JP2018043610A - 車両用荷室構造 - Google Patents

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亮太 山崎
龍生 吉澤
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龍生 吉澤
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Abstract

【課題】バッテリーケースを完全防水仕様にしなくてもバッテリーへの水の浸入を抑止することが可能な車両用荷室構造を提供する。【解決手段】車両用荷室構造1は、バッテリーケース20の上にデッキボード3が配置されている。バッテリーケース20の上面部21には、該上面部21に沿って連続し、該上面部21とデッキボード3の下面部31との間の隙間CL1において外側S0から内側S1へ水Wが流入することを抑止するように上方へ凸とされた第一凸条23が形成されている。デッキボード3の下面部31には、該下面部31に沿って連続し隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入する水Wが第一凸条23を乗り越えることを抑止するように下方へ凸とされた第二凸条33が形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、バッテリーケースの上にデッキボードが配置された車両用荷室構造に関する。
ハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)は、複数のバッテリー、及び、これらのバッテリーを収容するバッテリーケースを有するバッテリーユニットを備えている。特許文献1には、防水性を有するバッテリーケースが開示されている。このバッテリーケースは、バッテリートレイとバッテリーカバーを有している。これらバッテリートレイとバッテリーカバーがシール部材を挟持することにより、バッテリーケースに防水性が付与されている。
特開2011−194982号公報
バッテリーユニットを荷室の下部に設置し、荷物を載置するデッキボードをバッテリーユニットの上に配置することが考えられる。この場合、水が入っているクーラーボックスをユーザーが誤って倒してしまう等、デッキボード上から大量の水がデッキボードの下側に流れ込む事態を想定する必要がある。特に、バッテリーは水に弱いため、デッキボード上からバッテリーユニット上に水が流入する可能性を考慮して防水対策をしておく必要がある。しかし、バッテリーユニットを完全防水仕様にするためには、高いコストがかかる。
本発明は、バッテリーケースを完全防水仕様にしなくてもバッテリーへの水の浸入を抑止することが可能な車両用荷室構造を提供する目的を有している。
本発明は、バッテリーケースの上にデッキボードが配置された車両用荷室構造であって、
前記バッテリーケースの上面部には、該上面部に沿って連続し、該上面部と前記デッキボードの下面部との間の隙間において外側から内側へ水が流入することを抑止するように上方へ凸とされた第一凸条が形成され、
前記デッキボードの下面部には、該下面部に沿って連続し前記隙間において外側から内側へ流入する水が前記第一凸条を乗り越えることを抑止するように下方へ凸とされた第二凸条が形成されている、態様を有する。
本発明によれば、バッテリーケースを完全防水仕様にしなくてもバッテリーへの水の浸入を抑止することが可能な車両用荷室構造を提供することができる。
自動車の荷室の例を模式的に示す斜視図。 荷室構造の例を模式的に示す図。 物入れ部材の例を模式的に示す斜視図。 幅方向に沿った垂直断面において荷室構造を模式的に例示する図。 バッテリーケースの上面部の例を模式的に示す平面図。 デッキボードの下面部の例を模式的に示す底面図。 幅方向に沿った垂直断面において荷室構造の要部を模式的に例示する図。 第一凸条、第二凸条、及び、立壁部の位置関係の例を模式的に示す図。 幅方向に沿った垂直断面において別の荷室構造の要部を模式的に例示する図。 幅方向に沿った垂直断面において別の荷室構造の要部を模式的に例示する図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜10に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。
[態様1]
本技術の一態様に係る車両用荷室構造1は、バッテリーケース20の上にデッキボード3が配置されている。前記バッテリーケース20の上面部21には、該上面部21に沿って連続し、該上面部21と前記デッキボード3の下面部31との間の隙間CL1において外側S0から内側S1へ水Wが流入することを抑止するように上方へ凸とされた第一凸条23が形成されている。前記デッキボード3の下面部31には、該下面部31に沿って連続し前記隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入する水Wが前記第一凸条23を乗り越えることを抑止するように下方へ凸とされた第二凸条33が形成されている。
以上より、バッテリーケース20の上面部21とデッキボード3の下面部31との間の隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入しようする水Wは、バッテリーケース20の上面部21の第一凸条23とデッキボード3の下面部31の第二凸条33とで抑止される。従って、上記態様1は、バッテリーケースを完全防水仕様にしなくてもバッテリーへの水の浸入を抑止することが可能な車両用荷室構造を提供することができる。
ここで、デッキボードは、バッテリーケースの上面部に直接載置されてもよいし、物入れ部材等といった別部材に載置されてもよい。
第一凸条は、バッテリーケースの上面に取り付けられる別部材でもよいし、バッテリーケースの上面部に一体的に形成された部位でもよい。第一凸条が上方へ凸であることは、上面部の第一凸条を除く一般部から上方へ延出していること、該一般部から上方へ膨出していること、該一般部から上方へ突出していること、等を含む。
第二凸条は、デッキボードの下面に取り付けられる別部材でもよいし、デッキボードの下面部に一体的に形成された部位でもよい。第二凸条が下方へ凸であることは、下面部の第二凸条を除く一般部から下方へ延出していること、該一般部から下方へ膨出していること、該一般部から下方へ突出していること、等を含む。
[態様2]
図7等に例示するように、前記隙間CL1において、前記第二凸条33が前記第一凸条23よりも外側S0にあってもよい。これにより、隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入しようする水Wは、デッキボード3の下面部31の第二凸条33で第一凸条23を乗り越えないように抑止されたうえ、バッテリーケース20の上面部21の第一凸条23で抑止される。従って、本態様は、バッテリーへの水の浸入を抑止する好適な車両用荷室構造を提供することができる。
[態様3]
図7等に例示するように、前記第二凸条33は、前記第一凸条23の頂部23tよりも低い位置まで下方へ出てもよい。これにより、隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入しようする水Wは、バッテリーケース20の上面部21の第一凸条23で抑止され、デッキボード3の下面部31において第一凸条23の頂部23tよりも低い位置まで下方へ出た第二凸条33で第一凸条23を乗り越えないように抑止される。従って、本態様は、バッテリーへの水の浸入を抑止する好適な車両用荷室構造を提供することができる。
[態様4]
図2,7等に例示するように、前記隙間CL1に挿入されたフランジ部42を有する物入れ部材4がバッテリーケース20の側方に配置されてもよい。前記隙間CL1に挿入されたフランジ部42には、該フランジ部42の縁部42eに沿って連続し、前記隙間CL1において外側S0から内側S1へ水Wが流入することを抑止するように上方へ凸とされた立壁部43が形成されてもよい。これにより、隙間CL1において外側S0から内側S1へ流入しようする水Wは、物入れ部材4のフランジ部42の立壁部43で抑止されたうえ、バッテリーケース20の上面部21の第一凸条23とデッキボード3の下面部31の第二凸条33とで抑止される。従って、本態様は、バッテリーへの水の浸入を抑止するさらに好適な車両用荷室構造を提供することができる。
(2)車両用荷室構造の具体例:
図1は、バックドア(tailgate)等といった部材の一部を省略して、大容量バッテリーを搭載した自動車100の荷室SP1を模式的に例示している。この大容量バッテリー搭載車は、電気モーターとガソリンエンジンを併用するハイブリッド自動車(プラグインハイブリッド自動車(PHV)を含む。)であるものとするが、ガソリンを使用しない電気自動車等でもよい。図1に示す自動車100は、道路上で使用されるように設計及び装備された路上走行自動車であり、後席(座席)の前に車室が形成され後席の後に荷室SP1が形成された乗用自動車であるものとする。ここで、前後左右上下は、自動車100の運転席に座って前を見る方向を基準とする。符号D3は車幅方向(自動車100の幅方向)を示し、符号D3Leは左方を示し、符号D3Riは右方を示している。符号D4は前後方向を示し、符号D4fは前方を示し、符号D4rは後方を示している。符号D5は上下方向を示し、符号D5Uは上方を示し、符号D5Lは下方を示す。幅方向D3と前後方向D4と上下方向D5とは、互いに直交するものとするが、設計等により直交しない場合も互いに交差していれば本技術に含まれる。図1には、デッキボード3に落下した水Wが右側のサイドボード5とデッキボード3との間から下方D5Lへ浸入する様子も模式的に示している。
図2は、後部物入れ部材240と蓋部材260を省略して後方D4rから見た荷室構造1を模式的に例示している。図1,2に示す荷室SP1の下部SP1Lには、大部分を占めるバッテリーユニット2、このバッテリーユニット2の側方(図2では左方D3Le及び右方D3Ri)にあるデッキボックス40(物入れ部材4の例)、及び、バッテリーユニット2とロアバックパネル(図示せず)との間にある後部物入れ部材240がフロアパネル(図示せず)の上に設置されている。荷室の下部SP1Lにおいて前側にあるバッテリーユニット2の上には、荷物を載置する等のためのデッキボード3が配置されている。デッキボード3は、バッテリーケース20の上面部21に対して着脱可能に取り付けられてもよい。図1に示す荷室SP1の左右両側には、サイドトリム220(右側のみ図示)がサイドパネル(図示せず)の荷室SP1側に取り付けられている。尚、ロアバックパネルとフロアパネルとサイドパネルは例えば鋼板製(金属製)の車体パネルに含まれ、開閉可能なバックドアを係止する手段がロアバックパネルに設けられている。各サイドトリム220は後部が幅方向D3の外側へ凹み、これらの凹みにデッキボックス40が配置されている。各デッキボックス40の上には、上面がデッキボード3と略面一となるようにサイドボード5が着脱可能に配置されている。後部物入れ部材240の上には、上面がデッキボード3及びサイドボード5と略面一となるように蓋部材260が着脱可能に配置されている。
図3は、右側のデッキボックス40の外観を模式的に例示している。尚、左側のデッキボックスは、概略、図3に示すデッキボックス40と左右対称である。そこで、代表として右側のデッキボックス40を説明し、左側のデッキボックスの図示及び説明を省略する。図4は、幅方向D3に沿った垂直断面において、デッキボックス40を省略した荷室構造1を模式的に例示している。図5は、バッテリーケース20の上面部21を模式的に例示している。図6は、デッキボード3の下面部31を模式的に例示している。図6には、バッテリーケース20の第一凸条23の位置を二点鎖線で示している。図7は、幅方向D3に沿った垂直断面において、右側のデッキボックス40を含む荷室構造1の要部を模式的に例示している。右側のデッキボックス及びサイドボードは概略、図7に示すデッキボックス40及びサイドボード5と左右対称であるので、代表として荷室構造1の右側の部分を説明し、左側の部分の図示及び説明を省略する。図8は、図7の要部を拡大して、第一凸条23、第二凸条33、及び、立壁部43の位置関係を模式的に例示している。
図2,4に示すバッテリーユニット2は、電気モーター等に電力を供給する複数のバッテリー10、及び、これらのバッテリー10を収容するバッテリーケース20を有している。このバッテリーケース20は、複数のバッテリー10が載置される略平板状の下ケース20L、及び、該下ケース20Lに載置された複数のバッテリー10が入る凹部(収容空間SP2)を有する上ケース20Uを有している。複数のバッテリー10が載置された下ケース20Lと上ケース20Uとを例えばねじにより固定すると、バッテリーケース20の内部の収容空間SP2に複数のバッテリー10を有するバッテリーユニット2を形成することができる。
上ケース20U(バッテリーケース20)の上面部21は、継ぎ目24を有する一般部22、及び、該一般部22に沿って連続している第一凸条23を有している。継ぎ目24には防水処理が行われていないため、上面部21において継ぎ目24にまで水が流入してしまうと水が収容空間SP2に浸入する可能性がある。尚、一般部22は、バッテリーケース20の上面部21のうち第一凸条23を除く部位とする。バッテリーケース20の上面部21は、バッテリーケース20の上面を形成する部位であり、継ぎ目24や第一凸条23を有するものの、全体として略平坦な表面(本具体例では略水平面)を有する部位である。第一凸条23が上面部21に沿って連続しているとは、第一凸条23が上面部21の略平坦な表面から離れず該表面上において延びていることを意味する。バッテリーケース20の上にデッキボード3が配置されると、図4等に示すように、バッテリーケース20の上面部21とデッキボード3の下面部31との間に隙間CL1が形成される。
図4,5,7に示す上面部21には、左右のそれぞれにおいて継ぎ目24よりも外側に第一凸条23が配置されている。各第一凸条23は、長手方向を前後方向D4に向けて上面部21の左右の縁部21eに沿って直線状に設けられている。デッキボード3がバッテリーケース20の上に配置されたときに形成される隙間CL1において、各第一凸条23は、外側S0から内側S1へ水Wが流入することを抑止するように一般部22から上方へ凸とされている。第一凸条23は、バッテリーケース20の上面(一般部22)に取り付けられる別部材でもよいし、上面部21に一体的に形成された部位でもよい。第一凸条23が別部材である場合、接着剤の塗布、粘着テープの貼り付け、超音波溶着、熱溶着、面ファスナーの取り付け、等といった種々の工法により、上面部21の一般部22に第一凸条23を固定することができる。
尚、第一凸条23の頂部23tをデッキボード3の下面部31に押し当てることができると、デッキボード3側のシール部である第二凸条33が無くても止水することができる。しかし、バッテリーケース20やデッキボード3は成形後の収縮等による寸法ばらつきが生じることがあり、この寸法ばらつきを考慮して第一凸条23の頂部23tを高くし第一凸条23を圧縮可能に形成すると反力でデッキボード3が浮いてしまうことがある。サイドボード5等からデッキボード3が浮いてしまうと、荷室SP1の美観が低下してしまう。そこで、本具体例では、設計上、第一凸条23の頂部23tをデッキボード3の下面部31の一般部32よりも低くしている。
図1,7等に示すデッキボード3は、下方へ折れ曲がった縁部3eを有する略平板状の部材である。デッキボード3の下面部31は、略平坦な一般部32、該一般部32に沿って連続している第二凸条33、及び、同じく一般部32に沿って連続している緩衝材38を有している。尚、一般部32は、下面部31のうち第二凸条33及び緩衝材38を除く部位とする。デッキボード3の下面部31は、デッキボード3の下面を形成する部位であり、第二凸条33や緩衝材38を有するものの、全体として略平坦な表面(本具体例では略水平面)を有する部位である。第二凸条33が下面部31に沿って連続しているとは、第二凸条33が下面部31の略平坦な表面から離れず該表面に接して延びていることを意味する。
図4,6に示す下面部31には、バッテリーケース20側の第一凸条23よりも内側となる位置に複数の緩衝材38が配置されている。各緩衝材38は、長手方向を前後方向D4に向けて直線状に設けられている。バッテリーケース20の上にデッキボード3が配置されると、図4等に示すように、バッテリーケース20の一般部22(上面部21)に緩衝材38が載置される。これにより、バッテリーケース20にデッキボード3が接触することによる異音が抑制される。また、バッテリーケース20の上面部21とデッキボード3の下面部31との間に隙間CL1が形成される。
緩衝材38には、軟質の合成樹脂発泡品(例えば軟質のスラブウレタンフォームといった軟質ウレタンフォーム等)、この合成樹脂発泡品の粉砕物の成形品(例えばチップウレタン等)、繊維材料を平板状に成形した繊維集合体(例えばフェルト、不織布、綿成形品、等)、これらの組合せ、等を用いることができる。これらの緩衝材は、圧縮された時に元の形状に戻ろうとする復元性(弾性)を有している。接着剤の塗布、粘着テープの貼り付け、等といった種々の工法により、下面部31の一般部32に緩衝材38を固定することができる。
図4,6,7に示す下面部31には、左右のそれぞれにおいてバッテリーケース20側の第一凸条23よりも外側となる位置に第二凸条33が配置されている。各第二凸条33は、長手方向を前後方向D4に向けてデッキボード3の左右の縁部3eに沿って直線状に設けられている。デッキボード3がバッテリーケース20の上に配置されたときに形成される隙間CL1において、各第二凸条33は、外側S0から内側S1へ流入する水Wが第一凸条23を乗り越えることを抑止するように一般部32から下方へ凸とされている。第二凸条33は、デッキボード3の下面(一般部32)に取り付けられる別部材でもよいし、下面部31に一体的に形成された部位でもよい。第二凸条33が別部材である場合、接着剤の塗布、粘着テープの貼り付け、等といった種々の工法により、下面部31の一般部32に第二凸条33を固定することができる。
尚、第二凸条33の底部33bをバッテリーケース20の上面部21に押し当てることができると、バッテリーケース20側のシール部である第一凸条23が無くても止水することができる。しかし、バッテリーケース20やデッキボード3の寸法ばらつきを考慮して第二凸条33の底部33bを低くし第二凸条33を圧縮可能に形成すると反力でデッキボード3が浮いてしまうことがある。サイドボード5等からデッキボード3が浮いてしまうと、荷室SP1の美観が低下してしまう。そこで、本具体例では、設計上、第二凸条33の底部33bをバッテリーケース20の上面部21の一般部22よりも高くしている。
以上より、バッテリーケース20の上にデッキボード3を載置すると、第一凸条23と第二凸条33とが長手方向を前後方向D4に向けて互いに並行した状態となる。図8等に示す第二凸条33の底部33bは、第一凸条23の頂部23tよりも低くなっている。すなわち、第二凸条33は、一般部32から第一凸条23の頂部23tよりも低い位置まで下方へ出ている。第一凸条23と第二凸条33とは、平面視で重ならない位置にあるので、デッキボード3は設計の位置から浮き上がらない。尚、図8等では第一凸条23と第二凸条33とが互いに離隔しているが、第一凸条23と第二凸条33とが接触することも本技術に含まれる。
図2,3,7等に示すデッキボックス40は、上部が開口した物収納用の凹部41、及び、該凹部41の上部を囲むフランジ部42を有している。フランジ部42の立壁部43を除く上面は、略平坦な面(本具体例では略水平面)とされ、サイドボード5が載置される。バッテリーケース20の方へ延出している部分のフランジ部42は、バッテリーケースの上面部21とデッキボードの下面部31との間の隙間CL1に挿入されている。この隙間CL1に挿入された部分のフランジ部42の上面には、該フランジ部42の縁部42eに沿って直線状に連続した立壁部43が形成されている。立壁部43は、デッキボード3の第二凸条33よりも外側に配置され、隙間CL1において外側S0から内側S1へ水Wが流入することを抑止するように上方へ凸とされている。立壁部43は、フランジ部42に一体的に形成された部位でもよいし、フランジ部42の上面に取り付けられる別部材でもよい。図8等に示す立壁部43の頂部43tは、第二凸条33の底部33b、第一凸条23の頂部23t、及び、デッキボード3の縁部3eの底部3ebよりも高い位置まで上方へ出ている。立壁部43と第一凸条23と第二凸条33とは、長手方向を前後方向D4に向けて互いに並行した状態となっている。
尚、図8ではフランジ部42とバッテリーケース上面部21とがごく僅かに離隔しているが、フランジ部42は上面部21に接触してもよい。すなわち、フランジ部42は一般部22に載置されてもよい。また、図8では立壁部43とデッキボード下面部31とがごく僅かに離隔しているが、立壁部43は下面部31に接触してもよい。すなわち、デッキボード3は、頂部43tに載置されてもよい。
上述したデッキボード3の本体部分、及び、上述したサイドボード5の本体部分は、例えば、合成樹脂等といった成形用材料を成形することにより形成することができる。この成形は、射出成形、ブロー成形、プレス成形、等により行うことができ、成形用材料を発泡させる発泡成形でもよい。成形用材料には、ポリプロピレン(PP)といったポリオレフィン樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、ポリアミド樹脂、等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、これらの樹脂に着色剤や充てん材等といった添加剤を添加した材料、等を用いることができる。発泡成形では、多数の発泡性樹脂粒子を融着させた成形品を形成してもよい。本体部分の表面や裏面には、補強用の繊維製シート等が設けられてもよい。本体部分の表面には、例えば不織布といった表皮材が設けられてもよい。デッキボード3の本体部分の裏面には、緩衝材38が取り付けられ、第二凸条33を別部材にする場合に第二凸条33が取り付けられる。
上述したデッキボックス40の本体部分(立壁部43を含む。)は、例えば、合成樹脂等といった成形用材料を成形することにより形成することができる。この成形は、射出成形、ブロー成形、プレス成形、等により行うことができる。
上述したバッテリーケース20の本体部分は、例えば、合成樹脂等といった成形用材料を成形することにより形成される成形品を組み合わせることにより形成することができる。第一凸条23を別部材にする場合、上面部21の一般部22に第一凸条23が取り付けられる。
別部材にする場合の第一凸条23、及び、別部材にする場合の第二凸条33は、水を透さないシール材料が好ましく、例えば、ゴム(エラストマーを含む。)、ゴム発泡品、合成樹脂、合成樹脂発泡品、これらに着色剤や充てん材等といった添加剤を添加した材料、これらの組合せ、等の材料を用いることができる。発泡品は、連続気泡型のセル構造でもよいが、独立気泡型のセル構造の方が好ましい。前記ゴムには、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(EPDM)ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPR)、イソプレンゴム(IR)、これらのゴムに着色剤といった添加剤を添加した材料、等を用いることができる。前記合成樹脂には、PP樹脂といったポリオレフィン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、これらの樹脂に着色剤や充てん材等といった添加剤を添加した材料、等を用いることができる。前述の材料の成形は、例えば、押出成形、射出成形、プレス成形、等により行うことができる。
(3)具体例に係る車両用荷室構造の作用、及び、効果:
図1に示すように、水Wがデッキボード3上にこぼれる等して右側のサイドボード5とデッキボード3との間から下方D5Lへ浸入したとする。図7には、水Wの浸入経路400を太線の矢印で示している。
サイドボード5とデッキボード3との間から落下した水Wは、まず、デッキボード3の下方へ折れ曲がった縁部3eにより隙間CL1の内側S1へ向かう勢いが減衰する。この縁部3eを通り過ぎた水Wの勢いは、縁部3eの底部3ebよりも高い頂部43tを有する立壁部43でさらに減衰する。この立壁部43を乗り越えた水Wは、頂部43tよりも低い底部33bを有する第二凸条33で第一凸条23を乗り越えないように抑止されたうえ、底部33bよりも高い頂部23tを有する第一凸条23で抑止される。すなわち、デッキボックス40のフランジ部42から隙間CL1の内側S1へ流入しようする水Wの勢いは、デッキボード3の縁部3eの下側、デッキボックス40の立壁部43の上側、デッキボード3の第二凸条33の下側、の順に蛇行した経路で効率良く減衰する。
以上より、隙間CL1の外側S0から流入した水Wは、防水処理が行われていない継ぎ目24に到達しないように抑止される。従って、本具体例は、バッテリーへの水の浸入を抑止する好適な技術を提供することができる。
(4)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、第一凸条及び第二凸条の位置は、バッテリーケース及びデッキボードの左右の位置に限定されず、バッテリーケース及びデッキボードの後部の位置、バッテリーケース及びデッキボードの前部の位置、等でもよい。
第二凸条は第一凸条よりも外側にある方が好ましいものの、第二凸条は、平面視で第一凸条と少なくとも一部重なる位置でもよいし、第一凸条よりも内側でもよい。
図9は、幅方向D3に沿った垂直断面において、右側のデッキボックス40を含む別の荷室構造1の要部を模式的に例示している。尚、図9,10に示す例において、上述した実施形態と同様の要素については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図9に示す荷室構造1では、第一凸条23と第二凸条33とが平面視で重なり、第一凸条23の頂部23tと第二凸条33の底部33bとが互いに突き当たっている。尚、凸条23,33は、圧縮可能であり、サイドボード5等からデッキボード3が浮かない程度の柔らかい材料で形成されているものとする。この場合、隙間CL1の内側S1へ向かう水Wの勢いがデッキボード3の縁部3eとデッキボックス40の立壁部43とで減衰したうえ、立壁部43を乗り越えた水Wが両凸条23,33で抑止される。従って、図9に示す例も、バッテリーへの水の浸入を抑止することができる。
図10は、幅方向D3に沿った垂直断面において、右側のデッキボックス40を含むさらに別の荷室構造1の要部を模式的に例示している。
図10に示す荷室構造1では、第二凸条33が第一凸条23よりも内側S1にあり、凸条23,33が互いに接触している。この場合も、隙間CL1の内側S1へ向かう水Wの勢いがデッキボード3の縁部3eとデッキボックス40の立壁部43とで減衰したうえ、立壁部43を乗り越えた水Wが両凸条23,33で抑止される。従って、図10に示す例も、バッテリーへの水の浸入を抑止することができる。
さらに、図示していないが、継ぎ目24よりも外側S0において複数の第一凸条23が互いに並行するようにバッテリーケースの上面部21に形成されてもよい。この場合、これらの第一凸条23同士の間に第二凸条33が配置されてもよい。すなわち、内側S1から外側S0の順に、継ぎ目24、第一凸条23、第二凸条33、及び、第一凸条23が少なくとも配置されてもよい。これにより、隙間CL1の内側S1へ流入しようする水Wの勢いがさらに蛇行した経路でさらに効率良く減衰する。
さらに、継ぎ目24よりも外側S0にある複数の第一凸条23のそれぞれの外側S0において第二凸条33が配置されてもよい。すなわち、内側S1から外側S0の順に、継ぎ目24、第一凸条23、第二凸条33、第一凸条23、及び、第二凸条33が少なくとも配置されてもよい。これにより、隙間CL1の内側S1へ流入しようする水Wの勢いがさらに蛇行した経路でさらに効率良く減衰する。
尚、立ち壁部が無い荷室構造でも、バッテリーへの水の浸入を抑止する効果が得られる。デッキボックスが無い荷室構造でも、バッテリーへの水の浸入を抑止する効果が得られる。
(5)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、バッテリーケースを完全防水仕様にしなくてもバッテリーへの水の浸入を抑止することが可能な車両用荷室構造等の技術を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…荷室構造、
2…バッテリーユニット、3…デッキボード、3e…縁部、3eb…底部、
4…物入れ部材、5…サイドボード、
10…バッテリー、
20…バッテリーケース、21…上面部、22…一般部、
23…第一凸条、23t…頂部、24…継ぎ目、
31…デッキボードの下面部、32…一般部、
33…第二凸条、33b…底部、38…緩衝材、
40…デッキボックス、41…凹部、42…フランジ部、42e…縁部、
43…立壁部、43t…頂部、
100…自動車、220…サイドトリム、240…後部物入れ部材、260…蓋部材、
400…浸入経路、
CL1…隙間、
D3…幅方向、D3Le…左方、D3Ri…右方、
D4…前後方向、D4f…前方、D4r…後方、
D5…上下方向、D5L…下方、D5U…上方、
S0…外側、S1…内側、
SP1…荷室、SP1L…下部、SP2…収容空間、W…水。

Claims (4)

  1. バッテリーケースの上にデッキボードが配置された車両用荷室構造であって、
    前記バッテリーケースの上面部には、該上面部に沿って連続し、該上面部と前記デッキボードの下面部との間の隙間において外側から内側へ水が流入することを抑止するように上方へ凸とされた第一凸条が形成され、
    前記デッキボードの下面部には、該下面部に沿って連続し前記隙間において外側から内側へ流入する水が前記第一凸条を乗り越えることを抑止するように下方へ凸とされた第二凸条が形成されている、車両用荷室構造。
  2. 前記隙間において、前記第二凸条が前記第一凸条よりも外側にある、請求項1に記載の車両用荷室構造。
  3. 前記第二凸条は、前記第一凸条の頂部よりも低い位置まで下方へ出ている、請求項1又は請求項2に記載の車両用荷室構造。
  4. 前記隙間に挿入されたフランジ部を有する物入れ部材がバッテリーケースの側方に配置され、
    前記隙間に挿入されたフランジ部には、該フランジ部の縁部に沿って連続し、前記隙間において外側から内側へ水が流入することを抑止するように上方へ凸とされた立壁部が形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用荷室構造。
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