JPH10111155A - 大流量型フルイディック流量計 - Google Patents

大流量型フルイディック流量計

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JPH10111155A
JPH10111155A JP26872696A JP26872696A JPH10111155A JP H10111155 A JPH10111155 A JP H10111155A JP 26872696 A JP26872696 A JP 26872696A JP 26872696 A JP26872696 A JP 26872696A JP H10111155 A JPH10111155 A JP H10111155A
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JP
Japan
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flow rate
measuring means
fluidic
flow
rate measuring
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JP26872696A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開発に要する多くの費用、時間等を削減する
ことのできる大流量型フルイディック流量計を提供する
ことにある。 【解決手段】 ノズル流路21の出口部において生じる
流体振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量
測定手段Fを複数並列に設け、少なくとも一つのフルイ
ディック流量測定手段Fで検出した流体振動に基づい
て、全フルイディック流量測定手段Fを流れる流量を測
定するように構成してなり、少なくとも2つのフルイデ
ィック流量測定手段Fを、重ね合わせるようにして連結
していることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズル流路から
噴出する噴出流体の流れに周期的な流体振動が生じ、こ
の周期的な流体振動の周波数と噴出流体の流速あるいは
流量との間に比例関係が存在することに基づいて、流体
の流量を検出するフルイディック流量計に関し、特に大
流量の測定が可能な大流量型フルイディック流量計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通常のフルイディック流量計としては、
例えば図23に示すようなフルイディック流量計Fが知
られている。このフルイディック流量計Fは、ハウジン
グ1と、このハウジング1内に設けられたノズル部材
2、ターゲット3及び圧力センサ4とを備えている。
【0003】ハウジング1は、直方体状の空間を形成す
べく凹状に形成された溝1aを有しており、この溝1a
が流入口1b及び流出口1cを介して他の流路に接続さ
れるようになっている。ノズル部材2は、左右対称の一
対のもので構成されており、溝1aの下流側の部分を占
めるように設けられている。このため、ハウジング1内
には、ノズル部材2の上流側に流入空間1dが構成され
た状態になっている。また、各ノズル部材2は、上部が
平行に近接してノズル流路21を構成するとともに、こ
のノズル流路21の下流側に流量を検出するための測定
空間22を構成するようになっている。この測定空間2
2は、ノズル流路21から左右対称に円弧状に広がる壁
面22a、22bを有している。
【0004】ターゲット3は、測定空間22内にあっ
て、ノズル流路21の延長線上に設けられている。ま
た、圧力センサ4は、測定空間22内におけるノズル流
路21の近傍にあって、同ノズル流路21の左右に位置
しており、ノズル流路21からの噴出流体の流れの流体
振動を圧力によって検出するようになっている。
【0005】なお、ハウジング1は、溝1aの上面側が
図示しないカバーによって、密閉されるようになってい
る。したがって、流入口1bに流入した流体は、流入空
間1d、ノズル流路21及び測定空間22を通って流出
口1cから流出するようになっている。
【0006】上記のように構成されたフルイディック流
量計Fにおいては、ノズル流路21から流出する噴出流
体の流れが周期的に流体振動する。すなわち、ある時点
では噴出流体がターゲット3の一方の壁面3aに沿って
流れ、一部は測定空間22の一方の壁面22aに沿って
上昇しノズル流路21の出口部へ戻り、他は流出口1c
を通って流出する。また、ある時点では、同噴出流体が
ターゲット3の他方の壁面3bに沿ってあたかも吸寄せ
られるように流れる。このような噴出流体の流体振動が
測定空間22内において周期的に発生する。
【0007】そして、噴出流体が振動する周波数と、同
噴出流体の流速あるいは流量との間には比例関係がある
ことから、噴出流体の静圧を圧力センサ4で検出するこ
とにより、振動周波数を求め、流体の流量を測定するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フルイ
ディック流量計においては、ノズル流路21の断面積に
よって、検出すべき流体の最大流量が自ずから定まって
くる。このため、より大流量の流量計を開発するには、
まず検出すべき流量に対応するノズル流路21の断面積
を設定し、これに伴いノズル流路21の長さや、ターゲ
ット3の位置及び形状、あるいは圧力センサ4の位置及
び形状等を新たに設計し直すとともに、種々の実験を繰
り返し行なわなければならない。したがって、より大流
量の流量計を開発するにあたっては、多くの費用、時間
等を要するという問題があった。
【0009】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、開発に要する多くの費
用、時間等を削減することのできる大流量型フルイディ
ック流量計を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ノズル流路の出口部におい
て生じる流体振動に基づいて流量を検出するフルイディ
ック流量測定手段を複数並列に設け、少なくとも一つの
フルイディック流量測定手段で検出した流体振動に基づ
いて、全フルイディック流量測定手段を流れる流量を測
定するように構成してなり、少なくとも2つのフルイデ
ィック流量測定手段を、重ね合わせるようにして連結し
ていることを特徴としている。
【0011】請求項2に係る発明は、ノズル流路の出口
部において生じる流体振動に基づいて流量を検出するフ
ルイディック流量測定手段を複数並列に設け、少なくと
も一つのフルイディック流量測定手段で検出した流体振
動に基づいて、全フルイディック流量測定手段を流れる
流量を測定するように構成してなり、少なくとも2つの
フルイディック流量測定手段を、背中合わせに重ねるよ
うにして連結していることを特徴としている。
【0012】請求項3に係る発明は、ノズル流路の出口
部において生じる流体振動に基づいて流量を検出するフ
ルイディック流量測定手段を複数並列に設け、少なくと
も一つのフルイディック流量測定手段で検出した流体振
動に基づいて、全フルイディック流量測定手段を流れる
流量を測定するように構成してなり、少なくとも2つの
フルイディック流量測定手段を、背中合わせに一体型に
構成したことを特徴としている。
【0013】請求項4に係る発明は、ノズル流路の出口
部において生じる流体振動に基づいて流量を検出するフ
ルイディック流量測定手段を複数並列に設け、少なくと
も一つのフルイディック流量測定手段で検出した流体振
動に基づいて、全フルイディック流量測定手段を流れる
流量を測定するように構成してなり、ハウジングの壁部
を介して、少なくとも2つのフルイディック流量測定手
段を、背中合わせに一体型に構成したことを特徴として
いる。
【0014】請求項5に係る発明は、ノズル流路の出口
部において生じる流体振動に基づいて流量を検出するフ
ルイディック流量測定手段を複数並列に設け、少なくと
も一つのフルイディック流量測定手段で検出した流体振
動に基づいて、全フルイディック流量測定手段を流れる
流量を測定するように構成してなり、背中合わせに一体
型に構成したフルイディック流量測定手段を、重ね合わ
せるようにして連結していることを特徴としている。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4又は請求項5に係る発明におい
て、流量を検出するフルイディック流量測定手段以外の
フルイディック流量測定手段は、流量を検出するフルイ
ディック流量測定手段と同一の形状のものとして製造さ
れたものであるが、流量の検出機能を有さないダミーフ
ルイディック流量測定手段によって構成されていること
を特徴としている。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に係る
発明において、ハニカム状に区切られた複数の整流流路
を有する整流部材を、各フルイディック流量測定手段に
分岐する直前の主流路に設けたことを特徴としている。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求
項7に係る発明において、ハニカム状に区切られた複数
の整流流路を有する整流部材を、主流路から各フルイデ
ィック流量測定手段に流入する直前の分岐流路に設けた
ことを特徴としている。
【0018】そして、請求項1に係る発明においては、
フルイディック流量測定手段を複数並列に設けているた
め、各フルイディック流量測定手段の構造を同一のもの
で構成しておけば、各フルイディック流量測定手段には
同一の流量の流体が流れる。このため、少なくとも一つ
のフルイディック流量測定手段で流量を測定することに
よって、全フルイディック流量測定手段を流れる流量を
簡単に換算することができる。そして、フルイディック
流量測定手段としては、既存の低流量型のものを用いる
ことができるから、このフルイディック流量測定手段自
体を大型化する場合に比べて、その開発に要する費用、
時間等を大幅に削減することができる。
【0019】しかも、フルイディック流測定手段を重ね
合わせるように連結しているため、コンパクトに構成す
ることができる。
【0020】請求項2に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を、背中合わせに重ねるように連結
しているため、各フルイディック流量測定手段の表面側
から例えばカバーを介して内蔵された部品等の調整、交
換等を行なうことができる。したがって、フルイディッ
ク流量測定手段内への例えば部品の組み付けや、メンテ
ナンス等を簡単に行うことができるという利点がある。
【0021】請求項3に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を、背中合わせに一体的に構成して
いるため、各フルイディック流量測定手段内への部品の
組み付けや、メンテナンスの容易性を損なうことなく、
よりコンパクトに構成することができるという利点があ
る。
【0022】請求項4に係る発明においては、ハウジン
グの壁部を介して、フルイディック流量測定手段を、背
中合わせに一体型に構成しているため、各フルイディッ
ク流量測定手段内への部品の組み付けや、メンテナンス
の容易性を損なうことなく、よりコンパクトに構成する
ことができるとともに、ハウジングの壁部を共通化する
ことによって部品点数の低減や、ハウジングを加工する
工数の低減等を図ることができる。
【0023】請求項5に係る発明においては、背中合わ
せに一体型に構成したフルイディック流量測定手段を、
重ね合わせるように連結しているため、より大流量のフ
ルイディック流量測定手段をコンパクトに構成すること
ができる。
【0024】請求項6に係る発明においては、流量を検
出するフルイディック流量測定手段以外のフルイディッ
ク流量測定手段を、ダミーフルイディック流量測定手段
で構成しているため、価格の低減を図ることができる。
【0025】請求項7に係る発明においては、整流部材
を、各フルイディック流量測定手段に分岐する直前の主
流路に設けているため、この整流部材によって流体の流
れる方向及び速度分布が一定に整えられる。このため、
各フルイディック流量測定手段に、圧力変動及び乱れが
少なく整流され、かつ安定した流体を供給することがで
きる。したがって、各フルイディック流量測定手段を通
過する流量の誤差を極めて小さくすることができる。
【0026】請求項8に係る発明においては、整流部材
を、各フルイディック流量測定手段に流入する直前の分
岐流路に設けているため、整流部材が流体抵抗となり、
この整流部材の上流側の圧力が各分岐流路において同等
になる。このため、各整流部材を流れる流量が等しくな
る。しかも、各整流部材を流れることにより、流体の流
れの方向、及び速度分布が一定に整えられるため、各フ
ルイディック流量測定手段には速度変動がなく、整流さ
れ、安定した一定の流れの流体が供給されることにな
る。したがって、各フルイディック流量測定手段を通過
する流量の誤差をさらに低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図22を参照して説明する。なお、図1〜図9は第
1実施の形態、図10〜図11は第2実施の形態、図1
2〜図13は第3実施の形態、図14〜図16は第4実
施の形態、図17〜図18は第5実施の形態、図19は
第6実施の形態、図20は第7実施の形態、図21は第
8実施の形態、図22は第9実施の形態を示している。
【0028】まず、図1〜図9を参照してこの発明の第
1実施の形態を説明する。ただし、図23に示す従来例
の構成要素と共通する要素には同一の符号を付しその説
明を簡略化する。
【0029】図1及び図2には、フルイディック流量測
定手段Fを2台用いた大流量型フルイディック流量計を
示している。各フルイディック流量測定手段Fには、流
入口1bの位置にガスフィーダ5が設けられており、こ
のガスフィーダ5に分岐管(分岐流路)6が連結されて
いる。そして、各分岐管6は、1つの主管(主流路)7
に集合するように連結されている。
【0030】ガスフィーダ5は、図2に示すように、ハ
ウジング1の流入口1bに連続する直方体状の空間51
aを有するカバー部材51を備えており、このカバー部
材51がボルト52によってハウジング1に固定されて
いる。カバー部材51には分岐管6につながる円形状の
流入口51bが形成されており、この流入口51bの中
心に頂点53aを合わせるようにして、半円柱部材53
が設けられている。この半円柱部材53は、その底面部
53bの中央がノズル流路21の真上に位置しており、
上流から流れてくるプロパンガス等の流体がノズル流路
21の入口部21aに直接当たるのを防止するようにな
っている。すなわち、分岐管6から流入する流体のもつ
動圧がノズル流路21に直接作用するのを防止するよう
になっている。
【0031】また、カバー部材51内には、半円柱部材
53の左右の各側面53c、53cに対向するように拡
大流部材54が設けられている。各拡大流部材54に
は、流入口51bから半円柱部材53の各側面53cに
対向するように斜めに延びる壁面54aが形成されてい
る。そして、これらの各壁面54a、54a及び各側面
53c、53cによって、各分岐管6から流入する流量
を二等分する流路が構成されている。
【0032】分岐管6は、円筒状に形成されており、カ
バー部材51の流入口51bの部分にねじや溶接等の手
段によって連結されている。そして、図1に示すよう
に、左右の各分岐管6は、内径や屈曲部の形状等が等し
く形成されているとともに、主管7から各カバー部材5
1までの長さが等しく形成されている。
【0033】主管7は、上流側の端部に竹の子状の継手
部7aを有しており、この継手部7aを介してホースと
の接続を行うようになっている。この主管7はねじや溶
接等の手段によって分岐管6に連結されている。
【0034】また、一方のフルイディック流量測定手段
Fの圧力センサ4は、図3に示すように、圧力検出回路
8に接続されている。圧力検出回路8は、圧力センサ4
で検知した圧力変化を電気信号に変換するように構成さ
れている。この圧力検出回路8は、さらに波形整形回路
9に接続されている。
【0035】波形整形回路9は、電圧に変換された信号
から、ノイズ等の不要な成分を取り除くようになってい
る。この波形整形回路9は、さらに周波数検出回路10
を通して流量算出回路11に接続されている。
【0036】周波数検出回路10は、波形の整えられた
電気信号から周波数を検出するようになっている。流量
算出回路11は、あらかじめ入力されている周波数と流
量との関係、及び接続されているフルイディック流量測
定手段Fの個数から、全フルイディック流量測定手段F
を流れる合計流量を算出するように構成されている。こ
の流量算出回路11は、さらに流量表示装置12に接続
されている。流量表示装置12は、流量算出回路11で
計算された流量を時事刻々とディスプレイ上に表示した
り、使用流量、積算流量等を必要に応じてプリントアウ
トすることが可能になっている。
【0037】一方、各フルイディック流量測定手段F
は、図4〜図7に示すように、背中合わせに重ねるよう
にして連結されている。すなわち、各フルイディック流
量測定手段Fは、それぞれのハウジング1の壁部111
を密着させるようにして、背中合わせに連結されてい
る。
【0038】そして、壁部111には、図4及び図5に
示すように、ターゲット3を固定するための凹部111
aが設けられている。ターゲット3は、図4に示すよう
に、四角形状の板状に形成した設置台30上に設けられ
ており、この設置台30を上記凹部111aに嵌め込む
ことによって、壁部111に固定されるようになってい
る。さらに、ハウジング1は、図1及び図5に示すよう
に、溝1aの上面側がカバー112によって密閉される
ようになっている。したがって、流入口1bに流入した
流体は、図4に示すように、流入空間1d、ノズル流路
21及び測定空間22を通って流出口1cから流出する
ようになっている。
【0039】また、カバー112は、図1に示すよう
に、ボルト113によってハウジング1に固定されるよ
うになっており、ハウジング1には、図2に示すよう
に、ボルト113が螺合するねじ孔101が形成されて
いる。
【0040】さらに、ノズル部材2には、図2に示すよ
うに、貫通孔23が2つ対称な位置に形成されている。
各貫通孔23には、ノズル部材2をハウジング1に固定
するボルト(図示せず)が挿入されるようになってい
る。そして、ハウジング1には、図4に示すように、ノ
ズル部材2の各貫通孔23に対応する位置に、ねじ孔1
02が貫通孔23に対応する位置に設けられている。
【0041】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、プロパンガス等の流体が図示
しないホースから主管7に流入し、さらに各分岐管6、
各ガスフィーダ5を介して、各フルイディック流量測定
手段Fに流入する。各フルイディック流量測定手段Fで
は、ノズル流路21から噴出する噴出流体がある時点で
はターゲット3の一方の壁面3aに沿って流れ、またあ
る時点では他方の壁面3bに沿って流れる流体振動が周
期的に発生する。
【0042】この周期的な流体振動は、一方のフルイデ
ィック流量測定手段Fにおける圧力センサ4によって流
体の圧力変化として検出される。そして、この圧力変化
は、圧力検出回路8を介して電圧変化に変換され、その
電圧変化の波形は波形整形回路9によってノイズ等が取
り除かれる。このようにして整形された電圧変化の波形
から、その振動周波数が周波数検出回路10によって検
出されることになる。そして、流量算出回路11では、
あらかじめ入力されている流体が振動する周波数と、流
量との関係、及び接続されているフルイディック流量測
定手段Fの個数から、全フルイディック流量測定手段F
を流れる流量を算出する。この実施の形態の場合には、
2つのフルイディック流量測定手段Fを流れる合計流量
を算出する。このようにして、算出された流量は、流量
表示装置12によってディスプレイ上に表示されたり、
使用流量、積算流量等がプリントアウトされたりする。
【0043】また、上記のようにフルイディック流量測
定手段Fを並列に設けた大流量型フルイディック流量計
の誤差(器差)Eは、次ぎの(1)及び(2)式によっ
て求められる。
【0044】
【数1】 E={(Qcal −Q)/Qcal }×100 [%]…(1) Qcal =K・f …(2) ただし、Qは、全フルイディック流量測定手段Fを流れ
る合計流量の真値。Qcal は、全フルイディック流量測
定手段Fを流れる合計流量の計算値であり、fの関数で
表される。fは、一方のフルイディック流量測定手段F
において測定された噴出流体の振動周波数。Kは、流体
の物性及び並列に設けられたフルイディック流量計の個
数によって決定される定数。完全にN等分に分流が可能
な場合は、K=N・Kとなる。この実施の形態の場合
は、N=2である。ここで、Kは1台のフルイディッ
クを用いた時の定数。
【0045】上記(1)式から、測定すべき流量が2倍
になると、Qcal 及びQも共に2倍になる。したがっ
て、本実施の形態のように、フルイディック流量測定手
段Fを2つ設けるように構成しても、誤差(器差)Eが
増加することがない。
【0046】また、各分岐管6の長さが等しく、かつ同
一の形状に形成されているから、主管7から各分岐管6
への分流が均等に行われる。さらに、各分岐管6から各
ガスフィーダ5に供給された流体は、半円柱部材53及
び案内部材54によって、左右均等に別れてからフルイ
ディック流量測定手段Fの流入空間1d内に入る。この
ため、流入空間1d内には左右対称位置から流体が供給
されることになるから、同流入空間1d内における流体
の動きが安定化する。しかも、半円柱部材53によっ
て、分岐管6から流れてきた流体がノズル流路21に直
接当たるのを防止することができるから、流入してきた
流体のもつ動圧がノズル流路の入口部21aに作用する
のを防止することができる。すなわち、動圧の違いによ
って、各フルイディック流量測定手段Fを通過する流量
に機差が生じるのを防止することができる。
【0047】したがって、上記のように構成された大流
量型フルイディック流量計によれば、既存の低流量の同
一型のフルイディック流量測定手段Fを用いることによ
って、2倍の流量を測定することができる。このため、
フルイディック流量測定手段F自体を大型化することに
よって新たに大流量型のフルイディック流量計を開発す
る場合に比べて、その開発に要する費用、時間等を大幅
に削減することができる。
【0048】また、各フルイディック流量測定手段F
を、壁部111を密接させて背中合わせに連結している
から、コンパクトに構成することができるとともに、各
フルイディック流量測定手段Fの表面側からカバー11
2を介してハウジング1に内蔵された部品等の調整、交
換等を行なうことができる。すなわち、各フルイディッ
ク流量測定手段Fを連結した状態のまま、ノズル部材2
やターゲット3等の交換、調整等を行なうことができ
る。したがって、フルイディック流量測定手段F内への
例えば部品の組み付けや、メンテナンスが簡単になると
いう利点がある。
【0049】次に、上記誤差(器差)Eに関する実験例
を図8及び図9に示す。図8に示すデータは、同一のフ
ルイディック流量測定手段Fを2台並列に設けて、最大
測定流量Qmax が6m/hになるように構成した実験
結果であり、図9に示すデータは、同一のフルイディッ
ク流量測定手段Fを2台並列に設けて、最大測定流量Q
max が8m/hになるように構成した実験結果であ
る。図8においては、Q/Qmax の比で約0.2以上の
区間(すなわち、流量Qが約1.2m/h以上の区
間)で極めて誤差が小さくなり、この区間で極めて精度
のよい測定が可能となる。一方、図9においては、Q/
Qmax の比で約0.15以上の区間(すなわち、流量Q
が約1.2m/h以上の区間)で極めて誤差が小さく
なり、この区間で極めて精度のよい測定が可能となる。
なお、図8及び図9において、2点鎖線Sは、検定公差
(器差)を示している。
【0050】次に、この発明の第2実施の形態を、図1
0及び図11を参照して説明する。ただし、図1〜図7
に示す第1実施の形態の構成要素と共通する要素には同
一の符号を付しその説明を簡略化する。なお、図10
は、図1のX−X線に沿う位置に相当する位置の断面図
である。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる
点は、主管7及び各分岐管6に整流部材13が設けられ
ている点である。
【0051】すなわち、整流部材13は、各分岐管6へ
分岐する直前の主管7に設けられているとともに、各ガ
スフィーダ5に流入する直前の各分岐管6に設けられて
いる。これらの整流部材13は、図11に示すように、
円形パイプを束にした整流管で複数の整流流路13aを
有するものである。また、図10において、14は、整
流部材13が下流側に移動するのを阻止するストッパで
ある。
【0052】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、主管7に設けられた整流部材
13によって、流体の流れる方向及び速度分布が一様に
整えられる。このため、圧力変動等の少ない安定した流
れの流体を各分岐管6に供給することができるととも
に、同流体を各分岐管6へ均等に分岐することができ
る。一方、各分岐管6に設けられた整流部材13は、各
分岐管6に等しく設けられた流体抵抗となるので、これ
らの各整流部材13の上流側の圧力が一定になる。この
ため、各整流部材13を流れる流量が等しくなる。しか
も、各分岐管6に設けた整流部材13によって、流体の
流れの方向及び速度分布が一様に整えられるから、流量
が等しく、かつ整流された流れの流体を各フルイディッ
ク流量測定手段Fに供給することができる。したがっ
て、各フルイディック流量測定手段Fを通過する流量の
誤差を極めて小さくすることができる。
【0053】したがって、上記のように構成された大流
量型フルイディック流量計によれば、流体の流量をより
精度よく測定することができる。
【0054】なお、上記第1及び第2実施の形態では、
流体としてプロパンガスの例を示したが、この流体とし
ては空気その他の気体でもよいし、また水や油等の液体
(ニュートン流体)であってもよい。
【0055】また、上記各実施の形態においては、流量
の検出が可能なフルイディック流量測定手段Fを2台連
結するように構成したが、さらに多くのフルイディック
流量測定手段Fを連結するように構成してもよい。この
場合には、上記におけるNが3以上になる。しかも、圧
力の検出を必要としないフルイディック流量測定手段F
については、本物のフルイディック流量測定手段Fを用
いずにダミーフルイディック流量測定手段を用いるよう
に構成してもよい。ただし、ダミーフルイディック流量
測定手段は、本物のフルイディック流量測定手段Fと内
部の形状、構造が同一のものとして製造されたものでな
ければならない。このようにダミーフルイディック流量
測定手段を用いれば、大流量型フルイディック流量計の
価格をさらに低減することができる。
【0056】さらに、各フルイディック流量測定手段F
やダミーフルイディック流量測定手段に流入する流体
を、ソレノイドバルブ,コック等を用いて個々に止める
ことが可能なように構成してもよい。例えば、上記実施
の形態のように、2台のフルイディック流量測定手段F
を連結したものであれば、静圧を検出しない側のフルイ
ディック流量測定手段Fに流れる流量をソレノイドバル
ブ,コック等により止め、圧力を検出する側のフルイデ
ィック流量測定手段Fのみに流体が流れるようにする。
このようにすれば、例えば図8に示すQmax が3m
hとなるから、Q/Qmax の比で0.2の位置が0.6
/hになる。すなわち、0.6m/hの小流量ま
で精度よく測定することができるようになる。したがっ
て、測定可能な流量の範囲を広げることができる。
【0057】さらにまた、複数のフルイディック流量測
定手段Fにおいて圧力変化を測定し、この圧力変化に基
づいて流量を測定するように構成すれば、個々のフルイ
ディック流量測定手段の測定誤差が平均化されるから、
一つのフルイディック流量測定手段で測定する場合よ
り、測定精度を向上させることができる。
【0058】次に、この発明の第3実施の形態を、図1
2及び図13を参照して説明する。ただし、図1〜図7
に示す第1実施の形態の構成要素と共通する要素には同
一の符号を付しその説明を簡略化する。この第3実施の
形態が第1実施の形態と異なる点は、各フルイディック
流量測定手段Fを、裏面、表面及び側面で重ねるように
連結している点である。
【0059】すなわち、各フルイディック流量測定手段
Fは、合計8つのものが壁部111、カバー112及び
側面のそれぞれを重ね合わせるようにして連結されてい
る。
【0060】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、より大流量のもを提供するこ
とができる。しかも、各フルイディック流量測定手段F
を裏面、表面、側面を介して隙間無く連結することがで
きるから、コンパクトなものを提供することができる。
【0061】なお、上記第3実施の形態においては、8
つのフルイディック流量測定手段Fを裏面、表面及び側
面を介して連結するように構成したが、8つより少なく
ても、多くてもよいことはいうまでもない。しかも、表
面同士のみを連結するように構成したり、側面同士のみ
を連結するように構成したりしてもよい。
【0062】次に、この発明の第4実施の形態を、図1
4〜図16を参照して説明する。ただし、図1〜図7に
示す第1実施の形態の構成要素と共通する要素には同一
の符号を付しその説明を簡略化する。この第4実施の形
態が第1実施の形態と異なる点は、ハウジング1の壁部
111を一体化することにより、2つのフルイディック
流量測定手段Fを背中合わせに一体型に構成している点
である。
【0063】すなわち、ハウジング1には、図14〜図
16に示すように、壁部111の一方及び他方の両側に
溝1aが形成されている。
【0064】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、一枚の平板の一方の側及び他
方の両側から溝1aを加工し、さらに、流入口1b、流
出口1c、凹部111a等を加工することにより、2つ
のフルイディック流量測定手段Fを収容する面対称のハ
ウジング1を作製することができる。すなわち、一枚の
板の一方の側に溝1a等を加工した後、この板を逆さに
して他方の側に同一形状の溝1a等を加工すればよいた
め、ハウジング1の加工工数の低減を図ることができ
る。しかも、ハウジング1の両側に、同一形状のノズル
部材2とターゲット3を取り付けるため、組立て方が簡
単で間違いが少ないという利点がある。さらに、カバー
112が表面側に位置した状態になるから、フルイディ
ック流量測定手段F内への例えば部品の組み付けや、メ
ンテナンスが簡単になるという利点もある。
【0065】また、ダイカストでハウジング1を作製す
ると、一度に2個分のフルイディック流量測定手段Fを
収容可能なハウジング1を製造することができる。した
がって、ダイカストでハウジング1を作成することによ
って製造工程をさらに少なくすることができる。
【0066】さらに、壁部111が2つのフルイディッ
ク流量測定手段Fの共有のものとなるため、部品点数を
低減することができるとともに、全体がコンパクトにな
るという利点がある。
【0067】なお、上記第4実施の形態においては、壁
部111の一方の側及び他方の側のそれぞれに1つずつ
のフルイディック流量測定手段Fを設けるように構成し
たが、一方の側及び他方の側のぞれぞれに、2つ以上の
複数のフルイディック流量測定手段Fを設けるように構
成してもよい。
【0068】次に、この発明の第5実施の形態を、図1
7〜図18を参照して説明する。ただし、図14〜図1
6に示す第4実施の形態の構成要素と共通する要素には
同一の符号を付しその説明を簡略化する。この第5実施
の形態が第4実施の形態と異なる点は、ハウジング1の
壁部111を介して一体型に構成したもの同士を、その
表面を介して連結している点である。
【0069】すなわち、上記第4実施の形態で示した大
流量型フルイディック流量計を、図17及び図18に示
すように、カバー112の部分で重ね合わせて連結する
ことによって、さらに大きな大流量型フルイディック流
量計を構成している。
【0070】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、より大流量のものを提供する
ことができる。しかも、ハウジング1が一体化されたフ
ルイディック流量測定手段Fを表面を介して隙間無く連
結することができるから、コンパクトなものを提供する
ことができる。
【0071】次に、この発明の第6実施の形態を、図1
9を参照して説明する。ただし、図14〜図16に示す
第4実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符
号を付しその説明を簡略化する。この第6実施の形態が
第4実施の形態と異なる点は、ハウジング1の壁部11
1を介して一体型に構成したもの同士を、その表面及び
側面を介して連結している点である。
【0072】すなわち、上記第4実施の形態で示した大
流量型フルイディック流量計を、図19に示すように、
カバー112の部分及び側面で重ね合わせて連結するこ
とによって、さらに大きな大流量型フルイディック流量
計を構成している。
【0073】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、さらに大流量のものを提供す
ることができる。しかも、ハウジング1が一体化された
フルイディック流量測定手段Fを表面及び側面を介して
隙間無く連結することができるから、コンパクトなもの
を提供することができる。
【0074】次に、この発明の第7実施の形態を、図2
0を参照して説明する。ただし、図14〜図16に示す
第4実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符
号を付しその説明を簡略化する。この第7実施の形態が
第4実施の形態と異なる点は、ハウジング1の壁部11
1を三角柱状のもので一体化し、その壁部111の3方
の各側面に、3つのフルイディック流量測定手段Fを背
中合わせに一体型に構成している点である。
【0075】すなわち、各ハウジング1は、三角柱状に
形成した壁部111を介して一体化されており、壁部1
11の3方の各側面にフルイディック流量測定手段Fが
一体型に構成されている。そして、壁部111の3方の
各側面は、正三角形の各辺に位置するものとなってお
り、各フルイディック流量測定手段Fは、壁部111の
各側面から突出するように構成されている。
【0076】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、壁部111が3つのフルイデ
ィック流量測定手段Fの共有のものとなるため、部品点
数を低減することができる。その他第4実施の形態と同
様の作用効果を奏する。
【0077】次に、この発明の第8実施の形態を、図2
1を参照して説明する。ただし、図14〜図16に示す
第4実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符
号を付しその説明を簡略化する。この第8実施の形態が
第4実施の形態と異なる点は、ハウジング1の壁部11
1を四角柱状のもので一体化し、その壁部111の4方
の各側面に、合計4つのフルイディック流量測定手段F
を一体型に構成している点である。
【0078】すなわち、各ハウジング1は、四角柱状に
形成した壁部111を介して一体化されており、壁部1
11の4方の各側面にフルイディック流量測定手段Fが
一体型に構成されている。そして、壁部111の4方の
各側面は、正方形の各辺に位置するものとなっており、
各フルイディック流量測定手段Fは、壁部111の各側
面から突出するように構成されている。
【0079】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、壁部111が4つのフルイデ
ィック流量測定手段Fの共有のものとなるため、さらに
部品点数を低減することができる。その他第4実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
【0080】次に、この発明の第9実施の形態を、図2
2を参照して説明する。ただし、図21に示す第8実施
の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し
その説明を簡略化する。この第9実施の形態が第8実施
の形態と異なる点は、平行に配置された一対のフルイデ
ィック流量測定手段Fが壁部111内に埋没するように
構成されている点である。
【0081】すなわち、各ハウジング1は、互いに直交
する4つの側面を有する壁部111を介して一体化され
ている。そして、平行に配置された一対のフルイディッ
ク流量測定手段Fの表面間の距離が他の一対のフルイデ
ィック流量測定手段Fの幅寸法と等しくなるように構成
されている。
【0082】上記のように構成された大流量型フルイデ
ィック流量計においては、平行に配置された一対のフル
イディック流量測定手段Fが壁部111内に埋没するよ
うに構成されているから、第8実施の形態に比べて、コ
ンパクトに構成することができる。その他第8実施の形
態と同様の作用効果を奏する。
【0083】なお、上記各実施の形態においては、流体
振動の周波数を測定することによって流量を検出するよ
うに構成したが、流体振動の周期を測定することによっ
て流量を検出することも可能である。したがって、周期
を測定することによって流量を検出するように構成して
もよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、フルイ
ディック流量測定手段を複数並列に設けているため、各
フルイディック流量測定手段の構造を同一のもので構成
しておけば、各フルイディック流量測定手段には同一の
流量の流体が流れる。このため、少なくとも一つのフル
イディック流量測定手段で流量を測定することによっ
て、全フルイディック流量測定手段を流れる流量を簡単
に換算することができる。そして、フルイディック流量
測定手段としては、既存の流量範囲のフルイディック流
量測定手段を用いることができるから、このフルイディ
ック流量測定手段自体を大型化する場合に比べて、その
開発に要する費用、時間等を大幅に削減することができ
る。
【0085】しかも、フルイディック流測定手段を重ね
合わせるように連結しているため、コンパクトに構成す
ることができる。
【0086】請求項2に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を、背中合わせに重ねるように連結
しているため、各フルイディック流量測定手段の表面側
から、例えばカバーを介して内蔵された部品等の調整、
交換等を行なうことができる。したがって、フルイディ
ック流量測定手段内への例えば部品の組み付けや、メン
テナンス等を簡単に行うことができるという利点があ
る。
【0087】請求項3に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を、背中合わせに一体型に構成して
いるため、各フルイディック流量測定手段内への部品の
組み付けや、メンテナンスの容易性を損なうことなく、
よりコンパクトに構成することができるという利点があ
る。
【0088】請求項4に係る発明においては、ハウジン
グの壁部を介して、フルイディック流量測定手段を、背
中合わせに一体型に構成しているため、各フルイディッ
ク流量測定手段内への部品の組み付けや、メンテナンス
の容易性を損なうことなく、よりコンパクトに構成する
ことができるとともに、ハウジングの壁部を共通化する
ことによって部品点数の低減や、ハウジングを加工する
工数の低減等を図ることができる。
【0089】請求項5に係る発明においては、背中合わ
せに一体型に構成したフルイディック流量測定手段を、
重ね合わせるように連結しているため、より大流量のも
のをコンパクトに構成することができる。
【0090】請求項6に係る発明においては、流量を検
出するフルイディック流量測定手段以外のフルイディッ
ク流量測定手段を、ダミーフルイディック流量測定手段
で構成しているため、価格の低減を図ることができる。
【0091】請求項7に係る発明においては、整流部材
を、各フルイディック流量測定手段に分岐する直前の主
流路に設けているため、この整流部材によって流体の流
れる方向及び速度分布が一様に整えられる。このため、
各フルイディック流量測定手段に、圧力変動及び乱れの
少ない整流された流体を供給することができる。したが
って、各フルイディック流量測定手段を通過する流量の
誤差を極めて小さくすることができる。
【0092】請求項8に係る発明においては、整流部材
を、各フルイディック流量測定手段に流入する直前の分
岐流路に設けているため、整流部材が流体抵抗となり、
この整流部材の上流側の圧力が各分岐流路において同等
になる。このため、各整流部材を流れる流量が等しくな
る。しかも、各整流部材を流れることにより、流体の流
れの方向、及び速度分布が一様に整えられるため、各フ
ルイディック流量測定手段には速度変動がない整流され
た一定の流れの流体が供給されることになる。したがっ
て、各フルイディック流量測定手段を通過する流量の誤
差をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した大流量
型フルイディック流量計の側面図。
【図2】同大流量型フルイディック流量計を示す断面図
であって、図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】同大流量型フルイディック流量計のブロック
図。
【図4】同大流量型フルイディック流量計における各フ
ルイディック流量測定手段のハウジングを示す正面図。
【図5】同大流量型フルイディック流量計における各フ
ルイディック流量測定手段のハウジングを示す断面図で
あって、図4のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図6】同大流量型フルイディック流量計における各フ
ルイディック流量測定手段のハウジングの入口部を示す
図。
【図7】同大流量型フルイディック流量計における各フ
ルイディック流量測定手段のハウジングの出口部を示す
図。
【図8】同大流量型フルイディック流量計の実験結果を
示す図。
【図9】同大流量型フルイディック流量計の実験結果を
示す図。
【図10】この発明の第2実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計の断面図であって、図1のX
−X線に沿う位置の断面図。
【図11】同大流量型フルイディック流量計の整流部材
を示す斜視図。
【図12】この発明の第3実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングを示す断面図。
【図13】同大流量型フルイディック流量計における各
フルイディック流量測定手段のハウジングの入口部を示
す図。
【図14】この発明の第4実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングを示す断面図。
【図15】同大流量型フルイディック流量計における各
フルイディック流量測定手段のハウジングの入口部を示
す図。
【図16】同大流量型フルイディック流量計における各
フルイディック流量測定手段のハウジングの出口部を示
す図。
【図17】この発明の第5実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングを示す断面図。
【図18】同大流量型フルイディック流量計における各
フルイディック流量測定手段のハウジングの入口部を示
す図。
【図19】この発明の第6実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングの入口部を示す図。
【図20】この発明の第7実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングの入口部を示す図。
【図21】この発明の第8実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングの入口部を示す図。
【図22】この発明の第9実施の形態として示した大流
量型フルイディック流量計における各フルイディック流
量測定手段のハウジングの入口部を示す図。
【図23】従来例として示したフルイディック流量計の
断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 6 分岐流路(分岐管) 7 主流路(主管) 11 流量算出回路 13 整流部材 13a 整流流路 21 ノズル流路 111 壁部 F フルイディック流量測定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に設け、少なくとも一つのフルイディッ
    ク流量測定手段で検出した流体振動に基づいて、全フル
    イディック流量測定手段を流れる流量を測定するように
    構成してなり、少なくとも2つのフルイディック流量測
    定手段を、重ね合わせるようにして連結していることを
    特徴とする大流量型フルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に設け、少なくとも一つのフルイディッ
    ク流量測定手段で検出した流体振動に基づいて、全フル
    イディック流量測定手段を流れる流量を測定するように
    構成してなり、少なくとも2つのフルイディック流量測
    定手段を、背中合わせに重ねるようにして連結している
    ことを特徴とする大流量型フルイディック流量計。
  3. 【請求項3】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に設け、少なくとも一つのフルイディッ
    ク流量測定手段で検出した流体振動に基づいて、全フル
    イディック流量測定手段を流れる流量を測定するように
    構成してなり、少なくとも2つのフルイディック流量測
    定手段を、背中合わせに一体型に構成したことを特徴と
    する大流量型フルイディック流量計。
  4. 【請求項4】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に設け、少なくとも一つのフルイディッ
    ク流量測定手段で検出した流体振動に基づいて、全フル
    イディック流量測定手段を流れる流量を測定するように
    構成してなり、ハウジングの壁部を介して、少なくとも
    2つのフルイディック流量測定手段を、背中合わせに一
    体型に構成したことを特徴とする大流量型フルイディッ
    ク流量計。
  5. 【請求項5】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に設け、少なくとも一つのフルイディッ
    ク流量測定手段で検出した流体振動に基づいて、全フル
    イディック流量測定手段を流れる流量を測定するように
    構成してなり、背中合わせに一体型に構成したフルイデ
    ィック流量測定手段を、重ね合わせるようにして連結し
    ていることを特徴とする大流量型フルイディック流量
    計。
  6. 【請求項6】 流量を検出するフルイディック流量測定
    手段以外のフルイディック流量測定手段は、流量を検出
    するフルイディック流量測定手段と同一の形状のものと
    して製造されたものであるが、流量の検出機能を有さな
    いダミーフルイディック流量測定手段によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4又は請求項5記載の大流量型フルイディッ
    ク流量計。
  7. 【請求項7】 ハニカム状に区切られた複数の整流流路
    を有する整流部材を、各フルイディック流量測定手段に
    分岐する直前の主流路に設けたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求
    項6記載の大流量型フルイディック流量計。
  8. 【請求項8】 ハニカム状に区切られた複数の整流流路
    を有する整流部材を、主流路から各フルイディック流量
    測定手段に流入する直前の分岐流路に設けたことを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6又は請求項7記載の大流量型フルイディ
    ック流量計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015118823A1 (ja) * 2014-02-07 2015-08-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 ガス流量計
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