JP6264070B2 - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両におけるブレーキ液圧の制御を行う各種制御弁が備えられた車両用ブレーキ制御装置に関するものである。
従来、特許文献1において、アンチロックブレーキ(以下、ABSという)制御の減圧制御時に用いられる減圧制御弁からのブレーキ液漏れ異常が検出された場合に、バックアップモードに切り替えられる確率を少なくするためにリフレッシュ制御を実行する車両用ブレーキ制御装置が提案されている。
リフレッシュ制御では、ブレーキ液圧検出用の圧力センサで検出されたブレーキ液圧が目標制御圧に達しなかったときに、異物の噛み込みによって減圧制御弁からブレーキ液漏れが発生している可能性があるとして、ABS制御用の各増圧制御弁や各減圧制御弁および動力液圧発生装置と各増圧制御弁との間に配置される増圧リニア制御弁を制御することで減圧制御弁から異物を除去するリフレッシュを行う。まずは、リフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁を連通させると共にリフレッシュ対象以外の車輪の増圧制御弁を遮断させ、この状態で減圧制御弁を連通させると共に増圧リニア制御弁の電流を徐々に増加させ、減圧制御弁にブレーキ液を流す。このようなリフレッシュを車輪毎に実施し、減圧制御弁からの異物除去を行うことで、バックアップモードに切り替えられる確率が少なくなるようにしている。
特開2013−22994号公報
上記特許文献1に示されるリフレッシュ制御では、増圧リニア制御弁の電流を徐々に増加させて増圧リニア制御弁にて発生させる差圧をリニア(線形的)に変化させることで、急激な弁の開閉による作動音の発生を抑制できる。しかしながら、減圧制御弁の上流、つまり減圧制御弁よりも動力液圧発生装置側に配置される制御弁がリニア制御弁では無く、単に弁の連通遮断のみを制御できるオンオフ制御弁が配置される場合、ブレーキ液の流動が急に止められることになるため作動音を抑制できない。
また、増圧リニア制御弁を閉じるときに、増圧リニア制御弁自体が異物を噛み込み、増圧リニア制御弁によるブレーキ液漏れが発生する場合もある。増圧リニア制御弁は、通常時には遮断されるノーマルクローズ型の弁であるため、ブレーキ液漏れが発生すると増圧リニア制御弁によって動力液圧発生装置のブレーキ液圧を遮断できなくなる。
さらに、各車輪順番にリフレッシュするときに、前の車輪のリフレッシュと次の車輪のリフレッシュとの間に時間間隔を空ける必要があり、全車輪についてリフレッシュを行うのに長時間要することになる。
本発明は上記点に鑑みて、減圧制御弁の上流に配置されるのがリニア制御弁でなくても、作動音を抑制しつつ、より的確にブレーキ液漏れを抑制可能なリフレッシュ制御が行える車両用ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。また、リフレッシュ制御に要する時間を短時間にすることが可能な車両用ブレーキ制御装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リフレッシュ制御として、リフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を連通状態にすると共に圧力導入弁を連通状態にすることで、リフレッシュ対象となる車輪の減圧制御弁が噛み込んだ異物を除去するリフレッシュを行うリフレッシュ制御手段を有し、リフレッシュ制御手段は、リフレッシュ制御の際に減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、遮断状態に切替える減圧制御弁と同じ車輪の増圧制御弁を遮断状態とした後に行い、圧力導入弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、すべての増圧制御弁を遮断状態とした後で行うことを特徴としている。
このように、リフレッシュ制御手段により、リフレッシュ対象以外の車輪の増圧制御弁を遮断状態とした状態で、圧力導入弁を連通状態にしつつ、リフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を連通状態にする。これにより、リフレッシュ対象となる車輪の減圧制御弁が噛み込んだ異物を除去することが可能となる。
また、リフレッシュ制御中やリフレッシュ制御の終了時に、減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、同じ車輪の増圧制御弁を遮断状態にした後で行うようにし、圧力導入弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、すべての増圧制御弁を遮断状態にした後で行うようにしている。これにより、圧力導入弁や減圧制御弁が新たに異物を噛み込むことを防止できる。
例えば、請求項2に記載したように、リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象とし、リフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁を連通状態にしつつ、該リフレッシュ対象以外の車輪の増圧制御弁を遮断状態とし、かつ、圧力導入弁を連通状態にすると共に該リフレッシュ対象となる車輪の減圧制御弁を連通状態にすることでリフレッシュを行うことができる。
請求項3に記載の発明では、リフレッシュ制御手段は、今回のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えると同時に次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始することを特徴としている。
このように、リフレッシュ対象となる車輪が切り替わるときに、今回のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁を遮断状態に切り替える際に、同時に、次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始している。これにより、ブレーキ液の流れが止まらないようにすることができ、リフレッシュが完了した車輪の増圧制御弁を遮断することによる作動音の発生を抑制することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象としてリフレッシュを行う際に、今回のリフレッシュ対象の車輪のリフレッシュが終了した後、当該今回のリフレッシュ対象の車輪の減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えるタイミングの前に、次のリフレッシュ対象の車輪のリフレッシュを開始することを特徴としている。
このように、今回のリフレッシュ対象の車輪の減圧制御弁を遮断状態にするタイミングを待つことなく、次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始するようにしている。このため、全車輪のリフレッシュに掛かるトータル時間を短くすることが可能となる。例えば、請求項5に記載したように、リフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュ開始時に、リフレッシュ対象となる車輪の減圧制御弁を遮断状態から連通状態に切り替えるようにすることができる。
請求項6に記載の発明では、リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象としてリフレッシュを行いつつ、リフレッシュ制御が開始されると、リフレッシュ対象の車輪に加えてリフレッシュ対象以外の車輪についても減圧制御弁を連通状態とし、リフレッシュ制御の終了時に各車輪の減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えることを特徴としている。
このように、各車輪の減圧制御弁について、全車輪のリフレッシュ開始から完了まで連通状態としても良い。このようにすれば、減圧制御弁の作動回数が少なくなるため、減圧制御弁を作動させることによる弁移動による打音を低減することが可能となる。
なお、リフレッシュ制御手段によるリフレッシュ制御については、請求項7に記載したように、システム停止時に行われるようにすることができる。また、請求項8に記載したように、増圧制御弁と減圧制御弁および圧力導入弁のいずれか1つもしくは複数が使用されるブレーキ制御が行われたときに、ブレーキ制御が行われたことの履歴をリフレッシュ制御手段に記憶しておき、システム停止時に、ブレーキ制御が行われたことの履歴が記憶されているときにのみリフレッシュ制御を行うようにしても良い。さらに、請求項9に記載したように、増圧制御弁と減圧制御弁および圧力導入弁のいずれか1つもしくは複数が使用されるブレーキ制御が行われたときに、当該ブレーキ制御が行われる毎にリフレッシュ制御を行うようにしても良い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置の液圧回路の構成を示す図である。 ブレーキECU10に対する各種信号の出入力の関係を示したブロック図である。 第1実施形態にかかるリフレッシュ制御時における各種弁の作動状態を示したタイムチャートである。 特許文献1に示す手法によるリフレッシュ制御時における各種弁の作動状態を示したタイムチャートである。 第2実施形態にかかるリフレッシュ制御時における各種弁の作動状態を示したタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置について説明する。図1は、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置の液圧回路構成を示した図である。以下、この図を参照して、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置の構成について説明する。
車両用ブレーキ制御装置にはハイドロブースタが用いられている。図1に示されるように、マスタシリンダMCおよびレギュレータRGが備えられ、これらがドライバによって操作されるブレーキ操作部材に相当するブレーキペダルBPの操作に応じて駆動される。レギュレータRGには動力液圧発生源ASが接続されており、これらはマスタシリンダMCと共に低圧リザーバRSに接続されている。
動力液圧発生源ASには、液圧ポンプHPおよびアキュムレータAccが備えられている。液圧ポンプHPは、電動モータMによって駆動されるもので、低圧リザーバRSのブレーキ液を吸入吐出する。この液圧ポンプHPが吐出したブレーキ液がアキュムレータAccに供給され、アキュムレータAccによる蓄圧がなされる。このような構成により、動力液圧発生源ASでは、液圧ポンプHPおよびアキュムレータAccによって、予め決められた下限圧から上限圧で規定される所定の圧力範囲内のブレーキ液圧が常に生成される。この動力液圧発生源ASの出力液圧が動圧としてレギュレータRGに入力され、レギュレータRGにてレギュレータ圧が発生させられると共に、マスタシリンダ圧の調圧が行われる。
電動モータMは、アキュムレータAcc内のブレーキ液圧(流体圧力)が所定の下限値を下回ることに応答して駆動されるようになっており、またアキュムレータAcc内の液圧が所定の上限値を上回ることに応答して停止させられる。このようにアキュムレータAccに蓄積されたブレーキ液圧が、出力液圧として、逆止弁CV6を介してレギュレータRGに供給される。
レギュレータRGは、動力液圧発生源ASの出力液圧を入力し、マスタシリンダMCの出力液圧をパイロット圧として、これに比例したレギュレータ液圧に調圧するものである。このレギュレータ液圧は、例えば後述する圧力センサ11によって検出され、常に所定範囲内に保たれる。なお、このレギュレータRGの基本的な構成については周知なものであるため、ここでは説明を省略する。
マスタシリンダMCと前輪FR、FLのホイールシリンダWfr、Wflの各々を接続することによりマスタシリンダ圧を伝える静圧系管路を構成する前輪側の管路MFには、ノーマルオープン型の二位置弁で構成された電磁開閉弁SMCFが備えられている。この電磁開閉弁SMCFにより、管路MFの連通遮断が制御される。
また、電磁開閉弁SMCFよりもホイールシリンダWfl、Wfr側において、管路MFは2つの管路MF1、MF2に分岐しており、各管路MF1、MF2それぞれにノーマルオープン型の二位置弁で構成された増圧制御弁SFRH、SFLHが備えられている。そして、各増圧制御弁SFRH、SFLHと前輪FR、FLのホイールシリンダWfr、Wflとの間が管路RC1、RC2および管路RCを通じて低圧リザーバRSに接続されている。各管路RC1、RC2には、それぞれノーマルクローズ型の二位置弁で構成された減圧制御弁SFRR、SFLRが備えられており、これら減圧制御弁SFRR、SFLRによって、各管路RC1、RC2の連通遮断が制御される。
そして、電磁開閉弁SMCFのソレノイドに通電が行われていない非作動時には、管路MF、MF1、MF2を通じてマスタシリンダMCが前輪FR、FLのホイールシリンダWfr、Wflの各々と接続され、ソレノイドに通電が行われる作動時には、マスタシリンダMCがホイールシリンダWfr、Wflから遮断される。
また、レギュレータRGと後輪RR、RLのホイールシリンダWrr、Wrl等とを接続することによりレギュレータ圧を伝える動圧系管路を構成する管路MRにはノーマルオープン型の二位置弁で構成された電磁開閉弁SRECが備えられている。この電磁開閉弁SRECにより、管路MRの連通遮断が制御される。そして、電磁開閉弁SRECのソレノイドに通電が行われていない非作動時には、管路MRを通じてレギュレータRGが後輪RR、RLのホイールシリンダWrr、Wrlの各々と接続され、ソレノイドに通電が行われる作動時には、レギュレータRGがホイールシリンダWrr、Wrlから遮断される。
管路MRは、電磁開閉弁SRECよりもホイールシリンダWrr、Wrl側において管路MR1、MR2に分岐しており、分岐した各管路MR1、MR2には、それぞれノーマルオープン型の二位置弁で構成された増圧制御弁SRRH、SRLHが備えられている。そして、各増圧制御弁SRRH、SRLHと後輪RR、RLのホイールシリンダWrr、Wrlとの間が管路RC3、RC4および管路RCを通じて低圧リザーバRSに接続されている。これら管路RC3、RC4には、それぞれノーマルクローズ型の二位置弁で構成された減圧制御弁SRRR、SRLRが備えられており、これら減圧制御弁SRRR、SRLRによって、各管路RC3、RC4の連通遮断が制御される。
なお、増圧制御弁SFRH〜SRLHは、各ホイールシリンダWfr〜Wrlの増圧を制御するものであり、ホイールシリンダWfr〜Wrlに加えられるブレーキ液圧(ホイールシリンダ圧)を保持するときに遮断状態とされ、増圧するときに連通状態とされる。また、減圧制御弁SFRR〜SRLRは、各ホイールシリンダWfr〜Wrlの減圧を制御するものであり、ホイールシリンダWfr〜Wrlに加えられるブレーキ液圧を減圧するときに連通状態とされることでブレーキ液を低圧リザーバRSに排出する。
さらに、動力液圧発生源ASは、ホイールシリンダWfr、Wfl側に接続されている。管路AMには、ノーマルクローズ型の二位置弁で構成された圧力導入弁に相当する電磁開閉弁STRが備えられている。この電磁開閉弁STRにより、管路AMの連通遮断が制御される。
電磁開閉弁STRのソレノイドに通電が行われていない非作動時には、動力液圧発生源ASがホイールシリンダWrr、Wrlから遮断され、ソレノイドに通電が行われる作動時には、管路AMを通じて動力液圧発生源ASが後輪RR、RLのホイールシリンダWrr、Wrlの各々と接続される。
そして、管路MRのうち電磁開閉弁SRECと各増圧制御弁SRRH、SRLHとの間は、管路(第4管路)ACを介して、管路MFにおける電磁開閉弁SMCFと各増圧制御弁SFRH、SFLHとの間に接続されている。この管路ACには、ノーマルクローズ型の二位置弁で構成された電磁開閉弁SREAが備えられており、この電磁開閉弁SREAによって管路ACの連通遮断が制御される。
なお、各増圧制御弁SFRH〜SRLHには、逆止弁CV1〜CV4が並列接続されており、各逆止弁CV1〜CV4により、各増圧制御弁SFRH〜SRLHの下流側(ホイールシリンダWfr〜Wfl側)から上流側へのブレーキ液の流動のみが許容されるようになっている。また、電磁開閉弁SRECにも逆止弁CV5が並列接続されている。この逆止弁CV5により、電磁開閉弁SRECが遮断されていても、ドライバのブレーキ操作によって生じる圧力が勝れば、電磁開閉弁SRECの上流側(レギュレータRG側)から下流側へのブレーキ液の流動のみが許容されるようになっている。
このようにして、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置の液圧回路が構成されている。この液圧回路のうち、ブレーキペダルBPの操作に応じてマスタシリンダMCに発生させたブレーキ液圧を複数のホイールシリンダWfr〜Wrlに対して伝達する部分が操作液圧回路を構成している。また、液圧回路のうち、ブレーキペダルBPの操作とは独立して動力液圧を発生させる動力液圧発生源ASで発生した動力液圧を電磁開閉弁STRよりホイールシリンダWfr〜Wrlに対して伝達する部分が制御液圧回路を構成している。
さらに、車両用ブレーキ制御装置には、液圧回路内の各部位におけるブレーキ液圧を検出するための圧力センサ11、12が備えられている。圧力センサ11は、アキュムレータAccで蓄積されているブレーキ液圧を検出するためのものである。圧力センサ12は、レギュレータRG内の圧力(レギュレータ圧)を検出することにより、マスタシリンダMCに発生しているマスタシリンダ圧を検出するためのもので、管路MRにおける電磁開閉弁SRECよりも上流側に備えられている。レギュレータ圧は基本的にマスタシリンダMCと同圧となるため、レギュレータ圧を検出することによりマスタシリンダ圧を検出することができる。
このように構成される車両ブレーキ制御装置には、図2に示すようにブレーキECU10が備えられている。このブレーキECU10には、各圧力センサ11、12の検出信号、および、各車輪に対して備えられた車輪速度センサ13a〜13dが入力されている。そして、ブレーキECU10は、各検出信号に基づいてブレーキ制御を行うための各種演算を行っている。その演算結果に基づいて、ブレーキECU10から、各種検出信号および制御信号に基づいて各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLRや電動モータMに対して駆動信号が出力される。これにより、レギュレータ液圧が所定の圧力範囲内に維持されるように制御したり、ホイールシリンダWfl〜Wrrに加えられるブレーキ液圧が制御される。
具体的には、各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLRは、ソレノイドに通電が行われていない非作動時には、弁位置が図示位置に設定されており、ソレノイドに通電が行われた作動時には、弁位置が図示位置とは異なる位置に設定される。そして、ソレノイドへの通電によって各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLRの弁位置を調整することにより、通常ブレーキや各種ブレーキ制御(例えば、アンチスキッド制御、トラクション制御、横滑り防止制御およびリフレッシュ制御等)を実行するようになっている。
続いて、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置の作動について説明する。なお、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置の基本的な作動については、例えば、特開2010−052712号公報において公知となっているため、本発明の特徴となるリフレッシュ制御について説明する。
図3は、リフレッシュ制御時における各種弁の作動状態を示したタイムチャートである。この図を参照して、リフレッシュ制御時における車両用ブレーキ制御装置の作動について説明する。なお、図3中において、ハッチングを示した部分は、電磁開閉弁STRや各増圧制御弁SFRH〜SRLHが上流側、つまり動力液圧発生源AS側のブレーキ液圧を受け止めている状態を表している。
本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置では、エンジン停止時においてドライバがブレーキペダルBPを踏み込んでいないときにリフレッシュ制御を実行するようにしている。エンジン停止時としているのは、ブレーキ制御が実行されるタイミングでは無く、リフレッシュ制御によって各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLRを駆動しても問題ないためである。また、ブレーキペダルBPを踏み込んでいないときとしているのは、マスタシリンダ圧が発生しているときにはブレーキ液の流れが生じる状況であり、リフレッシュ制御を的確に実施できない可能性が有るし、ドライバによる制動力の発生要求を満たす必要があるためである。
時点T1において、リフレッシュ制御が開始されると、通電により、電磁開閉弁SMCF、SRECを遮断状態、電磁開閉弁SREAを連通状態にする。そして、車輪毎にリフレッシュを行うために、時点T2において、まずはリフレッシュ対象となっている車輪FR以外の各車輪FL、RR、RLの増圧制御弁SFLH、SRRH、SRLHを通電によって遮断状態にする。この後、時点T3において、通電により、リフレッシュ対象となっている車輪FRの減圧制御弁SFRRを連通状態にすると共に電磁開閉弁STRを連通状態にする。
これにより、電磁開閉弁STR、SREAおよび増圧制御弁SFRHが連通状態とされることで管路AM、AC、MF1を通じて減圧制御弁SFRRにブレーキ液が流され、管路RC1を通じて低圧リザーバRCにブレーキ液が戻される。このとき、仮に減圧制御弁SFRRが異物が噛み込んでいたのであれば、その異物が洗い流されて除去され、低圧リザーバRC側に流されることになる。
この後、時点T4において、通電により、増圧制御弁SFRHを遮断状態にし、減圧制御弁SFRRへのブレーキ液の流れを遮断してから所定時間Ta経過後の時点T5において、減圧制御弁SFRRへの通電を解除して減圧制御弁SFRRを遮断状態にする。このとき、減圧制御弁SFRRにブレーキ液が流れていない状態で減圧制御弁SFRRを遮断状態にできることから、減圧制御弁SFRRは新たに異物を噛み込まないようにできる。
また、今回のリフレッシュ対象となった車輪FRの増圧制御弁SFRHを遮断状態にする際に、同時に、次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始する。すなわち、次のリフレッシュ対象となる車輪FLの増圧制御弁SFLHの通電を解除することにより連通状態にすると共に、減圧制御弁SFLRを通電により連通状態にする。このようにすれば、増圧制御弁SFRHを遮断状態にしても、増圧制御弁SFLHおよび減圧制御弁SFLRが連通状態になることでブレーキ液の流れが継続させられるため、急激に増圧制御弁SFRHを連通状態から遮断状態に切り替えても作動音の発生を抑制することができる。
なお、減圧制御弁SFRRにブレーキ液が流される時間、つまり電磁開閉弁STRを連通状態にしたタイミングから増圧制御弁SFRHを遮断状態にしたタイミングまでの間の時間は、減圧制御弁SFRRが噛み込んだ異物の除去に必要なブレーキ液の流量を確保できる程度の長さに設定されるようにしている。
そして、上記のようにして、今回のリフレッシュ対象となった車輪FRの増圧制御弁SFRHを遮断状態にする際に、同時に、増圧制御弁SFLHおよび減圧制御弁SFLRが連通状態となって次の車輪FLのリフレッシュが開始される。
これにより、電磁開閉弁STR、SREAおよび増圧制御弁SFLHが連通状態とされているため、管路AM、AC、MF2を通じて減圧制御弁SFLRにブレーキ液が流され、管路RC2を通じて低圧リザーバRCにブレーキ液が戻される。したがって、仮に減圧制御弁SFRRが異物が噛み込んでいたのであれば、その異物が洗い流されて除去され、低圧リザーバRC側に流されることになる。
この後、時点T6において、通電により、増圧制御弁SFLHを遮断状態にし、減圧制御弁SFLRへのブレーキ液の流れを遮断してから減圧制御弁SFLRへの通電を解除して減圧制御弁SFLRを遮断状態にする。このときにも、減圧制御弁SFLRにブレーキ液が流れていない状態で減圧制御弁SFLRを遮断状態にできることから、減圧制御弁SFLRは新たに異物を噛み込まないようにできる。
このような動作を車輪RR、RLについても順に行うことで、全車輪FR〜RLの減圧制御弁SFRR〜SRLRについて、異物除去を行うことが可能となる。そして、リフレッシュ対象となる車輪が切り替わるときに、同時に次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始し、ブレーキ液の流れが止まらないようにすることで、リフレッシュが完了した車輪の増圧制御弁を遮断することによる作動音の発生を抑制することが可能となる。
また、各車輪FR〜RLのリフレッシュが終了すると、リフレッシュ制御を終了すべく、時点T7において、通電によってすべての増圧制御弁SFRH〜SFLHを遮断状態とし、その後、所定時間Ta経過後の時点T8において、減圧制御弁SRLRの通電を解除して減圧制御弁SRLRを遮断状態とし、さらに各種弁SMCF、SREC、STR、SREAの通電を解除する。
このとき、電磁開閉弁STRは、連通状態から遮断状態に切り替わるときに、動力液圧発生源ASのブレーキ液圧を受け止めることになるが、既に、各増圧制御弁SFRH〜SRLHを遮断状態とした後であるため、ブレーキ液の流れは発生していない。したがって、電磁開閉弁STRを遮断状態に切り替えたとしても、電磁開閉弁STRが新たに異物を噛み込むことはない。
そして、各種弁SMCF、SREC、STR、SREAの通電を解除するときに、各増圧制御弁SFRH〜SRLHへの通電を解除し、増圧制御弁SFRH〜SRLHを連通状態にする。増圧制御弁SFRH〜SRLHを連通状態から遮断状態に切替えるときにはブレーキ液が流れている状態で遮断することになるため、異物を噛み込んでいる可能性があるが、このように増圧制御弁SFRH〜SRLHは最終的に連通状態とされるため、仮に異物を噛み込んでいたとしても、問題はない。
なお、最後のリフレッシュ対象となっていた車輪RLの増圧制御弁SRLHを遮断状態に切り替える際に、ブレーキ液が流れている状態を遮断することになるため、作動音を発生させてしまう。しかしながら、本実施形態のリフレッシュ制御によれば、作動音が発生するタイミングを1回のみにできるため、作動音の発生回数を低減することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置によれば、リフレッシュ対象以外の車輪の増圧制御弁を遮断状態とした状態で、電磁開閉弁STRを連通状態にしつつ、リフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を連通状態にする。これにより、リフレッシュ対象となる車輪の減圧制御弁が噛み込んだ異物を除去することが可能となる。
また、リフレッシュ制御中やリフレッシュ制御の終了時に、減圧制御弁SFRR〜SRLRを連通状態から遮断状態に切り替えるときには、同じ車輪の増圧制御弁SFRH〜SRLHを遮断状態にした後で行うようにし、電磁開閉弁STRを連通状態から遮断状態に切り替えるときには、すべての増圧制御弁SFRH〜SRLHを遮断状態にした後で行うようにしている。これにより、電磁開閉弁STRや減圧制御弁SFRR〜SRLRが新たに異物を噛み込むことを防止できる。
また、リフレッシュ対象となる車輪が切り替わるときに、今回のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁を遮断状態に切り替える際に、同時に、次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始している。具体的には、次のリフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を連通状態としている。これにより、ブレーキ液の流れが止まらないようにすることができ、リフレッシュが完了した車輪の増圧制御弁を遮断することによる作動音の発生を抑制することが可能となる。
さらに、リフレッシュ対象となる車輪が切り替わるときに、今回のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁を遮断状態に切り替えるタイミングから減圧制御弁を遮断状態に切り替えるタイミングまでに所定時間Taの時間差がある。これは、今回のリフレッシュ対象の増圧制御弁が遮断状態になってから減圧制御弁へのブレーキ液の流れが完全に停止するまでの時間を考慮して設定してある。
しかしながら、今回のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁を遮断状態に切り替える際に、同時に、次のリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を連通状態にしており、その後で今回のリフレッシュ対象の車輪の減圧制御弁を遮断状態にするようにしている。つまり、今回のリフレッシュ対象の車輪の減圧制御弁を遮断状態にするタイミングを待つことなく、上記所定時間Taの際に既に次のリフレッシュ対象となる車輪のリフレッシュを開始するようにしている。このため、全車輪FR〜RLのリフレッシュに掛かるトータル時間を短くすることが可能となる。
参考として、特許文献1に示した手法によって図1に示した本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置のリフレッシュを行った場合のタイムチャートを図4に示す。なお、図4中においても、ハッチングを示した部分は、電磁開閉弁STRや各増圧制御弁SFRH〜SRLHが上流側、つまり動力液圧発生源AS側のブレーキ液圧を受け止めている状態を表している。
この図に示すように、特許文献1に示した手法を用いる場合、リフレッシュ制御時には、時点T1において、通電により、電磁開閉弁SMCF、SRECを遮断状態、電磁開閉弁SREAを連通状態にする。そして、時点T2において、リフレッシュ対象以外の車輪FL、RR、RLの増圧制御弁SFLH、SRRH、SRLHを通電によって遮断状態にする。この後、時点T3において、通電により、リフレッシュ対象となっている車輪FRの減圧制御弁SFRRを連通状態にすると共に電磁開閉弁STRを連通状態にする。これにより、減圧制御弁SFRRにブレーキ液が流され、異物が除去される。
この後、時点T4において、電磁開閉弁STRを遮断状態とし、さらに所定時間Ta経過するとリフレッシュ対象となっていた車輪FRの増圧制御弁SFRHおよび減圧制御弁SFRRを遮断状態にする。このとき、電磁開閉弁STRを遮断状態にする際に、まだ電磁開閉弁STRを通じてブレーキ液が流れている状態であるし、電磁開閉弁STRがリニア制御弁ではないため、電磁開閉弁STRを遮断状態に切り替えたときに作動音を発生させてしまう。そして、この作動音がリフレッシュ対象が切り替わる毎(時点T5等)、および、最後のリフレッシュの際(時点T6)にも発生させられることになるため、作動音の発生を十分に抑制することができない。
また、各車輪FR〜RLのリフレッシュを行う毎に電磁開閉弁STRを遮断状態に切り替え、その後、所定時間Ta経過してからリフレッシュ対象の車輪の増圧制御弁および減圧制御弁を遮断状態に切り替えることになる。そして、この切り替えに掛かる所定時間Taがリフレッシュの度に必要となるため、全車輪FR〜RLのリフレッシュに掛かるトータル時間が長くなる。
このように、特許文献1に示される手法によって図1に示した本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置のリフレッシュを行った場合には、作動音の発生回数が多くなるし、リフレッシュに掛かるトータル時間が長くなるのに対して、本実施形態のリフレッシュ制御によれば、作動音の発生回数が少なく、リフレッシュに掛かるトータル時間も短くなることが判る。
さらに、特許文献1に示される手法によると、最後のリフレッシュを終えて電磁開閉弁STRを遮断状態に切り替えるときに、電磁開閉弁STRにブレーキ液が流れた状態で行われることになる。このため、電磁開閉弁STRが異物を噛み込んでしまう可能性がある。これに対して、本実施形態のリフレッシュ制御によれば、リフレッシュ制御の終了時に電磁開閉弁STRを遮断状態に切り替えても、電磁開閉弁STRが異物を噛み込むことはない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してリフレッシュ制御の手法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置のリフレッシュ制御時における各種弁の作動状態を示した図である。この図を参照して、本実施形態でのリフレッシュ制御時における車両用ブレーキ制御装置の作動について説明する。なお、図5中において、ハッチングを示した部分は、電磁開閉弁STRや各増圧制御弁SFRH〜SRLHが上流側、つまり動力液圧発生源AS側のブレーキ液圧を受け止めている状態を表している。
この図に示すように、本実施形態では、時点T1において、リフレッシュ制御が開始されると、通電により、電磁開閉弁SMCF、SRECを遮断状態、電磁開閉弁SREAを連通状態にする。そして、車輪毎にリフレッシュを行うために、時点T2において、まずはリフレッシュ対象となっている車輪FR以外の各車輪FL、RR、RLの増圧制御弁SFLH、SRRH、SRLHを通電によって遮断状態にする。この後、時点T3において、通電により、リフレッシュ対象となっている車輪FRの減圧制御弁SFRRと共に、リフレッシュ対象以外の車輪FL、RR、RLの減圧制御弁SFLR、SRRR、SRLRも連通状態とし、電磁開閉弁STRを連通状態にする。
すなわち、減圧制御弁SFRR〜SRLRについてはすべて同時に連通状態とし、増圧制御弁SFRH〜SRLHについてはリフレッシュ対象となっている車輪FRの増圧制御弁SFRHのみを連通状態にすることで、車輪FRの減圧制御弁SFRRのみがリフレッシュされるようにする。
この後は、車輪FRのリフレッシュが終わると、時点T4において、車輪FRの増圧制御弁SFRHを遮断状態に切り替えると同時に次の車輪FLの増圧制御弁SFLHを連通状態にし、車輪FLの減圧制御弁SFLRのリフレッシュを行う。
このような動作を車輪RR、RLについても順に行うことで、全車輪FR〜RLの減圧制御弁SFRR〜SRLRについて、異物除去を行うことが可能となる。そして、リフレッシュ対象となる車輪が切り替わるときに、同時に次のリフレッシュ対象となる車輪の増圧制御弁を連通状態とし、ブレーキ液の流れが止まらないようにすることで、リフレッシュが完了した車輪の増圧制御弁を遮断することによる作動音の発生を抑制することが可能となる。
この後、リフレッシュ制御終了時に、各車輪FR〜RLの減圧制御弁SFRR〜SRLRの通電を解除して連通状態から遮断状態に切り替えると共に、他の各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLHについても通電を解除する。
このように、各車輪FR〜RLの減圧制御弁SFRR〜SRLRについて、全車輪FR〜RLのリフレッシュ開始から完了まで連通状態としても良い。このようにしても、第1実施形態と同様の効果が得られるし、減圧制御弁SFRR〜SRLRの別々に作動させる回数が少なくなるため、減圧制御弁SFRR〜SRLRを作動させることによる弁移動による打音を低減することも可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、ブレーキ操作部材の操作量に応じてマスタシリンダMCに発生させたブレーキ液圧を複数のホイールシリンダWfr〜Wrlに対して伝達する操作液圧回路と、ブレーキ操作部材の操作とは独立して動力液圧を発生させる動力液圧発生源ASと、動力液圧発生源ASで発生した動力液圧を圧力導入弁よりホイールシリンダWfr〜Wrlに対して伝達する制御液圧回路とを有し、ホイールシリンダWfr〜Wrl毎に増圧制御弁SFRH〜SRLHと減圧制御弁SFRR〜SRLRを備えた構成であれば、他の構成の車両用ブレーキ制御装置についても本発明を適用できる。
また、圧力導入弁として挙げた電磁開閉弁STRを連通状態と遮断状態に切り替えられる2位置弁としているが、連通状態となる際にソレノイドに流す電流を徐々に変化させることで動力液圧発生源ASとホイールシリンダWfr〜Wrlとの間の差圧をリニアに制御するリニア制御弁としても良い。
また、上記実施形態では、エンジン停止時のように、車両用ブレーキ制御装置のシステム停止時にドライバがブレーキペダルBPを踏み込んでいないときにリフレッシュ制御を実行するようにしているが、これら以外のタイミングでリフレッシュ制御を行っても良い。例えば、各種弁SMCF、SREC、STR、SREA、SFRH〜SRLRのいずれか1つもしくは複数を駆動するブレーキ制御が行われたときに、その1回のブレーキ制御の制御毎に、その制御後、ブレーキペダルBPの踏み込みが行われていない状況においてリフレッシュ制御を行っても良い。また、リフレッシュ制御については、車両用ブレーキ制御装置のシステム停止時に毎回行う必要はなく、ブレーキ制御が行われた際に、作動があったことを履歴としてブレーキECU10に記憶しておき、その履歴が記憶されている場合にのみ、リフレッシュ制御が行われるようにしても良い。
10…ブレーキECU、11、12…圧力センサ、13a〜13d…車輪速度センサ、AC、AM、MF、MR、RC1〜RC4…管路、AS…補助液圧源、Acc…アキュムレータ、BP…ブレーキペダル、CV1〜CV6…各逆止弁、FL〜RR…各車輪、HP…液圧ポンプ、M…電動モータ、MC…マスタシリンダ、RG…レギュレータ、RS…低圧リザーバ、SFRH、SFLH、SRRH、SRLH…増圧制御弁、SFRR、SFLR、SRRR、SRLR…減圧制御弁、SMCF、SREA、SREC、STR…電磁開閉弁、Wfl〜Wrr…ホイールシリンダ

Claims (9)

  1. ドライバによって操作されるブレーキ操作部材と、
    前記ブレーキの操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、
    車輪ごとに備えられ、前記マスタシリンダに発生させられたブレーキ液圧が伝達される複数のホイールシリンダと、
    前記マスタシリンダに発生させられたブレーキ液圧を前記複数のホイールシリンダに伝達する操作液圧回路と、
    前記ブレーキ操作部材の操作とは独立して動力液圧を発生させる動力液圧発生源と、
    前記動力液圧発生源で発生した動力液圧を圧力導入弁より前記複数のホイールシリンダに対して伝達する制御液圧回路と、
    前記複数のホイールシリンダそれぞれに対応して備えられ、通電されていないときに連通状態になると共に通電によって遮断状態とされることで各ホイールシリンダに発生させるブレーキ液圧の増圧を制御するノーマルオープン型の増圧制御弁と、
    前記複数のホイールシリンダそれぞれに対応して備えられ、通電されていないときに遮断状態になると共に通電によって連通状態とされることで各ホイールシリンダに発生させるブレーキ液圧の減圧を制御するノーマルクローズ型の減圧制御弁と、
    リフレッシュ制御として、リフレッシュ対象となる車輪の前記増圧制御弁および前記減圧制御弁を連通状態にすると共に前記圧力導入弁を連通状態にすることで、リフレッシュ対象となる車輪の前記減圧制御弁が噛み込んだ異物を除去するリフレッシュを行うリフレッシュ制御手段と、を有し、
    前記リフレッシュ制御手段は、前記リフレッシュ制御の際に前記減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、遮断状態に切替える前記減圧制御弁と同じ車輪の前記増圧制御弁を遮断状態とした後に行い、前記圧力導入弁を連通状態から遮断状態に切り替えるときには、すべての前記増圧制御弁を遮断状態とした後で行うことを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象とし、リフレッシュ対象となる車輪の前記増圧制御弁を連通状態にしつつ、該リフレッシュ対象以外の車輪の前記増圧制御弁を遮断状態とし、かつ、前記圧力導入弁を連通状態にすると共に該リフレッシュ対象となる車輪の前記減圧制御弁を連通状態にすることで前記リフレッシュを行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置
  3. 前記リフレッシュ制御手段は、今回のリフレッシュ対象の車輪の前記増圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えると同時に次のリフレッシュ対象の車輪の前記リフレッシュを開始することを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  4. 前記リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象として前記リフレッシュを行う際に、今回のリフレッシュ対象の車輪の前記リフレッシュが終了した後、当該今回のリフレッシュ対象の車輪の前記減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えるタイミングの前に、次のリフレッシュ対象の車輪の前記リフレッシュを開始することを特徴とする請求項2または3に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  5. 前記リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象として前記リフレッシュを行う際に、リフレッシュ開始時に当該リフレッシュ対象となる車輪の前記減圧制御弁を遮断状態から連通状態に切り替えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  6. 前記リフレッシュ制御手段は、各車輪順番にリフレッシュ対象として前記リフレッシュを行いつつ、前記リフレッシュ制御が開始されると、リフレッシュ対象の車輪に加えて該リフレッシュ対象以外の車輪についても前記減圧制御弁を連通状態とし、前記リフレッシュ制御の終了時に各車輪の前記減圧制御弁を連通状態から遮断状態に切り替えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  7. 前記リフレッシュ制御手段は、システム停止時に前記リフレッシュ制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  8. 前記リフレッシュ制御手段は、前記増圧制御弁と前記減圧制御弁および前記圧力導入弁のいずれか1つもしくは複数が使用されるブレーキ制御が行われたときに、当該ブレーキ制御が行われたことの履歴を記憶し、前記システム停止時に、前記ブレーキ制御が行われたことの履歴が記憶されていれば前記リフレッシュ制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  9. 前記リフレッシュ制御手段は、前記増圧制御弁と前記減圧制御弁および前記圧力導入弁のいずれか1つもしくは複数が使用されるブレーキ制御が行われたときに、当該ブレーキ制御が行われる毎に前記リフレッシュ制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
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