JP7067879B2 - 真空バルブ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、真空バルブに関する。
真空バルブは、互いに近接及び離間が可能な二つの電極を有する。電極は、二つの電極に電流が流れた場合に磁界を発生させるコイル部と、他の電極に接触する接触子と、を有する。コイル部により発生させられた磁界は、二つの電極の接触子の間に発生するアークを拡散させる。例えば、電極の内部に磁性体が配置されることで、磁界の強さが向上する。
特開2008-262772号公報
コイル部を厚くすることで、真空バルブの電気抵抗が低減される。この場合、磁性体と接触子の端部との間の距離が長くなるため、アークが拡散される接触子上の範囲が狭くなってしまう。
一つの実施形態に係る真空バルブは、電極と、接触子と、コイル部と、磁性体とを備える。前記接触子は、前記電極に対し、軸方向に相対的に近付き又は遠ざかることが可能であり、前記電極と接触可能である。前記コイル部は、前記接触子から前記軸方向に離間する第1の壁と、前記第1の壁から突出して前記接触子に接続されるとともに第1のスリットが設けられた第2の壁と、を有し、前記第2の壁の径方向内側に空間が設けられ、前記接触子を介して前記電極との間に電流が流れたときに前記軸方向に磁力線が延びる磁界を発生させる。前記磁性体は、少なくとも部分的に前記空間に配置され、前記第1の壁に支持され、前記第2の壁から離間する。前記第2の壁は、前記空間に面する第1の内周面と、前記空間に面し、前記第1の内周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の内周面よりも前記径方向外側に位置する第2の内周面と、を有する。前記磁性体は、前記第1の内周面に向く第1の外周面と、前記第2の内周面に向き、前記第1の外周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の外周面よりも前記径方向外側に位置する第2の外周面と、を有する。
図1は、第1の実施形態に係る真空バルブを示す断面図である。 図2は、第1の実施形態の第1の電極及び第2の電極を示す正面図である。 図3は、第1の実施形態の第1の電極又は第2の電極を示す断面図である。 図4は、第1の実施形態の第1の電極又は第2の電極を、接触子を除いて示す平面図である。 図5は、第2の実施形態に係る第1の電極又は第2の電極を、接触子を除いて示す平面図である。 図6は、第3の実施形態に係る第1の電極又は第2の電極を示す断面図である。 図7は、第4の実施形態に係る第1の電極又は第2の電極を示す断面図である。 図8は、第5の実施形態に係る第1の電極又は第2の電極を示す平面図である。 図9は、第5の実施形態の第1の電極又は第2の電極を示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、第1の実施形態に係る真空バルブ10を示す断面図である。真空バルブ10は、例えば、真空遮断器とも称され得る。例えば図1に示すように、真空バルブ10は、第1の電極11と、第2の電極12と、真空容器13と、シールド14と、カバー15とを有する。第1の電極11は、電極の一例である。
各図面に示されるように、真空バルブ10は、一点鎖線で示す中心軸Axに沿って設けられる。以下、中心軸Axに沿う方向を軸方向、中心軸Axと直交する方向を径方向、中心軸Axまわりに回転する方向を周方向と称する。
第1の電極11は、第2の電極12に対して軸方向における一方側(図1における上方向)に位置する。本実施形態において、第1の電極11はいわゆる固定側電極であり、第2の電極12はいわゆる可動側電極である。なお、第1の電極11と第2の電極12とはこれに限らない。
第2の電極12は、第1の電極11に対し、軸方向に相対的に近付き又は遠ざかることが可能である。このため、軸方向は、第1の電極11と第2の電極12の移動方向とも称され得る。
第2の電極12は、第1の電極11に接触する位置と、第1の電極11から離間した位置との間で移動可能である。図1は、第1の電極11から離間した位置に配置された第2の電極12を示す。
第1の電極11と第2の電極12とは、実質的に同じ形状を有する。なお、第1の電極11の形状と第2の電極12の形状とが異なっても良い。第1の電極11と第2の電極12とはそれぞれ、通電軸21と、コイル部22と、接触子23とを有する。コイル部22は、例えば、スリット付電極とも称され得る。接触子23は、例えば、接点とも称され得る。
通電軸21は、軸方向に延び、真空バルブ10の電路となる。コイル部22は、例えば、カップ状に形成され、通電軸21の端部に設けられる。第1の電極11のコイル部22は、第2の電極12に向く通電軸21の端部に設けられる。第2の電極12のコイル部22は、第1の電極11に向く通電軸21の端部に設けられる。通電軸21とコイル部22とは、例えば、無酸素銅のような導体によって作られる。
接触子23は、コイル部22の端部に、例えば鑞付けによって固定される。第1の電極11の接触子23は、第2の電極12に向くコイル部22の端部に設けられる。第2の電極12の接触子23は、第1の電極11に向くコイル部22の端部に設けられる。接触子23は、例えば、銅クロムのような導体によって作られる。接触子23は、コイル部22に電気的に接続される。
第1の電極11と第2の電極12とが接触するとき、第1の電極11の接触子23が、第2の電極12の接触子23に接触する。これにより、第1の電極11と第2の電極12とが電気的に接続され、真空バルブ10が閉極状態となる。
第1の電極11と第2の電極12との一部は、真空容器13の内部に収容される。例えば、第1の電極11及び第2の電極12の、通電軸21の一部と、コイル部22と、接触子23とが、真空容器13の内部に収容される。第1の電極11と第2の電極12とは、真空容器13の内部で接触及び離間可能である。真空容器13は、絶縁容器41と、二つの封止部42,43と、ベローズ44とを有する。
絶縁容器41は、アルミナのような絶縁体によって作られる。絶縁容器41は、例えば、軸方向に延びる円筒形に形成される。絶縁容器41は、他の形状に形成されても良い。絶縁容器41は、二つの端部41a,41bを有する。端部41aは、軸方向における絶縁容器41の一方の端部である。端部41bは、軸方向における絶縁容器41の他方の端部である。
一方の封止部42は、絶縁容器41の端部41aに取り付けられる。封止部42に孔42aが設けられる。第1の電極11の通電軸21が、封止部42の孔42aを通される。第1の電極11の通電軸21は、封止部42に固着される。
他方の封止部43は、絶縁容器41の端部41bに取り付けられる。封止部43に孔43aが設けられる。第2の電極12の通電軸21が、封止部43の孔43aを移動可能に通される。
ベローズ44は、伸縮自在に軸方向に延びる。ベローズ44の一方の端部44aは、封止部43に固着される。ベローズ44の他方の端部44bは、第2の電極12の通電軸21に固着される。このため、ベローズ44は、第2の電極12の移動に合わせて伸長又は収縮する。二つの封止部42,43とベローズ44とは、絶縁容器41の端部41a,41bを気密に封止する。
シールド14及びカバー15は、真空容器13の内部に配置される。シールド14は、略筒状に形成され、第1の電極11及び第2の電極12の接触子23を囲む。カバー15は、第2の電極12のコイル部22と、ベローズ44との間に位置し、ベローズ44を覆う。
第1の電極11と第2の電極12とが接触すると、第1の電極11と第2の電極12とに定格電流が流れる。第1の電極11と第2の電極12とが接触及び離間するとき、第1の電極11と第2の電極12との間にアークが発生することがある。
アークにより、第1の電極11と第2の電極12とから、蒸発又は溶融した金属が発生する可能性がある。シールド14は、蒸発又は溶融した金属が絶縁容器41に付着して、絶縁容器41の絶縁抵抗が低下することを抑制する。カバー15は、蒸発又は溶融した金属がベローズ44に付着することを抑制する。
図2は、第1の実施形態の第1の電極11及び第2の電極12を示す正面図である。図3は、第1の実施形態の第1の電極11又は第2の電極12を示す断面図である。図3は、第2の電極12を代表的に示す。しかし、第1の電極11と第2の電極12とが同じ形状を有するため、図3は実質的に第1の電極11をも示す。
図3に示すように、接触子23は、径方向に広がる略円盤状に形成される。なお、接触子23は、他の形状に形成されても良い。接触子23は、接触面23aと、背面23bとを有する。背面23bは、第1の面の一例である。
接触面23aは、略平坦に形成される。図2に示すように、第1の電極11の接触子23の接触面23aと、第2の電極12の接触子23の接触面23aとは、互いに向かい合う。また、第1の電極11の接触子23の接触面23aと、第2の電極12の接触子23の接触面23aとは、略平行な面である。第1の電極11と第2の電極12とが互いに接触するとき、第1の電極11の接触面23aと、第2の電極12の接触面23aとが互いに接触する。
図3に示すように、背面23bは、接触面23aの反対側に位置し、略平坦に形成される。背面23bは、コイル部22に向く。背面23bに、窪み51が設けられる。窪み51は、例えば、略円形の有底の穴であり、凹部とも称され得る。なお、窪み51の形状はこの例に限らない。
窪み51が設けられることで、接触子23は、底面23cと、内周面23dとをさらに有する。底面23cは、第2の面の一例である。なお、窪み51が設けられない接触子23において、例えば、背面23bが第2の面の一例となり得る。内周面23dは、第3の内周面の一例である。
底面23cは、窪み51の底であり、接触面23aの反対側に位置して略平坦に形成される。底面23cは、背面23bよりも接触面23aに近い。底面23cは、コイル部22に向く。
窪み51が設けられることで、背面23bは、略円環状に形成される。内周面23dは、略円形の底面23cの外縁と、略円環状の背面23bの内縁とを接続する。窪み51は、内周面23dの径方向内側に設けられる。内周面23dは、径方向内側に向き、窪み51に面する。
コイル部22は、上述のように、カップ状に形成される。このため、コイル部22に、空間54が設けられる。空間54は、略円柱状の窪みであり、凹部とも称され得る。第1の電極11の空間54は、第2の電極12に向かって開口する。第2の電極12の空間54は、第1の電極11に向かって開口する。コイル部22は、第1の壁61と、第2の壁62とを有する。
第1の壁61は、径方向に広がる略円盤状に形成され、接触子23から軸方向に離間する。第1の電極11において、第1の壁61は、接触子23から第2の電極12の反対側に離間する。第2の電極12において、第1の壁61は、接触子23から第1の電極11の反対側に離間する。言い換えると、第1の電極11及び第2の電極12のそれぞれの第1の壁61は、第1の電極11及び第2の電極12の他方から遠ざかる方向に、接触子23から離間する。
第1の壁61に、例えば鑞付けによって、通電軸21が接続される。第1の壁61は、外面61aと、底面61bとを有する。外面61aは、軸方向に向く略平坦な面であり、通電軸21が接続される。底面61bは、外面61aの反対側に位置する略平坦な面である。底面61bは、空間54の底を形成する。このため、底面61bは、空間54に面する。第1の電極11の底面61bは、第2の電極12に向く。第2の電極12の底面61bは、第1の電極11に向く。
第2の壁62は、軸方向に延びる略円筒状に形成される。第2の壁62は、例えば、第1の壁61の外縁から軸方向に突出する。第1の電極11の第2の壁62は、第1の壁61から第2の電極12に向かって突出する。第2の電極12の第2の壁62は、第1の壁61から第1の電極11に向かって突出する。
空間54は、第2の壁62の径方向内側に設けられる。言い換えると、第2の壁62は、空間54を囲む。第2の壁62は、第1の内周面62aと、第2の内周面62bと、中間面62cと、軸端面62dと、外周面62eとを有する。外周面62eは、第3の外周面の一例である。
第1の内周面62a及び第2の内周面62bはそれぞれ、軸方向に延びる略円筒状の面である。なお、第1の内周面62a及び第2の内周面62bは、例えば多角形の筒状のような、他の形状に形成されても良い。第1の内周面62a及び第2の内周面62bはそれぞれ、径方向内側に向き、空間54に面する。
第1の内周面62aは、第2の内周面62bよりも、第1の壁61に近い。第2の内周面62bは、第1の内周面62aよりも、接触子23に近い。第2の内周面62bの内径は、第1の内周面62aの内径よりも大きい。このため、第2の内周面62bは、第1の内周面62aよりも径方向外側に位置する。
中間面62cは、軸方向における第1の内周面62aの一方の端部と、軸方向における第2の内周面62bの一方の端部と、を接続する。中間面62cは、軸方向に向く略円環状の平坦な面である。
軸端面62dは、軸方向における第2の壁62の端面である。軸端面62dの内縁に、第2の内周面62bの他方の端部が接続される。軸端面62dは、軸方向に向く略円環状の平坦な面である。軸端面62dは、例えば鑞付けによって、接触子23の背面23bに接続される。これにより、第2の壁62に接触子23が固定される。なお、軸端面62dは、接触子23の他の部分に固定されても良い。
外周面62eは、第1の内周面62a及び第2の内周面62bの反対側に位置し、径方向外側に向く。径方向において、第1の内周面62aと第2の内周面62bとの間の距離は、第2の内周面62bと外周面62eとの間の距離よりも長い。
第2の壁62の軸端面62dに接触子23が接続されることで、接触子23が空間54を閉じる。言い換えると、接触子23は、空間54を覆う。このとき、接触子23の窪み51が、コイル部22の空間54に連通する。
接触子23の内周面23dの内径は、第2の壁62の第2の内周面62bの内径と実質的に等しい。内周面23dは、実質的に第2の内周面62bから連続し、第1の内周面62aよりも径方向外側に位置する。
図2に示すように、コイル部22に、螺旋状に延びる複数の第1のスリット65が設けられる。第1のスリット65はそれぞれ、第1の壁61から第2の壁62の軸端面62dに亘って設けられる。第1のスリット65は、第2の壁62を径方向に貫通する。第1のスリット65により、第2の壁62は、螺旋状に延びる複数の部分(以下、螺旋部と称する)66に分割される。
第1の電極11の接触子23が第2の電極12の接触子23に接触すると、第1の電極11のコイル部22と第2の電極12のコイル部22との間で、接触子23を介して電流が流れる。このとき、コイル部22の複数の螺旋部66に電流が流れることで、螺旋部66は、電気が流れる方向に応じた磁界Mを発生させる。
螺旋部66は、例えば、軸方向に磁力線が延びる磁界Mを発生させる。すなわち、第1の電極11及び第2の電極12は、いわゆる縦磁界電極である。図2の矢印は、磁界Mの磁力線の一例を示す。なお、螺旋部66は、例えば、軸方向から斜めに傾く方向に磁力線が延びる磁界Mを発生させても良い。
図3に示すように、第1の電極11及び第2の電極12はそれぞれ、磁性体71と、補強材72とをさらに有する。磁性体71及び補強材72は、互いに連通する窪み51及び空間54に収容される。すなわち、窪み51に磁性体71の一部及び補強材72の一部が配置され、空間54に磁性体71の他の一部及び補強材72の他の一部が配置される。なお、例えば窪み51が接触子23に設けられない場合、磁性体71及び補強材72の全体が空間54に配置されても良い。
磁性体71は、例えば鉄によって作られる。なお、磁性体71は、他の材料によって作られても良い。磁性体71の材料の透磁率は、コイル部22の材料の透磁率よりも高く、且つ接触子23の材料の透磁率よりも高い。
磁性体71は、筒部81と、フランジ部82とを有する。筒部81は、軸方向に延びる略円筒状に形成される。フランジ部82は、接触子23に隣接する筒部81の軸方向の端部から径方向に突出し、略円環状に形成される。
磁性体71は、第1の軸端面71aと、第2の軸端面71bと、第1の外周面71cと、第2の外周面71dと、中間面71eと、内周面71fとをさらに有する。第2の軸端面71bは、第3の面の一例である。
第1の軸端面71aは、軸方向における磁性体71の一方の端面である。第1の軸端面71aは、第1の壁61の底面61bに面する。第1の軸端面71aは、例えば鑞付けによって、底面61bに接続される。これにより、磁性体71は、第1の壁61に固定され、第1の壁61に支持される。
第2の軸端面71bは、軸方向における磁性体71の他方の端面である。第2の軸端面71bは、接触子23の底面23cから離間した位置で、底面23cに向く。すなわち、第2の軸端面71bと底面23cとは、隙間を介して向かい合う。
第1の外周面71c及び第2の外周面71dはそれぞれ、軸方向に延びる略円筒状の面である。なお、第1の外周面71c及び第2の外周面71dは、例えば多角形の筒状のような、他の形状に形成されても良い。第1の外周面71c及び第2の外周面71dはそれぞれ、径方向外側に向く。
第1の外周面71cは、第2の外周面71dよりも、第1の壁61に近い。第2の外周面71dは、第1の外周面71cよりも、接触子23に近い。第2の外周面71dの外径は、第1の外周面71cの外径よりも大きい。このため、第2の外周面71dは、第1の外周面71cよりも径方向外側に位置する。
第1の外周面71cは、第2の壁62の第1の内周面62aから離間した位置で、第1の内周面62aに向く。言い換えると、第1の外周面71cと第1の内周面62aとは、隙間を介して向かい合う。
第2の外周面71dは、第2の壁62の第2の内周面62bから離間した位置で、第2の内周面62bに向く。言い換えると、第2の外周面71dと第2の内周面62bとは、隙間を介して向かい合う。
第2の外周面71dの外径は、第2の壁62の第1の内周面62aの内径よりも大きい。このため、第2の外周面71dは、第1の内周面62aよりも径方向外側に位置する。径方向において、第1の外周面71cと第2の外周面71dとの間の距離は、第2の外周面71dと第2の壁62の外周面62eとの間の距離よりも長い。
さらに、接触子23の内周面23dは、第2の外周面71dから離間した位置で、第2の外周面71dに向く。言い換えると、第2の外周面71dと内周面23dとは、隙間を介して向かい合う。
中間面71eは、軸方向における第1の外周面71cの一方の端部と、軸方向における第2の外周面71dの一方の端部と、を接続する。中間面71eは、軸方向に向く略円環状の平坦な面である。
中間面71eは、第2の壁62の中間面62cから離間した位置で、中間面62cに向く。言い換えると、中間面71eと中間面62cとは、隙間を介して向かい合う。このように、磁性体71は、接触子23及び第2の壁62から離間する。
内周面71fは、第1の外周面71c及び第2の外周面71dの反対側に位置する。内周面71fは、軸方向に延びる略円筒状に形成され、径方向内側に向く。
図4は、第1の実施形態の第1の電極11又は第2の電極12を、接触子23を除いて示す平面図である。図4は、第2の電極12を代表的に示す。図4に示すように、磁性体71は、複数の間隙84により周方向に分断されており、複数の分割体85を含む。
複数の間隙84は、磁性体71を径方向に貫通し、磁性体71を周方向に配置された複数の分割体85に分割する。なお、一つの間隙84が、略円筒状の磁性体71を略C字状に分断しても良い。
複数の分割体85は、間隙84を介して周方向に並べられる。分割体85はそれぞれ、第1の周端面85aと、第2の周端面85bとを有する。第1の周端面85aは、第1の端面の一例である。第2の周端面85bは、第2の端面の一例である。
第1の周端面85aは、分割体85の、周方向における一方(図4における時計回り方向)の端面である。第2の周端面85bは、分割体85の周方向における他方(図4における反時計回り方向)の端面である。このため、第1の周端面85a及び第2の周端面85bはそれぞれ、周方向に向く。
一つの分割体85の第1の周端面85aは、他の分割体85の第2の周端面85bから周方向に離間するとともに、周方向において当該第2の周端面85bに向く。言い換えると、第1の周端面85aと第2の周端面85bとは、間隙84を介して周方向に向かい合う。
補強材72は、例えば、ステンレス又は絶縁体によって作られる。なお、補強材72は、他の材料によって作られても良い。補強材72の剛性は、コイル部22の剛性よりも高く、且つ接触子23の剛性よりも高い。また、補強材72の材料の電気抵抗率は、磁性体71の材料の電気抵抗率よりも高く、且つコイル部22の材料の電気抵抗率よりも高い。さらに、補強材72の透磁率は、磁性体71の透磁率よりも低い。
図3に示すように、補強材72は、軸方向に延びる略円柱状に形成され、略円筒状の磁性体71の径方向内側に配置される。補強材72は、第1の軸端面72aと、第2の軸端面72bと、外周面72cとを有する。
第1の軸端面72aは、軸方向における補強材72の一方の端部である。第1の軸端面72aは、第1の壁61の底面61bに面する。第1の軸端面72aは、例えば鑞付けによって、底面61bに接続される。これにより、補強材72は、第1の壁61に固定され、第1の壁61に支持される。
第2の軸端面72bは、軸方向における補強材72の他方の端部である。第2の軸端面72bは、第1の軸端面72aよりも広い。第2の軸端面72bは、接触子23の底面23cに面する。第2の軸端面72bは、例えば鑞付けによって、底面23cに接続される。これにより、補強材72は、接触子23に固定され、接触子23を支持する。
外周面72cは、軸方向に延びる略円筒状の面であり、径方向外側に向く。外周面72cは、磁性体71の内周面71fから離間した位置で、内周面71fに向く。このため、補強材72は、磁性体71から離間する。
上述のように、真空バルブ10の閉極時、第2の電極12が第1の電極11に近づく方向に移動し、第1の電極11の接触子23と、第2の電極12の接触子23とが接触する。一方、真空バルブ10の開極時、第2の電極12が第1の電極11から離間する方向に移動する。すなわち、第2の電極12のコイル部22及び接触子23は、第1の電極11に対し、軸方向に相対的に近付き又は遠ざかることが可能である。
第1の電極11と第2の電極12との接触子23が互いに接触するとき、補強材72が接触子23を支持する。このため、コイル部22及び接触子23の変形が抑制され、磁性体71が接触子23から離間した状態に保たれる。
第1の電極11及び第2の電極12において、電流はコイル部22及び接触子23を通る。補強材72は、第1の壁61及び接触子23に鑞付けされる。このため、電流が補強材72を通ることがある。しかし、補強材72の電気抵抗は、コイル部22の電気抵抗より高く、且つ接触子23の電気抵抗よりも高い。このため、多くの電流がコイル部22を通り、補強材72に流れる電流が低減されている。
例えば第2の電極12が第1の電極11から離間するとき、第1の電極11と第2の電極12との間にアークが発生することがある。このとき、コイル部22によって磁界Mが発生するため、アークを構成する荷電粒子が磁界M中で磁力線に捕捉され、当該磁力線を中心に螺旋運動する。これにより、アークが拡散されて接触子23の全体に広がる。従って、アークの集中による接触子23の局所的加熱が絶縁破壊を生じることが抑制され、真空バルブ10が電流をより確実に遮断する。磁性体71は、コイル部22の磁界Mをより強め、真空バルブ10の電流遮断性能を向上させる。
コイル部22に交流電流が流れることで、磁界Mが、磁性体71に誘導電流を発生させる可能性がある。しかし、磁性体71が間隙84によって周方向に分断されるため、磁性体71に周方向に誘導電流が流れることが抑制され、磁界Mの強度を低下させるような磁界を当該誘導電流が発生させることが抑制される。
以上説明された第1の実施形態に係る真空バルブ10において、コイル部22の第2の壁62は、空間54に面する第1の内周面62aと、空間54に面し、第1の内周面62aよりも接触子23に近く、且つ第1の内周面62aよりも径方向外側に位置する第2の内周面62bと、を有する。磁性体71は、第1の内周面62aに向く第1の外周面71cと、第2の内周面62bに向き、第1の外周面71cよりも接触子23に近く、且つ第1の外周面71cよりも径方向外側に位置する第2の外周面71dと、を有する。すなわち、磁性体71の接触子23に近い部分(フランジ部82)は、磁性体71の第1の壁61に近い部分よりも径方向外側に広がっている。これにより、径方向における接触子23の端部23e付近における磁界Mの強さを高くすることができ、第1の電極11と接触子23との間で発生するアークの密度をより均一に拡散させることができる。さらに、第2の壁62の第1の内周面62aを形成する部分の断面積を大きく設定することができるため、コイル部22における電気抵抗を小さくすることができる。従って、例えば、真空バルブ10の通電電流の容量を大きくすることができるとともに、アークの集中による接触子23の局所的加熱による絶縁破壊が抑制され、当該真空バルブ10の遮断性能が向上する。
空間54に連通するとともに磁性体71の一部が配置される窪み51が、接触子23に設けられる。接触子23は、第2の壁62に接続されるとともに窪み51が設けられる背面23bと、窪み51に面し、第1の内周面62aよりも径方向外側に位置し、且つ第2の外周面71dに向く内周面23dと、を有する。これにより、軸方向における接触子23の厚さを大きく設定したとしても、磁性体71と発生するアークとの間の距離が短くなるため、径方向における接触子23の端部23e付近における磁界Mの強さを高くすることができる。従って、アークの集中による接触子23の局所的加熱による絶縁破壊が抑制され、真空バルブ10の遮断性能が向上する。
磁性体71は、周方向に向く第1の周端面85aと、第1の周端面85aから周方向に離間するとともに周方向において第1の周端面85aに向く第2の周端面85bと、を有する。すなわち、磁性体71は、周方向において、第1の周端面85aと第2の周端面85bとを形成する間隙84により分断される。これにより、軸方向に磁力線が延びる磁界Mが発生した場合に、当該磁界Mにより磁性体71に周方向の誘導電流が発生し、当該誘導電流が磁界Mの強さを低下させること、が抑制される。
磁性体71は、接触子23から離間する。これにより、第1の壁61から磁性体71を通って接触子23に電流が分流することが抑制され、コイル部22が発生させる磁界Mの強さが低下することが抑制される。
補強材72は、少なくとも一部が空間54に配置され、軸方向に延びて第1の壁61に支持されるとともに接触子23を支持する。これにより、第1の電極11と接触子23とが接触した場合に、補強材72が接触子23を支持するため、第1の電極11に加圧されることによる接触子23及びコイル部22の変形が抑制される。補強材72はコイル部22よりも電気抵抗率が高いため、第1の壁61から補強材72を通って接触子23に分流する電流を低く抑えることができる。
径方向において、第1の外周面71cと第2の外周面71dとの間の距離は、第2の外周面71dと外周面62eとの間の距離よりも長い。これにより、第2の外周面71dを径方向における接触子23の端部23e付近に近付けることができ、径方向における接触子23の端部23e付近における磁界Mの強さを高くすることができる。従って、第1の電極11と接触子23との間で発生するアークの密度をより均一に拡散させることができる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図5は、第2の実施形態に係る第1の電極11又は第2の電極12を、接触子23を除いて示す平面図である。図5は、第2の電極12を代表的に示す。図5に示すように、第2の実施形態の磁性体71に、間隙84の代わりに、螺旋状に延びる複数の第2のスリット91が設けられる。
第2のスリット91はそれぞれ、磁性体71の第1の軸端面71aから第2の軸端面71bに亘って設けられる。第2のスリット91は、第1の外周面71c及び第2の外周面71dに設けられる。なお、第2のスリット91は、第2の外周面71dにのみ設けられても良い。第2のスリット91は、例えば有底の穴(溝)であるが、磁性体71を径方向に貫通しても良い。
第2のスリット91は、第1のスリット65と径方向に重なる。すなわち、径方向から見た場合に、第2のスリット91の少なくとも一部が、第1のスリット65によりコイル部22の外に露出される。第2のスリット91が設けられることで、磁性体71は、第2の壁62の第1のスリット65が設けられた部分から離間する。
以上説明された第2の実施形態の真空バルブ10において、第2の外周面71dに、第1のスリット65と径方向に重なる第2のスリット91が設けられる。これにより、第2の外周面71dと第2の内周面62bとが接触した場合に、第1のスリット65により分断された第2の壁62の一つの螺旋部66と他の一つの螺旋部66とが、磁性体71を介して通電することが抑制される。従って、軸方向に磁力線が延びる磁界Mが発生した場合に、互いに通電する第2の壁62及び磁性体71に当該磁界Mによって周方向の誘導電流が発生し、当該誘導電流が磁界Mの強さを低下させること、が抑制される。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は、第3の実施形態に係る第1の電極11又は第2の電極12を示す断面図である。図6は、第2の電極12を代表的に示す。図6に示すように、第3の実施形態の磁性体71に、凹部95が設けられる。
凹部95は、第2の軸端面71bに設けられた有底の窪みである。凹部95が設けられた磁性体71は、底面71gをさらに有する。底面71gは、第4の面の一例である。底面71gは、接触子23の底面23cから離間した位置で、底面23cに向く。底面71gは、第2の軸端面71bよりも径方向内側に位置し、第2の軸端面71bよりも接触子23から遠くに位置する。
以上説明された第3の実施形態の真空バルブ10において、接触子23は、磁性体71に向く底面23cを有する。磁性体71は、接触子23に向く第2の軸端面71bと、接触子23に向き、第2の軸端面71bよりも径方向内側に位置し、第2の軸端面71bよりも接触子23から遠い底面71gと、を有する。これにより、径方向における接触子23の端部23e付近における磁性体71と発生するアークとの間の距離が短くなるため、径方向における接触子23の端部23e付近における磁界Mの強さを高くすることができる。従って、アークの集中による接触子23の局所的加熱による絶縁破壊が抑制され、真空バルブ10の遮断性能が向上する。
本実施形態において、第2の軸端面71bが接触子23に接触しても良い。この場合、第1の電極11と接触子23とが接触すると、磁性体71が接触子23を支持する。これにより、第1の電極11に加圧されることによる接触子23及びコイル部22の変形が抑制される。さらに、磁性体71が、接触子23に向く面の一部である第2の軸端面71bで接触子23に接触し、接触子23に向く底面71gが接触子23から離間するため、第1の壁61から磁性体71を通って接触子23に分流する電流を低く抑えることができる。
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態について、図7を参照して説明する。図7は、第4の実施形態に係る第1の電極11又は第2の電極12を示す断面図である。図7は、第2の電極12を代表的に示す。図7に示すように、第4の実施形態の第2の軸端面71bは、径方向外側に向かうに従って接触子23に近づくよう傾斜したテーパ状に形成される。
以上説明された第4の実施形態の真空バルブ10において、接触子23は、磁性体71に向く底面23cを有する。接触子23に向く磁性体71の第2の軸端面71bは、径方向外側に向かうに従って接触子23に近づくよう傾斜する。これにより、径方向における接触子23の端部23e付近における磁性体71と発生するアークとの間の距離が短くなるため、径方向における接触子23の端部23e付近における磁界Mの強さを高くすることができる。従って、アークの集中による接触子23の局所的加熱による絶縁破壊が抑制され、真空バルブ10の遮断性能が向上する。
本実施形態において、第2の軸端面71bの径方向外側の端部(外縁)71hが接触子23に接触しても良い。この場合、第1の電極11と接触子23とが接触すると、磁性体71が接触子23を支持する。これにより、第1の電極11に加圧されることによる接触子23及びコイル部22の変形が抑制される。さらに、磁性体71が、第2の軸端面71bの外縁71hで接触子23に線接触し、第2の軸端面71bの他の部分が接触子23から離間するため、第1の壁61から磁性体71を通って接触子23に分流する電流を低く抑えることができる。
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態について、図8乃至図9を参照して説明する。図8は、第5の実施形態に係る第1の電極11又は第2の電極12を示す平面図である。図9は、第5の実施形態の第1の電極11又は第2の電極12を示す断面図である。図8及び図9は、第2の電極12を代表的に示す。図8に示すように、第5の実施形態の接触子23に、複数の第3のスリット101が設けられる。
複数の第3のスリット101は、例えば、接触子23の外縁から略渦状に延びる。第3のスリット101は、軸方向に接触子23を貫通する。なお、第3のスリット101は、この例に限らない。
第2の壁62の軸端面62dにおける第1のスリット65の位置と、接触子23の第3のスリット101の位置とは略一致する。このため、第1のスリット65と第3のスリット101とは連通する。
図9に示すように、第5の実施形態の磁性体71は、複数の凸部105を有する。凸部105は、磁性体71の第2の軸端面71bから接触子23に向かって突出する。このため、凸部105は、第2の軸端面71bよりも接触子23に近い。凸部105は、接触子23から僅かに離間する。凸部105は、例えば、略半球状に形成される。なお、凸部105は、略円柱状のような他の形状に形成されても良い。
図8に示すように、複数の凸部105はそれぞれ、軸方向と交差する方向に第3のスリット101から外れた位置に設けられる。軸方向と交差する方向は、径方向と周方向とを含む。本実施形態では、凸部105は、周方向に第3のスリット101から外れた位置で、接触子23に向かって突出する。
以上説明された第5の実施形態の真空バルブ10において、接触子23に、第1のスリット65に連通する第3のスリット101が設けられる。磁性体71は、軸方向と交差する方向に第3のスリット101から外れた位置で接触子23に向かって突出する凸部105を有する。第1の電極11と接触子23とが接触した場合に、第1の電極11に加圧される接触子23及びコイル部22が変形し、接触子23が磁性体71に近付くことがある。この場合、凸部105が接触子23を支持することで、第1の電極11に加圧されることによる接触子23及びコイル部22のさらなる変形が抑制される。さらに、磁性体71が凸部105で接触子23に接触し、磁性体71の第2の軸端面71bが接触子23から離間するため、第1の壁61から磁性体71を通って接触子23に分流する電流を低く抑えることができる。加えて、軸方向と交差する方向に第3のスリット101から外れた位置に凸部105が設けられるため、第3のスリット101により分断された接触子23の一部と他の一部とが、凸部105を介して通電することが抑制される。従って、軸方向に磁力線が延びる磁界Mが発生した場合に、互いに通電する接触子23及び磁性体71に当該磁界Mによって周方向の誘導電流が発生し、当該誘導電流が磁界Mの強さを低下させること、が抑制される。
以上説明された少なくとも一つの実施形態によれば、コイル部の第2の壁において、接触子に近い第2の内周面は、第1の内周面よりも径方向外側に位置する。また、磁性体において、接触子に近い第2の外周面は、第1の内周面よりも径方向外側に位置し、第2の内周面に向く。これにより、真空バルブによる遮断性能が向上する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]
電極と、
前記電極に対し、軸方向に相対的に近付き又は遠ざかることが可能であり、前記電極と接触可能な接触子と、
前記接触子から前記軸方向に離間する第1の壁と、前記第1の壁から突出して前記接触子に接続されるとともに第1のスリットが設けられた第2の壁と、を有し、前記第2の壁の径方向内側に空間が設けられ、前記接触子を介して前記電極との間に電流が流れたときに前記軸方向に磁力線が延びる磁界を発生させるコイル部と、
少なくとも一部が前記空間に配置され、前記第1の壁に支持され、前記第2の壁から離間する、磁性体と、
を具備し、
前記第2の壁は、前記空間に面する第1の内周面と、前記空間に面し、前記第1の内周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の内周面よりも前記径方向外側に位置する第2の内周面と、を有し、
前記磁性体は、前記第1の内周面に向く第1の外周面と、前記第2の内周面に向き、前記第1の外周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の外周面よりも前記径方向外側に位置する第2の外周面と、を有する、
真空バルブ。
[2]
前記接触子は、前記空間に連通するとともに前記磁性体の一部が配置される窪みが設けられ、前記第2の壁に接続されるとともに前記窪みが設けられる第1の面と、前記窪みに面し、前記第1の内周面よりも前記径方向外側に位置し、且つ前記第2の外周面に向く第3の内周面と、を有する、[1]の真空バルブ。
[3]
前記磁性体は、周方向に向く第1の端面と、前記第1の端面から前記周方向に離間するとともに前記周方向において前記第1の端面に向く第2の端面と、を有する、[1]又は[2]の真空バルブ。
[4]
前記第2の外周面に、前記第1のスリットと前記径方向に重なる第2のスリットが設けられる、[1]乃至[3]のいずれか一つの真空バルブ。
[5]
前記接触子は、前記磁性体に向く第2の面を有し、
前記磁性体は、前記接触子に向く第3の面と、前記接触子に向き、前記第3の面よりも前記径方向内側に位置し、前記第3の面よりも前記接触子から遠い第4の面と、を有する、
[1]乃至[4]のいずれか一つの真空バルブ。
[6]
前記接触子は、前記磁性体に向く第2の面を有し、
前記磁性体は、前記接触子に向く第3の面を有し、
前記第3の面は、前記径方向外側に向かうに従って前記接触子に近付くよう傾斜する、
[1]乃至[4]のいずれか一つの真空バルブ。
[7]
前記接触子に、前記第1のスリットに連通する第3のスリットが設けられ、
前記磁性体は、前記軸方向と交差する方向に前記第3のスリットから外れた位置で前記接触子に向かって突出する凸部を有する、
[1]乃至[4]のいずれか一つの真空バルブ。
[8]
前記磁性体は、前記接触子から離間する、[1]乃至[7]のいずれか一つの真空バルブ。
[9]
少なくとも一部が前記空間に配置され、前記軸方向に延びて前記第1の壁に支持されて前記接触子を支持し、前記コイル部よりも電気抵抗率が高い補強材、をさらに具備する[1]乃至[8]のいずれか一つの真空バルブ。
[10]
前記コイル部は、前記第1の内周面及び前記第2の内周面の反対側に位置する第3の外周面を有し、
前記径方向において、前記第1の外周面と前記第2の外周面との間の距離は、前記第2の外周面と前記第3の外周面との間の距離よりも長い、
[1]の真空バルブ。
10…真空バルブ、11…第1の電極、12…第2の電極、22…コイル部、23…接触子、23b…背面、23c…底面、23d…内周面、51…窪み、54…空間、61…第1の壁、62…第2の壁、62a…第1の内周面、62b…第2の内周面、62e…外周面、65…第1のスリット、71…磁性体、71c…第1の外周面、71d…第2の外周面、71g…底面、72…補強材、85…分割体、85a…第1の周端面、85b…第2の周端面、91…第2のスリット、101…第3のスリット、105…凸部、M…磁界。

Claims (10)

  1. 電極と、
    前記電極に対し、軸方向に相対的に近付き又は遠ざかることが可能であり、前記電極と接触可能な接触子と、
    前記接触子から前記軸方向に離間する第1の壁と、前記第1の壁から突出して前記接触子に接続されるとともに第1のスリットが設けられた第2の壁と、を有し、前記第2の壁の径方向内側に空間が設けられ、前記接触子を介して前記電極との間に電流が流れたときに前記軸方向に磁力線が延びる磁界を発生させるコイル部と、
    少なくとも部分的に前記空間に配置され、前記第1の壁に支持され、前記第2の壁から離間する、磁性体と、
    を具備し、
    前記第2の壁は、前記空間に面する第1の内周面と、前記空間に面し、前記第1の内周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の内周面よりも前記径方向外側に位置する第2の内周面と、を有し、
    前記磁性体は、前記第1の内周面に向く第1の外周面と、前記第2の内周面に向き、前記第1の外周面よりも前記接触子に近く、且つ前記第1の外周面よりも前記径方向外側に位置する第2の外周面と、を有する、
    真空バルブ。
  2. 前記接触子は、前記空間に連通するとともに前記磁性体の一部が配置される窪みが設けられ、前記第2の壁に接続されるとともに前記窪みが設けられる第1の面と、前記窪みに面し、前記第1の内周面よりも前記径方向外側に位置し、且つ前記第2の外周面に向く第3の内周面と、を有する、請求項1の真空バルブ。
  3. 前記磁性体は、周方向に向く第1の端面と、前記第1の端面から前記周方向に離間するとともに前記周方向において前記第1の端面に向く第2の端面と、を有する、請求項1又は請求項2の真空バルブ。
  4. 前記第2の外周面に、前記第1のスリットと前記径方向に重なる第2のスリットが設けられる、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの真空バルブ。
  5. 前記接触子は、前記磁性体に向く第2の面を有し、
    前記磁性体は、前記接触子に向く第3の面と、前記接触子に向き、前記第3の面よりも前記径方向内側に位置し、前記第3の面よりも前記接触子から遠い第4の面と、を有する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一つの真空バルブ。
  6. 前記接触子は、前記磁性体に向く第2の面を有し、
    前記磁性体は、前記接触子に向く第3の面を有し、
    前記第3の面は、前記径方向外側に向かうに従って前記接触子に近付くよう傾斜する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一つの真空バルブ。
  7. 前記接触子に、前記第1のスリットに連通する第3のスリットが設けられ、
    前記磁性体は、前記軸方向と交差する方向に前記第3のスリットから外れた位置で前記接触子に向かって突出する凸部を有する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一つの真空バルブ。
  8. 前記磁性体は、前記接触子から離間する、請求項1乃至請求項7のいずれか一つの真空バルブ。
  9. 少なくとも部分的に前記空間に配置され、前記軸方向に延びて前記第1の壁に支持されて前記接触子を支持し、前記コイル部よりも電気抵抗率が高い補強材、をさらに具備する請求項1乃至請求項8のいずれか一つの真空バルブ。
  10. 前記コイル部は、前記第1の内周面及び前記第2の内周面の反対側に位置する第3の外周面を有し、
    前記径方向において、前記第1の外周面と前記第2の外周面との間の距離は、前記第2の外周面と前記第3の外周面との間の距離よりも長い、
    請求項1の真空バルブ。
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