JP2017173229A - 粒子検出センサ、ダストセンサ、煙感知器、空調装置、及び、粒子検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】判定可能な粒子径のダイナミックレンジを広範囲化する。【解決手段】粒子検出センサ1は、検知領域DAに光を投光する投光素子111と、検知領域DAを通過する粒子2による投光素子111からの光の散乱光を受光して、当該粒子2に対応するパルス状の波形を含む電気信号を生成する受光素子121とを備える。また、粒子検出センサ1は、電気信号を信号処理することにより、流体中の粒子の粒子径を判定する信号処理部20を備える。また、信号処理部20は、所定期間において、第一閾値を超えたパルス状の波形の第一個数、及び、第一閾値より小さい第二閾値を超えたパルス状の波形の第二個数をカウントし、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報を参照して、カウントされた第一個数及びカウントされた第二個数から流体中の粒子の粒子径を判定する。【選択図】図9
Description
本発明は、粒子検出センサ、ダストセンサ、煙感知器、空調装置、及び、粒子検出方法に関する。
光散乱式の粒子検出センサは、投光素子と受光素子とを備える光電式センサであり、測定対象の流体を取り込んで投光素子の光を当該流体に照射し、その散乱光によって流体に含まれる粒子の有無を検出する。このような粒子検出センサは、例えば、大気中に浮遊するホコリ、花粉、煙等の粒子を検出することができる(例えば、特許文献1参照)。
このような粒子検出センサは、検知領域を通過する粒子が投光光を受けて発する受光光(散乱光)を受光部で受けて電気信号に変換し、I−V変換及び増幅等の信号処理が施された検知信号の波高値から粒子のサイズを判定する。したがって、このような方式では、光学設計等によって、判定可能な粒子サイズ(粒子径)のダイナミックレンジ(すなわち、粒子径の判定可能範囲)が決定される。具体的には、このような方式では、ある粒子径以上の粒子に対しては、検知信号が飽和してしまうために粒子径の判定が困難になる。このため、一般に、判定可能な最小粒子径が小さく設計された粒子検出センサほど、判定可能な最大粒子径は小さくなる。
そこで、本発明は、判定可能な粒子径のダイナミックレンジを広範囲化(広ダイナミックレンジ化)することができる粒子検出センサ等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る粒子検出センサは、検知領域に光を投光する投光素子と、前記検知領域を通過する流体中の粒子による前記光の散乱光を受光することにより、当該粒子に対応するパルス状の波形を含む電気信号を出力する受光素子と、前記電気信号を信号処理することにより、前記流体中の粒子の粒子径を判定する信号処理部とを備え、前記信号処理部は、所定期間において、第一閾値を超えた前記パルス状の波形の第一個数、及び、前記第一閾値より小さい第二閾値を超えた前記パルス状の波形の第二個数をカウントし、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報を参照して、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数から前記流体中の粒子の粒子径を判定する。
また、本発明の一態様に係るダストセンサ、煙感知器及び空調装置の各々は、上記の粒子検出センサを備える。
また、本発明の一態様に係る粒子検出方法は、検知領域に光を投光する投光素子と、前記検知領域を通過する流体中の粒子による前記光の散乱光を受光することにより、当該粒子に対応するパルス状の波形を含む電気信号を出力する受光素子とを有する粒子検出センサを用いた粒子検出方法であって、所定期間において、第一閾値を超えた前記パルス状の波形の第一個数、及び、前記第一閾値より小さい第二閾値を超えた前記パルス状の波形の第二個数をカウントするステップと、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報を参照して、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数から前記流体中の粒子の粒子径を判定するステップとを含む。
本発明に係る粒子検出センサ等によれば、判定可能な粒子径のダイナミックレンジを広範囲化することができる。
以下では、本発明の実施の形態に係る粒子検出センサ等について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。
(実施の形態)
[1.構成]
まず、本発明の実施の形態に係る粒子検出センサの全体構成について説明する。
[1.構成]
まず、本発明の実施の形態に係る粒子検出センサの全体構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る粒子検出センサ1の構成の一例を示すブロック図である。なお、同図では、センサ部10の内部構成が模式的に示されている。
粒子検出センサ1は、当該粒子検出センサ1の周辺に漂う空気(以下、周辺空気と称する)に含まれる粒子を検出する。
同図に示すように、粒子検出センサ1は、センサ部10と信号処理部20とを備え、センサ部10の検知領域DAに位置する粒子2からの散乱光に基づいて、粒子検出センサ1に取り込んだ周辺空気に含まれる粒子を検出する。また、粒子検出センサ1は、さらに、粒子検出センサ1が備える各構成に対して電源を供給する電源部30を備える。この電源部30は、例えば、粒子検出センサ1の外部から供給された電圧を所望の電圧に変換するレギュレータ等により構成される。
以下、粒子検出センサ1の各構成について、具体的に説明する。
[1−1.センサ部]
センサ部10は、粒子検出センサ1の測定対象である周辺空気を取り込んで、取り込んだ周辺空気に光を照射し、その散乱光の光強度を示す電気信号(ここでは電流信号)を出力する、光電式センサ(光散乱式の粒子検出センサ)である。つまり、センサ部10は、取り込んだ周辺空気に含まれる粒子2に応じた時系列の電気信号を出力する。
センサ部10は、粒子検出センサ1の測定対象である周辺空気を取り込んで、取り込んだ周辺空気に光を照射し、その散乱光の光強度を示す電気信号(ここでは電流信号)を出力する、光電式センサ(光散乱式の粒子検出センサ)である。つまり、センサ部10は、取り込んだ周辺空気に含まれる粒子2に応じた時系列の電気信号を出力する。
具体的には、本実施の形態では、センサ部10は、投光系11と受光系12と筐体13とヒーター15とを備え、筐体13の流入口18から流出口19までの粒子流路に設けられた検知領域DAを通過する(検知領域DAに位置する)粒子2からの散乱光に応じた電気信号を出力する。投光系11、受光系12及び検知領域DAは、外光が照射されないように、筐体13に収容されている。
検知領域DAは、測定対象の気体に含まれる粒子2(エアロゾル)を検知するためのエアロゾル検知領域(エアロゾル測定部)であり、投光系11の光軸Pと受光系12の光軸Qとが交差する交点を含む、例えばφ2mm程度の領域である。つまり、検知領域DAは、投光系11の光が投光される空間領域と投光系11の光が粒子2に当たって発生した散乱光を受光系12に導くための空間領域とが重なる空間領域である。
投光系11は、検知領域DAに光を投光する光学素子からなり、本実施の形態では、投光素子111と、投光素子111の前方(光投光側)に配置された投光レンズ112とを有する。
投光素子111は、検知領域DAに光を投光する、例えばLED(Light Emitting Diode)や半導体レーザ等の固体発光素子である。投光素子111は、例えば、赤外光、青色光、緑色光、赤色光または紫外光等の所定の波長の光を投光し、2波長以上の混合波を投光してもよい。本実施の形態では、粒子2による光の散乱強度に鑑みて、投光素子111として、例えば、400nm〜1000nmの波長の光を投光する砲弾型のLEDが用いられる。
なお、投光素子111から投光された光の波長が短いほど、粒子径の小さな粒子2を検出しやすくなる。また、投光素子111の投光制御方式は特に限定されるものではなく、投光素子111から投光される光は、DC駆動による連続光またはパルス光等とすることができる。また、投光素子111から投光される光の光強度は、時間的に変化していてもよい。
投光レンズ112は、投光素子111の前方かつ投光系11の光軸P上に配置され、投光素子111から投光された光を検知領域DAに向けて進行させるように構成されている。例えば、投光レンズ112は、投光素子111から投光された光を検知領域DAに集光する集光レンズであり、PC(polycarbonate)等の透明樹脂またはガラスによって形成される。つまり、投光素子111から投光された光は、投光レンズ112を介して検知領域DAに到達する。この際、検知領域DAに粒子2が位置していると、当該粒子2によって投光素子111からの光が散乱される。
受光系12は、検知領域DAからの光を受光する光学素子からなり、本実施の形態では、受光素子121と、受光素子121の前方(光入射側)に配置された受光レンズ122とを有する。検知領域DAに粒子2が位置する場合、当該粒子2によって散乱された光(散乱光)は、受光系12によって受光される。
受光素子121は、検知領域DAを通過する粒子2による投光素子111からの光の散乱光を受光して、当該粒子2に対応するパルス状の波形を含む電気信号を生成する。
受光素子121は、受光した散乱光を電気信号に変換する光電変換素子であり、本実施の形態では、投光素子111が投光する光に感度を有するフォトダイオード及びフォトトランジスタの少なくとも一方を含む。つまり、受光素子121は、受光した光強度に応じた電気信号(ここでは電流信号)を出力する。なお、受光素子121は、例えば、フォトICダイオードまたは光電子増倍管などを含んでもかまわない。
受光レンズ122は、検知領域DAと受光素子121との間に配置され、検知領域DAに位置する粒子2による散乱光を受光素子121に集光するように構成されている。例えば、受光レンズ122は、検知領域DAに位置する粒子2によって散乱された光を受光素子121に集束させる集光レンズであり、投光レンズ112と同様の材質により形成される。
筐体13は、遮光性を有し、粒子2を含む周辺空気が流れる筒状の空間領域である粒子流路が設けられた部材である。例えば、筐体13は、迷光を減衰させやすいように、少なくとも内面が黒色面である。
筐体13は、例えば、ABS樹脂などの樹脂材料を用いた射出成形により形成される。このとき、例えば、黒色の顔料または染料を添加した樹脂材料を用いて筐体13を形成することで、筐体13の内面を黒色面にして迷光の減衰を図ることができる。あるいは、射出成形後に筐体13の内面に黒色塗料を塗布することで、筐体13の内面を黒色面にして迷光の減衰を図ることができる。また、筐体13の内面にシボ加工などの表面処理を行うことにより、迷光の減衰を図ることができる。
筐体13には、上述したように流入口18及び流出口19が設けられている。このため、周辺空気は、流入口18から筐体13の内部に進入し、粒子流路を通って検知領域DAに導かれ、流出口19から筐体13の外部に流出する。
なお、本実施の形態において、粒子流路の流路方向(粒子流路を気体が流れる方向)は、図1の紙面上下方向としているが、図1の紙面垂直方向としてもよい。つまり、本実施の形態では、粒子流路の流路軸は、投光系11及び受光系12の各光軸が通る平面上に存在するように設定しているが、当該平面と直交するように設定されていてもよい。
ヒーター15は、検知領域DAにおける流体(ここでは周辺空気)の流れを発生させる流速発生部である。本実施の形態では、ヒーター15は、当該ヒーター15周囲の気体を加熱することにより、粒子流路の気体を流して気流を発生させる。具体的には、ヒーター15によって周囲の気体が加熱されると、加熱された気体は、膨張して密度が小さくなることにより重力と逆方向の上方向に移動する。つまり、ヒーター15によって、上方向の気流(上昇気流)が発生する。この気流が粒子流路の気体を流すことにより、粒子流路に気流が生じる。その結果、粒子検出センサ1の周辺空気が流入口18から筐体13内部に引き込まれるため、ヒーター15を設けない場合に比べて、センサ部10内に多くの粒子2を取り込むことができる。
なお、本実施の形態では、図1の紙面上下方向を上下方向として説明するが、実際の使用態様はこれに限定されず、例えば、図1の紙面上下方向が水平方向となる場合もある。このため、ヒーター15の配置位置は、図1において、検知領域DAの下方には限定されず、例えば紙面手前側であってもかまわない。
また、粒子センサ1は、流速発生部として、ヒーター15に代わり、検知領域DAに流体の流れ(気流)を発生させる例えばファン(小型扇風機)を備えてもかまわない。あるいは、粒子検出センサ1は、流速発生部を備えず、当該粒子検出センサ1が搭載される空調装置(例えば、空気清浄機またはエアコン等)に設けられるファンによって、検知領域DAに流れが発生させられてもかまわない。
[1−2.信号処理部]
信号処理部20は、受光素子121から出力された電気信号を信号処理することにより、流体中の粒子の粒子径を判定する。図1に示すように、信号処理部20は、アナログ信号処理を施すアナログ信号処理部21と、デジタル信号処理を施す汎用MPU22及びDSP(Digital Signal Processor)23とを備える。
信号処理部20は、受光素子121から出力された電気信号を信号処理することにより、流体中の粒子の粒子径を判定する。図1に示すように、信号処理部20は、アナログ信号処理を施すアナログ信号処理部21と、デジタル信号処理を施す汎用MPU22及びDSP(Digital Signal Processor)23とを備える。
アナログ信号処理部21は、アナログ回路により構成され、本実施の形態では、受光素子121から出力された電流信号に対して各種のアナログ信号処理を施すことにより、当該電流信号に基づく電圧信号を出力する。ここで、各種のアナログ信号処理とは、例えば、電流(I)を電圧(V)に変換するI/V変換、入力された信号の所望の周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタ処理、及び、入力された信号を増幅して出力する増幅処理である。アナログ信号処理部21は、I/V変換を行うIV変換回路211と、増幅処理を行う増幅回路212とを含む。
IV変換回路211は、受光素子121から出力された電流信号をI/V変換することにより、当該電流信号に応じた電圧信号を生成する。このように電流信号を電圧信号に変換することにより、以降の信号処理の容易化が図られるとともに、IV変換回路211の後段に接続された増幅回路212の設計の容易化が図られる。
増幅回路212は、IV変換回路211から出力された電圧信号を、例えば所定の周波数帯域で増幅する。例えば、増幅回路212は、IV変換回路211から出力された電圧信号に含まれる周波数成分のうち所定の帯域の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタを通過した周波数成分からなる信号を増幅する増幅素子とを有する。
このように構成されたアナログ信号処理部21は、受光素子121からの出力を示し、かつ、検知領域DAに位置する粒子2に対応するパルス状の波形を含む電気信号である検知信号(センサ出力)を出力する。
汎用MPU22は、デジタル回路により構成され、アナログ信号処理部21から出力された検知信号を用いて、検知領域DAにおける流体に含まれる粒子を検出する。汎用MPU22は、図1に示すように、機能ブロックとして、AD変換部221と演算部222を有する。
AD変換部221は、増幅回路212で増幅された電圧信号をサンプリング(標本化)及び量子化する。言い換えると、当該AD変換部221は、アナログ信号処理部21から出力されたアナログの検知信号をAD(Analog to Digital)変換することにより、当該検知信号に対応する時系列のデジタルデータを生成する。つまり、AD変換部221は、受光素子121から出力された電流信号に基づく時系列のデジタルデータを生成する。
本実施の形態では、AD変換部221は、汎用MPU22に予め組み込まれたAD変換モジュールであり、当該汎用MPU22のアナログ入力端子に入力された電圧信号をデジタルデータに変換する。例えば、AD変換部221は、汎用MPU22のアナログ入力端子に入力された0.0〜5.0Vの範囲の電圧信号を、所定のサンプリング周期でサンプリングする。その後、AD変換部221は、サンプリングされた電圧信号の電圧を10ビットのデジタル値に変換することにより、上記の時系列のデジタルデータを生成する。
演算部222は、AD変換部221で生成されたデジタルデータを用いて、検知領域DAにおける流体に含まれる粒子を検出し、検出した個数を示す個数情報を出力する。具体的には、演算部222は、複数の閾値を設定し、所定期間(例えば1分間)において、複数の閾値のそれぞれについて、当該閾値を超えたピークの個数をカウントする。そして、演算部222は、所定期間経過ごとに、カウント結果を示す個数情報を出力する。
DSP23は、粒子径と個数情報との相関を示す予め定められた相関情報を記憶するメモリ23aを有し、メモリ23aに記憶された相関情報を参照して、カウント結果を示す個数情報から検知領域DAにおける流体に含まれる粒子の粒子径を判定する。
なお、汎用MPU22及びDSP23は、例えば、集積回路であるシステムLSIにより実現され、機能ブロック毎に個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。また、汎用MPU22及びDSP23は、システムLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。また、汎用MPU22及びDSP23は、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
[2.動作]
以上のように構成された粒子検出センサ1は、周辺空気を取り込んで(導入して)、当該周辺空気に含まれる粒子の散乱光の光強度から粒子径を判定する。この空気には、粒子径が5μm以下の微小粒子(例えばPM2.5)から粒子径が20μm以上の粗大粒子(例えば花粉)までが含まれ得る。例えば、粒子径が50μmの粗大粒子が導入された場合、粒子径が0.3μmの微小粒子が導入された場合に比べて、散乱光の光強度は5万倍程度となる。
以上のように構成された粒子検出センサ1は、周辺空気を取り込んで(導入して)、当該周辺空気に含まれる粒子の散乱光の光強度から粒子径を判定する。この空気には、粒子径が5μm以下の微小粒子(例えばPM2.5)から粒子径が20μm以上の粗大粒子(例えば花粉)までが含まれ得る。例えば、粒子径が50μmの粗大粒子が導入された場合、粒子径が0.3μmの微小粒子が導入された場合に比べて、散乱光の光強度は5万倍程度となる。
一般的な光散乱式の粒子検出センサでは、散乱光の光強度のピーク値(すなわち検知信号に含まれるパルス状の波形の波高値)から粒子径を判定する。このため、判定可能な粒子径のダイナミックレンジは、投光系及び受光系の光学設計、電子回路を構成するアナログ素子の飽和レベル、または、汎用MPUの入力電圧範囲等、種々の設計事項によって決定される。したがって、微小粒子から粗大粒子まで広範囲な粒子径を判定するためには、上記設計事項により決定されるダイナミックレンジを例えば5万倍程度確保することが必要となり、そのような構成の実現は現実的には困難である。
これに対し、本実施の形態に係る粒子検出センサ1は、後述する動作により、光学設計等によって決定されたダイナミックレンジ外の粒子についても粒子径を判定することができる。つまり、粒子検出センサ1は、所定の粒子径範囲内の粒子(例えばPM2.5等に相当する微小粒子)の検出用に光学設計された構成を用いて、当該所定の粒子径範囲外の粒子(例えば花粉等に相当する粗大粒子)の粒子径を判定することができる。
具体的には、粒子検出センサ1は、アナログ信号処理部21から出力される検知信号の波高値を用いて、所定の粒子径範囲内の粒子径を判定する。一方、粒子検出センサ1は、粒子径と個数情報との相関を示す予め定められた相関情報を参照して、カウント結果を示す実測に基づく個数情報から、所定の粒子径範囲外の粒子径を判定する。
なお、所定の粒子径範囲内の粒子径を判定する手法については波高値を用いる手法に限定されず、その他の公知の手法を適宜用いることができる。このため、以下では、粒子検出センサ1の動作として、所定の粒子径範囲外の粒子径を判定する場合の動作について説明し、所定の粒子径範囲内の粒子径を判定する場合の動作については説明を省略する。
以下、粒子検出センサ1の動作(粒子検出方法)について説明する。
図2は、粒子検出センサの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ヒーター15が、加熱によって筐体13内の粒子流路に上昇気流を生じさせることにより、検知領域DAに粒子を導入する(S10)。具体的には、周辺空気中の粒子は、粒子流路の流入口18から筐体13の内部に進入し、検知領域DAを通過して、粒子流路の流出口19から筐体13の外部に流出される。この際、検知領域DAを通過する粒子2が投光系11から投光された光を散乱することにより、アナログ信号処理部21から、例えば図3のような電気信号(検知信号)が出力される。
図3は、検知信号の一例を示すグラフである。
同図に示すように、検知信号には、検知領域DAを通過する粒子2による散乱光に対応するパルス状の波形が含まれる。このパルス状の波形は、波高値が飽和レベル(図中のVmax)以下の場合、散乱光の光強度に対応する。つまり、散乱光の光強度が大きいほど、波高値も高くなる。
次いで、信号処理部20は、所定期間(例えば1分間)において、閾値Vth1(第一閾値)を超えたパルス状の波形の個数(第一個数)、及び、閾値Vth1より小さい閾値Vth2(第二閾値)を超えたパルス状の波形の個数(第二個数)をカウント(積算)する。
具体的には、信号処理部20(特には演算部222)は、図3に示すように、検知信号に対して2つ以上の閾値(本実施の形態では、Vth1〜Vth3の3つの閾値)を設定し、波高値(ピーク値)が各閾値を超えたパルス状の波形をカウントする(S20)。そして、この処理(S20)を、所定期間が経過するまで(S30でYesとなるまで)繰り返す。
本実施の形態では、演算部222は、パルス状の波形の波高値が複数の閾値Vth1〜Vth3によって区分けされる複数の波高値区分BS1〜BS3のいずれに属するかを判定することにより、所定期間において波高値区分BS1〜BS3のそれぞれに属するパルス状の波形の個数N1〜N3をカウントする。
なお、複数の閾値は、検知信号の基準レベル(例えば0V)より大きく、かつ、飽和レベルVmaxより小さい範囲に設定されていればよい。また、設定される閾値の個数は、複数であればよく、2つであっても4つ以上であってもかまわない。
次いで、信号処理部20は、カウントされた個数を示す個数情報を用いて、測定対象の流体中の粒子の粒子径を判定する(S40)。個数情報は、閾値Vth1〜Vth3のそれぞれを超えてカウントされた個数を示し、本実施の形態では、波高値区分BS1〜BS3のそれぞれに属するパルス状の波形の個数N1〜N3を示す。
ここで、検知信号に含まれるパルス状の波形は、測定対象の流体中の粒子が大きいほど散乱光の光強度が大きくなることから、波高値が大きくなる傾向にある。しかし、粒子径が略同一の粒子(単分散粒子)を含む流体が粒子検出センサ1に導入された場合であっても、パルス状の波形の波高値は一定にはならず、図3のようにバラつきが生じ得る。これは、検知領域DA内での感度が一定ではないことによる。
図4は、検知領域DA及びその周囲の状態を模式的に示す図である。図5は、検知領域DAの中央部を通過した粒子2aに対応するパルス状の波形、及び、検知領域DAの端部を通過した粒子2bに対応するパルス状の波形を示すグラフである。
光学設計等によるダイナミックレンジを超える粗大粒子が検知領域DAの中央部を通過する場合(図4中の粒子2aの場合)、当該粗大粒子に対応するパルス状の波形は、図5の(a)に示すように飽和する。一方、当該粗大粒子が検知領域DAの端部を通過する場合(図4中の粒子2bの場合)、当該粗大粒子に対応するパルス状の波形は、図5の(b)に示すように、飽和せずに閾値Vth1以下となり得る。
このように、単分散粒子を含む流体が検知領域DAに導入されると、粒子が検知領域DAの中央を通過するほどパルス状の波形の波高値が大きくなる。つまり、波高値の分布は、検知領域DAにおける粒子の通過位置に対する散乱光の光強度の分布(感度)に基づく。このため、単分散粒子を含む流体が導入された際の波高値区分BS1〜BS3ごとの個数N1〜N3の分布は、上記光強度の分布に基づき、粒子径ごとに予め定められた分布となる(図7参照)。
そこで、信号処理部20は、粒子径と個数N1及び個数N2との相関を示す予め定められた相関情報を参照して、カウントされた個数N1及び個数N2から流体中の粒子の粒子径を判定する。具体的には、相関情報は、粒子径と個数N1及び個数N1の比率との相関を示し、カウントされた個数N1及び個数N2の比率から流体中の粒子の粒子径を判定する。
図6は、粒子径を判定する処理(図2のS40)の具体的な処理を示すフローチャートである。
まず、信号処理部20は、粒子径の判定に用いる比率を算出する(S41)。具体的には、DSP23は、演算部222から出力された個数情報を用いて、個数N1の個数N2に対する比率N1/N2を算出する。
次いで、信号処理部20(特にはDSP23)は、算出した比率N1/N2と相関テーブルとを用いて、粒子径を判定する(S42)。
図7は、相関テーブルを説明するための検知信号の分布の一例を示すグラフである。具体的には、同図には、単分散粒子を一定数含む流体を粒子検出センサ1に導入した場合に得られる、検知信号に含まれるパルス状の波形の波高値の分布が示されている。
同図に示す分布は、上述した光強度の分布に基づき、ピーク値が波高値区分BS1及びBS2に属するパルス状の波形の個数は、粒子径ごとに次のようになる。例えば、20μmの単分散粒子を含む流体が導入された場合、波高値区分BS1の個数がN1(φ20)、波高値区分BS2の個数がN2(φ20)となる。また、例えば、10μmの単分散粒子を含む流体が導入された場合、波高値区分BS1の個数がN1(φ10)、波高値区分BS2の個数がN2(φ10)となる。また、例えば、1μmの単分散粒子を含む流体が導入された場合、波高値区分BS1の個数が0、波高値区分BS2の個数がN2(φ1)となる。
このような粒子径ごとに得られた波高値区分BS1〜BS3の個数の分布を変換することにより、図8に示す相関テーブルが得られる。
図8は、相関テーブルの一例を示すグラフである。
相関テーブルは、粒子径と閾値Vth1(第一閾値)を超える個数及び閾値Vth2(第二閾値)を超える個数との相関を示す第一相関情報であり、予めメモリ23aに記憶されている。例えば、相関テーブルは、粒子検出センサ1の工場出荷前に、単分散粒子を含む流体で満たされたチャンバ内に粒子検出センサ1を配置して検知信号に含まれるパルス状の波形の波高値の分布を実測によって取得することにより取得される。なお、相関テーブルは、DSP23によって実行されるコードとして組み込まれていてもよく、例えば、DSP23は、粒子径を判定する処理(S42)において、当該コードを実行することにより粒子径を判定してもかまわない。
本実施の形態では、相関テーブルは、粒子径と波高値区分BS1に属する個数N1及び波高値区分BS2に属する個数N2との相関を示し、具体的には、粒子径に対する個数N1及び個数N2の比率N1/N2の相関を示す。
図8に示すように、例えば2μm以上の粒子径範囲において、比率N1/N2は単調増加を示す。したがって、信号処理部20(特にはDSP23)は、相関テーブルを参照して、実測に基づく比率N1/N2から粗大粒子の粒子径を判定することができる。つまり、信号処理部20は、所定期間にカウントされた個数N1及びN2から粒子径を判定する。
図9は、信号処理部20による粒子径の判定処理を概念的に説明する図である。具体的には、同図の(a)〜(c)には、それぞれ異なる粒子径の単分散粒子を含む流体が導入された場合の判定処理が概念的に示されている。
同図の(a)〜(c)の検知信号に示すように、検知信号に含まれるパルス状の波形の波高値は、全体的に(a)、(b)、及び(c)の順に大きくなっている。このため、波高値区分BS2の個数に対する波高値区分BS1の個数の比率も、(a)、(b)、及び(c)の順に大きくなり、N11/N12<N21/N22<N31/N32となっている。
例えば、信号処理部は、(a)の場合、相関テーブルを参照して、N11/N12から粒子径を2μmと判定する。また、(b)の場合、相関テーブルを参照して、N21/N22から粒子径を10μmと判定する。また、(c)の場合、相関テーブルを参照して、N31/N32から粒子径を20μmと判定する。
[3.まとめ]
以上説明したように、本実施の形態に係る粒子検出センサ1は、流体中(本実施の形態では空気中)に含まれる粒子を検出する粒子検出センサである。粒子検出センサ1は、検知領域DAに光を投光する投光素子111と、検知領域DAを通過する粒子2による投光素子111からの光の散乱光を受光して、当該粒子2に対応するパルス状の波形を含む電気信号を生成する受光素子121とを備える。また、粒子検出センサ1は、電気信号を信号処理することにより、流体中の粒子の粒子径を判定する信号処理部20を備える。この信号処理部20は、所定期間において、第一閾値(本実施の形態では閾値Vth1)を超えたパルス状の波形の第一個数(本実施の形態では個数N1)、及び、第一閾値より小さい第二閾値(本実施の形態では閾値Vth2)を超えたパルス状の波形の第二個数(本実施の形態では個数N2)をカウントする。また、信号処理部20は、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報(図8に示す相関テーブル)を参照して、カウントされた第一個数及びカウントされた第二個数から流体中の粒子の粒子径を判定する。
以上説明したように、本実施の形態に係る粒子検出センサ1は、流体中(本実施の形態では空気中)に含まれる粒子を検出する粒子検出センサである。粒子検出センサ1は、検知領域DAに光を投光する投光素子111と、検知領域DAを通過する粒子2による投光素子111からの光の散乱光を受光して、当該粒子2に対応するパルス状の波形を含む電気信号を生成する受光素子121とを備える。また、粒子検出センサ1は、電気信号を信号処理することにより、流体中の粒子の粒子径を判定する信号処理部20を備える。この信号処理部20は、所定期間において、第一閾値(本実施の形態では閾値Vth1)を超えたパルス状の波形の第一個数(本実施の形態では個数N1)、及び、第一閾値より小さい第二閾値(本実施の形態では閾値Vth2)を超えたパルス状の波形の第二個数(本実施の形態では個数N2)をカウントする。また、信号処理部20は、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報(図8に示す相関テーブル)を参照して、カウントされた第一個数及びカウントされた第二個数から流体中の粒子の粒子径を判定する。
このように、粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す第一相関情報を参照して、カウントされた第一個数及びカウントされた第二個数から粒子径を判定することにより、パルス状の波形が飽和するような粗大粒子の粒子径を判定することができる。具体的には、粒子径と第一個数及び第二個数とは、検知領域DAにおける粒子の通過位置に対する散乱光の光強度の分布等に基づく予め定められた相関関係を有する。この関係は、粗大粒子を含む流体が検知領域DAを通過する場合であっても、同様である。このため、当該相関関係を示す第一相関情報を参照して、カウントされた第一個数及び第二個数から、パルス状の波形が飽和するような粗大粒子の粒子径を判定することができる。つまり、光学設計等により決定される判定可能範囲外の粒子径を判定することができるので、判定可能な粒子径のダイナミックレンジを広範囲化することができる。
なお、本実施の形態では、第一閾値を閾値Vth1とし、第二閾値をVth2とした。しかし、第一閾値及び第二閾値はこれに限らず、例えば、第一閾値を閾値Vth2とし、第二閾値をVth3としてもかまわないし、第一閾値を閾値Vth1とし、第二閾値をVth3としてもかまわない。
また、本実施の形態では、第二閾値を超えたパルス状の波形の個数は、第一閾値と第二閾値とで区分けされる波高値区分に波高値が属する波形の個数とした。つまり、第二閾値を超えたパルス状の波形の個数を、第二閾値を超えたパルス状の波形の総数N1+N2から第一閾値を超えたパルス状の波形の総数N1を減算した個数N2とした。しかし、第二閾値を超えたパルス状の波形の個数は、第二閾値を超えたパルス状の波形の総数N1+N2であってもかまわない。
また、本実施の形態によれば、第一相関情報は、粒子径と第一個数及び第二個数の比率(本実施の形態ではN1/N2)との相関を示し、信号処理部20は、カウントされた第一個数及びカウントされた第二個数の比率から、流体中の粒子の粒子径を判定する。
このように個数の比率を用いることにより、個数自体を用いて粒子径を判定する場合に比べて、相関情報の情報量及び判定処理に要する負荷を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、第一個数及び第二個数の比率は、第二個数に対する第一個数の比率N1/N2としたが、これに限らない。例えば、第一個数及び第二個数の比率は、第二個数に対する第一個数の比率N2/N1であってもかまわない。また、例えば、第一個数及び第二個数の比率は、第一個数または第二個数と第一個数及び第二個数の差との比率((N2−N1)/N1または(N2−N1)/N2、等)であってもかまわない。また、例えば、第一個数及び第二個数の比率は、第一個数または第二個数と第一個数及び第二個数の和との比率(N1/(N1+N2)またはN2/(N1+N2)、等)であってもかまわない。
(変形例1)
上記実施の形態では、信号処理部20は、1つの相関テーブルを参照して粒子径を判定するとした。しかし、信号処理部20は、複数の相関テーブルを参照して粒子径を判定してもかまわない。
上記実施の形態では、信号処理部20は、1つの相関テーブルを参照して粒子径を判定するとした。しかし、信号処理部20は、複数の相関テーブルを参照して粒子径を判定してもかまわない。
そこで、以下、実施の形態の変形例1として、このような信号処理部20を備える粒子検出センサについて説明する。なお、本変形例に係る粒子検出センサは、実施の形態に比べ、信号処理部20による粒子径を判定する処理が主に異なり、他の構成または処理等は同様である。このため、以下では、実施の形態と同様の構成または処理については、簡略化または省略して説明する。このことは、以降の変形例においても同様である。
図10は、変形例1に係る信号処理部20による粒子径の判定処理を概念的に説明する図である。
同図に示すように、本変形例に係る信号処理部20(特には演算部222)は、検知信号に対してVth1〜Vth4の4つの閾値)を設定し、所定期間において、各閾値を超えたパルス状の波形をカウントする。
より具体的には、演算部222は、パルス状の波形の波高値が複数の閾値Vth1〜Vth4によって区分けされる複数の波高値区分BS1〜BS4のいずれに属するかを判定することにより、所定期間において波高値区分BS1〜BS4のそれぞれに属するパルス状の波形の個数N1〜N4をカウントする。
次いで、信号処理部20は、粒子径の判定に用いる第一比率として、波高値区分BS1に属する個数N1の波高値区分BS2に属する個数N2に対する比率N1/N2を算出する。また、さらに、粒子径の判定に用いる第二比率として、波高値区分BS3に属する個数N3の波高値区分BS4に属する個数N4に対する比率N3/N4を算出する。
次いで、信号処理部20は、相関テーブルを参照して、算出した比率N1/N2及びN3/N4から粒子径を判定する。
ここで、上記実施の形態では、相関テーブルとして、粒子径と閾値Vth1(第一閾値)を超える個数及び閾値Vth2(第二閾値)を超える個数との相関を示す第一相関情報を用いた。具体的には、上記実施の形態では、粒子径と比率N1/N2を示す1つの相関テーブルを参照して、粒子径を判定した。
これに対して、本変形例では、実施の形態で説明した相関テーブル(以下、本変形例では第一相関テーブルと記載)に加え、さらに、別の相関テーブル(以下、本変形例では第二相関テーブルと記載)を参照して、粒子径を判定する。
第二相関テーブルは、粒子径と所定の2つの閾値を超えるパルス状の波形の個数との相関を示す予め定められた第二相関情報であり、第一相関テーブルと同様に、予めメモリ23aに記憶されている。また、第二相関テーブルは、第一相関テーブルと同様に、例えば、粒子径ごと(例えば、20μm、10μm、1μm)に得られた波高値区分BS1〜BS4ごとの個数の分布を変換することにより得ることができる。
ここで、上記所定の2つの閾値は、3以上の閾値のうち、組み合わせが第一閾値及び第二閾値とは異なる2つの閾値であり、本変形例では、閾値Vth3及び閾値Vth4である。つまり、本変形例では、第二相関テーブルは、粒子径と波高値区分BS3に属する個数N3及び波高値区分BS4に属する個数N4との相関を示し、具体的には、粒子径に対する個数N3及び個数N4の比率N3/N4の相関を示す。
図10に示すように、信号処理部20は、第一相関テーブルを参照して、N1/N2から粒子径を例えば15μmと判定する。また、信号処理部20は、第二相関テーブルを参照して、N3/N4から粒子径を例えば13μmと判定する。
次いで、信号処理部20は、例えば、第一相関テーブルを参照した判定結果と第二相関テーブルを参照した判定結果とで規定される粒子径範囲内のいずれか(平均値または中央値等)を、流体に含まれる粒子の粒子径と判定する。
以上のように、本変形例によれば、信号処理部20は、所定期間において、第一閾値及び第二閾値を含む3以上の閾値(本変形例では、4つの閾値Vth1〜Vth4)のそれぞれを超えたパルス状の波形の個数をカウントする。そして、信号処理部20は、第一相関情報(本変形例では第一相関テーブル)、及び、粒子径と所定の2つの閾値を超えるパルス状の波形の個数との相関を示す予め定められた第二相関情報(本変形例では第二相関テーブル)を参照して、カウントされた個数から流体中の粒子径を判定する。ここで、所定の2つの閾値は、3以上の閾値のうち、組み合わせが第一閾値(本変形例では閾値Vth1)及び第二閾値(本変形例では閾値Vth2)とは異なる2つの閾値(本変形例では閾値Vth3及び閾値Vth4)である。
このように、第一相関情報及び第二相関情報を参照して、カウントされた2つの組み合わせの個数から粒子径を判定することにより、粒子径の判定精度を向上することができる。
なお、上記所定の2つの閾値の組み合わせは、閾値Vth3及び閾値Vth4の組み合わせに限らず、閾値Vth1及び閾値Vth3、閾値Vth1及び閾値Vth4、閾値Vth2及び閾値Vth3、または、閾値Vth2及び閾値Vth4のいずれかの組み合わせであってもかまわない。
(変形例2)
上記実施の形態及びその変形例1では、粒子検出センサ1の測定対象の流体が単分散粒子を含むことを想定して説明したが、実際の動作環境下では、測定対象の流体が広い粒子径分布(多分散粒子)をもつ場合があり得る。このような環境下では、例えば、粗大粒子の粒子径の判定精度が微小粒子の影響により劣化する場合がある。
上記実施の形態及びその変形例1では、粒子検出センサ1の測定対象の流体が単分散粒子を含むことを想定して説明したが、実際の動作環境下では、測定対象の流体が広い粒子径分布(多分散粒子)をもつ場合があり得る。このような環境下では、例えば、粗大粒子の粒子径の判定精度が微小粒子の影響により劣化する場合がある。
そこで、以下、実施の形態の変形例2として、このような流体についても、粒子径の判定精度の劣化を抑制することができる粒子検出センサについて説明する。
図11は、検知領域DA及びその周囲の状態を模式的に示す図である。図12は、検知領域DAの中央部を通過した粒子2cに対応するパルス状の波形、及び、検知領域DAの端部を通過した粒子2bに対応するパルス状の波形を示す。
微小粒子が検知領域DAの中央部を通過する場合(図11中の粒子2cの場合)と、粗大粒子が検知領域DAの端部を通過する場合(図11中の粒子2bの場合)とでは、図12の(a)及び(b)に示すように、波高値が同等となる場合がある。
このため、所定期間において閾値Vth2を超えてカウントされた個数には、検知領域DAの端部を通過した粗大粒子に由来する個数と、検知領域DAの中央部を通過した微小粒子に由来する個数とが含まれる。したがって、カウントされた個数をそのまま用いて粒子径を判定した場合、微小粒子の影響により判定精度が劣化し得る。
そこで、本変形例では、カウントされた個数を補正し、補正後の個数から粒子径を判定することにより、粗大粒子の粒子径の判定精度の劣化を抑制する。
図13は、本変形例における粒子径を判定する処理(図2のS40に相当)の具体的な処理を示すフローチャートである。
粒子径を判定する処理(S140)は、上記実施の形態の当該処理S40(図6参照)に比べて、さらに処理S141を行い、処理S41に代わり処理S142を含む。
以下、各処理について具体的に説明するが、本変形例では、例えば、処理S141の開始時点(つまり、図2の処理S30でYesとなった時点)において、各波高値区分BS1〜BS3に属するパルス状の波形の個数N1〜N3を示す個数情報が次のように得られているものとする。
個数N1・・・300個
個数N2・・・400個
個数N3・・・1000個
個数N2・・・400個
個数N3・・・1000個
まず、信号処理部20(特にはDSP23)は、カウントされた個数N3(第三個数)を用いて、カウントされた個数N1(第一個数)及びカウントされた個数N2(第二個数)の少なくとも1つの個数を補正する(S141)。本変形例では、信号処理部20は、カウントされた個数N3(ここでは1000個)を用いて、カウントされた個数N2(ここでは400個)を補正する。
具体的には、信号処理部20は、予め定められた補正用テーブルを参照して、個数N2を補正する。
図14は、粒子検出センサの使用環境における粒子径の分布の一例を示すグラフである。
同図には、大気中の塵の分布が示されている。このような粒子径の分布を変換することにより、図15に示す補正用テーブルが得られる。
図15は、補正用テーブルの一例を示すグラフである。
補正用テーブルは、閾値Vth3(第三閾値)を超えた個数と閾値Vth1(第一閾値)を超えた個数及び閾値Vth2(第二閾値)を超えた個数の少なくとも一方のうち微小粒子に由来する個数との相関を示す相関情報である。本変形例では、補正用テーブルは、個数N3と個数N2のうち微小粒子に由来する個数との相関を示す。
この補正用テーブルは、上記実施の形態で説明した相関テーブルと同様に、予めメモリ23aに記憶されている。なお、メモリ23aは、異なる使用環境に対応する複数の補正用テーブルを記憶し、信号処理部20(特にはDSP23)は、例えばユーザ操作によって指定される使用環境に対応する補正用テーブルを参照して個数を補正してもかまわない。
このような補正用テーブルを用いて、信号処理部20は、カウントされた個数N3が1000個の場合、カウントされた個数N2のうち100個が微小粒子に由来すると推定する。
これにより、カウントされた個数N2(ここでは400個)のうち微小粒子に由来すると推定された100個を除く個数(ここでは300個)が粗大粒子に由来すると推定することができる。つまり、信号処理部20は、カウントされた個数N1〜N3を示す個数情報を次のように補正する。
個数N1・・・300個
個数N2・・・300個
個数N3・・・1000個
個数N2・・・300個
個数N3・・・1000個
次いで、信号処理部20は、補正後の個数情報を用いて流体中の粒子径を判定する。つまり、信号処理部20は、補正された個数から粒子径を判定する。具体的には、信号処理部20は、補正後の個数情報を用いて粒子径の判定に用いる比率を算出し(S141)、上記実施の形態と同様に、相関テーブルを参照して比率から粒子径を判定する(S42)。
図16は、本変形例によって奏される効果を説明するための図である。具体的には、同図には、相関テーブルを用いた粒子径の判定処理が模式的に示されており、個数情報を補正する本変形例における判定処理(図中の「補正あり」)、及び、個数情報を補正しない比較例における判定処理(図中の「補正なし」)が示されている。
比較例では、個数情報を補正しないことにより、粒子径の判定に用いる比率(個数N1の個数N2に対する比率N1/N2)が次のようになる。
N1/N2=300/400=0.75
これに対して、本変形例では、個数情報を補正することにより、粒子径の判定に用いる比率が次のようになる。
N1/N2=300/300=1
これにより、本変形例では、比較例に比べて、粒子径の判定結果が大きくなっている。つまり、本変形例では、補正後の個数から粒子径を判定することにより、微小粒子の影響による判定結果の低下が抑制される。
以上のように、本変形例によれば、信号処理部20は、所定期間において、第二閾値より小さい第三閾値(本変形例では閾値Vth3)を超えたパルス状の波形の第三個数(本変形例では個数N3)をカウントする。そして、信号処理部20は、カウントされた第三個数を用いて、カウントされた第一個数(本変形例では個数N1)及びカウントされた第二個数(本変形例では個数N2)の少なくとも1つの個数を補正し、補正された個数から流体中の粒子の粒子径を判定する。
このように、カウントされた第三個数を用いてカウントされた第一個数及び第二個数を補正し、補正後の個数から粒子径を判定することにより、粒子径の判定精度の劣化を抑制することができる。具体的には、第一個数及び第二個数には、粗大粒子の粒子径の判定精度を劣化させる要因となる微小粒子に由来する個数が含まれ得る。この微小粒子に由来する個数と第三個数とは、粒子検出センサの使用環境における粒子径の分布等に基づく予め定められた相関関係を有する。このため、第三個数から第一個数及び第二個数のそれぞれに含まれ得る微小粒子に由来する個数を推定し、カウントされた第一個数及び第二個数から推定した個数を減算する等の補正を施すことにより、粒子径の判定精度の劣化を抑制することができる。
なお、本変形例では、カウントされた個数N1及びカウントされた個数N2のうち、N2のみを補正したが、補正対象はこれに限らない。例えば、個数N1及び個数N2の両方を補正してもかまわないし、個数N1のみを補正してもかまわない。
ただし、粒子径の判定精度の向上を図る観点からは、粒子径の判定に用いる組み合わせ(本変形例では個数N1及び個数N2)の両方を補正することが好ましい。
(変形例3)
上記実施の形態及び変形例1、2で説明した粒子検出センサは、空気清浄機またはエアコン等の空調装置、ダストセンサあるいは煙感知器といった種々の装置に適用することができる。そこで、以下、実施の形態の変形例3として、粒子検出センサの適用例について説明する。
上記実施の形態及び変形例1、2で説明した粒子検出センサは、空気清浄機またはエアコン等の空調装置、ダストセンサあるいは煙感知器といった種々の装置に適用することができる。そこで、以下、実施の形態の変形例3として、粒子検出センサの適用例について説明する。
図17は、粒子検出センサを備える空気清浄機の外観図である。図18は、粒子検出センサを備える煙感知器の外観図である。図19は、粒子検出センサを備える換気扇の外観図である。図20は、粒子検出センサを備えるエアコンの外観図である。
これらの装置によれば、判定可能な粒子径範囲が広ダイナミックレンジ化された粒子検出センサを備えることにより、例えば、微小粒子及び粗大粒子の検出結果に応じて動作を切り替えることができる。
(その他の変形例)
以上、本発明について実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
以上、本発明について実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記説明では、第一相関情報は粒子径と第一個数及び第二個数の比率との相関を示し、信号処理部20は、当該第一相関情報を参照して、カウントされた第一個数及び第二個数の比率から粒子径を算出するとした。しかし、第一相関情報は、粒子径と比率との相関に限らず、例えば、粒子径と第一個数及び第二個数自体との相関であってもかまわない。また、信号処理部20は、当該第一相関情報を参照して、カウントされた第一個数及び第二個数自体(つまりカウント値)から粒子径を算出してもかまわない。
また、上記説明において、粒子を含む媒体は、気体(空気)としたが、気体以外の媒体(水等の液体)であってもよい。つまり、粒子検出センサは、気体または液体である流体中に含まれる粒子を検出する。つまり、粒子検出センサの使用環境は大気中に限らず、例えば大気とは異なるガス中あるいは液体中であってもかまわない。
また、上記説明において、汎用MPU22及びDSP23内の各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、汎用MPU22及びDSP23を構成する構成要素(機能)の一部または全ては、粒子検出センサを備える種々の装置(例えば空気清浄機)に搭載されたマイクロプロセッサ、ROM、RAM等の一部として実現されていてもかまわない。
また、本発明は、このような粒子検出センサとして実現することができるだけでなく、粒子検出センサが行うステップ(処理)を含む方法として実現できる。
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明がプログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 粒子検出センサ
2、2a〜2c 粒子
20 信号処理部
111 投光素子
121 受光素子
212 増幅回路
2、2a〜2c 粒子
20 信号処理部
111 投光素子
121 受光素子
212 増幅回路
Claims (8)
- 検知領域に光を投光する投光素子と、
前記検知領域を通過する流体中の粒子による前記光の散乱光を受光することにより、当該粒子に対応するパルス状の波形を含む電気信号を出力する受光素子と、
前記電気信号を信号処理することにより、前記流体中の粒子の粒子径を判定する信号処理部とを備え、
前記信号処理部は、
所定期間において、第一閾値を超えた前記パルス状の波形の第一個数、及び、前記第一閾値より小さい第二閾値を超えた前記パルス状の波形の第二個数をカウントし、
粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報を参照して、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数から前記流体中の粒子の粒子径を判定する
粒子検出センサ。 - 前記第一相関情報は、粒子径と第一個数及び第二個数の比率との相関を示し、
前記信号処理部は、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数の比率から、前記流体中の粒子の粒子径を判定する
請求項1に記載の粒子検出センサ。 - 前記信号処理部は、
前記所定期間において、前記第一閾値及び前記第二閾値を含む3以上の閾値のそれぞれを超えた前記パルス状の波形の個数をカウントし、
前記第一相関情報、及び、粒子径と所定の2つの閾値を超えるパルス状の波形の個数との相関を示す予め定められた第二相関情報を参照して、前記カウントされた個数から前記流体中の粒子径を判定し、
前記所定の2つの閾値は、前記3以上の閾値のうち、組み合わせが前記第一閾値及び前記第二閾値とは異なる2つの閾値である
請求項1または2に記載の粒子検出センサ。 - 前記信号処理部は、
前記所定期間において、前記第二閾値より小さい第三閾値を超えた前記パルス状の波形の第三個数をカウントし、
前記カウントされた第三個数を用いて、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数の少なくとも1つの個数を補正し、
前記補正された個数から前記流体中の粒子の粒子径を判定する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の粒子検出センサ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒子検出センサを備える
ダストセンサ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒子検出センサを備える
煙感知器。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の粒子検出センサを備える
空調装置。 - 検知領域に光を投光する投光素子と、前記検知領域を通過する流体中の粒子による前記光の散乱光を受光することにより、当該粒子に対応するパルス状の波形を含む電気信号を出力する受光素子とを有する粒子検出センサを用いた粒子検出方法であって、
所定期間において、第一閾値を超えた前記パルス状の波形の第一個数、及び、前記第一閾値より小さい第二閾値を超えた前記パルス状の波形の第二個数をカウントするステップと、
粒子径と第一個数及び第二個数との相関を示す予め定められた第一相関情報を参照して、前記カウントされた第一個数及び前記カウントされた第二個数から前記流体中の粒子の粒子径を判定するステップとを含む
粒子検出方法。
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JP2016061614A JP2017173229A (ja) | 2016-03-25 | 2016-03-25 | 粒子検出センサ、ダストセンサ、煙感知器、空調装置、及び、粒子検出方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017187381A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 微粒子検知装置 |
WO2019155871A1 (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-15 | 日本フェンオール株式会社 | 煙検知器 |
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2016
- 2016-03-25 JP JP2016061614A patent/JP2017173229A/ja active Pending
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