JP6260769B2 - 負圧式倍力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に適用されるブレーキ装置の一構成部品である負圧式倍力装置に関するものである。
一般的に、負圧式倍力装置においては、ハウジング内を前方の負圧室と後方の変圧室とに区画する可動隔壁に連結されたバルブボデーが軸孔を備えていて、この軸孔内には、前記バルブボデーに対して軸方向に進退可能で入力部材と一体的に移動するプランジャと、このプランジャの前記バルブボデーに対する進退移動に応じて前記負圧室と前記変圧室間を連通・遮断する負圧弁および前記変圧室と大気間を連通・遮断する大気弁を備えた弁機構が組み込まれるとともに、前記プランジャの前端部と前記バルブボデーの前端部が後面に係合可能な反動部材と、この反動部材の前面に後端部にて係合し前記バルブボデーに対して軸方向に移動可能な出力部材が組付けられていて、前記入力部材の作動(前方への移動)に伴って前記可動隔壁と前記バルブボデーが作動(前方へ移動)して前記出力部材が作動(前方に作動)するように構成されている。かかる負圧式倍力装置は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
特許第3528321号公報
上記した特許文献1に記載されている負圧式倍力装置においては、前記可動隔壁が、環状のゴム製ダイアフラムと、これの前方に配置される環状の金属製プレートからなり、前記ゴム製ダイアフラムは、その外周縁に形成された環状の外周ビード部にて、前記ハウジングに気密的に挟持され、その内周縁に形成された環状の内周ビード部にて、前記プレートの内周部とともに前記バルブボデーの外周部に気密的に固定されている。また、前記ゴム製ダイアフラムにおいて、前記外周ビード部と前記内周ビード部間には、前方に湾曲部を有して外周部位にて前記外周ビード部に連なる折り返し部が形成されているとともに、この折り返し部の内周部位と前記内周ビード部に連なる環状部が形成されている。
ところで、この種の負圧式倍力装置においては、ゴム製ダイアフラムの環状部が金属製プレートに当接し、ゴム製ダイアフラムの折り返し部が金属製プレートに当接しない構成が採用されていて、当該装置の作動時に生じる差圧による伸張は、ゴム製ダイアフラムの環状部に比してゴム製ダイアフラムの折り返し部が大きいこととなる。また、ゴム製ダイアフラムは、一般的に、折り返し部の形状が非作動時の形状である状態(0%作動時状態)にて成形されている。このため、ゴム製ダイアフラムの折り返し部は、何れの作動時においても、伸長することとなり、疲労性において不利である。したがって、ゴム製ダイアフラムには、疲労性の高い高価なゴム素材が使用されている。
本発明は、上記した課題を解消すべくなされたもの(すなわち、ゴム製ダイアフラムにおける折り返し部の疲労性を改善して、例えば、ゴム製ダイアフラムにて疲労性の低い安価なゴム素材を使用可能とするもの)であり、
ハウジング内を前方の負圧室と後方の変圧室とに区画する可動隔壁に連結されたバルブボデーが軸孔を備えていて、この軸孔内には、前記バルブボデーに対して軸方向に進退可能で入力部材と一体的に移動するプランジャと、このプランジャの前記バルブボデーに対する進退移動に応じて前記負圧室と前記変圧室間を連通・遮断する負圧弁および前記変圧室と大気間を連通・遮断する大気弁を備えた弁機構が組み込まれるとともに、前記プランジャの前端部と前記バルブボデーの前端部が後面に係合可能な反動部材と、この反動部材の前面に後端部にて係合し前記バルブボデーに対して軸方向に移動可能な出力部材が組付けられていて、前記入力部材の前方への移動に伴って前記可動隔壁と前記バルブボデーが前方へ移動して前記出力部材が前方に作動するように構成されている負圧式倍力装置であって、
前記可動隔壁が、環状のゴム製ダイアフラムと、これの前方に配置される環状の金属製プレートからなり、前記ゴム製ダイアフラムは、その外周縁に形成された環状の外周ビード部にて、前記ハウジングに気密的に挟持され、その内周縁に形成された環状の内周ビード部にて、前記金属製プレートの内周部とともに前記バルブボデーの外周部に気密的に固定されていて、前記外周ビード部と前記内周ビード部間には、前方に湾曲部を有して外周部位にて前記外周ビード部に連なり作動時の前記バルブボデーの前方への移動に伴って伸展し前記湾曲部の外周面が前記ハウジングの内壁面に沿って軸方向に延びる折り返し部が形成されているとともに、この折り返し部の内周部位と前記内周ビード部に連なる環状部が形成されていて、前記折り返し部における前記湾曲部の外周面が前記ハウジングの内壁面に沿って軸方向に延びた作動時状態の形状にて前記ゴム製ダイアフラムが成形されている
ことに特徴がある。
本発明による負圧式倍力装置においては、前記折り返し部の形状が作動時状態の形状にて前記ゴム製ダイアフラムが成形されているため、何れかの作動時状態(折り返し部の形状が成形時の形状となる作動時状態)では、ゴム製ダイアフラムの折り返し部が差圧による負荷を受けるものの伸張し難くなる。なお、当該負圧式倍力装置の非作動時には、ゴム製ダイアフラムの折り返し部が、成形状態に比して湾曲するものの、差圧による負荷を受けない。これにより、ゴム製ダイアフラムにおける折り返し部の疲労性を改善することが可能であり、当該負圧式倍力装置の耐久性を向上させること、或いは、ゴム製ダイアフラムにて疲労性の低い安価なゴム素材を使用可能となる。
上記した本発明の実施に際して、前記ゴム製ダイアフラムの成形形状は、前記バルブボデーの非作動時における前記折り返し部の状態を0%作動時状態とし、前記バルブボデーのフルストローク作動時における前記折り返し部の状態を100%作動時状態とした場合、前記折り返し部の10%作動時状態から100%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状であることが望ましい。この場合には、ゴム製ダイアフラムの成形形状を設定する作動領域から、折り返し部に作用する差圧の小さい作動領域(10%未満の作動時状態)を除いているため、疲労性の改善を効果的に得ることが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、前記ゴム製ダイアフラムの成形形状は、前記バルブボデーの非作動時における前記折り返し部の状態を0%作動時状態とし、前記バルブボデーのフルストローク作動時における前記折り返し部の状態を100%作動時状態とした場合、前記折り返し部の10%作動時状態から70%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状であることが望ましい。この場合には、ゴム製ダイアフラムの成形形状を設定する作動領域から、折り返し部に作用する差圧の小さい作動領域(10%未満の作動時状態)と、組付性が悪化する作動領域(70%を超える作動時状態)を除いているため、疲労性の改善と組付性の確保を効果的に得ることが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、前記ゴム製ダイアフラムは、前記折り返し部が成形状態の形状で、前記外周ビード部の前記ハウジングに対する組付作業が行われていることが望ましい。なお、前記外周ビード部の前記ハウジングに対する組付作業が行われる前には、ゴム製ダイアフラムの内周ビード部が金属製プレートの内周部とともにバルブボデーの外周部に気密的に固定された状態にて、バルブボデーを非作動位置から所定量前進させておくことが望ましい。この場合には、外周ビード部を無用に変形させない状態で、外周ビード部をハウジングに容易に組付けることが可能である。
本発明による負圧式倍力装置の一実施形態を示した縦断側面図である。 図1に示したダイアフラムの各作動時状態を概略的に示した部分断面図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明による負圧式倍力装置の一実施形態を示していて、この実施形態の負圧式倍力装置においては、ハウジング10に可動隔壁20とバルブボデー30を備えるパワーピストンPが前後方向(図1の左右方向)に移動可能に組付けられていて、ハウジング10内が可動隔壁20により前方の負圧室R1と後方の変圧室R2とに区画されている。
ハウジング10は、前方シェル11と後方シェル12を備えるとともに、前方シェル11に気密的に設けられて負圧室R1を負圧源(例えば、図示省略のエンジンの吸気マニホールド)に常時連通させるための負圧導入管13を備えている。このハウジング10は、後方シェル12を気密的に貫通する複数本の取付ボルト14にて静止部材、すなわち車体(図示省略)に固定され、前方シェル11を気密的に貫通する複数本の取付ボルト15にてブレーキマスタシリンダ100を支持するように構成されている。
ブレーキマスタシリンダ100は、公知のものであり、そのシリンダ本体101の後端部にて前方シェル11に気密的に組付けられている。また、ブレーキマスタシリンダ100のピストン102は、シリンダ本体101から後方に突出して負圧室R1内に突入しており、後述する出力軸55の先端部(図示省略)によって前方に押動されるように構成されている。
パワーピストンPの可動隔壁20は、環状で金属製のプレート21と、環状でゴム製のダイアフラム22とからなり、ハウジング10内にて前後方向(パワーピストンPの軸方向)へ移動可能に設置されている。ダイアフラム22は、その外周縁に形成された環状の外周ビード部22aにて、ハウジング10に気密的に挟持されている。また、ダイアフラム22は、その内周縁に形成された環状の内周ビード部22bにて、プレート21の内周部とともにバルブボデー30の外周部に気密的に固定されている。
パワーピストンPのバルブボデー30は、可動隔壁20の内周部に連結された樹脂製の中空体であって、円筒状に形成された中間部位にてハウジング10の後方シェル12に気密的かつ前後方向(パワーピストンPの軸方向)へ移動可能に組付けられており、ハウジング10の前方シェル11との間に介装されたリターンスプリングSによって後方に向けて付勢されている。なお、バルブボデー30のハウジング10外に突出する部位は、後端に複数の通気孔19aを有するブーツ19によって被覆保護されている。
また、バルブボデー30には、前後方向にて貫通する段付の軸孔31が形成されるとともに、この軸孔31の中間段部に後端にて連通するとともに前端にて負圧室R1に連通する一対の(図1では一方のみが示されている)負圧連通路32と、軸孔31の前方部分に略直交していてキー部材41を外周から挿通可能なキー取付孔33が形成されている。
上記した軸孔31には、入力軸51とプランジャ52が同軸的に組付けられるとともに、弁機構Vとフィルタ53が同軸的に組付けられている。また、上記した軸孔31には、プランジャ52の前方に、ゴム製の反動部材54および出力軸(出力部材)55が同軸的に組付けられている。
入力軸51は、バルブボデー30に対して進退可能であり、球状先端部にてプランジャ52の受承連結部に関節状に連結され、後端ねじ部にてヨークを介してブレーキペダル(図示省略)に連結されていて、ブレーキペダルに作用する踏力を入力として前方に向けて受けるように構成されている。また、入力軸51は、その中間段部に係止されたリテーナを介してリターンスプリング56に係合していて、リターンスプリング56によって後方に向けて付勢されている。
プランジャ52は、その先端部にて反動部材54における後面の中央部位に当接可能であるとともに、その中間部に形成した環状溝部にてキー部材41に係合可能であって、先端部が反動部材54から出力の反力を部分的に受ける部分である。また、プランジャ52の後端には、弁機構Vにおける環状の大気弁座が形成されている。
反動部材54は、その後面の中央部位が後方に膨出変形可能であり、出力軸55の後方円筒部内に収容されて前面全体にて出力軸55の後端部後面に係合(当接)した状態にて、出力軸55の後方円筒部とともにバルブボデー30の前端部に組付けられている。この反動部材54は、その後面にて、プランジャ52の先端部前面に当接可能であるとともに、バルブボデー30の円環状前端面に当接している。
出力軸55は、反動部材54とともにバルブボデー30の軸孔31の前端部内に前後方向へ移動可能に組付けられていて、先端部にてブレーキマスタシリンダ100におけるピストン102の係合部(凹部)に押動可能に当接しており、制動作動時にはブレーキマスタシリンダ100のピストン102から受ける反力を反動部材54に伝達するようになっている。
キー部材41は、パワーピストンPのバルブボデー30に対するプランジャ52の前後方向移動を規定する機能と、ハウジング10に対するパワーピストンPの後方への移動限界位置(バルブボデー30の後方復帰位置)を規定する機能を有していて、バルブボデー30とプランジャ52のそれぞれに対してパワーピストンPの軸方向に所要量相対移動可能に組付けられている。
弁機構Vは、バルブボデー30における負圧連通路32の後端部に一体的に形成した円弧形状又は円形状の負圧弁座と、プランジャ52の後端部に一体的に形成した環状の大気弁座と、この大気弁座に対して同軸的に配置されてバルブボデー30の軸孔31内に組付けた筒状の弁体42を備えている。弁体42は、環状の取付部と、この取付部に一体的に形成されて軸方向に移動可能な筒状の可動部を有している。
弁体42の取付部は、バルブボデー30の軸孔31内に気密的に組付けられていて、リテーナ43によってバルブボデー30における軸孔31の定位置(段部)に固定保持されている。なお、リテーナ43は、リターンスプリング56によって前方に向けて付勢されていて、バルブボデー30における軸孔31の段部に固定されている。
弁体42の可動部は、負圧弁座に対して着座・離座可能で負圧弁座とにより、負圧室R1と変圧室R2間を連通・遮断可能な負圧弁を構成する負圧弁部を有するとともに、大気弁座に対して着座・離座可能で大気弁座とにより、変圧室R2と大気間を連通・遮断可能な大気弁を構成する環状の大気弁部を有している。この可動部は、圧縮スプリング57によって前方に向けて付勢されている。
上記した弁機構Vの構成によって、変圧室R2は、入力軸51およびプランジャ52のバルブボデー30に対する前後方向の移動に応じて、負圧室R1または大気に連通可能である。すなわち、入力軸51およびプランジャ52がバルブボデー30に対して図1の原位置(復帰非作動位置)から前方へ移動して、負圧弁部が負圧弁座に着座し、大気弁座が大気弁部から離座したときには、変圧室R2が負圧室R1との連通を遮断されて大気に連通する。このときには、ブーツ19の通気孔19a、フィルタ53、弁体42の内部、大気弁座と大気弁部間の隙間、バルブボデー30に設けた連通路等を通して、変圧室R2に大気が流入する。したがって、この実施形態では、入力軸51の前方への作動に伴って可動隔壁20とバルブボデー30が前方に作動して、出力軸55が前方に作動する。
また、入力軸51およびプランジャ52がバルブボデー30に対して復帰非作動位置(原位置)に戻って、大気弁座が大気弁部に着座し、負圧弁部が負圧弁座から離座している状態(すなわち、大気弁が閉じて、変圧室R2と大気との連通が遮断され、かつ、負圧弁が開いて、負圧室R1と変圧室R2とが連通している状態)では、変圧室R2が大気との連通を遮断されて負圧室R1に連通する。このときには、バルブボデー30に設けた連通路、負圧弁部と負圧弁座間の隙間、負圧連通路32等を通して、変圧室R2から負圧室R1に空気が吸引されて流れる。したがって、この実施形態では、入力軸51の後方への作動に伴って可動隔壁20とバルブボデー30が後方に作動して、出力軸55が後方に作動する。
ところで、この実施形態においては、ゴム製のダイアフラム22が、その外周縁に形成された環状の外周ビード部22aにて、ハウジング10に気密的に挟持され、その内周縁に形成された環状の内周ビード部22bにて、プレート21の内周部とともにバルブボデー30の外周部に気密的に固定されていて、外周ビード部22aと内周ビード部22b間には、折り返し部22cと環状部22dが形成されている。
折り返し部22cは、前方に湾曲部22c1を有していて、外周部位にて外周ビード部22aに連なっている。湾曲部22c1は、図2に示したように、バルブボデー30の前方への移動に伴って伸展して、その外周面がハウジング10(詳細には、ハウジング10における前方シェル11)の内壁面に沿って軸方向に延びるようになっている。環状部22dは、折り返し部22cの内周部位と内周ビード部22bに連なっている。また、ゴム製のダイアフラム22は、折り返し部22cが図2の(c)に示した作動時状態の形状(すなわち、折り返し部22cにおける湾曲部22c1の外周面がハウジング10の内壁面に沿って軸方向に延びた形状)にて成形されている。図2の(c)の作動時状態は、バルブボデー30の非作動時における折り返し部22cの状態を0%作動時状態(図2の(a)の作動時状態)とし、バルブボデー30のフルストローク作動時における折り返し部22cの状態を100%作動時状態(図2の(e)の作動時状態)とした場合、50%作動時状態である。なお、図2の(b)の作動時状態は、25%作動時状態であり、図2の(d)の作動時状態は、75%作動時状態である。
上記のように構成したこの実施形態の負圧式倍力装置においては、折り返し部22cの形状が50%作動時状態(作動時状態)の形状である状態にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されている。このため、50%作動時状態(折り返し部22cの形状が成形時の形状となる作動時状態)では、ダイアフラム22の折り返し部22cが差圧による負荷を受けるものの伸張し難くなる。なお、当該負圧式倍力装置の非作動時(図1の状態)には、ダイアフラム22の折り返し部22cが、成形状態に比して湾曲変形するものの、差圧による負荷を受けない。これにより、ダイアフラム22における折り返し部22cの疲労性を改善することが可能であり、当該負圧式倍力装置の耐久性を向上させること、或いは、ダイアフラム22にて疲労性の低い安価なゴム素材を使用可能となる。
また、この実施形態の負圧式倍力装置においては、ダイアフラム22の折り返し部22cが成形状態の形状で、外周ビード部22aのハウジング10に対する組付作業が行われている。なお、外周ビード部22aのハウジング10に対する組付作業が行われる前には、ダイアフラム22の内周ビード部22bがプレート21の内周部とともにバルブボデー30の外周部に気密的に固定された状態にて、バルブボデー30が非作動位置から所定量前進させてあり、ダイアフラム22が図2の(c)に示した状態に保持されている。このため、外周ビード部22aを無用に変形させない状態で、外周ビード部22aをハウジング10に容易に組付けることが可能である。
上記した実施形態においては、折り返し部22cの形状が50%作動時状態(作動時状態)の形状にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されている。しかし、本発明の実施に際しては、折り返し部22cの形状が作動時状態の形状にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されておれよく、例えば、折り返し部22cの10%作動時状態から100%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されていること、或いは、折り返し部22cの10%作動時状態から70%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されていることも可能である。これらの場合において、ダイアフラム22は、折り返し部22cが成形状態の形状で、外周ビード部22aのハウジング10に対する組付作業が行われていることも可能である。
上記した折り返し部22cの10%作動時状態から100%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状である状態にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されている場合には、ダイアフラム22の成形形状を設定する作動領域から、折り返し部22cに作用する差圧の小さい作動領域(10%未満の作動時状態)を除いているため、疲労性の改善を効果的に得ることが可能である。また、折り返し部22cの10%作動時状態から70%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状である状態にて、ゴム製のダイアフラム22が成形されている場合には、ダイアフラム22の成形形状を設定する作動領域から、折り返し部22cに作用する差圧の小さい作動領域(10%未満の作動時状態)と、組付性が悪化する作動領域(70%を超える作動時状態)を除いているため、疲労性の改善と組付性の確保を効果的に得ることが可能である。
また、上記した実施形態においては、シングル式の負圧式倍力装置に本発明を実施したが、本発明は、例えば、タンデム式の負圧式倍力装置にも、上記した各実施形態と同様にまたは適宜変更して、実施することが可能であり、上記した実施形態に限定されるものではない。
10…ハウジング、P…パワーピストン、20…可動隔壁、21…金属製のプレート、22…ゴム製のダイアフラム、22a…外周ビード部、22b…内周ビード部、22c…折り返し部、22c1…湾曲部、22d…環状部、30…バルブボデー、31…軸孔、32…負圧連通路、33…キー取付孔、51…入力軸(入力部材)、52…プランジャ、54…反動部材、55…出力軸(出力部材)、V…弁機構、R1…負圧室、R2…変圧室

Claims (4)

  1. ハウジング内を前方の負圧室と後方の変圧室とに区画する可動隔壁に連結されたバルブボデーが軸孔を備えていて、この軸孔内には、前記バルブボデーに対して軸方向に進退可能で入力部材と一体的に移動するプランジャと、このプランジャの前記バルブボデーに対する進退移動に応じて前記負圧室と前記変圧室間を連通・遮断する負圧弁および前記変圧室と大気間を連通・遮断する大気弁を備えた弁機構が組み込まれるとともに、前記プランジャの前端部と前記バルブボデーの前端部が後面に係合可能な反動部材と、この反動部材の前面に後端部にて係合し前記バルブボデーに対して軸方向に移動可能な出力部材が組付けられていて、前記入力部材の前方への移動に伴って前記可動隔壁と前記バルブボデーが前方へ移動して前記出力部材が前方に作動するように構成されている負圧式倍力装置であって、
    前記可動隔壁が、環状のゴム製ダイアフラムと、これの前方に配置される環状の金属製プレートからなり、前記ゴム製ダイアフラムは、その外周縁に形成された環状の外周ビード部にて、前記ハウジングに気密的に挟持され、その内周縁に形成された環状の内周ビード部にて、前記金属製プレートの内周部とともに前記バルブボデーの外周部に気密的に固定されていて、前記外周ビード部と前記内周ビード部間には、前方に湾曲部を有して外周部位にて前記外周ビード部に連なり作動時の前記バルブボデーの前方への移動に伴って伸展し前記湾曲部の外周面が前記ハウジングの内壁面に沿って軸方向に延びる折り返し部が形成されているとともに、この折り返し部の内周部位と前記内周ビード部に連なる環状部が形成されていて、前記折り返し部における前記湾曲部の外周面が前記ハウジングの内壁面に沿って軸方向に延びた作動時状態の形状にて前記ゴム製ダイアフラムが成形されている負圧式倍力装置。
  2. 請求項1に記載の負圧式倍力装置において、
    前記ゴム製ダイアフラムの成形形状は、前記バルブボデーの非作動時における前記折り返し部の状態を0%作動時状態とし、前記バルブボデーのフルストローク作動時における前記折り返し部の状態を100%作動時状態とした場合、前記折り返し部の10%作動時状態から100%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状であることを特徴とする負圧式倍力装置。
  3. 請求項1に記載の負圧式倍力装置において、
    前記ゴム製ダイアフラムの成形形状は、前記バルブボデーの非作動時における前記折り返し部の状態を0%作動時状態とし、前記バルブボデーのフルストローク作動時における前記折り返し部の状態を100%作動時状態とした場合、前記折り返し部の10%作動時状態から70%作動時状態の何れか一つの作動時状態の形状であることを特徴とする負圧式倍力装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の負圧式倍力装置において、
    前記ゴム製ダイアフラムは、前記折り返し部が前記作動時状態の形状で、前記外周ビード部の前記ハウジングに対する組付作業が行われていることを特徴とする負圧式倍力装置。
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