JP6257548B2 - 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙 - Google Patents

産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙 Download PDF

Info

Publication number
JP6257548B2
JP6257548B2 JP2015056499A JP2015056499A JP6257548B2 JP 6257548 B2 JP6257548 B2 JP 6257548B2 JP 2015056499 A JP2015056499 A JP 2015056499A JP 2015056499 A JP2015056499 A JP 2015056499A JP 6257548 B2 JP6257548 B2 JP 6257548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
lower layer
base paper
ink
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015056499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016175249A (ja
Inventor
了 兼子
了 兼子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2015056499A priority Critical patent/JP6257548B2/ja
Publication of JP2016175249A publication Critical patent/JP2016175249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6257548B2 publication Critical patent/JP6257548B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

本発明は、産業用インクジェット印刷機を用いて印刷するための産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙に関する。
インクジェット記録方式の技術が急速に進歩し、多数枚の商業印刷物を製造するための産業用または商業用の印刷機に、インクジェット記録方式を使用する産業用インクジェット印刷機が公知である(例えば、特許文献1および2、非特許文献1および2参照)。産業用インクジェット印刷機は、例えば、大日本スクリーン製造社のTruepressJet、ミヤコシ社のMJPシリーズ、コダック社のProsperおよびVERSAMARK、富士フィルム社のJetPressなどの名称で販売されている。
このような産業用インクジェット印刷機は、印刷諸条件に依存するものの一般家庭向けおよびSOHO向けインクジェットプリンター、並びに大判インクジェットプリンターに比べてカラー印刷速度が10倍〜数十倍と速く、印刷速度が15m/分以上、より高速では60m/分を超える。このため、産業用インクジェット印刷機は、一般家庭向けおよびSOHO向けインクジェットプリンターおよび大判インクジェットプリンターと区別される。
また、産業用インクジェット印刷機に使用するインクは、一般的に水を溶媒とする水性インクである。水性インクを使用する産業用インクジェット印刷機で印刷を行うと、溶媒である水が原紙に浸透することにより、コックリングが発生する場合がある。特に低坪量の印刷用塗工紙では顕著になる。
コックリングを抑えたインクジェット記録用紙として、紙支持体上に、顔料と接着剤からなるインク溶媒吸収遅延層とインク受容層を順次設けた2層以上からなるインクジェット記録用紙において、前記紙支持体は、坪量が40〜100g/m、密度が0.3〜0.6g/cm、ステキヒトサイズ度が坪量100g/mにおいて1〜30秒であり、且つ、前記インク溶媒吸収遅延層が平板状無機顔料及びラテックスを含有する層であるインクジェット記録用紙が公知である(例えば、特許文献3参照)。
特開2011−251231号公報 特開2005−088525号公報 特開2009−292046号公報
徳増路子著「B2判印刷本紙対応インクジェット印刷機」(「印刷雑誌」、印刷学会出版部発行、2010年8月号(Vol.93)、21頁〜24頁) 宮城安利著「オフセット品質のインクジェット印刷機」(「印刷雑誌」、印刷学会出版部発行、2010年8月号(Vol.93)、25頁〜29頁)
産業用インクジェット印刷機に使用される産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙は、高速で着弾するインク滴を十分に吸収する必要がある。産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙のインク吸収性が不十分である場合は、未吸収のインク滴が印刷機の搬送ロールなどに転写して印刷機および印刷物を汚染することがある。
また、産業用インクジェット印刷機のヘッドから吐出されるインク滴は、一般的に、用紙紙面に対して垂直方向から着弾する。産業用インクジェット印刷機は家庭用プリンター等に比べて印刷速度が速い。これに伴い、家庭用プリンター等に比べて用紙の搬送速度が速い。用紙の搬送速度が速いために、着弾したインク滴には用紙の搬送方向とは逆向きに相対的に大きな力を受けることになる。このために、着弾したインク滴が動き、インク滴に濃度ムラを発生する。印刷機および印刷物を汚染しない程度にインク吸収性が十分であっても、インク滴の濃度ムラを発生させないことが必要である。
特許文献3のインクジェット記録用紙は、インク溶媒吸収遅延層によってコックリングを抑えることができるが、産業用インクジェット印刷機に対するインク吸収性を有する点やインク滴の濃度ムラを抑える点で不十分である。これは、インク溶媒吸収遅延層の存在によって、原紙の溶媒吸収力が活用できず、無定型シリカを有するインク受容層だけでインク吸収性を得るためと推察される。さらに、シリカなどの多孔質顔料を多用すると、塗工層の強度が低下するために商業印刷物としてはあまり好ましくない。
本発明の目的は、産業用インクジェット印刷機の印刷でコックリングを抑制することができ、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性を有し、且つインク滴の濃度ムラを軽減することができる産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙を提供することである。
本発明者は上記に鑑み鋭意研究した結果、特定の原紙を用い且つコックリングを抑えながら原紙の溶媒吸収力を適度に活用できる下層を設けることによって前記目的を達成できることを見出した。
すなわち前記目的は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面にカオリン、ラテックスおよびポリビニルアルコールを少なくとも含有する下層と、さらに原紙を基準として前記下層上に顔料およびバインダーを少なくとも含有するインク受容層を1層以上と、を有し、前記原紙が、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度15秒以上60秒以下、およびJIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度5g/m以上20g/m以下であることを特徴とする産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙によって達成される。
好ましくは、下層中におけるラテックスとポリビニルアルコールとの質量比が、ラテックス:ポリビニルアルコール=40:60〜90:10である。
本発明により、産業用インクジェット印刷機の印刷でコックリングを抑制することができ、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性を有し、且つインク滴の濃度ムラを軽減することができる産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙を提供することができる。
以下、本発明の産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙(以下、単に「塗工紙」と記載する。)について詳細に説明する。本明細書中で使用される場合、「インクジェット印刷」とは、産業用インクジェット印刷機を使用して印刷することをいう。
本発明の塗工紙は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面に下層を有し、さらに原紙を基準として前記下層上にインク受容層を1層以上有する。前記下層は、カオリン、ラテックスおよびポリビニルアルコールを少なくとも含有する。また、前記インク受容層は、顔料およびバインダーを少なくとも含有する。
<原紙>
本発明の原紙は、LBKP(Leaf Bleached Kraft Pulp)、NBKP(Needle Bleached Kraft Pulp)などの化学パルプ、GP(Groundwood Pulp)、PGW(Pressure GroundWood pulp)、RMP(Refiner Mechanical Pulp)、TMP(ThermoMechanical Pulp)、CTMP(ChemiThermoMechanical Pulp)、CMP(ChemiMechanical Pulp)、CGP(ChemiGroundwood Pulp)などの機械パルプ、DIP(DeInked Pulp)などの古紙パルプから選択されるセルロースパルプを少なくとも1種と、必要に応じて填料、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオン化剤などの各種添加剤とを含有する紙料から、酸性、中性、アルカリ性の従来公知の方法で抄造された紙である。
原紙の坪量は、本発明の効果が顕著に認められることから、100g/m以下が好ましい。また原紙の密度は0.9g/cm以下が好ましい。
填料は、製紙分野で従来公知の白色顔料である。白色顔料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料を、さらに、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の白色有機顔料を挙げることができる。原紙は、これらから成る群から選択される少なくとも1種の填料を含有することができる。
サイズ剤は、製紙分野で従来公知の酸性サイズ剤および中性サイズ剤である。酸性サイズ剤の例としては、天然ロジン、ロジンに無水マレイン酸またはフマール酸を付与させた強化ロジン、石油樹脂サイズ剤、ワックスエマルションサイズ剤などを、中性サイズ剤の例としては、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)、無水ステアリン酸などを挙げることができる。原紙は、これらから成る群から選択される少なくとも1種のサイズ剤を含有することができる。
本発明の原紙は、サイズ液によって表面サイズ処理を施すことができる。表面サイズ処理に用いられる表面サイズ剤は、製紙分野で従来公知の表面サイズ剤である。表面サイズ剤の例としては、各種澱粉類、各種セルロース類、ポリビニルアルコール、オレフィン樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルのアンモニウム塩、スチレン−アクリル酸共重合体やそのエステル、ロジン、高級脂肪酸塩、アルキルケテンダイマー(AKD)、ワックスエマルション、エポキシ化脂肪酸アミド、アルキルアミン−エピハロヒドリン重縮合物などを挙げることができる。サイズ液は、表面サイズ剤以外に表面サイズ剤以外の水溶性高分子、耐水性化剤、染料、顔料、pH調整剤、蛍光増白剤などを有することができる。
本発明の原紙は、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度が15秒以上60秒以下である。原紙のステキヒトサイズ度が前記範囲より大きい場合、塗工紙は産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性を有することができない。原紙のステキヒトサイズ度が前記範囲より小さい場合、塗工紙はコックリングを抑制することができない。
本発明の原紙は、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度が5g/m以上20g/m以下である。原紙のコッブサイズ度が前記範囲より小さい場合、塗工紙は産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性を有することができない。原紙のコッブサイズ度が前記範囲より大きい場合、塗工紙はコックリングを抑制することができない。
原紙のJIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度およびJIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は、パルプの濾水度、サイズ剤および表面サイズ剤の種類や配合量、並びに填料の種類や配合量を調整することなど製紙分野で従来公知の方法で制御することができる。
<下層>
本発明の塗工紙は、カオリン、ラテックスおよびポリビニルアルコールを少なくとも含有する。
カオリンは、カオリナイト、ナクライト、ディッカイト、ハロイサイト、加水ハロイサイトなどの1種以上から成る粘土鉱物である。ラテックスは、液中に樹脂が分散した樹脂組成物である。ポリビニルアルコールは、本明細書の記載においてポリビニルアルコール類の総称を意味し、各種ケン化度のポリビニルアルコール、各種変性ポリビニルアルコールおよび部分的に官能基が導入されたポリビニルアルコール、並びにこれらの各種重合度のポリビニルアルコールなどを含む。
下層は、カオリン以外に製紙分野で従来公知の白色顔料を含有することができる。白色顔料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料を、さらに、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の白色有機顔料を挙げることができる。下層は、これらから成る群から選択される少なくとも1種を含有することができる。
下層中のカオリンの含有量は、下層中の白色顔料に対して70質量%以上であることが好ましい。下層中のカオリンの含有量が前記範囲である場合、塗工紙はより良好にコックリングを抑制することができる。
ラテックスの樹脂の例としては、スチレン−ブタジエン共重合体またはアクリロニトリル−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの重合体あるいはメチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などのアクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、またはこれらの各種共重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性共重合体、あるいはメラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂、天然ゴムなどを挙げることができる。下層は、これらから成る群から選ばれる少なくとも1種の樹脂のラテックスを含有する。下層のラテックスは、製造コストの点からスチレン−ブタジエン共重合体のラテックスが好ましい。
下層中におけるラテックスとポリビニルアルコールとの質量比は、ラテックス:ポリビニルアルコール=40:60〜90:10が好ましい。さらに、質量比は、ラテックス:ポリビニルアルコール=40:60〜70:30が好ましい。下層中におけるラテックスとポリビニルアルコールとの質量比が前記範囲である場合、塗工紙は、コックリングの抑制、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性、およびインク滴の濃度ムラの軽減の少なくとも1つがより良好になる。
下層の塗工量は、片面あたり3g/m以上6g/m以下の範囲が好ましい。下層の塗工量が前記範囲である場合、塗工紙は、コックリングの抑制、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性、およびインク滴の濃度ムラの軽減の少なくとも1つがより良好になる。
<インク受容層>
本発明の塗工紙は、原紙を基準として下層上に顔料およびバインダーを少なくとも含有するインク受容層を1層以上有する。
インク受容層の顔料は、製紙分野で従来公知の白色顔料である。白色顔料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料を、さらに、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の白色有機顔料を挙げることができる。インク受容層は、これらから成る群から選択される少なくとも1種の顔料を含有することができる。インク受容層の顔料は、比表面積が小さい多孔質でない顔料が好ましい。
インク受容層のバインダーは、製紙分野で従来公知のバインダーである。バインダーの例としては、下層に用いられるラテックスの樹脂およびポリビニルアルコールに加えて、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、デキストリン、マンナン、キトサン、アラビノガラクタン、グリコーゲン、イヌリン、ペクチン、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の天然多糖類またはそのオリゴマー、さらにはその変性体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、コラーゲン等の天然タンパク質またはその変性体、ポリ乳酸、ペプチド等の合成高分子やオリゴマーなどを挙げることができる。インク受容層は、これらから成る群から選択される少なくとも1種のバインダーを含有することができる。
インク受容層の塗工量は、片面あたり7g/m以上20g/m以下の範囲が好ましい。インク受容層の塗工量が前記範囲である場合、塗工紙は、コックリングの抑制、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性、およびインク滴の濃度ムラの軽減の少なくとも1つがより良好になる。ここで、インク受理層の塗工量は、インク受容層が片面あたり2層以上の場合、これらを合計した塗工量である。
下層およびインク受容層を設ける方法は、下層塗工液およびインク受容層塗工液を従来公知の塗工装置を用いて塗工する方法であって特に限定されない。塗工装置の例としては、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スライドリップコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、ゲートロールコーター、フィルムトランスファーコーター、バーコーター、ロッドコーター、ロールコーター、サイズプレス等を挙げることができる。
下層塗工液およびインク受理層塗工液を塗工後に乾燥する方法は、従来公知の乾燥装置を用いて乾燥する方法であって特に限定されない。乾燥装置の例としては、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアーループドライヤー、サインカーブエアーフロートドライヤー等の熱風乾燥機、赤外線加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等を挙げることができる。
原紙に、原紙上に下層を設けた後、あるいは下層上にインク受容層を設けた後に、必要に応じてマシンカレンダー、ソフトニップカレンダー、スーパーカレンダー、多段カレンダー、マルチニップカレンダー等を用いたカレンダー処理を施すことができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、実施例において示す質量部は、乾燥固形分あるいは実質成分の値を示す。塗工量は乾燥固形分の値を示す。
<原紙1の調製>
濾水度400mlcsfのLBKP70質量部と濾水度400mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121)9質量部、タピオカ澱粉(ジー・エス・エルジャパン株式会社製、キャスターチM)0.8質量部、硫酸バンド1.0質量部およびアルキルケテンダイマー型サイズ剤(星光PMC社製、AS263)2.0質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたり酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)を2.5g/m、スチレン−アクリル酸共重合体の表面サイズ剤(ハリマ化成社製、ハーサイズLX530)を0.04g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は20秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は10g/mであった。
<原紙2の調製>
濾水度400mlcsfのLBKP70質量部と濾水度400mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121)10質量部、タピオカ澱粉(ジー・エス・エルジャパン株式会社製、キャスターチM)0.8質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(星光PMC社製、AS263)1.4質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたり酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)を2.5g/m、スチレン−アクリル酸共重合体の表面サイズ剤(ハリマ化成社製、ハーサイズLX530)を0.04g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は15秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は20g/mであった。
<原紙3の調製>
濾水度400mlcsfのLBKP70質量部と濾水度400mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121)3質量部、タピオカ澱粉(ジー・エス・エルジャパン株式会社製、キャスターチM)0.8質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(星光PMC社製、AS263)2.5質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたり酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)を2.5g/m、スチレン−アクリル酸共重合体の表面サイズ剤(ハリマ化成社製、ハーサイズLX530)を0.04g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は40秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は5g/mであった。
<原紙4の調製>
濾水度350mlcsfのLBKP70質量部と濾水度350mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP222HS)8質量部、酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)0.8質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(荒川化学工業社製、SPK903)1.4質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたりリン酸エステル化澱粉(日本食品化工社製、MS4600)を2.5g/m、オレフィン樹脂の表面サイズ剤(荒川化学工業社製、ポリマロン477)を0.02g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は15秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は25g/mであった。
<原紙5の調製>
濾水度450mlcsfのLBKP70質量部と濾水度450mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料としてタルク(兵庫クレー社製、兵庫タルク)8質量部、酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)0.6質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(星光PMC社製、AD1602)1.2質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたりリン酸エステル化澱粉(日本食品化工社製、MS4600)を2.0g/m、ワックスエマルションの表面サイズ剤(ハリマ化成社製、C300)を0.06g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は10秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は20g/mであった。
<原紙6の調製>
濾水度350mlcsfのLBKP70質量部と濾水度350mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP222HS)1質量部、酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)0.8質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(荒川化学工業社製、SPK903)3.0質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたりリン酸エステル化澱粉(日本食品化工社製、MS4600)を2.5g/m、オレフィン樹脂の表面サイズ剤(荒川化学工業社製、ポリマロン477)を0.06g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は50秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は3g/mであった。
<原紙7の調製>
濾水度450mlcsfのLBKP70質量部と濾水度450mlcsfのNBKP30質量部からなるパルプスラリーに、填料としてタルク(兵庫クレー社製、兵庫タルク)1質量部、酸化澱粉(日本食品化工社製、MS3800)0.6質量部、硫酸バンド1.0質量部、アルキルケテンダイマー型サイズ剤(星光PMC社製、AD1602)3.0質量部を添加した紙料を、長網抄紙機で抄造した。得られた抄造紙に、サイズプレス装置で両面あたりリン酸エステル化澱粉(日本食品化工社製、MS4600)を2.0g/m、ワックスエマルションの表面サイズ剤(ハリマ化成社製、C300)を0.02g/m付着させ、マシンカレンダー処理をして原紙を作製した。最終的に、原紙の坪量が60g/mおよび密度が0.75g/cmになるように抄造条件等を調整した。最終的に得られた原紙の、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度は80秒、JIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度は5g/mであった。
<下層塗工液の調製>
水に対して、カオリン(BASF社製、NUCLAY)、重質炭酸カルシウム(三共精粉社製、エスカロン#1500)、ポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA104A)およびラテックスとしてスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(SBR)(旭化成ケミカルズ社製、EA094)またはアクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス(NBR)(日本ゼオン社製、NIPOL1571C2)を表1記載の質量部で混合して、下層塗工液を調製した。
<インク受容層塗工液の調製>
水に対して、重質炭酸カルシウム(三共精粉社製、エスカロン#1500)50質量部、カオリン(日成共益社製、ハイドラファイン90)50質量部およびスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(旭化成ケミカルズ社製、EA094)10質量部を混合して、インク受容層塗工液を調製した。
<塗工紙の作製>
原紙の両面に、ブレードコーターを用いて下層塗工液を塗工し、塗工後熱風乾燥機で乾燥した。続いて下層上に、エアーナイフコーターを用いてインク受容層塗工液を塗工し、塗工後熱風乾燥機で乾燥した。原紙と下層塗工液との組み合わせ、および下層とインク受容層との塗工量については表に記載した。
<コックリングの評価>
各実施例および各比較例で得られた塗工紙に対して、ミヤコシ社製の産業用インクジェット印刷機MJP20Fによって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色の10cm×40cmの各ベタ印刷部が30cm間隔でレイアウトされた評価画像を用いて、印刷速度150m/分で印刷を行った。印刷後、塗工紙に発生するコックリングの状態を下記の3段階により目視で評価した。本発明において、評価2または3であれば、塗工紙はコックリングを抑制できるものとする。
3:コックリングがほとんど認められず、良好である。
2:コックリングが僅かに認められるが、実用上問題無い程度である。
1:コックリングが認められ、実用上問題になる程度である。
<インク吸収性の評価>
各実施例および各比較例で得られた塗工紙に対して、ミヤコシ社製の産業用インクジェット印刷機MJP20Fによって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色の4cm×4cm各ベタ印刷部がタテヨコ接してレイアウトされた評価画像を用いて、印刷速度150m/分で印刷を行った。印刷後の印刷機および印刷物の汚染具合を下記の3段階により目視で評価した。本発明において、評価2または3であれば、塗工紙は産業用インクジェット印刷機に対応するインク吸収性を有するものとする。
3:汚染がほとんど認められず、良好である。
2:汚染が僅かに認められるが、実用上問題無い程度である。
1:汚染が認められ、実用上問題になる程度である。
<インク滴の濃度ムラの評価>
各実施例および各比較例で得られた塗工紙に対して、ミヤコシ社製の産業用インクジェット印刷機MJP20Fによって、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色の10cm×40cmの20濃度%網点画像が30cm間隔でレイアウトされた評価画像を用いて、印刷速度150m/分で印刷を行った。印刷後、塗工紙のマイクロスコープで観察し、インク滴の濃度ムラの状態を下記の3段階により目視で評価した。本発明において、評価2または3であれば、塗工紙はインク滴の濃度ムラを軽減するものとする。
3:インク滴の濃度ムラがほとんど認められず、良好である。
2:インク滴の濃度ムラが認められるが、実用上問題無い程度である。
1:インク滴の濃度ムラが認められ、実用上問題になる程度である。
表1に評価結果を示す。
Figure 0006257548
表1より、本発明に該当する実施例1〜20は産業用インクジェット印刷機の印刷でコックリングを抑制することができ、産業用インクジェット印刷機に対応できるインク吸収性を有し、且つインク滴の濃度ムラを軽減することができると分かる。本発明に該当しない比較例1〜7は本発明にかかる効果の全てを満足しないと分かる。
また、主に、実施例1および実施例8〜10と実施例11および12との対比から、下層中におけるラテックスとポリビニルアルコールとの質量比が、ラテックス:ポリビニルアルコール=40:60〜90:10が好ましいと分かり、40:60〜70:30がより好ましいと分かる。

Claims (2)

  1. 原紙と、前記原紙の少なくとも片面にカオリン、ラテックスおよびポリビニルアルコールを少なくとも含有する下層と、さらに原紙を基準として前記下層上に顔料およびバインダーを少なくとも含有するインク受容層を1層以上と、を有し、
    前記下層の塗工量が片面あたり2g/m 以上10g/m 以下および前記インク受容層の塗工量が片面あたり4g/m 以上25g/m 以下であり、前記下層においてカオリンの含有量が下層中の白色顔料に対して60質量%以上であり、前記下層においてカオリン以外の白色顔料が重質炭酸カルシウムであり、
    前記原紙が、JIS P 8122:2004に準拠して求められるステキヒトサイズ度15秒以上60秒以下、およびJIS P 8140:1998に準拠して求められる接触時間10秒間のコッブサイズ度5g/m以上20g/m以下であることを特徴とする産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙。
  2. 前記下層中におけるラテックスとポリビニルアルコールとの質量比が、ラテックス:ポリビニルアルコール=40:60〜90:10である請求項1に記載の産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙。
JP2015056499A 2015-03-19 2015-03-19 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙 Expired - Fee Related JP6257548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056499A JP6257548B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056499A JP6257548B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016175249A JP2016175249A (ja) 2016-10-06
JP6257548B2 true JP6257548B2 (ja) 2018-01-10

Family

ID=57068655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015056499A Expired - Fee Related JP6257548B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6257548B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6579864B2 (ja) * 2015-08-28 2019-09-25 北越コーポレーション株式会社 インクジェット用記録紙

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11321067A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録媒体
JP2004262232A (ja) * 2003-02-13 2004-09-24 Seiko Epson Corp インクジェット記録媒体
JP2005103827A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録媒体
JP2006289856A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Oji Paper Co Ltd インクジェット記録シート
JP4560555B2 (ja) * 2008-01-16 2010-10-13 北越紀州製紙株式会社 インクジェット記録シート及びその製造方法
CN102470680A (zh) * 2009-07-17 2012-05-23 三菱制纸株式会社 印刷用涂布纸

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016175249A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2729276C (en) Recording sheet with improved print density
WO2012043323A1 (ja) 印刷用塗工紙および印刷画像を形成する方法
JPH0999633A (ja) インクジェット記録用シート
JP2016175250A (ja) インクジェット捺染用転写紙
JP6257548B2 (ja) 産業用インクジェット印刷機向け印刷用塗工紙
JPH10278416A (ja) インクジェット記録紙
JP2009214392A (ja) インクジェット記録材料用支持体およびその製造方法、並びにそれを用いたインクジェット記録材料
JP2013151087A (ja) インクジェット記録体の製造方法
JP2002347328A (ja) インクジェット記録媒体
JP5528972B2 (ja) 印刷用塗工紙
JP6212458B2 (ja) インクジェット印刷用紙
JP6712669B2 (ja) インクジェット印刷用紙
JP6212457B2 (ja) インクジェット印刷用紙
JP5959468B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JPH08282091A (ja) インクジェット記録材
JP6254664B2 (ja) インクジェット記録用キャスト塗工紙
JP2007050562A (ja) インクジェット記録用紙
JP6490543B2 (ja) インクジェット記録用紙の製造方法
JP6063369B2 (ja) インクジェット記録用キャスト塗工紙
JP5437028B2 (ja) インクジェット記録用紙
JP4195854B2 (ja) インクジェット用紙
JP6248870B2 (ja) インクジェット印刷用塗工紙
JP6579864B2 (ja) インクジェット用記録紙
JP2017164962A (ja) 印刷用塗工紙およびその製造方法
JP2005271486A (ja) インクジェット記録用紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6257548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees