JP2021003992A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】初期操作域での反力を高めることなく、負圧弁及び大気弁のシール性を向上させることができる負圧式倍力装置を提供する。【解決手段】本発明において、負圧弁体43及び大気弁体43を付勢するスプリング44は、負圧弁体43及び大気弁体43と、バルブボディ130と一体的に移動する第1係止部71、710又は入力部材140と一体的に移動する第2係止部72、720との間に配置され、第1係止部71、710及び第2係止部72、720は、互いに相対移動可能に形成され、スプリング44の係止状態は、初期位置にある入力部材140がバルブボディ130に対して相対移動することに伴い、スプリング44が第1係止部71、710に係止されている第1状態から、スプリング44が第2係止部72、720に係止されている第2状態に切り替わる。【選択図】図3

Description

本発明は、負圧式倍力装置に関する。
負圧式倍力装置は、負圧室と変圧室との間を連通又は遮断する負圧弁と、変圧室を大気に対して開放又は遮断する大気弁と、を備えている。負圧弁が開弁され、大気弁が閉弁されている状態では、変圧室は負圧室と同圧になる。ブレーキ操作が実行され、入力部材がバルブボディに対して相対的に前進すると、負圧弁が閉弁され、大気弁が開弁される。これにより、変圧室に空気が流入し、変圧室が負圧室より高圧となる。そして、変圧室と負圧室とを区画する可動隔壁が差圧により前進し、可動隔壁と一体に移動する出力軸も前進する。このように、負圧式倍力装置は、運転者の操作力を増大させる。負圧式倍力装置としては、例えば特開2017−197064号公報に記載されている。
特開2017−197064号公報
負圧弁は、バルブボディに設けられた負圧弁座と、スプリングにより負圧弁座に向けて付勢された負圧弁体と、を備えている。また、大気弁は、入力部材に設けられた大気弁座と、スプリングにより大気弁座に向けて付勢された大気弁体と、を備えている。弁座と弁体との間のシール性を決める要素の1つは、スプリングの付勢力である。スプリングの付勢力が大きいほど、弁のシール性は高くなる。弁のシール性が高いほど、精度良く操作力を増大させることができる。
一方で、構成上、当該スプリングは、入力部材の移動に対する反力を発生させる部材としても機能する。ブレーキフィーリングの観点では、ブレーキペダルの踏み始めから所定ストロークまでの初期操作域での反力が高くなることは避けたい。ただし、ストロークがある程度大きくなった場合には、相応の反力が発生することが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、初期操作域での反力を高めることなく、負圧弁及び大気弁のシール性を向上させることができる負圧式倍力装置を提供することを目的とする。
本発明の負圧式倍力装置は、中空状のブースタシェルと、前記ブースタシェルの内部を、負圧源に連通する負圧室と、前記負圧源又は大気との連通が可能な変圧室とに区画して移動可能な可動隔壁と、前記ブースタシェルに対して相対移動可能に設けられ、前記可動隔壁と一体に移動する筒状のバルブボディと、前記バルブボディに収容され、前記バルブボディに対して相対移動可能に設けられた入力部材と、前記バルブボディに対する前記入力部材の相対位置に応じて、前記負圧室と前記変圧室との間を連通又は遮断する負圧弁と、前記バルブボディに対する前記入力部材の相対位置に応じて、前記変圧室を大気に対して開放又は遮断する大気弁と、を備える負圧式倍力装置であって、前記負圧弁は、前記バルブボディに設けられた負圧弁座と、スプリングにより前記負圧弁座に向けて付勢された負圧弁体と、を有し、前記大気弁は、前記入力部材に設けられた大気弁座と、前記スプリングにより前記大気弁座に向けて付勢された大気弁体と、を有し、前記スプリングは、前記負圧弁体及び前記大気弁体と、前記バルブボディと一体的に移動する第1係止部又は前記入力部材と一体的に移動する第2係止部との間に配置され、前記第1係止部及び前記第2係止部は、互いに相対移動可能に形成され、前記スプリングの係止状態は、初期位置にある前記入力部材が前記バルブボディに対して相対移動することに伴い、前記スプリングが前記第1係止部に係止されている第1状態から、前記スプリングが前記第2係止部に係止されている第2状態に切り替わる。
本発明によれば、第1状態では、スプリングがバルブボディと一体的に移動する第1係止部に係止されているため、スプリングの付勢力が入力部材に加わらない。つまり、初期位置にある入力部材がバルブボディに対して相対移動し、スプリングの係止状態が第2状態に切り替わるまでは、スプリングの付勢力は入力部材に対する反力にならない。スプリングの付勢力が初期操作域での反力に影響しないため、スプリングの付勢力を大きく設定することができる。負圧弁体及び大気弁体に加わる付勢力を大きくすることで、負圧弁及び大気弁のシール性を向上させることができる。つまり、本発明によれば、初期操作域での反力を高めることなく、負圧弁及び大気弁のシール性を向上させることができる。そして、第2状態では、入力部材の相対移動に応じてスプリングの長さが変化し且つスプリングの付勢力が反力として入力部材に加わる。
第1実施形態のブレーキ装置の構成図である。 第1実施形態の負圧式倍力装置の構成図である。 第1実施形態のスプリングの係止状態を説明するための部分拡大図である。 第1実施形態のスプリングの係止状態を説明するための部分拡大図である。 第1実施形態の第1係止部及び第2係止部を示す、軸方向一方から見た概念図である。 係止状態の切り替えタイミングの第1例を説明するための説明図である。 係止状態の切り替えタイミングの第2例を説明するための説明図である。 第2実施形態のスプリングの係止状態を説明するための部分拡大図である。 第2実施形態のスプリングの係止状態を説明するための部分拡大図である。 第2実施形態のスプリングの係止状態の別例を説明するための部分拡大図である。 第2実施形態のスプリングの係止状態の別例を説明するための部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、説明に用いる各図は概念図である。
(第1実施形態)
第1実施形態の負圧式倍力装置100は、図1に示すように、車両のブレーキ装置10の一部を構成している。車両のブレーキ装置10は、シリンダ機構20と、アクチュエータ30と、負圧式倍力装置100と、を備えている。シリンダ機構20は、マスタシリンダ21と、マスタピストン22,23と、マスタリザーバ24と、を備えている。マスタピストン22,23は、マスタシリンダ21内に摺動可能に配設されている。マスタピストン22,23は、マスタシリンダ21内を第1マスタ室21aと第2マスタ室21bとに区画している。マスタリザーバ24は、第1マスタ室21a及び第2マスタ室21bに連通する管路を有するリザーバタンクである。マスタリザーバ24と各マスタ室21a,21bとの間は、マスタピストン22,23の移動により連通又は遮断される。
また、ブレーキ装置10は、車輪Wに対応したホイールシリンダ25、26、27、28を備えている。マスタシリンダ21と各ホイールシリンダ25〜28とは、アクチュエータ30を介して接続されている。これにより、各ホイールシリンダ25〜28は、各車輪Wに制動力を付与する。なお、詳細な説明を省略するが、アクチュエータ30は、図示省略の管路、電動ポンプ、電磁弁及びリザーバ等で構成されている。
ブレーキ装置10において、運転者がブレーキペダル11を踏み込むと、マスタシリンダ21に連結された負圧式倍力装置100により踏力が増大され、マスタシリンダ21内のマスタピストン22,23が押圧される。これにより、第1マスタ室21a及び第2マスタ室21bに同圧の液圧(マスタ圧)が発生する。マスタ圧は、アクチュエータ30を介してホイールシリンダ25〜28に伝達される。
(負圧式倍力装置)
負圧式倍力装置100は、図2に示すように、中空状のブースタシェル110と、可動隔壁120と、バルブボディ130と、入力部材140と、弁機構150と、を備えている。以下、説明において、バルブボディ130の軸方向を前後方向とし、軸方向一方を前方とし、軸方向他方を後方とする。ブースタシェル110、可動隔壁120、バルブボディ130、入力部材140、及び弁機構150は、互いに同軸的に配置されている。
可動隔壁120及びバルブボディ130は、ブースタシェル110に対して、一体に前後方向に移動可能に組み付けられている。ブースタシェル110の内部は、可動隔壁120により、前方側に設けられ負圧源Zに連通する負圧室R1と、後方側に設けられ負圧源Z又は大気との連通が可能な変圧室R2と、に区画されている。負圧源Zは、例えばエンジンの吸気マニホールドである。
ブースタシェル110は、フロントシェル部材111及びリアシェル部材112を備えている。フロントシェル部材111には、負圧室R1を負圧源Zに連通させるための負圧導入口111aが形成されている。負圧導入口111aには、逆止弁113が設けられている。逆止弁113は、負圧室R1から負圧源Zへの空気の連通を許可し、負圧源Zから負圧室R1への空気の連通を遮断するように構成されている。
リアシェル部材112には、バルブボディ130を前後方向に相対移動可能に挿通する筒部112aが設けられている。筒部112aは、一端が変圧室R2に接続され、他端が大気に開放された筒状部位である。
可動隔壁120は、ブースタシェル110内で前後方向に移動可能に設けられている。可動隔壁120は、環状のプレート部材121と、プレート部材121に支持される環状のダイアフラム122と、を備えている。ダイアフラム122は、弾性部材であって、外周縁がブースタシェル110に気密的に固定され、内周縁がプレート部材121とともにバルブボディ130に気密的に固定されている。
バルブボディ130は、円筒状部材であって、ブースタシェル110の筒部112aに対して相対移動可能に挿入されている。バルブボディ130は、可動隔壁120と一体的に前後方向に移動する。バルブボディ130と可動隔壁120は、1つのパワーピストンであるといえる。バルブボディ130は、円筒状に形成された本体部131と、本体部131の前端部に設けられたフランジ部131aと、を備えている。バルブボディ130は、フランジ部131aとフロントシェル部材111との間に設けられたリターンスプリングSによって後方に付勢されている。
本体部131は、リアシェル部材112の筒部112aに、前後方向に相対移動可能に組み付けられている。また、本体部131の後端部は、蛇腹状のブーツ160によって被覆保護されている。
本体部131の内部には、一対の負圧連通路132が設けられている。なお、図2においては一方の負圧連通路132のみを示す。負圧連通路132は、前方端にて負圧室R1に連通し、後方端にて本体部131の内部に連通する流路である。また、本体部131の内部には、入力軸141とプランジャ142とが同軸になるように組み付けられている。また、本体部131の内部には、弁機構150とフィルタ部材147とが同軸になるように組み付けられている。また、本体部131の内部には、プランジャ142の前方に、弾性部材144と出力軸145とが同軸となるように組み付けられている。バルブボディ130は、空気がフィルタ部材147を介して内部に流入可能に構成されている。
入力部材140は、入力軸141及びプランジャ142で構成されている。入力軸141は、バルブボディ130の内部において、バルブボディ130に対して前後方向に相対移動可能に設けられている。入力軸141は、運転者の操作力を負圧式倍力装置100に入力する入力ロッドである。入力軸141は、前端部にてプランジャ142に連結されている。入力軸141は、ブレーキペダル11に作用する踏力を操作力として受けるように構成されている。
入力軸141は、スプリング91により後方に付勢されている。スプリング91は、バルブボディ130に設けられたリテーナ92と、入力軸141に設けられたリテーナ93との間に配置されている。スプリング91の付勢力は、入力部材140の前進に対する反力として作用する。
プランジャ142は、弾性部材144に当接している。バルブボディ130の内部において、プランジャ142の外周面により区画された大気連通路133が、変圧室R2に連通している。プランジャ142は、中央部分に形成された環状の溝部においてキー部材143に係合する。なお、キー部材143は、バルブボディ130に対するプランジャ142の前後方向への移動を規制する機能と、ブースタシェル110に対するバルブボディ130の後方への移動限界位置を規定する機能を有する部材である。出力部材としての出力軸145は、バルブボディ130の推進力をマスタピストン22,23に伝達する部材である。
弁機構150は、バルブボディ130の内部に配設されて、バルブボディ130に対する入力部材140の相対位置に応じて、変圧室R2への負圧又は大気圧の流入を切り替える。図2、図3、及び図4に示すように、弁機構150は、負圧弁座41と、大気弁座42と、弁体43と、スプリング44と、を備えている。なお、各図は模式断面図であって、環状部材に対して紙面奥側に見えるべき線については一部省略している。また、図3及び図4において、ハッチングの一部を省略している。
負圧弁座41は、バルブボディ130の負圧連通路132の後端部により形成されている。つまり、負圧弁座41は、バルブボディ130の一部であって、バルブボディ130と一体に移動する。大気弁座42は、プランジャ142の後端部により形成されている。より詳細に、プランジャ142の環状のフランジ部分が大気弁座42を構成している。大気弁座42は、入力部材140の一部であって、入力部材140と一体に移動する。
弁体43は、入力部材140と同軸に配置された環状部材であって、第1実施形態では弾性部材により形成されている。弁体43は、バルブボディ130に係合された弾性部材5の一部である。弾性部材5は、伸縮性をもつ素材で形成された部材、例えばゴム製部材である。弾性部材5は、固定部51と、可動部52と、弁体43と、を備えている。固定部51は、バルブボディ130に係合しているリテーナ92に対して係合している。つまり、固定部51は、実質的に、バルブボディ130に係合・固定されている。可動部52は、弾性部材5のうち固定部51から前方に延びる部分であり、径方向に湾曲する部分を有している。
弁体43は、弾性部材5のうち可動部52の前方に設けられた部分である。弁体43と可動部52との間には、弁体43の後端面に当接するように環状部材45が設けられている。環状部材45は、弁体43の後端面のほぼ全面に当接し、弁体43を介して負圧弁座41及び大気弁座42に対向するように配置されている。環状部材45は、弁体43と一体的に移動する。したがって、第1実施形態において、環状部材45は、弁体43の一部(後端部)であるとする。環状部材45は、例えば、金属製のリテーナである。
可動部52は、湾曲した部分が軸方向に伸縮可能に形成されている。このため、可動部52の変形により、固定部51と弁体43との離間距離は変化する。つまり、可動部52により、弁体43は、固定部51に対して前後方向に相対移動可能となっている。
スプリング44は、弁体43を前方に付勢する付勢部材である。スプリング44は、弁体43を負圧弁座41及び大気弁座42に向けて付勢している。スプリング44による付勢力は、弁体43が負圧弁座41又は大気弁座42をシールするシール性に影響する。入力部材140が移動していない初期位置において、スプリング44の前端は環状部材45に係止され、後端はリテーナ92に係止されている。なお、この状態で、スプリング44はリテーナ92を後方に付勢しているが、スプリング91の付勢力がスプリング44の付勢力よりも大きく、リテーナ92の位置は変化しない。
弁体43が負圧弁座41に着座(当接)することで、負圧連通路132が閉鎖され、負圧室R1と変圧室R2との間が遮断される。一方、弁体43が負圧弁座41から離座(離間)することで、負圧室R1と変圧室R2との間が連通する。このように、弁体43と負圧弁座41とは、負圧弁81を構成している(図3及び図4参照)。
弁体43が大気弁座42に着座(当接)することで、大気連通路133が閉鎖され、変圧室R2が大気から遮断される。一方、弁体43が大気弁座42から離座(離間)することで、変圧室R2が大気に開放される。このように、弁体43と大気弁座42とは、大気弁82を構成している(図3及び図4参照)。第1実施形態の弁体43は、負圧弁81の弁体である負圧弁体と、大気弁82の弁体である大気弁体とを兼ねている。より詳細には、弁体43の外周側部位が負圧弁体を構成し、弁体43の内周側部位が大気弁体を構成している。
図3に示すように、入力部材140が移動していない初期位置において、負圧弁81は開弁し、大気弁82は閉弁している。運転者の操作により入力部材140がバルブボディ130に対して前進すると、図4に示すように、負圧弁81が閉弁し、大気弁82が開弁する。これにより、変圧室R2に空気が流入し、負圧室R1と変圧室R2との間に差圧が発生し、変圧室R2が拡大する方向に力が加わり、可動隔壁120が前進する。また、可動隔壁120と一体的に出力軸145及びバルブボディ130も前進する。つまり、負圧式倍力装置100により、出力軸145を前進させる力が増大される。
(第1実施形態におけるスプリングの係止構造)
リテーナ92は、一体的に形成された1つの環状部材であって、第1係合部921と、第2係合部922と、第1係止部71と、で構成されている。第1係合部921は、バルブボディ130内周面の段差に係合し、前方への移動が規制されている。第2係合部922は、第1係合部921の内周部から前方に延び、固定部51内周面の凹部に係合している。
第1係止部71は、リテーナ92のうち、第2係合部922から径方向内側に延びた環状の部位である。第1係止部71の後面には、スプリング91の前端部が当接している。つまり、第1係止部71は、スプリング91により前方に付勢されている。これにより、リテーナ92(第1係合部921)のバルブボディ130への係合が維持される。リテーナ92及び固定部51は、バルブボディ130と一体的に移動する。つまり、第1係止部71は、バルブボディ130と一体的に移動する。
第1係止部71の前面には、入力部材140がその初期位置にある状態(以下「初期状態」という)において、スプリング44の後端部が当接している。この状態で、第1係止部71は、スプリング44により後方に付勢されている。
入力軸141には、第2係止部72が設けられている。第2係止部72は、入力軸141の外周面に固定された環状部材である。第2係止部72は、入力軸141の外周面から径方向外側に延びている。第2係止部72は、入力部材140と一体的に移動する。図3に示すように、第2係止部72は、初期状態において、第1係止部71よりも後方に位置している。
図5に示すように、第1係止部71の内周部には、凹凸が形成されている。また、第2係止部72の外周部には、第1係止部71の内周部に対応するように、凹凸が形成されている。第2係止部72の外周部は、第1係止部71に対して相対移動可能に形成されている。なお、図5は、各係止部71、72を後方から見た概念図である。また、図5では、上下対象の形状であるため、上半分を示し、下半分は省略している。
第1係止部71は、環状部711と、環状部711から径方向内側に突出する複数の凸部712と、を備えている。環状部711の内周縁と凸部712とにより、凹部713が形成されている。第1係止部71の凸部712の先端(内周縁)は、スプリング44の径方向内側に位置している。換言すると、第1係止部71の最小内径は、スプリング44の内径よりも小さい。初期状態において、スプリング44の後端部は、凸部712に係止されている。
第2係止部72は、環状部721と、環状部721から径方向外側に突出する複数の凸部722と、を備えている。環状部721の外周縁と凸部722とにより、凹部723が形成されている。第2係止部72の凸部の先端(外周縁)は、スプリング44の径方向外側に位置している。換言すると、第2係止部72の最大外径は、スプリング44の外径よりも大きい。
第1係止部71と第2係止部72との前後方向の位置が互いに一致した(重なった)状態(以下「一致状態」という)において、第2係止部72の凸部722は、第1係止部71の凹部713内に配置される。換言すると、一致状態において、第1係止部71の凸部712は、第2係止部72の凹部723内に配置される。この構成により、第2係止部72は、第1係止部71を前後方向に通過することができる。第2係止部72は、一致状態を介して、第1係止部71よりも後方の位置と第1係止部71よりも前方の位置との間を移動することができる。このように、第1係止部71及び第2係止部72は、互いに相対移動可能に形成されている。なお、図示しないが、第1係止部71と第2係止部72とが干渉しないように入力軸141がバルブボディ130に組み付けられた後、入力軸141が回転しないようにかしめ等により、入力軸141がブレーキペダル側の部材に固定されている。
図3及び図4に示すように、スプリング44の係止状態は、初期位置にある入力部材140がバルブボディ130に対して相対移動することに伴い、スプリング44が第1係止部に係止されている第1状態から、スプリング44が第2係止部72に係止されている第2状態に切り替わる。換言すると、第1係止部71及び第2係止部72は、互いに相対移動可能に形成され、且つ、入力部材140の初期位置からの移動に伴い、スプリング44の係止状態が第1係止部71に係止されている第1状態から第2係止部72に係止されている第2状態に切り替わるように構成されている。
この構成によれば、初期状態から入力部材140が前進し、入力部材140のバルブボディ130に対する相対移動量(相対ストローク)が所定量に達すると、スプリング44の後端部の係止先が第1係止部71から第2係止部72に変更される。
図3に示すように、初期状態では、スプリング44は、弁体43と第1係止部71との間に配置されている。そして、入力部材140がバルブボディ130に対して相対的に前進すると、第2係止部72が前進して第1係止部71に近づく。さらに入力部材140が相対的に前進すると、一致状態を経て、図4に示すように、第2係止部72が第1係止部71よりも前方に移動する。
第2係止部72が第1係止部71の前方に移動する際、スプリング44の後端部は、第1係止部71の凹部713内を通って凸部712の前方に移動しようとする第2係止部の凸部722に引っかかる。このように、スプリング44の係止状態は、入力部材140の初期位置からの相対移動により、図3に示す第1状態から図4に示す第2状態に切り替わる。凸部712に係止されていたスプリング44は、入力部材140の相対移動により、凸部722に係止される。
上述のように、第2状態において、スプリング44の後端部は、第2係止部72の凸部722に当接し係止されている。第2状態では、スプリング44は、第2係止部72及び入力部材140を後方に付勢する。なお、ブレーキ操作が解除され、入力部材140がバルブボディ130に対して相対的に後退した場合、スプリング44の係止状態は、第2状態から第1状態に戻る。また、ブレーキ操作が一定に保持された場合、バルブボディ130と入力部材140との位置関係に基づき、第2状態から第1状態に切り替わる。
第2状態では、スプリング44の後端部は、第2係止部72と一体的に移動する。一方、スプリング44の前端部は、係止状態にかかわらず弁体43と一体的に移動する。弁体43が負圧弁座41に当接している状態では、弁体43及びスプリング44の前端部はバルブボディ130に対して相対的に前進できない。したがって、第2状態において弁体43が負圧弁座41に当接している場合、第2係止部72のバルブボディ130に対する相対的な前進により、スプリング44の長さは短くなる。つまり、この場合、付勢力は増大する。
このように、第2状態且つ負圧弁81が閉状態である場合、第2係止部72のバルブボディ130に対する相対移動、すなわち入力部材140のバルブボディ130に対する相対移動に応じてスプリング44の長さが変化する。つまり、第2状態且つ負圧弁81が閉状態では、入力部材140の前方への相対移動に応じて、スプリング44が第2係止部72及び入力部材140に付与する反力は大きくなる。
一方、スプリング44が第1係止部71に係止されている第1状態では、入力部材140のバルブボディ130に対する相対移動によっても、スプリング44の後端部の係止位置は変化しない。バルブボディ130に対するスプリング44の後端部の相対位置に着目すると、第1状態は一定状態といえ、第2状態は可動状態といえる。
(全体構成のまとめ)
第1実施形態の構成をまとめると、負圧式倍力装置100は、中空状のブースタシェル110と、ブースタシェル110の内部を、負圧源Zに連通する負圧室R1と、負圧源Z又は大気との連通が可能な変圧室R2とに区画して移動可能な可動隔壁120と、ブースタシェル110に対して相対移動可能に設けられ、可動隔壁120と一体に移動する筒状のバルブボディ130と、バルブボディ130に収容され、バルブボディ130に対して相対移動可能に設けられた入力部材140と、バルブボディ130に対する入力部材140の相対位置に応じて、負圧室R1と変圧室R2との間を連通又は遮断する負圧弁81と、バルブボディ130に対する入力部材140の相対位置に応じて、変圧室R2を大気に対して開放又は遮断する大気弁82と、を備えている。負圧弁81は、バルブボディ130に設けられた負圧弁座41と、スプリング44により負圧弁座41に向けて付勢された弁体43(負圧弁体)と、を有している。大気弁82は、入力部材140に設けられた大気弁座42と、スプリング44により大気弁座42に向けて付勢された弁体43(大気弁体)と、を有している。
そして、スプリング44は、弁体43(負圧弁体及び大気弁体)と、バルブボディ130と一体的に移動する第1係止部71又は入力部材140と一体的に移動する第2係止部72との間に配置される。第1係止部71及び第2係止部72は、互いに相対移動可能に形成されている。スプリング44の係止状態は、初期位置にある入力部材140がバルブボディ130に対して相対移動することに伴い、スプリング44が第1係止部71に係止されている第1状態から、スプリング44が第2係止部72に係止されている第2状態に切り替わる。この全体構成は、各実施形態において共通の構成である。なお、第1係止部71はバルブボディ130に設けられ、第2係止部72は入力部材140に設けられているといえる。また、入力部材140の初期位置から所定ストロークまでの移動領域を初期操作域とする。
(全体構成による効果)
上記全体構成によれば、第1状態では、スプリング44が第1係止部71に係止されているため、スプリング44の付勢力が入力部材140に加わらない。つまり、初期位置にある入力部材140がバルブボディ130に対して相対移動し、スプリング44の係止状態が第2状態に切り替わるまでは、スプリング44の付勢力は入力部材140に対する反力にならない。スプリング44の付勢力が初期操作域での反力に影響しないため、スプリング44の付勢力を大きく設定することができる。弁体43(負圧弁体及び大気弁体)に加わる付勢力を大きくすることで、負圧弁81及び大気弁82のシール性を向上させることができる。つまり、第1実施形態によれば、初期操作域での反力を高めることなく、負圧弁81及び大気弁82のシール性を向上させることができる。
また、全体構成によれば、第1状態と第2状態との切り替えタイミングを調整することで、ブレーキ操作の常用域での反力を抑制しつつ、弁機構150のシール性を向上させることも可能となる。第2状態では、入力部材140の相対移動に応じてスプリング44の長さが変化し且つスプリング44の付勢力が反力として入力部材140に加わる。つまり、高踏力域で、設計上求められる反力を発揮することができる。
(第1実施形態の係止構造による効果)
第1実施形態の係止構造では、第1係止部71は、内周部に凹凸が形成された環状部材であり、第2係止部72は、外周部に第1係止部71に対応した凹凸が形成された環状部材である。そして、スプリング44は、第1状態では第1係止部71の内周部の凸部712に係止され、第2状態では第2係止部72の外周部の凸部722に係止される。
この構成によれば、主に第1係止部71の凹凸と第2係止部72の凹凸とを対応させるだけで、第1状態と第2状態とが切り替わる構成を実現できるため、部品点数の増大を抑制することができる。また、入力部材140の回転防止のために入力部材140をブレーキ操作部材にかしめ固定することで、ナット等の締結部材が不要となり、部品点数の削減が可能となる。なお、各係止部71、72の凹凸の形状や数は、図5に限られない。例えば、各凸部712、722は、1つであってもよい。この場合でも対象部分に凹凸が形成される。また、凹凸は、曲線(曲面)で形成されてもよい。係止強度の観点において、凸部712、722は、図5に示すように、環状部711、721に、周方向に等間隔に複数設けられていることが好ましい。
(係止状態の切り替えタイミングの第1例)
ここで、スプリング44の係止状態が第1状態から第2状態に切り替わるタイミングについて説明する。このタイミングは、例えば第2係止部72の初期位置(前後方向の位置)等により設定することができる。切り替えタイミングの第1例としては、負圧弁81及び大気弁82の状態が、負圧弁81が開弁し且つ大気弁82が閉弁している非倍力状態から、負圧弁81が閉弁し且つ大気弁82が開弁している倍力状態に移行した後に、スプリング44の係止状態が第1状態から第2状態に切り替わる。
この第1例によれば、負圧弁81及び大気弁82の状態が非倍力状態から倍力状態に切り替わったとき、スプリング44の係止状態は第1状態のままで維持されている。スプリング44の係止状態が第1状態である際に弁機構150の状態が倍力状態に切り替わる(ブースト効果が発揮される)ことで、ブレーキ操作における常用域で、反力が高くなることを抑制することができる。常用域は、初期操作域を含む操作領域(ストローク領域)であって、ブレーキ操作でよく使用される領域である。
常用域は、制動力を発揮させるために、ブースト効果が発揮されるストローク域を含む必要がある。そこで、第1例のタイミングで係止状態が切り替わることで、反力が比較的小さい状態でブースト効果を発揮させることができる。なお、第1実施形態において、入力部材140が初期位置にある状態から弁機構150の状態が倍力状態に切り替わるまでのストローク領域は、実質的にマスタ圧が上昇しない(制動力が発生しない)無効ストローク域といえる。また、ブレーキ操作が解除された又は一定に保持された状況では、係止状態が第1状態となり、弁機構150の状態は非倍力状態となる。
第1例によれば、図6に示すように、入力と出力の関係(入出力特性)において、出力がある程度大きくなった後に、入力の上昇度合いが大きくなる。つまり、第1例によれば、初期操作域を含む常用域の少なくとも一部において入力(反力)を小さく抑え、高出力域において入力(反力)を大きくする構成を実現することができる。これにより、ブレーキフィーリングのさらなる向上が可能となる。
(係止状態の切り替えタイミングの第2例)
切り替えタイミングの第2例として、負圧弁81及び大気弁82の状態が非倍力状態から倍力状態に移行するときに、スプリング44の係止状態が第1状態から第2状態に切り替わる。つまり、第2例では、入力部材140が初期位置から前進している際、非倍力状態と第1状態とを対応させ、倍力状態と第2状態とを対応させる。第2例の構成は、入力部材140の前進に伴い、無効ストローク域だけ第1状態となり、ブースト効果が発揮されるとともに第2状態となるように構成される。
第2例によれば、図7に示すように、入力と出力の関係(入出力特性)において、出力と入力との間に線形関係を持たせることができる。これにより、一定の反力上昇度で反力を発生させることができる。ただし、スプリング44の付勢力が第1例と第2例で同じ場合、常用域での反力は第2例のほうが第1例よりも大きくなる。なお、急ブレーキ操作時は、切り替えタイミングが若干変動する可能性がある。また、図6及び図7は、行き(入力部材140前進時)の入出力特性のみを示している。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態と比較して、全体構成は同じであるが、スプリング44の係止構造が異なっている。したがって、スプリング44の係止構造について説明し、その他の説明は省略する。
図8及び図9に示すように、第2実施形態の負圧式倍力装置100は、第1状態において第1係止部710に当接し、第2状態において第2係止部720に当接するように構成された中間部材730を備えている。中間部材730は、環状部材であって、入力部材140と同軸的に配置されている。第2実施形態の第1係止部710は、内周部に凹凸が形成されていない環状部材である。第1係止部710は、第1実施形態同様、リテーナ92の一部で構成されている。
図7に示すように、初期状態において、中間部材730は、外周部が第1係止部710の前面に当接するように配置されている。したがって、第1係止部710は、第1状態において、中間部材730を介してスプリング44を係止する。中間部材730の内周縁は、第1係止部710の内周縁よりも径方向内側に位置している。中間部材730の外周縁は、第1係止部710の内周縁よりも径方向外側に位置している。
第2実施形態の第2係止部720は、入力軸141の外周面から径方向外側に突出する環状部材である。第2係止部720の外周部には、凹凸は形成されていない。第2係止部720は、入力軸141と一体に形成されている。入力軸141は、前方部位である小径部及び後方部位である大径部を備え、当該大径部の外周部が第2係止部720を構成しているといえる。
第2係止部720は、後方に向かうほど拡径するテーパ状に形成されている。第2係止部720の最大外径は、第1係止部710の内径よりも小さい。つまり、第1係止部710及び第2係止部720は、互いに相対移動可能に形成されている。
第2係止部720の最大外径は、中間部材730の内径よりも大きい。これにより、第1状態で第1係止部710に当接している中間部材730は、第2係止部720が第1係止部710より前方に移動した場合、第2係止部720のテーパ面(段差形成面)に当接し、第2係止部720と一体的に移動する。第2係止部720が第1係止部710に対して前進することに伴い、中間部材730の内周部が第2係止部720に引っかかり、中間部材730が第2係止部720に係止される。
中間部材730はスプリング44に当接して後方に付勢されているため、構成上、中間部材730を係止する部材とスプリング44を係止する部材とが一致する。つまり、第2係止部720は、第2状態において中間部材730を介してスプリング44を係止する。このように、第2実施形態の構成によれば、第1実施形態同様、スプリング44の係止状態が、第1状態から第2状態に切り替わる。入力部材140が後進する場合又は操作力を保持する場合、第1実施形態同様、第2状態から第1状態に切り替わる。
第2実施形態の別の例として、図10及び図11に示すように、第2係止部720は一定の径で形成されてもよい。この構成によっても、第2係止部720が第1係止部710より前方に移動した場合、第2係止部720の段差形成面に当接し、第2係止部720と一体的に移動する。つまり、スプリング44の係止状態は、入力部材140の初期位置からの相対移動により、第1状態から第2状態に切り替わる。なお、図8〜図11における第2係止部720は、入力部材140(入力軸141)の一部であるが、入力部材140とは別体の環状部材であってもよい。この場合、第2係止部720は、入力軸141に係合又は固定される。また、図8〜11も、図3及び図4同様、一部ハッチング及び紙面奥側の線を省略している。
(第2実施形態の係止構造による効果)
第2実施形態によれば、全体構成による効果は第1実施形態と同様に発揮される。第2実施形態の係止構造によれば、各係止部71、72に凹凸を設けなくてもよく、比較的各係止部71、72の強度を出しやすく、設計・製造も容易となる。また、第1実施形態同様、第2実施形態においても、スプリング44の係止状態の切り替えタイミングを第1例や第2例のように設定することができる。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、第1係止部71、710は、リテーナ92の一部でなくてもよい。第1係止部71、710は、例えば、リテーナ92とは別体の環状部材であって、バルブボディ130に係合又は固定されてもよい。また、例えば、第1実施形態において、第2係止部72の軸方向の幅(前後長さ)は、第1係止部71の軸方向の幅よりも大きくても、あるいは小さくてもよい。あるいは、両者は、同じ大きさでもよい。第1係止部71及び/又は第2係止部72の軸方向の幅を大きくすることで、例えば初期状態から凸部722が凹部713内に配置された状態にすることも可能である。
100…負圧式倍力装置、110…ブースタシェル、120…可動隔壁、130…バルブボディ、140…入力部材、41…負圧弁座、42…大気弁座、43…弁体(負圧弁体、大気弁体)、44…スプリング、71、710…第1係止部、712…凸部、72、720…第2係止部、722…凸部、730…中間部材、81…負圧弁、82…大気弁、R1…負圧室、R2…変圧室、Z…負圧源。

Claims (4)

  1. 中空状のブースタシェルと、
    前記ブースタシェルの内部を、負圧源に連通する負圧室と、前記負圧源又は大気との連通が可能な変圧室とに区画して移動可能な可動隔壁と、
    前記ブースタシェルに対して相対移動可能に設けられ、前記可動隔壁と一体に移動する筒状のバルブボディと、
    前記バルブボディに収容され、前記バルブボディに対して相対移動可能に設けられた入力部材と、
    前記バルブボディに対する前記入力部材の相対位置に応じて、前記負圧室と前記変圧室との間を連通又は遮断する負圧弁と、
    前記バルブボディに対する前記入力部材の相対位置に応じて、前記変圧室を大気に対して開放又は遮断する大気弁と、
    を備える負圧式倍力装置であって、
    前記負圧弁は、前記バルブボディに設けられた負圧弁座と、スプリングにより前記負圧弁座に向けて付勢された負圧弁体と、を有し、
    前記大気弁は、前記入力部材に設けられた大気弁座と、前記スプリングにより前記大気弁座に向けて付勢された大気弁体と、を有し、
    前記スプリングは、前記負圧弁体及び前記大気弁体と、前記バルブボディと一体的に移動する第1係止部又は前記入力部材と一体的に移動する第2係止部との間に配置され、
    前記第1係止部及び前記第2係止部は、互いに相対移動可能に形成され、
    前記スプリングの係止状態は、初期位置にある前記入力部材が前記バルブボディに対して相対移動することに伴い、前記スプリングが前記第1係止部に係止されている第1状態から、前記スプリングが前記第2係止部に係止されている第2状態に切り替わる負圧式倍力装置。
  2. 前記負圧弁及び前記大気弁の状態が、前記負圧弁が開弁し且つ前記大気弁が閉弁している非倍力状態から、前記負圧弁が閉弁し且つ前記大気弁が開弁している倍力状態に移行した後に、前記スプリングの係止状態が前記第1状態から前記第2状態に切り替わる請求項1に記載の負圧式倍力装置。
  3. 前記第1係止部は、内周部に凹凸が形成された環状部材であり、
    前記第2係止部は、外周部に前記第1係止部に対応した凹凸が形成された環状部材であり、
    前記スプリングは、前記第1状態では前記第1係止部の内周部の凸部に係止され、前記第2状態では前記第2係止部の外周部の凸部に係止される請求項1又は2に記載の負圧式倍力装置。
  4. 前記第1状態において前記第1係止部に当接し、前記第2状態において前記第2係止部に当接するように構成された中間部材をさらに備え、
    前記第1係止部は、前記第1状態において前記中間部材を介して前記スプリングを係止し、
    前記第2係止部は、前記第2状態において前記中間部材を介して前記スプリングを係止する請求項1又は2に記載の負圧式倍力装置。
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