JP6242176B2 - エレベータのかご床およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータのかご床およびその製造方法に関する。
従来、断面コ字状に形成された側梁本体部およびこの側梁本体部の上部に連続して一体に形成された断面逆L字形状の巾木本体部を有し、互いに対称かつ平行に配置された断面S字形状の一対の側梁と、一対の側梁の間に渡って設けられ、幅方向についての両端部が側梁本体部に載せられた状態で、リベットを用いたかしめ結合によって結合された床板と、側梁本体部および床板に下方から接触した状態で、側梁本体部および床板に対してリベットを用いたかしめ結合によって結合された床梁とを備えたエレベータのかご床が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−21047号公報
しかしながら、側梁、床板および床梁の全てがリベットを用いて結合されているので、側梁、床板および床梁のそれぞれに形成されたリベット挿入用孔の位置に高い精度が要求されるので、それぞれのリベット挿入用孔の少なくとも1つの位置の精度が低い場合には、エレベータのかご床を組み立てることが困難となってしまうという問題点があった。
この発明は、組立性を向上させることができるエレベータのかご床およびその製造方法を提供するものである。
この発明に係るエレベータのかご床は、下段と上段とを有するように階段状に形成された側梁本体部を有し、上段が下段よりも幅方向について外側に位置するように互いに対称かつ平行に配置された一対の側梁と、一対の側梁に渡って設けられ、幅方向についての両端部が側梁本体部の下段に載せられた状態で着脱可能な締結要素を用いて架設されている床梁と、一対の側梁に渡って設けられ、幅方向についての両端部が側梁本体部の上段に載せられた状態でリベットを用いて固定された床板とを備え、側梁は、側梁本体部に連続して一体に形成された防振材取付部をさらに有し、防振材取付部は、下段における幅方向についての内側端部に接続され内側端部から下方に延びる上延部と、上延部の下端部に接続され、上延部の下端部から幅方向について外側に向かって延び、下面に防振材が取り付けられる取付本体部とを有し、締結要素が挿入されるために下段に形成された貫通孔に下方から締結要素が挿入可能となるように、断面L字形状に形成されている。
この発明に係るエレベータのかご床によれば、床梁が着脱可能な締結要素を用いて側梁に架設されているので、着脱可能な締結要素を用いて側梁と床梁とを仮止めすることによって、側梁および床板のそれぞれのリベット挿入用孔、床梁および床板のそれぞれのリベット挿入用孔の位置決めが容易となり、組立性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。 図1のエレベータのかご床を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。 図2のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 図3の要部拡大図である。 図2のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 図5の側梁と床梁との間の締結方法を説明する図である。 従来のかご床の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータのかご床を示す断面図である。 図9の要部拡大図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータを示す構成図である。図において、ビル等の一角には、高さ方向に延びた昇降路1が形成されている。昇降路1よりも上方には、機械室2が形成されている。機械室2の中には、巻上機3が配置されている。巻上機3は、巻上機本体(モータ)301と、巻上機本体301から突出した軸に取り付けられた綱車302とを有している。綱車302には、昇降路1を垂下したロープ4が巻き掛けられている。ロープ4の一端部には、かご5が接続されている。ロープ4の他端部には、釣合重り6が接続されている。図1では、かご5がシングルラップ形ロープトラクション方式の巻上機3に懸架された状態が示されている。
かご5は、一対の縦柱7と、それぞれの縦柱7の上端部の間に渡って設けられ、それぞれの縦柱7に固定された上梁8と、上梁8よりも下方であってそれぞれの縦柱7の間に渡って設けられ、それぞれの縦柱7に固定された下梁9と、下梁9の上部に固定された支持枠10と、支持枠10の四隅に設けられた4個の防振ゴム(防振材)11と、それぞれの防振ゴム11を介して支持枠10に支持されたかご室12とを備えている。かご室12は、かご室12の床部を構成するかご床(エレベータのかご床)13と、かご室12の側壁部を構成する複数枚の側板14とを有している。
図2は図1のエレベータのかご床13を示す斜視図、図3は図2のIII−III線に沿った矢視断面図、図4は図2のIV−IV線に沿った矢視断面図、図5は図3の要部拡大図である。図において、かご床13は、幅方向に離れて設けられた一対の側梁15と、側梁15に支持された複数の床梁16と、側梁15および床梁16に支持された床板17と、床板17の上面に配置されたタイル18とを備えている。ここで、幅方向とは、かご床13についての幅方向であり、かご出入口についての間口方向と同一であり、図3の矢印Aの方向である。
それぞれの側梁15は、互いに対称かつ平行に配置されている。また、それぞれの側梁15は、かご室12の奥行方向に延びて配置されている。それぞれの側梁15は、断面L字形状の防振ゴム取付部(防振材取付部)19と、防振ゴム取付部19の上部に連続して一体に形成された階段状の側梁本体部20と、側梁本体部20の上部に連続して一体に形成された断面逆L字形状の巾木取付部21とを有している。側梁15は、鋼板を折り曲げ加工することによって製作されている。なお、側梁15は、鋼板の折り曲げ加工に限らず、例えば、押出成形によって製作されてもよい。
防振ゴム取付部19は、水平に設けられ下面に防振ゴム11が接触する水平部(取付本体部)191と、水平部191における幅方向内側端部から上方に延びた上延部192とを有している。ここで、幅方向内側とは、図5の矢印Bの方向である。
側梁本体部20は、上延部192の上端部から幅方向外側へ延びた下段201と、下段201よりも幅方向外側に設けられ、下段201よりも上方に設けられた上段202と、下段201と上段202とを連結する連結部203とを有している。言い換えれば、側梁本体部20は、下段201と、下段201よりも幅方向について外側に位置する上段202とを有するように階段状に形成されている。ここで、幅方向外側とは、図5の矢印Cの方向である。
巾木取付部21は、上段202の幅方向外側端部から上方に延びた上延部211と、上延部211の上端部から幅方向内側に延びた水平部212とを有している。
床板17の幅方向両端部は、床板17の下面が側梁本体部20の上段202の上面に接触した状態で、皿リベット22を用いて側梁15に結合されている。床板17には、皿リベット22が挿入される複数の皿穴171が形成されている。上段202には、皿リベット22が挿入される貫通孔204が形成されている。床板17は、床板17の前端部に形成された下方折曲部172を有している。下方折曲部172は、断面コ字状に形成されており、下方へ折り曲げられている。また、床板17は、床板17の後端部に形成された上方折曲部173を有している。上方折曲部173は、断面コ字状に形成されており、上方へ折り曲げられている。
図6は図2のVI−VI線に沿った矢視断面図、図7は図5の側梁15と床梁16との間の締結方法を説明する図である。それぞれの床梁16は、互いに平行に配置されている。また、それぞれの床梁16は、かご室12の幅方向に延びて配置されている。また、それぞれの床梁16は、かご室12の奥行方向に間隔をおいて並べられている。床梁16は、断面ハット状に形成されている。床梁16は、側梁15と同様にして、鋼板を折り曲げ加工することによって製作されている。なお、床梁16は、鋼板の折り曲げ加工に限らず、例えば、押出成形によって製作されてもよい。
床梁16は、床梁16の上端部に形成された上水平部161を有している。図5に示すように、床梁16は、上水平部161の上面が床板17の下面に接触した状態で、皿リベット22を用いて床板17に結合されている。上水平部161には、皿リベット22が挿入される貫通孔162が形成されている。床板17には、皿リベット22が挿入される皿穴174が形成されている。
図6、図7に示すように、床梁16は、床梁16の下端部に形成された下水平部163を有している。床梁16は、下水平部163における幅方向両端部の下面が下段201の上面に接触した状態で、着脱可能な締結要素であるボルト23およびナット24を用いて側梁15に結合されている。つまり、側梁15は、ボルト23およびナット24を用いて一対の側梁16に架設されている。下水平部163には、ボルト23が挿入される貫通孔164が形成されている。下段201には、ボルト23が挿入される貫通孔205が形成されている。ボルト23は、貫通孔164および貫通孔205に下方から挿入される。ナット24は、下水平部163の上面に配置される。
上延部192の高さ方向の寸法は、ボルト23の長手方向の寸法よりも長くなっている。幅方向についての下段201の寸法は、ボルト23の頭部の径方向についての寸法よりも大きくなっている。つまり、防振ゴム取付部19は、貫通孔205に下方からボルト23が挿入可能となるように、断面L字形状に形成されている。
かご床13は、側梁15に支持された後梁25をさらに備えている。後梁25は、床梁16よりも奥行方向について奥側に配置されている。ここで、奥行方向とは、図6の矢印Dの方向である。後梁25は、床梁16と平行に配置されている。また、後梁25は、幅方向に延びて配置されている。後梁25は、下段201の上面に接触する下水平部251と、床板17の下面に接触する上水平部252と、下水平部251と上水平部252とを連結する連結部253とを有している。上水平部252は、下水平部251よりも奥行方向について奥側に配置されている。言い換えれば、後梁25は、下水平部251と、下水平部251よりも奥行方向について奥側に位置する上水平部252とを有するように階段状に形成されている。後梁25は、鋼板を折り曲げ加工することによって製作されている。なお、後梁25は、鋼板の折り曲げ加工に限らず、例えば、押出成形によって製作されてもよい。
後梁25は、上水平部252の上面が床板17の下面に接触した状態で、皿リベット(図示せず)を用いて床板17に結合されている。上水平部252には、皿リベットが挿入される貫通孔(図示せず)が形成されている。床板17には、皿リベットが挿入される皿穴(図示せず)が形成されている。また、後梁25は、下水平部251の下面が下段201の上面に接触した状態で、着脱可能な締結要素であるボルト(図示せず)およびナット(図示せず)を用いて側梁15に結合されている。つまり、後梁25は、ボルトおよびナットを用いて一対の側梁16に架設されている。下水平部251には、ボルトが挿入される貫通孔(図示せず)が形成されている。下段201には、ボルトが挿入される貫通孔(図示せず)が形成されている。
タイル18は、床板17の上面に接着剤を用いて接着されている。床板17に形成された皿穴171、174は、タイル18を床板17に張り易くするためのものである。
また、かご床13は、図2、図4に示すように、下方折曲部172よりも奥行方向について手前側に設けられ断面コ字状に形成された受梁26と、受梁26に支持された敷居27と、受梁26よりも奥行方向について手前側に設けられた前垂れ28と、前垂れ28に結合された2個の取付金29と、床梁16よりも下方に設けられた2本の補強部30(図4)と、取付金29と補強部30とを結合された2本の腕部31とさらに備えている。
受梁26は、かご室12の幅方向に延びて配置されている。受梁26は、床板17の下方折曲部172にボルト(図示せず)を用いて固定されている。
敷居27は、受梁26の上部に固定されている。前垂れ28は、受梁26の前面から下方へ延びるように配置されている。前垂れ28は、受梁26に固定されている。取付金29は、丸リベット32を用いて、前垂れ28に結合されている。それぞれの補強部30は、かご室12の奥行方向に延びて配置され、かつ、互いに平行に配置されている。それぞれの補強部30は、丸リベット(図示せず)を用いて、床梁16に結合されている。補強部30は、床板17の前端部を支持している。これにより、乗客が敷居27を踏み込んだ場合に、床板17の前端部が折れ曲がることが受梁26によって抑制される。腕部31は、取付金29と補強部30との間にボルトおよびナットを用いて結合されている。腕部31は、前垂れ28を支持している。
図5に示すように、意匠材である巾木33は、側梁15の巾木取付部21と床板17の後端部である上方折曲部173(図2)とに沿って取り付けられている。
図3に示すように、かご室12の側板14は、巾木取付部21の上部と床板17の後端部である上方折曲部173の上部とに取り付けられる。防振ゴム11は、側梁15の防振ゴム取付部19における奥行方向両端部に取り付けられる。
次に、側梁15、床板17および床梁16のそれぞれを組み立てる手順について説明する。図7に示すように、ボルト23およびナット24を用いて、平行に並べた一対の側梁15の間に床梁16および後梁25(図6)を仮止めする(仮止工程)。このとき、ナット24を床梁16の下水平部163の上面に置き、ボルト23を側梁15における側梁本体部20の下段201の貫通孔205に下方から挿入する。後梁25についても、床梁16と同様にしてボルト23を下方から挿入する。
仮止工程の後、仮止めした側梁15、床梁16および後梁25のそれぞれの上面に床板17を載せ、皿リベット22が挿入される皿穴171、174の位置決めを行い、皿リベット22を皿穴171、174に挿入して、床板17と、側梁15、床梁16および後梁25とをかしめ結合する(結合工程)。
全ての皿リベット22によるかしめ結合が終了した後、ボルト23およびナット24を用いて、側梁15と床梁16とを本締めし、側梁15と後梁25とを本締めする(本締工程)。このとき、側梁15における連結部203に形成された作業穴206からラチェットレンチなどの工具を挿入して、ナット24が回転することを防止しながら、ボルト23を回転させる。床梁16と下段201との接触面積を大きくすることによって、ボルト23と防振ゴム取付部19の上延部192との距離について工具を挿入できる程度の距離を確保することができ、ボルト23およびナット24による締結を容易に行うことができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るかご床13によれば、ボルト23およびナット24を用いて側梁15と床梁16とを仮止めした状態で、側梁15と床梁16との相対位置を変えやすくすることで、側梁15の貫通孔204および床板17の皿穴171の位置決めを容易に行うことができ、床梁16の貫通孔162および床板17の皿穴174の位置決めを容易に行うことができる。また、ボルト23が挿入される貫通孔205を皿穴171、174、貫通孔204、162よりも大きめに形成することによって、皿穴171、174、貫通孔204、162の位置精度の微小な誤差による側梁15と床板17、床梁16と床板17のそれぞれをかしめ結合する場合に生じるずれを吸収することができ、側梁15、床板17、床梁16の三部材の結合を容易に行うことができる。
また、従来であれば、側梁15と床梁16の丸リベットによるかしめ結合と、床板17と側梁15、床板17と床梁16の皿リベットによるかしめ結合を行う間にかご床13を上下反転させなければならないため、複数の作業者によって実施する、または、クレーンなどを用いて実施する必要があったが、本発明では、側梁15および床梁16のボルト23およびナット24を用いた仮止めおよび本締めは、床板17と側梁15および床梁16とをかしめ結合する向きのままで行うことができるので、かご床13を上下反転させる工程が不要となり、作業時間の短縮、作業者の数の低減、クレームなどの設備の利用の廃止を図ることができる。
また、図8に示すような従来のかご床13では、床梁16の幅方向端部には、側梁15を下方から接触する延長部165が形成されており、この延長部165の付け根は、剛性が低く、かつ、乗客の重量による負荷が集中する部分となっている。これに対して、本発明では、側梁15を防振ゴム取付部19、側梁本体部20および巾木取付部21からなる構造であるので、床梁16の幅方向端部を側梁15と床板17で挟む構造となり、側梁15と床梁16との結合のために図8に示すような剛性の低い延長部165を設ける必要がなくなる。その結果、剛性の低くなる部位がなくなるので、床梁16の板厚を薄くすることが可能となる。また、防振ゴム取付部19、側梁本体部20および巾木取付部21を一体に形成することによって、部材を減らすことができ、また、側梁15の断面形状が鉛直方向に高くなるので、側梁15の剛性および強度を向上させることができる。
また、この発明の実施の形態1に係るエレベータのかご床13の製造方法によれば、ボルト23およびナット24を用いて側梁15と床梁16とを仮止めした状態で、側梁15と床梁16との相対位置を変えやすくすることで、側梁15の貫通孔204および床板17の皿穴171の位置決めを容易に行うことができ、床梁16の貫通孔162および床板17の皿穴174の位置決めを容易に行うことができる。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係るかご床13を示す断面図、図10は図9の要部拡大図である。実施の形態1では、側梁15が、防振ゴム取付部19、側梁本体部20および巾木取付部21を有する構成であったが、この実施の形態2では、側梁15が、側梁本体部20、巾木取付部21および側梁本体部20の下段201から幅方向外側に延びた防振ゴム取付部19Aを有する構成となっている。側梁15は、押出成形によって製造可能である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るかご床13では、実施の形態1では、側梁15は、ボルト23が挿入されるために、側梁本体部20の連結部203における高さ方向の寸法が、ボルト23の長手方向の寸法よりも大きくする必要があり、また、ラチェットレンチなどの工具を使用して締結するためには、工具との干渉がないように、床梁16との接触面積を大きくする必要があったが、本発明では、ラチェットレンチなどの工具に干渉する部分がなくなるので、側梁15と床梁16との締結における作業性を向上させることができる。
また、側梁15は、乗客の重量を側梁本体部20の床梁16と結合している側のみで支持しているので、T字部の付け根の部分に曲げの応力が集中する。これは、図8に示す従来の床梁16の延長部165の付け根に曲げの応力が集中する場合と同様であるが、一般的に、側梁15の板厚は、かご床13全体の剛性に影響するので、床梁16よりも厚く設定されている。例えば、側梁15および床梁16には、冷間圧延鋼板または熱間圧延鋼板などの鋼板が用いられ、板厚は、側梁15が2mm〜4mm程度、床梁16が0.8mm〜1.6mm程度である。このように、従来よりも荷重が集中する部分での剛性が大きくなるので、曲げの変形を低減させることができる。すなわち、荷重が集中する部分に剛性の大きい部材を対応させるので、かご床13における曲げの変形を低減させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、側梁15の作業穴206に工具を挿入して、ボルト23およびナット24の締結を行う手順について説明したが、実施の形態3では、床梁16とナット24が床梁16の製作時に予め溶接によって結合されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係るかご床13によれば、狭い作業穴206に工具を通してナット24を押える必要がなくなり、かつ、作業穴206を形成する加工が不要となる。また、ボルト23を締めるだけの作業となるので、組立作業性の向上を図ることができる。
なお、各上記実施の形態では、締結要素として、ボルト23およびナット24を用いた場合に作業性の点で優れていることを説明したが、他の締結方法、例えば、床梁16および側梁本体部20の何れか一方にねじ孔を形成し、ねじを用いて床梁16と側梁本体部20とを固定してもよい。また、各上記実施の形態では、ボルト23が貫通孔164および貫通孔205に下方から挿入され、ナット24が下水平部163の上面に配置される構成について説明したが、ボルト23およびナット24のそれぞれの位置を逆にしてもよい。つまり、例えば、ボルト23が貫通孔164および貫通孔205に上方から挿入され、ナット24が下段201の下面に配置される構成であってもよい。この場合、ナット24が下段201に溶接で固定されてもよい。
1 昇降路、2 機械室、3 巻上機、4 ロープ、5 かご、6 釣合重り、7 縦柱、8 上梁、9 下梁、10 支持枠、11 防振ゴム(防振材)、12 かご室、13 かご床、14 側板、15 側梁、16 床梁、17 床板、18 タイル、19、19A 防振ゴム取付部(防振材取付部)、20 側梁本体部、21 巾木取付部、22 皿リベット、23 ボルト、24 ナット、25 後梁、26 受梁、27 敷居、28 前垂れ、29 取付金、30 補強部、31 腕部、32 丸リベット、33 巾木、161 上水平部、162 貫通孔、163 下水平部、164 貫通孔、171 皿穴、172 下方折曲部、173 上方折曲部、174 皿穴、191 水平部、192 上延部、201 下段、202 上段、203 連結部、204 貫通孔、205 貫通孔、206 作業穴、211 上延部、212 水平部、251 下水平部、252 上水平部、253 連結部、301 巻上機本体、302 綱車。

Claims (3)

  1. 上段と下段とを有するように階段状に形成された側梁本体部を有し、前記上段が前記下段よりも幅方向について外側に位置するように互いに対称かつ平行に配置された一対の側梁と、
    一対の前記側梁に渡って設けられ、前記幅方向についての両端部が前記側梁本体部の前記下段に載せられた状態で着脱可能な締結要素を用いて架設されている床梁と、
    一対の前記側梁に渡って設けられ、前記幅方向についての両端部が前記側梁本体部の前記上段に載せられた状態でリベットを用いて固定された床板と
    を備え、
    前記側梁は、前記側梁本体部に連続して一体に形成された防振材取付部をさらに有し、
    前記防振材取付部は、前記下段における前記幅方向についての内側端部に接続され前記内側端部から下方に延びる上延部と、前記上延部の下端部に接続され、前記上延部の下端部から前記幅方向について外側に向かって延び、下面に防振材が取り付けられる取付本体部とを有し、前記締結要素が挿入されるために前記下段に形成された貫通孔に下方から前記締結要素が挿入可能となるように、断面L字形状に形成されていることを特徴とするエレベータのかご床。
  2. 前記締結要素は、着脱可能な一対の部品から構成されており、
    前記締結要素のうちの一方の前記部品は、前記床梁または前記側梁に溶接で固定されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご床。
  3. 前記側梁は、前記側梁本体部の上部に連続して一体に形成された断面L字形状の巾木取付部をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータのかご床。
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