JP6264220B2 - 超音波振動子、超音波探触子および超音波撮像装置 - Google Patents
超音波振動子、超音波探触子および超音波撮像装置 Download PDFInfo
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Description
また、本発明は、当該超音波振動子を有する超音波探触子を提供することを第2の課題とする。
さらに、本発明は、当該超音波探触子を有する超音波撮像装置を提供することを第3の課題とする。
本実施の形態に係る超音波振動子は、圧電材料で構成された圧電材料層と、圧電素子が構成されるように上記圧電材料層を区画している溝と、当該圧電材料層および当該溝を覆う音響整合層と、当該溝内および当該圧電材料層の表面に配置され、当該圧電材料層に当該音響整合層を接着させる充填材と、を有する。本実施の形態に係る超音波振動子は、上記溝内および圧電材料層の表面に配置される充填材に、後述の充填材を用いる以外は、複数の圧電素子を音響整合層が一体的に覆う構造を有する従来の超音波振動子と同様に構成することが可能である。
本実施の形態に係る超音波探触子は、前述した本実施の形態に係る超音波振動子を有する以外は、通常の超音波探触子と同様に構成することが可能である。また、本実施の形態に係る超音波撮像装置は、当該超音波探触子を有する以外は、通常の超音波撮像装置と同様に構成することが可能である。
パターニングされたフレキシブルプリント基板(FPC)、バッキング層および固定板を上からこの順に接着剤で接着して積層し、FPCの表面に、両面に電極が形成された4.6mm×42.5mmの、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で構成された圧電材料層を接着した。そして、圧電材料層からバッキング層に至る溝を形成し、圧電素子の主素子を作製した。また、当該主素子において、積層方向における一部を残して圧電材料層を切断する平行な二本の溝を形成し、一つの主素子に、三つの並列する副素子を作製した。
充填材1に代えて充填材2を用いる以外は超音波振動子1と同様にして、超音波振動子2を作製した。充填材2は、株式会社テスク製のエポキシ系主剤「C1163A」(以下、「主剤2」とする)と、株式会社テスク製のアミン系硬化剤「C1163B」(以下、「硬化剤2」とする)との混合物である。充填材2における主剤と硬化剤との質量含有比(主剤:硬化剤)は、66:34であり、充填材2のKは、4.6GPaであった。
超音波振動子1を、音響レンズを露出するようにケースに収納し、FPCにコネクタを接続した。こうして、超音波探触子1を作製した。
(1)接着力
超音波探触子1〜5のそれぞれにおける充填材1〜5の接着力を、90°ピール試験により求めた。当該試験にはテストピースを用い、当該テストピースは、スライドガラスに上記の各充填材を塗布し、その上に引っ張るための基材を積層し、一定の加圧条件下で各充填材の硬化条件にて硬化させて用意した。90°ピール試験には、90度剥離試験機ZP−20N(株式会社イマダ製)を用いた。引っ張り速度は20mm/minとし、接着強度(接着力)は、測定結果のうち、強度プロファイルが安定した部分の平均値として求め、得られた接着力を下記の基準により評価した。接着力がGであれば実用上問題ない。
G:接着色が200gf(1.96N)/10mm 以上
NG:接着色が200gf/10mm 未満
超音波探触子1〜5のそれぞれを用いて、図4に示されるような測定装置を構成した。この測定装置は、図4に示されるように、SUS製の反射板(RE)がその底に配置されている水槽と、当該水槽の水面近傍に配置された超音波探触子(UP)と、当該超音波探触子に電気的に接続されたパルサーレシーバー(PR)と、当該パルサーレシーバーに電気的に接続されたオシロスコープ(OS)とからなる。当該パルサーレシーバーは、例えば、オリンパス株式会社製超音波パルサーレシーバー「MODEL5900PR」であり、当該オシロスコープは、例えば、株式会社TFF製オシロスコープ「TDS5032」である。
超音波探触子1〜5のそれぞれの初期の1ch(主素子)ごとの素子の静電容量Sciを、FirstCall 2000(Sonora Medical Systems社製)を用いて求めた。次いで、超音波探触子1〜5のそれぞれを、65℃、95%RH環境に168時間放置した。そして、常温まで放冷後、超音波探触子1〜5のそれぞれの放置後の静電容量Scfを、上記Sciと同様の方法により求めた。そして、ScfからSciを引いた差ΔScを求め、Sciに対するΔScの割合Scr(%)を下記式から求めた。ΔScの絶対値が10未満であれば実用上問題ない。
Scr=(ΔSc/Sci)×100
110 バッキング層
120 フレキシブルプリント基板(FPC)
130 圧電材料層
140、141 溝
150 充填材
160 音響整合層
170 音響レンズ
200 超音波撮像装置
201 装置本体
202 超音波探触子
203 ケーブル
204 入力部
205 制御部
206 送信部
207 受信部
208 画像処理部
209 表示部
210 ホルダ
211 コネクタ
Claims (4)
- 圧電材料で構成された圧電材料層と、
圧電素子が構成されるように前記圧電材料層を区画している溝と、
前記圧電材料層および前記溝を覆う音響整合層と、
前記溝内および前記圧電材料層の表面に配置され、前記圧電材料層に前記音響整合層を接着させる充填材と、を有し、
前記充填材は、エポキシ樹脂を含み、
前記充填材の体積弾性率は、2.5〜4.0GPaである、超音波振動子。 - 前記充填材は、エポキシ樹脂に変性シリコーンゴム粒子が分散されてなるエポキシ樹脂組成物である、請求項1に記載の超音波振動子。
- 請求項1または2に記載の超音波振動子を有する超音波探触子。
- 請求項3に記載の超音波探触子を有する超音波撮像装置。
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JP2014150609A JP6264220B2 (ja) | 2014-07-24 | 2014-07-24 | 超音波振動子、超音波探触子および超音波撮像装置 |
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