JP6263738B2 - ガス流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波を伝播させてガスの流量を計測するガス流量計に関するものである。
ガス流量計は、例えば、超音波の伝播時間、または伝播速度がガス(流体)の流速に応じて変化することを利用して、流路途中に備えた計測管内を流れるガスに超音波を伝播させてガスの流量を計測する。
図33に従来のガス流量計を示す。装置本体81は、金属をプレス加工して形成した上ケース82と下ケース83から構成される。上ケース82には、入口パイプ84と、出口パイプ85が配置されており、入口パイプ84は、遮断弁86を介して装置本体1の内部で開口している。出口パイプ85には、L字状の接続パイプ87を介して超音波式流量計測ユニット88が接続される。
特開2012−163518号公報
しかしながら、前記従来の構成では、出口パイプ85が超音波式流量計測ユニット88を片持ち状に支持する構成であるため、不安定となる。特に、出口パイプ85が超音波式流量計測ユニット88をほぼ水平に支持する構成のため、出口パイプ85に対するモーメントが大きくなり、より不安定となり、容易に超音波式流量計測ユニット88が揺れ、揺れにより安定した流量計測ができない問題がある。
この問題を解決するために、接続パイプ87および超音波式流量計測ユニット88を装置本体81にネジ固定することが考えられる。この構成においては、装置本体81は、金属をプレス加工により形成したものであり、ネジが装置本体81を貫通するため、ネジと装置本体81の孔周縁との間からのガス漏れを防止するために、シール材が設けられる。
しかしながら、シール材は、ガスメータの耐用年数に比較して耐久性が悪く、シール材が剥がれた場合には、ネジと装置本体81の孔周縁との隙間からガス漏れが発生する問題がある。
特に、業務用ガスメータにおいては、大流量のガスを流す必要があるため、接続パイプに超音波式流量計測ユニットと、超音波式流量計測ユニットと同一流路構成の流路部を接続しており、超音波式流量計測ユニットの支持がより不安定となり、安定した流量計測ができない問題がある。
本願発明は、前記従来の問題点を解決するもので、超音波式流量計測ユニットと流路部を有するガスメータにおいて、安定した流量計測を可能とするガス流量計を提供することを課題とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のガス流量計は、被計測流体を気密に収容する装置本体と、前記装置本体への被計測流体の入口パイプと、前記装置本体からの被計測流体の出口パイプと、前記出口パイプに接続される接続パイプと、流出口側が前記接続パイプに接続され、内部を流れる被計測流体の流量を演算する超音波式流量計測ユニットと、流出口側が前記接続パイプに接続され、前記超音波式流量計測ユニットと流路形状が同一形状の流路部材とを備え、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材とを流入口側で連結する支持部材を設け、前記支持部材を前記装置本体によって支持したことを特徴とするものである。
本発明のガス流量計は、超音波式流量計測ユニットと流路部材を連結することにより、超音波式流量計測ユニットの振動を抑制でき、流量計測精度を向上することができる。
本発明の本実施の形態1の断面図 同他の方向の断面図 同要部拡大断面図 同支持部材の斜視図 同要部斜視図 同分解斜視図 本実施の形態2の断面図 同要部拡大断面図 同支持部材の斜視図 同要部斜視図 本実施の形態3の断面図 同要部拡大断面図 図12におけるA−A断面図 図12におけるB−B断面図 同要部斜視図 同支持部材の斜視図 同支持部材と超音波式流量計測ユニットとの接続を説明する斜視図 同支持部材と超音波式流量計測ユニットとの接続状態を示す斜視図 本実施の形態4の断面図 同要部斜視図 同要部分解斜視図 同支持部材の斜視図 他の実施の形態を示す要部斜視図 同要部分解斜視図 本実施の形態5の断面図 同一部を破断した側面図 同要部斜視図 同要部分解斜視図 同要部拡大斜視図 同要部拡大斜視図 本発明の実施の形態6の要部斜視図 同要部分解斜視図 従来例の断面図
第1の発明は、被計測流体を気密に収容する装置本体と、前記装置本体への被計測流体の入口パイプと、前記装置本体からの被計測流体の出口パイプと、前記出口パイプに接続される接続パイプと、流出口側が前記接続パイプに接続され、内部を流れる被計測流体の流量を演算する超音波式流量計測ユニットと、流出口側が前記接続パイプに接続され、前記超音波式流量計測ユニットと流路形状が同一形状の流路部材とを備え、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材とを流入口側で連結する支持部材を設け、前記支持部材を前記装置本体によって支持したことを特徴とするものである。
超音波式流量計測ユニットと流路部材を連結することにより、超音波式流量計測ユニットの振動が抑制され、流量計測精度が向上する。
第2の発明は、第1の発明において、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して縦方向に配置したことを特徴とするものである。
第3の発明は、第1の発明において、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して横方向に配置したことを特徴とするものである。
第4の発明は、第1の発明において、少なくとも1つの前記超音波式流量計測ユニットと、複数個の前記流路部材を設け、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して縦方向と横方向に配置されたことを特徴とするものである。
第5の発明は、第1の発明において、前記接続パイプの下面に、流入口側を下方に向けて前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材を接続したことを特徴とするものである。
第6の発明は、第1の発明において、前記流路部材として、超音波式流量計測ユニットを用いることを特徴とするものである。
第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明において、前記装置本体を上ケースと下ケースで構成し、前記支持部材を前記上ケースと前記下ケースの当接部に形成した保持部により支持することを特徴とするものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の断面図である。図2は、同他の方向の断面図である。図3は、同要部拡大断面図である。図4は、同支持部材の斜視図である。図5は、同要部斜視図である。図6は、同分解斜視図である。
ガス流量計の外殻は、装置本体1により構成しており、装置本体1は、金属をプレス加工して形成した上ケース2と下ケース3から構成している。上ケース2の上面には、入口パイプ4と、出口パイプ5を配置しており、入口パイプ4は、装置本体1の内部において遮断弁6を介して開口している。出口パイプ5には、接続パイプ7を接続している。接続パイプ7には、上下に取付部8を形成しており、上方の取付部8には、超音波式流量計測ユニット9を接続し、下方の取付部には、上方の超音波式流量計測ユニット9と同一の流路形状に形成した流路部材10を接続している。超音波式流量計測ユニット9および流路部材10は、固定金具(図示せず)により取付部8に固定している。
なお、本実施の形態においては、下方の取付部8に装着される流路部材10として、流量を計測するための機構を除去した超音波式流量計測ユニットを用いている。
同一の流路形状を有する超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を取付部8に接続することにより、各超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を流れる流量を略同一にすることができる。よって、複数の取付部8を設けることにより大流量化を図った構成においても、超音波式流量計測ユニット9の計測精度を高精度に維持することができる。
本実施の形態において、上方の取付部8に超音波式流量計測ユニット9を接続し、下方の取付部8に流路部材10を接続しているが、上方の取付部8に流路部材10を接続し、下方の取付部8に超音波式流量計測ユニット9を接続してもよい。また、両方の取付部に流量を計測するための機構を有する超音波式流量計測ユニットを接続し、一方の超音波式流量計測ユニット9の計測信号を流量計測に用い、他方の超音波式流量計測ユニットを流量計測に用いずに流路部材10として用いてもよい。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、接続パイプ7から離間した流入口側位置を支持部材11により連結し、一体的に支持する。支持部材11は、上方に位置する超音波式流量計測ユニット9を支持する上部支持部材12と、下方に位置する流路部材10を支持する下部支持部材13とから構成している。
上部支持部材12は、中央部分上面に超音波式流量計測ユニット9を固定する固定部14を設け、固定部14には、超音波式流量計測ユニット9の下部外側面に形成した係止突起15を係止する係止爪16を形成している。また、上部支持部材12は、両側に外方に向かって支持腕17を延設している。支持腕17は、上ケース2と下ケース3の当接部分に形成した保持部18により、位置決め保持される。保持部18は、支持腕17に対応する位置にのみ形成し、支持腕17を安定に保持するよう構成している。
下部支持部材13は、中央部分上面に流路部材10を固定する固定部19を設けた略U字状に形成しており、固定部19には、流路部材10下部側面に形成した係止突起20を係止する係止爪21を形成している。下部支持部材13の両端上部には、上部支持部材12の支持腕17に形成した係合孔22に係合する係合爪23を形成している。
次に、上記のように構成されたガス流量計について作用を説明する。
図1から図6に示すように、超音波式流量計測ユニット9は、下部外側面の係止突起15を上部支持部材12の固定部14の係止爪16に係止して上部支持部材12に固定する。また、流路部材10は、係止突起20を下部支持部材13の固定部19の係止爪21に係止して下部支持部材13に固定する。そして、下部支持部材13の係合爪23を上部支持部材12の支持腕17の係合孔22に係合する。
この状態で、超音波式流量計測ユニット9の流出口側と流路部材10の流出口側を接続パイプ7の取付部8に接続し、固定金具(図示せず)により固定する。なお、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10と取付部8との固定は、係合爪等による固定としてもよい。この構成とすることにより、固定金具を廃止することができ、組立作業性を向上でき、安価に構成することができる。
この状態では、接続パイプ7、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10、支持部材11は一体化された状態となる。よって、一つのユニットとして取り扱うことができ、取り扱い性を向上でき、装置本体1への組立作業性を向上できる。
ユニット化した接続パイプ7、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10等を装置本体1に組み込む際には、上ケース2を反転させる。そして、上ケース2に固定された出口パイプ5に接続パイプ7を接続し、支持部材11の支持腕17を上ケース2の保持部18に仮保持し、下ケース3を被せて上ケース2と下ケース3の周縁を気密に封止する。
これにより、本実施の形態のガス流量計は、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、流出口側が接続パイプ7に固定され、流入口側が支持部材11により装置本体1の
保持部18に支持される。よって、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、安定に支持できる。これにより、超音波式流量計測ユニット9の揺動を抑制し、安定した計測を行うことができる。
また、輸送時等に振動が生じても、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10の大きな揺動が抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分における変形等を抑制でき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
なお、上記説明においては、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを支持部材11に支持した状態で、接続パイプ7に接続している。他の構成として、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを接続パイプ7に接続した後に、支持部材11に支持するようにしてもよい。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2を図7から図10に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。
図7は、本実施の形態2の断面図である。図8は、同要部拡大断面図である。図9は、同支持部材の斜視図である。図10は、同要部斜視図である。
本実施の形態2において、接続パイプ24は、平面形状を凸字状に形成し、取付部25を左右に形成している。支持部材26は、中央部分に固定部27を形成し、固定部27に超音波式流量計測ユニット9および流路部材10の係止突起15、20に係止する係止爪28を左右に一対形成している。また。支持部材26は、固定部27の両側から外側に向かって支持腕29を延設している。支持部材26は、固定部27の係止爪28に対応する位置から下方に向かって支持脚30を延設している。
上記構成において、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、係止突起15、20を支持部材26の固定部27の係止爪28に係止して支持部材26に固定する。そして、超音波式流量計測ユニット9の流出口側と流路部材10の流出口側を接続パイプ24の取付部25に接続し、固定金具(図示せず)により固定する。他の構成として、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10と取付部25との固定は、係合爪等による固定としてもよい。この構成とすることにより、固定金具を廃止することができ、組立作業性を向上することができ、安価に構成することができる。
この状態では、接続パイプ24、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10、支持部材26は一体化された状態となり、一つのユニットとして取り扱うことができ、取り扱い性を向上でき、装置本体1への組立作業性を向上できる。
ユニット化した接続パイプ24、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10等を装置本体1に組み込む際には、上ケース2を反転させる。そして、上ケース2に固定された出口パイプ5に接続パイプ24を接続し、支持部材26の支持腕29を上ケース2の保持部18に仮保持する。さらに、下ケース3を被せて上ケース2と下ケース3の周縁を気密に封止する。
なお、上記説明においては、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを支持部材26に支持した状態で、接続パイプ24に接続している。他の構成として、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを接続パイプ24に接続した後に、支持部材26に支持するようにしてもよい。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、流出口側を接続パイプ24に接続し、流入口側を支持腕29により装置本体1に保持する。さらに、支持脚30を下ケース3内面に当接させる。よって、超音波式流量計測ユニット9は、安定に支持できるので、揺動を抑制でき、安定した計測を行うことができる。
輸送時等に振動が生じても、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10は、揺動が抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分に対する変形等を抑制できる。これにより、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3を図11から図18に基づいて説明する。なお、実施の形態1または実施の形態2と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施の形態3の断面図である。図12は、同要部断面図である。図13は、図12におけるA−A断面図である。図14は、図12におけるB−B断面図である。図15は、同要部斜視図である。図16は、同支持部材の斜視図である。図17は、同支持部材と超音波式流量計測ユニットとの接続を説明する斜視図である。図18は、同支持部材と超音波式流量計測ユニットとの接続状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態3において、接続パイプ31は、実施の形態2と同様に、凸字状に形成し、左右に超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを接続する取付部32を形成している。また、支持部材33は、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を支持し、接続パイプ31に固定している。
支持部材33は、接続パイプ24下面に固定される基部34と、基部34から延設した一対の保持部35を備えている。保持部35は、それぞれ超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を支持する。基部34は、基部34の上面の四隅に位置決め用の突起36を形成している。支持部材33は、基部34の突起36を接続パイプ31下面に形成した位置決め穴(図示せず)に挿入し、位置決めした状態で接着固定する。保持部35は、遊端側に超音波式流量計測ユニット9と流路部材10の両側面を位置決めする立上り片37を形成するとともに、一端側に大径の丸孔形状を有する長孔形状、所謂、鍵穴形状の取付孔38を形成している。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10の下面には、取付孔38に固定する固定部39を突出形成している。固定部39は、取付孔38の長孔部分38aより大径で、丸孔部分38bより小径の頭部39aと、取付孔38の長孔部分38aより小径の脚部39bとから構成している。
上記構成において、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、図17に示すように、両側面を支持部材33の保持部35の立上り片37により位置決めして、固定部39の頭部39aを取付孔38の丸孔部分38bに挿入する。そして、図18に示すように、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10を、固定部39の脚部39bが取付孔38の長孔部分38aに位置するように摺動して支持部材33に固定する。この状態では、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10は、連結され、支持部材33により一体化した状態となり、取り扱い性を向上できる。
そして、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10の流出口側を接続パイプ31の取付部32に接続して、支持部材33の基部34を接続パイプ31下面に固定する。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、支持部材33により連結して一体化できるので、超音波式流量計測ユニット9の振動が抑制でき、流量計測精度を向上することができる。また、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10の振動が抑制できるので、出口パイプ5に伝達される振動が抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分への振動の伝達が軽減でき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
(実施の形態4)
以下に、本発明の第4実施の形態を図19から図22に基づいて説明する。上記実施の形態1から3と同一部品は、同一符号を付して説明を省略する。
図19は、本実施の形態4の断面図である。図20は、同要部斜視図である。図21は、同要部分解斜視図である。図22は、同支持部材の斜視図である。
本実施の形態4において、接続パイプ40は、同形状の取付部41を上下に2個、左右に2個、合計4個形成している。いずれか1つの取付部41には、超音波式流量計測ユニット9を接続し、残りの取付部41には、流路部材10を接続している。本実施の形態4では、超音波式流量計測ユニット9を図19中、右上の取付部41に接続しているが、他の取付部41に接続してもよい。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、接続パイプ40から離間した流入口側位置を支持部材42により一体的に支持している。支持部材42は、上方に位置する超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを支持する上部支持部材43と、下方に位置する2つの流路部材10を支持する下部支持部材44とから構成している。
上部支持部材43は、中央部分上面に超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を固定する固定部45を左右に一対設けている。固定部45には、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10の下部外側面に形成した係止突起15、20を係止する係止爪46を形成している。また、上部支持部材43は、両側に外方に向かって支持腕47を延設している。支持腕47は、上ケース2と下ケース3の当接部分に形成した保持部18に位置決め保持する。保持部18は、支持腕47に対応した位置にのみ形成し、支持腕47を安定して保持するよう構成している。
下部支持部材44は、中央部分上面に2つの流路部材10を固定する固定部48を左右に一対設けた略U字状に形成している。固定部48は、流路部材10の下部側面に形成した係止突起20を係止する係止爪49を形成している。下部支持部材44は、両端上部に係合爪51を形成している。係合爪51は、上部支持部材43の支持腕47に形成した係合孔50に係合する。下部支持部材44は、固定部48の係止爪49に対応する位置から下方に向かって支持脚52を延設している。
上記構成において、上部支持部材43の一方の固定部45に、超音波式流量計測ユニット9の係止突起15を係止爪46に係止して超音波式流量計測ユニット9を固定する。また、上部支持部材43の他方の固定部45に、流路部材10の係止突起20を係止爪46に係止して流路部材10を固定する。下部支持部材44の二つの固定部48に、流路部材10の係止突起20を係止爪49に係止して一対の流路部材10を固定する。そして、下部支持部材44の係合爪51を上部支持部材43の支持腕47の係合孔50に係合する。
この状態で、超音波式流量計測ユニット9の流出口側と流路部材10の流出口側を接続パイプ40の取付部41に接続し、固定金具(図示せず)により固定する。他の構成とし
て、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10と取付部41との固定は、係合爪等による固定としてもよい。この構成とすることにより、固定金具を廃止することができ、組立作業性を向上することができ、安価に構成することができる。
この状態では、接続パイプ40、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10および支持部材42は一体化された状態となり、一つのユニットとして取り扱うことができ、取り扱い性を向上でき、装置本体1への組立作業性を向上できる。
ユニット化した接続パイプ40、超音波式流量計測ユニット9、流路部材10等を装置本体1に組み込む際には、上ケース2を反転させる。そして、上ケース2に固定された出口パイプ5に接続パイプ40を接続し、支持部材42の支持腕47を上ケース2の保持部18に仮保持し、下ケース3を被せて上ケース2と下ケース3の周縁を気密に封止する。
なお、上記説明においては、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを支持部材42に支持した状態で、接続パイプ40に接続した。他の構成として、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10とを接続パイプ40に接続した後に、支持部材42に支持するようにしてもよい。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、流出口側を接続パイプ40に接続し、流入口側を支持腕47により装置本体1に保持し、さらに、支持脚52を下ケース3内面に当接している。これにより、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、安定に支持でき、超音波式流量計測ユニット9の揺動を抑制できるので、安定した流量計測を行うことができる。
輸送時等に大きな振動が生じても、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10の揺動を抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分に対する振動の伝達を抑制でき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
なお、本実施の形態4において、接続パイプ40は、逆U字形状に一体形成している。他の構成として、図23および図24に示すように、接続パイプ53は、出口パイプ5に接続する連結部54と、上下に一対の接続部55を形成した一対の接続筒56とから構成し、連結部54に接続筒56を固定金具57により固定する構成としてもよい。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5を図25から図30に基づいて以下に説明する。なお、実施の形態1〜4と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。
図25は、本実施の形態5の断面図である。図26は、同一部を破断した側面図である。図27は、同要部斜視図である。図28は、同要部分解斜視図である。図29は、同要部拡大斜視図である。図30は、同要部拡大斜視図である。
本実施の形態5は、実施の形態4と同様に、接続パイプ40に、1つの超音波式流量計測ユニット9aと、3つの流路部材10aを装着している。なお、流路部材10aは、超音波式流量計測ユニットを用い、流量計測機能を除去、或いは、流量計測に用いないようにすることにより、超音波式流量計測ユニット9aと同一形状の流路を有している。
超音波式流量計測ユニット9aおよび流路部材10aは、下面から下方に向かって先端に係合爪58を有する支持脚59を形成し、上面に係合爪58が係合する係合穴60を形成している。
超音波式流量計測ユニット9aおよび流路部材10aは、一方の側面から第1係止部61を側方に向かって突出形成している。第1係止部61は、第1係止片62と第2係止片63を有しており、第1係止片62と第2係止片63との間には、第1係止溝64を形成している。第1係止片62は、上面側を窪ませた形状に形成し、第2係止片63側に第1立上り片65を形成し、第1係止孔66を形成している。第2係止片63は、下面側を窪ませた形状に形成し、下面に係止突起(図示せず)を形成している。
超音波式流量計測ユニット9aおよび流路部材10aは、他方の側面から第2係止部67を側方に向かって突出形成している。第2係止部67は、第3係止片68と第4係止片69を有しており、第3係止片68と第4係止片69との間には、第2係止溝70を形成している。第3係止片68は、第2係止片63と同様に、下面側を窪ませた形状に形成し、下面に係止突起(図示せず)を形成している。第4係止片69は、第1係止片62と同様に、上面側を窪ませた形状に形成し、第3係止片68側に第2立上り片71を形成し、第2係止孔72を形成している。
上記構成において、超音波式流量計測ユニット9aおよび流路部材10aは、支持脚59の係合爪58を係合穴60に係合して上下に位置する超音波式流量計測ユニット9aと流路部材10a、また、上下に位置する流路部材10aを固定する。
左右に位置する超音波式流量計測ユニット9aと流路部材10a、また、左右に位置する流路部材10aは、第1係止部61と第2係止部67とを係合して固定する。即ち、第1立上り片65を第2係止溝70に挿入するとともに、第2立上り片71を第1係止溝64に挿入する。そして、第1係止部61と第2係止部67を合わせると、第1係止片62の第1係止孔66に第3係止片68の係止突起が係合し、第4係止片の第2係止孔72に第2係止片63の係止突起が係合する。
以上により、超音波式流量計測ユニット9aおよび流路部材10aは、連結され、一体化された状態となり、取り扱い性を向上できる。
超音波式流量計測ユニット9aと流路部材10aは、一体化されるので、超音波式流量計測ユニット9aの振動が抑制され、流量計測精度を向上することができる。また、超音波式流量計測ユニット9aと流路部材10aの振動が抑制できるので、出口パイプ5に伝達される振動を抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分への振動の伝達を軽減でき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
(実施の形態6)
以下に、本発明の実施の形態6を図31および図32に基づいて説明する。なお、実施の形態1〜5と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。
図31は、同要部斜視図である。図32は、同要部分解斜視図である。
接続パイプ73は、下面に一対の取付部74を形成しており、右側の取付部74に超音波式流量計測ユニット9の流出口を接続し、左側の取付部74に流路部材10の流出口を接続し、固定金具75により固定している。超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、流入口側を下方に向けて、接続パイプ73の下方に略鉛直に配設している。超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10側面に装着した支持部材76により連結している。支持部材76は、超音波式流量計測ユニット9側面に配設される回路基板(図示せず)を被覆している。
超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、支持部材76により連結して一体化し、ユニットとして取り扱うことができ、作業性を向上できる。
本実施の形態においては、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10は、出口パイプ5の下方位置に流入口側を下方に向けて略鉛直方向に配置している。この構成により、超音波式流量計測ユニット9と流路部材10が接続パイプ73に対する回転方向へのモーメントを生じさせず、超音波式流量計測ユニット9の振動が抑制でき、安定した流量計測を行うことができる。また、接続パイプ73に接続した状態の超音波式流量計測ユニット9を流路部材10と一体化できるので、超音波式流量計測ユニット9の揺動を一層抑制することができる。さらに、出口パイプ5と上ケース2との接続部分に加わる応力を従来に比較して小さくでき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分の破損を抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、左側の取付部74に装着される流路部材10として、流量を計測するための機構を除去した超音波式流量計測ユニットを用いている。
同一の流路形状を有する超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を取付部74に接続することにより、各超音波式流量計測ユニット9と流路部材10を流れる流量を略同一にすることができる。よって、複数の取付部74を設けることにより大流量化を図った構成においても、超音波式流量計測ユニット9の計測精度を高精度に維持することができる。
本実施の形態において、右側の取付部74に超音波式流量計測ユニット9を接続し、左側の取付部74に流路部材10を接続しているが、右側の取付部74に流路部材10を接続し、左側の取付部74に超音波式流量計測ユニット9を接続してもよい。また、両方の取付部74に流量を計測するための機構を有する超音波式流量計測ユニットを接続し、一方の超音波式流量計測ユニット9の計測信号を流量計測に用い、他方の超音波式流量計測ユニットを流量計測に用いずに流路部材10として用いてもよい。
また、輸送時等に振動が生じても、超音波式流量計測ユニット9および流路部材10の大きな揺動が抑制できる。よって、出口パイプ5と上ケース2との接続部分における変形等を抑制でき、出口パイプ5と上ケース2との接続部分のシール性が損なわれるのを抑制できる。
以上のように、本発明にかかるガス流量計は、超音波式流量計測ユニットを流路部材と連結して固定することで、超音波式流量計測ユニットの振動を含めた移動を抑制することが可能となるので、流量計測精度が高いガス流量計を提供することが可能である。
1 装置本体
2 上ケース
3 下ケース
4 入口パイプ
5 出口パイプ
6 遮断弁
7 接続パイプ
8 取付部
9 超音波式流量計測ユニット
9a 超音波式流量計測ユニット
10 流路部材
10a 流路部材
11 支持部材
12 上部支持部材
13 下部支持部材
24 接続パイプ
25 取付部
26 支持部材
31 接続パイプ
32 取付部
33 支持部材
40 接続パイプ
41 取付部
42 支持部材
43 上部支持部材
44 下部支持部材
53 接続パイプ
54 連結部
55 接続部
73 接続パイプ
74 取付部
76 支持部材

Claims (7)

  1. 被計測流体を気密に収容する装置本体と、
    前記装置本体への被計測流体の入口パイプと、
    前記装置本体からの被計測流体の出口パイプと、
    前記出口パイプに接続される接続パイプと、流出口側が前記接続パイプに接続され、内部を流れる被計測流体の流量を演算する超音波式流量計測ユニットと、
    流出口側が前記接続パイプに接続され、前記超音波式流量計測ユニットと流路形状が同一形状の流路部材とを備え、
    前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材とを流入口側で連結する支持部材を設け、前記支持部材を前記装置本体によって支持したことを特徴とするガス流量計。
  2. 前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して縦方向に配置したことを特徴とする請求項1記載のガス流量計。
  3. 前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して横方向に配置したことを特徴とする請求項1記載のガス流量計。
  4. 少なくとも1つの前記超音波式流量計測ユニットと、複数個の前記流路部材を設け、前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材は、前記接続パイプに対して縦方向と横方向に配置されたことを特徴とする請求項1記載のガス流量計。
  5. 前記接続パイプの下面に、流入口側を下方に向けて前記超音波式流量計測ユニットと前記流路部材を接続したことを特徴とする請求項1のガス流量計。
  6. 前記流路部材として、超音波式流量計測ユニットを用いることを特徴とする請求項1のガス流量計。
  7. 前記装置本体を上ケースと下ケースで構成し、前記支持部材を前記上ケースと前記下ケースの当接部に形成した保持部により支持することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のガス流量計。
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