JP6465294B2 - 駆動回路、振動デバイス、電子機器及び移動体 - Google Patents

駆動回路、振動デバイス、電子機器及び移動体 Download PDF

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Description

本発明は、駆動回路、振動デバイス、電子機器及び移動体に関する。
特許文献1には、起動時のみ、振動子を発振させるための発振ループが備えているハイパスフィルターの出力ノードに、発振器の出力信号を供給することで、振動子の振動状態が安定化するまでの立ち上がり時間(起動時間)を短くできるようにした駆動回路が開示されている。
特開2003−21518号公報
しかしながら、特許文献1に記載の駆動回路では、抵抗を介してハイパスフィルターの出力ノードに供給される発振器の出力信号の一部が、ハイパスフィルターを構成する抵抗を介してアース(接地ノード)に流れてしまい、起動動作に寄与しない。そのため、起動時間の短縮効果が十分でない可能性があるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、従来よりも起動時間を短くすることが可能な駆動回路を提供することができる。また、本発明のいくつかの態様によれば、当該駆動回路を用いた振動デバイス、電子機器及び移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る駆動回路は、振動子に接続されることで帰還発振回路を構成し、かつ、ハイパスフィルターを備えている帰還発振用回路と、周期信号を出力する第3ノードを備えている発振回路と、前記帰還発振回路が動作している状態で前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給する時に前記ハイパスフィルターの出力ノードである第1ノードと接地されている第2ノードとの間を非導通の状態にし、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給しない時に前記第1ノードと前記第2ノードとの間を導通の状態にするように制御する制御回路と、を含む。
本適用例に係る駆動回路によれば、帰還発振用回路に発振回路が出力する周期信号を供給する時に、ハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間が非導通であるため、ハイパスフィルターの出力ノードからグラウンドに流れる電流を低減させることができるので、周期信号を効率的に利用し、振動子が振動を開始するまでの時間を短縮することができる。従って、本適用例に係る駆動回路によれば、振動子が安定して振動するまでの起動時間を従来よりも短くすることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る駆動回路において、前記ハイパスフィルターは、コンデンサーと抵抗を含み、前記制御回路は、前記抵抗と前記第2ノードとの間にあって、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または前記抵抗を介して導通の状態にする第1スイッチ回路を含んでもよい。
本適用例に係る駆動回路において、前記制御回路は、前記第1ノードに前記周期信号を供給するか否かを制御してもよい。
本適用例に係る駆動回路によれば、第1スイッチ回路がハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間を非導通の状態にすることにより、帰還発振用回路に周期信号を供給する時にハイパスフィルターの出力ノードからグラウンドに流れる電流を低減させることができる。また、第1スイッチ回路がハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間を、ハイパスフィルターに含まれる抵抗を介して導通の状態にすることにより、帰還発振用回路に周期信号を供給しない時にハイパスフィルターを動作させて帰還発振回路による発振信号の精度を向上させることができる。
また、本適用例に係る駆動回路によれば、ハイパスフィルターに含まれる抵抗を、周期信号をハイパスフィルターの出力ノードに供給するための抵抗として兼用することができるので小型化に有利である。
[適用例3]
上記適用例に係る駆動回路において、前記ハイパスフィルターは、コンデンサーと第1抵抗を含み、前記制御回路は、前記第1ノードと前記第1抵抗との間にあって、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または前記第1抵抗を介して導通の状態にする第1スイッチ回路と、前記第3ノードと前記第1ノードとの間にある第2抵抗と、を含んでもよい。
本適用例に係る駆動回路において、前記制御回路は、前記第1ノードに前記周期信号を、前記第2抵抗を介して供給するか否かを制御してもよい。
本適用例に係る駆動回路によれば、第1スイッチ回路がハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間を非導通の状態にすることにより、帰還発振用回路に第2抵抗を介して周期信号を供給する時にハイパスフィルターの出力ノードからグラウンドに流れる電流を低減させることができる。また、第1スイッチ回路がハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間を、ハイパスフィルターに含まれる第1抵抗を介して導通の状態にすることにより、帰還発振用回路に周期信号を供給しない時にハイパスフィルターを動作させて帰還発振回路による発振信号の精度を向上させることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る駆動回路において、前記制御回路は、前記第3ノードと前記第1ノードとの間にあって、前記帰還発振用回路に前記周期信号が供給される状態又は供給されない状態にする第2スイッチ回路を含んでもよい。
本適用例に係る駆動回路によれば、第2スイッチ回路により帰還発振用回路に周期信号を供給するか否かを制御することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る駆動回路において、前記制御回路は、前記帰還発振回路の発振状態に基づいて、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記第
1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または導通の状態にするように制御する発振監視回路を含んでもよい。
本適用例に係る駆動回路において、前記発振監視回路は、前記帰還発振回路の発振状態に基づいて、前記第1スイッチ回路及び前記第2スイッチ回路を制御してもよい。
[適用例6]
上記適用例に係る駆動回路において、前記制御回路は、前記帰還発振回路から供給される信号を整流する整流回路を含み、前記発振監視回路は、前記整流回路の出力信号に基づいて、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または導通の状態にするように制御してもよい。
本適用例に係る駆動回路において、前記発振監視回路は、前記整流回路の出力信号に基づいて、前記第1スイッチ回路及び前記第2スイッチ回路を制御してもよい。
これらの適用例に係る駆動回路によれば、帰還発振回路の発振状態に基づいて、帰還発振用回路に周期信号を供給するか否かの制御と、ハイパスフィルターの出力ノードと接地されているノードとの間を非導通の状態または導通の状態にする制御をより的確に行うことができる。
[適用例7]
本適用例に係る振動デバイスは、上記のいずれかの駆動回路と、前記振動子と、を備えている。
本適用例に係る振動デバイスは、例えば、振動子の振動に基づいて物理量を検出する物理量検出装置であってもよいし、振動子の振動に基づいて周期信号(発振信号)を発生させる発振器であってもよい。
[適用例8]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの駆動回路を備えている。
[適用例9]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの駆動回路を備えている。
これらの適用例によれば、従来よりも起動時間を短くすることが可能な駆動回路を用いるので、例えば、起動時間が短く、信頼性の高い振動デバイス、電子機器及び移動体を実現することも可能である。
本実施形態の物理量検出装置の構成例を示す図。 振動子の振動片の平面図。 振動子の動作について説明するための図。 振動子の動作について説明するための図。 検出回路の構成例を示す図。 デジタル演算回路の構成例を示す図。 駆動回路の構成例を示す図。 駆動回路の他の構成例を示す図。 駆動回路の他の構成例を示す図。 本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、振動子と当該振動子を発振させる駆動回路とを備えた本発明の振動デバイスとして、物理量検出装置を例に挙げて説明する。
1.物理量検出装置
以下では、物理量として角速度を検出する物理量検出装置(角速度検出装置)を例にとり説明する。
[物理量検出装置の構成]
図1は、本実施形態の物理量検出装置(角速度検出装置)の機能ブロック図である。本実施形態の物理量検出装置1は、振動子(センサー素子)100と信号処理集積回路(IC:Integrated Circuit)2を含んで構成されている。
振動子100は、駆動電極と検出電極が配置された振動片を有し、一般的に、振動片のインピーダンスをできるだけ小さくして発振効率を高めるために、振動片は気密性が確保されたパッケージに封止されている。本実施形態では、振動子100は、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型の振動片を有する。
図2は、本実施形態の振動子100の振動片の平面図である。振動子100は、例えば、Zカットの水晶基板により形成された角速度センサー素子であるダブルT型の振動片を有する。水晶を材料とする振動片は、温度変化に対する共振周波数の変動が極めて小さいので、角速度の検出精度を高めることができるという利点がある。なお、図2におけるX軸、Y軸、Z軸は水晶の軸を示す。
図2に示すように、振動子100の振動片は、2つの駆動用基部104a、104bからそれぞれ駆動振動腕101a、101bが+Y軸方向及び−Y軸方向に延出している。駆動振動腕101aの側面及び上面にはそれぞれ駆動電極112及び113が形成されており、駆動振動腕101bの側面及び上面にはそれぞれ駆動電極113及び112が形成されている。駆動電極112、113は、それぞれ、図1に示した信号処理IC2のDS端子,DG端子を介して駆動回路20に接続される。
駆動用基部104a、104bは、それぞれ−X軸方向と+X軸方向に延びる連結腕105a、105bを介して矩形状の検出用基部107に接続されている。
検出振動腕102は、検出用基部107から+Y軸方向及び−Y軸方向に延出している。検出振動腕102の上面には検出電極114及び115が形成されており、検出振動腕102の側面には共通電極116が形成されている。検出電極114、115は、それぞれ、図1に示した信号処理IC2のS1端子,S2端子を介して検出回路30に接続される。また、共通電極116は接地される。
駆動振動腕101a、101bの駆動電極112と駆動電極113との間に駆動信号として交流電圧が与えられると、図3に示すように、駆動振動腕101a、101bは逆圧電効果によって矢印Bのように、2本の駆動振動腕101a、101bの先端が互いに接
近と離間を繰り返す屈曲振動(励振振動)をする。
この状態で、振動子100の振動片にZ軸を回転軸とした角速度が加わると、駆動振動腕101a、101bは、矢印Bの屈曲振動の方向とZ軸の両方に垂直な方向にコリオリの力を得る。その結果、図4に示すように、連結腕105a、105bは矢印Cで示すような振動をする。そして、検出振動腕102は、連結腕105a、105bの振動(矢印C)に連動して矢印Dのように屈曲振動をする。このコリオリ力に伴う検出振動腕102の屈曲振動と駆動振動腕101a、101bの屈曲振動(励振振動)とは位相が90°ずれている。
ところで、駆動振動腕101a、101bが屈曲振動(励振振動)をするときの振動エネルギーの大きさ又は振動の振幅の大きさが2本の駆動振動腕101a、101bで等しければ、駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがとれており、振動子100に角速度がかかっていない状態では検出振動腕102は屈曲振動しない。ところが、2つの駆動振動腕101a、101bの振動エネルギーのバランスがくずれると、振動子100に角速度がかかっていない状態でも検出振動腕102に屈曲振動が発生する。この屈曲振動は漏れ振動と呼ばれ、コリオリ力に基づく振動と同様に矢印Dの屈曲振動であるが、駆動信号とは同位相である。
そして、圧電効果によってこれらの屈曲振動に基づいた交流電荷が、検出振動腕102の検出電極114、115に発生する。ここで、コリオリ力に基づいて発生する交流電荷は、コリオリ力の大きさ(言い換えれば、振動子100に加わる角速度の大きさ)に応じて変化する。一方、漏れ振動に基づいて発生する交流電荷は、振動子100に加わる角速度の大きさに関係せず一定である。
なお、駆動振動腕101a、101bの先端には、駆動振動腕101a、101bよりも幅の広い矩形状の錘部103が形成されている。駆動振動腕101a、101bの先端に錘部103を形成することにより、コリオリ力を大きくするとともに、所望の共振周波数を比較的短い振動腕で得ることができる。同様に、検出振動腕102の先端には、検出振動腕102よりも幅の広い錘部106が形成されている。検出振動腕102の先端に錘部106を形成することにより、検出電極114、115に発生する交流電荷を大きくすることができる。
以上のようにして、振動子100は、Z軸を検出軸としてコリオリ力に基づく交流電荷(角速度成分)と、励振振動の漏れ振動に基づく交流電荷(振動漏れ成分)とを検出電極114、115を介して出力する。
図1に戻り、本実施形態の信号処理IC2は、基準電圧回路10、駆動回路20、検出回路30、デジタル演算回路40、記憶部50、シリアルインターフェース回路60及び異常診断回路70を含んで構成されている。なお、本実施形態の信号処理IC2は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
基準電圧回路10は、信号処理IC2のVDD端子より供給される電源電圧から基準電圧(アナロググランド電圧)などの定電圧や定電流を生成し、駆動回路20や検出回路30に供給する。
駆動回路20は、振動子100を励振振動させるための駆動信号を生成し、DS端子を介して振動子100の駆動電極112に供給する。また、駆動回路20は、振動子100の励振振動により駆動電極113に発生する発振電流がDG端子を介して入力され、この発振電流の振幅が一定に保持されるように駆動信号の振幅レベルをフィードバック制御す
る。また、駆動回路20は、駆動信号と位相が同じ検波信号SDETを生成し、検出回路30に出力する。また、駆動回路20は、検波信号SDETをマスタークロック信号MCLKとしてデジタル演算回路40に供給する。
また、駆動回路20は、振動子100の発振状態を監視して発振振幅が基準値よりも大きいか小さいかを示す監視信号SWを生成し、また、駆動信号を監視して駆動信号の振幅が下限値よりも小さくなったか否かを示す監視信号VCTLMを生成し、監視信号SW及び監視信号VCTLMを異常診断回路70に出力する。
異常診断回路70は、監視信号SWや監視信号VCTLM、その他の不図示の監視信号に基づいて、信号処理IC2や振動子100が正常な状態か異常な状態かを診断し、正常か異常かを示す診断信号DIAGを生成して出力する。
検出回路30は、S1端子とS2端子を介して、振動子100の2つの検出電極114、115に発生する交流電荷(検出電流)がそれぞれ入力され、検波信号SDETを用いて、これらの交流電荷(検出電流)に含まれる角速度成分を検出し、角速度成分の大きさに応じた電圧レベルの信号(角速度信号)VAOを生成して出力する。
デジタル演算回路40は、マスタークロック信号MCLKによって動作し、検出回路30が出力する角速度信号VAOの電圧レベルをデジタル値に変換した後、各種のデジタル演算処理を行って角速度を表すデジタルデータVDOを生成して出力する。
記憶部50は、不図示の不揮発性メモリーを有し、当該不揮発性メモリーには、駆動回路20や検出回路30に対する各種のトリミングデータ(調整データや補正データ)が記憶されている。不揮発性メモリーは、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として構成することができる。さらに、記憶部50は、不図示のレジスターを有し、信号処理IC2電源投入時(VDD端子の電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がる時)に不揮発性メモリーに記憶されている各種のトリミングデータがレジスターに転送されて保持され、レジスターに保持された各種のトリミングデータが駆動回路20や検出回路30に供給されるように構成してもよい。
シリアルインターフェース回路60は、信号処理IC2の外部装置(例えば、MCU(Micro Control Unit)等)からの要求に応じて、デジタルデータVDO、異常診断回路70が出力する診断信号DIAG、記憶部50(不揮発性メモリーやレジスター)に記憶されているデータなどを外部装置に出力する処理や、外部装置から入力されたデータを記憶部50(不揮発性メモリーやレジスター)に書き込む処理などを行う。シリアルインターフェース回路60は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)バスのインターフェース回路であり、外部装置から、信号処理IC2のSS端子,SCLK端子,SI端子を介してそれぞれ選択信号、クロック信号、データ信号が入力され、信号処理IC2のSO端子を介してデータ信号を外部装置に出力する。なお、シリアルインターフェース回路60は、SPIバス以外の各種のバス(例えば、IC(Inter-Integrated Circuit)バス等)に対応するインターフェース回路であってもよい。
[検出回路の構成]
次に、検出回路30について説明する。図5は、検出回路30の構成例を示す図である。図5に示すように、本実施形態の検出回路30は、チャージアンプ31,32、差動アンプ33、ハイパスフィルター(HPF)34、ACアンプ35、同期検波回路36、可変ゲインアンプ37、スイッチトキャパシタフィルター(SCF)38、出力バッファー39を含んで構成されている。なお、本実施形態の検出回路30は、これらの要素の一部
を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
チャージアンプ31には、S1端子を介して振動子100の振動片の検出電極114から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷(検出電流)が入力される。同様に、チャージアンプ32には、S2端子を介して振動子100の振動片の検出電極115から角速度成分と振動漏れ成分を含む交流電荷(検出電流)が入力される。
このチャージアンプ31,32は、それぞれ入力された交流電荷(検出電流)を交流電圧信号に変換する。チャージアンプ31に入力される交流電荷(検出電流)とチャージアンプ32に入力される交流電荷(検出電流)は互いに位相が180°異なり、チャージアンプ31の出力信号とチャージアンプ32の出力信号の位相は互いに逆位相である(180°ずれている)。
差動アンプ33は、チャージアンプ31の出力信号とチャージアンプ32の出力信号を差動増幅する。差動アンプ33により、同相成分はキャンセルされ、逆相成分は加算増幅される。
ハイパスフィルター34は、差動アンプ33の出力信号に含まれる直流成分を除去するする。
ACアンプ35は、ハイパスフィルター34の出力信号を増幅した交流電圧信号を出力する。
同期検波回路36は、駆動回路20が出力する検波信号SDETを用いてACアンプ35の出力信号(被検波信号)に含まれる角速度成分を同期検波する。同期検波回路36は、例えば、検波信号SDETがハイレベルの時はACアンプ35の出力信号をそのまま選択し、検波信号SDETがローレベルの時はACアンプ35の出力信号を基準電圧に対して反転した信号を選択する回路として構成することができる。
ACアンプ35の出力信号には角速度成分と振動漏れ成分が含まれているが、この角速度成分は検波信号SDETと同位相であるのに対して、振動漏れ成分は逆位相である。そのため、同期検波回路36により角速度成分は同期検波されるが、振動漏れ成分は検波されないようになっている。
可変ゲインアンプ37は、同期検波回路36の出力信号を増幅又は減衰させて所望の電圧レベルの信号を出力し、可変ゲインアンプ37の出力信号はスイッチトキャパシタフィルター(SCF)38に入力される。
スイッチトキャパシタフィルター(SCF)38は、可変ゲインアンプ37の出力信号に含まれる高周波成分を除去するとともに仕様で決められる周波数範囲の信号を通過させるローパスフィルターとして機能する。このスイッチトキャパシタフィルター(SCF)38(ローパスフィルター)の周波数特性は、振動子100の安定発振により得られるクロック信号(不図示)の周波数とキャパシター(不図示)の容量比によって決まるため、RCローパスフィルターと比較して、周波数特性のばらつきが極めて小さいという利点がある。
スイッチトキャパシタフィルター(SCF)38の出力信号は、出力バッファー39でバッファリングされるとともに、必要に応じて所望の電圧レベルの信号に増幅又は減衰される。この出力バッファー39の出力信号は角速度に応じた電圧レベルの信号であり、角速度信号としてデジタル演算回路40に出力される。
[デジタル演算回路の構成]
次に、デジタル演算回路40について説明する。図6は、デジタル演算回路40の構成例を示す図である。図6に示すように、本実施形態のデジタル演算回路40は、A/D変換回路41、デジタルフィルター42、デジタル補正回路43及び分周回路44を含んで構成されている。なお、本実施形態のデジタル演算回路40は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
分周回路44は、マスタークロック信号MCLK(駆動回路20が出力する検波信号SDET)を分周したクロック信号を出力する。
A/D変換回路41は、分周回路44が出力するクロック信号に同期して、検出回路30が出力する角速度信号VAOをサンプリングし、サンプリングした電圧値をデジタルデータに変換して出力する。
デジタルフィルター42は、マスタークロック信号MCLKに同期して、A/D変換回路41が出力するデジタルデータのフィルタリング処理を行う。
デジタル補正回路43は、デジタルフィルター42が出力するデジタルデータに対して、オフセット補正、感度補正、出力レンジ調整、ビット制限等の各種の処理を行う。また、デジタル補正回路43は、電源電圧変動や温度変動によるオフセットや感度の変動を補正する処理等を行ってもよい。そして、デジタル補正回路43は、各種の処理を行って生成したデジタルデータVDOを出力する。
[駆動回路の構成]
次に、駆動回路20について説明する。図7は、駆動回路20の構成例を示す図である。図7に示すように、本実施形態の駆動回路20は、帰還発振用回路21、発振回路22、制御回路23、積分器24、コンパレーター25及びAGC下限監視回路26を含んで構成されている。なお、本実施形態の駆動回路20は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
帰還発振用回路21は、I/V変換回路(電流電圧変換回路)210、ハイパスフィルター(HPF)211及びコンパレーター212を含んで構成されており、振動子100に接続されることで帰還発振回路を構成する。なお、本実施形態の帰還発振用回路21は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
I/V変換回路210は、振動子100の励振振動により発生し、DG端子を介して入力された発振電流を交流電圧信号に変換する。
ハイパスフィルター211は、コンデンサーC1と抵抗R1(第1抵抗の一例)を含み、I/V変換回路210の出力信号のオフセットを除去する。
コンパレーター212は、ハイパスフィルター211の出力信号の電圧を基準電圧と比較して2値化信号を生成し、この2値化信号がハイレベルの時はNMOSトランジスターを導通させてローレベルを出力し、2値化信号がローレベルの時はNMOSトランジスターを非導通にし、抵抗を介してプルアップされる積分器24の出力電圧をハイレベルとして出力する。そして、コンパレーター212の出力信号は、駆動信号として、DS端子を介して振動子100に供給される。この駆動信号の周波数(駆動周波数)を振動子100の共振周波数と一致させることで、振動子100を安定発振させることができる。
発振回路22は、振動子100の所望の共振周波数に近い周波数で自励発振し、周期信号である発振信号を出力する回路であり、例えば、リングオシレーターやCR発振回路として構成される。
制御回路23は、全波整流回路230、スイッチ231、スイッチ232、発振監視回路233及びインバーター回路234を含んで構成されている。なお、本実施形態の制御回路23は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。制御回路23は、帰還発振回路が動作している状態で、帰還発振用回路21に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)を供給するか否かを制御する。また、制御回路23は、帰還発振用回路21に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)を供給する時にハイパスフィルター211の出力ノード(コンデンサーC1と抵抗R1とが接続されているノード)N1(第1ノードの一例)と接地ノードN2(第2ノードの一例)との間を非導通の状態にし、帰還発振用回路21に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)を供給しない時にハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間を導通の状態にするように制御する。
全波整流回路230(整流回路の一例)は、帰還発振回路から供給される信号であるI/V変換回路210の出力信号を整流(全波整流)し、帰還発振回路の発振振幅に応じた電圧レベルに直流化された信号を出力する。
発振監視回路233は、帰還発振回路の発振状態に基づいて、帰還発振用回路21に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)を供給するか否かを制御し、かつ、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間を非導通の状態または導通の状態にするように制御する。具体的には、発振監視回路233は、全波整流回路230の出力信号の電圧を所定の閾値電圧と比較し、比較結果に応じて、帰還発振回路の発振振幅が基準値よりも大きいか小さいかを示す監視信号SWを生成して出力する。本実施形態では、監視信号SWは、帰還発振回路の発振振幅が基準値よりも大きい時にローレベル、基準値よりも小さい時にハイレベルとなるものとする。
インバーター回路234は、監視信号SWの極性(ハイレベル/ローレベル)を反転して出力する。
スイッチ231(第1スイッチ回路の一例)は、ハイパスフィルター211の抵抗R1と接地ノードN2との間にあって、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間を非導通の状態または導通の状態にする。
スイッチ232(第2スイッチ回路の一例)は、発振回路22の出力ノードN3(第3ノードの一例)とハイパスフィルター211の出力ノードN1との間にあって、帰還発振用回路21(具体的には、ハイパスフィルター211の出力ノードN1)に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)が供給される状態又は供給されない状態にする。
本実施形態では、スイッチ231は監視信号SWを制御信号としてオン/オフし、スイッチ232は監視信号SWの反転信号であるインバーター回路234の出力信号を制御信号としてオン/オフするので、スイッチ231とスイッチ232は互いに排他的にオン/オフする。具体的には、監視信号SWがローレベルの時は、スイッチ231がオンして、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間を導通の状態にするとともに、スイッチ232がオフして、ハイパスフィルター211の出力ノードN1に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)が供給されない状態にする。また、監視信号SWがハイレベルの時は、スイッチ231がオフして、ハイパスフィルター211の出力
ノードN1と接地ノードN2との間を非導通の状態にするとともに、スイッチ232がオンして、ハイパスフィルター211の抵抗R1を介して出力ノードN1に発振回路22が出力する周期信号(発振信号)が供給される状態にする。
積分器24は、基準電圧回路10から供給される所望の電圧VRDRを基準に、全波整流回路230の出力電圧を積分して出力する。この積分器24の出力電圧は、全波整流回路230の出力が高いほど(I/V変換回路210の出力信号の振幅が大きいほど)低くなる。従って、発振振幅が大きいほど、コンパレーター212の出力信号(駆動信号)のハイレベルの電圧が低くなり、発振振幅が小さいほど、コンパレーター212の出力信号(駆動信号)のハイレベルの電圧が高くなるので、発振振幅が一定に保持されるように自動利得制御(AGC:Auto Gain Control)がかかる。
コンパレーター25は、ハイパスフィルター211の出力信号の電圧を増幅して2値化信号(方形波電圧信号)を生成し、検波信号SDETとして出力する。
AGC下限監視回路26は、積分器24の出力電圧(駆動信号のハイレベル電圧)を所定の下限電圧と比較し、駆動信号の振幅が下限値よりも小さくなったか否かを示す監視信号VCTLMを生成して出力する。本実施形態では、監視信号VCTLMは、駆動信号の振幅が下限値よりも大きい時にローレベル、下限値よりも小さい時にハイレベルとなるものとする。
図8及び図9に、駆動回路20の他の構成例を示す。図8及び図9において、図7と同じ構成要素には同じ符号を付しており、その説明を省略する。図8に示す駆動回路20及び図9に示す駆動回路20では、ともに、制御回路23が、発振回路22の出力ノードN3とハイパスフィルター211の出力ノードN1との間にある抵抗R2(第2抵抗の一例)を含み、スイッチ232がオンの時、発振回路22の出力信号が抵抗R2を介してハイパスフィルター211の出力ノードN1に供給される点が図7に示した駆動回路20と相違する。さらに、図9に示す駆動回路20では、スイッチ231が、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と抵抗R1との間にあって、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間を非導通の状態または導通の状態にする点が図7に示した駆動回路20と相違する。
[効果]
図7〜図9のように構成されたいずれの駆動回路20でも、その起動開始時(信号処理IC2の電源投入時等)には、帰還発振回路の発振振幅(振動子100の発振振幅)が基準値よりも小さいので監視信号SWはハイレベルとなり、スイッチ232がオンしてハイパスフィルター211の出力ノードN1に発振回路22の出力信号(発振信号)が供給される。ハイパスフィルター211の出力ノードN1に供給された発振信号は、コンパレーター212によって増幅されて駆動信号となり、DS端子を介して振動子100に供給される。この時、スイッチ231はオフするので、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間は非導通であり、ハイパスフィルター211の出力ノードN1に供給された発振信号の一部が接地ノードN2に流れることがない。従って、本実施形態の物理量検出装置1(駆動回路20)によれば、発振回路22が出力する発振信号を効率的に利用し、振動子100の所望の共振周波数での発振動作を開始するまでの時間を短縮することができるので、振動子100が安定して発振するまでの起動時間を従来よりも短くすることができる。
なお、図7に示した駆動回路20によれば、ハイパスフィルター211に含まれる抵抗R1を、発振回路22が出力する発振信号をハイパスフィルター211の出力ノードに供給するための抵抗として兼用することができるので、小型化に有利である。
振動子100が正常に発振動作を開始すると、発振振幅が徐々に大きくなっていき、発振振幅が基準値よりも大きくなると監視信号SWはローレベルとなり、スイッチ232がオフしてハイパスフィルター211の出力ノードN1には発振回路22の出力信号(発振信号)が供給されなくなる。この時、スイッチ231はオンするので、ハイパスフィルター211の出力ノードN1と接地ノードN2との間が導通し、ハイパスフィルター211はハイパスフィルターとして機能するようになる。従って、本実施形態の物理量検出装置1(駆動回路20)によれば、振動子100が正常に発振動作を開始した後は、振動子100の所望の共振周波数とはわずかながら異なる周波数の発振信号が駆動信号に重畳されなくなるとともに、低周波の不要な信号がハイパスフィルター211で除去されるようになるので、振動子100は安定して発振することが可能となる。
なお、不要な消費電力を削減するために、監視信号SWがハイレベルからローレベルに切り替わった後は、発振回路22の発振動作を停止させるようにするのが望ましい。
また、検波信号SDETは、ハイパスフィルター211の出力信号を2値化した信号であるので、起動開始時は発振回路22の出力信号の反転信号となり、監視信号SWがハイレベルからローレベルに切り替わった後は、帰還発振回路による発振信号を2値化した信号となる。そして、この検波信号SDETは、デジタル演算回路40のマスタークロック信号となるので、デジタル演算回路40は、起動開始直後(信号処理IC2の電源投入直後)から演算処理を開始し、デジタル演算回路40が正常なデジタルデータVDOの出力を開始するまでの時間を短縮することができる。従って、物理量検出装置1と外部装置とを含むシステム全体の起動時間を短縮することができる。さらに、起動開始直後から検波信号SDETをデジタル演算回路40のマスタークロック信号MCLKとして兼用するので、マスタークロック信号を発生させる専用の発振回路が不要であり、信号処理IC2の小型化や低コスト化に有利である。
2.電子機器
図10は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。また、図11は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、物理量検出装置310、CPU(Central Processing
Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図17の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量検出装置310(振動デバイスの一例)は、物理量を検出し、検出した物理量に応じたレベルの信号(物理量信号)を出力する装置であり、例えば、加速度、角速度、速度、角加速度、力等の物理量の少なくとも一部を検出する慣性センサーであってもよいし、傾斜角を計測する傾斜計であってもよい。物理量検出装置310として、例えば、上述の本実施形態の物理量検出装置1を適用することができる。また、物理量検出装置310は、駆動回路312を含んで構成されており、駆動回路312として、例えば、上述の本実施形態の駆動回路20を適用することができる。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量検出装置310から入力される信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部装置とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示
信号を送信する処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
物理量検出装置310として、例えば上述した本実施形態の物理量検出装置1を適用し、あるいは、物理量検出装置310に含まれる駆動回路312として、例えば上述した本実施形態の駆動回路20を適用することにより、起動時間が短く、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、ディジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図12は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図12に示す移動体400は、物理量検出装置410,420,430、コントローラー440,450,460、バッテリー470、ナビゲーション装置480を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図12の構成要素(各部)の一部を省略し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量検出装置410,420,430、コントローラー440,450,460、ナビゲーション装置480は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。
コントローラー440,450,460は、それぞれ、物理量検出装置410,420
,430が出力する物理量信号の一部又は全部を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う。
ナビゲーション装置480は、内蔵のGPS受信機(不図示)の出力情報に基づき、移動体400の位置や時刻その他の各種の情報をディスプレイに表示する。また、ナビゲーション装置480は、物理量検出装置490を内蔵しており、GPSの電波が届かない時でも物理量検出装置490の出力信号に基づいて移動体400の位置や向きの計算を行い、必要な情報の表示を継続する。
物理量検出装置410,420,430,490(振動デバイスの一例)は、検出した物理量に応じたレベルの信号(物理量信号)を出力する装置であり、それぞれ、例えば、角速度センサー、加速度センサー、速度センサー、傾斜計等である。
例えば、物理量検出装置410,420,430,490として、上述した本実施形態の物理量検出装置1を適用し、あるいは、物理量検出装置410,420,430,490に含まれる駆動回路(不図示)として、上述した本実施形態の駆動回路20を適用することにより、起動時間が短く、信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、駆動回路20において、監視信号SWがハイレベルからローレベルに切り替わった後は、発振回路22の出力を停止させる(例えば、ハイインピーダンスにする)ことで、スイッチ232が無い構成にしてもよい。
また、例えば、振動子100の振動片は、ダブルT型でなくてもよく、例えば、音叉型やくし歯型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。また、振動子100の振動片の材料としては、水晶(SiO2)の代わりに、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いてもよいし、シリコン半導体を用いてもよい。また、例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
また、例えば、振動子100は、圧電型の振動子に限らず、動電型、静電容量型、渦電流型、光学型、ひずみゲージ型等の振動式の振動子であってもよい。あるいは、振動子100の方式は、振動式に限らず、例えば、光学式、回転式、流体式であってもよい。また、振動子100が検出する物理量は、角速度に限らず、角加速度、加速度、速度、力などであってもよい。
また、上述した実施形態では、振動デバイスの一例として、駆動回路により振動子を振動(発振)させて物理量を検出する物理量検出装置を例に挙げたが、振動デバイスは、例えば、駆動回路(発振回路)によって振動子を振動(発振)させて周期信号(発振信号)を発生させる発振器であってもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例
えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 物理量検出装置、2 信号処理集積回路(IC)、10 基準電圧回路、20 駆動回路、21 帰還発振用回路、22 発振回路、23 制御回路、24 積分器、25 コンパレーター、26 AGC下限監視回路、30 検出回路、31,32 チャージアンプ、33 差動アンプ、34 ハイパスフィルター、35 ACアンプ、36 同期検波回路、37 可変ゲインアンプ、38 スイッチトキャパシタフィルター(SCF)、39 出力バッファー、40 デジタル演算回路、41 A/D変換回路、42 デジタルフィルター、43 デジタル補正回路、44 分周回路、50 記憶部、60 シリアルインターフェース回路、70 異常診断回路、100 振動子、101a〜101b 駆動振動腕、102 検出振動腕、103 錘部、104a〜104b 駆動用基部、105a〜105b 連結腕、106 錘部、107 検出用基部、112〜113 駆動電極、114〜115 検出電極、116 共通電極、210 I/V変換回路(電流電圧変換回路)、211 ハイパスフィルター、212 コンパレーター、230 全波整流回路、231 スイッチ、232 スイッチ、233 発振監視回路、234 インバーター回路、300 電子機器、310 物理量検出装置、312 駆動回路、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、400 移動体、410,420,430 物理量検出装置、440,450,460 コントローラー、470 バッテリー、480 ナビゲーション装置、490 物理量検出装置

Claims (9)

  1. 振動子に接続されることで帰還発振回路を構成し、かつ、ハイパスフィルターを備えている帰還発振用回路と、
    周期信号を出力する第3ノードを備えている発振回路と、
    前記帰還発振回路が動作している状態で前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給する時に前記ハイパスフィルターの出力ノードである第1ノードと接地されている第2ノードとの間を非導通の状態にし、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給しない時に前記第1ノードと前記第2ノードとの間を導通の状態にするように制御する制御回路と、を含む、駆動回路。
  2. 前記ハイパスフィルターは、コンデンサーと抵抗を含み、
    前記制御回路は、
    前記抵抗と前記第2ノードとの間にあって、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または前記抵抗を介して導通の状態にする第1スイッチ回路を含む、請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記ハイパスフィルターは、コンデンサーと第1抵抗を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1ノードと前記第1抵抗との間にあって、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または前記第1抵抗を介して導通の状態にする第1スイッチ回路と、
    前記第3ノードと前記第1ノードとの間にある第2抵抗と、を含む、請求項1に記載の駆動回路。
  4. 前記制御回路は、
    前記第3ノードと前記第1ノードとの間にあって、前記帰還発振用回路に前記周期信号が供給される状態又は供給されない状態にする第2スイッチ回路を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の駆動回路。
  5. 前記制御回路は、
    前記帰還発振回路の発振状態に基づいて、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または導通の状態にするように制御する発振監視回路を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の駆動回路。
  6. 前記制御回路は、
    前記帰還発振回路から供給される信号を整流する整流回路を含み、
    前記発振監視回路は、
    前記整流回路の出力信号に基づいて、前記帰還発振用回路に前記周期信号を供給するか否かを制御し、かつ、前記第1ノードと前記第2ノードとの間を非導通の状態または導通の状態にするように制御する、請求項5に記載の駆動回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動回路と、
    前記振動子と、を備えている、振動デバイス。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動回路を備えている、電子機器。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の駆動回路を備えている、移動体。
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