JP2018161901A - 負圧式倍力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイアフラムの強度を確保しつつ、軽量化及び低コスト化が可能な負圧式倍力装置を提供すること。
【解決手段】負圧式倍力装置100は、ブースタシェル110の内部を定圧室R1と変圧室R2とに気密的に区画する可動隔壁120を備える。可動隔壁120は、環状のプレート部材121及び弾性変形可能な環状のダイアフラム122から構成される。ダイアフラム122は、プレート部材121に支持されるシート部122fと外周ビード部122aとを気密的に接続して、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態で定圧室R1の側に弾性変形する連設部C及び屈曲部122eを有する。更に、ダイアフラム122は、連設部Cの一部にダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられて連設部Cの他部に比べて肉厚になる第一突部としての第一リブ123及び第二突部としての第二リブ124を備える。
【選択図】図3
【解決手段】負圧式倍力装置100は、ブースタシェル110の内部を定圧室R1と変圧室R2とに気密的に区画する可動隔壁120を備える。可動隔壁120は、環状のプレート部材121及び弾性変形可能な環状のダイアフラム122から構成される。ダイアフラム122は、プレート部材121に支持されるシート部122fと外周ビード部122aとを気密的に接続して、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態で定圧室R1の側に弾性変形する連設部C及び屈曲部122eを有する。更に、ダイアフラム122は、連設部Cの一部にダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられて連設部Cの他部に比べて肉厚になる第一突部としての第一リブ123及び第二突部としての第二リブ124を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載されてブレーキ装置を構成する負圧式倍力装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に開示された倍力装置が知られている。従来の倍力装置は、バルブボディに連結される内周部分と、シェルに連結される外周部分と、径方向に延びて内周部分と外周部分とを連結する帯状連結部と、帯状連結部によって囲まれた薄膜部分と、からなるダイアフラムを備えている。このダイアフラムにおいては、帯状連結部が外周部分と内周部分とを連結することによって薄膜部分を設けることが可能となり、ダイアフラムの材料を削減してコスト低減を図るとともに軽量化を図るようになっている。
ところで、上記従来の倍力装置(負圧式倍力装置)において、負圧室(定圧室)と変圧室との間に圧力差を生じさせて作動する場合、ダイアフラムの弾性変形部分には径方向及び周方向に伸びを伴う負荷がかかる。この場合、上記従来のダイアフラムでは、弾性変形部分において、帯状連結部と帯状連結部によって囲まれた薄膜部分との周方向における伸びが不均一になる。この場合、薄膜部分が弾性変形によって過度に伸びる可能性があり、薄膜部分には周方向への伸びに耐え得る強度が必要となる。従って、強度を確保するためには薄膜部分の肉厚を大きくする必要があり、その結果、更なる軽量化及び低コスト化が困難になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、ダイアフラムの強度を確保しつつ、軽量化及び低コスト化が可能な負圧式倍力装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る負圧式倍力装置の発明は、中空状のブースタシェルと、ブースタシェルの内部を定圧室と変圧室とに気密的に区画して移動可能な可動隔壁と、ブースタシェルに対して相対移動可能に設けられ、且つ、可動隔壁とともに一体に移動する筒状のバルブボディと、を備え、可動隔壁が、環状のプレート部材と、環状の外周縁が前記ブースタシェルに気密的に固定され、且つ、環状の内周縁が前記プレート部材とともにバルブボディに気密的に固定される弾性変形可能なダイアフラムと、から構成された負圧式倍力装置であって、ダイアフラムは、定圧室と負圧室とを気密的に区画するとともにプレート部材に支持される環状部と、環状部と外周縁とを気密的に接続して定圧室と変圧室との間に圧力差が発生した状態で定圧室の側に弾性変形する連設部と、を有しており、ダイアフラムが、連設部の一部にダイアフラムの周方向に沿って突状に設けられて連設部の他部に比べて肉厚になる第一突部を備える。
これによれば、ダイアフラムは、連設部の一部に周方向に沿って突状に設けられた肉厚の第一突部を備えることができる。これにより、第一突部は、定圧室と変圧室との間に圧力差が発生した状態において、連設部が定圧室の側に向けて弾性変形することによって連設部に生じる伸びを周方向に沿って抑制することができる。又、第一突部は、定圧室と変圧室との間に圧力差が発生した状態において、連設部が定圧室の側に向けて弾性変形することによって連設部に生じる伸びをダイアフラムの径方向に沿って抑制することもできる。更に、ダイアフラムにおいては、第一突部を設けて連設部の一部の伸びを抑制することにより、連設部の他部における過度な伸びも抑制することができる。これにより、連設部、即ち、ダイアフラム全体の強度を向上させることができ、その結果、連設部における他部及び環状部の薄肉化が可能となり、軽量化及び低コスト化を達成することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態及び各変形例の相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。又、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
本実施形態の負圧式倍力装置100は、図1に示すように、車両のブレーキ装置10を構成するものである。車両のブレーキ装置10は、シリンダ機構20を備えている。シリンダ機構20は、マスタシリンダ21と、マスタピストン22,23と、マスタリザーバ24と、を備えている。マスタピストン22,23は、マスタシリンダ21内に摺動可能に配設されている。マスタピストン22,23は、マスタシリンダ21内を第一マスタ室21aと第二マスタ室21bとに区画している。マスタリザーバ24は、第一マスタ室21a及び第二マスタ室21bに連通する管路を有するリザーバタンクである。マスタリザーバ24と各マスタ室21a,21bとは、マスタピストン22,23の移動により連通又は遮断される。
又、シリンダ機構20は、ホイールシリンダ25、ホイールシリンダ26、ホイールシリンダ27及びホイールシリンダ28を備えている。ホイールシリンダ25は、車両の左後輪RLに配置されている。ホイールシリンダ26は、車両の右後輪RRに配置されている。ホイールシリンダ27は、車両の左前輪FLに配置されている。ホイールシリンダ28は、車両の右前輪FRに配置されている。マスタシリンダ21と各ホイールシリンダ25〜28は、アクチュエータ30を介して接続されている。これにより、各ホイールシリンダ25〜28は、左後輪RL、右後輪RR、左前輪FL及び右後輪RRに制動力を付与する。尚、詳細な説明を省略するが、アクチュエータ30は、図示省略の管路、電動ポンプ、電磁弁及び逆止弁等から構成されている。
車両のブレーキ装置10においては、運転者がブレーキペダル29を踏み込むと、マスタシリンダ21に気密的に連結された負圧式倍力装置100により踏力が倍力され、マスタシリンダ21内のマスタピストン22,23が押圧される。これにより、第一マスタ室21a及び第二マスタ室21bに同圧のマスタシリンダ圧が発生する。マスタシリンダ圧は、アクチュエータ30を介してホイールシリンダ25〜28に伝達される。
負圧式倍力装置100は、図2に示すように、中空状のブースタシェル110を備えている。ブースタシェル110には、可動隔壁120及びバルブボディ130が一体に移動(前進及び後進)するように組み付けられている。そして、ブースタシェル110の内部は、可動隔壁120により、前方の定圧室R1と、後方の変圧室R2と、に区画されている。
ブースタシェル110は、例えば、鉄、アルミ又は樹脂(強化プラスチック)等から形成されるフロントシェル部材111及びリアシェル部材112から構成される。フロントシェル部材111には、定圧室R1を負圧源(例えば、図示省略のエンジンの吸気マニホールド)に連通させるための負圧導入口111aが形成されている。負圧導入口111aには、逆止弁113が設けられている。逆止弁113は、定圧室R1の側から負圧源の側への空気の連通を許可し、負圧源の側から定圧室R1の側への空気の連通を遮断するように構成されている。
又、ブースタシェル110は、径方向の二箇所にて、フロントシェル部材111及びリアシェル部材112を気密的に貫通するタイロッドボルト114を有している。尚、図2においては、一方のタイロッドボルト114のみを示す。二本のタイロッドボルト114は、フロントシェル部材111の側にてマスタシリンダ21を支持するようになっている。このため、フロントシェル部材111の内面とタイロッドボルト114の拡径部114aとの間には、リテーナ115が配置されている。又、ブースタシェル110は、リアシェル部材112を気密的に貫通するリアボルト116を有している。リアボルト116は、静止部材、例えば、車両の車体に設けられたカウル(図示省略)に固定されるようになっている。
可動隔壁120は、ブースタシェル110内にてバルブボディ130の軸線の方向に沿って前後方向に移動可能に設けられている。可動隔壁120は、環状のプレート部材121と、環状のダイアフラム122と、から構成されている。プレート部材121は、金属(例えば、鉄)製であり、ダイアフラム122に対して前方側(フロントシェル部材111の側)に配置される。
ダイアフラム122は、環状の弾性部材(例えば、環状のゴム材料)から形成されて弾性変形可能となっており、外周縁がブースタシェル110(フロントシェル部材111及びリアシェル部材112)に気密的に固定され、且つ、内周縁がプレート部材121とともにバルブボディ130に気密的に固定される。具体的に、ダイアフラム122は、外周ビード部122a及び内周ビード部122bと、折り返し部122c及び接続部122dからなる連設部Cと、屈曲部122eと、環状部としてのシート部122fと、を備えている。
外周ビード部122aは、図3及び図4に示すように、ダイアフラム122の外周縁に環状に設けられており、フロントシェル部材111とリアシェル部材112との連結部分にてフロントシェル部材111及びリアシェル部材112によって気密的に挟持される。内周ビード部122bは、図2及び図4に示すように、ダイアフラム122の内周縁に環状に設けられており、プレート部材121とともにバルブボディ130の外周部に気密的に固定される。
折り返し部122cは、図3に示すように、フロントシェル部材111の側に向けて突形状となり、頂点122c1を有する湾曲部分を備え、外周側端部122c2で外周ビード部122aに接続される。接続部122dは、ブースタシェル110の軸線の方向に沿って円筒状に設けられており、折り返し部122cの内周側端部122c3に接続される。屈曲部122eは、図3に示すように、ブースタシェル110の軸線の方向から軸線に直交する方向に屈曲しており、一端部122e1で接続部122dに接続されるとともに他端部122e2でシート部122fに接続される。
折り返し部122c及び接続部122dは、連設部Cを構成する。そして、屈曲部122eは、連設部Cに隣接している。連設部C及び屈曲部122eは、後述するように、ブースタシェル110の内部に形成された定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生すると、この圧力差に応じて定圧室R1の側に向けて弾性変形する(図6及び図7を参照)。シート部122fは、定圧室R1と変圧室R2とを気密的に区画するとともにプレート部材121に支持される。尚、本実施形態においては、シート部122fは、図2に示すように、内周ビード部122bに接続される。
又、ダイアフラム122を構成する連設部Cの一部である折り返し部122cには、図3及び図4に示すように、第一突部としての第一リブ123がダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられている。第一リブ123は、後述するように、ブースタシェル110の内部に形成された定圧室R1と変圧室R2との間にて圧力差が発生した状態で折り返し部122cに生じる、主として周方向における伸びを抑制する。
第一突部としての第一リブ123は、より具体的に、折り返し部122cにおいて、外周側端部122c2から折り返し部122cの頂点122c1までの間にて、ダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられる。ここで、外周側端部122c2から折り返し部122cの頂点122c1までの間は、定圧室R1と変圧室R2との間にて圧力差が発生した状態で、連設部Cの他部である接続部122dに比べてダイアフラム122の周方向における伸びが大きくなる部分である。第一リブ123は、外周ビード部122aよりも薄く、且つ、接続部122dよりも肉厚になるように設定されている。
ここで、第一突部である第一リブ123は、図3に示すように、可動隔壁120がバルブボディ130とともに後述する復帰非作動位置(原位置)にある場合、リアシェル部材112に設けられて外周ビード部122aの内側を支持するように突出した突出端部から折り返し部122cの頂点122c1に向けた方向に離間して配置される。又、第一リブ123は、変圧室R2の側に突出しており、フロントシェル部材111から離間して配置される。
これにより、第一リブ123は、可動隔壁120がバルブボディ130とともに復帰非作動位置(原位置)にある場合を含めて、フロントシェル部材111及びリアシェル部材112(即ち、ブースタシェル110の内部)から離間して、外周側端部122c2と折り返し部122cの頂点122c1との間に設けられる。従って、可動隔壁120及びバルブボディ130の作動に伴い、第一リブ123がブースタシェル110の内部に繰り返し当接することが防止され、第一リブ123ひいてはダイアフラム122の耐久性が損なわれることがない。
又、連設部Cに隣接する屈曲部122eの一部には、図3及び図4に示すように、第二突部としての第二リブ124がダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられている。第二リブ124は、後述するように、定圧室R1と変圧室R2との間にて圧力差が発生した状態でバルブボディ130が前進することに伴って、屈曲部122eに生じる、主として周方向における伸びを抑制する。ここで、屈曲部122eは、定圧室R1と変圧室R2との間にて圧力差が発生した状態でバルブボディ130が前進した場合、連設部Cの接続部122d及びシート部122fに比べてダイアフラム122の周方向における伸びが大きくなる部分である。第二突部としての第二リブ124は、外周ビード部122aよりも薄く、且つ、屈曲部122eの第二リブ124を設けた一部以外の屈曲部122eの他部、及び、連設部Cの接続部122dよりも肉厚になるように設定されている。
ここで、第二突部である第二リブ124は、図3に示すように、環状のプレート部材121の外周側端部からブースタシェル110の径方向にて外方に離間して配置される。又、第二リブ124は、変圧室R2の側に突出し、且つ、可動隔壁120がバルブボディ130とともに後述する復帰非作動位置(原位置)にある場合においてリアシェル部材112の内周から離間して配置される。
これにより、第二リブ124は、可動隔壁120がバルブボディ130とともに復帰非作動位置(原位置)にある場合を含めて、リアシェル部材112(即ち、ブースタシェル110)及びプレート部材121と当接しないように設けられる。従って、可動隔壁120及びバルブボディ130の作動に伴い、第二リブ124がブースタシェル110及びプレート部材121に繰り返し当接することが防止され、第二リブ124ひいてはダイアフラム122の耐久性が損なわれることがない。
筒状のバルブボディ130は、図2に示すように、ブースタシェル110(より具体的には、リアシェル部材112)に対して相対移動可能に設けられ、且つ、可動隔壁120と一体にフロントシェル部材111に向けて前進及びリアシェル部材112に向けて後進する。バルブボディ130は、樹脂製で円筒状に形成された本体部131を備えている。本体部131は、前方にてフロントシェル部材111との間に設けられたリターンスプリングSに係合しており、リターンスプリングSによって後方に向けて付勢されている。
本体部131は、中央部分にてブースタシェル110のリアシェル部材112に設けられた筒部112aに軸線の方向に沿って前後方向に相対移動可能に組み付けられている。筒部112aの開口端部にはリップ状のシール部材112bが設けられており、本体部131はリアシェル部材112(ブースタシェル110)に対して気密的に組み付けられている。又、本体部131(即ち、バルブボディ130)のブースタシェル110外に突出する部位は、蛇腹状のブーツ160によって被覆保護されている。
本体部131の内部には、一対の負圧連通路132が設けられている。尚、図2においては一方の負圧連通路132のみを示す。負圧連通路132は、前方端にてブースタシェル110の定圧室R1に連通するとともに、後方端にて本体部131の内部に連通するようになっている。又、本体部131の内部には、入力軸141とプランジャー142とが同軸になるように組み付けられるとともに、弁機構150とフィルタ143とが同軸になるように組み付けられている。更に、本体部131の内部には、プランジャー142の前方に、弾性部材(例えば、ゴム材料)からなる反動部材144及び出力軸145が同軸となるように組み付けられている。
入力軸141は、本体部131の軸線の方向に沿って前後方向に移動可能であり、球状先端部にてプランジャー142の連結部分に関節状に連結される。入力軸141は、後端に設けられた螺子部によりヨーク(図示省略)を介してブレーキペダル29に連結され、ブレーキペダル29に作用する踏力を操作力として前方に向けて受けるように構成されている。又、入力軸141は、円環部材146を介してリターンスプリングに係合しており、リターンスプリングによって後方に向けて付勢されている。
プランジャー142は、先端部にて反動部材144における後面の中央部分に当接する。又、プランジャー142は、中央部分に形成された環状の溝部においてキー部材に係合する。更に、プランジャー142は、後端部に、弁機構150における環状の大気弁座が設けられている。尚、キー部材は、バルブボディ130の本体部131に対するプランジャー142の前後方向への移動を規制する機能と、ブースタシェル110に対するバルブボディ130の後方への移動限界位置(バルブボディ130の後方復帰位置)を規定する機能を有する部材である。
反動部材144は、出力軸145の後方円筒部145aに収容されて、出力軸145の後方円筒部145aとともにバルブボディ130の本体部131に組み付けられている。反動部材144は、後方円筒部145aに収容された状態で、後面の中央部分が前方に向けて膨出変形するようになっている。
出力軸145は、図示を省略するが、先端部においてマスタシリンダ21のマスタピストン22,23を押動するようになっている。又、出力軸145は、制動作動時において、マスタシリンダ21のマスタピストン22,23から受ける反力を反動部材144に伝達するようになっている。
弁機構150は、バルブボディ130の本体部131における負圧連通路132の後端部に一体に形成された負圧弁座と、プランジャー142の後端部に一体に形成された大気弁座と、を備えている。又、弁機構150は、大気弁座に対して同軸となるように配置された筒状の弁体151を備えている。弁体151は、環状の取付部と、取付部に一体に形成されて軸線の方向に沿って移動可能な筒状の可動部と、を有している。弁体151の取付部は、バルブボディ130の本体部131内に気密的に組み付けられており、円環部材146によって本体部131に保持されている。
弁体151の可動部は、負圧弁座に対して着座又は離座することにより、負圧弁座とともに定圧室R1と変圧室R2との間を連通又は遮断する負圧弁を構成する負圧制御弁部を有する。又、弁体151の可動部は、大気弁座に対して着座又は離座することにより、大気弁座とともに変圧室R2と大気との間を連通又は遮断する大気弁を構成する大気制御弁部を有する。
このように構成された負圧式倍力装置100においては、入力軸141及びプランジャー142が本体部131に対して前後方向に移動することに応じて、弁機構150が作動することにより、変圧室R2は定圧室R1又は大気に連通可能である。即ち、入力軸141及びプランジャー142が、本体部131に対して図2に示す位置(原位置であり復帰非作動位置)から前方に移動すると、負圧制御弁部が負圧弁座に着座し、大気弁座が大気制御弁部から離座する。
この場合、変圧室R2は、定圧室R1との連通が遮断されて、大気に連通する。そして、この場合には、フィルタ143、弁体151の内部、大気弁座との隙間、本体部131に設けられた連通路等を通して、変圧室R2に大気が流入する。その結果、変圧室R2の圧力が定圧室R1の圧力に比して大きくなる、即ち、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生する。これにより、入力軸141の前方への作動に伴って可動隔壁120及びバルブボディ130が前方に(フロントシェル部材111に向けて)移動し、出力軸145が前方に移動する。そして、前方に(フロントシェル部材111に向けて)移動した出力軸145がマスタシリンダ21のマスタピストン22,23を押圧し、マスタシリンダ圧がアクチュエータ30を介してホイールシリンダ25〜28に伝達される。
又、入力軸141及びプランジャー142が、本体部131に対して復帰非作動位置(原位置)に戻ると、大気制御弁部が大気弁座に着座し、負圧制御弁部が負圧弁座から離座する。この場合、変圧室R2と大気との連通が遮断され、且つ、定圧室R1と変圧室R2とが連通する。そして、この場合には、本体部131に設けられた連通路、負圧制御弁部と負圧弁座との隙間、負圧連通路132等を通して、変圧室R2から定圧室R1に空気が吸引される。その結果、変圧室R2の圧力と定圧室R1の圧力とは等しくなるので、リターンスプリングSの付勢力によって可動隔壁120及びバルブボディ130が後方に移動し、出力軸145が後方に移動する。これにより、出力軸145によるマスタシリンダ21のマスタピストン22,23の押圧が解除され、マスタシリンダ圧が減少する。
ところで、入力軸141及びプランジャー142がバルブボディ130の本体部131に対して復帰非作動位置に位置している場合には、上述したように、定圧室R1と変圧室R2とが同圧となっており、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が生じない。この場合、図5に示すように、ダイアフラム122においては、連設部Cを構成する折り返し部122c及び接続部122dと連設部Cに隣接する屈曲部122eとは弾性変形しておらず、その結果、連設部C及び屈曲部122eには伸びが生じない。
この状態から、ブレーキペダル29への踏み込み操作が開始されて、入力軸141及びプランジャー142が復帰非作動位置からフロントシェル部材111に向けて前進を開始すると、変圧室R2に大気が流入する。これにより、変圧室R2の圧力は定圧室R1の圧力よりも大きくなり、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が生じる。この場合、図6に示すように、連設部C、即ち、折り返し部122c及び接続部122dと連設部Cの隣接する屈曲部122eとは、変圧室R2から定圧室R1に向けて周状に弾性変形する。
具体的に、連設部C、即ち、折り返し部122c及び接続部122dと連設部Cの隣接する屈曲部122eとは、フロントシェル部材111の内周部及びプレート部材121の外周部に沿って、定圧室R1に向けて膨出する。このため、連設部Cにおいては、主に周方向に沿った方向に伸びることにより、主に周方向に沿った方向への負荷が大きくなる。
特に、外周ビード部122aは、フロントシェル部材111とリアシェル部材112とによって挟持されて固定されている。このため、図6に示すような定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が生じた初期においては、連設部Cの折り返し部122cにて外周側端部122c2から頂点122c1までの間は、周方向に沿った方向に大きく伸びて負荷が大きくなる。
このような外周側端部122c2から頂点122c1までの間の伸びを抑制するために、負圧式倍力装置100では、ダイアフラム122が、連設部Cにおける外周側端部122c2から頂点122c1までの間に、突状に設けられた肉厚の第一突部としての第一リブ123を有している。第一リブ123は、自身の設けられた連設部Cの一部及びその周辺(第一リブ123の両側部分)における周方向に沿った方向の伸びを抑制する。加えて、第一リブ123は、自身の設けられた連設部Cの一部及びその周辺における径方向に沿った方向の伸びも抑制する。
これにより、第一リブ123は、図6に示すような定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が生じた初期における連設部Cの周方向に沿った伸び及び径方向に沿った伸びを抑制する。従って、ダイアフラム122においては、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生して定圧室R1の側に弾性変形する連設部Cの伸び変形に対する強度が十分に確保される。
このような初期の状態から、更にブレーキペダル29が踏み込み操作されると、バルブボディ130は、復帰非作動位置からフロントシェル部材111に向けて前進する。このため、図7に示すように、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態で、ダイアフラム122のシート部122fは、プレート部材121(即ち、バルブボディ130)とともにフロントシェル部材111に向けて前進する。この場合、図7に示すように、連設部Cに隣接する屈曲部122eにおいては、他端部122e2の側がプレート部材121に固定されたシート部122fに接続されているので周方向に沿った方向に大きく伸びて負荷が大きくなる。
このような屈曲部122eの伸びを抑制するために、負圧式倍力装置100では、ダイアフラム122が、連設部Cに隣接する屈曲部122eに、突状に設けられた肉厚の第二突部としての第二リブ124を有している。第二リブ124は、自身の設けられた屈曲部122e及びその周辺(第二リブ124の両側部分)における周方向に沿った方向の伸びを抑制する。加えて、第二リブ124は、自身の設けられた屈曲部122e及びその周辺における径方向に沿った方向の伸びも抑制する。
これにより、第二リブ124は、図7に示すようなバルブボディ130とともにプレート部材121が前進した状態における屈曲部122eの周方向に沿った伸び及び径方向に沿った伸びを抑制する。従って、ダイアフラム122においては、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生して定圧室R1の側に弾性変形する屈曲部122eの伸び変形に対する強度が十分に確保される。尚、図7に示す場合においても、第一リブ123は、連設部Cの折り返し部122cにおける外周側端部122c2と頂点122c1との間の周方向に沿った伸び及び径方向に沿った伸びを抑制している。
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態の負圧式倍力装置100は、フロントシェル部材111とリアシェル部材112とからなる中空状のブースタシェル110と、ブースタシェル110の内部を定圧室R1と変圧室R2とに気密的に区画して移動可能な可動隔壁120と、ブースタシェル110に対して相対移動可能に設けられ、且つ、可動隔壁120とともに一体に移動するバルブボディ130と、を備え、可動隔壁120が、環状のプレート部材121と、環状の外周縁がブースタシェル110に気密的に固定され、且つ、環状の内周縁がプレート部材121とともにバルブボディ130に気密的に固定される弾性変形可能な環状のダイアフラム122と、から構成された負圧式倍力装置であって、ダイアフラム122は、定圧室R1と変圧室R2とを気密的に区画するとともにプレート部材121に支持される環状部としてのシート部122fと、シート部122fと外周縁に設けられた外周ビード部122aとを気密的に接続して定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態で定圧室R1の側に弾性変形する連設部Cと、を有しており、ダイアフラム122が、連設部Cの一部にダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられて連設部Cの他部に比べて肉厚になる第一突部としての第一リブ123を備える。
これによれば、連設部Cの一部に周方向に沿って肉厚の第一リブ123を突状に設けることができる。これにより、第一リブ123は、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態において、定圧室R1の側に弾性変形することにより連設部Cに生じる伸びを周方向に沿って抑制することができる。又、第一リブ123は、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態において、定圧室R1の側に弾性変形することにより連設部Cに生じる伸びをダイアフラム122の径方向においても抑制することができる。
そして、ダイアフラム122において第一リブ123を設けて連設部Cの一部の伸びを抑制することにより、連設部Cの他部における過度な伸びも抑制することができる。これにより、連設部C、即ち、ダイアフラム122全体の強度を向上させることができ、その結果、ダイアフラム122における他部の薄肉化が可能となり、軽量化及び低コスト化を達成することができる。又、繰り返し弾性変形するダイアフラム122の長期に渡る耐久性をも良好に維持することができる。
この場合、連設部Cの一部は、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態で、連設部Cの他部に比べてダイアフラム122の周方向における伸びが大きくなる部分である。
これによれば、連設部Cにおける周方向への伸びが他部よりも大きくなる部分に第一リブ123を設けることができる。これにより、連設部Cにおいて過度な伸びを生じる部分、即ち、連設部Cの一部を選択して第一リブ123を設けることができるので、無駄に肉厚部分を設ける必要がない。これにより、連設部Cにおける他部、即ち、第一リブ123を設けた部分以外の部分の薄肉化を達成しつつ無駄な肉厚部分を排除して、ダイアフラム122全体の強度を最適に向上させることができる。従って、ダイアフラム122全体の強度を適切に確保して、より軽量化及びより低コスト化を達成することができる。
これらの場合、ダイアフラム122は、定圧室R1の側に突形状となる湾曲部分を有していて外周側端部122c2で外周縁に設けられる外周ビード部122aに接続される折り返し部122c、及び、折り返し部122cの内周側端部122c3に接続される接続部122dからなる連設部Cと、連設部Cの接続部122dに対して一端部122e1で接続されるとともに他端部122e2で環状部としてのシート部122fに接続される屈曲部122eと、を有しており、第一突部としての第一リブ123は、折り返し部122cにダイアフラム122の周方向に沿って設けられる。
この場合、より具体的に、第一突部としての第一リブ123は、折り返し部122cにおいて外周側端部122c2から折り返し部122cの湾曲部分における頂点122c1との間に設けられる。
これらによれば、周方向への伸びが連設部Cにおける他部である接続部122dよりも大きい部分である折り返し部122c(より具体的には、折り返し部122cにおける外周側端部122c2から頂点122c1までの間)に第一リブ123を設けることができる。これにより、定圧室R1と変圧室R2との間に発生した圧力差により弾性変形する連設部Cにおいて過度な伸びを生じる部分を適切に選択して第一リブ123を設けることができる。従って、連設部C、即ち、ダイアフラム122全体の強度を最適に向上させることができる。
又、これらの場合、屈曲部122eの一部に対して、ダイアフラム122の周方向に沿って突状に設けられて屈曲部122eの他部に比べて肉厚になる第二突部としての第二リブ124が設けられる。
これによれば、屈曲部122eの一部に周方向に沿って肉厚の第二リブ124を突状に設けることができる。これにより、第二リブ124は、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態において定圧室R1の側に弾性変形し、プレート部材121(バルブボディ130)が移動することにより屈曲部122eに生じる伸びを周方向に沿って抑制することができる。又、第二リブ124は、定圧室R1と変圧室R2との間に圧力差が発生した状態において定圧室R1の側に弾性変形し、プレート部材121(バルブボディ130)が移動することにより屈曲部122eに生じる伸びをダイアフラム122の径方向においても抑制することができる。
そして、ダイアフラム122において第二リブ124を設けて屈曲部122eの一部の伸びを抑制することにより、屈曲部122eの他部における過度な伸びも抑制することができる。これにより、屈曲部122e、即ち、ダイアフラム122全体の強度を向上させることができ、その結果、ダイアフラム122における他部の薄肉化が可能となり、軽量化及び低コスト化を達成することができる。又、繰り返し弾性変形するダイアフラム122の長期に渡る耐久性をも良好に維持することができる。
又、屈曲部122eにおける周方向への伸びが他部よりも大きくなる部分、即ち、屈曲部122eの一部に第二リブ124を設けることができる。これにより、屈曲部122eにおいて過度な伸びを生じる部分、即ち、屈曲部122eの一部を選択して第二リブ124を設けることができるので、無駄に肉厚部分を設ける必要がない。これにより、屈曲部122eにおける他部、即ち、第二リブ124を設けた部分以外の部分の薄肉化を達成しつつ無駄な肉厚部分を排除して、ダイアフラム122全体の強度を最適に向上させることができる。従って、ダイアフラム122全体の強度を適切に確保して、より軽量化及びより低コスト化を達成することができる。
(第一変形例)
上記実施形態においては、図3等に示すように、第一突部である第一リブ123及び第二突部である第二リブ124の断面形状を略矩形状として肉厚となるようにした。しかしながら、第一リブ123及び第二リブ124の断面形状については、肉厚となる断面形状であれば如何なる形状であっても良く、例えば、図8に示すように、突出先端側が曲面を有する山形状や、図9に示すように、台形状等を採用することができる。このような断面形状を採用した場合であっても、突状の第一リブ123及び第二リブ124は肉厚となるので、上記実施形態と同等の効果が得られる。
上記実施形態においては、図3等に示すように、第一突部である第一リブ123及び第二突部である第二リブ124の断面形状を略矩形状として肉厚となるようにした。しかしながら、第一リブ123及び第二リブ124の断面形状については、肉厚となる断面形状であれば如何なる形状であっても良く、例えば、図8に示すように、突出先端側が曲面を有する山形状や、図9に示すように、台形状等を採用することができる。このような断面形状を採用した場合であっても、突状の第一リブ123及び第二リブ124は肉厚となるので、上記実施形態と同等の効果が得られる。
(第二変形例)
上記実施形態においては、図4に示すように、第一突部である第一リブ123及び第二突部である第二リブ124がダイアフラム122の周方向に沿って全周に設けられるようにした。これに代えて、第一リブ123及び第二リブ124を、必要に応じて、図10に示すように、ダイアフラム122の周方向に沿って断続的に設けることも可能である。この場合、例えば、折り返し部の形状及び屈曲部の形状が周方向にて異なるようなダイアフラムにおいては、周方向の伸びが異なる場合があり得る。このような場合、第一リブ123及び第二リブ124を周方向にて断続的に設けることにより、例えば、伸びの小さい部分にまで第一リブ123及び第二リブ124を設けることがなく、強度を確保したうえで軽量化及び低コスト化を達成することができる。
上記実施形態においては、図4に示すように、第一突部である第一リブ123及び第二突部である第二リブ124がダイアフラム122の周方向に沿って全周に設けられるようにした。これに代えて、第一リブ123及び第二リブ124を、必要に応じて、図10に示すように、ダイアフラム122の周方向に沿って断続的に設けることも可能である。この場合、例えば、折り返し部の形状及び屈曲部の形状が周方向にて異なるようなダイアフラムにおいては、周方向の伸びが異なる場合があり得る。このような場合、第一リブ123及び第二リブ124を周方向にて断続的に設けることにより、例えば、伸びの小さい部分にまで第一リブ123及び第二リブ124を設けることがなく、強度を確保したうえで軽量化及び低コスト化を達成することができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、折り返し部122c、より詳しくは、折り返し部122cにおいて外周側端部122c2から折り返し部122cの湾曲部分における頂点122c1との間に第一突部としての第一リブ123を設けるようにした。上述したように、連設部Cが弾性変形した場合に、伸びによる負荷が大きくなる部分に第一リブ123を設けることが好ましい。しかしながら、例えば、連設部Cの弾性変形時の形状に応じて、第一リブ123を、折り返し部122cに設けることに代えて接続部122dに設けることも可能である。この場合においても、接続部122dに設けられた第一リブ123が連設部Cにおける周方向及び径方向の伸びを低減する効果が期待できる。
又、上記実施形態においては、ダイアフラム122において、シート部122fが内周ビード部122bに接続されるようにした。これに代えて、ダイアフラム122において、シート部122fが内周ビード部122bに接続されない、即ち、シート部122fの内周縁がプレート部材121に気密的に固定(接着)されるようにすることも可能である。この場合においても、上記実施形態と同等の効果が得られる。
更に、上記実施形態においては、連設部Cに第一突部である第一リブ123を設けるとともに屈曲部122eに第二突部である第二リブ124を設けるようにした。この場合、屈曲部122eに設けられる第二リブ124は省略することが可能である。このように第二リブ124を省略した場合であっても、第一突部である第一リブ123が折り返し部122cの伸びを良好に低減することができるので、上記実施形態と同等の効果が期待できる。
10…ブレーキ装置、20…シリンダ機構、21…マスタシリンダ、21a…第一マスタ室、21b…第二マスタ室、22,23…マスタピストン、24…マスタリザーバ、25〜28…ホイールシリンダ、29…ブレーキペダル、30…アクチュエータ、100…負圧式倍力装置、110…ブースタシェル、111…フロントシェル部材、111a…負圧導入口、112…リアシェル部材、112a…筒部、112b…シール部材、113…逆止弁、114…タイロッドボルト、114a…拡径部、115…リテーナ、116…リアボルト、120…可動隔壁、121…プレート部材、122…ダイアフラム、122a…外周ビード部、122b…内周ビード部、122c…折り返し部、122c1…頂点、122d…接続部、122e…屈曲部、122f…シート部、123…第一リブ(第一突部)、124…第二リブ(第二突部)、130…バルブボディ、131…本体部、132…負圧連通路、141…入力軸、142…プランジャー、143…フィルタ、144…反動部材、145…出力軸、145a…後方円筒部、146…円環部材、150…弁機構、151…弁体、160…ブーツ、C…連設部、R1…定圧室、R2…変圧室、FL…左前輪、FR…右前輪、RL…左後輪、RR…右後輪、S…リターンスプリング
Claims (5)
- 中空状のブースタシェルと、
前記ブースタシェルの内部を定圧室と変圧室とに気密的に区画して移動可能な可動隔壁と、
前記ブースタシェルに対して相対移動可能に設けられ、且つ、前記可動隔壁とともに一体に移動する筒状のバルブボディと、を備え、
前記可動隔壁が、環状のプレート部材と、環状の外周縁が前記ブースタシェルに気密的に固定され、且つ、環状の内周縁が前記プレート部材とともに前記バルブボディに気密的に固定される弾性変形可能なダイアフラムと、から構成された負圧式倍力装置であって、
前記ダイアフラムは、前記定圧室と前記変圧室とを気密的に区画するとともに前記プレート部材に支持される環状部と、前記環状部と前記外周縁とを気密的に接続して前記定圧室と前記変圧室との間に圧力差が発生した状態で前記定圧室の側に弾性変形する連設部と、を有しており、
前記ダイアフラムが、前記連設部の一部に前記ダイアフラムの周方向に沿って突状に設けられて前記連設部の他部に比べて肉厚になる第一突部を備えた負圧式倍力装置。 - 前記連設部の前記一部は、
前記圧力差が発生した状態で、前記連設部の前記他部に比べて前記ダイアフラムの周方向における伸びが大きくなる部分である請求項1に記載の負圧式倍力装置。 - 前記ダイアフラムは、
前記定圧室の側に突形状となる湾曲部分を有していて外周側端部で前記外周縁に接続される折り返し部及び前記折り返し部の内周側端部に接続される接続部からなる前記連設部と、前記連設部の前記接続部に対して一端部で接続されるとともに他端部で前記環状部に接続される屈曲部と、を有しており、
前記第一突部は、
前記折り返し部に前記周方向に沿って設けられる請求項1又は請求項2に記載の負圧式倍力装置。 - 前記第一突部は、
前記折り返し部において前記外周側端部と前記湾曲部分における頂点との間に設けられる請求項3に記載の負圧式倍力装置。 - 前記屈曲部の一部に対して、
前記ダイアフラムの前記周方向に沿って突状に設けられて前記屈曲部の他部に比べて肉厚になる第二突部が設けられる請求項3又は請求項4に記載の負圧式倍力装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017058544A JP2018161901A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 負圧式倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017058544A JP2018161901A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 負圧式倍力装置 |
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JP2018161901A true JP2018161901A (ja) | 2018-10-18 |
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ID=63859659
Family Applications (1)
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JP2017058544A Abandoned JP2018161901A (ja) | 2017-03-24 | 2017-03-24 | 負圧式倍力装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018161901A (ja) |
-
2017
- 2017-03-24 JP JP2017058544A patent/JP2018161901A/ja not_active Abandoned
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