JP6268461B2 - 半導体装置、物理量センサー、電子機器及び移動体 - Google Patents

半導体装置、物理量センサー、電子機器及び移動体 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置、物理量センサー、電子機器及び移動体に関する。
現在、様々なシステムや電子機器において、加速度を検出する加速度センサーや角速度を検出するジャイロセンサー等、種々の物理量を検出可能な物理量センサーが広く利用されている。近年、各種の物理量センサーが、自動車に搭載されるようになる等、極めて高い信頼性が要求されるようになってきている。高い信頼性を確保するためには、センサー素子の出力信号を処理する半導体装置(IC)の故障(不良)を、検査工程で100%に近い確率で検出することが求められる。半導体装置(IC)に含まれるデジタル回路の配線故障(不良)を効率よく検出する手法としては、デジタル回路に含まれるフリップフロップをスキャン化し、ATPG(Auto Test Pattern Generation)ツールを用いて生成したテストパターンを、スキャン化されたフリップフロップ(スキャンチェーン)にシリアル入力した後、スキャンチェーンを解除してデジタル回路を通常動作させ、再度、スキャンチェーンを構成して通常動作でフリップフロップに取り込まれた信号を外部にシリアル出力し、期待値と比較することで故障の有無を判定するスキャンテストが広く知られている。スキャンテストでは90%前後の故障検出率を達成することは容易だが、故障検出率を100%にさらに近づけるためには工夫が必要となる。例えば、論理の変化が発生しているにもかかわらず検出できないすべてのノードに観測用のフリップフロップを挿入することで故障検出率を100%に近づけることができる。しかしながら、この手法では、大量のフリップフロップの挿入により、大幅な回路規模の増加を招いてしまう。
これに対して、特許文献1では、テスト対象となる順序回路においてシフトレジスタを構成するためのフリップフロップに、スキャンテスト時に他の組み合わせ回路中の論理状態を取り込む手法が提案されている。この手法によれば、スキャンテスト時の観測用のフリップフロップとして、新たにフリップフロップを追加せずに、シフトレジスタを構成するためのフリップフロップを使用することで、回路規模の増大を抑えながら故障検出率を向上させることができる。
特開平11−271401号公報
しかしながら、特許文献1の手法は、観測用のフリップフロップとして使用する対象がシフトレジスタを構成するフリップフロップに限られており、汎用性に欠けている。さらに、特許文献1の手法では、フリップフロップをスキャン回路シフトレジスタとして動作させるためのスキャン選択信号に加えて、テストに際して観測したい組合せ回路中の論理状態を取り込む、補足観測動作のためのスキャンモード信号を新たに設け、かつ、シフトレジスタを構成するフリップフロップとそれ以外のフリップフロップで、入力信号の選択論理をセレクターの制御信号を変える必要がある。そのため、スキャンテスト設計が複雑になり、設計ミスを誘発する原因となる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、汎用性が高くスキャンテスト設計が容易な手法を用いることにより、回路規模の増加を抑えながら故障検出率を向上させることを可能とする半導体装置、物理量センサ
ー、電子機器及び移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る半導体装置は、スキャンテストモードを有するデジタル回路を含み、前記デジタル回路は、前記スキャンテストモードの場合にスキャンチェーンの一部を構成する第1のフリップフロップと、前記第1のフリップフロップの入力側に設けられた第1のセレクターと、を有し、前記第1のセレクターは、前記スキャンテストモードでない場合は第1の信号を選択し、前記スキャンテストモードの場合は前記第1の信号と異なる第2の信号を選択可能である。
「スキャンチェーン」は、1つの入力端子から1つの出力端子に至る1つのスキャンチェーンであってもよいし、それぞれ別個の入力端子から別個の出力端子に至る複数のスキャンチェーンであってもよい。
「第1のフリップフロップの入力側に設けられた第1のセレクター」とは、第1のフリップフロップの入力端子の直前に設けられたセレクターであってもよいし、第1のフリップフロップの入力端子の前段に、論理回路を挟んで設けられたセレクターであってもよい。
「第2の信号を選択可能である」とは、第2の信号を常に選択する場合も、所定の条件が成立した場合のみ第2の信号を選択する場合も含む。
本適用例に係る半導体装置によれば、スキャンテストモードの時に、第1のセレクターが第2の信号を選択することにより、第2の信号(第2の信号が論理回路を伝搬した信号も含む)を第1のフリップフロップに保持することができる。そして、第1のフリップフロップは、スキャンチェーンの一部を構成するフリップフロップであるので、第1のフリップフロップの出力信号を外部から観測することができる。従って、外部から観測不可能又は観測困難な信号を第2の信号とし、あるいは、第1の信号が外部から設定不可能又は設定困難な信号である場合に外部から設定可能な信号を第2の信号とすることで、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
また、本適用例に係る半導体装置によれば、通常動作モードで機能するフリップフロップを第1のフリップフロップとすることで、スキャンテストモード時の観測用に専用のフリップフロップを追加する必要がなく、フリップフロップよりもかなり回路面積の小さいセレクターを追加すればよいので、回路規模の増加を抑えることができる。
そして、この故障検出率を向上させる手法は、第1のフリップフロップとしてスキャンチェーンを構成する任意のフリップフロップを選択することができるため、汎用性が高く、また、第1のセレクターが複数ある場合にその制御信号を共通化できるのでテスト設計を容易化することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る半導体装置において、前記デジタル回路は、前記スキャンテストモードの場合に前記スキャンチェーンの一部を構成する第2のフリップフロップを含み、前記第2の信号は、前記第2のフリップフロップの出力信号であり、前記第1のセレクターの出力から前記第1のフリップフロップの入力に至る信号経路に少なくとも1つの論理素子
が設けられていてもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、第2のフリップフロップは、スキャンチェーンの一部を構成するフリップフロップであるので、第2のフリップフロップに外部から任意の信号を設定することができる。従って、第1の信号が外部から設定不可能又は設定困難な信号であっても、第2のフリップフロップの出力信号を第2の信号とすることで、第1のセレクターの出力から第1のフリップフロップの入力に至る信号経路上の論理素子の故障検出を行うことができるので、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る半導体装置は、前記デジタル回路とのインターフェースを有するアナログ回路を含み、前記第2の信号は、前記デジタル回路から前記アナログ回路への出力信号であってもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、デジタル回路からアナログ回路への出力信号が外部から観測可能であるので、当該出力信号を生成する論理回路(組み合わせ回路)の故障を検出することができる。あるいは、アナログ回路への出力信号を生成するフリップフロップをスキャンテストモード時に設定用のフリップフロップとして有効利用することができる。従って、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る半導体装置において、前記第2の信号は、前記スキャンテストモードの場合に出力信号の論理レベルが固定される論理素子の入力信号であってもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、スキャンテストモードの時に論理レベルが固定される直前の信号を外部から観測可能であるので、当該論理レベルが固定される直前の信号を生成する論理回路(組み合わせ回路)の故障を検出することができる。従って、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
[適用例5]
上記適用例に係る半導体装置は、前記デジタル回路とのインターフェースを有するアナログ回路を含み、前記第1の信号は、前記アナログ回路から前記デジタル回路への入力信号であってもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、アナログ回路からデジタル回路への入力信号が入力される論理回路(組み合わせ回路)の故障を検出することができる。あるいは、アナログ回路からデジタル回路への入力信号が直接入力されるフリップフロップをスキャンテストモード時に観測用のフリップフロップとして有効利用することができる。従って、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
[適用例6]
上記適用例に係る半導体装置において、前記第1の信号は、前記スキャンテストモードの場合に論理レベルが固定される信号であってもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、スキャンテストモードの時に論理レベルが固定される信号の後段の回路への伝搬を第1のセレクターで止めて、第1の信号の代わりに第2の信号を入力することにより、当該後段の回路の故障を検出することができる。従って、デジタル回路の故障検出率を向上させることができる。
[適用例7]
上記適用例に係る半導体装置において、前記第1のセレクターは、前記スキャンテストモードの場合に常に前記第2の信号を選択するようにしてもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、スキャンテストモードの設定信号を第1のセレクターの制御信号とすることができるので、スキャンテスト設計を容易にすることができる。
[適用例8]
上記適用例に係る半導体装置において、前記デジタル回路は、前記スキャンテストモードの場合に前記スキャンチェーンの一部を構成する第3のフリップフロップを有し、前記第1のセレクターは、前記スキャンテストモードの場合に、前記第3のフリップフロップの出力信号に応じて、前記第1の信号又は前記第2の信号を選択するようにしてもよい。
第3のフリップフロップは、スキャンチェーンの一部を構成するフリップフロップであるので、第3のフリップフロップに外部から任意の信号を設定することができる。従って、スキャンテストモードの時に、第1のセレクターは、第2の信号だけでなく第1の信号も選択可能であるので、第2の信号を生成する論理回路(組み合わせ回路)の故障検出だけでなく、第1の信号を生成する論理回路(組み合わせ回路)の故障検出も可能である。従って、第1の信号を生成する論理回路(組み合わせ回路)が存在する場合でも、第1のセレクターを設けることによる故障検出率の低下を回避することができる。
[適用例9]
上記適用例に係る半導体装置において、前記第2の信号は、前記スキャンテストモードでない場合に機能しない多入力論理回路の出力信号であってもよい。
本適用例に係る半導体装置によれば、外部から観測不可能又は観測困難な信号が多数存在し、かつ、第1のフリップフロップに使用可能なフリップフロップの数が少ないような場合でも、外部から観測不可能又は観測困難な複数の信号を多入力論理回路に入力し、当該多入力論理回路の出力信号を第2の信号とすることで、当該複数の信号の各々の論理レベルの変化が多入力論理回路の出力に伝搬し、第1のフリップフロックを介して外部から観測可能になる。
多入力論理回路は、例えば、EXOR(Exclusive-OR:排他的論理和)回路であってもよい。EXOR回路は奇数個の入力信号が変化した時に出力信号が変化するため、入力信号が出力信号に伝搬しやすい。従って、外部から観測不可能又は観測困難な複数の信号をEXOR回路に入力することでAND回路やOR回路等を用いた場合と比較して可観測性が向上し、テストパターンを短くできる可能性がある。
[適用例10]
上記適用例に係る半導体装置において、前記多入力論理回路の入力信号の少なくとも一部は、前記デジタル回路から前記アナログ回路への出力信号、又は、前記スキャンテストモードの場合に出力信号の論理レベルが固定される論理素子の入力信号であってもよい。
[適用例11]
本適用例に係る物理量センサーは、物理量を検出するセンサー素子と、前記センサー素子の検出信号に基づいて前記物理量に応じた信号を生成する、上記のいずれかの半導体装置と、を含む。
本適用例に係る物理量センサーは、例えば、加速度センサー、ジャイロセンサー(角速度センサー)、速度センサー等の慣性センサーであってもよいし、重力に基づいて傾斜角
を計測する傾斜計であってもよい。
[適用例12]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの半導体装置を含む。
[適用例13]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの半導体装置を含む。
第1実施形態の半導体装置の構成例を示す図。 通常動作モード時の信号伝搬経路の説明図。 スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がハイレベルの時の信号伝搬経路の説明図。 スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がローレベルの時の信号伝搬経路の説明図。 スキャンテスト時のテストパターンの概要を示す図。 第2実施形態の半導体装置の構成例を示す図。 本実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.半導体装置
1−1.第1実施形態
[回路構成]
図1は、第1実施形態の半導体装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1実施形態の半導体装置1は、デジタル回路2とアナログ回路3を含んで構成されている。ただし、本実施形態の半導体装置1は、アナログ回路3を含んでいなくてもよい。
デジタル回路2には、入力端子T11〜T17と出力端子T21〜T24が設けられている。
入力端子T11,T12,T13には、アナログ回路3が出力するデジタル信号(例えば、A/D変換器の出力信号)が入力される。入力端子T14,T15,T16,T17は、半導体装置1の外部入力端子T1,T2,T3,T4とそれぞれ電気的に接続されており、入力端子T14,T15,T16,T17には、それぞれ外部入力端子T1,T2,T3,T4を介して半導体装置1の外部から入力されたデジタル信号が入力される。
出力端子T21,T22,T23から出力されるデジタル信号は、例えば制御信号あるいは設定信号としてアナログ回路3に入力される。出力端子T24は、半導体装置1の外部出力端子T5と電気的に接続されており、出力端子T24から出力されるデジタル信号は、外部入力端子T5を介して半導体装置1の外部に出力される。
デジタル回路2は、フリップフロップ10〜18、セレクター20〜24、論理回路30〜37、AND素子40,41及びOR素子42を含む。
フリップフロップ(以下、「FF」という)10〜18は、データ入力端子(D端子)、クロック入力端子、スキャンデータ入力端子(SD端子)、スキャンイネーブル入力端子(SE端子)、リセット端子(R端子)及びデータ出力端子(Q端子)を備えている。ただし、FF10〜18はこれ以外の端子、例えば反転データ出力端子(QN)等を備えていてもよい。
FF10〜18は、クロック端子に入力されるクロック信号CKの立ち上がりエッジで、SE端子に入力されるスキャンイネーブル信号SEがローレベルの時はD端子に入力される信号を保持してQ端子から出力し、スキャンイネーブル信号SEがハイレベルの時はSD端子に入力される信号を保持してQ端子から出力する。また、FF10〜18は、R端子に入力されるスキャンリセット信号SRがハイレベルの時に非同期リセットがかかり、Q端子から出力される信号がローレベルになる。
セレクター20〜24は、第1入力端子(0)、第2入力端子(1)、制御端子及び出力端子を備えており、制御端子から入力される制御信号がローレベルであれば第1入力端子から入力される信号を選択して出力端子から出力し、当該制御信号がハイレベルであれば第2入力端子から入力される信号を選択して出力端子から出力する。
デジタル回路2は、外部入力端子T2から入力端子T15を介して入力されるスキャンテスト信号STがハイレベルの時はスキャンテストモードに設定され、スキャンテスト信号STがローレベルの時はスキャンテストモード以外のモード(通常動作モード等)に設定される。
[通常動作モード時の信号伝搬経路]
図2は、通常動作モード時の信号伝搬経路について説明するための図である。図2において、通常動作モード時の信号伝搬経路は太線で示されている。
図2に示すように、入力端子T11を介してアナログ回路3からデジタル回路2に入力された信号は、セレクター20を伝搬してFF10のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF10に保持される。
FF10の出力信号は、論理回路30に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路30の出力に伝搬する。論理回路30の出力信号は、FF11のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF11に保持される。
FF11の出力信号は、論理回路31に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路31の出力に伝搬する。論理回路31の出力信号は、出力端子T21を介してアナログ回路3に出力される。
入力端子T12を介してアナログ回路3からデジタル回路2に入力された信号は、セレクター21を伝搬して論理回路32に入力される。論理回路32に入力された信号は、1又は複数の論理素子を介して論理回路32の出力に伝搬する。論理回路32の出力信号は、FF12のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF12に保持される。
FF12の出力信号は、論理回路33に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路33の出力に伝搬する。論理回路33の出力信号は、FF13のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF13に保持される。FF13の出力信号は、出力端子T22を介してアナログ回路3に出力される。
入力端子T13を介してアナログ回路3からデジタル回路2に入力された信号は、セレクター22を伝搬してFF14のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF14に保持される。
FF14の出力信号は、論理回路34に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路34の出力に伝搬する。論理回路34の出力信号は、OR素子42及びセレクター23を伝搬して論理回路35に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路35の出力に伝搬する。論理回路35の出力信号は、FF15のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF15に保持される。FF15の出力信号は、出力端子T23を介してアナログ回路3に出力される。
入力端子T14を介して外部入力端子T1からデジタル回路2に入力された信号は、FF16のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF16に保持される。
FF16の出力信号は、論理回路36に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路36の出力に伝搬する。論理回路36の出力信号は、FF17のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF17に保持される。
FF17の出力信号は、論理回路37に入力され、1又は複数の論理素子を介して論理回路37の出力に伝搬する。スキャンテスト信号STがローレベルなのでAND素子41の出力信号がローレベルに固定されるため、論理回路37の出力信号は、セレクター24を伝搬してFF18のD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF18に保持される。FF18の出力信号は、出力端子T24を介して外部出力端子T5から外部に出力される。
[スキャンテストモード時の信号伝搬経路]
スキャンテストモード時(スキャンテスト信号STがハイレベルの時)は、入力端子T16を介して外部入力端子T3からデジタル回路2に入力された信号は、AND素子40を伝搬し、スキャンイネーブル信号SEとしてFF10〜18のSE端子に入力される。また、外部入力端子T4から入力端子T17を介して入力された信号は、スキャンリセット信号SRそしてFF10〜18のR端子に入力される。
図3は、スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がハイレベルの時の信号伝搬経路について説明するための図である。図3において、スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がハイレベルの時の信号伝搬経路は太線で示されている。
入力端子T14を介して外部入力端子T1からデジタル回路2に入力された信号は、FF16のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF16に保持される。
FF16の出力信号は、FF17のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF17に保持される。FF17の出力信号は、FF14のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF14に保持される。FF14の出力信号は、FF10のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF10に保持される。FF10の出力信号は、FF12のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF12に保持される。FF12の出力信号は、FF11のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF11に保持される。FF11の出力信号は、FF13のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジで
FF13に保持される。FF13の出力信号は、FF15のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF15に保持される。FF15の出力信号は、FF18のSD端子に入力され、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF18に保持される。FF18の出力信号は、出力端子T24を介して外部出力端子T5から外部に出力される。
従って、スキャンテストモードでスキャンイネーブル信号SEがハイレベルの時は、外部入力端子T1から入力されたスキャンイン信号SINが、クロック信号CKの9回の立ち上がりエッジで、FF16→FF17→FF14→FF10→FF12→FF11→FF13→FF15→FF18の順に伝搬する。また、クロック信号CKの8回の立ち上がりエッジで、FF18→FF15→FF13→FF11→FF12→FF10→FF14→FF17→FF16の各出力信号がこの順にスキャンアウト信号SOUTとして外部出力端子T5から外部に出力される。すなわち、スキャンイネーブル信号SEがハイレベルの時は、FF10〜18に対して外部入力端子T1からローレベル又はハイレベルをそれぞれ独立に設定可能であるとともに、この設定と同時に、FF10〜18が保持する信号を外部出力端子T5から観測可能なスキャンチェーンが構成される。
図4は、スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がローレベルの時の信号伝搬経路について説明するための図である。図4において、スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がローレベルの時の信号伝搬経路は太線で示されている。
図4に示すように、FF10のD端子入力には、セレクター20を介して論理回路31の出力信号が伝搬し、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF10に保持される。
論理回路32の入力には、セレクター21を介してFF13の出力信号が伝搬し、1又は複数の論理素子を介して論理回路32の出力に伝搬する。
FF14のD端子入力には、セレクター22を介して論理回路34の出力信号が伝搬し、クロック信号CKの立ち上がりエッジでFF14に保持される。
論理回路35の入力には、セレクター23を介してFF12の出力信号が伝搬し、1又は複数の論理素子を介して論理回路35の出力に伝搬する。
FF17の出力信号は、AND素子41を伝搬し、セレクター24の制御端子に入力される。
FF14のD端子入力には、セレクター24を介して、AND素子41の出力信号がローレベルの時は論理回路37の出力信号が伝搬し、AND素子41の出力信号がハイレベルの時は論理回路36に含まれる所定ノードの信号が伝搬する。
なお、スキャンテスト信号STがハイレベルなので、論理回路34の出力信号は、OR素子42を伝搬することができず、OR素子42の出力信号はハイレベルに固定される。
スキャンテストモード時にスキャンイネーブル信号がローレベルの時のその他の信号伝搬経路は、図2に示した通常動作モード時の信号伝搬経路と同じであるため、その説明を省略する。
図5は、スキャンテスト時のテストパターンの概要を示す図である。図5に示すように、本実施形態では、スキャンテストを実施する時は、スキャンテスト信号STを常にハイレベルに設定する。
まず、クロック信号CK及びスキャンイネーブル信号SEをともにローレベルに設定し、スキャンリセット信号SRとしてハイレベルのパルスを入力する。これにより、スキャンチェーンを構成するすべてのフリップフロップFF10〜FF18にリセットがかかり、スキャンアウト信号がローレベルになる。
次に、スキャンイネーブル信号SEをハイレベルに設定し、9クロック分のクロック信号CKを入力する。スキャンイネーブル信号SEがハイレベルなので、スキャンチェーンが構成され、この9クロック分のクロック信号CKに同期して、FF18,FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16がそれぞれ出力するローレベルの信号が、この順にスキャンアウト信号SOUTとして外部出力される。また、この9クロック分のクロック信号CKに同期させて、スキャンイン信号SINとしてハイレベル又はローレベルの信号a1〜a9を順番に入力する。従って、この9クロック分のクロック信号CKの入力が終わった時点で、FF18,FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16には、それぞれ、信号a1〜a9が保持されている。
次に、スキャンイネーブル信号SEをローレベルに設定した後、クロック信号CKを入力する。スキャンイネーブル信号SEがローレベルなので、スキャンチェーンが解除され、FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16の各出力信号a2〜a9は、論理回路30〜37のいずれかを伝搬し、クロック信号CKの立ち上がりエッジで後段のフリップフロップに保持される。これにより、FF18の出力信号b1がスキャンアウト信号SOUTとして外部出力される。また、このクロック信号CKの立ち上がりエッジで、信号a10がFF16に保持される。
次に、再び、スキャンイネーブル信号SEをハイレベルに設定し、8クロック分のクロック信号CKを入力する。スキャンイネーブル信号SEがハイレベルなので、スキャンチェーンが構成され、この8クロック分のクロック信号CKに同期して、FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16の各出力信号b2〜b9が、この順にスキャンアウト信号SOUTとして外部出力される。また、この8クロック分のクロック信号CKに同期させて、スキャンイン信号SINとしてハイレベル又はローレベルの信号a11〜a18を順番に入力する。従って、この8クロック分のクロック信号CKの入力が終わった時点で、FF18,FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16には、それぞれ、信号a10〜a18が保持されている。
次に、再び、スキャンイネーブル信号SEをローレベルに設定した後、クロック信号CKを入力する。スキャンイネーブル信号SEがローレベルなので、スキャンチェーンが解除され、FF15,FF13,FF11,FF12,FF10,FF14,FF17,FF16の各出力信号a11〜a18は、論理回路30〜37のいずれかを伝搬し、クロック信号CKの立ち上がりエッジで後段のフリップフロップに保持される。これにより、FF18の出力信号b10がスキャンアウト信号SOUTとして外部出力される。また、このクロック信号CKの立ち上がりエッジで、信号a19がFF16に保持される。
以降は、スキャンイン信号SINの入力パターンを変更しながら、スキャンイネーブル信号SEをハイレベルに設定して8クロック分のクロック信号CKを入力した後、スキャンイネーブル信号SEをローレベルに設定して1クロックだけクロック信号CKを入力するパターンを繰り返す。そして、スキャンアウト信号SOUTのパターンを、スキャンイン信号SINの入力パターンに対して得られるべき出力パターンの期待値と比較し、1ビットでも期待値と一致しなければ、デジタル回路2に故障があると判定することができる
なお、本実施形態では、外部入力端子T2から入力されるスキャンテスト信号STのレベルに応じて、デジタル回路2を通常動作モード又はスキャンテストモードに設定可能な構成にしているが、例えば、デジタル回路2に、モード設定レジスターと外部から当該モード設定レジスターに値を設定するためのインターフェース回路を設け、モード設定レジスターに所望の値を設定することで通常動作モード又はスキャンテストモードに設定可能な構成にしてもよい。
[故障検出率の向上原理の説明]
本実施形態では、デジタル回路2の故障検出率を向上させるために、セレクター20〜24を設け、スキャンテストモード時にセレクター20〜24を伝搬する信号経路が通常動作モード時と異なるようにしている。以下、セレクター20〜24を設けたことにより故障検出率が向上する理由について、それぞれ詳細に説明する。
[セレクター20を設けた理由]
通常動作モードにおいて、論理回路31の出力信号は、フロップに保持されずに出力端子21を介してアナログ回路3に出力され、半導体装置1の外部出力端子から出力されることもない。従って、何らかの回路上の対策をせずにスキャンテストを行えば、論理回路31の出力信号を外部からモニターすることができず、論理回路31の一部又は全部のノードの故障を検出することができない。そこで、本実施形態では、スキャンテスト信号STがローレベルの時(スキャンテストモードでない時)は入力端子T11から入力される信号(第1の信号の一例)を選択し、スキャンテスト信号STがハイレベルの時(スキャンテストモードの時)は論理回路31の出力信号(第2の信号の一例)を選択するセレクター20(第1のセレクターの一例)をFF10(第1のフリップフロップの一例)の前に設けている。すなわち、スキャンテストモードにおいて、スキャンイネーブル信号SEがローレベルの時は、論理回路31の出力信号がクロック信号CKの立ち上がりエッジでFF10に保持されるようにしている。FF10はスキャンチェーンの一部を構成するので、スキャンテストにより、論理回路31の出力信号を外部からモニターすることができ、論理回路31の故障検出率が向上する。
[セレクター21を設けた理由]
スキャンテストモードでは、デジタル回路2の各ノードの故障検出を目的とするため、アナログ回路3の動作は停止される。従って、アナログ回路3から入力端子T12を介してデジタル回路2に入力される信号はローレベル又はハイレベルに固定されるため、何らかの回路上の対策をせずにスキャンテストを行えば、論理回路32の故障検出率が低下する。そこで、本実施形態では、スキャンテスト信号STがローレベルの時(スキャンテストモードでない時)は入力端子T12から入力される信号(第1の信号の一例)を選択し、スキャンテスト信号STがハイレベルの時(スキャンテストモードの時)はFF13(第2のフリップフロップの一例)の出力信号(第2の信号の一例)を選択するセレクター21(第1のセレクターの一例)を論理回路32の前に設けている。すなわち、スキャンテストモードにおいて、スキャンイネーブル信号SEがローレベルの時は、入力端子T12から入力される信号に代えて、FF13の出力信号が論理回路32に入力され、論理回路32の出力信号がクロック信号CKの立ち上がりエッジでFF12(第1のフリップフロップの一例)に保持されるようにしている。FF12及びFF13はスキャンチェーンの一部を構成するので、スキャンテストにより、論理回路32の入力信号を任意に設定できるとともに、論理回路32の出力信号を外部からモニターすることができ、論理回路32の故障検出率が向上する。
[セレクター22を設けた理由]
OR素子42には論理回路34の出力信号とスキャンテスト信号STが入力されており、スキャンテストモードの時(スキャンテスト信号STがハイレベルの時)は、OR素子42の出力信号がハイレベルに固定されてしまう。従って、何らかの回路上の対策をせずにスキャンテストを行えば、論理回路34の出力信号(論理レベルが可変)を外部からモニターすることができず、論理回路34の故障検出率が低下する。そこで、本実施形態では、スキャンテスト信号STがローレベルの時(スキャンテストモードでない時)は入力端子T13から入力される信号(第1の信号の一例)を選択し、スキャンテスト信号STがハイレベルの時(スキャンテストモードの時)は論理回路34の出力信号(第2の信号の一例)を選択するセレクター22(第1のセレクターの一例)をFF14(第1のフリップフロップの一例)の前に設けている。すなわち、スキャンテストモードにおいて、スキャンイネーブル信号SEがローレベルの時は、入力端子T12から入力される信号に代えて、論理回路34の出力信号がクロック信号CKの立ち上がりエッジでFF14に保持されるようにしている。FF14はスキャンチェーンの一部を構成するので、スキャンテストにより、論理回路34の出力信号を外部からモニターすることができ、論理回路34の故障検出率が向上する。
[セレクター23を設けた理由]
また、通常動作モードの時はスキャンテスト信号STがローレベルなので、論理回路34の出力信号がOR素子42を伝搬して論理回路35に入力されるが、スキャンテストモードの時(スキャンテスト信号STがハイレベルの時)は、OR素子42により論理回路35の入力信号がハイレベルに固定されてしまう。従って、何らかの回路上の対策をせずにスキャンテストを行えば、論理回路35の故障検出率が低下する。そこで、本実施形態では、スキャンテスト信号STがローレベルの時(スキャンテストモードでない時)はOR素子42の出力信号(第1の信号の一例)を選択し、スキャンテスト信号STがハイレベルの時(スキャンテストモードの時)はFF12(第2のフリップフロップの一例)の出力信号(第2の信号の一例)を選択するセレクター23(第1のセレクターの一例)を論理回路35の前に設けている。すなわち、スキャンテストモードにおいて、スキャンイネーブル信号SEがローレベルの時は、OR素子42の出力信号に代えて、FF12の出力信号が論理回路35に入力され、論理回路35の出力信号がクロック信号CKの立ち上がりエッジでFF15(第1のフリップフロップの一例)に保持されるようにしている。FF12及びFF15はスキャンチェーンの一部を構成するので、スキャンテストにより、論理回路35の入力信号を任意に設定できるとともに、論理回路35の出力信号を外部からモニターすることができ、論理回路35の故障検出率が向上する。
[セレクター24を設けた理由]
スキャンテストモード時に、論理回路36の一部のノードがハイレベル又はローレベルに固定されてしまう場合、何らかの回路上の対策をせずにスキャンテストを行えば、当該ノードの前段の回路部分の故障検出率が低下する。そこで、本実施形態では、AND素子41の出力信号がローレベルの時(スキャンテストモードでない時)は論理回路37の出力信号(第1の信号の一例)を選択し、AND素子41の出力信号がハイレベルの時(スキャンテストモードの時)は論理回路36の論理レベルが固定されるノードの直前の、論理レベルが可変の所定ノードの信号(第2の信号の一例)を選択するセレクター22(第1のセレクターの一例)をFF18(第1のフリップフロップの一例)の前に設けている。スキャンテスト信号STがローレベルの時(スキャンテストモードでない時)は、AND素子41の出力信号がローレベルであり、スキャンテスト信号STがハイレベルの時(スキャンテストモードの時)は、AND素子41の出力にFF17(第3のフリップフロップの一例)の出力信号が伝搬する。すなわち、スキャンテストモードにおいて、スキャンイネーブル信号SEがローレベルの時は、FF17の出力信号の論理レベルに応じて、論理回路37の出力信号と論理回路36の所定ノードの信号のいずれかがクロック信号CKの立ち上がりエッジでFF18に保持されるようにしている。FF17はスキャンチェ
ーンの一部を構成するので、FF17の出力信号、すなわち、スキャンテストモードでのセレクター24の制御信号は、外部入力端子T1からハイレベル又はローレベルに自由に設定することができる。さらに、FF18はスキャンチェーンの一部を構成するので、スキャンテストにより、論理回路37の出力信号と論理回路36の所定ノードの信号のいずれも外部からモニターすることができ、論理回路36及び論理回路37の故障検出率が向上する。なお、仮に、セレクター20〜23と同様に、セレクター24の制御信号をスキャンテスト信号STに固定すると、セレクター24はスキャンテストモード時に常に論理回路36の所定ノードの信号を選択することになり、論理回路37の故障検出ができないことになってしまうが、AND素子41を伝搬したFF17の出力信号をセレクター24の制御信号とすることで、論理回路37の故障検出も可能にしている。
以上に説明したように、第1実施形態の半導体装置によれば、スキャンテストモード時に、セレクター20,22,24がそれぞれ外部から観測不可能又は観測困難な信号を選択し、それぞれ、スキャンチェーンの一部を構成するFF10,FF14,FF18に保持することができるので、デジタル回路2の故障検出率を向上させることができる。
また、第1実施形態の半導体装置によれば、スキャンテストモード時に、セレクター21がスキャンチェーンの一部を構成するFF13の出力信号を選択し、論理回路32の出力信号を、スキャンチェーンの一部を構成するFF12に保持することができるので、デジタル回路2の故障検出率を向上させることができる。
また、第1実施形態の半導体装置によれば、スキャンテストモード時に、セレクター23が、ハイレベルに固定されるOR素子42の出力信号に代えて、スキャンチェーンの一部を構成するFF12の出力信号を選択するので、論理回路35の故障検出が可能となり、デジタル回路2の故障検出率を向上させることができる。
このように、第1実施形態の半導体装置によれば、スキャンテストモード時の観測用に専用のフリップフロップを追加する必要がなく、フリップフロップよりもかなり回路面積の小さいセレクター20〜24を追加すればよいので、回路規模の増加を抑えることができる。
そして、この故障検出率を向上させる手法は、スキャンチェーンを構成する任意のフリップフロップの入力側にセレクターを設けることができるため、汎用性が高く、また、セレクターの制御信号を共通化できるのでテスト設計を容易化することができる。
1−2.第2実施形態
第1実施形態では、例えば、デジタル回路2からアナログ回路3への出力信号がアナログ回路3からデジタル回路2への入力信号よりも多い場合、スキャンテストモード時に、当該出力信号の各々を、通常動作モード時に当該入力信号がそれぞれ入力されるフリップフロップの入力側に設けられたセレクターに別個に入力することができない。そこで、第2実施形態では、スキャンテストモード時にモニターしたい複数の信号が入力される多入力論理回路を設け、当該多入力論理回路の出力信号がセレクターに入力される。この多入力論理回路は、スキャンテストモード用に設けられたものであり、スキャンテストモードでない時(通常動作モード時)は機能しない(通常動作モード時のデジタル回路2の動作に寄与しない)。この多入力論理回路の入力信号は、例えば、デジタル回路3からアナログ回路2への出力信号や、スキャンテストモード時に、入力信号の論理レベルが可変であり、かつ、出力信号の論理レベルが固定される論理素子の当該入力信号等である。
図6は、第2実施形態の半導体装置の構成例を示す図である。図6において、図1と同じ構成要素には、同じ符号を付している。図6に示すように、第2実施形態の半導体装置
1では、デジタル回路2において、フリップフロップ13のデータ出力端子(Q端子)と出力端子T22の間に論理回路38が設けられ、フリップフロップ15のデータ出力端子(Q端子)と出力端子T23の間に論理回路39が設けられている点が、第1実施形態(図1)と異なる。さらに、第2実施形態の半導体装置1では、デジタル回路2は、論理回路31の出力信号(出力端子T21からアナログ回路3へ出力される信号)、論理回路38の出力信号(出力端子T22からアナログ回路3へ出力される信号)及び論理回路39の出力信号(出力端子T23からアナログ回路3へ出力される信号)が入力される3入力のEXOR素子43(EXOR回路)(多入力論理回路の一例)を含む。このEXOR素子43の出力信号は、セレクター20の第2入力端子に入力される。セレクター20は、通常動作モード時は、入力端子T11を介してアナログ回路3からデジタル回路2に入力された信号を選択し、スキャンテストモード時は、EXOR素子43の出力信号を選択する。従って、EXOR素子43は、通常動作モード時は機能せず、スキャンモード時のみ機能する。なお、図6のその他の構成は、図1と同じなので、その説明を省略する。
以上に説明した第2実施形態の半導体装置によれば、外部から観測不可能又は観測困難な、論理回路31,38,39の各出力信号をEXOR素子43に入力し、EXOR素子43の出力信号をセレクター20に入力することで、論理回路31,38,39の各出力信号を、FF10を介して外部から観測可能になる。従って、デジタル回路2からアナログ回路3への出力信号の数が、アナログ回路3からデジタル回路2への入力信号よりも多い場合でも、デジタル回路2の故障検出率を効率よく向上させることができる。
また、第2実施形態の半導体装置によれば、論理回路31,38,39の各出力信号を観測するために、3つのセレクターを別個に設けた場合と比較して回路面積を削減することができる。
さらに、第2実施形態の半導体装置によれば、EXOR素子43は奇数個の入力信号が変化した時に出力信号が変化するため、入力信号が出力信号に伝搬しやすい。従って、AND回路やOR回路等を用いた場合と比較して、論理回路31,38,39の各出力信号の可観測性が向上し、テストパターンを短くできる可能性がある。
その他、第2実施形態の半導体装置は第1実施形態の半導体装置と同様の効果を奏する。
2.物理量センサー
図7は、本実施形態の物理量センサーの機能ブロック図の一例である。図7に示すように、本実施形態の物理量センサー100は、集積回路(IC)110及びセンサー素子120を含む。
図7では、センサー素子120は、2本のT型の駆動振動腕とともにその間に1本の検出振動腕を有するいわゆるダブルT型の水晶振動片に2つの駆動電極と2つの検出電極が形成された、振動式の圧電型の角速度検出素子である。
センサー素子120の2本の駆動振動腕は、駆動信号として交流電圧信号が与えられると、逆圧電効果によって、互いの先端が接近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。この2本の駆動振動腕の屈曲振動の振幅が等しければ、2本の駆動振動腕は検出振動腕に対して常に線対称な関係で屈曲振動をするので、検出振動腕は振動を起こさない。
この状態で、センサー素子120の励振振動面に垂直な軸を回転軸とする角速度が加わると、2本の駆動振動腕は、屈曲振動の方向と回転軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、2本の駆動振動腕の屈曲振動の対称性が崩れ、検出振動腕は、バラン
スを保つように屈曲振動をする。このコリオリ力に伴う検出振動腕の屈曲振動と駆動振動腕の屈曲振動(励振振動)とは位相が90°ずれている。そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づく逆位相(位相が180°異なる)の交流電荷が2つの検出電極に発生する。この交流電荷は、コリオリ力の大きさ(言い換えれば、センサー素子120に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。
なお、センサー素子120の振動片は、ダブルT型でなくてもよく、例えば、音叉型やくし歯型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。また、センサー素子4の振動片の材料としては、水晶(SiO)の代わりに、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いてもよいし、シリコン半導体を用いてもよい。また、例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
また、センサー素子120は、圧電型のセンサー素子に限らず、動電型、静電容量型、渦電流型、光学型、ひずみゲージ型等の振動式のセンサー素子であってもよい。あるいは、センサー素子120の方式は、振動式に限らず、例えば、光学式、回転式、流体式であってもよい。また、センサー素子120が検出する物理量は、角速度に限らず、角加速度、加速度、速度、力などであってもよい。
図7に示すように、本実施形態では、センサー素子120の2つの駆動電極は、それぞれ集積回路(IC)110のDS端子とDG端子に接続されている。また、センサー素子120の2つの検出電極は、それぞれ集積回路(IC)110のS1端子とS2端子に接続されている。
集積回路(IC)110は、駆動回路111、検出回路112、温度センサー113、電源電圧センサー114、基準電圧回路115、シリアルインターフェース回路116、不揮発性メモリー117、切替制御回路118、端子機能切替回路119を含んで構成されている。なお、本実施形態の集積回路(IC)110は、図7に示した要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
基準電圧回路115は、VDD端子より供給される電源電圧から基準電位(アナロググランド電圧)などの定電圧や定電流を生成し、駆動回路111、検出回路112、温度センサー113に供給する。
駆動回路111は、センサー素子120を励振振動させるための駆動信号を生成し、DS端子を介してセンサー素子120の一方の駆動電極に供給する。また、駆動回路111は、センサー素子120の励振振動により他方の駆動電極に発生する駆動電流(水晶電流)がDG端子を介して入力され、この駆動電流の振幅が一定に保持されるように駆動信号の振幅レベルをフィードバック制御する。また、駆動回路111は、駆動信号と位相が90°ずれた信号を生成し、検出回路112に供給する。
検出回路112は、S1端子とS2端子を介して、センサー素子120の2つの検出電極の各々に発生する交流電荷(検出電流)がそれぞれ入力され、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる角速度成分のみを検出し、角速度の大きさに応じた電圧レベルの信号(角速度信号)を生成する。本実施形態では、検出回路112はS1、S2端子より入力された検出電流を電圧に変換し、駆動回路111から供給される信号(駆動信号と位相が90°ずれた信号)をサンプリングクロックとしてさらにA/D変換した後、デジタル処理により検出信号(角速度信号)を生成する。
温度センサー113は、電圧が温度変化に対してほぼ線形に変化する信号を生成し、この信号をA/D変換して出力する。温度センサー113は、例えば、バンドギャップリファレンス回路を利用して実現することができる。
電源電圧センサー114は、VDD端子より供給される電源電圧値をA/D変換して出力する。
不揮発性メモリー117は、駆動回路111、検出回路112、温度センサー113に対する各種の調整データや補正データを保持している。不揮発性メモリー117は、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリーによって実現することができる。
検出回路112は、角速度信号の生成処理において、温度センサー113及び電源電圧センサー114からのデジタル出力信号と不揮発性メモリー117に記憶されている補正データを用いて、角速度信号の0点電源電圧補正、0点温度補正及び感度温度補正を行う。
検出回路112が生成した角速度信号(デジタル信号)は、シリアルインターフェース回路116に供給される。
端子機能切替回路119は、IO1,IO2,IO3,IO4の4端子の接続先を切り替える。例えば、端子機能切替回路119は切替制御回路118の制御のもと、駆動回路111、検出回路112、基準電圧回路115の出力信号や内部信号を選択し、IO1,IO2,IO3,IO4のいずれかから外部出力し、あるいは、IO1,IO2,IO3,IO4のいずれかから外部入力された信号を、駆動回路111、検出回路112、基準電圧回路115に供給することができる。
切替制御回路118は、シリアルインターフェース回路116から受け取った設定値に応じて、IO1,IO2,IO3,IO4の4端子の接続先の切り替えを制御する。
そして、例えば、検出回路112の一部、温度センサー113の一部、電源電圧センサー114の一部、シリアルインターフェース回路116、切替制御回路118、端子機能切替回路119の一部がデジタル回路であり、その他がアナログ回路である。
本実施形態では、SCANTEST端子から入力されるスキャンテスト信号がハイレベルの時にデジタル回路のスキャンテストモードに設定される。スキャンテストモード時は、例えば、SCLK端子からクロック信号が入力され、SI端子からスキャンイン信号が入力され、SO端子からスキャンアウト信号が出力される。
集積回路(IC)110として上述した本実施形態の半導体装置(IC)1を組み込むことにより、検査工程での故障検出率が向上し、より信頼性の高い物理量センサーを実現することができる。
上述した実施形態では、物理量として角速度を検出する物理用センサー100を示したが、角速度に限らず、加速度、速度等の物理量を検出するためのセンサーであってもよい。そのような物理量センサーの検出回路は、アナログ回路として、センサー素子の検出電流から所望の物理量に応じた電圧レベルの信号(物理量信号)を生成する物理量信号生成回路と、生成された物理量信号をA/D変換するA/D変換器とを少なくとも含むことができる。更に、検出回路は、デジタル回路として、A/D変換器により生成された物理量
信号のデジタル値に対するフィルタ処理や平均化処理等を行うデジタル処理回路を少なくとも含むことができる。
3.電子機器
図8は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図8は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、物理量センサー310、CPU(Central Processing
Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、音出力部380を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図8の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー310は、物理量を検出し、検出した物理量に応じたレベルの信号(物理量信号)を出力する装置であり、例えば、加速度、角速度、速度等の物理量の少なくとも一部を検出する慣性センサーであってもよいし、傾斜角を計測する傾斜計であってもよい。物理量センサー310は、集積回路312を含んで構成されており、集積回路312として、上述の本実施形態の半導体装置(IC)1を適用することができる。また、物理量センサー310として、例えば、上述の本実施形態の物理量センサー100を適用することができる。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量センサー310が出力する物理量信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理、音出力部380に各種の音を出力させる処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)、あるいは有機ELディスプレイ等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
音出力部380は、スピーカー等の音を出力する装置である。
集積回路312として上述した本実施形態の半導体装置(IC)1を組み込むことにより、より信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
4.移動体
図10は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図10に示す移動体400は、物理量センサー410,420,430、コントローラー440,450,460、バッテリー470を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図10の構成要素(各部)の一部を省略又は変更してもよいし、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー410,420,430、コントローラー440,450,460は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。
物理量センサー410,420,430は、物理量を検出し、検出した物理量に応じたレベルの信号(物理量信号)を出力する装置であり、それぞれ、例えば、角速度センサー、加速度センサー、速度センサー、傾斜計等である。
コントローラー440,450,460は、それぞれ、物理量センサー410,420,430が出力する物理量信号の一部又は全部を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う。
例えば、物理量センサー410,420,430やコントローラー440,450,460等に含まれる集積回路として、上述の本実施形態の半導体装置(IC)1を適用し、あるいは、物理量センサー410,420,430として、上述の本実施形態の物理量センサー100を適用することができ、これにより高い信頼性を確保することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、FF10〜FF18は、すべて、外部入力端子T1から外部出力端子T5に至る1つのスキャンチェーンに含まれているが、それぞれ別個の外部入力端子から別個の外部出力端子に至る複数のスキャンチェーンのいずれかに含まれていてもよい。
上述した各実施形態は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 半導体装置(IC)、2 デジタル回路、3 アナログ回路、10〜18 フリップフロップ、20〜24 セレクター、30〜39 論理回路、40,41 AND素子、42 OR素子、43 EOR素子、100 物理量センサー、110 集積回路(IC)、111 駆動回路、112 検出回路、113 温度センサー、114 電源電圧センサー、115 基準電圧回路、116 シリアルインターフェース回路、117 不揮発性メモリー、118 切替制御回路、119 端子機能切替回路、120 センサー素子、300 電子機器、310 物理量検出装置、312 集積回路、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、400 移動体、410,420,430 物理量センサー、440,450,460 コントローラー、470 バッテリー

Claims (9)

  1. スキャンテストモードを有するデジタル回路と、
    前記デジタル回路とのインターフェースを有するアナログ回路と、を含み、
    前記デジタル回路は、
    前記スキャンテストモードの場合にスキャンチェーンの一部を構成する第1のフリップフロップと、
    前記スキャンテストモードの場合に前記スキャンチェーンの一部を構成する第3のフリップフロップと、
    前記第1のフリップフロップの入力側に設けられた第1のセレクターと、を有し、
    前記第1のセレクターは、
    前記スキャンテストモードでない場合は第1の信号を選択し、前記スキャンテストモードの場合は、前記第3のフリップフロップの出力信号に応じて、前記第1の信号又は前記第1の信号と異なる第2の信号を選択し
    前記第1の信号は、
    前記アナログ回路から前記デジタル回路への入力信号であり、
    前記第2の信号は、
    前記デジタル回路から前記アナログ回路への出力信号である、半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記デジタル回路は、
    前記スキャンテストモードの場合に前記スキャンチェーンの一部を構成する第2のフリップフロップを含み、
    前記第2の信号は、
    前記第2のフリップフロップの出力信号であり、
    前記第1のセレクターの出力から前記第1のフリップフロップの入力に至る信号経路に少なくとも1つの論理素子が設けられている、半導体装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2の信号は、
    前記スキャンテストモードの場合に出力信号の論理レベルが固定される論理素子の入力信号である、半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記第1の信号は、
    前記スキャンテストモードの場合に論理レベルが固定される信号である、半導体装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項において、
    前記第2の信号は、
    前記スキャンテストモードでない場合に機能しない多入力論理回路の出力信号である、半導体装置。
  6. 請求項において、
    前記多入力論理回路の入力信号の少なくとも一部は、
    前記デジタル回路から前記アナログ回路への出力信号、又は、前記スキャンテストモードの場合に出力信号の論理レベルが固定される論理素子の入力信号である、半導体装置。
  7. 物理量を検出するセンサー素子と、
    前記センサー素子の検出信号に基づいて前記物理量に応じた信号を生成する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置と、を含む、物理量センサー。
  8. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置を含む、電子機器。
  9. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置を含む、移動体。
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