JP6268050B2 - 板材及びこれを備えた筒状構造物並びに筒状構造物の製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための前記板材であって、前記軸方向に互いに溶接された一対の板材片を有し、前記板材片同士の間の溶接線は、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含み、前記板材片の少なくとも一方には、当該板材片の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理が前記処理対象溶接線に沿って施され、前記疲労強度向上処理は、ピーニングであり、前記処理対象溶接線は、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に設けられている、板材を提供する。
さらに、本発明は、軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための方法であって、前記複数の板材を準備する準備工程と、前記複数の板材の少なくとも1つに対し、当該少なくとも1つの板材の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理を施す処理施行工程と、前記処理施行工程後に前記複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接する溶接工程とを含み、前記準備工程では、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含む溶接線に沿って、前記少なくとも1つの板材を形成するための一対の板材片を前記軸方向に互いに溶接し、前記処理施行工程では、前記一対の板材片の少なくとも一方に対し前記処理対象溶接線に沿って前記疲労強度向上処理を施し、前記準備工程では、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に前記処理対象溶接線を画定可能な一対の板材片を準備し、前記処理施行工程では、ピーニングを施す、筒状構造物の製造方法を提供する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る油圧ショベル1は、一対のクローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメント4とを備えている。
第1実施形態において、第一溶接線L1、L4及び中継溶接線L3、L5がそれぞれ直線に設定されているが、これらの溶接線は直線に限定されない。
前記各実施形態では、側板片16、17が中継部材16b、17bを有しているが、中継部材を省略することもできる。
A2 処理用角度
A3、A5 第一中継用角度
D1 軸方向
J 軸線
L1、L6 第一溶接線
L2 処理対象溶接線
L3、L7 第一中継溶接線
L4、L8 第二溶接線
L5、L9 第二中継溶接線
R1 ピーニング処理(疲労強度向上処理の一例)
W1、W2 溶接部(溶接工程により形成される溶接部の一例)
5 ブーム(筒状構造物の一例)
11 側板(板材の一例)
12 第一連結部材(板材の一例)
13 第二連結部材(板材の一例)
16、17、18 側板片(板材片の一例)
16a、17a 側板片本体(板材片本体の一例)
17b 第一中継部材(中継部材の一例)
Claims (13)
- 軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための前記板材であって、
前記軸方向に互いに溶接された一対の板材片を有し、
前記板材片同士の間の溶接線は、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含み、
前記板材片の少なくとも一方には、当該板材片の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理が前記処理対象溶接線に沿って施され、
一方の板材片は、他方の板材片との間で前記処理対象溶接線に沿って溶接された板材片本体と、他方の板材片に対して前記第一溶接線に沿って溶接されているとともに前記板材片本体に対して中継溶接線に沿って前記軸方向に溶接された中継部材とを有し、
前記中継溶接線は、前記板材の縁部に設けられているとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな中継用角度となるように配置されている、板材。 - 前記第一溶接線及び前記中継溶接線は、前記第一溶接線と前記処理対象溶接線との連結点において互いに連結されているとともに、それぞれ前記処理対象溶接線から前記軸方向の逆向きに延びる、請求項1に記載の板材。
- 前記疲労強度向上処理は、ピーニングであり、
前記処理対象溶接線は、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に設けられている、請求項1又は2に記載の板材。 - 軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための前記板材であって、
前記軸方向に互いに溶接された一対の板材片を有し、
前記板材片同士の間の溶接線は、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含み、
前記板材片の少なくとも一方には、当該板材片の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理が前記処理対象溶接線に沿って施され、
前記疲労強度向上処理は、ピーニングであり、
前記処理対象溶接線は、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に設けられている、板材。 - 前記第一溶接線の前記軸方向に対する角度は、45°以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の板材。
- 前記板材片同士の間の溶接線は、前記処理対象溶接線から前記板材の前記第一溶接線と反対側の縁部まで延びるとともに、前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第二角度となるように配置された第二溶接線を含んでいる、請求項1〜5の何れか1項に記載の板材。
- 軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物であって、
前記軸線を取り囲むように配置された複数の板材を備え、
前記複数の板材の互いに隣接する縁部同士が溶接され、
前記複数の板材の少なくとも1つは、請求項1〜6の何れか1項に記載の板材である、筒状構造物。 - 軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための方法であって、
前記複数の板材を準備する準備工程と、
前記複数の板材の少なくとも1つに対し、当該少なくとも1つの板材の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理を施す処理施行工程と、
前記処理施行工程後に前記複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接する溶接工程とを含み、
前記準備工程では、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含む溶接線に沿って、前記少なくとも1つの板材を形成するための一対の板材片を前記軸方向に互いに溶接し、
前記処理施行工程では、前記一対の板材片の少なくとも一方に対し前記処理対象溶接線に沿って前記疲労強度向上処理を施し、
前記準備工程では、一方の板材片として、他方の板材片との間で前記処理対象溶接線を画定可能な板材片本体と、前記他方の板材片との間で前記第一溶接線を画定可能で、かつ、前記板材片本体との間で中継溶接線を画定可能な中継部材とを有する板材片を準備し、前記処理対象溶接線に沿って前記他方の板材片と前記板材片本体とを溶接するとともに前記第一溶接線及び前記中継溶接線に沿って前記他方の板材片及び前記板材片本体に対して前記中継部材を溶接し、
前記中継溶接線は、前記板材の縁部に設けられているとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな中継用角度となるように配置されている、筒状構造物の製造方法。 - 前記準備工程では、前記第一溶接線と前記処理対象溶接線との連結点において互いに連結され、かつ、それぞれ前記処理対象溶接線から前記軸方向の逆向きに延びる前記第一溶接線及び前記中継溶接線を画定可能な一対の板材片を準備する、請求項8に記載の筒状構造物の製造方法。
- 前記準備工程では、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に前記処理対象溶接線を画定可能な一対の板材片を準備し、
前記処理施行工程では、ピーニングを施す、請求項8又は9に記載の筒状構造物の製造方法。 - 軸線を取り囲むように配置された複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接することにより、軸方向に延びるとともに前記軸方向と直交する方向において閉断面を有する筒状構造物を製造するための方法であって、
前記複数の板材を準備する準備工程と、
前記複数の板材の少なくとも1つに対し、当該少なくとも1つの板材の疲労強度を向上するための疲労強度向上処理を施す処理施行工程と、
前記処理施行工程後に前記複数の板材の互いに隣接する縁部同士を溶接する溶接工程とを含み、
前記準備工程では、前記軸方向に対する角度が処理用角度となるように配置された処理対象溶接線と、前記処理対象溶接線から前記板材の縁部まで延びるとともに前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第一角度となるように配置された第一溶接線とを含む溶接線に沿って、前記少なくとも1つの板材を形成するための一対の板材片を前記軸方向に互いに溶接し、
前記処理施行工程では、前記一対の板材片の少なくとも一方に対し前記処理対象溶接線に沿って前記疲労強度向上処理を施し、
前記準備工程では、前記板材において当該板材と隣接する他の板材との溶接時の温度が400℃以下となる領域に前記処理対象溶接線を画定可能な一対の板材片を準備し、
前記処理施行工程では、ピーニングを施す、筒状構造物の製造方法。 - 前記準備工程では、前記軸方向に対する角度が45°以下である前記第一溶接線を画定可能な一対の板材片を準備する、請求項8〜11の何れか1項に記載の筒状構造物の製造方法。
- 前記準備工程では、前記処理対象溶接線から前記板材の前記第一溶接線と反対側の縁部まで延びるとともに、前記軸方向に対する角度が前記処理用角度よりも小さな第二角度となるように配置された第二溶接線を画定可能な前記一対の板材片を準備するとともに、前記第二溶接線に沿って一対の板材片同士を溶接する、請求項8〜12の何れか1項に記載の筒状構造物の製造方法。
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