を示す拡大断面図である。 図6は、実施形態1のかご上作業床とともに拡張かご上作業床を固定した状態を説明する斜視図である。 図7は、実施形態1の拡張かご上作業床の断面図である。 図8は、実施形態1のかご上作業床と拡張かご上作業床の接続状態を説明する断面図である。 図9は、実施形態1のかご上作業床と拡張かご上作業床の接続部分の詳細を示す拡大断面図である。 図10は、実施形態1のかご上作業床と拡張かご上作業床をエレベータの天井板の上面に敷き詰めた例を示す斜視図である。 図11は、実施形態2のかご上作業床を天井板の補強部材に固定した状態を示す断面図である。 図12は、実施形態2の変形例を説明する断面図である。 図13は、実施形態3のかご上作業床を天井板の補強部材に固定した状態を示す断面図である。
以下に、実施形態に係るエレベータの乗りかごの天井板に適用するかご上作業床の構造および固定状態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれ、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、以下に説明するかご上作業床を適用可能なエレベータの乗りかご10の斜視図である。乗りかご10は、複数の壁部材12aと、少なくとも一面に設けられた開閉駆動可能なかご扉12bと、床板12cと、天井板14とで囲まれた例えば箱形のかご室12を形成している。天井板14の上面(天井裏面)には、例えばかご室12内の照明装置(不図示)や空調装置16等が配置されている。この他、天井板14の上面には、乗りかご10を昇降路に敷設されたガイドレールに接触して乗りかご10をガイドするガイドローラ(不図示)等の各種装置を固定する上梁18が固定されている。さらに、天井板14の上面には、天井板14を補強するための補強部材20が複数固定されている。図1の場合、補強部材20として、例えば山形鋼(等辺山形鋼や不等辺山形鋼)で形成された第1補強部材20aと第2補強部材20bとが例えば格子状に概ね一定間隔で固定されている。補強部材20は天井板14と一体的に形成されていてもよいし、溶接等の周知の接合技術を用いて天井板14に後付けで固定されてもよい。
本実施形態は、天井板14の上面に設置された空調装置16や上梁18に固定された各種装置の保守点検作業を行う場合、またはそれらの据え付け作業等を行う場合に、天井板14上での足場を不安定にする原因になり得る補強部材20を覆うことができる後付け可能なかご上作業床を提供するものである。
<実施形態1>
図2は、図1に示す乗りかご10の上面を覆う天井板14に設けられた補強部材20を覆って、平坦な作業足場を形成するかご上作業床22を設置した状態を示す斜視図である。図3は、図2におけるX−X線断面図であり、かご上作業床22の構成を説明する断面図である。また、図4は、かご上作業床22を天井板14の補強部材20に固定する状態を示す断面図であり、図5は、その拡大図である。
図3に示すように、かご上作業床22は、扁平な作業床部材24と、この作業床部材24の裏面で天井板14の上面(天井裏面)に設けられた補強部材20(図2参照)に固定できるように設けられた固定部材を備える。かご上作業床22の場合、固定部材は、第1固定部材26(第一の固定部材)と第2固定部材28(第二の固定部材)で形成される例である。また、第1固定部材26はかご上作業床22を天井板14に固定するための結合部材30を備える。
作業床部材24の材質は、扁平な板材であれば材質は適宜選択可能であり、金属板、樹脂板や木板等が利用可能である。なお、かご上作業床22の設置後の乗りかご10全体の重量の増加を最小にするとともに、かご上作業床22の運搬を容易にするために、作業床部材24は軽量化することが望ましい。作業床部材24を例えば金属板で形成する場合は、アルミニウム等の軽量金属が望ましい。
第1固定部材26および第2固定部材28は、例えば、アルミニウム等の金属製の溝形鋼で形成することができる。第1固定部材26、第2固定部材28を溝形鋼で形成する場合、図3に示すように、溝形鋼の溝開口部が互いに離反方向を向き、溝形鋼の底板部である固定部Sが互いに向き合うように所定の間隔を空けた状態で配置される。そして、溝形鋼の側板部の一方が作業床部材24に溶接やボルト等で固定される。なお、第1固定部材26および第2固定部材28を作業床部材24にボルト等のねじを用いて固定する場合、作業床部材24に座ぐり穴等を設けて、ねじ頭が作業床部材24の上面側(作業床面側)に突出しないようにすることが望ましい。
図2に示すかご上作業床22の場合、第1補強部材20aと平行となる作業床部材24の縁部に第1固定部材26が固定され、当該第1固定部材26より内側に第2固定部材28が固定される。また、かご上作業床22の場合、第1固定部材26の結合部材30は、ウェルドナット30a、ナット30b、ボルト30cを含む。ウェルドナット30aは、第1固定部材26の溝の内部で固定部Sに形成された貫通孔と対応する位置に例えば溶接等で固定されている。なお、第1固定部材26の固定部Sの板厚が十分であり、第1固定部材26に雌ねじが形成できる場合は、ウェルドナット30aは省略してもよい。なお、ナット30bはボルト30cが第1固定部材26の固定部Sを貫通してねじ込まれた場合に、ボルト30cの緩みを防止するために設けられる。ナット30bに代えて他の緩み防止部材を用いてもよいし、緩みを考慮する必要がない場合は、省略してもよい。
図4、図5を用いて、第1固定部材26、第2固定部材28によるかご上作業床22の固定状態を詳細に説明する。前述したように、天井板14に設けられた補強部材20(例えば第1補強部材20a)が山形鋼の場合、図4に示すように、一方の側板部が天井板14の上面に固定され、他方の側板部が立上り部Pとなる。かご上作業床22は平行な二本の補強部材20(例えば第1補強部材20a)の立上り部Pを跨ぐように配置される。したがって、第1固定部材26と第2固定部材28とで形成される1セットの固定部材は、第1補強部材20aの立上り部Pの形成間隔に対応した間隔で作業床部材24に固定される。そして、平行な二本の立上り部Pが第1固定部材26の固定部Sと第2固定部材28の固定部Sで形成される隙間にそれぞれ挿入されることでかご上作業床22が天井板14に装着される。
なお、第1固定部材26の固定部Sと第2固定部材28の固定部Sとで形成する隙間L1は、第1補強部材20aの立上り部Pの厚さt1より大きく設定され、かご上作業床22の着脱時の作業が容易にできるようにすることが望ましい。
図4に示すように、第1固定部材26の側面と第2固定部材28の側面とで形成される空間に第1補強部材20aの側面を立上り部Pの表裏を挟むように挿入したら第1固定部材26に設けられたボルト30cを締め込むことにより第1補強部材20aの立上り部Pを第2固定部材28に押圧し、かご上作業床22を第1補強部材20a、つまり天井板14に固定する。このとき、結合部材30は、溝開口部が作業床部材24の一対の縁部でそれぞれ外側に向けられて固定された第1固定部材26に設けられているので、作業床部材24の向かい合う一対の縁部に設けられた結合部材30を容易に締め込むことができる。なお、図4に示すように、かご上作業床22の第1固定部材26は、作業床部材24の縁部から一部が突出する突出部26aを形成するように作業床部材24に固定されている。反対側に設けられた第1固定部材26も同様に、突出部26aを形成するように作業床部材24に固定されている。突出部26aは、後述する拡張かご上作業床32をかご上作業床22に並べて配置する際に利用する。
図2に示すように、かご上作業床22を装着するのみで、かご上での作業スペースを十分に確保できる場合もあるが、足りない場合もある。その場合、図6に示すように、作業スペースを広げる拡張かご上作業床32をかご上作業床22に接続して配置することができる。拡張かご上作業床32もかご上作業床22と同様に天井板14上で空調装置16や上梁18を避けて補強部材20(図6の場合、第1補強部材20aと第2補強部材20bのうち第1補強部材20a)を用いて固定することができる。
図7は、拡張かご上作業床32の構造を説明する断面図である。基本的な構造は、かご上作業床22と同様であるが、拡張かご上作業床32の場合、第1固定部材26と第2固定部材28とで構成する固定部が拡張作業床部材34の一方の縁部のみに設けられている。すなわち、拡張かご上作業床32は、扁平な拡張作業床部材34と、この拡張作業床部材34の裏面で天井板14の上面(天井裏面)に設けられた補強部材20に固定できるように設けられた固定部材を備える。拡張作業床部材34に設けられる第1固定部材26、第2固定部材28および結合部材30(ウェルドナット30a、ナット30b、ボルト30c)の構成はかご上作業床22において対応する部材と同様な構成を有する。拡張作業床部材34もかご上作業床22と同様に、第1固定部材26は、拡張作業床部材34の縁部から一部が突出する突出部26aを形成するように拡張作業床部材34に固定されている。また、第1固定部材26の固定部Sと第2固定部材28の固定部Sとで形成する隙間L1は、第1補強部材20aの立上り部Pの厚さt1より大きくされ、拡張作業床部材34の着脱時の作業が容易にできるようにすることが望ましい。
一方、拡張かご上作業床32において、第1固定部材26および第2固定部材28が設けられていない拡張作業床部材34の反対側には、いずれの部材も設けられず、扁平な平坦領域34aとなっている。この平坦領域34aは、図4で示すかご上作業床22の突出部26aに載せられることにより拡張作業床部材34の一方の縁部を支持する。拡張かご上作業床32に形成された突出部26aは、他の拡張かご上作業床32を連結する場合に用いられる。
図8は、かご上作業床22の両縁部に設けられた突出部26aに拡張作業床部材34の平坦領域34aが載せられ、かご上作業床22および拡張作業床部材34が連結された状態を示している。図8は、図6におけるY−Y線断面図である。また、図9は、かご上作業床22の突出部26aと拡張かご上作業床32の平坦領域34aの連結部の拡大断面図である。かご上作業床22と拡張かご上作業床32の配列方向における拡張かご上作業床32の拡張作業床部材34の幅は、天井板14に装着したときにかご上作業床22の作業床部材24に乗り上げないような長さに設定される。つまり、拡張かご上作業床32の第1固定部材26の固定部Sと第2固定部材28の固定部Sとで形成される隙間に、かご上作業床22が装着された第1補強部材20aの隣の第1補強部材20aの立上り部Pを挿入した状態で拡張作業床部材34と作業床部材24が重ならないようにされている。なお、拡張かご上作業床32の拡張作業床部材34の平坦領域34aは、図9に示すように、第1固定部材26の突出部26aに載せられたときに、かご上作業床22の作業床部材24に対して余裕隙間Gが形成されることが望ましい。このように、予め余裕隙間Gを考慮して寸法決めを行っておくことにより、第1補強部材20aの形成間隔に設置誤差や加工誤差が生じた場合でも拡張かご上作業床32とかご上作業床22とが重なることなく接続することができる。
このように構成される拡張かご上作業床32を天井板14に固定する場合、まず、かご上作業床22を天井板14の任意の位置、望ましくは天井板14の第1補強部材20aの配列方向において、ほぼ中央の二本の第1補強部材20aにかご上作業床22を固定する。この場合、かご上作業床22の両縁部に設けられた第1固定部材26のボルト30cのボルト頭はいずれもかご上作業床22の外側を向いて設けられているので、容易にボルト30cの締め込み作業を行うことができる。
続いて、図8に示すように、かご上作業床22に対して足場を拡張したい方向に拡張かご上作業床32を装着する。例えば、かご上作業床22の左側に拡張かご上作業床32を装着する場合、拡張作業床部材34の左側に第1固定部材26および第2固定部材28が設けられた拡張かご上作業床32を準備する。なお、拡張作業床部材34において、第1固定部材26(第2固定部材28)が設けられた縁部に隣接する一対の向き合う縁部のそれぞれを区別しない場合、拡張かご上作業床32を180°回転させればかご上作業床22の左右いずれの方向にも対応可能であり、一種類の拡張かご上作業床32を準備すればよい。図8において、かご上作業床22の右側に拡張かご上作業床32を装着する場合もボルト30cのボルト頭はかご上作業床22と逆側に存在するため、ボルト30cの締め込み作業も容易に行うことができる。なお、拡張かご上作業床32は、かご上作業床22の反対側に第1固定部材26が存在し突出部26aが設けられているので、かご上作業床22に接続された拡張かご上作業床32の突出部26aを用いて、さらに別の拡張かご上作業床32を装着(連結)させることが可能で、追加した拡張かご上作業床32のボルト30cを容易に締め付けることができる。また、拡張かご上作業床32はかご上作業床22の突出部26aを上から押さえ込むように配置されるので、かご上作業床22の天井板14に対する固定状態をより安定化させ、振動等によるかご上作業床22の緩みを防止することにも寄与する。拡張かご上作業床32に他の拡張かご上作業床32が接続される場合も同様の効果を有する。
図10は、上述したように、天井板14にかご上作業床22を最初に固定した後、順次拡張作業床部材34を接続していくことにより、かご上作業床22および拡張かご上作業床32により天井板14上の平坦な足場領域を拡張した例である。図10の例の場合、天井板14上で空調装置16および上梁18の設置領域を除くほぼ全領域がかご上作業床22および拡張かご上作業床32で覆われている例である。なお、上梁18を挟んで空調装置16が設けられている側において、左右の最も外側は、空調装置16を避ける必要がないため、第1補強部材20aに沿う長さがかご上作業床22やそれに接続された拡張かご上作業床32より長い拡張かご上作業床32aが装着されている例が示されている。なお、拡張かご上作業床32aに替えてかご上作業床22と同じ長さの拡張かご上作業床32を用いてもよい。
このように、かご上作業床22によれば、乗りかご10の天井板14上面を平坦にすることできるため、かご上作業時の安全性が向上できる。また、作業スペースを拡張するための拡張かご上作業床32は、一端をかご上作業床22や他の拡張かご上作業床32によって支持されるため、拡張かご上作業床32の構造が簡略化され、コスト低減や軽量化に寄与できる。また、拡張かご上作業床32の一端は、かご上作業床22や他の拡張かご上作業床32を上から押さえ込むように配置されるので、配列固定されるかご上作業床22や拡張かご上作業床32の設置安定性が向上できる。また、結合部材30は作業床部材24や拡張作業床部材34の下面側で当該作業床部材24や拡張作業床部材34と略平行にねじ込み可能なので、作業床部材24や拡張作業床部材34に結合部材30が露出することなく、作業床部材24や拡張作業床部材34の上面の平坦性を容易に維持できる。また、かご上作業床22や拡張かご上作業床32の固定部材として第1固定部材26と第2固定部材28とで形成することにより、例えば補強部材20(第1補強部材20a等)に据え付ける場合に、立上り部Pを挟み込むことによりかご上作業床22や拡張かご上作業床32を仮止できる。その結果、かご上作業床22や拡張かご上作業床32の据え付け時の作業性が向上する。
<実施形態2>
図11は、実施形態2のかご上作業床36の構造を説明する断面図である。実施形態2のかご上作業床36は、実施形態1のかご上作業床22と同様に、作業床部材38を備える点で類似する。一方、かご上作業床36は、かご上作業床22が備える第2固定部材28に相当する部材を備えない点で異なる。また、かご上作業床36は、第1固定部材26に相当する固定部材40の作業床部材38に対する固定方向が異なる。例えば、固定部材40を溝形鋼で形成する場合、溝形鋼の底板部である固定部Sが作業床部材38の外側を向くように(溝形鋼の溝が作業床部材38の内側を向く)ように作業床部材38に固定されている。固定部材40は、かご上作業床22の第1固定部材26と同様に、作業床部材38の縁部から一部が突出する突出部40aを形成するように作業床部材38に固定されている。反対側に設けられた固定部材40も同様に、突出部40aを形成するように作業床部材38に固定されている。
実施形態2のかご上作業床36は、天井板14の補強部材20(例えば、第1補強部材20a)の立上り部Pに設けられた貫通孔を用いて装着する。立上り部Pに設けられた貫通孔は、立上り部Pに元々形成されていた孔でもよいし、かご上作業床36を装着するために形成された孔であってもよい。立上り部Pに元々形成されていた孔とは、例えば、他の構造物を天井板14に固定する際に用いる工具(例えばドライバ等)を挿入する孔や、天井板14をかご室12の上部に組み付ける際に吊り上げるフックを引っ掛ける孔であってもよい。また、補強部材20の軽量化のために立上り部Pに設けられた孔であってもよい。また、孔の代わりに、立上り部Pに設けた切欠き部であってもよい。
固定部材40の固定部Sの内側(溝形鋼の溝の内部側)には、立上り部Pに設けられた貫通孔に対応する位置に同様な貫通孔が形成され、その貫通孔の周囲を覆うようにウェルドナット42aが溶接等で固定されている。ウェルドナット42aとボルト42bとで結合部材42を構成している。固定部材40の固定部Sの板厚が十分であり、立上り部Pの貫通孔に対応する位置に雌ネジを形成できる場合は、ウェルドナット42aを省略してもよい。
かご上作業床36を天井板14に装着する場合は、作業床部材38の相対する縁部に設けられた固定部材40の固定部Sを天井板14の隣接する補強部材20(第1補強部材20a)の立上り部Pの間にそれぞれの固定部Sと立上り部Pとが接触するように配置し、ボルト42bを立上り部P側よりウェルドナット42aに挿入してねじ込む。その結果、かご上作業床22と同様に天井板14の補強部材20(例えば第1補強部材20a)にかご上作業床36を装着することができる。このように、補強部材20(第1補強部材20a)に設けられた貫通孔を利用してかご上作業床36を固定する構造とすることで、第2固定部材を省略可能となり、コストの削減およびかご上作業床36の軽量化に寄与できる。
なお、かご上作業床36と同様に第1補強部材20aに設けられた貫通孔を用いる拡張かご上作業床を形成可能である。この場合、かご上作業床36に設けられた一対の固定部材40のうちいずれか一方を取り外した形状と同様な形状となる。そして、かご上作業床22に対して拡張かご上作業床32を装着した場合と同様に、かご上作業床36の突出部40aや他の拡張かご上作業床の突出部40aに作業床部材38の一端側を載せて、他端側の固定部材40を立上り部Pに固定することにより設置することができる。
このように、かご上作業床36および拡張かご上作業床を用いることにより、乗りかご10の天井板14の上面を平坦にすることできるため、かご上作業時の安全性が向上できる。また、作業スペースを拡張するための拡張かご上作業床は、一端をかご上作業床36や他の拡張かご上作業床によって支持されるため、拡張かご上作業床の構造が簡略化され、コスト低減や軽量化に寄与できる。また、拡張かご上作業床の一端は、かご上作業床36や他の拡張かご上作業床を上から押さえ込むように配置されるので、配列固定されるかご上作業床36や拡張かご上作業床の設置安定性が向上できる。また、結合部材42は作業床部材38や拡張作業床部材の下面側で当該作業床部材38や拡張作業床部材と略平行にねじ込み可能なので、作業床部材38や拡張作業床部材に結合部材42が露出することなく、作業床部材38や拡張作業床部材の上面の平坦性を容易に維持できる。さらに、かご上作業床36や拡張かご上作業床の場合、ボルト42bが第1補強部材20aの立上り部Pを貫通するため、かご上作業床22や拡張かご上作業床32のようにボルト30cで付勢して固定する場合より強固に第1補強部材20aに固定できる。
図12は、天井板14の補強部材20(第1補強部材20a)の立上り部Pに予め設けられた天井板14の吊り下げ用の貫通孔Paを用いたかご上作業床44の固定構造の一例を説明する断面図である。補強部材20には、当該補強部材20を補強するために、例えば山形綱で形成された補強ブラケット46が固定されている。補強ブラケット46は、補強部材20と直接接触する第1固定部46aと補強部材20とは異なる天井板14の構造体に固定される第2固定部46bとで構成されている。また、第1固定部46aには、補強ブラケット46を第1補強部材20aに固定したときに、貫通孔Paに対応する位置に同様な貫通孔46cが形成されている。かご上作業床44は、かご上作業床22と同様に平坦な板状の作業床部材48と、例えば山形綱で形成された第1固定部材50および第2固定部材52を有する。第1固定部材50と第2固定部材52は、かご上作業床22と同様に、第1固定部材50の固定部Sと第2固定部材52の固定部Sとが向き合うように作業床部材48に固定されている。第2固定部材52には、結合部材54を構成するボルト54aがねじ込まれるウェルドナット54bが例えば溶接等の技術により固定されている。
なお、作業床部材48に第1固定部材50と第2固定部材52を固定する際に当該第1固定部材50の固定部Sと第2固定部材52の固定部Sとで形成される間隔L2は、第1補強部材20aの立上り部Pの厚さt1と補強ブラケット46の第1固定部46aの厚さt2とを足し合わせた厚さに対応する間隔、またはそれより僅かに大きな間隔で設定されている。したがって、かご上作業床44を天井板14に装着する場合に、第1固定部材50と第2固定部材52との間に、第1補強部材20aの立上り部Pおよび補強ブラケット46の第1固定部46aを容易に挿入できるようにしている。なお、かご上作業床44の第1固定部材50および第2固定部材52は、山形鋼で形成する例を示したが、かご上作業床22と同様に溝形鋼で形成してもよく、同様に効果を得ることができる。逆に、かご上作業床22や拡張かご上作業床32を山形鋼で形成してもよい。山形鋼で形成する場合、軽量化に寄与できる。
このように構成されるかご上作業床44は、天井板14の第1補強部材20aの立上り部Pおよび補強ブラケット46の第1固定部46aを第1固定部材50および第2固定部材52で挟み込むように配置された後、ボルト54aを第1固定部材50側からねじ込むことにより天井板14に容易に固定できる。なお、かご上作業床44の場合も第1固定部材50は、作業床部材48の縁部から一部が突出する突出部50aを形成するように作業床部材48に固定されている。突出部50aは、拡張かご上作業床32をかご上作業床44に並べて配置する際に利用可能であり、かご上作業床44および拡張かご上作業床32を用いた場合でも図10に示すような天井板14上面において、空調装置16と上梁18とを除くほぼ全面を作業用の足場として平坦化することができる。
<実施形態3>
図13は、実施形態3のかご上作業床56の構造を説明する断面図である。かご上作業床56は、上述したかご上作業床36と同様に、作業床部材58と固定部材60を備える。かご上作業床56とかご上作業床36の異なる点は、かご上作業床36が結合部材42としてウェルドナット42aとボルト42bを用いていたのに対して、かご上作業床56は、結合部材として板ばね62を用いている。板ばね62は、固定部材60が溝形鋼で形成される場合、溝内側の壁面に溶接等で固定される固定部62aと当該固定部62aに連設され溝形鋼の開口端から突出するように延びるアーム部62bと天井板14の第1補強部材20a(補強部材20)の立上り部Pに弾性的に付勢される押圧部62cとを有する。かご上作業床56の場合も固定部材60は、作業床部材58の縁部から一部が突出する突出部60aを形成するように作業床部材58に固定されている。突出部60aは、拡張かご上作業床32をかご上作業床56に並べて配置する際に利用可能である。かご上作業床56および拡張かご上作業床32を用いた場合でも図10に示すような天井板14上面において、空調装置16と上梁18とを除くほぼ全面を作業用の足場として平坦化することができる。なお、作業床を拡張する場合、拡張かご上作業床32をそのまま用いてもよいし、拡張かご上作業床32において、固定部材および結合部材を固定部材60および板ばね62に変更した拡張かご上作業床を用いてもよい。
このようにかご上作業床56の場合、第1補強部材20aの立上り部Pに対する固定は、板ばね62の付勢力で実現されるため、他の実施形態の構成のようにボルトの締め込み作業が不要となり、取り付け作業が簡略化できる。また、かご上作業床56は容易に着脱可能となり、保守作業等が必要な場所のみに平坦な足場を容易に設けることができる。また、部品点数の削減やコスト低減に寄与することができる。また、作業床部材58の下面側に設けられた板ばね62を用いてかご上作業床56を立上り部Pに固定するため、作業床部材58の上面側(作業面側)に結合部材が露出することなく、作業床部材58の平坦性を容易に維持することができる。
上述した各実施形態で説明したように、既設のエレベータの天井板上(天井裏面)に補強部材による凹凸が存在する場合でも、各実施形態のかご上作業床を装着することにより容易に補強部材による凹凸の影響を受けない平坦なかご上作業スペースを得ることができる。
なお、各かご上作業床は、天井板14上に設置したままでもよいし、保守点検作業等必要なときに設置するようにしてもよい。設置したままの場合、保守点検作業等ごとの装着作業が省略できるので作業効率を向上することができる。また、必要なときに設置し作業後は取り外す場合は、エレベータの通常運転中の乗りかご10の重量の増加を回避することが可能になり、かご上作業床の重量による運転ロスを回避することができる。
上述した各実施形態においては、かご上作業床22,かご上作業床36,かご上作業床44,かご上作業床56等を第1補強部材20aに固定する例を示したが、第2補強部材20bに固定してもよく、同様の効果を得ることができる。また、第1補強部材20aを用いた固定と第2補強部材20bを用いた固定を混在させてもよい。この場合、天井板14上に存在する他の構造物を適宜避けながらかご上作業床の設置が容易にできる。
また、かご上作業床22,かご上作業床36,かご上作業床44,かご上作業床56のうちいずれかを備えるエレベータの乗りかご10は、天井板14の上面(天井裏面)に平坦な作業スペースを容易に確保することが可能なので、機器の据え付け作業や保守点検作業等を行う際により安全な足場の確保が容易になり、作用効率の向上や安全性の向上が容易に実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…乗りかご、12…かご室、12a…壁部材、12b…かご扉、12c…床板、14…天井板、20…補強部材、20a…第1補強部材、20b…第2補強部材、22,36,44,56…かご上作業床、24,38,48,58…作業床部材、26,50…第1固定部材(固定部材、第一の固定部材)、26a,40a,50a,60a…突出部、28,52…第2固定部材(固定部材、第二の固定部材)、30,42,54…結合部材、32,32a…拡張かご上作業床、34…拡張作業床部材、40,60…固定部材、46c…貫通孔、62…板ばね。

Claims (5)

  1. エレベータのかご室の天井裏面に固定されて前記かご室の天井板を補強する補強部材を覆うように設置される作業床部材と、前記作業床部材の裏面に設けられ、前記補強部材の立上り部と向き合うように前記天井裏面に向かって固定部が延びる固定部材と、前記固定部材の側面を前記補強部材の側面に結合する結合部材と、を備えるかご上作業床。
  2. 前記固定部材は、前記補強部材の前記立上り部の表裏を挟むように設けられた第一の固定部材と第二の固定部材とを備える請求項1に記載のかご上作業床。
  3. 前記固定部材は、前記作業床部材の縁部から一部が突出する突出部を備え、当該突出部は、前記作業床部材に隣接して設置される拡張作業床部材の縁部を支持する請求項1または請求項2に記載のかご上作業床。
  4. 前記固定部材は、前記補強部材の前記立上り部に設けられた貫通孔に前記結合部材を貫通させて前記補強部材に固定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のかご上作業床。
  5. 壁部材とかご扉と床板と天井板とで囲まれたかご室と、前記天井板の天井裏面に固定されて前記天井板を補強する補強部材と、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のかご上作業床と、を備えるエレベータの乗りかご。
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