JP6270047B2 - 車両のフロア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロア構造に関する。
従来、車両のフロア構造として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の車両のフロア構造では、シートの底面とフロアパネルとの間に蓄電装置が配置され、当該蓄電装置の上面に沿ってフロアカーペットが配置される構成が開示されている。そして、蓄電装置を構成するパックケースには、電池モジュール内における電気的な接続を遮断するためのサービスプラグが配されていることが記載されている。
特開2010−64687号公報
特許文献1のような車両のフロア構造において、本願出願人は、フロアカーペットに、蓄電装置におけるサービスプラグ等が配されている部分を車室内に露出するための開口部を形成することで、サービスプラグ等に車室内側からアクセス可能とするものを開発した。そして、さらに当該開口部を開閉可能に覆うカバー部を設けることで、車両の通常使用時においては、カバー部を閉じて車室内側からの異物等から蓄電装置を保護したり、車室のフロア面の意匠性を確保したりする構成とするものを開発した。
このような開口部とカバー部とを有する構成において、フロアカーペット上に水等の液体をこぼしてしまったときには、カバー部を閉じている場合であっても、その一部がカバー部と開口部の開口縁との隙間から下方に落ちてしまう虞れがある。隙間から落ちた液体が蓄電装置に掛からないようにするための対策としては、当該隙間を上方から視た場合における蓄電装置の外周端より外方に配することで、液体が蓄電装置の側方に落ちるようにすることが考えられる。
しかしながら、蓄電装置が配置されている場所によっては、車室フロアに設置された構造物と干渉することによりカバー部の位置が制限され、カバー部と開口部の開口縁との隙間を蓄電装置の外周端より外方に配することができない場合がある。そのような場合には、蓄電装置の上方に当該隙間を配さざるを得ず、上記のような対策だけでは不十分であった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電池ユニットの上方に隙間が配される場合であっても、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制可能な車両のフロア構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両のフロア構造は、車室下側に配される蓄電装置と、前記蓄電装置の上方に敷設され、車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、を備える車両のフロア構造であって、前記フロアカーペットには、前記蓄電装置の一部を前記車室の内側に露出するための開口部が形成されるとともに、前記開口部を開閉可能に覆うカバー部が設けられ、前記蓄電装置と前記フロアカーペットの間には、前記カバー部を閉めた状態において前記カバー部と前記開口部の開口縁との境界に形成される隙間から下方に落ちる液体を前記蓄電装置の側方にガイドするガイド部材が設けられている。
本発明によれば、蓄電装置の上方に隙間が配される場合であっても、隙間から下方に落ちる液体をガイド部材により蓄電装置の側方にガイドすることができ、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制することができる。
上記構成において、前記ガイド部材は、前記カバー部が係止される被係止部と、前記隙間に対して前記カバー部側に配され、弾性的に圧縮変形可能なシール部と、を備え、前記カバー部が前記被係止部に係止されることで、前記シール部が圧縮変形して、当該ガイド部材と前記カバー部との間をシールする構成とされていてもよい。
このような構成によれば、圧縮されたシール部の反力によりガイド部材とカバー部との間のシール性を向上することができ、隙間から侵入した液体がカバー部側に移動して、蓄電装置に掛かる事態の発生を抑制することができる。
上記構成において、前記ガイド部材は、前記開口縁に対して接着層を介して固定されることで、当該ガイド部材と前記開口縁との間をシールする構成とされていてもよい。
このような構成によれば、隙間から落ちた液体が開口縁側(カバー部とは反対側)に移動して、蓄電装置に掛かる事態の発生を抑制することができる。
本発明によれば、蓄電装置に液体が掛かる事態の発生を抑制可能な車両のフロア構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両のフロアを示す平面図 図1のスリット周辺を示す拡大平面図(車両シートを省略して示す) 図2のカバー部を開けた状態を示す拡大平面図 ガイド部材と板状部材を示す斜視図 内側スリット部に沿って切断したガイド部材の断面を示す断面図(図2のV−V線で切断した図に対応) 内側スリット部と直交する方向に沿って切断したガイド部材の断面を示す断面図(図2のVI−VI線で切断した図に対応)
本発明の一実施形態を図1ないし図6によって説明する。なお、図1における左側を車両前方(車両進行方向)とし、右側を車両後方として説明する。
車両10は、図1に示すように、電池ユニット20(蓄電装置)が搭載された車両(例えば、電気自動車やハイブリッド自動車、燃料電池車など)とされる。車両10は、電池ユニット20が車室11の下側に配されている。このような構成により、車両10は、車室11のフロア面のフラット化が可能とされている。なお、車室11とは、乗員が搭乗するスペースと、当該スペースの後方において、荷物等を載せるためのスペースとを含む空間である。
車両10には、車室11内に、3列のシート(フロントシート12、セカンドシート13、サードシート14)が配置されている。フロントシート12は、車両進行方向に対して右側(図1の上側)が運転席12A、左側(図2の下側)が助手席12Bとされる。
運転席12Aは、車両の前後方向に延びる一対のシートスライド(不図示)により車両前後方向にスライド可能に支持されている。シートスライドは、その両端に配された一対のブラケット15(図1参照)を介して車両のフロアパネル17に対して固定されている。ブラケット15のうち、車両前側かつ助手席12B側に配されるものをブラケット15Aと呼ぶ。
ブラケット15Aは、図2に示すように、フロアパネル17との間に後述するフロアカーペット30を介在させる形で、フロアパネル17に対して取り付けられている。具体的には、フロアカーペット30には、締結部材16を挿通する挿通孔が形成されており、ブラケット15は、締結部材16が挿通孔を貫通して、フロアパネル17に対して締結されることで、当該締結部材16を介して取り付けられている。ブラケット15は、フロアカーペット30をフロアパネル17に対して固定する構造物、すなわち、フロアカーペット30に干渉して、フロアカーペット30がフロアパネル17から捲り上げられることを阻害する構造物であるといえる。
運転席12Aの下側には、図5に示すように、フロアカーペット30とフロアパネル17との間に空間18が形成されており、当該空間18に電池ユニット20が搭載されている。具体的には、空間18は、フロアパネル17の一部が下方に凹む形で形成されている。
電池ユニット20は、図5に示すように、電池本体部21と、電池本体部21を冷却するための冷却装置(不図示)と、電池本体部21と冷却装置を収容する収容部23と、を備えている。電池ユニット20は、電池本体部21が運転席12Aの下側において車両前後方向に延びる形で配されるとともに、冷却装置が電池本体部21の車両後方から助手席12B側に延びる形で配されており、これらを収容する収容部23が平面視L字状をなす形で構成されている(図1参照)。収容部23は、図5に示すように、トレイ状をなし、フロアパネル17上に侵入した水等の液体により、電池本体部21が被水することを防止する機能を有する。
電池本体部21は、例えば、複数の電池(単位セル)を多数接続してなる組電池として構成されており、金属製のカバーに覆われた状態とされている。なお、電池本体部21は、取付部材24を締結部材24Aでフロアパネル17に対して締結することで、取付部材24を介してフロアパネル17に取り付けられている(図5及び図6参照)。
電池本体部21には、図3に示すように、サービスプラグ(不図示)と、当該サービスプラグを覆うプラグカバー22と、が設けられている。サービスプラグは、電池本体部21を点検、サービスする際に、電源回路を遮断して安全に作業するためのプラグで、電源回路を遮断するための操作部である。サービスプラグは、電池本体部21のうち車両前端部の上側に設けられている。
プラグカバー22は、図3に示すように、金属製とされ、サービスプラグを前方及び上方から覆う形で配されている。プラグカバー22は、電池本体部21のカバーに対して、締結部材22A,22Aによって着脱可能に取り付けられている。
サービスプラグ(プラグカバー22)は、図3に示すように、電池本体部21を車両に搭載した状態で、シートスライドを固定するブラケット15のうち、車両前側に配されるブラケット15A,15の間に配されている。そして、サービスプラグ(プラグカバー22)は、運転席12Aを車両後方にスライドした状態では、運転席12Aの前方に配されて、車両上下方向において運転席12Aとラップしない状態とされる。なお、図1では、運転席12Aが、車両前方にスライドされ、車両上下方向においてサービスプラグ(後述するスリット31)とラップした状態を示す。
電池ユニット20と運転席12Aとの間には、図1に示すように、フロアカーペット30が配置されている。フロアカーペット30は、フロアパネル17及び電池ユニット20の上面に沿って延在して、車室11のフロア面を構成している。なお、電池ユニット20とフロアカーペット30との間には、図示しないクッション層や防水シート等が更に配置されていてもよい。
フロアカーペット30には、図3に示すように、電池ユニット20の一部を車室11内側に露出するための開口部35が形成されるとともに、開口部35を開閉可能に覆うカバー部32が設けられている。開口部35は、車両上下方向においてサービスプラグ(プラグカバー22)と重なる位置に形成され、サービスプラグ(プラグカバー22)に対してアクセスするアクセス口として機能する。このような構成により、車両10では、フロアパネル17からフロアカーペット30全体を取り外すことなく、開口部35を介して車室11内側から電池ユニット20に対してアクセス可能となっている。
フロアカーペット30は、不織布を主体に構成され、シート状の基材を所定の形状に成形した後、その成形品を超音波カッタ等の切断手段で所定箇所をトリミングすることにより形成されている。フロアカーペット30は、可撓性を有し、図2に示すように、スリット31を設けることで、互いに一体的に形成されたカバー部32が一般部33に対して回動可能に形成されている。
スリット31は、図2に示すように、平面視コの字状(U字状)に延び、フロアカーペット30を表裏方向に貫通する形で形成されている。スリット31は、カバー部32をフロアカーペット30の一般部33から切り離すとともに、その両端部の間の部分(接続部34)において一般部33とカバー部32とが接続されるように構成されている。そして、図3に示すように、カバー部32が接続部34を軸として一般部33から離間する方向(車両上方)に回動されることで、カバー部32が開いた状態に変更されて、一般部33の面内に開口する形で開口部35が開放される構成とされている。言い換えれば、開口部35は、スリット31形成位置と接続部34とで囲まれた領域に形成される。さらに、カバー部32が一般部33と面一となるように車両下方に回動されることで、カバー部32が開いた状態(図3参照)から閉じた状態(図2参照)に変更され、開口部35が閉塞される構成とされている。なお、スリット31は、特許請求の範囲に記載の「隙間」、すなわち、カバー部32を閉めた状態においてカバー部32と開口部35の開口縁35Aとの境界に形成される隙間に相当する。
スリット31は、図2に示すように、車両前方に配され、車幅方向に延びる前側スリット部31Aと、前側スリット部31Aにおける助手席12B側(車室内側)の端部から車両後方に延びる内側スリット部31Bと、前側スリット部31Aにおける車室外側の端部から車両後方に延びる外側スリット部31Cと、で構成されている。なお、フロアカーペット30における、内側スリット部31Bと外側スリット部31Cの車両後端部の間の部分が、カバー部32と一般部33とが接続する接続部34とされる。
スリット31のうち、前側スリット部31Aと外側スリット部31Cは、車両上下方向において、電池ユニット20と重ならない位置に配されているものの、図5に示すように、内側スリット部31Bは、車両上下方向において、電池ユニット20と重なる位置に配されている。言い換えれば、前側スリット部31Aと外側スリット部31Cは電池ユニット20を上方から視た場合における外周端より外方に配される一方、内側スリット部31Bは、ブラケット15Aとの干渉を避けてカバー部32を開閉可能に構成するために、電池ユニット20と重なる位置に配されている。なお、電池ユニット20は、図3に示すように、車両前端部における車室外側の隅部に、その周端部を内方に凹ませる形で凹部25が設けられており、凹部25が外側スリット部31Cから内方に逃げる逃がし部として機能することにより、外側スリット部31Cと電池ユニット20とが重ならない構成が実現されている。
電池ユニット20とフロアカーペット30における内側スリット部31Bが設けられている部分との間には、図2及び図3に示すように、内側スリット部31Bから下方に落ちる液体を電池ユニット20の側方にガイドするガイド部材40が設けられている。言い換えれば、本実施形態では、スリット31は、電池ユニット20の外周端より外方に配される外方配置部(前側スリット部31A及び外側スリット部31C)と、電池ユニット20の上方に配される上方配置部(内側スリット部31B)と、を備え、ガイド部材40は、スリット31のうち上方配置部(内側スリット部31B)の下方にのみ配置されている。このような構成により、フロア面上の構造物との干渉が問題とならない外方配置部(前側スリット部31A及び外側スリット部31C)においては、そこから落ちる液体が直接的に電池ユニット20の側方に落ちるようにするとともに、フロア面上の構造物(ブラケット15A)との干渉を避けるために、電池ユニット20の上方に配さざるを得ない上方配置部(内側スリット部31B)に対してはガイド部材40を設定することで補完して、間接的に電池ユニット20の側方に落ちるようにすることで、全体として電池ユニット20の被水を抑制可能な構成とされている。
ガイド部材40は、図4に示すように、フロアカーペット30より剛性が高い樹脂製の本体部51に対して、後述するシール部41を取り付けることで構成されている。ガイド部材40は、フロアカーペット30における開口部35の開口縁35Aとカバー部32を下方から支持する支持部材ともいえる。本体部51には、車両前方に向かうにつれて下方に傾斜する底面部52と、底面部52から立ち上がる立壁部53とが形成されている。本実施形態では、ガイド部材40が配されるフロア面が、車両前方に向かうにつれて下方に傾斜する面とされており、このフロア面に倣う形でガイド部材40を形成することで、フロア面に凹凸を生じさせることなく、好適に底面部52を形成することが可能とされている。そして、ガイド部材40は、底面部52と、立壁部53と、シール部41とで構成される溝部42を備えている。
溝部42は、図5及び図6に示すように、内側スリット部31Bに沿って延びるとともに内側スリット部31Bに向けて開口する形で配され、内側スリット部31Bから落ちた液体を車両前方に向けてガイドするための流路として機能する。溝部42は、図5に示すように、その車両前端部42Aが車両前方に向けて開放されるとともに、電池ユニット20の前端部20Aより車両前方に位置するように配されている。さらに、本実施形態では、溝部42の前端部42Aは、電池ユニット20を配置する空間18の前端部18Aより前方に配され、空間18内に溝部42から液体が流入しない構成とされている。なお、溝部42は、その車両後端部が後側立壁部54で閉塞されており、後側立壁部54により溝部42から車両後方に液体が移動することが規制されている。
ガイド部材40は、図4に示すように、カバー部32が係止される被係止部43と、内側スリット部31Bに対してカバー部32側に配され、弾性的に圧縮変形可能なシール部41と、を備えている。そして、ガイド部材40は、図6に示すように、カバー部32が被係止部43に係止されることで、シール部41が圧縮変形して、当該ガイド部材40とカバー部32との間をシールする構成とされている。言い換えれば、カバー部32が不用意に開くことがないようにカバー部32をガイド部材40に対して係止するというワンアクションで、同時に、シール部41を圧縮変形させて、ガイド部材40とカバー部32との間をシールすることが可能な構成とされている。
被係止部43は、図4に示すように、互いに係合する面ファスナの一方の部材で構成されており、係合面とは反対側の面がガイド部材40の底面部52に対して固定されている。そして、カバー部32には、互いに係合する面ファスナの他方の部材で構成される係止部62が設けられることで、カバー部32が被係止部43に係止されている。係止部62は、図6に示すように、カバー部32に対して接着層61とタッカー針(不図示)を介して固定される板状部材60に設けられている。
板状部材60は、フロアカーペット30より剛性が高い樹脂製とされ、図2及び図3に示すように、カバー部32における内側スリット部31Bに隣接する部分の上面に配置されている。そして、カバー部32における係止部62と重畳する部分には、係止部62をカバー部32の裏面側に露出する係止部孔32Aが形成されており、カバー部32は、板状部材60を介して被係止部43に係止されている。このような構成により、板状部材60により、カバー部32におけるシール部41と重なる部分の剛性を高くすることができ、カバー部32を被係止部43に係止することで、シール部41を確実に圧縮変形させることができる。すなわち、板状部材60は、可撓性を有するカバー部32を補強する補強部材として機能するとともに、係止部62が被係止部43に係止されることでシール部41を押圧する押圧部材として機能する。
板状部材60には、さらに、位置決め突起63がカバー部32を貫通して、その裏面側に突出する形で設けられており、位置決め突起63がガイド部材40の位置決め孔44に挿入されることで、板状部材60(カバー部32)とガイド部材40との位置決めが可能な構成とされている。また、板状部材60は、図6に示すように、カバー部32を閉めた状態において、その側端部64が、内側スリット部31Bの上方を覆う形で配されており、内側スリット部31Bに上方から液体が侵入することを抑制可能な構成とされている。
シール部41は、図4に示すように、長尺状をなし、立壁部53に沿って延びる姿勢で配されるとともに、圧縮変形しない状態において、立壁部53より嵩高な構成とされている。シール部41の下面には、図示しない接着層が設けられており、シール部41はガイド部材40の底面部52に対して接着層を介して取り付けられている。
また、ガイド部材40は、図6に示すように、開口縁35Aに対して接着層45を介して固定されることで、当該ガイド部材40と開口縁35Aとの間をシールする構成とされている。
具体的には、ガイド部材40は、図4に示すように、立壁部53の上端に連なる上面が内側接着面55とされ、内側接着面55が開口部35の開口縁35A(一般部33の内側スリット部31Bに隣接する部分)に接着層45を介して固定されている。内側接着面55には、ガイド部材40を接着する際に、ホットメルトを逃がす逃がし溝55A,55Aが車両前後方向に沿って2本設けられるとともに、逃がし溝55A,55Aの間に、接着層45のアンカーを形成するアンカー孔55B,55Bが設けられている。なお、ガイド部材40は、後側立壁部54の上端に連なる上面が後側接着面56とされ、後側接着面56が内側スリット部31Bの後方の部分に接着層45を介して固定されている。言い換えれば、ガイド部材40は、内側接着面55と後側接着面56とが、内側スリット部31Bの助手席側と後側を一括してシールする形で、平面視L字状に設けられている。
続いて、本実施形態において、水等の液体がフロアカーペット30上にこぼれた場合の作用について説明する。
液体が前側スリット部31Aまたは外側スリット部31Cから下方に落ちた場合には、図2および図3に示すように、前側スリット部31Aまたは外側スリット部31Cから直接的にフロアパネル17上に落ちる。このため、前側スリット部31A及び外側スリット部31Cから下方に落ちた液体が、電池ユニット20に掛かる虞がない。
一方、液体が内側スリット部31Bから下方に落ちた場合には、図5に示すように、液体はガイド部材40にガイドされて電池ユニット20の前方に落ちる。このため、内側スリット部31Bから落ちた液体が、電池ユニット20に掛かる虞がない。具体的には、液体は、まず内側スリット部31Bからガイド部材40の底面部52上に落ちる。底面部52には前下がりの傾斜が設定されているから、底面部52上に落ちた液体は、溝部42内を車両前方に移動する。そして、溝部42は、その前端部42Aが車両前方に開放されるとともに電池ユニット20の前方に位置するから、液体は溝部42の前端部42Aから下方に落下してフロアパネル17上に落ちる。このとき、溝部42における、カバー部32側(車室外側)がシール部41でシールされるとともに、開口縁35A側(助手席側)及び車両後側が接着層45でシールされているから、液体が溝部42の前端部42A以外の場所から下方に落ちることがない。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、電池ユニット20の上方に内側スリット部31Bが配される場合であっても、内側スリット部31Bから下方に落ちる液体をガイド部材40により電池ユニット20の側方(車両前方)にガイドすることができ、電池ユニット20に液体が掛かる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、ガイド部材40は、カバー部32が被係止部43に係止されることで、シール部41が弾性変形して、当該ガイド部材40と前記カバー部32との間をシールする構成とされている。このため、圧縮されたシール部41の反力によりガイド部材40とカバー部32との間のシール性を向上することができ、内側スリット部31Bから侵入した液体がカバー部32側に移動して、電池ユニット20に掛かる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、ガイド部材40は、開口縁35Aに対して接着層45を介して固定されることで、当該ガイド部材40と開口縁35Aとの間をシールする構成とされている。このような構成によれば、内側スリット部31Bから落ちた液体が開口縁35A側(カバー部32とは反対側)に移動して、電池ユニット20に掛かる事態の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、カバー部32をフロアカーペット30にスリット31を設けることで、フロアカーペット30の一部で構成するから、カバー部32とフロアカーペット30のその他の部分(一般部33)との接続部34に隙間が生じることがない。このため、接続部34から下方に液体が落ちて、電池ユニット20に掛かる虞がない。接続部34は、開口部35が電池ユニット20の一部を露出する構成とする上で、電池ユニット20の上方に設けることが好適であり、そのような場合において、スリット31によりカバー部32を形成する構成が特に有効である。
また、本実施形態では、ガイド部材40が、フロアカーペット30に対して固定されているから、内側スリット部31Bからフロアカーペット30の下方に侵入した液体の流入経路における初期段階でその流入方向をガイドすることができ、例えば、電池ユニットに蓋状のガイド部材を設定した場合に比べて、その部材を小型化することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、3列のシートを備える車両において、電池本体部21が運転席12Aの下側において車両前後方向に延びる形で配されるものを例示したが、これに限定されない。車室下側に電池ユニットが配される車両であれば、本発明を適宜適用可能であり、シートの数や配置及び電池ユニットの配置は、適宜設定可能である。
(2)上記実施形態では、フロアカーペット30に干渉して、フロアカーペット30(カバー部32)がフロアパネル17から捲り上げられることを阻害する構造物として、ブラケット15Aを例示したが、これに限定されない。そのような構造物としては、コンソールをフロアパネルに対して取り付けるための構造物等であってもよい。
(3)上記実施形態では、開口部35がサービスプラグ(操作部)にアクセスするためのアクセス口として機能するものを例示したが、開口部の用途はこれに限定されない。例えば、開口部は、車室内側から交換可能な消耗部品等にアクセスするアクセス口であってもよく、電池ユニットに設けられた表示部を確認するための確認窓等であってもよい。
(4)上記実施形態では、カバー部32がフロアカーペット30の一部として一体的に形成されるものを例示したが、これに限定されない。例えば、カバー部はフロアカーペットとは別体部品で構成されていてもよい。このような場合には、板状部材に替えて、カバー部を樹脂製の部品で形成してもよい。
(5)上記実施形態では、被係止部43及び係止部62として面ファスナを例示したが、これに限定されない。例えば、被係止部をガイド部材に形成された貫通孔で構成するとともに、係止部を当該貫通孔の孔縁に係止される係止爪で構成してもよい。
(6)上記実施形態では、ガイド部材40が、内側スリット部31Bから下方に落ちた液体を車両前方にガイドする構成を例示したが、液体のガイドされる方向はこれに限定されない。ガイド部材が当該液体をガイドする方向は、電池ユニットの配置構成や、フロア面の形状等に応じて適宜設定可能である。
(7)上記実施形態では、ガイド部材40が、電池ユニット20の上方に配される内側スリット部31Bの下方に配置されるものを例示したが、ガイド部材が配される位置は、これに限定されない。例えば、スリットのうち、電池ユニットの上方に配されていない部分にもガイド部材を配置してもよい。
(8)上記実施形態では、スリット31は、電池ユニット20の外周端より外方に配される外方配置部(前側スリット部31A及び外側スリット部31C)を備えるものを例示したが、スリットが配される位置は適宜設定可能である。例えば、スリットは全域にわたって電池ユニットの上方に配されていてもよい。
10…車両、11…車室、20…電池ユニット、30…フロアカーペット、31…スリット(隙間)、32…カバー部、35…開口部、40…ガイド部材、41…シール部、43…被係止部、45…接着層

Claims (3)

  1. 車室下側に配される蓄電装置と、
    前記蓄電装置の上方に敷設され、前記車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、を備える車両のフロア構造であって、
    前記フロアカーペットには、前記蓄電装置の一部を前記車室の内側に露出するための開口部が形成されるとともに、前記開口部を開閉可能に覆うカバー部が設けられ、
    前記蓄電装置と前記フロアカーペットの間には、前記カバー部を閉めた状態において前記カバー部と前記開口部の開口縁との境界に形成される隙間から下方に落ちる液体を前記蓄電装置の側方にガイドするガイド部材が設けられており、
    前記ガイド部材には、前記隙間に沿って延びるとともに前記隙間に向けて開口する形で配され、前記隙間から落ちた液体を前記蓄電装置の側方に向けてガイドするための流路を構成する溝部が形成されていることを特徴とする車両のフロア構造。
  2. 車室下側に配される蓄電装置と、
    前記蓄電装置の上方に敷設され、前記車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、を備える車両のフロア構造であって、
    前記フロアカーペットには、前記蓄電装置の一部を前記車室の内側に露出するための開口部が形成されるとともに、前記開口部を開閉可能に覆うカバー部が設けられ、
    前記蓄電装置と前記フロアカーペットの間には、前記カバー部を閉めた状態において前記カバー部と前記開口部の開口縁との境界に形成される隙間から下方に落ちる液体を前記蓄電装置の側方にガイドするガイド部材が設けられており、
    前記ガイド部材は、前記カバー部が係止される被係止部と、前記隙間に対して前記カバー部側に配され、弾性的に圧縮変形可能なシール部と、を備え、
    前記カバー部が前記被係止部に係止されることで、前記シール部が圧縮変形して、当該ガイド部材と前記カバー部との間をシールする構成とされていることを特徴とする車両のフロア構造。
  3. 車室下側に配される蓄電装置と、
    前記蓄電装置の上方に敷設され、前記車室のフロア面を構成するフロアカーペットと、を備える車両のフロア構造であって、
    前記フロアカーペットには、前記蓄電装置の一部を前記車室の内側に露出するための開口部が形成されるとともに、前記開口部を開閉可能に覆うカバー部が設けられ、
    前記蓄電装置と前記フロアカーペットの間には、前記カバー部を閉めた状態において前記カバー部と前記開口部の開口縁との境界に形成される隙間から下方に落ちる液体を前記蓄電装置の側方にガイドするガイド部材が設けられており、
    前記ガイド部材は、前記開口縁に対して接着層を介して固定されることで、当該ガイド部材と前記開口縁との間をシールする構成とされていることを特徴とする車両のフロア構造。
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