JP7165080B2 - 物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体及び物理量センサーの故障診断方法 - Google Patents

物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体及び物理量センサーの故障診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、物理量検出回路、物理量センサー、電子機器、移動体及び物理量センサーの故障診断方法に関する。
現在、様々なシステムや電子機器において、角速度を検出するジャイロセンサーや加速度を検出する加速度センサー等、各種の物理量を検出可能な物理量センサーが広く利用されている。近年、特に、信頼性の高いシステムを構築するために、物理量の検出情報をノイズ耐性の高いデジタルデータとして出力する物理量センサーが用いられている。一般に、このような物理量センサーは、物理量検出素子と、物理量検出素子から出力される信号に基づいて、検出された物理量に応じたアナログ信号を生成し、A/D変換回路によってデジタル信号に変換した後にデジタル信号処理を行う物理量検出回路とを備えている。
特許文献1には、ADコンバーターに入力する試験用信号の電圧値を変化させ、試験用信号の電圧値に対応して予め記憶されたADコンバーターの正常出力値と前記ADコンバーターの実際の出力値との一致判定を行い、不一致となる場合にADコンバーターを異常とみなすADコンバーターの異常検出装置が記載されている。
また、特許文献2には、アナログ入力電圧とデジタル/アナログ変換部の出力電圧とを比較した結果へ所定の値を加算及び減算した加算デジタルデータ及び減算デジタルデータを生成し、デジタル/アナログ変換部が加算デジタルデータ及び減算デジタルデータを変換した各出力レベルと、アナログ入力電圧とを比較した結果を用いて故障が発生しているか否かを判定するアナログ/デジタル変換器が記載されている。
特開平8-56160号公報 特開2014-90362号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置や特許文献2に記載のアナログ/デジタル変換器によれば、アナログ/デジタル変換回路の故障を診断することはできるものの、アナログ/デジタル変換回路が正常であってもその後段の回路が故障していれば、物理量検出回路から正常なデータが出力されないおそれがある。
本発明に係る物理量検出回路の一態様は、
物理量を検出する物理量検出素子の出力信号に基づいて、前記物理量に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路と、
順番に繰り返される複数の期間のうちの第1期間において前記検出信号を第1デジタル信号に変換し、前記複数の期間のうちの第2期間において第1テスト信号を第2デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路と、
前記第1期間において前記第1デジタル信号を処理して第3デジタル信号を生成し、前記第2期間において第2テスト信号を処理して第4デジタル信号を生成するデジタル信号処理回路と、
前記第2期間において前記第1テスト信号を生成する第1テスト信号生成回路と、
前記第2期間において前記第2テスト信号を生成する第2テスト信号生成回路と、
前記第2期間において、前記第2デジタル信号に基づく前記アナログ/デジタル変換回路の故障診断と前記第4デジタル信号に基づく前記デジタル信号処理回路の故障診断とを行う故障診断回路と、を含む。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記第1テスト信号は、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を上限値にするための上限値テスト信号と、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を下限値にするための下限値テスト信号と、を含み、
前記故障診断回路は、
前記上限値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記上限値と一致しない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断し、前記下限値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記下限値と一致しない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断してもよい。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記第1テスト信号は、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を前記上限値と前記下限値との間の値にするための中間値テスト信号を含み、
前記故障診断回路は、
前記中間値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記上限値と前記下限値との間の所定の範囲に含まれない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断してもよい。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記デジタル信号処理回路は、デジタルフィルターを含み、
前記第2テスト信号は、前記デジタルフィルターをテストするためのデジタルフィルターテスト信号を含み、
前記故障診断回路は、
前記デジタルフィルターテスト信号の値が変化してから所定時間後の前記第4デジタル信号の値が基準値と一致しない場合に前記デジタル信号処理回路が故障であると診断してもよい。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記基準値は、
前記デジタルフィルターの出力信号の値が飽和する前の値であってもよい。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記デジタルフィルターテスト信号は、第1の値から第2の値に変化し、前記第2の値を保持した後、前記第2の値から前記第1の値に変化してもよい。
前記物理量検出回路の一態様において、
前記デジタルフィルターテスト信号は、前記第1の値から第3の値に変化し、前記第3の値を保持した後、前記第3の値から前記第1の値に変化し、
前記第1の値は、前記第2の値と前記第3の値との間の値であってもよい。
本発明に係る物理量センサーの一態様は、
前記物理量検出回路の一態様と、
前記物理量検出素子と、を備えている。
本発明に係る電子機器の一態様は、
前記物理量センサーの一態様と、
前記物理量センサーの出力信号に基づく処理を行う処理回路と、を備えている。
本発明に係る移動体の一態様は、
前記物理量センサーの一態様と、
前記物理量センサーの出力信号に基づく処理を行う処理回路と、を備えている。
本発明に係る物理量センサーの故障診断方法の一態様は、
物理量を検出する物理量検出素子と、前記物理量検出素子の出力信号に基づいて、前記物理量に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路と、順番に繰り返される複数の期間のうちの第1期間において前記検出信号を第1デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記第1期間において前記第1デジタル信号を処理して第3デジタル信号を生成するデジタル信号処理回路と、を含む物理量センサーの故障診断方法であって、
前記複数の期間のうちの第2期間において、第1テスト信号を生成する第1テスト信号生成工程と、
前記第2期間において、第2テスト信号を生成する第2テスト信号生成工程と、
前記第2期間において、前記アナログ/デジタル変換回路が前記第1テスト信号を第2デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換工程と、
前記第2期間において、前記デジタル信号処理回路が前記第2テスト信号を処理して第4デジタル信号を生成するデジタル信号処理工程と、
前記第2期間において、前記第2デジタル信号に基づく前記アナログ/デジタル変換回路の故障診断を行う第1故障診断工程と、
前記第2期間において、前記第4デジタル信号に基づく前記デジタル信号処理回路の故障診断を行う第2故障診断工程と、を含む。
本実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 選択回路及びアナログ/デジタル変換回路の構成例を示す図。 デジタル信号処理回路の構成例を示す図。 アナログ/デジタル変換回路及びデジタル信号処理回路による時分割処理のチャンネル構成の一例を示す図。 第6チャンネルが細分化された複数のサブチャンネルの構成例を示す図。 第1テスト信号及びアナログ/デジタル変換回路から出力されるデジタル信号の一例を示す図。 第2テスト信号及びデジタル信号処理回路から出力されるデジタル信号の一例を示す図。 サブチャンネルの時間的な関係の一例を示す図。 本実施形態の故障診断方法の手順の一例を示すフローチャート図。 本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 電子機器の一例であるデジタルカメラを模式的に示す斜視図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、物理量として角速度と加速度を検出する物理量センサーを例にとり説明する
1.物理量センサー
1-1.物理量センサーの構成
図1は、本実施形態の物理量センサーの機能ブロック図である。本実施形態の物理量センサー1は、物理量検出回路2と、角速度検出素子3と、加速度検出素子4Xと、加速度検出素子4Yとを備えている。
加速度検出素子4X,4Yは、物理量として加速度を検出する物理量検出素子である。加速度検出素子4XはX軸の方向の加速度を検出し、加速度検出素子4YはX軸と直交するY軸の方向の加速度を検出する。例えば、加速度検出素子4X,4Yは、不図示の駆動電極と検出電極が配置された静電容量を有し、加速度に応じて静電容量の電荷量が変化し、当該電荷量に応じた信号を出力する素子であってもよい。加速度検出素子4X,4Yは、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子であってもよい。
角速度検出素子3は、物理量として角速度を検出する物理量検出素子である。本実施形態では、角速度検出素子3は、X軸及びY軸と直交するZ軸のまわりの角速度を検出する。例えば、角速度検出素子3は、不図示の駆動電極と検出電極が配置された振動片を有し、角速度に応じて振動片の振動の大きさが変化し、当該振動の大きさに応じた信号を出力する素子であってもよい。角速度検出素子3は、例えば、T型の2つの駆動振動腕を有するいわゆるダブルT型の水晶振動片を有する素子であってもよい。
物理量検出回路2は、角速度信号処理回路10、加速度信号処理回路20、温度センサー30、第1テスト信号生成回路40、選択回路50、アナログ/デジタル変換回路60、デジタル信号処理回路70、故障診断回路80、第2テスト信号生成回路90、制御回路100、記憶部110、インターフェース回路120、発振回路130及び電源回路140を含む。物理量検出回路2は、例えば、1チップの集積回路(IC:Integrated Circuit)で実現されてもよい。なお、物理量検出回路2は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成であってもよい。
電源回路140は、物理量検出回路2の外部から供給される電源電圧VDD及びグラウンド電圧VSSに基づいて、基準電圧VGYRO、基準電圧VACC、基準電圧VADC、基準電圧VLOGIC及び基準電圧VOSCを生成する。また、電源回路140は、電源電圧VDD及びグラウンド電圧VSSに基づいて、各種のコモン電圧を生成する。
発振回路130は、基準電圧VOSCを電源電圧として動作し、クロック信号MCKを発生させる。発振回路130は、例えば、リングオシレーターやCR発振回路として構成されてもよい。
角速度信号処理回路10は、駆動回路11と、検出回路12とを含み、基準電圧VGYROを電源電圧として動作する。
駆動回路11は、角速度検出素子3を励振振動させるための駆動信号を生成し、角速度検出素子3に供給する。また、駆動回路11は、角速度検出素子3の励振振動により発生する発振電流が入力され、この発振電流の振幅が一定に保持されるように駆動信号の振幅レベルをフィードバック制御する。角速度検出素子3は、励振振動している状態でZ軸まわりの角速度が加わると、当該角速度を検出して当該角速度に応じた信号を出力する。本実施形態では、角速度検出素子3から出力される信号は差動信号である。
検出回路12は、角速度検出素子3の出力信号に基づいて、Z軸まわりの角速度に応じ
た検出信号を生成する検出信号生成回路である。具体的には、検出回路12は、角速度検出素子3から出力される信号に含まれる角速度成分を検出し、当該角速度成分の大きさに応じた電圧レベルの角速度検出信号GRO1を生成して出力する。また、検出回路12は、角速度検出素子3から出力される信号に含まれる振動漏れ成分を検出し、振動漏れ成分の大きさに応じた電圧レベルの振動漏れ信号GRO2を生成して出力する。本実施形態では、角速度検出信号GRO1及び振動漏れ信号GRO2はそれぞれ差動信号である。
加速度信号処理回路20は、駆動回路21と、検出回路22Xと、検出回路22Yとを含み、基準電圧VACCを電源電圧として動作する。
駆動回路21は、搬送波信号を生成して加速度検出素子4X,4Yに出力し、加速度検出素子4X,4Yを駆動する。この状態でX軸方向の加速度が加わると、加速度検出素子4Xは、当該加速度を検出して当該加速度に応じた信号を出力する。また、Y軸方向の加速度が加わると、加速度検出素子4Yは、当該加速度を検出して当該加速度に応じた信号を出力する。本実施形態では、加速度検出素子4X,4Yからそれぞれ出力される信号は差動信号である。
検出回路22Xは、加速度検出素子4Xの出力信号に基づいて、X軸方向の加速度に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路である。具体的には、検出回路22Xは、加速度検出素子4Xから出力される信号に含まれる加速度成分を検出し、当該加速度成分の大きさに応じた電圧レベルのX軸加速度検出信号AXOを生成して出力する。本実施形態では、X軸加速度検出信号AXOは差動信号である。
検出回路22Yは、加速度検出素子4Yの出力信号に基づいて、Y軸方向の加速度に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路である。具体的には、検出回路22Yは、加速度検出素子4Yから出力される信号に含まれる加速度成分を検出し、当該加速度成分の大きさに応じた電圧レベルのY軸加速度検出信号AYOを生成して出力する。本実施形態では、Y軸加速度検出信号AYOは差動信号である。
温度センサー30は、温度を検出し、当該温度に応じた電圧レベルの温度検出信号TSOを出力する。温度センサー30は、例えば、バンドギャップリファレンス回路の温度特性を利用した回路であってもよい。本実施形態では、温度検出信号TSOは差動信号である。
第1テスト信号生成回路40は、制御回路100からの制御信号に基づいて、第1テスト信号TST1を生成して出力する。後述するように、第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断に用いられるテスト信号である。本実施形態では、第1テスト信号TST1は差動信号である。
選択回路50は、制御回路100からの選択信号SELに基づいて、角速度検出信号GRO1、振動漏れ信号GRO2、X軸加速度検出信号AXO、Y軸加速度検出信号AYO、温度検出信号TSO及び第1テスト信号TST1のいずれかを選択して出力する。本実施形態では、選択回路50の出力信号MXOは差動信号である。
アナログ/デジタル変換回路60は、制御回路100からの制御信号に基づいて、選択回路50の出力信号MXOをデジタル信号ADOに変換して出力する。
デジタル信号処理回路70、故障診断回路80、第2テスト信号生成回路90、制御回路100、記憶部110及びインターフェース回路120は、ロジック回路200を構成する。ロジック回路200は、基準電圧VLOGICを電源電圧とし、クロック信号MC
Kによって動作する。
デジタル信号処理回路70は、制御回路100からの制御信号に基づいて、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOを処理する。本実施形態では、デジタル信号処理回路70は、デジタル信号ADOをデジタルフィルター処理したデジタル信号DFOを出力する。また、デジタル信号処理回路70は、デジタル信号DFOを補正演算処理したデジタル信号DSPOを出力する。また、本実施形態では、デジタル信号処理回路70は、所定の期間において、デジタル信号ADOに代えて第2テスト信号TST2をデジタルフィルター処理したデジタル信号DFOを出力する。
故障診断回路80は、制御回路100からの制御信号に基づいて、所定の期間において、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断及びデジタル信号処理回路70の故障診断を行う。具体的には、故障診断回路80は、所定の期間において、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOに基づいてアナログ/デジタル変換回路60の故障診断を行うとともに、デジタル信号処理回路70から出力されるデジタル信号DFOに基づいてデジタル信号処理回路70の故障診断を行う。そして、故障診断回路80は、故障診断に基づき、アナログ/デジタル変換回路60が故障しているか否かを示すフラグ情報及びデジタル信号処理回路70が故障しているか否かを示すフラグ情報を生成し、記憶部110に記憶する。
第2テスト信号生成回路90は、制御回路100からの制御信号に基づいて、第2テスト信号TST2を生成して出力する。後述するように、第2テスト信号TST2は、デジタル信号処理回路70の故障診断に用いられるテスト信号である。
制御回路100は、第1テスト信号生成回路40、アナログ/デジタル変換回路60、デジタル信号処理回路70、故障診断回路80、第2テスト信号生成回路90等の動作を制御するための各種の制御信号や、選択信号SELを生成して出力する。
記憶部110は、不図示の不揮発性メモリーを有し、当該不揮発性メモリーには、角速度信号処理回路10や加速度信号処理回路20等に対する各種のトリミングデータや、デジタル信号処理回路70による処理に用いられる係数データ等が記憶されている。不揮発性メモリーは、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として構成されてもよい。さらに、記憶部110は、不図示のレジスターを有し、物理量検出回路2の電源投入時に、すなわち、VDD端子の電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がる時に、不揮発性メモリーに記憶されている各種のデータがレジスターに転送されて保持され、レジスターに保持された各種のデータが各回路に供給されるように構成されてもよい。また、記憶部110のレジスターには、故障診断回路80が生成したフラグ情報が記憶される。
インターフェース回路120は、外部装置からの要求に応じて、デジタル信号処理回路70から出力されるデジタル信号DSPOを出力する処理を行う。また、インターフェース回路120は、物理量検出回路2の外部装置からの要求に応じて記憶部110の不揮発性メモリーやレジスターに記憶されているデータを読み出して出力する処理や、外部装置から入力されたデータを記憶部110の不揮発性メモリーやレジスターに書き込む処理等を行う。インターフェース回路120は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)バスのインターフェース回路や、IC(Inter-Integrated Circuit)バスのインターフェース回路であってもよい。
1-2.選択回路及びアナログ/デジタル変換回路の構成
図2は、選択回路50及びアナログ/デジタル変換回路60の構成例を示す図である。図2の例では、選択回路50は、10個のローパスフィルター51p,51n,52p,52n,53p,53n,54p,54n,55p,55n及びマルチプレクサー56を含む。
角速度検出信号GRO1を構成する差動信号GRO1_P,GRO1_Nは、それぞれ、ローパスフィルター51p,51nによってローパスフィルター処理されてマルチプレクサー56に入力される。
振動漏れ信号GRO2を構成する差動信号GRO2_P,GRO2_Nは、それぞれ、ローパスフィルター52p,52nによってローパスフィルター処理されてマルチプレクサー56に入力される。
X軸加速度検出信号AXOを構成する差動信号AXO_P,AXO_Nは、それぞれ、ローパスフィルター53p,53nによってローパスフィルター処理されてマルチプレクサー56に入力される。
Y軸加速度検出信号AYOを構成する差動信号AYO_P,AYO_Nは、それぞれ、ローパスフィルター54p,54nによってローパスフィルター処理されてマルチプレクサー56に入力される。
温度検出信号TSOを構成する差動信号TSO_P,TSO_Nは、それぞれ、ローパスフィルター55p,55nによってローパスフィルター処理されてマルチプレクサー56に入力される。
第1テスト信号TST1を構成する差動信号TST1_P,TST1_Nは、ローパスフィルター処理されずにマルチプレクサー56に入力される。
マルチプレクサー56は、選択信号SELに応じて、ローパスフィルター処理された差動信号GRO1_P,GRO1_N、ローパスフィルター処理された差動信号GRO2_P,GRO2_N、ローパスフィルター処理された差動信号AXO_P,AXO_N、ローパスフィルター処理された差動信号AYO_P,AYO_N、ローパスフィルター処理された差動信号TSO_P,TSO_N、及び差動信号TST1_P,TST1_Nのうちのいずれかの差動信号を選択し、差動信号MXO_P,MXO_Nとして出力する。
図2の例では、アナログ/デジタル変換回路60は、プリチャージ回路61、プログラマブルゲインアンプ62、逐次比較(SAR:Successive Approximation Register)型アナログ/デジタル変換器63及びSAR制御回路64を含む。
プリチャージ回路61は、制御回路100からの制御信号に応じて、逐次比較型アナログ/デジタル変換器63による変換処理が開始される前にプログラマブルゲインアンプ62の入力ノードをチャージすることにより、差動信号MXO_P,MXO_Nによるチャージを補助する。
プログラマブルゲインアンプ62は、差動信号MXO_P,MXO_Nを増幅した差動信号PO_P,PO_Nを出力する。プログラマブルゲインアンプ62の利得は、制御回路100からの制御信号に応じて、差動信号MXO_P,MXO_Nとして選択された差動信号の種類に応じて可変に設定される。
逐次比較型アナログ/デジタル変換器63は、差動信号PO_P,PO_Nの電圧差を
、+VADCと-VADCとの間をフルスケールとしてデジタル信号ADOに変換して出力する。
SAR制御回路64は、クロック信号MCKによって動作し、逐次比較型アナログ/デジタル変換器63による逐次比較のタイミングや比較結果に応じて比較の基準となる電圧を選択する処理等を行う。
1-3.デジタル信号処理回路の構成
図3は、デジタル信号処理回路70の構成例を示す図である。図3の例では、デジタル信号処理回路70は、スイッチ回路71、浮動小数点変換回路72、デジタルフィルター73、デジタル補正回路74及び固定小数点変換回路75を含む。
スイッチ回路71は、制御回路100からの制御信号に応じて、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOと第2テスト信号生成回路90から出力される第2テスト信号TST2のいずれか一方を選択して出力する
浮動小数点変換回路72は、スイッチ回路71から出力される固定小数点型のデジタル信号を浮動小数点型のデジタル信号に変換して出力する。
デジタルフィルター73は、制御回路100からの制御信号に応じて、浮動小数点変換回路72から出力されるデジタル信号をフィルター処理してデジタル信号DFOを出力する。
デジタル補正回路74は、制御回路100からの制御信号に応じて、デジタルフィルター73から出力されるデジタル信号DFOに対して、オフセット補正やゲイン補正等の各種の補正演算を行って出力する。
固定小数点変換回路75は、デジタル補正回路74から出力される浮動小数点型のデジタル信号を固定小数点型のデジタル信号DSPOに変換して出力する。
本実施形態では、デジタル信号処理回路70は、汎用の加算器と乗算器を有しており、当該加算器及び乗算器を兼用してデジタルフィルター73及びデジタル補正回路74を実現する。
1-4.時分割処理のチャンネル構成
上述したように、アナログ/デジタル変換回路60は、選択回路50が選択信号SELに基づいて選択した差動信号をデジタル信号ADOに変換して出力する。すなわち、アナログ/デジタル変換回路60は、角速度検出信号GRO1、振動漏れ信号GRO2、X軸加速度検出信号AXO、Y軸加速度検出信号AYO、温度検出信号TSO及び第1テスト信号TST1を時分割に処理してそれぞれデジタル信号に変換する。
また、デジタル信号処理回路70は、アナログ/デジタル変換回路60が時分割処理により生成したデジタル信号ADO又は第2テスト信号TST2を処理する。すなわち、デジタル信号処理回路70は、角速度検出信号GRO1、振動漏れ信号GRO2、X軸加速度検出信号AXO、Y軸加速度検出信号AYO、温度検出信号TSOにそれぞれ対応するデジタル信号及び第2テスト信号TST2を時分割に処理する。
図4は、アナログ/デジタル変換回路60及びデジタル信号処理回路70による時分割処理のチャンネル構成の一例を示す図である。
図4に示すように、第1チャンネルでは、3ビットの選択信号SELが“000”であ
り、選択回路50によってアナログ/デジタル変換回路60の入力信号として角速度検出信号GRO1が選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号としてデジタル信号ADOが選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第1チャンネルの期間において、角速度検出信号GRO1、具体的には差動信号GRO1_P,GRO1_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第1チャンネルの期間において、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第1チャンネルでは、角速度検出信号GRO1に対する処理が行われる。
第1チャンネルに続く第2チャンネルでは、3ビットの選択信号SELが“001”であり、選択回路50によってアナログ/デジタル変換回路60の入力信号として振動漏れ信号GRO2が選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号としてデジタル信号ADOが選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第2チャンネルの期間において、振動漏れ信号GRO2、具体的には差動信号GRO2_P,GRO2_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第2チャンネルの期間において、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第2チャンネルでは、振動漏れ信号GRO2に対する処理が行われる。
第2チャンネルに続く第3チャンネルでは、3ビットの選択信号SELが“010”であり、選択回路50によってアナログ/デジタル変換回路60の入力信号としてX軸加速度検出信号AXOが選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号としてデジタル信号ADOが選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第3チャンネルの期間において、X軸加速度検出信号AXO、具体的には差動信号AXO_P,AXO_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第3チャンネルの期間において、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第3チャンネルでは、X軸加速度検出信号AXOに対する処理が行われる。
第3チャンネルに続く第4チャンネルでは、3ビットの選択信号SELが“011”であり、選択回路50によってアナログ/デジタル変換回路60の入力信号としてY軸加速度検出信号AYOが選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号としてデジタル信号ADOが選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第4チャンネルの期間において、Y軸加速度検出信号AYO、具体的には差動信号AYO_P,AYO_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第4チャンネルの期間において、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第4チャンネルでは、Y軸加速度検出信号AYOに対する処理が行われる。
第4チャンネルに続く第5チャンネルでは、3ビットの選択信号SELが“100”であり、選択回路50によってアナログ/デジタル変換回路60の入力信号として温度検出信号TSOが選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号としてデジタル信号ADOが選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第5チャンネルの期間において、温度検出信号TSO、具体的には差動信号TSO_P,TSO_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第5チャンネルの期間において、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第5チャンネルでは、温度検出信号TSOに対する処理が行われる。
第5チャンネルに続く第6チャンネルでは、第1テスト信号生成回路40は第1テスト
信号TST1を生成し、第2テスト信号生成回路90は第2テスト信号TST2を生成する。そして、3ビットの選択信号SELが“101”であり、アナログ/デジタル変換回路60の入力信号として第1テスト信号TST1が選択され、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号として第2テスト信号TST2が選択される。したがって、アナログ/デジタル変換回路60は、第6チャンネルの期間において、第1テスト信号TST1、具体的には差動信号TST1_P,TST1_Nの電圧差をデジタル信号ADOに変換する。また、デジタル信号処理回路70は、第6チャンネルの期間において、第2テスト信号TST2を処理してデジタル信号DFO及びデジタル信号DSPOを生成する。このように、第6チャンネルでは、第1テスト信号TST1に対するデジタル変換処理と第2テスト信号TST2に対するデジタル信号処理が行われる。この第6チャンネルの期間は、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断及びデジタル信号処理回路70の故障診断のためのテスト期間に対応する。
第6チャンネルの次は第1チャンネルに戻る。すなわち、第1チャンネル~第6チャンネルの複数の期間が順番に繰り返される。デジタル信号処理回路70において、デジタルフィルター73の次数や係数値、デジタル補正回路74による補正演算の種類や係数値等は、チャンネル毎に、処理対象の信号に合わせて変更される。
なお、順番に繰り返される複数のチャンネルの期間のうちの第1チャンネル~例えば、第1チャンネル、第3チャンネル及び第4チャンネルのいずれかの期間が「第1期間」に相当し、第6チャンネルの期間が「第2期間」に相当する。また、第1チャンネル、第3チャンネル及び第4チャンネルのいずれかの期間においてアナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOが「第1デジタル信号」に相当し、第6チャンネルの期間においてアナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOが「第2デジタル信号」に相当する。また、第1チャンネル、第3チャンネル及び第4チャンネルのいずれかの期間においてデジタル信号処理回路70から出力されるデジタル信号DSPOが「第3デジタル信号」に相当し、第6チャンネルの期間においてデジタル信号処理回路70から出力されるデジタル信号DFOが「第4デジタル信号」に相当する。
1-5.故障診断処理
上述したように、第6チャンネルの期間は、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断及びデジタル信号処理回路70の故障診断のためのテスト期間であり、第6チャンネルは、各種のテストをそれぞれ行うための複数のサブチャンネルに細分化される。図5は、第6チャンネルが細分化された複数のサブチャンネルの構成例を示す図である。
図5に示すように、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断のためのテストはサブチャンネル6a,6b,6cで行われる。図6は、サブチャンネル6a,6b,6cにおける、第1テスト信号TST1及びアナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOの一例を示す図である。図6において、横軸は時間であり、縦軸は第1テスト信号TST1の電圧あるいはデジタル信号ADOの値である。
図5及び図6に示すように、サブチャンネル6aでは、図2に示した逐次比較型アナログ/デジタル変換器63に入力される差動信号MXO_P,MXO_Nの電圧差が+VADCとなるように、第1テスト信号生成回路40が第1テスト信号TST1の電圧値、具体的には差動信号TST1_P,TST1_Nの電圧差を電圧値VMAXに設定し、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOの値が上限値となるか否かがテストされる。例えば、図2に示したプログラマブルゲインアンプ62の利得が1に設定され、差動信号TST1_P,TST1_Nが基準電圧VADCとグラウンド電圧VSSに設定されてもよい。そして、例えば、アナログ/デジタル変換回路60が14ビットのデジタル信号ADOを出力する場合は、デジタル信号ADOの値が“0111111
1111111”、すなわち10進数の+8191になるか否かがテストされる。このように、サブチャンネル6aにおける第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の値を上限値にするための上限値テスト信号である。
そして、故障診断回路80は、サブチャンネル6aの所定のタイミング、例えば、サブチャンネル6aが終了する直前において、上限値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が上限値AOMAXと一致しない場合にアナログ/デジタル変換回路60が故障であると診断する。
図5及び図6に示すように、サブチャンネル6bでは、図2に示した逐次比較型アナログ/デジタル変換器63に入力される差動信号MXO_P,MXO_Nの電圧差が-VADCとなるように、第1テスト信号生成回路40が第1テスト信号TST1の電圧値、具体的には差動信号TST1_P,TST1_Nの電圧差を電圧値VMINに設定し、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOの値が下限値となるか否かがテストされる。例えば、図2に示したプログラマブルゲインアンプ62の利得が1に設定され、差動信号TST1_P,TST1_Nがグラウンド電圧VSSと基準電圧VADCに設定されてもよい。そして、例えば、アナログ/デジタル変換回路60が14ビットのデジタル信号ADOを出力する場合は、デジタル信号ADOの値が“10000000000000”、すなわち10進数の-8192になるか否かがテストされる。このように、サブチャンネル6bにおける第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の値を下限値にするための下限値テスト信号である。
そして、故障診断回路80は、サブチャンネル6bの所定のタイミング、例えば、サブチャンネル6bが終了する直前において、下限値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が下限値AOMINと一致しない場合にアナログ/デジタル変換回路60が故障であると診断する。
図5及び図6に示すように、サブチャンネル6cでは、図2に示した逐次比較型アナログ/デジタル変換器63に入力される差動信号MXO_P,MXO_Nの電圧差が+VADCと-VADCとの間の電圧値となるように、第1テスト信号生成回路40が第1テスト信号TST1の電圧値、具体的には差動信号TST1_P,TST1_Nの電圧差を電圧値V1に設定し、アナログ/デジタル変換回路60から出力されるデジタル信号ADOの値が上限値と下限値との間の所定の範囲AO1~AO2に含まれるか否かがテストされる。例えば、図2に示したプログラマブルゲインアンプ62の利得が1に設定され、電圧値V1が0Vになるように設定されてもよい。このように、サブチャンネル6cにおける第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の値を上限値と下限値との間の値にするための中間値テスト信号である。
そして、故障診断回路80は、サブチャンネル6cの所定のタイミング、例えば、サブチャンネル6cが終了する直前において、中間値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が上限値AOMAXと下限値AOMINとの間の所定の範囲AO1~AO2に含まれない場合にアナログ/デジタル変換回路60が故障であると診断する。
また、図5に示すように、デジタル信号処理回路70の故障診断のためのテストはサブチャンネル6d,6eで行われる。図7は、サブチャンネル6d,6eにおける、第2テスト信号TST2及びデジタル信号処理回路70から出力されるデジタル信号DFOの一例を示す図である。図7において、横軸は時間であり、縦軸は第2テスト信号TST2の値あるいはデジタル信号DFOの値である。なお、連続する2つのサブチャンネル6dの間、サブチャンネル6dとサブチャンネル6eとの間、連続する2つのサブチャンネル6
eの間、及びサブチャンネル6eとサブチャンネル6dとの間にはそれぞれ第1チャンネル~第5チャンネルが存在するが、図7では第1チャンネル~第5チャンネルは図示が省略されている。
図5及び図7に示すように、サブチャンネル6dでは、第2テスト信号生成回路90が第2テスト信号TST2の値を0よりも大きい値DIHに設定し、デジタル信号処理回路70のデジタルフィルター73に対する入力信号の立ち上がりのステップ応答がテストされる。また、サブチャンネル6eでは、第2テスト信号生成回路90が第2テスト信号TST2の値を0よりも小さい値DILに設定し、デジタルフィルター73に対する入力信号の立ち下がりのステップ応答がテストされる。
具体的には、図7に示すように、第6チャンネルにおいて、サブチャンネル6dは期間T1にわたって複数回連続して繰り返され、期間T1の最初のサブチャンネル6dが開始されるときに、デジタルフィルター73がリセットされるとともに、第2テスト信号TST2の値が0からDIHに変化する。そして、後続のサブチャンネル6dにおいて第2テスト信号TST2の値がDIHに保持されることによって、期間T1においてデジタルフィルター73から出力されるデジタル信号DFOの値が増加していく。また、第6チャンネルにおいて、サブチャンネル6eは期間T2にわたって複数回連続して繰り返され、期間T2の最初のサブチャンネル6eが開始されるときに、デジタルフィルター73がリセットされるとともに、第2テスト信号TST2の値が0からDILに変化する。そして、後続のサブチャンネル6eにおいて第2テスト信号TST2の値がDILに保持されることによって、期間T2においてデジタルフィルター73から出力されるデジタル信号DFOの値が減少していく。なお、サブチャンネル6dが連続する回数とサブチャンネル6eが連続する回数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
このように、サブチャンネル6d,6eにおける第2テスト信号TST2は、デジタルフィルター73をテストするためのデジタルフィルターテスト信号である。具体的には、図7に示すように、デジタルフィルターテスト信号としての第2テスト信号TST2は、期間T1において、DIHとDILとの間の値である0からDIHに変化し、DIHを保持した後、DIHから0に変化する。さらに、デジタルフィルターテスト信号は、期間T2において、0からDILに変化し、DILを保持した後、DILから0に変化する。これらの期間T1,T2は交互に繰り返される。
なお、図7の例では、第2テスト信号TST2の値である“0”が「第1の値」に相当し、DIH及びDILの一方が「第2の値」に相当し、DIH及びDILの他一方が「第3の値」に相当する。
そして、故障診断回路80は、デジタルフィルターテスト信号の値が変化してから所定時間後のデジタル信号DFOの値が基準値と一致しない場合にデジタル信号処理回路70が故障であると診断する。具体的には、故障診断回路80は、サブチャンネル6dの所定のタイミング、例えば、期間T1の最後のサブチャンネル6dが終了する直前において、デジタル信号DFOの値が基準値DOHと一致しない場合にデジタル信号処理回路70が故障であると診断する。また、故障診断回路80は、サブチャンネル6eの所定のタイミング、例えば、期間T2の最後のサブチャンネル6eが終了する直前において、デジタル信号DFOの値が基準値DOLと一致しない場合にデジタル信号処理回路70が故障であると診断する。
これらの基準値DOH,DOLは、デジタルフィルター73の出力信号の値が飽和する前の値である。換言すれば、期間T1,T2は、それぞれ、デジタルフィルター73の出力信号の値が飽和する前に終了する。これにより、デジタルフィルター73の出力信号が
飽和値に固定される故障も検出可能となる。
なお、前述の通り、デジタルフィルター73の次数や係数値はチャンネル毎に変更されるので、例えば、デジタルフィルター73の次数及び係数値は、サブチャンネル6dでは第1チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定され、サブチャンネル6eでは第3チャンネルや第4チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定されてもよい。これにより、デジタル信号処理回路70の故障検出率が向上する。
前述の通り、第6チャンネルでは、スイッチ回路71によってデジタル信号処理回路70の処理対象信号として第2テスト信号TST2が選択される。すなわち、アナログ/デジタル変換回路60とデジタル信号処理回路70とが電気的に切断される。したがって、サブチャンネル6a,6b,6cにおけるアナログ/デジタル変換回路60の故障診断処理とサブチャンネル6d,6eにおけるデジタル信号処理回路70の故障診断処理は並行して実行可能である。図8は、サブチャンネル6a,6b,6c,6d,6eの時間的な関係の一例を示す図である。図8において、横軸は時間である。図8の例では、サブチャンネル6dが複数回連続する期間T1において、サブチャンネル6a,6b,6cが繰り返されており、同様に、サブチャンネル6eが複数回連続する期間T2において、サブチャンネル6a,6b,6cが繰り返されている。このように、第6チャンネルにおいて、サブチャンネル6a,6b,6cにおけるアナログ/デジタル変換回路60の故障診断処理とサブチャンネル6d,6eにおけるデジタル信号処理回路70の故障診断処理が並行して実行されることにより、アナログ/デジタル変換回路60及びデジタル信号処理回路70の故障診断の頻度が上がるため、物理量センサー1の信頼性が向上する。
1-6.故障診断方法の手順
図9は、本実施形態の物理量センサー1の故障診断方法の手順の一例を示すフローチャート図である。なお、図9のフローチャートにおいて、各ステップの処理を適宜入れ替えてもよい。
図9に示すように、第6チャンネルのタイミングになると(ステップS1のY)、第1テスト信号生成回路40が第1テスト信号TST1を生成する(ステップS2)。具体的には、第1テスト信号生成回路40は、サブチャンネル6a,6b,6cのそれぞれに対して前述した第1テスト信号TST1を生成する。
次に、アナログ/デジタル変換回路60が第1テスト信号TST1をデジタル信号ADOに変換する(ステップS3)。
次に、故障診断回路80は、診断のタイミングが到来すれば(ステップS4のY)、デジタル信号ADOに基づくアナログ/デジタル変換回路60の故障診断を行う(ステップS5)。具体的には、故障診断回路80は、サブチャンネル6a,6b,6cのそれぞれに対して前述した故障診断を行う。故障診断回路80は、診断のタイミングが到来しなければ(ステップS4のN)、ステップS5の処理を行わない。
また、ステップS2~S5の処理と並行して、第2テスト信号生成回路90及び故障診断回路80がステップS6~S9の処理を行う。
具体的には、まず、第2テスト信号生成回路90が第2テスト信号TST2を生成する(ステップS6)。具体的には、第2テスト信号生成回路90は、サブチャンネル6d,6eのそれぞれに対して前述した第2テスト信号TST2を生成する。
次に、デジタル信号処理回路70が第2テスト信号TST2を処理してデジタル信号DFOを生成する(ステップS7)。
次に、故障診断回路80は、診断のタイミングが到来すれば(ステップS8のY)、デジタル信号DFOに基づくデジタル信号処理回路70の故障診断を行う(ステップS9)。具体的には、故障診断回路80は、サブチャンネル6d,6eのそれぞれに対して前述した故障診断を行う。故障診断回路80は、診断のタイミングが到来しなければ(ステップS8のN)、ステップS9の処理を行わない。
そして、第1チャンネルが到来した後(ステップS10のY)、第6チャンネルが到来する毎に(ステップS1のY)、ステップS2~S5の処理とステップS6~S9の処理が並行して実行される。
なお、図9のステップS2は、「第1テスト信号生成工程」の一例である。また、図9のステップS3は、「アナログ/デジタル変換工程」の一例である。また、図9のステップS5は、「第1故障診断工程」の一例である。また、図9のステップS6は、「第2テスト信号生成工程」の一例である。また、図9のステップS7は、「デジタル信号処理工程」の一例である。また、図9のステップS9は、「第2故障診断工程」の一例である。
1-7.作用効果
本実施形態では、順番に繰り返される第1チャンネル~第6チャンネルの期間のうちの第1チャンネル~第5チャンネルの期間において、アナログ/デジタル変換回路60は、角速度検出信号GRO1、振動漏れ信号GRO2、X軸加速度検出信号AXO、Y軸加速度検出信号AYO、温度検出信号TSOをデジタル信号ADOに変換し、デジタル信号処理回路70は、デジタル信号ADOを処理してデジタル信号DSPOを生成する。また、第6チャンネルの期間において、アナログ/デジタル変換回路60は、第1テスト信号TST1をデジタル信号ADOに変換し、デジタル信号処理回路70は、第2テスト信号TST2を処理してデジタル信号DFOを生成し、故障診断回路80は、デジタル信号ADOに基づくアナログ/デジタル変換回路60の故障診断とデジタル信号DFOに基づくデジタル信号処理回路70の故障診断とを行う。すなわち、本実施形態では、アナログ/デジタル変換回路60及びデジタル信号処理回路70が通常の処理を行う合間に、故障診断回路80がアナログ/デジタル変換回路60の故障診断とデジタル信号DFOに基づくデジタル信号処理回路70の故障診断とを行う。したがって、本実施形態によれば、例えば、起動時や静止時等の特定のタイミングにおいてのみ故障診断を行う従来の物理量センサー1とは異なり、アナログ/デジタル変換回路60の故障診断及びデジタル信号処理回路70の故障診断を常時行うことができるので、従来よりも信頼性の高い物理量検出回路2及び物理量センサー1を実現することができる。
また、本実施形態によれば、第6チャンネルにおいて、故障診断回路80がアナログ/デジタル変換回路60の故障診断とデジタル信号処理回路70の故障診断を並行して行うことができるので、故障診断に要するチャンネルが1つで済むため、第1チャンネル~第5チャンネルの各期間をより長くすることができる。したがって、角速度検出信号GRO1、振動漏れ信号GRO2、X軸加速度検出信号AXO、Y軸加速度検出信号AYO及び温度検出信号TSOに対して必要な処理時間を確保することができる。
また、本実施形態では、第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の値を上限値AOMAXにするための上限値テスト信号と、アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を下限値AOMINにするための下限値テスト信号と、を含む。そして、故障診断回路80は、上限値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が上限値AOMAXと一致しない場合にアナロ
グ/デジタル変換回路60が故障であると診断し、下限値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が下限値AOMINと一致しない場合にアナログ/デジタル変換回路60が故障であると診断する。したがって、本実施形態によれば、アナログ/デジタル変換回路60の出力値の範囲が異常となる故障を診断することができる。また、本実施形態によれば、例えば、前述の例のように、デジタル信号ADOの値の上限値AOMAXが“01111111111111”であり、下限値AOMINが“10000000000000”である場合は、デジタル信号ADOの各ビットが反転するか否かがテストされるので、各ビットが“0”又は“1”に固定される故障を診断することができる。
さらに、本実施形態では、第1テスト信号TST1は、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の値を上限値AOMAXと下限値AOMINとの間の値にするための中間値テスト信号を含む。そして、故障診断回路80は、中間値テスト信号がアナログ/デジタル変換回路60によって変換されたデジタル信号ADOの値が所定の範囲AO1~AO2に含まれない場合にアナログ/デジタル変換回路60が故障であると診断する。したがって、本実施形態によれば、アナログ/デジタル変換回路60の出力信号の上限値と下限値の間の値が異常となる故障を診断することができる。
また、本実施形態では、第2テスト信号TST2は、デジタルフィルター73をテストするためのデジタルフィルターテスト信号を含む。そして、故障診断回路80は、デジタルフィルターテスト信号の値が変化してから所定時間後のデジタル信号DFOの値が基準値と一致しない場合にデジタル信号処理回路70が故障であると診断する。例えば、デジタルフィルターテスト信号は、期間T1が開始するときに0からDIHに変化し、期間T1においてDIHを保持した後、DIHから0に変化する。さらに、デジタルフィルターテスト信号は、期間T2が開始するときに0からDILに変化し、期間T2においてDILを保持した後、DILから0に変化する。したがって、本実施形態によれば、例えば、出荷前にスキャンテスト等によってデジタル信号処理回路70の故障の有無が検査される従来の物理量センサー1とは異なり、デジタルフィルター73の応答特性を利用したデジタル信号処理回路70の故障診断を常時行うことができる。
また、本実施形態によれば、デジタル信号処理回路70は、汎用の加算器と乗算器を兼用してデジタルフィルター73及びデジタル補正回路74を実現するので、デジタルフィルター73の故障診断によりデジタル補正回路74の故障診断も行われることになり、物理量検出回路2及び物理量センサー1の信頼性が向上する。
1-8.変形例
例えば、上記の実施形態において、DIH,DIL,DOH、DOL、AO1,AO2等の各値、期間T1,T2等の故障診断に用いられる各種のデータは、記憶部110に可変に設定されてもよい。
また、上記の実施形態では、デジタルフィルター73の次数及び係数値が、サブチャンネル6dでは第1チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定され、サブチャンネル6eでは第3チャンネルや第4チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定される例を挙げたが、これに限られない。例えば、デジタルフィルター73の次数及び係数値は、サブチャンネル6d,6eともに、第1チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定されてもよいし、第3チャンネルあるいは第4チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定されてもよい。また、デジタルフィルター73の故障診断用のサブチャンネルは2つに限られない。例えば、デジタルフィルター73の次数及び係数値が第1チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定され、入力信号の立ち上がりのステップ応
答及び立ち下がりのステップ応答がテストされる2つのサブチャンネルと、デジタルフィルター73の次数及び係数値が第3チャンネルあるいは第4チャンネルにおけるデジタルフィルター73と同じとなるように設定され、入力信号の立ち上がりのステップ応答及び立ち下がりのステップ応答がテストされる2つのサブチャンネルとからなる4つのサブチャンネルが設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、アナログ/デジタル変換回路60は、差動信号が入力され、当該差動信号をデジタル信号ADOに変換しているが、シングルエンドの信号が入力され、当該シングルエンドの信号をデジタル信号ADOに変換してもよい。
また、上記の実施形態では、物理量センサー1は、角速度検出素子3と、加速度検出素子4Xと、加速度検出素子4Yとを含むが、これらの物理量検出素子の一部のみを有するセンサーであってもよい。また、物理量センサー1は、角速度や加速度以外の物理量を検出する物理量検出素子、例えば、角加速度、速度、力などの物理量を検出する物理量検出素子を含んでもよい。
また、上記の実施形態では、角速度検出素子3の振動片がダブルT型の水晶振動片である例を挙げたが、各種の物理量を検出する物理量検出素子の振動片は、例えば、音叉型やくし歯型であってもよいし、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型であってもよい。また、物理量検出素子の振動片の材料としては、水晶(SiO2)の代わりに、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料を用いてもよいし、シリコン半導体を用いてもよい。また、物理量検出素子の振動片は、例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。
また、上記の実施形態では、圧電型の角速度検出素子3や静電容量型の加速度検出素子4X,4Yを例示したが、各種の物理量を検出する物理量検出素子は、圧電型や静電容量型の素子に限らず、動電型、渦電流型、光学型、ひずみゲージ型等の素子であってもよい。また、物理量検出素子の検出方式は、振動式に限らず、例えば、光学式、回転式、流体式であってもよい。
2.電子機器
図10は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。図10に示すように、本実施形態の電子機器300は、物理量センサー310、処理回路320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370を含む。なお、本実施形態の電子機器は、図10の構成要素の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー310は、物理量を検出して検出結果を処理回路320に出力する。物理量センサー310として、例えば、上述した本実施形態の物理量センサー1を適用することができる。
処理回路320は、物理量センサー310の出力信号に基づく処理を行う。具体的には、処理回路320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量センサー310と通信し、物理量センサー310の出力信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、処理回路320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部装置とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を処理回路320に出力する。
ROM340は、処理回路320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、処理回路320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、処理回路320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、処理回路320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、処理回路320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
物理量センサー310として、例えば上述した本実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、モバイル型、ラップトップ型、タブレット型などのパーソナルコンピューター、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、デジタルカメラ、インクジェットプリンターなどのインクジェット式吐出装置、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡等の医療機器、魚群探知機、各種測定機器、車両、航空機、船舶等の計器類、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、歩行者自立航法(PDR:Pedestrian Dead Reckoning)装置等が挙げられる。
図11は、本実施形態の電子機器300の一例であるデジタルカメラ1300を模式的に示す斜視図である。なお、図11には、外部機器との接続についても簡易的に示している。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成する。
デジタルカメラ1300におけるケース1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側には、光学レンズやCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される
。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。デジタルカメラ1300は、例えば、角速度センサーである物理量センサー310を有し、物理量センサー310の出力信号を用いて、例えば手振れ補正等の処理を行う。
3.移動体
図12は、本実施形態の移動体の一例を示す図である。図12に示す移動体400は、物理量センサー410、処理回路440,450,460、バッテリー470、ナビゲーション装置480を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図12の構成要素の一部を省略し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー410、処理回路440,450,460、ナビゲーション装置480は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。
物理量センサー410は、物理量を検出して検出結果を処理回路440,450,460に出力する。
処理回路440,450,460は、物理量センサー410の出力信号に基づく処理を行う。例えば、処理回路440,450,460は、それぞれ、物理量センサー410の出力信号を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う。
ナビゲーション装置480は、内蔵のGPS受信機の出力情報に基づき、移動体400の位置や時刻その他の各種の情報をディスプレイに表示する。また、ナビゲーション装置480は、GPSの電波が届かない時でも物理量センサー410の出力信号に基づいて移動体400の位置や向きを特定し、必要な情報の表示を継続する。
例えば、物理量センサー410として、上述した各実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、電気自動車等の自動車、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…物理量センサー、2…物理量検出回路、3…角速度検出素子、4X…加速度検出素子、4Y…加速度検出素子、10…角速度信号処理回路、11…駆動回路、12…検出回路、20…加速度信号処理回路、21…駆動回路、22X…検出回路、22Y…検出回路、30…温度センサー、40…第1テスト信号生成回路、50…選択回路、51p,51n,52p,52n,53p,53n,54p,54n,55p,55n…ローパスフィル
ター、56…マルチプレクサー、60…アナログ/デジタル変換回路、61…プリチャージ回路、62…プログラマブルゲインアンプ、63…逐次比較型アナログ/デジタル変換器、64…SAR制御回路、70…デジタル信号処理回路、71…スイッチ回路、72…浮動小数点変換回路、73…デジタルフィルター、74…デジタル補正回路、75…固定小数点変換回路、80…故障診断回路、90…第2テスト信号生成回路、100…制御回路、110…記憶部、120…インターフェース回路、130…発振回路、140…電源回路、200…ロジック回路、300…電子機器、310…物理量センサー、320…処理回路、330…操作部、340…ROM、350…RAM、360…通信部、370…表示部、400…移動体、410…物理量センサー、440,450,460…処理回路、470…バッテリー、480…ナビゲーション装置、1300…デジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター

Claims (11)

  1. 物理量を検出する物理量検出素子の出力信号に基づいて、前記物理量に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路と、
    順番に繰り返される複数の期間のうちの第1期間において前記検出信号を第1デジタル信号に変換し、前記複数の期間のうちの第2期間において第1テスト信号を第2デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路と、
    前記第1期間において前記第1デジタル信号を処理して第3デジタル信号を生成し、前記第2期間において第2テスト信号を処理して第4デジタル信号を生成するデジタル信号処理回路と、
    前記第2期間において前記第1テスト信号を生成する第1テスト信号生成回路と、
    前記第2期間において前記第2テスト信号を生成する第2テスト信号生成回路と、
    前記第2期間において、前記第2デジタル信号に基づく前記アナログ/デジタル変換回路の故障診断と前記第4デジタル信号に基づく前記デジタル信号処理回路の故障診断とを行う故障診断回路と、を含む、物理量検出回路。
  2. 前記第1テスト信号は、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を上限値にするための上限値テスト信号と、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を下限値にするための下限値テスト信号と、を含み、
    前記故障診断回路は、
    前記上限値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記上限値と一致しない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断し、前記下限値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記下限値と一致しない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断する、請求項1に記載の物理量検出回路。
  3. 前記第1テスト信号は、前記アナログ/デジタル変換回路の出力信号の値を前記上限値と前記下限値との間の値にするための中間値テスト信号を含み、
    前記故障診断回路は、
    前記中間値テスト信号が前記アナログ/デジタル変換回路によって変換された前記第2デジタル信号の値が前記上限値と前記下限値との間の所定の範囲に含まれない場合に前記アナログ/デジタル変換回路が故障であると診断する、請求項2に記載の物理量検出回路。
  4. 前記デジタル信号処理回路は、デジタルフィルターを含み、
    前記第2テスト信号は、前記デジタルフィルターをテストするためのデジタルフィルターテスト信号を含み、
    前記故障診断回路は、
    前記デジタルフィルターテスト信号の値が変化してから所定時間後の前記第4デジタル信号の値が基準値と一致しない場合に前記デジタル信号処理回路が故障であると診断する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の物理量検出回路。
  5. 前記基準値は、
    前記デジタルフィルターの出力信号の値が飽和する前の値である、請求項4に記載の物理量検出回路。
  6. 前記デジタルフィルターテスト信号は、第1の値から第2の値に変化し、前記第2の値を保持した後、前記第2の値から前記第1の値に変化する、請求項4又は5に記載の物理量検出回路。
  7. 前記デジタルフィルターテスト信号は、前記第1の値から第3の値に変化し、前記第3の値を保持した後、前記第3の値から前記第1の値に変化し、
    前記第1の値は、前記第2の値と前記第3の値との間の値である、請求項6に記載の物理量検出回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の物理量検出回路と、
    前記物理量検出素子と、を備えた、物理量センサー。
  9. 請求項8に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーの出力信号に基づく処理を行う処理回路と、を備えた、電子機器。
  10. 請求項8に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーの出力信号に基づく処理を行う処理回路と、を備えた、移動体。
  11. 物理量を検出する物理量検出素子と、前記物理量検出素子の出力信号に基づいて、前記物理量に応じた検出信号を生成する検出信号生成回路と、順番に繰り返される複数の期間のうちの第1期間において前記検出信号を第1デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路と、前記第1期間において前記第1デジタル信号を処理して第3デジタル信号を生成するデジタル信号処理回路と、を含む物理量センサーの故障診断方法であって、
    前記複数の期間のうちの第2期間において、第1テスト信号を生成する第1テスト信号生成工程と、
    前記第2期間において、第2テスト信号を生成する第2テスト信号生成工程と、
    前記第2期間において、前記アナログ/デジタル変換回路が前記第1テスト信号を第2デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換工程と、
    前記第2期間において、前記デジタル信号処理回路が前記第2テスト信号を処理して第4デジタル信号を生成するデジタル信号処理工程と、
    前記第2期間において、前記第2デジタル信号に基づく前記アナログ/デジタル変換回路の故障診断を行う第1故障診断工程と、
    前記第2期間において、前記第4デジタル信号に基づく前記デジタル信号処理回路の故障診断を行う第2故障診断工程と、を含む、物理量センサーの故障診断方法。
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