JP6262612B2 - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、InP系の化合物半導体を用いて構成したヘテロ接合バイポーラトランジスタに関するものである。
InP系材料で構成されるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(Heterojunction Bipolar Transistor:HBT)は、高速性に優れた半導体素子であることから、光通信や無線通信用の高速電子回路などへの応用が期待されている。特に、コレクタ半導体材料としてバンドギャップの大きいInPを用いたHBTは、耐圧性にも優れていることから、大きな出力振幅を必要とする高速なドライバ回路などに適している。
一般に、HBTの耐圧特性は、ベース価電子帯からコレクタ伝導帯へのバンド間トンネル電流によって決定される。このバンド間トンネル電流には、コレクタメサの半導体内部領域で発生するものと、コレクタメサの半導体表面で発生するものがある。コレクタメサ表面には、欠陥やキャリアの捕獲準位などが多数存在していることがある。これにより半導体のバンド端エネルギーが低下してしまうと、バンド間トンネル電流が著しく増加してしまうことが知られている。
加えて、欠陥や捕獲準位などを介したトンネル電流や、熱生成電流も発生することもある。このため、電子回路に搭載される微細なHBT素子においては、耐圧特性がコレクタメサ内部のリーク電流よりも、コレクタメサ表面におけるリーク電流で律則されてしまうことが多い。従って、HBTの耐圧特性を向上させるためには、コレクタメサ表面の欠陥や捕獲準位などを削減することが非常に重要となる。
以下、一般に用いられているHBTについて図4を用いて説明する。図4は、HBTの構成を示す断面である。HBTは、基板401と、この上に形成されたサブコレクタ402と、この上に形成されたコレクタ403と、この上に形成されたベース404と、この上に形成されたエミッタ405と、この上に形成されたキャップ406とを備える。
サブコレクタ402は、平面視で基板401より小さい面積に形成され、コレクタ403およびベース404は、平面視でサブコレクタ402より小さい面積に形成され、エミッタ405およびキャップ406は、平面視でコレクタ403より小さい面積に形成されている。
また、キャップ406の上には、エミッタ電極407が形成され、エミッタ405の周囲のベース404の上には、ベース電極408が形成され、コレクタ403の周囲のサブコレクタ402の上には、コレクタ電極409が形成されている。
基板401は、半絶縁性InPから構成されている。また、サブコレクタ402は、高濃度に不純物が添加されたn型のInPと、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsの積層構造とされている。n型のInGaAsは、コレクタ電極409に対するコンタクト層として用いられている。n型のInPは、放熱特性を損なわないために用いられている。
コレクタ403は、n型のInPから構成され、ベース404は、高濃度に不純物が添加されたp型のGaAsSbから構成され、エミッタ405は、n型のInPから構成され、キャップ406は、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsから構成されている。
さらに、HBTメサ表面は、ベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene:BCB)からなる有機保護膜411で被覆されており、有機保護膜411に形成されたスルーホールを介して各電極に金属配線が接続されている。図4では、エミッタ電極407に接続する金属配線412を示している。ここで、有機保護膜411は、電極以外のHBT表面と金属配線とを隔離するための絶縁膜としても機能している。
上述したHBTでは、コレクタメサ表面(コレクタ403の側面)が、有機保護膜411によって被覆されている。有機保護膜411は、BCBなどをスピン塗布法によって塗布することで形成できる。このため、有機保護膜411形成は、コレクタメサ表面へのダメージを最小限に抑えることができ、欠陥の生成を回避することができるという特長を有している。また、形成手法が簡便なため、再現性の高い界面特性を得ることができるということも一つの特長である。
しかしながら、このスピン塗布法では、半導体表面の未結合手を完全に終端化させるだけの化学反応を実現させることはできず、捕獲準位などを効果的に消滅させることができない。このため、半導体表面に多くの捕獲準位が存在する場合は、半導体と有機保護膜411の界面においてバンド端エネルギーが変化してしまい、界面(コレクタ側面)においてバンド間トンネル電流を増大させてしまうこともある。
このバンド間トンネル電流の増大は、コレクタ耐圧の低下を招き、HBTの重要な特長の一つである高耐圧性が損なわれることになる。有機保護膜411の形成によって半導体表面に新たな欠陥が生成されることはないので、上述した問題は限定的なものではあるが、コレクタ耐圧を低下させてしまう恐れがあるという点で理想的な保護膜とはいえない。
コレクタメサ表面を被覆して保護する材料としてSiNなどの無機膜を、化学気相堆積(Chemical Vapor Depositon:CVD)法などの手法を用いて形成する場合もある(非特許文献1)。図5に、このようなHBTの断面を示す。図5において、同じ符号は図4を用いて説明したHBTと同様であり、説明は省略する。
この例では、HBTメサ構造と各電極を形成した後に、CVD法によりSiNからなる無機保護膜410をウエハ全面に堆積し、この後、スピン塗布法によってBCBからなる有機保護膜411を形成している。これらを形成した後、有機保護膜411および無機保護膜410にスルーホールを形成し、各電極と金属配線を接続する。この場合、有機保護膜411は、表面保護膜というよりは、電極以外のHBT表面と金属配線とを隔離するための絶縁膜として機能している。
SiNなどの無機材料をCVD法により堆積した無機保護膜410によれば、BCBなどの有機材料をスピン塗布法で塗布した有機保護膜411に対し、半導体表面の未結合手を終端化させるだけの化学反応を実現することができる。このため、無機保護膜410を用いることで、半導体表面における未結合手(あるいは捕獲準位)などを効果的に終端化させ、半導体表面を電気的に不活性化させることが可能となる。半導体表面が不活性化されると、コレクタメサ表面におけるバンド端エネルギーは変化することがなく、表面における過剰なバンド間トンネル電流の発生と、これにともなうコレクタ耐圧の劣化を回避することができる。
M. Yanagisawa,et al. ,"A Robust All-Wet-Etching Process for Mesa Formation of InGaAs.InP HBT Featuring High Uniformity and High Reproducibility", IEEE Transactions on Electron Devices, vol.51, no.8, pp.1234-1240,2004.
前述したとおり、基本的には、SiNなどの無機材料をCVD法などにより堆積すると、半導体表面の未結合手を終端化させるだけの化学反応を実現することができる。しかしながら、半導体表面の結晶状態や堆積条件によっては、逆に、半導体表面に多量の欠陥を導入してしまうことがある。CVD法などの堆積では、半導体表面に与えるエネルギーが大きいために、未結合手を終端化させることができる一方で、新たな未結合手や欠陥を生成させてしまう可能性もある。このような副作用を回避するには、欠陥が発生しにくい半導体表面状態を実現し、最適化された条件で無機材料を堆積する必要がある。
一般に、HBTのコレクタメサを実現する方法として、リソグラフィ技術によりレジストマスクを形成した後、ウェットエッチングによって不要な半導体層を除去する方法が採用されている。例えば、図4,図5を用いて説明したHBTでは、塩酸系溶液によってコレクタ材料であるInPがエッチングされている。このエッチング加工では、コレクタメサの側面は、必ずしも半導体基板に対して垂直な形状とはならず、面方位に依存して、いわゆる逆メサ形状や順メサ形状を示す。図4,図5では、逆メサ形状の場合を示している。
このような表面においては、多様な方位を有する結晶面が現れる可能性があり、SiNなどの無機材料を堆積した際に、様々な電気的特性を有する界面が形成されることになる。これらの中には、未結合手が発生しやすい界面もありうる。さらに、実際のエッチング面(コレクタ側面)は、微視的に(あるいは原子オーダーで)見ても、平坦性のある表面が得られているわけではない。微視的に見れば、レジストマスク自体が平滑なパターンとなっているわけではないため、実際のエッチング面は、鏡のような結晶面が得られることはない。この結果、やはり、様々な結晶面が混在した複雑な表面が現れることになる。
以上のことから、欠陥が発生しにくいような半導体表面状態を実現することは容易なことではなく、SiNなどの無機材料をCVD法などにより堆積して保護膜を形成しても、必ずしもメサ表面におけるリーク電流を抑制できるわけではない。場合によっては、BCBなどによる有機膜よりも、大きなリーク電流が発生してしまうこともありうる。このように、HBTのメサ側面などの、保護膜で覆われた半導体表面における欠陥や捕獲準位の発生を抑制することは、容易ではなく、コレクタメサ表面で発生する過剰なコレクタリーク電流を再現性良く抑制することが容易ではないという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、InP系の化合物半導体を用いて構成したHBTの、コレクタメサ表面で発生する過剰なコレクタリーク電流を、再現性良く抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタは、III−V族化合物半導体からなる基板と、基板の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタと、サブコレクタより平面視で小さい面積でサブコレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるコレクタと、コレクタより平面視で小さい面積でコレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベースと、ベースより平面視で小さい面積でベースの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタと、エミッタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップと、キャップの上に形成されたエミッタ電極と、エミッタの周囲のベースの上に形成されたベース電極と、コレクタの周囲のサブコレクタの上に形成されたコレクタ電極と、ベースの周囲のコレクタの上面を覆って形成された無機保護膜と、コレクタの側面を覆ってコレクタの側面に接して形成された有機保護膜とを備える。
ースは、コレクタよりも、所定のエッチング方法でエッチングされやすい材料から構成されていればよい。
上記ヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、コレクタは、InP、InGaP、InAlP、およびInGaAsPより選択された半導体材料から構成され、ベースは、GaAsSb、InGaAsSb、AlGaAsSb、InGaAs、InAlAs、およびInAlGaAsより選択された半導体材料から構成され、無機保護膜は、SiN、SiO2、およびSiONより選択された材料から構成され、有機保護膜は、ベンゾシクロブテンおよびポリイミドより選択された材料から構成されていればよい。
また、本発明に係るヘテロ接合バイポーラトランジスタは、III−V族化合物半導体からなる基板と、基板の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタと、サブコレクタより平面視で小さい面積でサブコレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第1コレクタと、第1コレクタより平面視で小さい面積で第1コレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第2コレクタと、第2コレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベースと、ベースより平面視で小さい面積でベースの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタと、エミッタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップと、キャップの上に形成されたエミッタ電極と、エミッタの周囲のベースの上に形成されたベース電極と、第1コレクタの周囲のサブコレクタの上に形成されたコレクタ電極と、第2コレクタの周囲の第1コレクタの上面を覆って形成された無機保護膜と、第1コレクタの側面を覆って第1コレクタの側面に接して形成された有機保護膜とを備える。
2コレクタは、第1コレクタよりも、所定のエッチング方法でエッチングされやすい材料から構成されていればよい。
上記ヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、第1コレクタは、InP、InGaP、InAlP、およびInGaAsPより選択された半導体材料から構成され、第2コレクタは、GaAsSb、InGaAsSb、AlGaAsSb、InGaAs、InAlAs、およびInAlGaAsより選択された半導体材料から構成され、無機保護膜は、SiN、SiO2、およびSiONより選択された材料から構成され、有機保護膜は、ベンゾシクロブテンおよびポリイミドより選択された材料から構成されていればよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、InP系の化合物半導体を用いて構成したHBTの、コレクタメサ表面で発生する過剰なコレクタリーク電流を、再現性良く抑制できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)の構成を示す断面図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Cは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Dは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Eは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Fは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Gは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Hは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図2Iは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態2におけるHBTの構成を示す断面図である。 図4は、HBTの構成を示す断面図である。 図5は、HBTの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)の構成を示す断面図である。このHBTは、まず、III−V族化合物半導体からなる基板101と、基板101の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタ102と、サブコレクタ102より平面視で小さい面積でサブコレクタ102の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるコレクタ103とを備える。
また、このHBTは、コレクタ103より平面視で小さい面積でコレクタ103の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベース104と、ベース104より平面視で小さい面積でベース104の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタ105と、エミッタ105の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップ106とを備える。キャップ106は、平面視でエミッタ105と同形状に形成されている。
なお、キャップ106の上には、エミッタ電極107が形成され、エミッタ105の周囲のベース104の上には、ベース電極108が形成され、コレクタ103の周囲のサブコレクタ102の上には、コレクタ電極109が形成されている。また、このHBTは、ベース104の周囲のコレクタ103の上面を覆って形成された無機保護膜110と、コレクタ103の側面を覆って形成された有機保護膜111とを備える。無機保護膜110は、無機絶縁材料から構成され、有機保護膜111は、有機絶縁材料から構成されている。
この例では、無機保護膜110は、ベース104の周囲のコレクタ103の上面に加え、ベース104の側面および上面、ベース電極108,エミッタ105の側面,キャップ106の側面,エミッタ電極107の側面なども被覆して形成されている。無機保護膜110は、コレクタ103の形成領域を含み、この内側に形成されている。ここで、無機保護膜110は、少なくともベース104の周囲のコレクタ103の上面を被覆していること(上面に接して形成されていること)が重要である。
また、有機保護膜111は、無機保護膜110を含め、素子全体を覆って形成されている。ここで、有機保護膜111は、少なくともコレクタ103の側面を被覆している(側面に接して形成されている)ことが重要である。また、この例では、有機保護膜111の上に電極配線112が形成され、有機保護膜111,無機保護膜110を貫通するスルーホールを介してエミッタ電極107に接続している。また、図示していないが、ベース電極108およびコレクタ電極109にも、電極配線が接続している。
例えば、基板101は、半絶縁性InPから構成されている。また、サブコレクタ102は、高濃度に不純物が添加されたn型のInPと、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsの積層構造とされている。n型のInGaAsはコレクタ電極109に対するコンタクト層として用いている。また、n型のInPは、放熱特性を損なわないために用いている。
また、コレクタ103は、n型のInPから構成され、ベース104は、高濃度に不純物が添加されたp型のGaAsSbから構成されている。また、エミッタ105は、n型のInPから構成され、キャップ106は、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsから構成されている。また、無機保護膜110は、SiNから構成され、有機保護膜111は、ベンゾシクロブテン(Benzocyclobutene:BCB)から構成されている。
ここで、後述するように、ベース104が、コレクタ103よりも、所定のエッチング方法でエッチングされやすい材料から構成されていることが重要である。なお、このHBTでは、ベース104を構成するGaAsSbと、コレクタ103を構成するInPが、タイプII型のヘテロ接合を形成するため、両者を直接積層しても電流ブロッキング効果は生じない。
次に、上述したHBTの製造方法について図2A〜図2Iを用いて説明する。図2A〜図2Iは、本発明の実施の形態1におけるHBTの製造方法を説明する、各工程における状態を示す断面図である。
まず、図2Aに示すように、半絶縁性のInPからなる基板101上に、高濃度に不純物が添加されたn型のInP層と高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsからなるサブコレクタ半導体層122、n型のInPからなるコレクタ半導体層123、高濃度に不純物が添加されたp型のGaAsSbからなるベース半導体層124、n型のInPからなるエミッタ半導体層125、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsからなるキャップ半導体層126を、これらの順にエピタキシャル成長する。例えば、よく知られた分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法により、各半導体の層を順次にエピタキシャル成長させればよい。
次に、例えば、スパッタ法を用い、キャップ半導体層126上にWからなるエミッタ電極金属層127を堆積する。
次に、図2Bに示すように、エミッタ電極金属層127の上に、レジストマスク201を形成する。例えば、よく知られたフォトレジストを塗布してレジスト膜を形成し、このレジスト膜を、公知のフォトリソグラフィによりパターニングすれば、レジストマスク201が形成できる。
次に、レジストマスク201をマスクとし、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)法により、エミッタ電極金属層127をエッチングし、図2Cに示すように、エミッタ電極107を形成する。さらに、誘導結合型プラズマ反応性イオンエッチング(Inductively Coupled Plasma-Reactive Ion Etching:ICP−RIE)法により、キャップ半導体層126をエッチングし、加えて、エミッタ半導体層125の途中までをエッチングする。
この後、塩酸系エッチング溶液を用いて残りのエミッタ半導体層125をエッチングする。このウェットエッチングにおいて、塩酸系エッチング溶液はGaAsSbをエッチングしないので、エミッタ105周囲のベース半導体層124の表面(上面)が露出された状態でエッチングが停止され、図2Cに示すように、キャップ106およびエミッタ105が形成される。なお、最初にICP−RIE法でエッチングを行った理由は、サイドエッチを抑制して、微細なエミッタメサ構造を実現するためである。
次に、レジストマスク201を除去した後、エミッタ105周囲のベース半導体層124上にベース電極108を形成する。例えば、ベース電極108形成領域に開口部を備えるレジストマスクを形成し(不図示)、電子ビーム蒸着法を用いて電極材料を堆積し、この後、上記レジストマスクをリフトオフすれば(リフトオフ・プロセス)、ベース電極108が形成できる。
次に、図2Dに示すように、キャップ106、エミッタ105、およびベース電極108を覆うレジストマスク202を形成する。レジストマスク202は、平面視で、ベース電極108の形成領域を含む大きさに形成する。
次に、レジストマスク202をマスクとし、クエン酸系エッチング溶液を用いてベース半導体層124をエッチングする。このエッチング方法では、クエン酸系エッチング溶液が、InPをエッチングしない。言い換えると、クエン酸系エッチング溶液を用いたエッチング方法で、ベース半導体層124(ベース104)が、コレクタ半導体層123(コレクタ103)よりもエッチングされやすい材料から構成されている。従って、図2Eに示すように、ベース104周囲のコレクタ半導体層123の表面(上面)が露出した状態でエッチングが止まり、ベース104が形成される。このように、ベース104を、コレクタ103よりも、所定のエッチング方法でエッチングされやすい材料から構成すれば、ベース104周囲のコレクタ半導体層123(コレクタ103)上面が露出した状態が容易に形成できる。
一般に、MBEなどの結晶成長法を用いてHBTエピタキシャル半導体層を形成すれば、InPから構成されるコレクタ半導体層123と、GaAsSbから構成されるベース半導体層124は、急峻で微視的にも(原子オーダーで見ても)平坦なヘテロ接合を形成することができる。このため、上述のエッチングにより露出したベース104周囲のコレクタ半導体層123の表面は、基板101と等価で平坦な結晶面が現れることになる。
次に、レジストマスク202を除去し、CVD法を用いてウエハ全面にSiNを堆積することで、図2Fに示すようにSiN膜130を形成する。前述したように、ベース104の周囲に露出していたコレクタ半導体層123の上面は、微視的に見ても平坦な結晶面が現れているため、SiN膜130とコレクタ半導体層123との間には、欠陥が発生しにくくなり、さらに未結合手が効果的に終端化される状態となる。この結果、SiN膜130とコレクタ半導体層123との間には、捕獲準位も少ない良好な界面が形成されることになる。
次に、図2Gに示すように、ベース104形成領域を含むベース104の周囲の一部のコレクタ半導体層123上を覆うレジストマスク203を形成する。レジストマスク203は、エミッタ電極107などのすでに形成されてSiN膜130に覆われているメサ部も覆う状態に形成する。
次に、レジストマスク203をマスクとしてRIE法によりSiN膜130をエッチングし、引き続いて塩酸系エッチング溶液を用いてコレクタ半導体層123をエッチングすることで、図2Hに示すように、無機保護膜110およびコレクタ103を形成する。次いで、これにより、平面視で、無機保護膜110形成領域の周囲に、コレクタ103の側面が形成されることになる。
なお、コレクタ半導体層123の下に接して形成されているサブコレクタ半導体層122には、コレクタ電極109とのコンタクトのためにInGaAsが用いられている。InGaAsは、塩酸系エッチング溶液によってエッチングされることはないので、塩酸系エッチング溶液によるコレクタ半導体層123のエッチングは、コレクタ103周囲のサブコレクタ半導体層122の表面が露出したところで停止する。
次に、図2Iに示すように、コレクタ103の周囲のサブコレクタ半導体層122の上に、コレクタ電極109を形成する。例えば、コレクタ電極109形成箇所に開口部を備えるレジストマスク(不図示)を形成し、この上に、電子ビーム蒸着法を用いた電極材料を堆積し、この後、上記レジストマスクをリフトオフすれば、コレクタ電極109が形成できる。また、コレクタ電極109形成領域を含む所定の領域が覆われたレジストマスク(不図示)を形成し、このレジストマスクをマスクとしてサブコレクタ半導体層122をエッチングし、この後、上記レジストマスクを除去すれば、図2Iに示すように、サブコレクタ102が形成できる。
最後に、ウエハ全体にスピン塗布法によりBCBを塗布すれば、図1に示すように、有機保護膜111が形成できる。実施の形態1によれば、コレクタ103の側面は、有機保護膜111で被覆されることになる。コレクタ103の側面には、様々な結晶面が存在しているが、有機保護膜111で被覆することによって、新たに欠陥が発生することはない。また、捕獲準位の発生も一定の範囲内に抑えることが可能である。このため、コレクタ103の側面が、コレクタ103の上面のバンド形状に与える影響は、深刻なものとはならない。このように、実施の形態1によれば、コレクタメサ表面の過剰なリーク電流は、コレクタ103の上面における良質な界面特性によって抑制されることになる。
なお、ベース104周囲のコレクタ103上面の幅(ベース104の端からコレクタ103の端までの距離)は、コレクタ103の層厚以上の値にしておくことが望ましい。このようにすれば、コレクタ103の上面における横方向の電界強度が、コレクタ103内部の垂直方向の電界強度と同程度か小さい値となる。この結果、コレクタ103表面で発生するバンド間トンネル電流を、コレクタ103の内部で発生する真性的なバンド間トンネル電流と同等あるいはそれ以下の大きさまで低減させることが可能となる。
この結果、実施の形態1によれば、HBTのコレクタ耐圧は、ベース周囲のコレクタ上面およびコレクタ側面を含めたコレクタ表面ではなく、コレクタ内部の真性的なバンド間トンネル電流で律則されることになり、コレクタ耐圧が理想的な値まで改善されることが期待できる。なお、コレクタ側面の捕獲準位密度も十分小さければ、コレクタ上面幅がコレクタ厚より小さい場合でも、コレクタ表面のリーク電流を十分小さくできる。また、この場合、HBT素子の横方向寸法を小さく保つことができるので、HBT素子をつなぐ配線長も短くすることができる。この効果は、電気信号の配線遅延を小さくするので、HBT電子回路の高速化に重要となる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2におけるHBTの構成を示す断面図である。このHBTは、まず、III−V族化合物半導体からなる基板301と、基板301の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタ302と、サブコレクタ302より平面視で小さい面積でサブコレクタ302の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第1コレクタ303aとを備える。
また、このHBTは、第1コレクタ303aより平面視で小さい面積で第1コレクタ303aの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第2コレクタ303bと、第2コレクタ303bの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベース304と、ベース304より平面視で小さい面積でベース304の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタ305と、エミッタ305の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップ306とを備える。ベース304は、平面視で第2コレクタ303bと同形状に形成されている。また、キャップ306は、平面視でエミッタ305と同形状に形成されている。
なお、キャップ306の上には、エミッタ電極307が形成され、エミッタ305の周囲のベース304の上には、ベース電極308が形成され、第1コレクタ303aの周囲のサブコレクタ302の上には、コレクタ電極309が形成されている。また、このHBTは、第2コレクタ303bの周囲の第1コレクタ303aの上面を覆って形成された無機保護膜310と、第1コレクタ303aの側面を覆って形成された有機保護膜311とを備える。
実施の形態2では、無機保護膜310は、ベース304の周囲の第1コレクタ303aの上面に加え、ベース304および第2コレクタ303bの側面、第2コレクタ303bの上面、ベース電極308、エミッタ305の側面,キャップ306の側面,エミッタ電極307の側面なども被覆している。無機保護膜310は、第1コレクタ303aの形成領域を含み、この内側に形成されている。
また、有機保護膜311は、無機保護膜310を含め、素子全体を覆って形成されている。また、この例では、有機保護膜311の上に電極配線312が形成され、有機保護膜311,無機保護膜310を貫通するスルーホールを介してエミッタ電極307に接続している。また、図示していないが、ベース電極308およびコレクタ電極309にも、電極配線が接続している。
例えば、基板301は、半絶縁性InPから構成され、サブコレクタ102は、高濃度に不純物が添加されたn型のInPと、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsの積層構造とされている。n型のInGaAsはコレクタ電極309に対するコンタクト層として用いている。また、n型のInPは、放熱特性を損なわないために用いている。
また、第1コレクタ303aは、n型のInPから構成され、第2コレクタ303bは、n型のInGaAsから構成され、ベース304は、高濃度に不純物が添加されたp型のInGaAsから構成されている。また、エミッタ305は、n型のInPから構成され、キャップ306は、高濃度に不純物が添加されたn型のInGaAsから構成されている。また、無機保護膜310は、SiNから構成され、有機保護膜311は、BCBから構成されている。
ここで、実施の形態2では、第2コレクタ303bが、第1コレクタ303aよりも、所定のエッチング方法でエッチングされやすい材料から構成されている。
なお、ベース304を構成しているInGaAsと、第1コレクタ303aを構成しているInPは、タイプI型のヘテロ接合を形成するため、両者を直接積層すると電流ブロッキング効果が生じ、電流が十分に流れない。このため、実施の形態2におけるHBTでは、ベース304と第1コレクタ303aの間に、n型のInGaAsからなる第2コレクタ303bを挟んだ構成としている。
ただし、第2コレクタ303bは、第1コレクタ303aよりもバンドギャップが小さいために、本質的に、比較的大きなバンド間トンネル電流が発生する恐れがある。しかしながら、コレクタのほとんどが、バンドギャップが大きい第1コレクタ303aで占めるように設計されるため、このような影響は限定的なものとなっている。
ここで、実施の形態2におけるHBTも、前述した実施の形態1と同様な方法によって製造することができる。例えば、図2実現することができる。例えば、図2Aを用いた説明において、コレクタ半導体層123の上にn型のInGaAsからなる半導体層を形成し、この後、p型のInGaAsからなるベース半導体層を形成すればよい。
また、ベース半導体層をパターニングしてベース304を形成した後に、n型のInGaAsからなる半導体層をパターニングして第2コレクタ303aを形成することで、これらの周囲の第1コレクタ303aの表面を露出させればよい。実施の形態2においても、InGaAsからなるベース304をクエン酸系エッチング溶液でエッチングすることができる。このクエン酸系エッチング溶液を用いれば、第2コレクタ303bとなる同じInGaAsからなる半導体層も連続的にエッチングすることができる。
また、InPからなる第1コレクタ半導体層における第2コレクタ303b周囲の上面が露出した時点でエッチングが停止し、第2コレクタ303bが形成されることになる。第2コレクタ303b周囲の上面が露出した第1コレクタ半導体層表面には、基板301と等価で平坦な結晶面が現れる。
次に、ベース304,第2コレクタ303bのパターニングに用いたレジストマスクを除去し、CVD法を用いてウエハ全面にSiNを堆積すれば、無機保護膜310となるSiN膜が形成できる。上述したように、第1コレクタ半導体層の露出している上面は、平坦な結晶面が現れているため、SiNと第1コレクタ半導体の界面には欠陥が発生しにくくなり、さらに未結合手が効果的に終端化される結果、捕獲準位も少ない良好な界面特性が得られることになる。
この後、エミッタ305、ベース304、第2コレクタ303a、およびベース304の周囲の第1コレクタ半導体層の一部を覆うようにパターニングされたレジストマスクを形成する。次いで、レジストマスクをマスクとしてRIE法によりSiNをエッチングした後、塩酸系エッチング溶液を用いて第1コレクタ半導体層も選択的にエッチングし、第1コレクタ303aを形成する。この後は、実施の形態1と同様なプロセスを実施すればよい。
実施の形態2では、欠陥や捕獲準位が少ない良好な界面が、無機保護膜310と第1コレクタ303aの上面との間に形成され、これにより、第1コレクタ303a上面のバンド間トンネル電流が抑制される。また、第1コレクタ303aの側面は、ダメージを与えにくい有機保護膜311で被覆されているため、第1コレクタ303a側面が第1コレクタ303a上面のバンド形状に与える影響も十分小さい。ただし、実施の形態2では、第2コレクタ303b側面が無機保護膜310によって被覆されている。このため、場合によってはある程度の欠陥などが発生する恐れがある。しかしながら、第2コレクタ303bがコレクタ全体を占める割合は小さいので、上述した影響は限定なものに留まる。
以上に説明したように、本発明では、サブコレクタに接して形成されているコレクタを、ベースより大きな面積に形成したので、ベースより続くコレクタメサ表面に、基板に準ずる平坦な結晶面が現れるコレクタ上面が存在する状態となる。この結果、本発明によれば、InP系の化合物半導体を用いて構成したHBTの、コレクタメサ表面で発生する過剰なコレクタリーク電流が、再現性良く抑制できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、コレクタをInPから構成したが、これに限るものではなく、V族元素にPを含んでいれば、InGaP、InAlPあるいはInGaAsPなどから構成してもよい。
また、ベースをGaAsSbあるいはInGaAsから構成したが、これに限るものではなく、V族元素にPではなくAsやSbを含んでいれば、InGaAsSb、AlGaAsSb、InAlAsあるいはInAlGaAsなどから構成してもよい。
また、第1コレクタは、InPにかぎらず、InGaP、InAlP、およびInGaAsPより選択された半導体材料から構成してもよい。また、第2コレクタは、InGaAsに限らず、GaAsSb、InGaAsSb、AlGaAsSb、InAlAs、およびInAlGaAsより選択された半導体材料から構成してもよい。また、無機保護膜はSiNから構成したが、これに限るものではなく、SiO2あるいはSiONから構成してもよい。あるいは、Si以外(例えばAlなど)の窒化物や酸化物などから無機保護膜を構成してもよい。また、有機保護膜は、BCBから構成したが、ポリイミドなどから構成してもよい。
101…基板、102…サブコレクタ、103…コレクタ、104…ベース、105…エミッタ、106…キャップ、107…エミッタ電極107、108…ベース電極、109…コレクタ電極、110…無機保護膜、111…機保護膜、112…電極配線。

Claims (4)

  1. III−V族化合物半導体からなる基板と、
    前記基板の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタと、
    前記サブコレクタより平面視で小さい面積で前記サブコレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるコレクタと、
    前記コレクタより平面視で小さい面積で前記コレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベースと、
    前記ベースより平面視で小さい面積で前記ベースの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタと、
    前記エミッタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップと、
    前記キャップの上に形成されたエミッタ電極と、
    前記エミッタの周囲の前記ベースの上に形成されたベース電極と、
    前記コレクタの周囲の前記サブコレクタの上に形成されたコレクタ電極と、
    前記ベースの周囲の前記コレクタの上面を覆って形成された無機保護膜と、
    前記コレクタの側面を覆って前記コレクタの側面に接して形成された有機保護膜と
    を備えることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 請求項1記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記コレクタは、InP、InGaP、InAlP、およびInGaAsPより選択された半導体材料から構成され、
    前記ベースは、GaAsSb、InGaAsSb、AlGaAsSb、InGaAs、InAlAs、およびInAlGaAsより選択された半導体材料から構成され、
    前記無機保護膜は、SiN、SiO2、およびSiONより選択された材料から構成され、
    前記有機保護膜は、ベンゾシクロブテンおよびポリイミドより選択された材料から構成されている
    ことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  3. III−V族化合物半導体からなる基板と、
    前記基板の上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるサブコレクタと、
    前記サブコレクタより平面視で小さい面積で前記サブコレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第1コレクタと、
    前記第1コレクタより平面視で小さい面積で前記第1コレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなる第2コレクタと、
    前記第2コレクタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるベースと、
    前記ベースより平面視で小さい面積で前記ベースの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるエミッタと、
    前記エミッタの上に形成されたIII−V族化合物半導体からなるキャップと、
    前記キャップの上に形成されたエミッタ電極と、
    前記エミッタの周囲の前記ベースの上に形成されたベース電極と、
    前記第1コレクタの周囲の前記サブコレクタの上に形成されたコレクタ電極と、
    前記第2コレクタの周囲の前記第1コレクタの上面を覆って形成された無機保護膜と、
    前記第1コレクタの側面を覆って前記第1コレクタの側面に接して形成された有機保護膜と
    を備えることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 請求項記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、
    前記第1コレクタは、InP、InGaP、InAlP、およびInGaAsPより選択された半導体材料から構成され、
    前記第2コレクタは、GaAsSb、InGaAsSb、AlGaAsSb、InGaAs、InAlAs、およびInAlGaAsより選択された半導体材料から構成され、
    前記無機保護膜は、SiN、SiO2、およびSiONより選択された材料から構成され、
    前記有機保護膜は、ベンゾシクロブテンおよびポリイミドより選択された材料から構成されている
    ことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
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