JP6033583B2 - ガスメーター - Google Patents

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Description

本発明は、超音波式のガスメーターに関する。
近年では、超音波を用いてガスの流量を計測するガスメーターが利用されている。
当該ガスメーターでは、断面積が所定面積に設定されたガス流路を有する筒状の計測管の内部にて超音波を送受信して、ガスの流速を測定し、断面積とガスの流速を用いてガスの流量を測定している。
前記計測管は、より正確な流量を測定するためにガスの流速を安定化させるための構造と、より製造を容易にするための構造と、を両立する構造を有している。
例えば特許文献1、特許文献2に記載された従来技術には、ガスが流れる軸方向に垂直な断面がL字型の2つの部材を組み合わせて四角形の筒状の計測管を構成したガスメーターが開示されている。
特許第4741207号公報 特開2009−186432号公報
特許文献1、特許文献2に記載された従来技術では、ガスが流れる軸方向に垂直な断面がL字型の2つの部材を組み合わせて四角形の筒状の計測管を構成しているが、組み合わせ部に隙間ができてしまう場合がある。
例えばガスの流入側の端部の組み合わせ部に隙間ができると、この隙間によってガスの流れに乱れが生じ、ガスの流速の測定誤差が大きくなる可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、超音波を用いてガスの流量を測定するガスメーターにおいて、ガスの乱流をより抑制できるガスメーターを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るガスメーターは次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、筒体の計測管を有して前記計測管の内部に形成された計測流路を流れるガスの流量を超音波を利用して計測するガスメーターである。
前記計測流路は、前記ガスが流れる軸方向に対して垂直な断面が四角形状であり、前記計測管は、前記計測流路を形成する4つの内壁面を有する四角形状の筒体であり、隣り合う2つの内壁面を一体化して前記軸方向に対して垂直な断面がL字型である第1計測管部材と第2計測管部材を組み合わせて形成されている。
そして、前記計測管における少なくともガスの流入側となる端部には、前記計測管の開口部を囲むように環状に形成された環状部材が嵌め込まれている。
また、前記環状部材の内周面には、前記第1計測管部材の外周面及び前記第2計測管部材の外周面に接するように、径方向内側に突出する複数の突出部が設けられている。
この第1の発明によれば、L字型の第1計測管部材とL字型の第2計測管部材とを組み合わせた計測管における少なくともガスの流入側となる端部に、計測管の開口部を囲む環状の環状部材を嵌め込むことで、ガスの流入側の端部の組み合わせ部に隙間ができることを防止する。これにより、計測管内のガスの乱流を抑制することができる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るガスメーターであって、前記第1計測管部材と前記第2計測管部材における少なくともガスの流入側となる端部の外周面には、前記環状部材に設けられた係止部が係止される被係止部が設けられており、前記環状部材には、前記軸方向に延びて前記被係止部に係止する前記係止部が設けられている。
この第2の発明によれば、計測管の端部に嵌め込む環状部材を、適切、且つ容易に計測管に固定することが可能であり、嵌め込んだ環状部材が軸方向に抜けることを防止することができる。
仮に、計測管の外周面と一致するように環状部材の内周面を形成すると、実際に接触する個所がどこになるか個体毎にばらつき、押さえる位置が個体毎にばらばらになる可能性がある。しかし、第1の発明によれば、複数の突出部を設けることで、計測管の端部の外周面における狙った位置を、中心に向けて押し付けることが可能である。
従って、環状部材によって押さえる位置が個体毎にばらばらにならず、全ての個体において、決められた位置(狙った位置)を、中心方向に押し付けることができる。
これにより、計測管における少なくともガスの流入側の端部に隙間ができることをより適切に防止することが可能であり、計測管内のガスの乱流をより抑制することができる。

本発明のガスメーター1の概略外観図であり、(A)は正面図を示しており、(B)は上面図を示している。 ガスメーター1に組み付ける部品の概略形状と組み付け方向の例を示す図である。 (A)は図1(B)におけるA−A断面図であり、(B)は(A)におけるB−B断面図である。 図3(A)におけるC−C断面図である。 計測管22の構造の例を説明する図であり、(A)は計測管22を構成する各部材を説明する斜視図であり、(B)は各部材が組み付けられた計測管22の斜視図である。 環状部材27の形状の例を説明する図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図であり、(C)は平面図であり、(D)は斜視図である。 第2計測管部材22bの形状の例を説明する図であり、(A)は正面図(内壁側)であり、(B)は平面図(内壁側)であり、(C)は平面図(外壁側)であり、(D)は背面図(外壁側)であり、(E)は斜視図である。 従来の計測管122の構造を説明する図であり、(A)は計測管122を構成する各部材を説明する斜視図であり、(B)は各部材が組み付けられた計測管122の斜視図である。 本実施の形態の計測管22と、従来の計測管122と、の特性の違いを説明するグラフである。 本実施の形態の計測管22と、従来の計測管122と、の特性の違いを説明するグラフである。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1〜図8において、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Z軸はガスメーター1における上下方向を示しており、X軸はガスメーター1における左右方向を示しており、Y軸はガスメーター1における前後方向を示している。
●[ガスメーター1の外観(図1(A)及び(B))]
図1(A)及び(B)を用いて、本実施の形態のガスメーター1の外観を説明する。図1(A)は正面図を示しており、図1(B)は上面図(平面図)を示している。
ガスメーター1の正面には計測したガスの流量の積算値等を表示する表示手段41(LCD等)、異常検出によって遮断弁34にてガスを遮断した状態からの復帰を行う復帰ボタン42等が設けられている。
本実施の形態にて説明するガスメーター1は、略矩形の箱状であり、流入口11と流出口12とが同一方向に配置された筒状の略U字型の流路を備えた流路部材10が一体成形品で形成されており、当該流路部材10は、ガスメーター1の外観において、上面と右側面と左側面を構成している。
なお、ガスメーター1内において、流入したガスが流れる流路は、略U字型に形成されているが(図3(A)参照)、筒状の略U字型を一体成形するには、U字型の底辺部において筒の内側の型の挿入及び抜き取りが困難である。そこで、この底辺部を開口した形状で成形し、この開口部から計測管22を組み付け、開口部に蓋をするように底面パネル部材21を組み付ける(図2、図3(A)参照)。これにより、筒状の略U字型の流路を成形することが容易となる。
なお、本実施の形態のガスメーター1では、流路部材10の材質として、一体成形に適しているとともに熱膨張係数が比較的小さいアルミを使用したアルミダイカストとしたが、これに限定されるものではない。
●[ガスメーター1の構造(図2〜図4)]
次に、図2〜図4を用いてガスメーター1の構造について説明する。
図2はガスメーター1に組み付ける部品の概略形状と組み付け方向の例を示している。また、図3(A)は図1(B)におけるA−A断面図(電源パック32等は省略)の例を示しており、図3(B)は図3(A)におけるB−B断面図の例を示しており、図4は図3(A)におけるC−C断面図の例を示している。
次に図2を用いて、ガスメーター1に各部品を組み付ける手順の例を説明する。
まず、流入口11と流出口12が同一方向に配置された一体成形品の流路部材10を、流入口11及び流出口12が上面となるようにした場合、流路部材10の底面に設けた開口部に、計測管22を下方から組み付ける。そして、開口部に底面パネル部材21を下方から組み付け、開口部を密閉する(蓋をする)。
また、流路部材10に、一対の超音波伝播手段23A、23B(超音波送受信センサ)を組み付ける。
計測管22は、流路内に配置され、流路内に流れるガスが通過する断面が略矩形(長方形状)に形成された導通路25(計測流路に相当)を有している。そして、一対の超音波伝播手段23A、23Bは、導通路25内における上流側と下流側の所定個所に配置され、この2点間において、上流側から超音波を発信して下流側で受信して伝播時間を計測し、下流側から超音波を発信して上流側で受信して伝播時間を計測する。
そして、流体の流れ方向に対して超音波伝播手段23A、23Bが設けられている傾斜角度を「θ」、音速を「C」、ガスの流速を「U」、超音波伝播手段23Aと23Bの間隔(距離)を「L」、超音波の伝播時間を「T1」、「T2」とした場合、以下の式よりガスの流速を求めることができる。
U=(L/2cosθ)((1/T1)−(1/T2)) (式1)
そして、この算出した流速Uに導通路25の断面S(図5(B)参照)と流量係数とを積算して流量を算出している。ここで流量係数とは、流体の流量を補正する係数である。
次に、流路部材10の背面側から、遮断弁34を組み付ける。なお遮断弁34は、異常を検出した場合に流路を閉じて(遮断して)、流出口12にガスが流れないようにする。
次に、流路部材10の正面側から、流路部材10の中央近傍に設けられた空間部Kに電源パック32を組み付ける。
そして、正面側に圧力センサ31を組み付ける。なお圧力センサ31は、種々の異常を検出するための条件等で利用するガスの圧力を検出するものである。
次に、流路部材10の正面側から制御基板33を組み付ける。制御基板33は、CPU等を備えており、当該CPUは、超音波伝播手段23A、23Bを制御して超音波伝播手段23A、23Bからの検出信号に基づいて導通路25内に流れるガスの流量を算出する。また、前記CPUは、圧力センサ31からの検出信号に基づいて圧力を検出し、また遮断弁34の開閉の制御も行う。
そして、流路部材10の背面側から背面パネル部材50を組み付け、流路部材10の正面側から正面パネル部材40を組み付ける。
以上の組み付けにより、略箱型のガスメーター1が完成する。
●[計測管22の構造(図5)]
次に、図5を参照して計測管22の構造を説明する。計測管22は、ガスが流れる軸方向に対して垂直な断面が「L」字型となる2つの第1計測管部材22aと第2計測管部材22bにて、断面Sが四角形となる空洞部を有する筒状となるように組み合わされて接合されている。
なお、この接合の際、内部に5枚の整流板24が収容される。第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bの各内壁における各整流板24との当接部位には、各整流板24を挟み込むための溝22zがそれぞれ設けられており、前記溝22zにて整流板24が位置決めされて支持されている。
また、開口部22c(超音波伝播手段の取り付け位置に相当)には、内壁側にその内壁と略同一面を形成するように薄板状の乱流抑制部材28が設けられている。
また、第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bにおいて、四角形状の筒状に接合した際の当接部位には、凸部22xあるいは凹部22yが各々に設けられており、前記凸部22x及び凹部22yにて、第1計測管部材22aと第2計測管部材22bとが所定の位置にて接合される。
そして第1計測管部材22aと第2計測管部材22bを接合した軸方向の一方端と他方端の開口部には、当該開口部を囲むように環状に形成された環状部材27が嵌め込まれ、第1計測管部材22aと第2計測管部材22bの接合状態が保持される。
環状部材27は、軸方向に延びる係止部27kを有しており、当該係止部27kは、第1計測管部材22aに形成された被係止部22k及び第2計測管部材22bに設けられた被係止部22kに係止される。
本実施の形態では、第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bを「L」字型に形成しているため、抜き勾配は必要でない。このため、断面Sの各角を直角とすることが可能であり、例えば樹脂を用いて第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bを形成しても、断面Sの面積の精度を充分確保することができる。
また、組み付けられた計測管22(図5(B)参照)は、隣り合うシール支持部22pの間にシール部材(図示省略)が取り付けられて図3(A)に示すようにガスメーター1内に組み付けられる。
図5(B)に示す計測管22において、一方端の側のシール支持部22pから他方端の側のシール支持部22pまでの中間領域22sは、図3(A)に示すように周囲をガスメーター1の筐体に囲まれている。しかし、計測管22において、一方端の側と他方端の側の端部領域22tは、図3(A)に示すようにガスの流路内に突出するように配置される。
ここで、図8に、従来の計測管122の例を示す。従来の計測管122では、環状部材27が用いられておらず、計測管122の両端部は、第1計測管部材122aと第2計測管部材122bを接合したのみである。従って、計測管122の両端部の接合部R1〜R4に隙間ができる場合がある。特に、ガスの流入側の端部の接合部に隙間ができると、当該隙間にてガスの流れが乱れ、計測管122の内部に流れたガスに乱流が発生する場合があり、当該乱流によって、ガスの流量の算出の誤差が大きくなる場合がある。
これに対して本実施の形態の計測管22では、計測管22の両端部に環状部材27を嵌め込むことで、計測管22の両端部における第1計測管部材22aと第2計測管部材22bとの接合部に隙間ができることを防止している。これにより、ガスの流量の算出の誤差をより抑制することができる。
また、環状部材27は、計測管22の端部から軸方向に嵌め込まれて係止部27kにて保持されているが、接着されているわけではないので、仮に取り外しの要求が発生した場合、環状部材27を計測管22から容易に取り外すことができる。
●[環状部材27及び第2計測管部材22bの詳細形状(図6、図7)]
次に図6を用いて、環状部材27の詳細形状について説明する。
環状部材27について、図6(A)は正面図を示しており、図6(B)は側面図を示しており、図6(C)は平面図を示しており、図6(D)は斜視図を示している。
環状部材27の各寸法L1、L2、L3(図6(A)、(C)参照)は、図8(B)に示す従来の計測管122におけるフランジ部127の各寸法とほぼ同等となる寸法に設定されている。また、環状部材27は、係止部27kに弾性力を持たせるために、弾性体である樹脂にて成形されている。
また、環状部材27の色を、第1計測管部材22aの色及び第2計測管部材22bの色とは異なる色に設定しておくと、図5(B)のように組み付けた際の組み付け状態を瞬時に把握することが可能であり、検査が容易であるので、より好ましい。
また環状部材27の内周面には、第1計測管部材22aの外周面及び第2計測管部材22bの外周面の所定個所(狙った位置)に接するように、径方向内側に突出する複数の突出部27tが設けられている。なお、複数の突出部27tは、四角形の外周面の各面に1個以上設けられている。この突出部27tにて、第1計測管部材22aと第2計測管部材22bの接合部に隙間ができないように、中心に向かって押さえ込むべき位置を狙って、適切に押さえ込むことができる。
また突出部27tは、環状部材27を軸方向に嵌め込んだ際、第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bに形成された凸部22nに突き当たる位置決め用のストッパも兼用している。
また環状部材27には、軸方向に延びる係止部27kが形成されており、突出部27tが凸部22nに突き当たった位置にて、係止部27kは、第1計測管部材22a及び第2計測管部材22bに設けられた被係止部22kに係止され、軸方向に抜けないように保持される。
次に図7を用いて、第2計測管部材22bの詳細形状について説明する。なお、第1計測管部材22aの形状も同様であるので、第1計測管部材22aの詳細形状については説明を省略する。
第2計測管部材22bについて、図7(A)は正面図(側面内壁側)を示しており、図7(B)は平面図(底面内壁側)を示しており、図7(C)は平面図(底面外壁側)を示しており、図7(D)は背面図(側面外壁側)を示しており、図7(E)は斜視図を示している。
第2計測管部材22bは、筒体である計測管22の内部の計測流路を形成する4つの内壁面における一方の側面を形成する側面部材22b2と一方の底面を形成する底面部材22b1とが一体化されて形成されている。従って、隣り合う2つの内壁面が一体化されて形成されている。なお、計測流路は、ガスが流れる軸方向に対して垂直な断面が四角形状(長方形状)である。また、第2計測管部材22bは、軸方向に対して垂直な断面はL字型であり、底面部材22b1に対して側面部材22b2が垂直になるように形成されている。
図7(A)に示すように、側面部材22b2には超音波の送受信を行うための開口部22cが形成されており、側面部材22b2の内壁側には、整流板24を位置決めする溝22zが形成されている。
また側面部材22b2において第1計測管部材22aと接合される位置には凸部22xが設けられ、底面部材22b1において第1計測管部材22aと接合される位置には凹部22yが設けられている。図示省略するが、第2計測管部材22aの凸部22xに対向する第1計測管部材22aの位置には凹部22yが設けられ、第2計測管部材22bの凹部22yに対向する第1計測管部材22aの位置には凸部22xが設けられている。
また底面部材22b1の外壁側には、軸方向の端部から所定距離D1の位置に環状部材27の軸方向へのストッパとなる凸部22nが形成されており、環状部材27の係止部27kに係止される被係止部22kが形成されている。
また底面部材22b1の外壁側には、シール部材を保持するための凸状のシール支持部22pが形成されている。
●[本実施の形態の計測管22の特性と、従来の計測管122の特性(図9、図10)]
本実施の形態にて説明したガスメーター1は、ガス流量の計測値を要求精度に収めるために、個々のガスメーターにて、基準流量のガスを用いて計測結果を検査し、要求精度を満足するように流量係数を求め、求めた流量係数を制御基板33上に設けられた記憶手段に記憶している。
個々のガスメーターは、計測管22の個々の誤差、超音波伝播手段23A、23Bの個々の誤差、超音波伝播手段23A、23Bの検出信号を取り込んで計測値を算出する制御基板33の電子回路の誤差等により、理想状態に対して、計測値が大きくなる方向、または小さくなる方向にずれている。そこで、従来より、個々のガスメーターに固有の流量係数を求めて記憶することで、このずれを補正している。
流量係数のばらつきが小さいということは、ガスの乱流がより抑制されているということであり、大量生産した場合に性能がまとまるので、より作り易いことになる。
図9は、横軸がガスの流量[L/h]を示し、縦軸が流量係数を示すグラフである。
図9に示すグラフにおいて、流量係数の幅が小さいほうが、ばらつきが少なく、ガスの乱流がより抑制されている、といえる。
図9のグラフでは、A−1〜A−6が本実施の形態の計測管22の6個のサンプルの結果であり、B−1〜B−3が従来の計測管122の3個のサンプルの結果である。
また図10(A)に示すグラフは、図9に示したグラフの各サンプル(A−1〜A−6、B−1〜B−3)のそれぞれについて、流量係数の変動幅を求めたグラフであり、横軸はサンプル番号を示し、縦軸は流量係数の変動幅を示すグラフである。
図10(A)において、グラフA−21は本実施の形態の計測管22のサンプルA−1〜A−6の変動幅を順に結んだグラフであり、グラフAavはグラフA−21の平均値の位置を示している。またグラフB−21は従来の計測管122のサンプルB−1〜B−3の変動幅を順に結んだグラフであり、グラフBavはグラフB−21の平均値の位置を示している。
図9のグラフ及び図10(A)のグラフから読み取れるように、流量係数の変動幅については、本実施の形態の計測管22のサンプルA−1〜A−6の全てが、従来の計測管122のサンプルB−1〜B−3の変動幅よりも小さくなっており、ガスの乱流がより抑制されていることが確認された。
また図10(B)に示すグラフでは、本実施の形態の計測管22と、従来の計測管122のサンプル数を増やして標準偏差を求めたグラフであり、横軸はガスの流量[L/h]を示し、縦軸は流量係数標準偏差を示すグラフである。
図10(B)において、グラフA−11は本実施の形態の計測管22の流量係数標準偏差を示しており、グラフB−11は従来の計測管122の流量係数標準偏差を示している。
図10(B)に示すグラフからも明らかなように、本実施の形態の計測管22のほうが、測定した全てのガス流量に対して、流量係数標準偏差が小さく、ばらつきが小さいことが確認された。従って、本実施の形態の計測管22のほうが、従来の計測管122よりもガスの乱流がより抑制されていることが確認された。
また、本実施の形態の計測管22は、従来の計測管122と比較して、新品の組み付け時や再利用時等における取り扱い易さがより向上されている。従来の計測管122は、図8(A)及び(B)に示すように、第1計測管部材122aと第2計測管部材122bとを組み合わせて接合しているが、本実施の形態の環状部材27に相当する部材がないので、作業者が計測管122を組み立てた後や計測管122を取り出した後、作業者の意に反してばらばらに分解されてしまう可能性がある。
これに対して本実施の形態の計測管22では、環状部材27にて開口部の周囲を囲んでいるので、作業者が計測管22を組み立てた後や計測管22を取り出した後、接合された第1計測管部材22aと第2計測管部材22bとがばらばらにならないように環状部材27にて保持することができる。また、分解を所望する場合は、環状部材27の係止部を開放して環状部材27を取り外すことで、従来の計測管122と同様、容易に分解することができる。
本発明のガスメーター1は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能であり、例えば、整流板24の数は5枚に限定されない。
また、本実施の形態の説明では、計測管22の両端部のそれぞれに環状部材27を嵌め込む例を説明したが、少なくともガスが流入する側の端部に環状部材27を嵌め込むようにすれば良い。
また、本実施の形態の説明に用いたグラフ等の特性は一例であり、この特性に限定されるものではない。
また、本実施の形態の説明では、流入口11と流出口12とを上向きにした略U字型の流路を備えたガスメーター1を説明したが、流入口11と流出口12とを下向きとした逆U字型のガスメーターを構成することもできる。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 ガスメーター
10 流路部材(一体成形品)
11 流入口
12 流出口
21 底面パネル部材
22 計測管
22a 第1計測管部材
22b 第2計測管部材
22k 被係止部
23A、23B 超音波伝播手段
24 整流板
25 導通路(計測流路)
27 環状部材
27k 係止部
27t 突出部
28 乱流抑制部材
31 圧力センサ
32 電源パック
33 制御基板(制御手段)
34 遮断弁
40 正面パネル部材
41 表示手段
42 復帰ボタン
50 背面パネル部材
K 空間部

Claims (2)

  1. 筒体の計測管を有して前記計測管の内部に形成された計測流路を流れるガスの流量を超音波を利用して計測するガスメーターにおいて、
    前記計測流路は、前記ガスが流れる軸方向に対して垂直な断面が四角形状であり、
    前記計測管は、前記計測流路を形成する4つの内壁面を有する四角形状の筒体であり、隣り合う2つの内壁面を一体化して前記軸方向に対して垂直な断面がL字型である第1計測管部材と第2計測管部材を組み合わせて形成されており、
    前記計測管における少なくともガスの流入側となる端部には、前記計測管の開口部を囲むように環状に形成された環状部材が嵌め込まれており、
    前記環状部材の内周面には、前記第1計測管部材の外周面及び前記第2計測管部材の外周面に接するように、径方向内側に突出する複数の突出部が設けられている、
    ガスメーター。
  2. 請求項1に記載のガスメーターであって、
    前記第1計測管部材と前記第2計測管部材における少なくともガスの流入側となる端部の外周面には、前記環状部材に設けられた係止部が係止される被係止部が設けられており、
    前記環状部材には、前記軸方向に延びて前記被係止部に係止する前記係止部が設けられている、
    ガスメーター。
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