JP6268031B2 - 真空バルブ - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、真空バルブに関する。
図15は、従来の真空バルブの構成の一例を示す断面図である。図15に示すように従来の真空バルブでは、セラミックスなどの絶縁容器601の両端開口部に、固定側封着金具602と可動側封着金具603が封着される。固定側封着金具602には、固定側通電軸604が貫通固定され、端部に固定側電極605が固着される。
固定側電極605に対向して可動側電極606が、可動側封着金具603を移動自在に貫通する可動側通電軸607の端部に固着される。固定側電極605および可動側電極606により軸方向の磁界(縦磁界)が印加される。
可動側通電軸606の中間部には、伸縮自在のベローズ608の一端が封着される。ベローズ608の他端は、可動側封着金具603の開口部に封着される。絶縁容器601の内面には、電極605,606を包囲するように設けられた筒状のシールド609が固定される。
このように構成される真空バルブは樹脂等の絶縁材料でモールドされ、絶縁部610が形成される。絶縁部610の外周表面には、例えば銀塗料などの導電性塗料が塗布されることなどにより、導電部611が形成される。
上記の真空バルブは、図示しない操作機構が駆動することにより操作機構に接続された可動側通電軸607が軸方向に移動し、固定側電極605と可動側電極606が電気的に接離する。電極605,606が開極することによりアークが生じるが、縦磁界の効果により、アークは電極605,606の接点全域に拡散される。
しかし、電極605,606間の距離が大きくなると、縦磁界が低下し、アークを電極605,606の接点全域に拡散させることが困難な場合がある。また、電界緩和のために電極605,606の接点端部の曲率半径を大きくする場合、接点の厚さが厚くなるため、電極605,606とアークとの距離が大きくなり、そのことによっても縦磁界が低下する。その結果、大電流を遮断するためには電極605,606を大きくする必要が生じてしまう。
そこで、本発明の実施形態はこれらの課題を解決するために、電極間に発生する縦磁界を向上させることができる真空バルブを提供するものである。
実施形態の真空バルブは、一方に開口面を有し、内部に空洞部が形成されるカップ状であり、軸方向を斜めに横切る螺旋状の複数の電極スリットが外周側面に設けられる電極と、前記開口面とは反対側の前記電極の他方の面に取り付けられる通電軸と、前記通電軸側に開口した第1の凹部を有し、前記電極の前記開口面側に取り付けられる接点と、前記第1の凹部に配置され、前記接点よりも低い抵抗率を有し、外周端部を始点として内側にかけて接続板スリットが設けられる接続板とを有し、前記接点側から見て前記接続板スリットの中心軸は、前記接続板の中心と前記接続板スリットの前記始点における半径方向の中心とを結ぶ線に対して、前記螺旋の回転方向に傾斜している。
以下、実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図、図2は、第1の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
図1は、第1の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図、図2は、第1の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
真空バルブ全体の構成については、背景技術の項で説明した図15と同様であるため省略する。
固定側電極と可動側電極は同様の構成であるため、図1および図2では、一方の電極部100のみを記載して説明する。
第1の実施形態の真空バルブに係る電極部100は、電極101、接点102、通電軸103、補強部材104、接続板105を有する。
電極101は、一方に開口面を有し、内部に空洞部101bが形成されるカップ状であり、例えば銅などの導電率の高い材料からなる。電極101の外周側面には、軸方向を斜めに横切る螺旋状の電極スリット101aが複数本設けられる。電極101の開口面には、遮断性能の優れた例えば銅−クロム合金からなる接点102の一方の面が固着される。接点102の他方の面は、対向する図示しない接点と接離する。
開口面とは反対側に位置する電極101の他方の面には、軸方向に電流が流れる通電軸103が固着される。
空洞部101b内には、空洞部101bの底部と、接点102の一方の面とを機械的に支持固定し、絶縁物やステンレスからなる補強部材104が設けられる。
接点102は、通電軸103側に開口した第1の凹部102aを有しており、第1の凹部102a内に接続板105が配置される。なお、接続板105は、接点102よりも抵抗率の低い材料で構成され、例えば銅が挙げられる。
図2に示すように、接続板105は、外周端部を始点として内側にかけて接続板スリット105aが複数本設けられる。ここで、接続板スリット105aの中心軸10は、接続板105の中心11と接続板スリット105aの始点における半径方向の中心12とを結ぶ線13に対して、電極スリット101aの螺旋の回転方向に傾いている。
図1において電極スリット101aは右肩上がりであり、螺旋の回転方向は「右」である。すなわち、接点102側から見て接続板スリット105aの中心軸10は、接続板105の中心11と接続板スリット105aの始点における半径方向の中心12とを結ぶ線13に対して、右側に傾いている。電極スリット101aが左肩上がりの螺旋状である場合には、螺旋の回転方向は「左」を表し、接点102側から見て接続板スリット105aの中心軸10は、接続板105の中心11と接続板スリット105aの始点における半径方向の中心12とを結ぶ線13に対して、左側に傾いて構成される。
次に本実施形態の真空バルブの作用について図1および図2を用いて説明する。
電極101の開口面は接点102と接続板105に接しているが、接続板105は接点102よりも抵抗率の低い材料で構成されているため抵抗が小さい。そのため、電流遮断時に電極部を流れる電流の多くは、通電軸103、電極101、接続板105、接点102の経路で流れ、接点105と対向する図示しない接点間に発生したアークを介して、対向する図示しない接点へと流れる。
通電軸103から電極101を流れる電流14は、電極スリット101aにより向きが制限され、図1に示すように、電極スリット101a間を通る。そのため、電極101を流れる電流14の周方向成分により、図1の上方向の縦磁界が発生する。
また、接続板スリット105aの中心軸10は、接続板105の中心11と接続板スリット105aの始点における半径方向の中心12とを結ぶ線13に対して、電極スリット101aの螺旋の回転方向(図1の場合は右)に傾いている。
そのため、接続板105を流れる電流15は、図2に示すように、接続板スリット105aにより向きが制限され、接続板105を流れる電流15の周方向成分によっても図1の上方向の縦磁界が発生する。
以上説明した第1の実施形態に係る真空バルブによれば、電極101を流れる電流14によって生じる縦磁界に加え、接続板105を流れる電流15によっても同方向の縦磁界を発生させることが可能となり、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界を強めることができる。
そのため、対向する電極間の距離を大きくした場合や接点102の厚さを厚くした場合でも十分な縦磁界を得ることができ、アークを接点102全域に拡散するように効果的に制御可能となる。このことにより、大電流を遮断する際にも電極101や接点102を大きくする必要がなく、コスト削減に繋がる。
さらに、図2に示すように、接点102側から見て電極スリット101aと接続板スリット105aの少なくとも一部が重なるように構成されることにより、電極101から接続板105に電流が流れ込んだ際、電流16のような縦磁界を弱める向きに電流が流れるのを抑制し、縦磁界を強める向き(電流15)に電流が流れやすくなる。
そのため、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の構成について、図3を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図3は、第2の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
第2の実施形態の構成について、図3を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図3は、第2の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、電極101と接点102との間に間隙201が形成され、電極101は接続板105とのみ接する点にある。
このように構成された真空バルブでは、通電軸103から電極101を流れた電流は、直接接点102には流れ込まず、全て接続板105に流れ込む。そのため、接続板105を流れる電流15が増加し、第1の実施形態で得られる効果に加えて、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の構成について、図4、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図4は、第3の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図であり、図5は、第3の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
第3の実施形態の構成について、図4、図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図4は、第3の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図であり、図5は、第3の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
この第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、接触部301を有する点にある。接触部301は、電極101と接点102の間に設けられる。すなわち、接触部301以外では、電極101と接点102は接していない。
電極スリット101aに対して接触部301は、接点102側から見て螺旋の回転方向と反対側(図5の場合は電極スリット101aの円周方向左側)に位置し、電極スリット101aの近傍に設けられる。また、接続板スリット105aは、接続部301から見て電極スリット101aの反対側かつ、接続部301の近傍に設けられる。
このように構成された真空バルブでは、通電軸103から電極101を流れた電流は、接触部301を介して全て接続板105に流れ込む。そのため、接続板105を流れる電流15が増加し、第1の実施形態で得られる効果に加えて、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることが可能となる。
さらに、電極スリット101aに対して接触部301が、接点102側から見て螺旋の回転方向と反対側に位置し、電極スリット101aの近傍に設けられるため、電極101を流れる電流14の円周方向成分が増加し、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることが可能となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の構成について、図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図6は、第4の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
第4の実施形態の構成について、図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図6は、第4の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
この第4の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、接続板スリット105aが電極スリット101aの螺旋方向に沿って斜めに形成される点である。
このように構成された真空バルブでは、接続板スリット105aにより接続板105に流れ込む電流は方向が制限される(図6中、電流17)。そのため、接続板105を流れる電流の円周方向成分が増加し、第1の実施形態で得られる効果に加えて、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることが可能となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の構成について、図7、図8を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図7は、第5の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図であり、図8は、第5の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
第5の実施形態の構成について、図7、図8を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図7は、第5の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図であり、図8は、第5の実施形態に係る真空バルブの電極部を接点側から見た透過上面図である。
この第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、接点102が電極101側とは反対側の面、すなわち、対向する図示しない接点と接離する面に窪み501を有する点である。
接点102が窪み501を有することにより、接点102が対向する図示しない接点との投入状態であるとき、接点同士は接触部18で接し、開極時にアークは接触部18で発生する。なお、図8中の破線Aの内側が窪み501に対応した位置を示しており、破線Aと破線Bで囲まれた領域Cが接触部18に対応した位置を示している。
ここで、接続板スリット105aは、接続板105の外周端部における始点から窪み501に対応する位置まで設けられる。すなわち、領域Cは接続板スリット105a間に位置する。
接続板105において、接続板スリット105a間に位置する領域Cを流れる電流は接続板スリット105aにより方向が制限され、円周方向成分が大きくなり、領域Cには強い縦磁界が発生する。窪み501により、強い縦磁界が発生する領域Cに対応した接触部18にアークを発生させることで、アークに縦磁界の影響をより与えることができる。
そのことにより、第1の実施形態で得られる効果に加えて、よりアークを安定的に制御可能となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態の構成について、図9を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図9は、第6の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
第6の実施形態の構成について、図9を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図9は、第6の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
この第6の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、磁性体401を有する点である。
磁性体401は、例えば純鉄製の筒状であり、電極101の空洞部101b内に配置される。ここで、磁性体401と電極101の内側面との間および磁性体401と接続板105との間には、これらが電気的に接続しないように間隙が設けられる。間隙を設ける代わりに、磁性体401と電極101の内側面との間や磁性体401と接続板105との間に高抵抗体や絶縁物を配置してもよい。
以上説明した第6の実施形態に係る真空バルブによれば、電極101の空洞部101b内に磁気抵抗の低い磁性体401が配置されることで、第1の実施形態で得られる効果に加えて、接点102と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界をより強めることができる。
(第7の実施形態)
第7の実施形態の構成について、図10を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図10は、第7の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
第7の実施形態の構成について、図10を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図10は、第7の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
この第7の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第2の凹部701を有する点である。
接続板105は、通電軸103側に開口した第2の凹部701を有する。第2の凹部701の半径方向の大きさは、空洞部101bの大きさと略同一(同一を含む)である。
以上説明した第7の実施形態に係る真空バルブによれば、接続板105が第2の凹部701を有するため、接続板を通る電流は接点102に近い位置、すなわち接点102と対向する図示しない接点との間に発生するアークに近い位置を流れる。
そのため、アークに縦磁界の影響をより与えることが可能となり、第1の実施形態で得られる効果に加えて、よりアークを安定的に制御可能となる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態の構成について、図11を用いて説明する。なお、第6の実施形態および第7の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図11は、第8の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
第8の実施形態の構成について、図11を用いて説明する。なお、第6の実施形態および第7の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図11は、第8の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図である。
この第8の実施形態が第6の実施形態および第7の実施形態と異なる点は、磁性体401および第2の凹部701を有し、磁性体401が空洞部101bから第2の凹部701内にかけて延長して配置される点である。
以上説明した第7の実施形態に係る真空バルブによれば、磁性体401が空洞部101bから第2の凹部701内にかけて延長して配置されるため、接点102と対向する図示しない接点との間に発生するアークに近い位置に、磁性体401を配置することができる。
そのため、アークに縦磁界の影響をより与えることが可能となり、第6の実施形態および第7の実施形態で得られる効果に加えて、よりアークを安定的に制御可能となる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態の構成について、図12乃至図14を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図12は、第9の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図、図13は、図12のA−A矢視図、図14は、第9の実施形態に係る真空バルブの接続板を接点側から見た上面図である。なお、図12乃至図14は一対の電極部のうち、一方の電極部900を示している。
第9の実施形態の構成について、図12乃至図14を用いて説明する。なお、第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図12は、第9の実施形態に係る真空バルブの電極部の構成を示す側面図、図13は、図12のA−A矢視図、図14は、第9の実施形態に係る真空バルブの接続板を接点側から見た上面図である。なお、図12乃至図14は一対の電極部のうち、一方の電極部900を示している。
この第9の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は電極部900にある。
電極部900は、通電軸901、接点902、電極903、接続板904を有する。電極903は、腕部905、円弧部906、接続ピン907を有する。
通電軸901の軸方向端部には、通電軸901の軸方向に対して垂直方向外側に延長された腕部905が結合され、円弧部906が腕部905の先端に支持され、通電軸901を中心とした円周方向に沿って円弧状に設けられる。
円弧部906の先端には、接続ピン907が設けられ、円弧部906は接続ピン907を介して接点902と電気的に接続される。接点902は、図示しない対向する接点と接離可能である。
接点902は、通電軸901側に開口した第1の凹部902aを有しており、第1の凹部902a内に接続板904が配置される。なお、接続板904は、接点902よりも抵抗率の低い材料で構成され、例えば銅が挙げられる。
図14に示すように、接続板904は、外周端部を始点として内側にかけて接続板スリット904aが複数本設けられる。ここで、接続板スリット904aの中心軸20は、接続板904の中心21と接続板スリット904aの始点における半径方向の中心22とを結ぶ線23に対して、腕部905から円弧部906を流れる電流24の回転方向とは反対向きに傾いている。
図13において腕部905から円弧部906を流れる電流24の回転方向は反時計回りであり、「左」である。すなわち、図13においては「腕部905から円弧部906を流れる電流24の回転方向とは反対向き」とは「右」を表している。
図14に示すように、接点902側から見て接続板スリット904aの中心軸20は、接続板904の中心21と接続板スリット904aの始点における半径方向の中心22とを結ぶ線23に対して、電流24の回転方向とは反対向きである右側に傾いている。
このように構成された真空バルブでは、遮断動作が行われると、事故電流や負荷電流は、一方の通電軸901から腕部905、円弧部906、接続ピン907、接続板904、接点902を経て、他方の図示しない接点に流入する。
ここで、円弧部906を流れる電流24により接点204間に軸方向の磁界(縦磁界)が生じる(図12の上方向)。
また、接続板904を流れる電流25は、図14に示すように、接続板スリット904aにより向きが制限され、接続板904を流れる電流25の周方向成分によっても図12の上方向の縦磁界が発生する。
以上説明した第1の実施形態に係る真空バルブによれば、電極903の円弧部906を流れる電流24によって生じる縦磁界に加え、接続板904を流れる電流25によっても同方向の縦磁界を発生させることが可能となり、接点902と対向する図示しない接点との間に発生する縦磁界を強めることができる。
そのため、対向する電極間の距離を大きくした場合や接点902の厚さを厚くした場合でも十分な縦磁界を得ることができ、アークを接点902全域に拡散するように効果的に制御可能となる。このことにより、大電流を遮断する際にも電極903や接点902を大きくする必要がなく、コスト削減に繋がる。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100,900…電極部
101,903…電極
101a…電極スリット
101b…空洞部
102,902…接点
102a,902a…第1の凹部
103,901…通電軸
104…補強部材
105,904…接続板
105a,904a…接続板スリット
201…間隙
301…接触部
401…磁性体
501…窪み
601…絶縁容器
602…固定側封着金具
603…可動側封着金具
604…固定側通電軸
605…固定側電極
606…可動側電極
607…可動側通電軸
608…ベローズ
609…シールド
610…絶縁部
611…導電部
701…第2の凹部
905…腕部
906…円弧部
907…接続ピン
101,903…電極
101a…電極スリット
101b…空洞部
102,902…接点
102a,902a…第1の凹部
103,901…通電軸
104…補強部材
105,904…接続板
105a,904a…接続板スリット
201…間隙
301…接触部
401…磁性体
501…窪み
601…絶縁容器
602…固定側封着金具
603…可動側封着金具
604…固定側通電軸
605…固定側電極
606…可動側電極
607…可動側通電軸
608…ベローズ
609…シールド
610…絶縁部
611…導電部
701…第2の凹部
905…腕部
906…円弧部
907…接続ピン
Claims (10)
- 一方に開口面を有し、内部に空洞部が形成されるカップ状であり、軸方向を斜めに横切る螺旋状の複数の電極スリットが外周側面に設けられる電極と、
前記開口面とは反対側の前記電極の他方の面に取り付けられる通電軸と、
前記通電軸側に開口した第1の凹部を有し、前記電極の前記開口面側に取り付けられる接点と、
前記第1の凹部に配置され、前記接点よりも低い抵抗率を有し、外周端部を始点として内側にかけて接続板スリットが設けられる接続板と
を有し、
前記接点側から見て前記接続板スリットの中心軸は、前記接続板の中心と前記接続板スリットの前記始点における半径方向の中心とを結ぶ線に対して、前記螺旋の回転方向に傾斜している真空バルブ。 - 前記接点側から見て前記電極スリットと前記接続板スリットの少なくとも一部が重なる請求項1に記載の真空バルブ。
- 前記電極と前記接点との間に間隙を有し、
前記電極と前記接続板とが接する請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。 - 前記電極と前記接点との間に設けられる接続部をさらに有する請求項1または請求項2に記載の真空バルブ。
- 前記接続板スリットは、前記電極スリットの前記螺旋方向に沿って斜めに形成される請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の真空バルブ。
- 前記接点は、前記電極側とは反対側の面に窪みを有し、
前記接続板スリットは、前記始点から少なくとも前記窪みに対応する位置まで設けられる請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の真空バルブ。 - 前記空洞部内に配置される磁性体をさらに有する請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の真空バルブ。
- 前記接続板は、前記通電軸側に開口した第2の凹部を有し、
前記第2の凹部の半径方向の大きさは、前記電極の前記空洞部の大きさと略同一である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の真空バルブ。 - 前記磁性体は、前記第2の凹部内まで延長して配置される請求項8に記載の真空バルブ。
- 軸方向に電流が流れる通電軸と、
前記通電軸の軸方向に対して垂直方向外側に延長された腕部と、
前記腕部の先端に支持され、前記通電軸を中心とした円周方向に沿って円弧状に設けられた円弧部と、
前記円弧部に設けられる接続ピンと、
前記通電軸側に開口した第1の凹部を有し、前記接続ピンを介して前記円弧部と電気的に接続される接点と、
前記凹部に配置され、前記接点よりも低い抵抗率を有し、外周端部を始点として内側にかけて接続板スリットが設けられる接続板と
を有し、
前記接点側から見て前記接続板スリットの中心軸は、前記接続板の中心と前記接続板スリットの前記始点における半径方向の中心とを結ぶ線に対して、前記腕部から円弧部を流れる電流の回転方向とは反対向きに傾斜している真空バルブ。
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