JP6251701B2 - 制震装置 - Google Patents

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本発明は、制震装置に関する。
特許文献1には、建物の上下の梁と、一対の柱とで囲まれた建物の矩形の枠組みに取り付けられる制震装置が開示されている。ここで、建物の下側の梁は、土台、大引き、床梁などと称されうる部材が相当する。上側の梁は、建物の2階では、2階梁、2階根太とも称されうる部材が相当する。柱は、建物の上階を支持する構造上の軸材である。
特許文献1に開示された制震装置は、制震ユニットと、制震ユニットの一方のプレートに接続された第1伝達部材と、制震ユニットの他方のプレートに接続された第2伝達部材とを備えている。第1伝達部材と第2伝達部材のうち、少なくとも何れか一方は、プレートに接続された部位から、互いの間隔が徐々に拡がるように延在した2本のブレースと、2本のブレースの先端に架け渡され、当該2本のブレースの両方に取り付けられている基部とを備えている。特許文献2、3にも同様の制震装置が開示されている。特許文献3には、当該矩形の枠組みに間柱が取り付けられた構造が開示されている。
特開2014−20112号公報 特開2014−109153号公報 特開2015−28289号公報
例えば、上下の梁と、柱とで囲まれた建物の矩形の枠組みは、間柱が設置され、建物の壁を構成しうる。特許文献1〜3に開示された制震装置では、例えば、特許文献3に記載されているように、矩形の枠組みに制震装置を設置するために間柱に複数の欠き込みを形成する必要がある。ここで、間柱は、矩形の枠組みを構成する一対の柱の間に設置される縦軸材であり、工法によっては「たて枠」とも称されうる。
建物の矩形の枠組みに間柱を設置する場合には、施工が容易になるように間柱に形成する欠き込みを少なくしたい。建物の設計では、建物の壁を耐力壁として扱うか否かについて法令上の定めがある。例えば、建物の矩形の枠組みに間柱を設置する場合には、当該矩形の枠組みで構成される壁が、法令上、耐力壁として扱われるためには、間柱に形成される欠き込みに制約がある。
このような建物として、例えば、木造軸組工法と、枠組壁工法(ツーバイフォー工法とも称される)のような枠組み工法とによって建てられた木造住宅が例示されうる。木造軸組工法では、土台と、一対の柱と、梁とで囲まれた矩形の枠組みが構築される。そして、一対の縦軸材(柱)の間に、間柱と称される縦軸材が取り付けられ、壁の下地が形成される。
枠組壁工法は、例えば、2インチ×4インチあるいはその整数倍の断面の木材で木枠を作り、その上に合板などを釘打ちで止めつけて壁が組み立てられている。枠組壁工法には、いわゆる2×6、2×10、4×4、2×8などと称される断面の木材が用いられる場合もあり、必ずしも2インチ×4インチあるいはその整数倍の断面の木材に限定されるものではない。
枠組壁工法では、矩形の枠組みの片面には合板が張り付けられている。また、枠組壁工法では、建物に所要の耐力壁を設ける必要がある。耐力壁として扱われるためには、一対の縦軸材(柱)の間に「たて枠」と称される縦軸材が取り付けられる。また、枠組壁工法で、法令上、「耐力壁」として扱われるためには、たて枠に所要の強度が確保されるように、たて枠に欠き込みを形成するのに種々の制約が設けられている。かかる制約において、間柱に形成する欠き込みを1箇所とすることや、欠き込みの深さを間柱の厚さの1/4以下にすることが求められている。
このように、木造軸組構造における間柱や枠組壁工法におけるたて枠について、所要の強度が確保されるように、制震装置を取り付けるのに要する欠き込みの数を少なくし、欠き込みを浅くすることが望ましい。
ここで提案される制震装置は、仮想の矩形領域Aに収まる装置である。矩形領域Aは、上下縦方向に沿って設定されている。矩形領域Aの左右横方向の中間部には、予め定められた幅で上下縦方向に沿って縦軸領域Bが設定されている。矩形領域Aの上下縦方向、左右横方向および法線方向には、予め定められた大きさを有している。
制震装置は、複数の制震ユニットと、上側伝達部材と、下側伝達部材とを備えている。制震ユニットは、矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されている。さらに、制震ユニットは、上側伝達部材に接続される第1取付部と、下側伝達部材に接続される第2取付部と、第1取付部と第2取付部との間に配置され、第1取付部と第2取付部との相対変位に対して抗力を生じさせる制震材とを備えている。上側伝達部材は、矩形領域Aの上側面に沿って配置された第1基部と、複数の制震ユニットの前記第1取付部に取り付けられる第1被取付部とを備えている。下側伝達部材は、矩形領域Aの下側面に沿って配置された第2基部と、複数の制震ユニットの第2取付部に取り付けられる第2被取付部とを備えている。
第1基部と第1被取付部、および、第2基部と第2被取付部は、それぞれ縦軸領域Bの左右両側に配置されている。上側伝達部材の第1基部と第1被取付部、または、下側伝達部材の第2基部と第2被取付部のうち何れか一方を接続する中間材が設けられている。そして、中間材は、縦軸領域Bを一箇所において横切っている。かかる制震装置は、建物の矩形の枠組みに設置する場合において、縦軸領域Bに沿って設置される間柱には、中間材が縦軸領域Bを横切る一箇所に欠き込みが形成されているとよい。
中間材の、少なくとも縦軸領域を横切る箇所は、プレートで構成されていてもよい。この場合、中間材のプレートは、矩形領域の法線方向の片側に偏って配置されていてもよい。また、中間材のプレートの厚さは、例えば、縦軸領域Bの厚さの1/4以下であるとよい。
図1は、制震装置100を示す正面図である。 図2は、上側伝達部材30と制震ユニット10とを示す正面図である。 図3は、上側伝達部材30と下側伝達部材50とに取り付けられた制震ユニット10の側面図である。 図4は、制震ユニット10と上側伝達部材30のIV−IV断面図である。 図5は、上側伝達部材30の底面図である。 図6は、右側の第2基部51を拡大した正面図である。 図7は、縦軸領域Bに配置される間柱205の側面図である。 図8は、制震装置100Aを示す正面図である。 図9は、制震装置100Bを示す正面図である。 図10は、制震装置100BのX−X縦断側面図である。 図11は、第2被取付部52の変形例を示す側面図である。 図12は、第2基部51の変形例を示す正面図である。
以下、ここで提案される制震装置を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〈矩形領域A、縦軸領域B〉
図1は、ここで提案される制震装置100を示す正面図である。ここで提案される制震装置100は、図1に示すように、仮想の矩形領域Aに収められる。矩形領域Aは、上下縦方向に沿って設定されており、左右横方向の中間部に、予め定められた幅で上下縦方向に沿って縦軸領域Bが設定されている。さらに、矩形領域Aは、上下縦方向、左右横方向および法線方向(厚さ方向)に予め定められた大きさを有している。
かかる仮想の矩形領域Aは、当該制震装置100が設置される建物1000の上下の梁201、202と、柱203、204とで囲まれた矩形の枠組み200の内々の空間に対応した領域で設定される。矩形領域Aは、当該建物1000の矩形の枠組み200に対して、柱203、204に沿って上下縦方向が設定され、上下の梁201、202に沿って左右横方向が設定され、矩形の枠組み200の厚さ方向に沿って法線方向が設定される。従って、制震装置100が取り付けられる建物1000の矩形の枠組み200を構成する上下の梁201、202と、柱203、204の大きさや当該矩形の枠組み200に設けられる壁の厚さ(例えば、壁材の内々の寸法)に応じて、矩形領域Aの高さ、幅、厚さを設定するとよい。また、矩形領域Aに設定される縦軸領域Bは、制震装置100が取り付けられる建物1000の矩形の枠組み200に取り付けられる間柱205の大きさに応じて設定するとよい。ここで、間柱205は、木造軸組構造における「間柱」であるが、間柱205は、枠組壁工法においては「たて枠」と称される縦軸材を意味する。つまり、枠組壁工法において、例えば、耐力壁が構成される枠組みに矩形領域Aが設定され、たて枠が配置される領域に縦軸領域Bが設定される。
建物1000の矩形の枠組み200は、上下の梁201、202と、柱203、204とで囲まれている。図1に図示された形態では、建物の矩形の枠組み200を構成する上側の梁201は、上階の床梁(ここでは、2階の床梁211(床梁は、「床根太」とも称されうる))の下面に頭つなぎ212や上枠213などと称される補助部材が取り付けられている。矩形領域Aを構成する部材は、上階の床梁(ここでは、2階の床梁(床梁は、「床根太」とも称されうる))に限らず、かかる床梁の下面に取り付けられた頭つなぎや上枠などと称される補助部材が含まれうる。図示は省略するが、平屋の木造建築では、矩形の枠組み200の上側の部材には、天井の梁および天井の梁に取り付けられる補助部材が含まれる。
また、矩形の枠組み200を構成する下側の梁202には、図1に図示された形態では、鉄筋コンクリート基礎230の上に設置された土台221の上面に、床合板222や下枠223などと称される補助部材が取り付けられている。このように矩形の枠組み200の下側の部材は、土台221に限らず、かかる土台221の上面に取り付けられた床合板222や下枠223などの補助部材が含まれる。図1に示す形態では、制震装置100を取り付ける部位に合わせて、鉄筋コンクリート基礎230にアンカーボルト231、232が設けられている。なお、図1に示す形態では、建物の1階を構成する構造材で囲まれた矩形の枠組み200に制震装置100が取り付けられている。建物の大きさにもよるが、制震装置100は、建物の1階を構成する構造材で囲まれた複数の矩形の枠組み200に取り付けられていてもよい。制震装置100を取り付ける位置は、かかる部位に限定されない。
〈制震装置〉
制震装置100は、複数の制震ユニット10と、上側伝達部材30と、下側伝達部材50とを備えている。
〈制震ユニット10〉
制震ユニット10は、矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されている。図2は、上側伝達部材30と制震ユニット10とを示す正面図である。図3は、上側伝達部材30と下側伝達部材50とに取り付けられた制震ユニット10の側面図である。図4は、制震ユニット10と上側伝達部材30のIV−IV縦断断面図である。ここでは、制震ユニット10の一例を説明する。ここで例示される制震ユニット10は、図2から図4に示されるように、粘弾性体11、12と、プレート13、14、15とを備えている。
〈プレート13、14、15〉
ここで、プレート13、14、15は、それぞれ所要の剛性を有する鋼板である。プレート13、14は、プレート15を挟んで、プレート15に対向するように配置されている。この実施形態では、プレート13、14は、長辺が両方とも円弧状に膨らんだ曲線で形成された略長方形の鋼板である。プレート13、14は、所要の間隔を開けて対向し、長辺の向きを揃えて平行に配置されている。プレート15は、長方形である。プレート15の長手方向片側は、プレート13とプレート14との間に配置され、プレート13とプレート14とに対向している。プレート15の反対側は、プレート13とプレート14の一方の長辺からはみ出ている。
つまり、プレート15の長手方向の片側は、プレート13とプレート14が対向する領域に介在している。プレート13とプレート14の長手方向の両側は、それぞれプレート15が介在した領域からはみ出ている。プレート13とプレート14のうち、プレート15が重なった領域からはみ出た部位には、ボルト18(図1参照)を挿通するための挿通孔18a(図2参照)が形成されている。また、プレート15の長手方向の反対側はプレート13とプレート14と、プレート15とが重なった領域からはみ出ている。当該領域からはみ出たプレート15の一端には、ボルト19(図1参照)を挿通するための挿通孔19a(図2参照)が形成されている。
<粘弾性体11、12>
粘弾性体11、12は、対向するプレート13、14、15の間に配置されている。この実施形態では、粘弾性体11、12は、それぞれ矩形の平板状に成形されている。粘弾性体11、12は、プレート13、14、15の法線方向から見て、プレート13、14、15が重なった領域内にそれぞれ配置されている。ここで、粘弾性体11は、プレート13とプレート15の間に配置され、それぞれに接着されている。粘弾性体12は、プレート14とプレート15の間に配置され、それぞれに接着されている。粘弾性体11、12は、例えば、高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)で構成されている。粘弾性体11、12と、プレート13、14、15とは、それぞれ加硫接着によって接着されている。
なお、粘弾性体11、12として用いられる高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)には、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム素材(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)のゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮する添加剤としては、例えば、カーボンブラックなど、種々の添加剤が知られている。
〈ヒステリシスループ〉
ここで、制震ユニット10は、プレート13およびプレート14に対してプレート15が平行移動すると、粘弾性体11、12にせん断変形が生じる。このとき、粘弾性体11、12に生じたせん断変位と、せん断荷重との関係から、ヒステリシスループ(実測ヒステリシス曲線)が描かれる。横軸はせん断方向の変位を示し、縦軸はその際のせん断荷重を示している。かかるヒステリシスループによれば、せん断変位の増加につれてせん断荷重が高くなり、粘弾性体11、12の抵抗力が大きくなることが分かる。この粘弾性体11、12は、せん断変形を伴う振動を受けると、一周期毎に、当該ヒステリシスループで囲まれたエネルギに相当するエネルギを吸収し得る。
このように制震ユニット10は、上側伝達部材30に接続される第1取付部(プレート13、14)と、下側伝達部材50に接続される第2取付部(プレート15)と、制震材(粘弾性体11、12)とを備えているとよい。ここで、制震材は、第1取付部と第2取付部との間に配置され、第1取付部と第2取付部との相対変位に対して抗力を生じさせる部材である。
上述した制震ユニット10では、プレート13とプレート14に上側伝達部材30が連結され、プレート15に下側伝達部材50が連結される。これにより、上側伝達部材30と下側伝達部材50とを通じて、建物1000の上側の梁201と下側の梁202(土台)とに生じた相対的なせん断変位が、プレート13、14と、プレート15に伝達される。そして、プレート13、14と、プレート15とに伝達されたせん断変位が、粘弾性体11、12に入力される。粘弾性体11、12はせん断変形しつつ、当該せん断変位に対して所要の抗力を生じさせる。制震ユニット10は、粘弾性体11、12をせん断変形させるのに要するエネルギを吸収することができる。
このように、上述した制震ユニット10では、プレート13、14が、上側伝達部材30を取り付けるための第1取付部になる。プレート15が、下側伝達部材50を取り付けるための第2取付部になる。そして、粘弾性体11、12が制震材として機能する。なお、ここで例示された制震ユニット10は、好適例に過ぎない。ここで提案される発明において、制震ユニット10は、かかる形態に限らず、例えば、ピストンシリンダ型のダンパーでもよい。しかし、制震ユニット10には、装置全体を薄く構成できる点や経年的なメンテナンスの必要が生じにくい点などにおいて、上述したようにプレート状の粘弾性体を一対のプレートで挟んだ形態が好ましい。
〈制震ユニット10の配置〉
ここで提案される制震装置100では、制震ユニット10は、上述した矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されているとよい。図1に示す例では、制震ユニット10は、縦軸領域Bの左右両側に1つずつ配置されている。
〈上側伝達部材30〉
図5は、図1の形態における上側伝達部材30の底面図(矩形領域Aに取り付けられた状態を下から見た図)である。また、上側伝達部材30については、図2に拡大図が示されており、図3に側面図が示されている。図1に示す例では、制震ユニット10は、縦軸領域Bの左右両側に1つずつ配置されている。縦軸領域Bの左右両側の制震ユニット10は、それぞれ上側伝達部材30によって、建物1000の矩形の枠組み200に取り付けられている。上側伝達部材30は、図2に示すように、第1基部31と、第1被取付部32とを備えている。
〈第1基部31〉
第1基部31は、図1に示すように、矩形領域Aの上側面に沿って配置されている。この実施形態では、第1基部31は、図1に示すように、制震ユニット10のプレート13、14よりも長い略長方形の板状の部材である。第1基部31の両側部には、図5に示すように、建物1000の矩形の枠組み200を構成する上側の部材(図1に示す例では、上側の梁201)に取り付けるボルト孔31aが形成されている。この実施形態では、第1基部31は、ビスあるいはラグスクリューボルト235によって上側の梁201に固定されている。
〈第1被取付部32〉
第1被取付部32は、複数の制震ユニット10の第1取付部(この実施形態では、プレート13、14)に取り付けられる部位である。この実施形態では、第1被取付部32は、第1基部31から下方に延びた取付片32a、32bで構成されている。取付片32a、32bは、矩形領域Aの上側面の左右横方向に沿って予め定められた間隔を空けて配置されている。取付片32a、32bの間隔は、図2に示すように、制震ユニット10のプレート15および粘弾性体11、12が収まり、かつ、プレート13、14の長さ方向の両側部に取付片32a、32bが取り付けられるように設定されている。取付片32a、32bの先端部には、ボルト18(図3参照)を挿通させるためのボス32a1、32b1が設けられている。ボス32a1、32bは、プレート13、14の間隙に応じた長さを有しており、プレート13、14間に配置され、プレート13、14の間隔を維持するスペーサとしての機能を有する。
〈下側伝達部材50〉
縦軸領域Bの左右両側の制震ユニット10は、それぞれ下側伝達部材50によって、建物1000の矩形の枠組み200を構成する下側の部材(図1に示す例では、下側の梁202)に取り付けられている。下側伝達部材50は、第2基部51と、第2被取付部52とを備えている。この実施形態では、下側伝達部材50は、第2基部51と、第2被取付部52との間に中間材70を備えている。この実施形態では、縦軸領域Bの左右両側に、第2基部51と第2被取付部52とがそれぞれ設けられている。
〈第2基部51〉
第2基部51は、矩形領域Aの下側面に沿って配置されている。この実施形態では、第2基部51は、図1に示すように、建物1000の矩形の枠組み200を構成する下側の部材(図1に示す例では、下側の梁202)に取り付けられる。第2基部51には、後述する中間材70の下端部70aが取り付けられる。図6は、図1における右側の第2基部51を拡大した正面図である。この実施形態では、第2基部51は、鋼板を折り曲げた部材であり、下側の梁202に取り付けられるベースプレート51aと、矩形領域Aの厚さ方向の両側においてベースプレート51aから折り曲げられて上方に立ち上がった取付プレート51bとを備えている。
図6では正面側の取付プレート51bが図示されているが、厚さ方向において、中間材70の下端部70aを挟むように背面側にも取付プレート51bが立ち上がっている。そして、中間材70の下端部70aは、ベースプレート51aから矩形領域Aの正面側と背面側に立ち上がった一対のプレート51b、51bに挟まれ、当該一対のプレート51b、51bに溶接されている。かかる第2基部51は、鉄筋コンクリート基礎230に設けられたアンカーボルト231、232に固定されている。また、図6に示す例では、第2基部51は、さらにビスあるいはラグスクリューボルト236によって、下側の梁202に固定されている。
〈第2被取付部52〉
第2被取付部52は、図3に示すように、複数の制震ユニット10の第2取付部(プレート15)に取り付けられる部位である。第2被取付部52は、所要の剛性を有する鋼板を折り曲げた部材である。第2被取付部52の一端には、プレート15を接続する接続部52aが設けられており、他端には、中間材70の上端部70bを取り付ける接続部52bが設けられている。ここでは、第2被取付部52について、一例を示しているに過ぎず、第2被取付部52の構造は、図3の形態に限定されない。
図1に示すように、ここで提案される制震装置100では、上側伝達部材30の第1基部31と第1被取付部32、および、下側伝達部材50の第2基部51と第2被取付部52は、それぞれ縦軸領域Bの左右両側に配置されている。また、制震ユニット10についても、縦軸領域Bの左右両側に配置されている。
〈中間材70〉
この実施形態では、下側伝達部材50は、中間材70を備えている。中間材70は、下側伝達部材50の第2基部51と第2被取付部52とを接続している。そして、中間材70は、矩形領域Aのうち縦軸領域Bを一箇所において横切っている。
この実施形態では、中間材70は、縦軸領域Bの左右両側に配置された下側伝達部材50の第2基部51と第2被取付部52とを接続している。中間材70は、ブレース材71a、71bと、ブレース材72a、72bとを備えている。ブレース材71aは、縦軸領域Bに対する左側において、上下縦方向に沿って延び、第2基部51と第2被取付部52とを接続している。ブレース材71bは、縦軸領域Bに対する右側において、上下縦方向に沿って延び、第2基部51と第2被取付部52とを接続している。ブレース材72aは、矩形領域Aに対して斜めに延びて縦軸領域Bの左側の第2基部51と右側の第2被取付部52とを接続している。ブレース材72bは、矩形領域Aに対して斜めに延びて縦軸領域Bの右側の第2基部51と左側の第2被取付部52とを接続している。
この実施形態では、中間材70は、縦軸領域Bを一箇所において横切っている。つまり、中間材70のうち矩形領域Aに対して斜めに延びたブレース材72a、72bは、縦軸領域Bの上下方向の中間部の一箇所において交わっている。当該交わった部位72cが、縦軸領域Bの一箇所を横切っている。図7は、制震装置100が配置された矩形の枠組み200のVII−VII縦断側面図である。つまり、図7は、縦軸領域Bに配置される間柱205の側面図を示している。間柱205の中間部の一箇所に、欠き込み205aが設けられている。中間材70のブレース材72a、72bは、当該欠き込み205aを通して設けられている。この実施形態では、間柱205の欠き込み205aは、ブレース材72a、72bが交わった部位72cが挿通されるのに所要の大きさを有している。また、欠き込み205aには、蓋材205bが設けられている。なお、この実施形態では、中間材70は、縦軸領域Bの上下方向の中間部において縦軸領域Bを一箇所において横切っており、当該縦軸領域Bの上下方向の中間部において間柱205に欠き込み205aが形成されている。中間材70が、縦軸領域Bを横切る位置および間柱205に欠き込み205aが形成される位置は、当該縦軸領域Bの上下方向の中間部に限定されない。
また、この実施形態では、上側伝達部材30に中間材70がなく、下側伝達部材50に中間材70が設けられている。このように中間材70は上側伝達部材30に設けられてもよい。例えば、図1の制震装置100は、上下を逆さにして矩形の枠組み200に取り付けられるように改変してもよい。この場合、図8は、改変例としての制震装置100Aを示す正面図である。図8で示された制震装置100Aは、図1の形態で上側伝達部材30に相当する部材を下側伝達部材50Aとし、図1の形態で下側伝達部材50に相当する部材を上側伝達部材30Aとして、矩形の枠組み200に取り付けたものである。
図8に示す形態では、下側伝達部材50Aの第2基部51Aは、矩形の枠組み200の下側の梁202に取り付けられている。図8に示す形態では、第2基部51Aは、アンカーボルト231〜234に取り付けられている。下側伝達部材50Aの第2基部51Aから上方に延びた第2被取付部52Aには、制震ユニット10の一方の取付部(プレート13、14(図2参照))がボルト18によって取り付けられている。
上側伝達部材30Aの第1基部31Aは、矩形の枠組み200の上側の梁201に取り付けられている。第1基部31Aから下方に延びた中間材70Aの先端に設けられた第1被取付部32Aは、制震ユニット10の他方の取付部(プレート15(図2参照)にボルト19によって取り付けられている。
ここで、中間材70Aは、縦軸領域Bの左右両側に配置された上側伝達部材30Aの第1基部31Aと第1被取付部32Aとを接続している。中間材70Aは、ブレース材71a、71bと、ブレース材72a、72bとを備えている。ブレース材71aは、縦軸領域Bに対する左側において、上下縦方向に沿って延び、第1基部31Aと第1被取付部32Aとを接続している。ブレース材71bは、縦軸領域Bに対する右側において、上下縦方向に沿って延び、第1基部31Aと第1被取付部32Aとを接続している。ブレース材72aは、矩形領域Aに対して斜めに延びて縦軸領域Bの左側の第1基部31Aと右側の第1被取付部32Aとを接続している。ブレース材72bは、矩形領域Aに対して斜めに延びて縦軸領域Bの右側の第1基部31Aと左側の第1被取付部32Aとを接続している。左右の第1基部31Aは、ビスあるいはラグスクリューボルト235によって上側の梁材22に固定されている。
この実施形態では、中間材70Aは、縦軸領域Bを一箇所において横切っている。つまり、中間材70Aのうち矩形領域Aに対して斜めに延びたブレース材72a、72bは、縦軸領域Bの上下方向の中間部の一箇所において交わっている。間柱205には、ブレース材72a、72bが交わった部位72cが配置される部位に、欠き込み205aが形成されている。このように、中間材70Aは、上側伝達部材に設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、制震ユニット10は、矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側に1つずつ配置されているが、制震ユニット10は、矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側にそれぞれ複数配置されていてもよい。つまり、ここで提案される制震装置100は、制震ユニット10は、矩形領域A内において、縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されているとよい。
また、上側伝達部材30Aの第1基部31Aと第1被取付部32A、および、下側伝達部材50Aの第2基部51Aと第2被取付部52Aは、それぞれ縦軸領域Bの左右両側に配置されているとよい。そして、上側伝達部材30Aの第1基部31Aと第1被取付部32A、または、下側伝達部材50Aの第2基部51Aと第2被取付部52Aのうち何れか一方を接続する中間材70Aが設けられているとよい。中間材70Aは、縦軸領域Bを一箇所において横切っているとよい。かかる制震装置100Aによれば、縦軸領域Bに配置される間柱205に形成される欠き込みを一箇所にすることができる。
次に、他の形態を説明する。図9は、他の形態に係る制震装置100Bを示す正面図である。図10は、制震装置100BのX−X縦断側面図である。
ここで、図9に示された例では、中間材90は、下側伝達部材50Bに設けられている。中間材90は、ブレース材91a、91bと、ブレース材92a〜92dと、中間プレート90cと、横桟93a、93bとを備えている。中間プレート90cは、縦軸領域Bにおいて上下縦方向の中間部に配置されている。
ブレース材91aは、縦軸領域Bに対する左側において、上下縦方向に沿って延び、第2基部51Bと第2被取付部52Bとに接続されている。ブレース材91bは、縦軸領域Bに対する右側において、上下縦方向に沿って延び、第2基部51Bと第2被取付部52Bとに接続されている。ブレース材92aは、矩形領域Aに対して斜めに延びて左側の第2基部51Bと中間プレート90cとに接続されている。ブレース材92bは、矩形領域Aに対して斜めに延びて右側の第2被取付部52Bと中間プレート90cとに接続されている。ブレース材92cは、矩形領域Aに対して斜めに延びて右側の第2基部51Bと中間プレート90cとに接続されている。ブレース材92dは、矩形領域Aに対して斜めに延びて左側の第2被取付部52Bと中間プレート90cとに接続されている。横桟93aは、左右横方向に延びて左側のブレース材91aと中間プレート90cとに接続されている。横桟93bは、左右横方向に延びて右側のブレース材91bと中間プレート90cとに接続されている。
中間プレート90cと、ブレース材91a、91bと、ブレース材92a〜92dと、横桟93a、93bとは、この実施形態では、溶接されている。中間プレート90cと、ブレース材91a、91bと、ブレース材92a〜92dと、横桟93a、93bとの接続は、溶接に限らず、例えば、ボルトで接続してもよい。なお、横桟93a、93bを設けることによって、ブレース材91a、91bの座屈耐力を向上させることができ、この実施形態では、下側伝達部材50Bの剛性を高くできる。
図9および図10に示す形態では、中間材90が、縦軸領域Bを横切った箇所を、中間プレート90cにしている。この場合、間柱205に対する欠き込み205aを小さくできる。図10に示すように、縦軸領域Bを横切る箇所に設けられた中間プレート90cは、矩形領域Aの法線方向の片側に偏って配置されているとよい。この場合、間柱205に形成された欠き込み205aに装着されていた蓋材205b(図7参照)が不要になる。また、中間材90の中間プレート90cの厚さは、より好適には、縦軸領域Bの厚さの1/4以下であるとよい。この場合、間柱205に形成する欠き込み205aを浅くできる。かかる観点において、中間プレート90cは、例えば、間柱205の厚さの1/4以下であるとよい。例えば、中間プレート90cの厚さは、22mm以下であるとよい。
特に、枠組壁工法への適用では、例えば、耐力壁が構成される枠組みに矩形領域Aが設定され、たて枠が配置される領域に縦軸領域Bが設定される。ここで、枠組壁工法で、法令上の「耐力壁」と扱われるためには、たて枠に形成する欠き込みは、たて枠に対して一箇所で、かつ、欠き込みの深さは、たて枠の厚さの1/4以下であるとよい。ここで提案される制震装置100によれば、たて枠が配置される縦軸領域Bの厚さが、枠組壁工法の一般的なモジュールである90mmである場合には、制震装置100の中間材90の中間プレート90cの厚さを22mm以下とするとよい。この場合、制震装置100の中間材90の中間プレート90cの厚さを22mm以下にすることによって、たて枠に形成する欠き込みの深さを、たて枠の厚さ(90mm)の1/4以下(例えば、22mm以下)にできる。このため、ここで提案される制震装置100が取り付けられた壁は、枠組壁工法において法令上の「耐力壁」としても扱われうる。
間柱205を横切る箇所に設けられる中間プレート90cは、薄ければ薄いほど、間柱205に形成される欠き込みを浅くできる。中間プレート90cは、地震時に、上側の梁201と、下側の梁202との相対的な変位を、制震ユニット10に伝達しうるのに要する、所要の剛性を備えているとよい。かかる観点において、所要の剛性が確保されていれば、中間プレート90cの厚さは、例えば、18mm程度としてもよく、また15mm程度としてもよい。また、中間プレート90cは、上側伝達部材30または下側伝達部材50の中間材90としての所要の剛性(耐力)を備えているとよい。ここでは、中間プレート90cは、強度の点から所要の厚さを備えていれば良い。かかる観点において、中間プレート90cの厚さは、例えば、一般構造鋼板SS400の鋼板であれば、4.5mm以上、より好ましくは5mm以上、より好ましくは、7mm以上であるとよい。なお、中間プレート90cに用いられる鋼板は、一般構造鋼板SS400に限らず種々の鋼板を採用できるが、中間プレート90c自体を薄くし、間柱205に形成する欠き込みを小さくするべく、所要の剛性を備えた鋼板を採用するとよい。
以上、ここで提案される制震装置100を種々説明したが、ここで提案される制震装置100は、上述した実施の形態に限定されず種々の変更が可能である。
例えば、制震ユニット10の構造、上側伝達部材30や下側伝達部材50の構造、中間材や中間プレートの形状などは、その機能を阻害されない範囲において種々の形状を採用できる。
また、図11は、図1および図3に示された制震装置100の第2被取付部52の変形例を示す側面図である。第2被取付部52は、図11に示すように、単純な平板であってもよい。この場合、第2被取付部52の一端には、プレート15を接続する接続部52aが設けられており、他端には、中間材70の上端部70bを取り付ける接続部52bが設けられている。図11の変形例では、第2被取付部52の一端の接続部52aには、ボルト挿通孔が形成されている。第2被取付部52の一端の接続部52aは、プレート15に重ねられ、ボルト挿通孔に挿通されたボルト19とナットとによってプレート15に接続されている。第2被取付部52の一端の接続部52bは、中間材70の上端部70bに重ねられて、中間材70の上端部70bに溶接されている。ここでは、第2被取付部52について、変形例を示しているが、第2被取付部52の構造は、かかる図11の形態にも限定されない。
図12は、図1に示された制震装置100における第2基部51の変形例を示す正面図である。図12に示された形態では、第2基部51は、ベースプレート51aと、取付プレート51b1〜51b3とを備えている。ブレース材71b、72bは、ベースプレート51aに当たるように立てられている。ブレース材71b、72bは、ベースプレート51aに対して、予め定められた角度で配置されており、ブレース材71b、72bの間には、間隙が形成されている。
取付プレート51b1は、ベースプレート51aに対して立てられたブレース材71b、72bの間隙に合致した平面形状を有している。取付プレート51b1は、ブレース材71b、72bの間隙に配置されて、ベースプレート51aと、ブレース材71b、72bとにそれぞれ溶接されている。取付プレート51b2は、ベースプレート51aの上面とブレース材71bの側面とに合致する平面形状を備えている。取付プレート51b2は、ブレース材71bの横においてベースプレート51aに対して立てられ、ベースプレート51aとブレース材71bとにそれぞれ溶接されている。取付プレート51b3は、ベースプレート51aとブレース材72bとに合致する平面形状を備えている。取付プレート51b3は、ブレース材72bの横においてベースプレート51aに対して立てられ、ベースプレート51aとブレース材72bとにそれぞれ溶接されている。図12中で矢印wが指し示す部位は、取付プレート51b1〜51b3と、ベースプレート51aとブレース材71b、72bとの溶接箇所を示している。
図12に示された形態では、第2基部51は、取付プレート51b1〜取付プレート51b3によって、ベースプレート51aに対してブレース材71b、72bが固定されている。図12に示された第2基部51の形態では、ベースプレート51aと取付プレート51b1〜取付プレート51b3がそれぞれ鋼板を予め定められた平面形状に加工して、溶接するとよい。このため、第2基部51の作成が容易になる。また、かかる構造によれば、ブレース材71b、72bの前面および背面にベースプレート51aが折れ曲がって延びていないので、当該第2基部51の厚さを薄くできる。このように、第2基部51の構造についても種々の変更が可能である。
10 制震ユニット
11、12 粘弾性体
13、14、15 プレート
18 ボルト
18a 挿通孔
19 ボルト
19a 挿通孔
30、30A 上側伝達部材
31、31A 第1基部
32、32A 第1被取付部
50、50A、50B 下側伝達部材
51、51A、51B 第2基部
52、52A、52B 第2被取付部
70、70A 中間材
70a 下端部
70b 上端部
71a、71b ブレース材
72a、72b ブレース材
72c ブレース材72a、72bが交わった部位
90 中間材
90c 中間プレート
91a、91b ブレース材
92a〜92d ブレース材
93a、93b 横桟
100、100A、100B 制震装置
200 建物
201 上側の梁
202 下側の梁
203、204 柱
205 間柱
205a 欠き込み
205b 蓋材
230 鉄筋コンクリート基礎
231〜234 アンカーボルト
235、236 ビス、ラグスクリューボルト
1000 建物
A 矩形領域
B 縦軸領域

Claims (6)

  1. 仮想の矩形領域Aに収まる制震装置であって、
    前記矩形領域Aは、
    上下縦方向に沿って設定されており、
    左右横方向の中間部に、予め定められた幅で前記上下縦方向に沿って縦軸領域Bが設定されており、かつ、
    前記上下縦方向、前記左右横方向および法線方向に予め定められた大きさを有しており、
    前記制震装置は、
    複数の制震ユニットと、
    上側伝達部材と、
    下側伝達部材と
    を備え、
    前記制震ユニットは、
    前記矩形領域A内において、前記縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されており、かつ、
    前記上側伝達部材に接続される第1取付部と、
    前記下側伝達部材に接続される第2取付部と、
    前記第1取付部と前記第2取付部との間に配置され、前記第1取付部と前記第2取付部との相対変位に対して抗力を生じさせる制震材と
    を備え、
    前記上側伝達部材は、
    前記矩形領域Aの上側面に沿って配置された第1基部と、
    前記複数の制震ユニットの前記第1取付部に取り付けられる第1被取付部と
    を備え、
    前記下側伝達部材は、
    前記矩形領域Aの下側面に沿って配置された第2基部と、
    前記複数の制震ユニットの前記第2取付部に取り付けられる第2被取付部と
    を備え、
    前記第1基部と前記第1被取付部、および、前記第2基部と前記第2被取付部は、それぞれ前記縦軸領域Bの左右両側に配置されており、

    前記上側伝達部材の前記第1基部と前記第1被取付部、または、前記下側伝達部材の前記第2基部と前記第2被取付部、を接続する中間材が設けられており、
    ここで、中間材は、
    前記縦軸領域Bに対する左側において、上下縦方向に沿って延びた第1のブレース材と、
    前記縦軸領域Bに対する右側において、上下縦方向に沿って延びた第2のブレース材と、
    矩形領域Aに対して斜めに延びた第3のブレース材と、
    矩形領域Aに対して斜めに延びた第4のブレース材と
    を備え、
    前記第3のブレース材と第4のブレース材は、前記縦軸領域Bを一箇所において横切っており、かつ、前記縦軸領域Bを横切る部位で一体となって交わっている、
    制震装置。
  2. 仮想の矩形領域Aに収まる制震装置であって、
    前記矩形領域Aは、
    上下縦方向に沿って設定されており、
    左右横方向の中間部に、予め定められた幅で前記上下縦方向に沿って縦軸領域Bが設定されており、かつ、
    前記上下縦方向、前記左右横方向および法線方向に予め定められた大きさを有しており、
    前記制震装置は、
    複数の制震ユニットと、
    上側伝達部材と、
    下側伝達部材と
    を備え、
    前記制震ユニットは、
    前記矩形領域A内において、前記縦軸領域Bの左右両側に少なくとも1つずつ配置されており、かつ、
    前記上側伝達部材に接続される第1取付部と、
    前記下側伝達部材に接続される第2取付部と、
    前記第1取付部と前記第2取付部との間に配置され、前記第1取付部と前記第2取付部との相対変位に対して抗力を生じさせる制震材と
    を備え、
    前記上側伝達部材は、
    前記矩形領域Aの上側面に沿って配置された第1基部と、
    前記複数の制震ユニットの前記第1取付部に取り付けられる第1被取付部と
    を備え、
    前記下側伝達部材は、
    前記矩形領域Aの下側面に沿って配置された第2基部と、
    前記複数の制震ユニットの前記第2取付部に取り付けられる第2被取付部と
    を備え、
    前記第1基部と前記第1被取付部、および、前記第2基部と前記第2被取付部は、それぞれ前記縦軸領域Bの左右両側に配置されており、
    前記上側伝達部材の前記第1基部と前記第1被取付部、または、前記下側伝達部材の前記第2基部と前記第2被取付部、を接続する中間材が設けられており、
    当該中間材は、前記縦軸領域Bを一箇所において横切っており、かつ、当該縦軸領域Bを横切る部位に前記矩形領域Aの法線方向に直交するように配置された中間プレートを備えている、
    制震装置。
  3. 前記中間プレートは、前記矩形領域の法線方向の片側に偏って配置されている、請求項に記載された制震装置。
  4. 前記中間プレートの厚さは、前記縦軸領域Bの厚さの1/4以下である、請求項2または3に記載された制震装置。
  5. 前記縦軸領域Bの左側で、前記第1基部と前記2基部とうち一方の基部と、前記中間プレートとを接続する第1ブレース材と、
    前記縦軸領域Bの左側で、前記第1被取付部と前記2被取付部とのうち一方の被取付部と、前記中間プレートとを接続する第2ブレース材と、
    前記縦軸領域Bの右側で、前記第1基部と前記2基部とのうち一方の基部と、前記中間プレートとを接続する第3ブレース材と、
    前記縦軸領域Bの右側で、前記第1被取付部と前記2被取付部とのうち一方の被取付部と、前記中間プレートとを接続する第4ブレース材と
    を備えた、
    請求項2から4までの何れか一項に記載された制震装置。
  6. 請求項1からまでの何れか一項に記載された制震装置が取り付けられた建物。
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