JP6268850B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

この発明は、液体を噴射するヘッドを複数個備えた液体噴射装置、特に複数のヘッドを経由して液体を循環させる技術に関するものである。
この種の液体噴射装置としては、例えば特許文献1に記載のインクジェット記録装置が知られている。この装置では、インクタンクから供給されるインクはインク供給マニホールドで分配される。より詳しくは、インクはインク供給マニホールドから延びる第1分岐流路を介して各ヘッドモジュールに分配供給される。一方、各ヘッドモジュールから排出されるインクは第2分岐流路を介してインク回収マニホールドに回収され、さらにインク回収マニホールドからインクタンクに戻される。こうして、インクタンクからインクを供給し、複数のヘッドを経由して、再びインクタンクにインクを回収するインク循環系が構成されている。
特開2011−79169号公報
上記特許文献1に記載の装置では、インク供給マニホールドおよびインク回収マニホールドのいずれにおいても、インク中の気体が混入した際に気体とインクが上下に分離するのに十分な太さの内部流路が設けられているが、その詳しい構成は記載されていない。ここで、内部流路の断面積を一定とすれば、分岐流路を通過する毎に圧力損失が変動する。特に、回収側(復路側ともいう)では圧力変動による影響が大きく、これが液体の噴射性能の低下を招く。すなわち、インク回収マニホールドの内部流路の断面積が一定である場合、内部流路のいずれにおいても流路抵抗は一定である。このため、第2分岐流路を通過するたびに内部流路内での流量が増え、圧力損失が増大する。その結果、各ヘッドのノズルのメニスカスにかかる圧力が大きく変動し、ヘッド毎に液体の噴射が異なってしまう。
この発明は、複数のヘッドを経由して液体を循環させつつ各ヘッドから液体を噴射する液体噴射装置において、各ヘッドに与えられる圧力を均一化する技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる液体噴射装置は、液体を貯留する貯留部と、液体を噴射する第1のヘッドおよび第2のヘッドと、貯留部から第1のヘッドを経由して貯留部に液体が流れるとともに第2のヘッドを経由して貯留部に流れる液体循環部とを備え、液体循環部は、第1のヘッドおよび第2のヘッドから液体が貯留部に流れる回収路を有し、回収路は、第1のヘッドから流れる液体と第2のヘッドから流れる液体とが合流する第1の合流点と、第1のヘッドから流れる液体が第1の合流点に流れる第1の回収路部と、第1の合流点から液体が流れる第2の回収路部とを有し、第2の回収路部での液体の流れの方向と直交する第2の回収路部の断面積が、第1の回収路部での液体の流れの方向と直交する第1の回収路部の断面積よりも大きく、各回収路部では、当該回収路部での前記液体の流れの方向において当該回収路部の断面積は一定であり、前記第1の合流点で段差が形成されることを特徴としている。
このように構成された発明では、第1の回収路部により第1の合流点に流れてくる液体に対し、第2のヘッドから回収される液体は第1の合流点で合流した後、第1のヘッドから回収された液体とともに第2の回収路部により貯留部に向けて流れる。したがって、第2の回収路部を流れる液体の流量は、第1の回収路部を流れる液体の流量よりも多くなる。ここで、第1の回収路部および第2の回収路部が同一断面積である場合には、第2の回収路部に繋がる第2のヘッドでの圧力変動が大きくなる。そこで、本発明では、第2の回収路部の断面積を第1の回収路部の断面積よりも大きくすることで、第2の回収路部の流路抵抗を低下させて上記圧力変動を抑制している。その結果、第1のヘッドおよび第2のヘッドに与えられる圧力を均一化することができる。
ここで、液体を噴射する第3のヘッドを備え、第3のヘッドから回収される液体が第2の回収路部により流れてくる液体(第1のヘッドおよび第2のヘッドから回収された液体)に第2の合流点で合流した後、第3の回収路部により貯留部に向けて流れる場合、上記と同様に構成するのが望ましい。すなわち、第3の回収路部での液体の流れの方向と直交する第3の回収路部の断面積が、第2の回収路部での液体の流れの方向と直交する第2の回収路部の断面積よりも大きくなるように構成するのが好適である。これによって、第3の回収路部を流れる液体の流量は多くなるものの、第3の回収路部の流路抵抗が低下しているため、第3の回収路部に繋がる第3のヘッドでの圧力変動を抑制することができる。その結果、第1のヘッドおよび第2のヘッドのみならず、第3のヘッドに与えられる圧力も均一化することができる。
また、断面積を調整する具体的な手段としては、例えば各回収路部で液体の流れの方向と直交する断面の幅および深さのうちの少なくとも一つを複数の回収路部の間で異ならせればよい。ただし、液体循環部、特に回収路の成形容易性や成形精度の向上などを考慮すると、断面の幅および深さのうちの一方を等しく、他方を互いに相違させるのが望ましい。
また上記発明では、合流部に対して上流側および下流側の回収路部の断面積を互いに相違させているが、各回収路部の断面積については任意である。例えば各回収路部での液体の流れの方向において当該回収路部の断面積を一定にした場合、合流点で段差が形成される。したがって、段差状の合流点で液体の流れが大きく変わり、流れに乱れが生じる。例えば沈降性の高い物質を含むホワイトインクを液体として噴射させる装置では、上記乱れによって沈降を回復しやすいという作用効果が得られる。
一方、各回収路部での液体の流れの方向において当該回収路部の断面積が連続的に増大するように構成してもよく、この場合、上記乱れの発生を抑制することができる。
さらに、液体循環部が貯留部から第1のヘッドおよび第2のヘッドに液体を供給する供給路を有する装置では、当該供給路を、貯留部から供給される液体から第1のヘッドに供給する液体を分岐させる第1の分岐点と、第1の分岐点に液体を流す第1の供給路部と、第1の分岐点で分岐されなかった液体を第1の分岐点から流す第2の供給路部とで構成することができる。この場合、第1の分岐点を通過する前後で液体の流量変化が見られる。すなわち、第2の供給路部を流れる液体の流量は、第1の分岐点で分岐されて第1のヘッドに供給された分だけ減少する。ここで、第1の供給路部および第2の供給路部が同一断面積である場合には、第2の供給路部に繋がる第2のヘッドでの圧力変動が生じる。そこで、第2の供給路部の断面積を第1の供給路部の断面積よりも小さくすることで、第2の回収路部の流路抵抗を増大させて上記圧力変動を抑制してもよい。これによって、第1のヘッドおよび第2のヘッドに与えられる圧力をさらに良好に均一化することができる。
本発明を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図。 図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図。 ヘッドにインクを供給する供給システムの構成例を模式的に示す図。 マニホールドの構成を示す図。 マニホールドの動作を説明するための図。
図1は、本発明を適用可能なプリンターの構成を模式的に示す正面図である。なお、図1や以下の図面では必要に応じて、プリンター1の各部の配置関係を明確にするために、プリンター1の左右方向X、前後方向Yおよび鉛直方向Zに対応した三次元の座標系を採用している。
図1に示すように、プリンター1では、繰出部2、プロセス部3および巻取部4が左右方向に配列されている。繰出部2および巻取部4はそれぞれ繰出軸20および巻取軸40を有している。そして、繰出部2および巻取部4にシートS(媒体)の両端がロール状に巻き付けられ、それらの間に張架されている。こうして張架された搬送経路Pcに沿ってシートSが繰出軸20からプロセス部3に搬送されて印刷ユニット6Uによる画像記録処理を受けた後、巻取軸40へと搬送される。このシートSの種類は、紙系とフィルム系に大別される。なお、以下の説明では、シートSの両面のうち、画像が記録される面を表面と称する一方、その逆側の面を裏面と称する。
繰出部2は、シートSの端を巻き付けた繰出軸20と、繰出軸20から引き出されたシートSを巻き掛ける従動ローラー21とを有する。繰出軸20が回転することで、繰出軸20に巻き付けられたシートSが従動ローラー21を経由してプロセス部3へと繰り出される。
プロセス部3は、繰出部2から繰り出されたシートSをプラテン30で支持しつつ、印刷ユニット6Uを用いてシートSに画像を記録する。つまり、印刷ユニット6Uは、プラテン30の表面に沿って並ぶ複数のヘッド6を有しており、ヘッド6がプラテン30の表面に支持されたシートSへインクを噴射することで、シートSに画像が記録される。このプロセス部3では、プラテン30の両側に前駆動ローラー31と後駆動ローラー32とが設けられており、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSがプラテン30に支持されて画像の印刷を受ける。
プラテン30の左右両側には従動ローラー33、34が設けられており、従動ローラー33、34は、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSを裏面側から巻き掛けている。
前駆動ローラー31に対してはニップローラー31nが設けられている。このニップローラー31nは、前駆動ローラー31との間でシートSを挟み込むことによって、前駆動ローラー31によるシートSの搬送を確実に行なうことができる。同様に、後駆動ローラー32に対してはニップローラー32nが設けられている。
このように、前駆動ローラー31から後駆動ローラー32へと搬送されるシートSは、プラテン30で支持されつつプラテン30上を搬送方向Dsに搬送される。そして、プロセス部3では、プラテン30に支持されるシートSの表面に対してインクをインクジェット方式で噴射する複数のヘッド6がプラテン30の表面に対向しつつ搬送方向Dsに並ぶ。これらのヘッド6のそれぞれでは、搬送方向Dsに直交するY方向に複数のノズルが直線状に並んでノズル列が形成され、さらに複数列のノズル列が搬送方向Dsに間隔を空けて並んでいる。したがって、ヘッド6のそれぞれは、複数ラインのライン画像を同時に記録することができる。そして、ヘッド6は、プラテン30に支持されたシートSの表面に対して若干のクリアランスを空けて対向しつつ、対応する色のインクをインクジェット方式で噴射する。
これらのヘッドのうちカラーインク用ヘッド6はそれぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびブラック(K)のインクを噴射してカラー画像を形成する。また、これらカラーインク用ヘッド6よりも搬送方向Dsの上流側(図1の左手側)に配設されたヘッド6はホワイト(W)のインクを噴射するものであり、上記カラーインク用のヘッド6により形成されるカラー画像の背景(以下「背景画像」という)を印刷する。さらに、カラーインク用ヘッド6よりも搬送方向Dsの下流側(図1の右手側)に配設されたヘッド6は透明のインクを噴射するものであり、カラー画像および背景画像に対して、透明インクがさらに噴射される。
ちなみに、インクとしては、紫外線(光)を照射することで硬化するUV(ultraviolet)インク(光硬化性インク)が用いられる。そこで、本実施形態では、背景画像用のUVランプ36、カラー画像用のUVランプ37a、37b、および透明インク用のUVランプ38が設けられている。すなわち、UVランプ36、37a、37b、38は、各インクを硬化させてシートSに定着させる。
このように、プロセス部3では、プラテン30に支持されるシートSに対して、インクの噴射および硬化が適宜実行されて、例えば透明インクでコーティングされた背景画像付のカラー画像が形成される。そして、このカラー画像の形成されたシートSが、後駆動ローラー32によって巻取部4へと搬送される。
巻取部4は、シートSの端を巻き付けた巻取軸40と、巻取軸40へと搬送されるシートSを巻き掛ける従動ローラー41とを有する。巻取軸40が回転することで、従動ローラー41を経由してシートSが巻取軸40に巻き付けられる。
以上がプリンター1の機械的構成の概要である。続いて、プリンター1を制御する電気的構成について説明を行なう。図2は、図1に示すプリンターを制御する電気的構成を模式的に示すブロック図である。プリンター1では、外部のホストコンピューターなどからの指令に応じてプリンター1の各部を制御するプリンター制御部200が設けられている。そして、ヘッド、UVランプ、シート搬送系およびインク供給系の装置各部はプリンター制御部200によって制御される。これら装置各部に対するプリンター制御部200の制御の詳細は次のとおりである。
プリンター制御部200は、図1を用いて詳述したシートSの搬送を制御する機能を司る。つまり、シート搬送系を構成する部材のうち、繰出軸20、前駆動ローラー31、後駆動ローラー32および巻取軸40それぞれにはモーターが接続されている。そして、プリンター制御部200はこれらのモーター群を回転させつつ、各モーターの速度やトルクを制御して、シートSの搬送を制御する。
さらに、プリンター制御部200は、プラテン30上でのシートSの搬送状況に応じて、印刷ユニット6Uのヘッド6の動作や、UVランプ36、37a、37b、38の動作を制御する。
また、プリンター1には、ユーザーインターフェースとしてのディスプレイ53が設けられている。ディスプレイ53は、タッチパネルによって構成されており、ユーザーに対して表示を行う表示機能の他、ユーザーからの入力を受け付ける入力機能も果たす。そして、プリンター制御部200が、各種情報や指令をディスプレイ53に表示するとともに、ユーザーからの入力に従ってプリンター1の各部を制御する。
次に、プリンター1に装備されるインク供給機構の構成例について説明する。図3はヘッドにインクを供給する供給システムの構成例を模式的に示す図である。インク供給機構では、プリンター制御部200の動作指令に応じてインクの供給を制御するインク供給部61を、各インク色について有している。これら6つのインク供給部61は基本的には同一構成を有している。すなわち、インク供給部61は、インクを貯留するタンク62(本発明の「貯留部」に相当)、当該タンク62とマニホールド100を接続する供給流路63(供給管)、供給流路63に設けられた送液ポンプ64、およびマニホールド100とタンク62を接続する回収流路65(回収管)を有する。こうして、タンク62、供給流路63、マニホールド100、回収流路65およびタンク62をこの順番でインクが流動する循環経路66が形成され、本発明の「液体循環部」として機能する。
マニホールド100は、ホワイトインク用、4色のカラーインク用、透明インク用のヘッド6に対応してインク供給部61がそれぞれ設けられているのと同様に、インク色毎に設けられている。例えばホワイトインク用のヘッド6として、複数個(本実施形態では11個)のヘッドが設けられており、これらのヘッド6がホワイトインク用のマニホールド100と接続される。このマニホールド100は、供給流路63を介して供給されたホワイトインクをホワイト用ヘッド6の個数分に分けて各ヘッド6に供給する機能と、各ヘッド6から回収されるホワイトインクを回収流路65に合流させてタンク62に送り出す機構とを有している。その他のインク色用マニホールド100もホワイトインク用マニホールド100と同一構成を有している。なお、マニホールド100の詳しい構成および動作については、後で詳述する。
図3に戻って、インク供給部61の構成説明を続ける。インク供給部61は、タンク62へのインク補給を行うインク補給機構67と、タンク62内の圧力を調整する圧力調整機構68をさらに有している。インク補給機構67は、インクカートリッジやインクパックなどのインク貯留体671、インク貯留体671とタンク62とを接続する補給流路672(補給管)、および補給流路672に設けられた補給ポンプ673を有している。そして、プリンター制御部200からの補給指令に応じて補給ポンプ673が順方向に回転することで、インク貯留体671内のインクが補給流路672を介してタンク62に補給される。
また、圧力調整機構68は、後述する加圧バッファタンクとタンク62を接続する加圧経路(加圧配管)681、および加圧経路681に設けられた三方弁682を有している。そして、プリンター制御部200からのバルブ切替指令に応じて三方弁682が作動することでタンク62内の圧力を調整する。すなわち、当該三方弁682は、後述する加圧バッファタンクからタンク62への経路と、タンク62に大気を導入する経路とを切り替える機能を有しており、プリンター制御部200からの切替指令に応じて各経路を選択可能となっている。例えば加圧バッファタンクからタンク62への経路に切り替えられると、加圧バッファタンクに蓄圧されている正圧によってタンク62が加圧され、タンク62内の圧力を高める。逆に、タンク62に大気を導入する経路に切り替えられると、タンク62内が大気圧に戻される。
さらに、インク供給部61は、インクに含まれる気泡などの気体成分を除去するために、脱気部69が設けられている。すなわち、供給流路63には、送液ポンプ64の他に、脱気部69が送液ポンプ64に対してインク供給方向の下流側に設けられ、脱気ユニットを用いてヘッド6に供給されるインクを脱気する。
各脱気部69は、図3に示すように、負圧供給経路691cを介して減圧バッファタンク71に接続されている。減圧バッファタンク71は例えば円柱形状を有しており、その内部空間で負圧を蓄圧可能となっている。減圧バッファタンク71は負圧導入経路(配管)72により真空ポンプ8に接続されている。また、負圧導入経路72には、三方弁73が設けられている。当該三方弁73は、減圧バッファタンク71から真空ポンプ8への経路と、真空ポンプ8に大気を導入する経路とを切り替える機能を有しており、プリンター制御部200からの切替指令に応じて各経路を選択可能となっている。例えば減圧バッファタンク71から真空ポンプ8への経路に切り替えられると、真空ポンプ8により減圧バッファタンク71内の空気が吸引され減圧バッファタンク71の内部空間の圧力が減圧される。一方、真空ポンプ8に大気を導入する経路に切り替えられると、真空ポンプ8による減圧バッファタンク71の減圧が停止される。なお、減圧バッファタンク71内の圧力を計測するために負圧センサー74が設けられている。また、減圧バッファタンク71の側面下方に対向するように漏洩センサー75が配設され、減圧バッファタンク71の内部空間にインクが流れ込んだ際には漏洩センサー75によりインク漏洩を検知可能となっている。
また、本実施形態では、減圧バッファタンク71以外に、加圧バッファタンク81が設けられている。加圧バッファタンク81は減圧バッファタンク71と同一構造を有しており、その内部空間で正圧を蓄圧可能となっている。つまり、加圧バッファタンク81は加圧導入経路(配管)82により真空ポンプ8に接続されている。また、加圧導入経路82には、三方弁83が設けられている。当該三方弁83は、真空ポンプ8から加圧バッファタンク81への経路と、真空ポンプ8からの空気を大気に放出する経路とを切り替える機能を有しており、プリンター制御部200からの切替指令に応じて各経路を選択可能となっている。例えば真空ポンプ8から加圧バッファタンク81への経路に切り替えられると、真空ポンプ8により空気が加圧バッファタンク81に与えられ、加圧バッファタンク81の内部空間の圧力が高くなる。一方、真空ポンプ8からの正圧を大気に放出する経路に切り替えられると、真空ポンプ8からの加圧バッファタンク81への加圧供給が停止される。なお、加圧バッファタンク81内の圧力を計測するために加圧センサー84が設けられている。
また、加圧バッファタンク81には共通加圧経路(配管)85の一方端が接続されている。この共通加圧経路85の他方端は6本の分岐され、各分岐経路は加圧経路681として機能している。さらに共通加圧経路85には、三方弁86が設けられており、加圧バッファタンク81から各インク供給部61への経路と、加圧バッファタンク81からの加圧を大気に放出する経路とを切り替える機能を有しており、プリンター制御部200からの切替指令に応じて各経路を選択可能となっている。例えば加圧バッファタンク81から各インク供給部61への経路に切り替えられると、加圧バッファタンク81内の加圧空気が各インク供給部61に供給される。一方、加圧バッファタンク81からの加圧空気を大気に放出する経路に切り替えられると、加圧バッファタンク81から各インク供給部61への加圧空気の供給が停止される。
次に、マニホールド100の具体的構成および動作について図3ないし図5を参照しつつ説明する。図4はマニホールドの構成を示す図であり、同図(a)は外観斜視図であり、同図(b)は部分切欠平面図であり、同図(c)は底面図である。インク色毎にマニホールド100が設けられているが、それらは同一構成を有している。したがって、以下においては、ホワイト用のマニホールド100について説明し、その他の説明を省略する。
このマニホールド100は、スラブ形状を有する本体部101と、3枚のシート部材102〜104とを備えている。本体部101の(−X)側面部および底面部には、それぞれ溝部105(図4(b)参照)および溝部106(図4(c)参照)がY方向に設けられている。溝部105および溝部106の(+Y)側端部は本体部101の内部に形成される連絡孔(図示省略)によって連通している。また、図4(b)に示すようにシート部材102が本体部101の(−X)側面部に取り付けられて溝部105を塞いで供給流路107を形成し、図4(c)に示すようにシート部材103が本体部101の底面部に取り付けられて溝部106を塞いで供給流路108を形成している。さらに、溝部105の(−Y)側端部は図4(b)に示すように、本体部101の内部で(+X)方向に延設され、供給流路63と接続される供給側ポート109と連通される。このため、供給流路63および供給側ポート109を介して本体部101に圧送されてくるインクは上記供給流路107、108を流れる。これらの供給流路107、108が本発明の「供給路」として機能している。
また、溝部106は11本の供給配管110a〜110kの基端部(つまり、+Z側端部)と連通している。供給配管110a〜110kの先端部(つまり、−Z側端部)はそれぞれ対応するヘッド6に向けて延びており、1対1で接続されている。したがって、供給流路108を流れるインクは供給配管110a〜110kでそれぞれ分岐されて対応するヘッド6に供給される。このように、本実施形態では、ホワイトインクを噴射するヘッドとして11個のヘッド6を設けている。そこで、各ヘッド6を区別するため、最も(+Y)方向側に位置するヘッド6を「ヘッド6a」と称し、(−Y)方向側に順に位置するヘッド6をそれぞれ「ヘッド6b」〜「ヘッド6k」と称する。また、Y方向におけるヘッド6a〜6kの位置をそれぞれ「ヘッド位置#1」〜「ヘッド位置#11」とする。また、6つのヘッド6a、6c、6e、6g、6i、6kをY方向に一定ピッチで並べたヘッド列と、残りのヘッド6b、6d、6f、6h、6jをY方向に一定ピッチで並べたヘッド列とを構成している。そして、それらのヘッド列を半ピッチ分だけY方向に互いにシフトさせた状態でX方向に2列配置している。
ヘッド6a〜6kには、当該ヘッドから回収されるインクをマニホールド100に回収するための回収配管111a〜111kの先端部がそれぞれ接続されている。また、回収配管111a〜111kは本体部101の内部を通って本体部101の上面部に形成された溝部112に連通されている。この溝部112はX方向における長さ(幅)WでY方向に延設されている。ただし、本実施形態では、後述するように溝部112は、深さが(−Y)方向に進むにしたがって段階的に深くなるように仕上げられている。その理由については後で図5を参照しつつ詳述する。
このように構成された溝部112の(−Y)方向端部は本体部101の内部を(−Y)方向にさらに延設され、回収流路65と接続される回収側ポート113と連通されている。そして、溝部112のうち上方に開口している部位がシート部材104(図5)で塞がれ、これによって回収経路114が形成されている。したがって、各回収配管111a〜111kを介してヘッドから回収されるインクは回収経路114で合流し、回収側ポート113および回収流路65を介してタンク62に戻される。このように、本実施形態では、回収経路114が本発明の「回収路」として機能している。
次に、マニホールド100でのインク供給・回収動作について図5を参照しつつ説明する。図5はマニホールドの動作を説明するための図であり、同図中の断面構造は図4のA−A線矢視構造を示している。図5に基づく動作理解のために、(+X)側のヘッド列を構成するヘッド6b、6d、6f、6h、6jでのインクの供給・回収について説明するが、(−X)側のヘッド列においても全く同様である。
タンク62からインクが供給流路63および供給側ポート109を介してマニホールド100の本体部101に圧送されてくると、当該インクは供給流路107、108を流れる。そして、供給流路108と供給配管110bとの接続位置、つまり分岐点BP1でタンク62から供給されたインクの一部が分岐され、供給配管110bを介してヘッド6bに供給される。一方、残りのインクは分岐位置BP1から供給流路108を流れて次の分岐点(供給流路108と供給配管110dと接続された位置)BP2で再度インクの一部が分岐され、供給配管110dを介してヘッド6dに供給される。さらに、このよな分岐供給動作を繰り返しながら各ヘッド6f、6h、6jにインクが供給される。
一方、ヘッド6bから回収されるインクは回収配管111bによって回収経路114に流れ込み、回収経路114内をタンク62に向かって流れる。そして、当該インクは回収経路114と回収配管111dとの接続位置、つまり合流点JP1でヘッド6dから回収されるインクと合流する。この合流点JP1からは、ヘッド6bからの回収インクとヘッド6dからの回収インクとが一緒に回収経路114内をタンク62に向かってさらに流れる。このような合流動作が、回収経路114と回収配管111fとの接続位置(合流点JP2)、回収経路114と回収配管111hとの接続位置(合流点JP3)および回収経路114と回収配管111jとの接続位置(合流点JP4)で実行される。そして、回収経路114を介して回収側ポート113まで流れてきた回収インクは回収流路65を介してタンク62に戻される。
この実施形態では、上記したように溝部112の深さが(−Y)方向に進むにしたがって段階的に深くなっている。より具体的には、図5に示すように、回収経路114のうち合流点JP1よりも(+Y)側の回収路部1141が最も浅く、合流点JP1で深さが深さh1から深さh2(>h1)に変化し、合流点JP1で段差が形成されている。また、回収経路114のうち合流点JP1から次の合流点JP2までの回収路部1142では、深さは深さh2のまま一定であるが、合流点JP2で深さが深さh2から深さh3(>h2)に変化し、合流点JP2においても段差が形成されている。それ以降の回収路部1143〜1145についても同様である。
このように各合流点JP1〜JP4では、当該合流点よりも下流側に位置する回収路部の深さは上流側に位置する回収路部の深さよりも深く、下流側回収路部の断面積は上流側回収路部の断面積よりも大きくなっている。したがって、次の作用効果が得られる。すなわち、当該合流点では回収インクが上流側回収路部を流れてきたインクに合流するため、下流側回収路部を流れる液体の流量は、上流側回収路部を流れる液体の流量よりも多くなる。ここで、両回収路部の深さが同一である場合(図5中の比較例)、各回収路部の流路抵抗Rは同一値となる。というのも、流路抵抗Rは、
Figure 0006268850
で求めることができる。式中のμはインクの粘土であり、Lはインクの流れの方向における回収路部の長さである。
本実施形態では、ヘッドを等ピッチで配置するのに対応して回収配管も等ピッチで配置しており、
L=L1=L2=L3=L4
となっている。また、幅Wも一定である。したがって、上流側回収路部および下流側回収路部の深さが同一であれば、各回収路部の流路抵抗Rは同一となる。そのため、比較例では、下流側回収路部に繋がるヘッド6での圧力変動が大きくなり、図5の点線で示すように、タンク62内のインク液面との水頭差により各ヘッド6のノズルのメニスカスに与えられる水頭値は比較的広い圧力レンジで変化する。
これに対し、本実施形態では、いずれの合流点JP1〜JP4においても、下流側回収路部を上流側回収路部よりも深くすることで、下流側回収路部の流路抵抗を低下させている。このため、上記圧力変動が抑制される。その結果、各ヘッド6のノズルのメニスカスに与えられる水頭値は比較例に比べて狭い圧力レンジで変化し、圧力の均一化が図られている。
また、上記実施形態では、各回収路部1141〜1145でのインクの流れの方向において当該回収路部の断面積を一定にしており、各合流点JP1〜JP4で段差を形成している。このため、各段差部分でインク流れは大きく変化して乱される。このインク流れの乱れによってインク成分を撹拌することができる。特に、ホワイトインクは沈降性の高い物質を含んでいるため、上記乱れによって沈降を回復しやすく、ホワイトインク用マニホールド100に段差構成を採用することはノズル詰まりなどを抑制する上で好適である。
また、上記実施形態では、供給側においても、図5に示すように回収側と類似した構成を採用している。供給流路108中の各分岐点BP1〜BP4で、当該分岐位置に対して上流側に位置する上流側供給路部と下流側に位置する下流側供給路部とで高さを相違させて流路抵抗を変化させている。これは、各分岐点BP1〜BPを通過する前後でインクの流量変化に対応するために採用された構成である。すなわち、下流側供給路部を流れるインクの流量は、分岐点で分岐されてヘッド6に供給された分だけ減少する。そこで、下流側供給路部を上流側供給路部よりも低くすることで、インクの流れの方向における下流側供給路部の断面積を上流側供給路部の断面積よりも小さくしている。これによりインク流量の減少に対応して下流側供給路部の流路抵抗を高めており、各ヘッド6に与えられる圧力のさらなる均一化を図ることが可能となっている。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、供給流路108におけるインクの流れの方向と、回収経路114におけるインクの流れの方向とを一致させている。そして、供給流路108の高さをインク流れの方向に段階的に低くすることと、回収経路114の深さをインク流れの方向に段階的に深くすることを組み合わせている。したがって、マニホールド100の薄型化が可能となっている。
このように、本実施形態では、上流側供給路部および下流側供給路部がそれぞれ本発明の「第1の供給路部」および「第2の供給路部」に相当している。また、上流側回収路部および下流側回収路部がそれぞれ本発明の「第1の回収路部」および「第2の回収路部」に相当し、さらに下流側回収路部よりも下流側の回収路部が本発明の「第3の回収路部」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上記実施形態の要素を適宜組み合わせまたは種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では、各回収路部1141〜1145でのインクの流れの方向において当該回収路部の断面積を一定にしているが、各回収路部1141〜1145の底面を傾斜面とし、インクの流れの方向にしたがって断面積が増えるように構成してもよい。この点については、供給路部側でも同様であり、各供給路部の天井面を傾斜面とし、インクの流れの方向にしたがって断面積が減少するように構成してもよい。
また上記実施形態では、下流側回収路部の断面積を上流側回収路部の断面積よりも大きくするために、下流側回収路部を上流側回収路部よりも深くしているが、深さの代わりに、あるいは深さとともに、回収路部の幅で調整してもよい。つまり、下流側回収路部の幅を上流側回収路部よりも広げることで下流側回収路部の断面積を上流側回収路部の断面積よりも大きくしてもよい。ここで、マニホールド100における回収路部1141〜1145の成形容易性や成形精度の向上などを考慮すると、幅および深さのうちの一方を等しく、他方を互いに相違させるのが望ましい。この点については、供給路部についても同様である。
また上記実施形態ではタンク62を1つとしたが、2つなど複数有していてもよい。タンクを複数有する場合、複数のタンクを連通する流路があるとよい。この場合、複数のタンクと、タンクを連通する流路を合わせて「貯留部」とする。
また上記実施形態では、(+X)側のヘッド列を構成するヘッド6b、6d、6f、6h、6j内でのインクの流れの方向と、(−X)側のヘッド列を構成するヘッド6a、6c、6e、6g、6i、6k内でのインクの流れの方向とは互いに反対方向となっているが、ヘッド内でのインクの流れの方向は任意であり、全て同一方向となるように構成してもよい。
また、ヘッド6やUVランプの配置や個数を適宜変更したり、プラテン30の形状などを適宜変更したりできる。また、プリンター1の各部の具体的構成を適宜変更することもでき、例えばヘッド6の構成を上述のものから変更しても良い。
上記実施形態では、UVインクを用いたインクジェット式のプリンターに採用されているが、UVインク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射ヘッドが噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク、紫外線硬化インク等の各種液体組成物を包含するものとする。他の液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、布などに液体を噴射する捺染用の液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
1…プリンター(液体噴射装置)、 6、6a〜6k…ヘッド、 62…タンク(貯留部)、 63…供給流路、 65…回収流路、 66…循環経路、 100…マニホールド、 107、108…供給流路、 114…回収経路(回収路)、 1141〜1145…回収路部、 BP1…分岐点、 JP1〜JP4…合流点

Claims (4)

  1. 液体を貯留する貯留部と、
    前記液体を噴射する第1のヘッドおよび第2のヘッドと、
    前記貯留部から前記第1のヘッドを経由して前記貯留部に液体が流れるとともに前記第2のヘッドを経由して前記貯留部に流れる液体循環部とを備え、
    前記液体循環部は、前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドから前記液体が前記貯留部に流れる回収路を有し、
    前記回収路は、前記第1のヘッドから流れる前記液体と前記第2のヘッドから流れる前記液体とが合流する第1の合流点と、前記第1のヘッドから流れる前記液体が前記第1の合流点に流れる第1の回収路部と、前記第1の合流点から前記液体が流れる第2の回収路部とを有し、
    前記第2の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第2の回収路部の断面積が、前記第1の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第1の回収路部の断面積よりも大きく、
    各回収路部では、当該回収路部での前記液体の流れの方向において当該回収路部の断面積は一定であり、
    前記第1の合流点で段差が形成されることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体を噴射する第3のヘッドを備え、
    前記液体循環部は前記液体が前記第3のヘッドを経由して前記回収路を通り前記貯留部に流れ、
    前記回収路は、前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドから流れる前記液体と前記第3のヘッドから流れる前記液体とが合流する第2の合流点と、前記液体が前記第2の合流点から流れる第3の回収路部とを有し、
    前記第3の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第3の回収路部の断面積が、前記第2の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第2の回収路部の断面積よりも大きく、
    前記第3の回収路部での前記液体の流れの方向において前記第3の回収路部の断面積は一定であり、
    前記第2の合流点で段差が形成される請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記複数の回収路部の間において、各回収路部で前記液体の流れの方向と直交する断面の幅および深さのうち一方が等しいのに対して他方が相違することで、前記複数の回収路部の断面積を相違させる請求項1または2に記載の液体噴射装置。
  4. 液体を貯留する貯留部と、
    前記液体を噴射する第1のヘッドおよび第2のヘッドと、
    前記貯留部から前記第1のヘッドを経由して前記貯留部に液体が流れるとともに前記第2のヘッドを経由して前記貯留部に流れる液体循環部とを備え、
    前記液体循環部は、前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドから前記液体が前記貯留部に流れる回収路を有し、
    前記回収路は、前記第1のヘッドから流れる前記液体と前記第2のヘッドから流れる前記液体とが合流する第1の合流点と、前記第1のヘッドから流れる前記液体が前記第1の合流点に流れる第1の回収路部と、前記第1の合流点から前記液体が流れる第2の回収路部とを有し、
    前記第2の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第2の回収路部の断面積が、前記第1の回収路部での前記液体の流れの方向と直交する前記第1の回収路部の断面積よりも大きく、
    前記液体循環部は前記貯留部から前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドに前記液体を供給する供給路を有し、
    前記供給路は、前記貯留部から供給される前記液体から前記第1のヘッドに供給する前記液体を分岐させる第1の分岐点と、前記第1の分岐点に前記液体を流す第1の供給路部と、前記第1の分岐点で分岐されなかった前記液体を前記第1の分岐点から流す第2の供給路部とを有し、
    前記第2の供給路部での前記液体の流れと直交する前記第2の供給路部の断面積が、前記第1の供給路部での前記液体の流れと直交する前記第1の供給路部の断面積よりも小さいことを特徴とする液体噴射装置。
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