JP6270700B2 - 浮遊粒子検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体中に浮遊する微粒子(微小体)である浮遊粒子を検出する浮遊粒子検出装置に関し、特に、粒径が小さい浮遊粒子と粒径が大きい浮遊粒子とを区別して検出するための技術に関する。
近年、花粉及びハウスダスト等のような浮遊粒子を吸引することによる健康への悪影響(例えば、アレルギー症状等)が注目されており、エアコン及び空気清浄機等における浮遊粒子の除去性能への関心が高まっている。また、粒径が2.5μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染が近隣国を含む広い地域で発生していることから、高性能な空気清浄機能を持つ装置が必要とされている。一般に、空気清浄機能を持つ装置は、空気中に浮遊する微粒子の濃度及び種類を検出するための浮遊粒子検出装置(例えば、ダストセンサ及び花粉センサ等)を備えている。空気清浄機能を持つ装置は、浮遊粒子検出装置による浮遊粒子の検出信号に基づいて、動作モードを切り替えたり、空気中の浮遊粒子の種類を表示したりする。
特許文献1は、発光素子で発生した光を空気中の浮遊粒子に照射し、そのときに浮遊粒子で発生する散乱光の強さに基づいて、花粉粒子と土埃との識別を行う装置を開示している。この装置は、浮遊粒子を含有する空気に所定の偏光方向の照射光を照射し、浮遊粒子によって発生する散乱光の強度を第1の受光素子で測定し、散乱光のうちの照射光の偏光方向に直交する偏光方向の直交散乱光の強度を第2の受光素子で測定し、測定された散乱光の強度と直交散乱光の強度とに基づいて、浮遊粒子の種類(花粉粒子又は土埃)を識別する。
特許文献2は、発光素子で間欠的に発生する光を気体中の浮遊粒子に照射し、そのときの受光素子の受光量に基づいて、浮遊粒子としてのダストの濃度を測定する装置を開示している。この装置では、ダストの濃度が増加すると、間欠的に発光する発光素子の発光期間を短縮している。
特許第3850418号公報(例えば、請求項1、図1) 特許第3484781号公報(例えば、段落0018、図12)
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、粒径が大きく異なる2種類の浮遊粒子を識別することはできない。例えば、この装置において、検出感度を下げて、粒径が比較的大きい浮遊粒子(例えば、粒径30μm程度の花粉及び埃)を検出する場合には、粒径が比較的小さい浮遊粒子(例えば、PM2.5)で発生する弱い散乱光を検出することができない。また、この装置において、検出感度を上げて、粒径が比較的小さい浮遊粒子を検出する場合には、粒径が比較的大きい浮遊粒子で発生する強い散乱光で受光素子が飽和し、散乱光の強度を検出できない。
また、特許文献2に記載の装置は、浮遊粒子の濃度を測定することはできるが、浮遊粒子の種類を識別することはできない。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、浮遊粒子の濃度及び種類を、粒径が異なる複数種類の浮遊粒子について検出することができる浮遊粒子検出装置を提供することにある。
本発明の浮遊粒子検出装置は、流体を供給して、前記流体を予め決められた流速で検出領域を通過させる流体供給部と、光源駆動電圧に応じた光強度を持ち、予め決められた光束径を持つ照射光を、前記検出領域を通過する前記流体の中に存在する浮遊粒子に照射する光照射部と、前記検出領域を通過する前記流体の中に存在する前記浮遊粒子に照射された前記照射光の散乱によって発生する散乱光の内の、予め決められた第1方向に進む第1の散乱光を受光し、前記第1の散乱光の強度に応じた第1の検出信号を出力する第1の受光部と、前記散乱光の内の、予め決められた第2方向に進む第2の散乱光から予め決められた偏光方向を持つ偏光成分の光を分離し、前記分離された偏光成分の光を受光して、前記分離された偏光成分の光の強度に応じた第2の検出信号を出力する第2の受光部と、前記浮遊粒子が前記照射光の前記光束径内に入ってから出るまでの浮遊粒子通過時間の間で予め決められた波形を持つ制御信号を生成する制御信号生成部と、前記制御信号の前記波形に応じた前記光源駆動電圧を前記光照射部に供給する光源駆動部と、前記制御信号の前記波形に基づく第1のゲインで前記第1の検出信号を増幅する第1の可変増幅部と、前記制御信号の前記波形に基づく第2のゲインで前記第2の検出信号を増幅する第2の可変増幅部と、前記増幅された第1の検出信号と前記増幅された第2の検出信号とに基づいて前記浮遊粒子の粒径及び種類を判別する信号処理部と、を備え、前記制御信号に応じた前記光源駆動電圧の増加によって前記照射光の光強度が増加したときに、前記第1の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第1のゲインを減少させ、前記第2の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第2のゲインを減少させ、前記制御信号に応じた前記光源駆動電圧の減少によって前記照射光の光強度が減少したときに、前記第1の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第1のゲインを増加させ、前記第2の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第2のゲインを増加させることを特徴とする。
本発明に係る浮遊粒子検出装置においては、光源駆動電圧の増加によって光照射部から照射される照射光の光強度が増加したときに、第1の可変増幅部は制御信号に応じて第1のゲインを減少させ、第2の可変増幅部は制御信号に応じて第2のゲインを減少させ、また、光源駆動電圧の減少によって光照射部から照射される照射光の光強度が減少したときに、第1の可変増幅部は制御信号に応じて第1のゲインを増加させ、第2の可変増幅部は制御信号に応じて第2のゲインを増加させる。光照射部から照射される照射光の光強度を弱くした期間には、粒径の小さな浮遊粒子は検出されないが、粒径の大きな浮遊粒子を、粒径の小さな浮遊粒子と区別して、検出することができる。光照射部から照射される照射光の光強度を強くした期間では、粒径の大きな浮遊粒子の検出信号は飽和するので除外可能であり、粒径の小さな浮遊粒子を、粒径の大きな浮遊粒子と区別して検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置の構成を概略的に示す図である。 (a)及び(b)は、照射光が照射された浮遊粒子における散乱光の発生を説明する図である。 (a)から(f)は、実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置の動作を示す波形図である。 比較例の浮遊粒子検出装置の構成を概略的に示す図である。 (a)から(e)は、比較例の浮遊粒子検出装置の動作を示す波形図である。 (a)から(e)は、比較例の浮遊粒子検出装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態2に係る浮遊粒子検出装置の構成を概略的に示す図である。 (a)から(f)は、実施の形態2に係る浮遊粒子検出装置の動作を示す波形図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る浮遊粒子検出装置を説明する。本出願において、浮遊粒子とは、流体中に浮遊する微小な粒子(「微粒子」又は「微小体」ともいう。)である。流体は、光を透過させることができる流体であればよく、通常は気体であるが、液体であってもよい。流体は、一般には、空気である。実施の形態に係る浮遊粒子検出装置は、流体中に存在する浮遊粒子の濃度の検出及び浮遊粒子の種類の判別を行うことができるだけでなく、浮遊粒子に光を照射する光照射部に供給される光源駆動電圧(光源駆動電力)の変更と浮遊粒子において発生する散乱光の受光部における検出信号の増幅率としてのゲインの変更とによって、粒径が比較的小さい浮遊粒子(例えば、PM2.5)と粒径が比較的大きい浮遊粒子(例えば、花粉及びハウスダスト等)を互いに区別して検出することができる装置である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置1の構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、浮遊粒子検出装置1は、流体としての空気50が流入口10aから流入し流出口10bから排出される容器(流路)を構成する筐体10と、流体供給部として空気供給部11と、光照射部12と、第1の受光部13と、第2の受光部14と、制御信号生成部15と、光源駆動部16と、第1の可変増幅部17と、第2の可変増幅部18と、信号処理部19とを有している。制御信号生成部15と、光源駆動部16と、第1の可変増幅部17と、第2の可変増幅部18と、信号処理部19とは、回路として構成することが可能である。
空気供給部11は、浮遊粒子が存在(浮遊又は混在)する空気50を筐体10内に供給して、空気50を予め決められた流速(F[m/sec])で、筐体10内の検出領域40を、白色の太い矢印で示す方向(図1において下向き方向)に、通過させる手段である。空気供給部11は、例えば、空気50を流入させる空気流入用のファン機構と、筐体10内に流入する空気50の流量(単位時間当たりの流量又は流速)を調節する手段とを有する。流量又は流速を調整する手段としては、例えば、ファン機構の動作(例えば、ファンの回転速度)を調節する回路又は流入口10aの開口の大きさを調整する機構等がある。なお、本出願においては、粒径が比較的大きい浮遊粒子(例えば、花粉及びハウスダスト等のように、30μm程度の粒径を持つ浮遊粒子)を、符号51で示し、浮遊粒子51よりも粒径が小さい浮遊粒子(例えば、PM2.5のように、2.5μm以下の粒径を持つ浮遊粒子)を、符号52で示す。ただし、浮遊粒子検出装置1が検出可能な浮遊粒子のサイズは、これらの例に限定されない。
光照射部12は、光源駆動電圧D1に応じた光強度を持ち、且つ、予め決められた光束径(例えば、W[mm])を持つ照射光L0を、検出領域40を通過する空気50中に存在する浮遊粒子51,52に照射する。図1の検出領域40(照射光L0の光束幅Wの範囲)内には、便宜上、1個の浮遊粒子51と、1個の浮遊粒子52とが描かれているが、実際には、検出領域40には、複数の浮遊粒子51と複数の浮遊粒子52が浮遊して移動している。光照射部12は、例えば、発光素子121と、発光素子121から出射された照射光L0を集光する集光レンズ122とを有する。発光素子121としては、例えば、レーザ発光素子を用いることができる。
第1の受光部13は、検出領域40を通過する空気50中に存在する浮遊粒子51,52に照射された照射光L0の散乱によって発生する散乱光の内の、予め決められた第1方向に進む第1の散乱光L1を受光し、第1の散乱光L1の強度に応じた第1の検出信号I1を出力する。第1の受光部13は、例えば、集光レンズ132と、集光レンズ132で集光された第1の散乱光L1を検出するフォトダイオード等の第1の受光素子131とを有する。なお、第1方向とは、検出領域40から集光レンズ132を介して第1の受光素子131の受光面に向かう方向である。第1の方向は、集光レンズ132の中心から第1の受光素子131の受光面の中心に向かう中心線方向又は中心線方向を含む略中心線の方向である。
第2の受光部14は、検出領域40を通過する空気50中に存在する浮遊粒子51,52に照射された照射光L0の散乱によって発生する散乱光の内の、予め決められた第2方向に進む第2の散乱光L2から予め決められた偏光方向を持つ偏光成分の光L2aを受光して、分離された偏光成分の光L2aの強度に応じた第2の検出信号I2を出力する。第2の受光部14は、例えば、集光レンズ143と、集光レンズ143で集光された第2の散乱光L2から予め決められた偏光方向を持つ偏光成分の光L2aを分離する偏光フィルタ142と、偏光フィルタ142を通過した光L2aを検出するフォトダイオード等の第2の受光素子141とを有する。第2方向は、集光レンズ143の中心から第2の受光素子141の受光面の中心に向かう中心線方向又は中心線方向を含む略中心線の方向である。
制御信号生成部15は、流速F[m/sec]で移動する浮遊粒子51,52が照射光L0の光束径内に入ってから出るまでの浮遊粒子通過時間の間で、予め決められた波形を持つ制御信号C1を生成する。制御信号C1は、例えば、浮遊粒子通過時間の間で、第1電位レベル(低電位レベル)と第1電位レベルよりも高い第2電位レベル(高電位レベル)とを持つ2値信号である。浮遊粒子通過時間は、空気50が流速F[m/sec]で検出領域40(照射光L0の光束径)を通過するのに要する時間である。検出領域40の長さ(すなわち、光束L0の径)をW[mm]とし、制御信号C1の1周期の時間(1波長の長さ)をP[sec]とすると、
P[sec]=1000×W[mm]/F[m/sec] 式(1)
となる。1/Pは周波数を示し、1000×Wは波長を示し、Fは速度を示すので、式(1)は、「(速度)=(周波数)×(波長)」の式として表すこともできる。空気50の流速F[m/sec]が早いほど、1周期の期間P[sec]は短く(すなわち、周波数は高く)なる。空気50の流速F[m/sec]が速いほど、検出領域40において、より多い個数の浮遊粒子51,52を通過させることができるので、検出精度は向上する。また、空気50の流速F[m/sec]が速いほど、浮遊粒子間の間隔も広がり、浮遊粒子同士が互いに密着することに起因する読み飛ばしの発生回数が減少する。したがって、制御信号C1の周波数が高いほど(すなわち、1周期の期間P[sec]が短いほど)、検出精度は向上する。ただし、制御信号C1の周波数の上限は、光照射部12の構成要素である発光素子121並びに第1及び第2の受光素子131,141の周波数応答性能により制限される。
光源駆動部16は、制御信号C1の波形に応じた光源駆動電圧D1を光照射部12の発光素子121に供給する。光源駆動電圧D1の波形は、制御信号C1の波形と同様の波形を持つ。
第1の可変増幅部(第1のゲイン可変アンプ)17は、制御信号C1の波形に基づく第1のゲインG11で第1の受光部13からの第1の検出信号を増幅する。第2の可変増幅部(第2のゲイン可変アンプ)18は、制御信号C1の波形に基づく第2のゲインG12で、第2の受光部14からの第2の検出信号を増幅する。第1のゲインG11の波形及び第2のゲインG12の波形は、制御信号C1を反転させた波形と同様の波形である。
信号処理部19は、第1の可変増幅部17で増幅された第1の検出信号と第2の可変増幅部18で増幅された第2の検出信号とに基づいて、浮遊粒子51,52の粒径及び種類を判別する。
浮遊粒子検出装置1においては、制御信号C1に応じた光源駆動電圧D1の減少によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が減少したとき(第1強度値になったとき)に、第1の可変増幅部17は制御信号C1に基づいて第1のゲインG11を第1の値に増加させ、第2の可変増幅部18は制御信号C1に基づいて第2のゲインG12を第2の値に増加させる。また、浮遊粒子検出装置1においては、制御信号C1に応じた光源駆動電圧D1の増加によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が増加したとき(第1強度値よりも高い第2強度値になったとき)に、第1の可変増幅部17は制御信号C1に基づいて第1のゲインG11を第1の値から第3の値に減少させ、第2の可変増幅部18は制御信号C1に基づいて第2のゲインG12を第2の値から第4の値に減少させる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度を弱くした期間には、粒径の小さな浮遊粒子52は検出されないが、粒径の大きな浮遊粒子51を、粒径の小さな浮遊粒子52と区別して、検出することができる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度を強くした期間では、粒径の大きな浮遊粒子51の検出信号は飽和するので除外可能であり、粒径の小さな浮遊粒子52を、粒径の大きな浮遊粒子51と区別して、検出することができる。なお、「飽和」は、第1及び第2の受光部13,14の第1及び第2の受光素子131,141で処理可能な強度を超える強度の光が入射したときに発生する状態であり、出力信号が入射した光の強度を反映しない一定値になる状態である。
図2(a)及び(b)は、粒径が比較的大きい浮遊粒子51及び粒径が比較的小さい浮遊粒子52に照射光L0(例えば、所定方向に偏光するレーザ光)を照射したときに発生する主要な散乱光を模式的に示す図である。浮遊粒子51,52の粒径(サイズ)に比較的近い長さの波長を有する照射光が照射されると、一般に散乱光が発生する。散乱光には、照射光L0の伝播方向に発生する前方散乱光と、それ以外の方向に発生する散乱光とがある。浮遊粒子51,52の形状及びサイズによって、散乱光の強度が変化し、浮遊粒子51,52から各方位へ向かう散乱光の分布が変化する。一般に、散乱光の強度は、照射光L0の強度に比べて非常に小さい。
実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置1においては、第1の受光部13と第2の受光部14は、照射光L0の伝播方向(図2(a)及び(b)における横方向)上ではなく、照射光L0の中心光線(伝播方向)を中心軸として互いに反対側に配置している。また、実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置1においては、第1の受光部13と第2の受光部14を照射光L0の中心光線(伝播方向)を中心軸として、互いに反対側の同じ角度の位置に配置している。
浮遊粒子検出装置1では、浮遊粒子51,52の形状の判別にレーザ光の偏光特性を利用することができる。花粉は、表面が比較的滑らかで球形に近い形状を持つ浮遊粒子(球形に近い形状を有するので「球形粒子」とも言う)である。また、ダニの死骸、ハウスダスト、及び埃など(以下、これらを総称して「ダスト」ともいう。)は、表面の起伏が大きく非対称な形状をした浮遊粒子(球形とは異なる形状を持つので「異形粒子」とも言う)が多く含まれている。このような異形粒子に直線偏光の光が照射されると、散乱により照射した光の偏光成分と直交した偏光成分の光が散乱光として発生する。照射光L0が異形粒子に照射された場合、その散乱光は、照射光L0の直線偏光の成分と直交した偏光成分の光を含む。浮遊粒子検出装置1では、散乱光において、この照射光L0の偏光方向と異なる偏光方向の偏光成分を検出し、浮遊粒子の形状の判別に利用する。
以下に、信号処理部19における浮遊粒子形状の判別方法について説明する。実施の形態1においては、例えば、偏光フィルタ142は、照射光L0の偏光方向と直交した偏光方向を持つ偏光成分のみを透過するように設定されている。浮遊粒子51,52が球形粒子の場合は、散乱光の偏光方向は、照射光L0の偏光方向と同じであるため、散乱光は偏光フィルタ142を通過できず、第2の受光部14の出力は略0(すなわち、0に近い値)になる。一方、浮遊粒子51,52が異形粒子の場合は、散乱光は、照射光L0の偏光方向と異なる偏光方向の偏光成分を含むようになるため、第2の受光部14の出力は、浮遊粒子51,52の異形の程度(球形からどの程度異なるかの程度)に応じた検出値となる。このようにして、信号処理部19は、浮遊粒子形状を判別し、浮遊粒子の種類を識別することができる。
図3(a)から(f)は、浮遊粒子検出装置1の動作を示す波形図である。光照射部12の発光素子121は、光源駆動部16により光源駆動電圧(駆動電力)D1が供給される。光源駆動部16は、例えば、駆動電力を供給するゲイン可変アンプを有する。光源駆動部16は、図3(a)に示される制御信号C1によって制御され、図3(b)に示されるように、制御信号C1と同様の波形の光源駆動電圧D1が予め決められた周期で繰り返される。光照射部12の発光素子121は、照射光L0の出力強度が強レベルと弱レベルとを交互に切り替えるように発光する。光照射部12から出射された照射光(光束)L0中を、浮遊粒子51,52が所定速度で通過すると、照射光L0は浮遊粒子51,52に当たり、散乱光が発生する。
このとき、照射光L0の光束径(幅)Wを浮遊粒子が通過する期間で、発光素子121の発光の強弱が1周期分になるように流速F[m/sec]を制御すると、各浮遊粒子に対し2種類の強さの光を照射することができる。
照射光L0の照射によって発生する第1の散乱光L1は、集光レンズ132を通過して第1の受光素子131に入力し電気信号(第1の検出信号I1)に変換される。また、照射光L0の照射によって発生する第2の散乱光L2は、集光レンズ143にて集光し偏光フィルタ142を通過し第2の受光素子141に入力し電気信号(第2の検出信号I2)に変換される。第1の受光素子131の第1の検出信号I1は、第1の可変増幅部17に入力され、図3(c)に示される第1のゲインG11を用いて、増幅される。第2の受光素子141の第2の検出信号I2は、第2の可変増幅部18に入力され、図3(d)に示される第2のゲインG12を用いて、増幅される。
第1の可変増幅部17の出力信号と第2の可変増幅部18の出力信号とに基づく演算によって、信号処理部19は、浮遊粒子の種類を判別する。図3(e)には、第1の可変増幅部17の出力信号の一例を示す。図3(e)には、第1の可変増幅部17の出力信号として、花粉からの散乱光の検出信号として1つのピークを示し、PM2.5の粒子からの散乱光の検出信号として2つのピークを示しているが、実際には、より多くの散乱光のピークが存在する。また、図3(f)には、第2の可変増幅部18の出力信号として、花粉からの散乱光の検出信号として1つのピークを示し、PM2.5の粒子からの散乱光の検出信号として2つのピークを示しているが、実際には、より多くの散乱光のピークが存在する。
図3(a)、(c)、(d)に示されるように、実施の形態1では、制御信号C1により、第1の可変増幅部17の第1のゲインG11と第2の可変増幅部18の第2のゲインG12とが、1周期の中間点で切り替えられ、光照射部12から照射される照射光L0の光強度が弱いときは、第1の可変増幅部17の第1のゲインG11と第2の可変増幅部18の第2のゲインG12を上げ、光照射部12から照射される照射光L0の光強度が強いときは、第1の可変増幅部17の第1のゲインG11と第2の可変増幅部18の第2のゲインG12を上げる。このように制御すれば、信号処理部19に入力する信号の強さを正規化でき、また、ダイナミックレンジも拡大することができるので、浮遊粒子の大きさを正確に判別することができる。
粒径の大きな浮遊粒子52に強い照射光L0を照射すると、第1及び第2の受光素子131,141の出力が飽和する。飽和すると浮遊粒子の正しい粒径や種類を求めることができないので、飽和した信号は、処理対象から除外する。信号処理部19の後段には、A/Dコンバータ及びマイコン等が接続され、信号はデジタル化される。デジタル信号に変換されることによって、飽和信号は、ストレートバイナリの場合は、信号の全てのビットが“1”になり、2の補数の場合は、最上位ビットが“0”でそれ以外のビットが全て“1”になる。したがって、このような飽和信号を示す条件に一致した場合は、受光素子における検出信号が飽和状態の信号であると見なすことができ、その信号のビットを全て“0”に置き換えることで、処理から除外することができる。
実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置1によれば、光照射部12の発光素子の発光強度が強く、照射光L0の強度が強いときは、第1及び第2の可変増幅部17,18の第1及び第2のゲインG11,G12を下げ、発光強度が弱く、照射光L0の強度が弱いときは、第1及び第2の可変増幅部17,18の第1及び第2のゲインG11,G12を上げて、増幅回路のゲインを上げることにより、検出器のダイナミックレンジを拡大することができ、数μmの小さな浮遊粒子から数十μmの大きな浮遊粒子までその粒径を検出することができる。
図4は、比較例の浮遊粒子検出装置3の構成を概略的に示す図である。図5(a)から(e)及び図6(a)から(e)は、比較例の浮遊粒子検出装置3の動作を示す波形図である。比較例の浮遊粒子検出装置3において、筐体30と、空気供給部31と、光照射部32と、第1の受光部33と、第2の受光部34と、光源駆動部36と、信号処理部39とは、図1における、筐体10と、空気供給部11と、光照射部12と、第1の受光部13と、第2の受光部14と、光源駆動部36と同様である。しかし、比較例の浮遊粒子検出装置3には、図1のような制御信号を発生する回路は必ずしも必要では無く、第1の増幅部37と、第2の増幅部38と、浮遊粒子通過期間の1周期内でゲインを変化させない。
図5(a)に示されるように、光照射部32の光源駆動信号D3が比較的低い値に設定され、図5(b)及び(c)に示されるように、第1の増幅部37の第1のゲインG31が一定であり、第2の増幅部38の第2のゲインG32が一定である場合には、図5(d)及び(e)に示されるように、粒径が比較的大きい浮遊粒子(例えば、粒径30μm程度の花粉及び埃)を検出することができるが、粒径が比較的小さい浮遊粒子(例えば、PM2.5)で発生する弱い散乱光を検出することができない。また、図6(a)に示されるように、光照射部32の光源駆動信号D3が比較的高い値に設定され、図6(b)及び(c)に示されるように、第1の増幅部37の第1のゲインG31が一定であり、第2の増幅部38の第2のゲインG32が一定である場合には、図6(d)及び(e)に示されるように、粒径が比較的小さい浮遊粒子(例えば、PM2.5)を検出する場合には、粒径が比較的大きい浮遊粒子(例えば、粒径30μm程度の花粉及び埃)で発生する強い散乱光の検出信号が飽和した信号となる。
これに対し、実施の形態1に係る浮遊粒子検出装置1においては、浮遊粒子通過時間の1周期内において、照射光L0の強度を変化させるとともに、光源駆動電圧D1の増加によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が増加したときに、第1の可変増幅部17は制御信号C1に応じて第1のゲインG11を減少させ、第2の可変増幅部18は制御信号C1に応じて第2のゲインG12を減少させ、また、光源駆動電圧D1の減少によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が減少したときに、第1の可変増幅部17は制御信号C1に応じて第1のゲインG11を増加させ、第2の可変増幅部18は制御信号C1に応じて第2のゲインG12を増加させる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度を弱くした期間(1周期の前半)には、粒径の小さな浮遊粒子52は検出されないが、粒径の大きな浮遊粒子51を、粒径の小さな浮遊粒子52と区別して、検出することができる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度を強くした期間(1周期の後半)では、粒径の大きな浮遊粒子51の検出信号は飽和するので除外可能であり、粒径の小さな浮遊粒子52を、粒径の大きな浮遊粒子51と区別して検出することができる。
なお、上記説明では、浮遊粒子通過時間の1周期内において、照射光L0の強度を2段階に切り替え、それに同期させて第1及び第2のゲインG11,G12を2段階に切り替える場合を説明したが、本発明はこれには限定されず、照射光L0の強度を3段階以上に切り替え、それに同期させて第1及び第2のゲインG11,G12を3段階に切り替える構成としてもよい。
なお、上記説明では、浮遊粒子通過時間の1周期内の前半の照射光L0の光量を低くし、1周期内の後半の照射光L0の光量を高くする場合を説明したが、本発明はこれには限定されず、照射光L0の切り替え順は、高い光量を先にし、低い光量を後にするなどのように、他の順番であってもよい。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る浮遊粒子検出装置2の構成を概略的に示す図である。図7において、図1に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図1に示される符号と同じ符号を付す。また、図8(a)から(f)は、実施の形態2に係る浮遊粒子検出装置2の動作を示す波形図である。図8(a)から(f)は、図3(a)から(f)に対応する波形図である。図7及び図8(a)から(f)からわかるように、実施の形態2に係る浮遊粒子検出装置2は、制御信号C2の波形が線形に値が増加する三角波状である点において、制御信号C1が2値の波形である実施の形態1のものと相違する。
図7に示されるように、浮遊粒子検出装置2は、空気50が流入する容器を構成する筐体10と、空気供給部11と、光照射部12と、第1の受光部13と、第2の受光部14と、制御信号生成部25と、光源駆動部16と、第1の可変増幅部17と、第2の可変増幅部18と、信号処理部19とを有している。
制御信号生成部25は、浮遊粒子51,52が照射光L0の光束径内に入ってから出るまでの浮遊粒子通過時間の間で予め決められた波形を持つ制御信号C2を生成する。制御信号C2は、浮遊粒子通過時間(1周期)の間で、連続的に増加又は減少する電位の波形を持つ。図8(a)には、制御信号C2は、浮遊粒子通過時間(1周期)の間で、線形に増加する電位の波形を持つ。ただし、制御信号C2は線形に増加又は線形に減少する場合に限定されず、徐々に増加又は徐々に減少する変化であれば、階段状に増加又は階段状に減少してもよい。図7及び図8(a)から(f)は、制御信号C2が浮遊粒子通過時間の間で線形に増加する場合を示す。制御信号C2が浮遊粒子通過時間の間で線形に増加する期間では、図8(b)に示されるように、光源駆動電圧D2に対応する照射光L0の光強度は、制御信号C2に応じて線形に増加し、図8(c)に示されるように、第1のゲインG21は、図8(d)に示されるように、制御信号C2に応じて線形に減少し、第2のゲインG22は、制御信号C2に応じて線形に減少する。なお、制御信号C2が浮遊粒子通過時間の間で線形に減少する期間では、照射光L0の光強度は、制御信号C2に応じて線形に減少し、第1のゲインG21は、制御信号C2に応じて連続的に増加し、第2のゲインG22は、制御信号C2に応じて線形に増加する。なお、実施の形態1の式(1)と同様に、制御信号C2の1周期の時間(1波長の長さ)をP[sec]とすると、
P[sec]=1000×W[mm]/F[m/sec]となる。
浮遊粒子検出装置2においては、制御信号C2に応じた光源駆動電圧D2の増加によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が線形に増加したときに、第1の可変増幅部17は制御信号C2に応じて第1のゲインG21を線形に減少させ、第2の可変増幅部18は制御信号C2に応じて第2のゲインG22を線形に減少させる。また、浮遊粒子検出装置1においては、制御信号C2に応じた光源駆動電圧D2の減少によって光照射部12から照射される照射光L0の光強度が減少したときに(1周期の終わりの時点)、第1の可変増幅部17は制御信号C1に応じて第1のゲインG21を増加させ、第2の可変増幅部18は制御信号C2に応じて第2のゲインG22を増加させる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度が弱い期間(1周期の前半)には、粒径の小さな浮遊粒子52は検出されないが、粒径の大きな浮遊粒子51を、粒径の小さな浮遊粒子52と区別して、検出することができる。光照射部12から照射される照射光L0の光強度が強い期間(1周期の後半)では、粒径の大きな浮遊粒子51の検出信号は飽和するので除外可能であり、粒径の小さな浮遊粒子52を、粒径の大きな浮遊粒子51と区別して、検出することができる。
その散乱光を第2のレンズ5にて集光し、第1の受光素子131に入力し電気信号に変換する。また、散乱光を第3のレンズ6にて集光し偏光フィルタ142を通過し第2の受光素子141に入力し電気信号に変換する。第1の受光素子131の電気信号は、第1の可変増幅部17に入力され増幅される。浮遊粒子が小さいと電圧は低くなり、浮遊粒子が大きいと電圧は高くなる。第2の受光素子141の電気信号は、第2の可変増幅部18に入力され増幅される。
第1の可変増幅部17の出力電圧と偏光フィルタ142を通過した信号を入力した第2の可変増幅部18の出力電圧を信号処理部19で演算することにより、物質によって異なる偏光度から浮遊粒子の種類を判別することができる。また、このとき図8(a)に示した制御信号C2により第1の可変増幅部17と第2の可変増幅部18の第1及び第2のゲインG21,G22が変化し、発光素子の発光強度が強いときは、第1及び第2のゲインG21,G22を下げ、発光強度が弱いときは、第1及び第2のゲインG21,G22を上げれば、散乱光の強さを正規化でき、また、ダイナミックレンジを拡大することもできる。さらに、発光素子121の発光強度が線形(リニア)に変化するので、散乱光の強さを平均する効果があり、浮遊粒子の大きさをより正確に判別することができる。
本発明が適用された浮遊粒子検出装置は、空気中に浮遊する微粒子を検出するための装置に利用可能であり、特に、エアコン及び空気清浄機等に用いられるダストセンサ及び花粉センサ等として利用可能である。
10 匡体、 11 流体供給部(流量制御部)、 12 光照射部、 13 第1の受光部、 14 第2の受光部、 15,25 制御信号発生部、 16 光源駆動部、 17 第1の可変増幅部、 18 第2の可変増幅部、 19 信号処理部、 40 検出領域、 50 空気(流体)、 51 浮遊粒子(花粉、ダスト)、 52 浮遊粒子(PM2.5)、 121 発光素子(光源)、 122 集光レンズ、 131 第1の受光素子、 132 集光レンズ、 141 第2の受光素子、 142 偏光フィルタ、 143 集光レンズ、 C1,C2 制御信号、 D1,D2 光源駆動信号、 W 検出領域の幅、 F 空気(流体)の流速、 L0 照射光、 L1 第1の散乱光、 L2 第2の散乱光、 L2a 第2の散乱光から分離された偏光成分の光、 P 制御信号の1周期(1波長)。

Claims (9)

  1. 流体を供給して、前記流体を予め決められた流速で検出領域を通過させる流体供給部と、
    光源駆動電圧に応じた光強度を持ち、予め決められた光束径を持つ照射光を、前記検出領域を通過する前記流体の中に存在する浮遊粒子に照射する光照射部と、
    前記検出領域を通過する前記流体の中に存在する前記浮遊粒子に照射された前記照射光の散乱によって発生する散乱光の内の、予め決められた第1方向に進む第1の散乱光を受光し、前記第1の散乱光の強度に応じた第1の検出信号を出力する第1の受光部と、
    前記散乱光の内の、予め決められた第2方向に進む第2の散乱光から予め決められた偏光方向を持つ偏光成分の光を分離し、前記分離された偏光成分の光を受光して、前記分離された偏光成分の光の強度に応じた第2の検出信号を出力する第2の受光部と、
    前記浮遊粒子が前記照射光の前記光束径内に入ってから出るまでの浮遊粒子通過時間の間で予め決められた波形を持つ制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記制御信号の前記波形に応じた前記光源駆動電圧を前記光照射部に供給する光源駆動部と、
    前記制御信号の前記波形に基づく第1のゲインで前記第1の検出信号を増幅する第1の可変増幅部と、
    前記制御信号の前記波形に基づく第2のゲインで前記第2の検出信号を増幅する第2の可変増幅部と、
    前記増幅された第1の検出信号と前記増幅された第2の検出信号とに基づいて前記浮遊粒子の粒径及び種類を判別する信号処理部と、
    を備え、
    前記制御信号に応じた前記光源駆動電圧の増加によって前記照射光の光強度が増加したときに、前記第1の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第1のゲインを減少させ、前記第2の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第2のゲインを減少させ、
    前記制御信号に応じた前記光源駆動電圧の減少によって前記照射光の光強度が減少したときに、前記第1の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第1のゲインを増加させ、前記第2の可変増幅部は、前記制御信号に応じて前記第2のゲインを増加させる
    ことを特徴とする浮遊粒子検出装置。
  2. 前記制御信号は、前記浮遊粒子通過時間の間で第1電位レベルと前記第1電位レベルよりも高い第2電位レベルとを持つ2値信号であることを特徴とする請求項1に記載の浮遊粒子検出装置。
  3. 前記制御信号が前記第1電位レベルである期間では、前記光照射部は前記照射光の光強度を第1強度値にし、前記第1の可変増幅部は前記第1のゲインを第1の値とし、前記第2の可変増幅部は前記第2のゲインを第2の値とし、
    前記制御信号が前記第2電位レベルである期間では、前記光照射部は前記照射光の光強度を前記第1強度値よりも強い第2強度値とし、前記第1の可変増幅部は前記第1のゲインを前記第1の値より小さい第3の値とし、前記第2の可変増幅部は前記第2のゲインを前記第2の値より小さい第4の値とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の浮遊粒子検出装置。
  4. 前記制御信号は、前記浮遊粒子通過時間の間で、徐々に増加又は徐々に減少する電位の波形を持つことを特徴とする請求項1に記載の浮遊粒子検出装置。
  5. 前記制御信号は、前記浮遊粒子通過時間の間で、線形に増加又は線形に減少する電位の波形を持つことを特徴とする請求項4に記載の浮遊粒子検出装置。
  6. 前記制御信号が前記浮遊粒子通過時間の間で徐々に増加する期間では、前記照射光の光強度は、前記制御信号に応じて徐々に増加し、前記第1のゲインは、前記制御信号に応じて徐々に減少し、前記第2のゲインは、前記制御信号に応じて徐々に減少することを特徴とする請求項4又は5に記載の浮遊粒子検出装置。
  7. 前記制御信号が前記浮遊粒子通過時間の間で徐々に減少する期間では、前記照射光の光強度は、前記制御信号に応じて徐々に減少し、前記第1のゲインは、前記制御信号に応じて徐々に増加し、前記第2のゲインは、前記制御信号に応じて徐々に増加することを特徴とする請求項4又は5に記載の浮遊粒子検出装置。
  8. 前記光照射部は、前記照射光としてレーザ光を出射するレーザ発光素子を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の浮遊粒子検出装置。
  9. 前記第1の受光部は、前記第1の散乱光が入射する第1の受光素子を有し、
    前記第2の受光部は、前記予め決められた偏光方向を持つ偏光成分の光を分離する偏光フィルタと、前記分離された偏光成分の光が入射する第2の受光素子とを有する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の浮遊粒子検出装置。
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