JP6251062B2 - スリットノズル洗浄装置及びワーク用塗布装置 - Google Patents

スリットノズル洗浄装置及びワーク用塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、塗布液をワークに塗布するスリットノズルに付着した塗布液をスクレーパで掻き取って洗浄するスリットノズル洗浄装置、及び該スリットノズル洗浄装置を備えるワーク用塗布装置に関する。
従来、例えばガラス基板(ワーク)にレジスト液(塗布液)をスリットノズルから塗布する基板用塗布装置が知られている。基板用塗布装置は、スリットノズルのスリット方向に直交する方向にガラス基板を搬送しつつレジスト液を塗布することにより、ガラス基板上に塗布膜を形成する。ただし、基板用塗布装置は、スリットノズルがスリット方向と直交する方向に移動する場合もある。
このような基板用塗布装置において、スリットノズルのスリット方向に延在する側面に付着した塗布液を取り除いて、スリットノズルを洗浄することがある。
例えば、特許文献1には、ゴムからなる平板状のスクレーパを、スリットノズルの先端及び側面に当接させながら、移動機構が当該スクレーパを保持する保持部材を移動させることにより、塗布液を掻き取る(取り除く)スリットノズル洗浄機構が記載されている。より具体的に、図を用いてスリットノズル洗浄機構について説明する。図8(A)は、従来のスリットノズルの洗浄を説明するための図であり、図8(B)は、A−A断面図であり、図8(C)は、B−B断面図である。なお、図8(A)において、スクレーパ810は、時刻tに従って移動している。
スクレーパ810(t)は、移動機構によってスリットノズルに向かって移動している。スクレーパ810(t+1)は、図8(B)に示すように、スリットノズルの側面に押し付けられたまま移動する。これにより、スクレーパ810(t+1)は、移動しながらスリットノズルの側面に付着した塗布液を掻き取る。スリットノズルは、スクレーパ810(t+2)がスリットノズルの側面の端部まで移動すると、上方の退避位置に移動する。その後、スクレーパ810は、逆方向に移動して元の位置(スクレーパ810(t)の位置)に戻る。
スクレーパ810(t)の位置とスリットノズルの位置との間には、衝突緩衝部材801が配置されている。衝突緩衝部材801は、図8(C)に示すように、スリットノズルの側面に略平行な緩衝面802を2つ備えている。緩衝面802は、端部803がスリットノズルの側面に近接するように配置されている。緩衝面802は、スリットノズルの側面に近づくにつれて、すなわち端部803に近づくにつれて、スリットノズルの側面と面一になるように配置されている。
このような構成により、スクレーパ810(t)は、移動するにつれて衝突緩衝部材801の緩衝面802に徐々に押し付けられる。その結果、スクレーパ810は、端部803で緩衝面802がスリットノズルの側面と面一となるため、スリットノズルの側面の縁との衝突が緩衝される。
特開2004−55607号公報
しかしながら、スクレーパ810は、スリットノズル洗浄後にスリットノズルが退避位置に移動すると、押し付けられることによって収縮していた形状が弾力によってスリットを通る鉛直面(図8(C)に示す)の方向に戻る。そして、スクレーパ810は、形状が戻った状態で、元の位置(スクレーパ810(t)の位置)に戻ると、衝突緩衝部材801の端部803に強く衝突してしまう。これにより、スクレーパ810が破損したり、スクレーパ810の移動機構に影響が出たりする。
スクレーパ810が元の位置に戻る際の衝突を最小限に抑えるために、例えば衝突緩衝部材801をより上方に配置したり、スリットノズルを通る鉛直面に緩衝面802を近づけて配置したりすると、衝突緩衝部材801の端部803がスリットノズルの側面と面一とならず、スクレーパ810はスリットノズルの側面の縁に強く衝突してしまう。
そこで、本発明は、上述の従来の問題に鑑みてなされたものであり、破損しにくいスリットノズル洗浄装置、及び該スリットノズル洗浄装置を備えたワーク用塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、塗布液をワークに塗布するスリットノズルを洗浄するスリットノズル洗浄装置であって、前記スリットノズルの側面に付着した前記塗布液を掻き取るスクレーパと、前記スリットノズルのスリット方向に沿って前記スクレーパを移動させる移動機構と、前記スリットノズルの側面の縁に近接配置され、緩衝面で前記スクレーパと前記縁との衝突を緩衝する衝突緩衝部材と、前記衝突緩衝部材を傾動させる傾動機構と、を備える。
そして、前記衝突緩衝部材は、傾動により、前記緩衝面の前記縁側の端部が前記側面と面一になる状態、及び前記端部が持ち上がる状態となる。
衝突緩衝部材の緩衝面の前記縁側の端部が前記側面と面一となる平行状態になると、スクレーパは、スリットノズルに向かって移動する際に緩衝面に徐々に押し付けられるため、スリットノズルの縁との衝突が緩衝される。衝突緩衝部材が傾動してスリットノズルの縁側の端部が持ち上がる傾斜状態になると、スクレーパは、スリットノズル洗浄後に、スリットノズル側から衝突緩衝部材に向かって移動する際に当該端部が持ち上がっているため、当該端部に衝突せず、徐々に緩衝面に押し付けられる。この押し付ける力によって、衝突緩衝部材は、再び平行状態となるように傾動する。傾動によってスクレーパが衝突緩衝部材を押し付ける力が分散されるため、スクレーパと衝突緩衝部材との衝突も緩衝される。
以上のように、本発明のスリットノズル洗浄装置は、スクレーパがスリットノズルに向かって移動する際及びスリットノズル洗浄後に衝突緩衝部材に向かって移動する際に、スクレーパとスリットノズル及び衝突緩衝部材との衝突が緩衝されることにより、スクレーパの破損及び移動機構への影響を防止することができる。
また、前記傾動機構は、前記スリット方向に直交しかつ水平面に平行な回転軸で前記衝突緩衝部材を回転させて傾動させ、前記衝突緩衝部材は、前記回転軸の軸方向から視て前記端部側が前記端部側の反対側より軽く、前記スリットノズルからの下方への押圧力がかかる押圧部を前記端部側に備えてもよい。
この態様では、衝突緩衝部材は、回転軸で回転することにより、傾動する。衝突緩衝部材は、自重によって傾斜状態となる。また、衝突緩衝部材は、スリットノズルの下降を利用して回転し、平行状態となる。従って、スリットノズル洗浄装置は、回転軸を回転させるモータ等の駆動源を備える必要がない。
また、前記衝突緩衝部材は、前記端部側と反対側の下部に切欠面を有してもよい。スクレーパがスリットノズル洗浄後にスリットノズル側から衝突緩衝部材に向かって移動すると、スクレーパからの押し付ける力は、特に当該下部にかかる。この態様では、スクレーパからの力がかかりやすい部分を切り欠いているため、スリットノズル洗浄装置は、スリットノズル洗浄後にスクレーパがスリットノズル側から衝突緩衝部材に向かって移動する際に、衝突緩衝部材との衝突をより緩衝させる。
また、本発明は、スリットノズル洗浄装置に限らず、上述のスリットノズル洗浄装置と、前記ワークと前記スリットノズルとを相対的に移動させる搬送機構と、前記スリットノズルから前記塗布液を供給する塗布液供給機構と、を備えたワーク用塗布装置であってもよい。
この発明によると、スクレーパとスリットノズルの側面の縁との衝突を最小限に抑えるように衝突緩衝部材の配置が調整されても、スリットノズル洗浄後にスクレーパがスリットノズル側から衝突緩衝部材に向かって移動する際に、衝突緩衝部材を端部が持ち上がるように傾動させるため、スクレーパと衝突緩衝部材の端部との衝突も緩衝される。
本実施形態に係る基板用塗布装置の上面図である。 本実施形態に係る基板用塗布装置の側面図である。 衝突緩衝部材及びスリットノズルの斜視図である。 (A)は、衝突緩衝部材の側面図であり、(B)は、衝突緩衝部材の上面図である。 (A)は、スリットノズルの下降中における傾斜状態の衝突緩衝部材の側面図であり、(B)は、スリットノズル下降後における平行状態の衝突緩衝部材の側面図である。 (A)は、スリットノズル上昇後における傾斜状態の衝突緩衝部材の側面図であり、(B)は、スクレーパの戻り移動中における平行状態の衝突緩衝部材の側面図である。 (A)は、変形例に係る衝突緩衝部材の平行状態の側面図であり、(B)は、変形例に係る衝突緩衝部材の平行状態の下面図である。 (A)は、従来のスリットノズルの洗浄を説明するための図であり、(B)は、A−A断面図であり、(C)は、B−B断面図である
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る基板用塗布装置10は、メインフレーム1、サブフレーム2、上流側コンベア3、中間コンベア4、下流側コンベア5、スリットノズル6、スリットノズル洗浄機構8、及びコントローラ部100を備えている。
コントローラ部100は、メインフレーム1に接続されている。コントローラ部100は、メインフレーム1及びサブフレーム2の各駆動部品の動作、並びにスリットノズル6からの塗布液の供給を制御する。また、コントローラ部100は、スリットノズル洗浄機構8の各駆動部品の動作を制御する。
メインフレーム1は、上面にサブフレーム2を保持している。上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、それぞれレール(不図示)によってメインフレーム1の上方に保持されている。また、メインフレーム1は、保持部材6Aを介してスリットノズル6を中間コンベア4の上方に保持している。
スリットノズル6は、保持部材6Aの駆動部(不図示)によって、中間コンベア4の上方の吐出位置及び退避位置の間で昇降する。退避位置は、吐出位置より上方の位置である。図2に示すように、スリットノズル6は、基板用塗布装置10を側面視すると、先端が絞り込まれた形状からなる。スリットノズル6は、当該先端で開放されたスリットからレ塗布液を吐出する。塗布液としては、例えば、レジスト液及びインクが利用可能である。
上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、それぞれ複数のローラ31,41,51を備えている。ローラ31,41,51は、モータ(不図示)からの駆動力によって回転する。すると、上流側コンベア3、中間コンベア4、及び下流側コンベア5は、ガラス基板を上流側から下流側に向けて直線状に搬送する。ただし、基板用塗布装置10は、ガラス基板とスリットノズル6が相対的に移動すればよく、例えばガラス基板を固定してスリットノズル6をスリット方向と直交する方向に移動させる態様であっても構わない。また、ガラス基板の搬送は、コンベアではなく、ベルト又はチェーン等の機構によって実現されてもよい。さらに、基板用塗布装置10は、ガラス基板に限らず、塗布の対象となる膜状の部材(ワーク)を搬送してもよい。
スリットノズル洗浄機構8は、洗浄台80、スクレーパ保持部材81、及び衝突緩衝部材7を備えている。スリットノズル洗浄機構8とコントローラ部100との組は、本発明のスリットノズル洗浄装置に相当する。
洗浄台80は、上面が開放された箱形状であり、サブフレーム2によって保持されている。スクレーパ保持部材81は、洗浄台80の内部に保持されている。洗浄台80は、スクレーパ保持部材81を保持した状態で、中間コンベア4の上方で、基板の搬送方向に平行に往復移動する。
なお、スリットノズル洗浄機構8は、洗浄台80の内部にプライミングローラを備えてもよい。これにより、基板用塗布装置10は、スリットノズル6内の経時劣化したレジスト液をプライミングローラの周面に吐出するプライミング処理を行うことが可能になる。
図2に示すように、スクレーパ保持部材81は、移動機構(不図示)からの駆動力によって、基板の搬送方向と直交する方向のガイド82に沿って洗浄台80の内部で往復移動する。洗浄台80は、退避位置及びスリットノズル洗浄位置で停止する。洗浄台80がスリットノズル洗浄位置で停止すると、スリットノズル6のスリットとガイド82とが同一鉛直面に含まれるようになる。
図2に示すように、スクレーパ保持部材81は、基板用塗布装置10を側面視すると、上面がV字状となっている。スクレーパ保持部材81は、洗浄台80がスリットノズル洗浄位置に移動し、かつスリットノズル6が洗浄位置(ただし、退避位置より下方の位置である。)に降下すると、V字状の上面がスリットノズル6の先端63を構成する側面61,62に近接する。
スクレーパ保持部材81は、V字状の上面に、スクレーパ83及びスクレーパ84を備えている。スクレーパ83及びスクレーパ84は、それぞれ略三角柱の形状の弾性体(例えばゴム)からなる。スクレーパ83及びスクレーパ84は、それぞれ三角柱の側面(保持面)でスクレーパ保持部材81のV字状の面に保持されている。スクレーパ83及びスクレーパ84の保持面と異なる面(当接面)は、スリットノズル6の側面61、及び側面62に略当接する。
スクレーパ保持部材81は、スクレーパ83及びスクレーパ84がスリットノズル6の側面61及び側面62に当接した状態で、コントローラ部100の制御によりガイド82に沿って開始位置900から終了位置901まで洗浄方向に移動する。ただし、洗浄方向は、図1に示す方向と逆方向であってもよい。
このようにスクレーパ83及びスクレーパ84が移動すると、スリットノズル6の側面61,62に付着していたレジスト液が掻き取られる。掻き取られたレジスト液は、洗浄台80の内部に一時的に溜まった後、排出される。ただし、図1及び図2に示すスクレーパ83及びスクレーパ84は例示であり、スリットノズル6の側面61,62に付着していたレジスト液を掻き取れば、どのような形状であっても構わず、例えばスクレーパ83及びスクレーパ84が一体となった形状でもよい。
衝突緩衝部材7は、スクレーパ保持部材81の移動中のスクレーパ83及びスクレーパ84のスリットノズル6への衝突を緩衝するものである。衝突緩衝部材7は、ガイド82の上方に配置されている。衝突緩衝部材7の位置は、洗浄台80がスリットノズル洗浄位置で停止すると、スリットノズル6の位置と開始位置900との間である。
より具体的には、衝突緩衝部材7は、保持部材85及び回転軸86(本発明の傾動機構に相当する。)を介して洗浄台80に保持されている。保持部材85は、洗浄台80に固定されている。回転軸86は、衝突緩衝部材7に軸支されている。回転軸86は、軸方向がスリットノズル6のスリット方向に直交し、かつ水平面に平行である。これにより、衝突緩衝部材7は、回転軸86を中心に回転自在となる。洗浄台80は、衝突緩衝部材7を保持した状態で、中間コンベア4の上方で、基板の搬送方向に平行に往復移動する。
図3に示すように、衝突緩衝部材7は、外側に緩衝面71及び緩衝面72を有している。緩衝面71及び緩衝面72は、それぞれスクレーパ83及びスクレーパ84とスリットノズル6との衝突を緩衝するものである。緩衝面71及び緩衝面72は、それぞれ平面状であり、それぞれ所定の厚みを有する板からなる。
図4(A)に示すように、緩衝面71は、スリットノズル6側に端部73を有している。緩衝面71を構成する板は、端部73側と反対側に近づくにつれて厚みが徐々に薄くなっている。すなわち、緩衝面71は、端部73側と反対側で法線方向と逆方向に極わずかに傾斜している。緩衝面72は、スリットノズル6側に端部(不図示)を有している。緩衝面72を構成する板は、当該端部側と反対側に近づくにつれて厚みが徐々に薄くなっている。すなわち、緩衝面72は、当該端部側と反対側で法線方向と逆方向に極わずかに傾斜している。緩衝面71及び緩衝面72の傾斜は、スリットノズル6の洗浄時にスクレーパ83及びスクレーパ84に徐々に押し付けられるために、設定されている。
図3に示すように、緩衝面71及び緩衝面72は、下方で接合されており、接合部でエッジを形成している。衝突緩衝部材7は、スリット方向に沿って視ると、すなわち、基板用塗布装置10を側面視すると、V字状になっている。衝突緩衝部材7は、スリットノズル6の形状に合わせて当該V字状に形成されている。ただし、当該エッジは、緩衝面71及び緩衝面72の接合によって形成されるに限らず、1枚の板を折り曲げることによって形成されてもよい。
図4(A)及び図4(B)に示すように、衝突緩衝部材7は、スリットノズル6側に押圧部75(図4(B)の薄墨に示す)を備えている。押圧部75は、例えば平面形状であり、水平面に対する当該平面の傾斜角がスリットノズル6の側面64(図3及び図5(A)を参照。)の傾斜角を考慮して形成されている。ただし、押圧部75は、平面形状に限らず、スリットノズル6からの下方向への押圧力がかかればどんな形状でも構わない。
以下、図4(A)に示す衝突緩衝部材7の状態を平行状態と称す。平行状態では、緩衝面71及び緩衝面72の接合部であるエッジは、方向がスリット方向に平行となっている。
回転軸86は、緩衝面71及び緩衝面72で軸支されている。回転軸86は、緩衝面72を構成する板を貫通している。
図5(A)に示すように、回転軸86は、衝突緩衝部材7の重心位置を考慮して位置が設定されており、具体的には衝突緩衝部材7を側面視すると、緩衝面71のうち端部73側に位置が設定されている。同様に、回転軸86は、緩衝面72のうち、スリットノズル6側の端部側の位置に設定されている。これにより、衝突緩衝部材7は、回転軸86を中心として端部73側が端部73側と反対側より軽くなっている。従って、図5(A)の傾斜状態に示すように、衝突緩衝部材7は、スリットノズル洗浄機構8が回転軸86を回転させるモータ等の駆動源を有さなくても、自重で回転している。衝突緩衝部材7の自重による回転によって、緩衝面71の端部73は、持ち上がっている。同様に、衝突緩衝部材7の自重による回転によって、緩衝面72のスリットノズル6側の端部は、持ち上がっている。なお、スリットノズル洗浄機構8は、衝突緩衝部材7の回転範囲を設定するために、ストッパ等を備えてもよい。
衝突緩衝部材7は、洗浄台80がスリットノズル洗浄位置で停止すると、端部73側でスリットノズル6の先端63に近接する。この状態で、図5(A)の白抜き矢印に示す方向にスリットノズル6が降下すると、スリットノズル6の側面64と押圧部75とが接触する。さらに、スリットノズル6が降下すると、押圧部75には、側面64からの下方向の押圧力がかかる。衝突緩衝部材7は、この押圧力によって端部73が下方に移動する方向に回転する。スリットノズル6が洗浄位置まで降下すると、衝突緩衝部材7は、図5(B)に示すように、平行状態となる。衝突緩衝部材7が平行状態になると、緩衝面71は、端部73でスリットノズル6の側面61と面一となる。同様に、緩衝面72は、端部でスリットノズル6の側面62と面一となる。
以上のように、衝突緩衝部材7は、スリットノズル6の下降を利用することにより回転して平行状態となる。衝突緩衝部材7は、平行状態になると、緩衝面71及び緩衝面72がそれぞれスリットノズル6の側面61及び側面62と面一となる。すなわち、衝突緩衝部材7は、スリットノズル6の下降を利用してスリットノズル6の清掃に適した配置及び姿勢となる。従って、スクレーパ83及びスクレーパ84は、スクレーパ保持部材81が開始位置900から終了位置901に移動する最中に、緩衝面71及び緩衝面72に徐々に押し付けられるため、それぞれ衝突緩衝部材7に強く衝突することがない。スクレーパ83及びスクレーパ84は、緩衝面71及び緩衝面72が端部側でスリットノズル6の側面61及び側面62と面一となるため、それぞれ側面61及び側面62の縁(側面64の縁)と衝突することがない。このように、衝突緩衝部材7は、スクレーパ83及びスクレーパ84のスリットノズル6の側面61及び側面62の縁(側面64の縁)との衝突を緩衝する。
スクレーパ保持部材81が終了位置901まで移動してスリットノズル6の洗浄が終わると、スリットノズル6は、退避位置まで上昇する。
図6(A)の傾斜状態に示すように、衝突緩衝部材7は、スリットノズル6が上昇すると、自重により回転することにより、端部73が持ち上がっている。この傾斜状態で、スクレーパ保持部材81は、終了位置901から洗浄方向と逆方向に移動して開始位置900に戻る。スクレーパ83及びスクレーパ84は、衝突緩衝部材7の端部73が持ち上がっているため、スクレーパ保持部材81が開始位置900に戻る際に、端部73と強く衝突することがない。
スクレーパ保持部材81が端部73からさらに開始位置900に向かって移動すると、スクレーパ83及びスクレーパ84は、それぞれ徐々に緩衝面71及び緩衝面72に押し付けられる。スクレーパ83及びスクレーパ84は、特に、それぞれ緩衝面71の下部77及び緩衝面72の下部(不図示)に押し付けられる。基板の搬送方向に沿って視て、スクレーパ83と緩衝面71との当接部が回転軸86より開始位置900側になると、衝突緩衝部材7は、スクレーパ83からの押圧力の上方への分力によって、端部73が下方に移動する方向に回転する。当該上方への分力で衝突緩衝部材7が回転するため、スクレーパ83から緩衝面71に過剰に押圧力かかることがない。同様に、上方への分力で衝突緩衝部材7が回転するため、スクレーパ84から緩衝面72に過剰に押圧力がかかることがない。
このように、衝突緩衝部材7は、スクレーパ保持部材81が開始位置900に戻る駆動力を利用して、回転する。スクレーパ保持部材81の開始位置900への移動に伴って衝突緩衝部材7が回転することにより、スクレーパ83及びスクレーパ84は、それぞれ緩衝面71及び緩衝面72に強く衝突することがない。
以上のように、スクレーパ83及びスクレーパ84は、スクレーパ保持部材81が開始位置900から終了位置901に移動する際も、終了位置901から開始位置900に戻る際も、スリットノズル6の側面61及び側面62の縁(側面64の縁)、並びに衝突緩衝部材7に強く衝突することがない。これにより、スリットノズル洗浄機構8及びコントローラ部100の組は、強い衝突によるスクレーパ83及びスクレーパ84の破損、及びスクレーパ保持部材81を移動させる移動機構への影響を防止することができる。
なお、上述の例は、衝突緩衝部材7は、スリットノズル6からの押圧力及び自重によって回転していたが、モータ等の駆動源が回転軸86を回転させることによって回転しても構わない。回転軸86が駆動源によって回転される場合、衝突緩衝部材7の重心位置によらない軸支位置の設定が可能となる。
また、上述の例では、衝突緩衝部材7は、洗浄台80に固定された保持部材85が回転軸86を軸支することにより保持されていたが、上方から懸架されて保持されても構わない。
また、スリットノズル洗浄機構8は、衝突緩衝部材86を回転させず、平行状態及び傾斜状態に傾動させる態様であっても構わない。例えば、スリットノズル洗浄機構8は、端部73側と端部73の反対側とを交互に上下方向に昇降させることによって、衝突緩衝部材7を傾動させる。
また、衝突緩衝部材7は、緩衝面71及び緩衝面72で下方を覆う中空形状であったが、中空部が埋められた形状であってもよい。また、緩衝面71及び緩衝面72は、平面に限らず、端部でスリットノズル6の側面61及び側面62とそれぞれ面一になれば、それぞれ曲面であってもよい。
また、保持部材85は、洗浄台80に固定されるに限らず、衝突緩衝部材7が適切な洗浄位置に配置されればよく、例えばサブフレーム2に固定されてもよい。
図7(A)及び図7(B)に示すように、変形例に係る衝突緩衝部材7Aは、切欠面78を有す点において衝突緩衝部材7と相違する。衝突緩衝部材7Aは、下部77Aの端部73側と反対側に切欠面78(図7(B)の薄墨に示す)を有している。切欠面78は、基板の搬送方向に沿った軸で水平面から傾斜している。すなわち、衝突緩衝部材7Aは、衝突緩衝部材7の下部77が切欠面78によって切欠けられた形状である。緩衝面71Aは、緩衝面71の端部73と反対側の下部77の角が切欠けられた形状である。緩衝面72Aは、緩衝面72の端部と反対側の下部の角が切欠けられた形状である。
上述のように、スクレーパ保持部材81が開始位置900に戻る際に、衝突緩衝部材7は、スクレーパ83及びスクレーパ84によって特に下部で押さえつけられる。衝突緩衝部材7Aは、スクレーパ83及びスクレーパ84からの押圧力がかかりやすい部分が切欠面78によって切欠けられていることにより、スリットノズル洗浄後にスクレーパ保持部材81が開始位置900に戻る際のスクレーパ83及びスクレーパ84との衝突をより緩衝することができる。
さらに、切欠面78の傾斜及び大きさを調整することにより、スクレーパ83及びスクレーパ84が衝突緩衝部材7Aと全く接触しないようにすることも可能である。これにより、衝突緩衝部材7Aは、スリットノズル6の洗浄後にスクレーパ83及びスクレーパ84に付着した塗布液にも接触することがない。従って、切欠面78の傾斜及び大きさを調整することにより、塗布液付着による衝突緩衝部材7Aの汚染及び劣化が防止される。なお、スクレーパ83及びスクレーパ84は、スリットノズル6の洗浄後に洗浄されるため、再びスリットノズル6を洗浄する際に衝突緩衝部材7Aに塗布液を付着させることがない。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…メインフレーム
2…サブフレーム
3…上流側コンベア
4…中間コンベア
5…下流側コンベア
6…スリットノズル
6A…保持部材
7,7A…衝突緩衝部材
8…スリットノズル洗浄機構
10…基板用塗布装置
31,41,51…ローラ
61,62…側面
63…先端
64…側面
71,71A,72,72A…緩衝面
73…端部
75…押圧部
77,77A…下部
78…切欠面
80…洗浄台
81…スクレーパ保持部材
82…ガイド
83,84…スクレーパ
85…保持部材
86…回転軸
100…コントローラ部
801…衝突緩衝部材
802…緩衝面
803…端部
810…スクレーパ
900…開始位置
901…終了位置

Claims (4)

  1. 塗布液をワークに塗布するスリットノズルを洗浄するスリットノズル洗浄装置であって、
    前記スリットノズルの側面に付着した前記塗布液を掻き取るスクレーパと、
    前記スリットノズルのスリット方向に沿って前記スクレーパを移動させる移動機構と、
    前記スリットノズルの側面の縁に近接配置され、緩衝面で前記スクレーパと前記縁との衝突を緩衝する衝突緩衝部材と、
    前記衝突緩衝部材を傾動させる傾動機構と、
    を備え、
    前記衝突緩衝部材は、傾動により、前記緩衝面の前記縁側の端部が前記側面と面一になる状態、及び前記端部が持ち上がる状態となる、
    スリットノズル洗浄装置。
  2. 前記傾動機構は、前記スリット方向に直交しかつ水平面に平行な回転軸で前記衝突緩衝部材を回転させて傾動させ、
    前記衝突緩衝部材は、
    前記回転軸の軸方向から視て前記端部側が前記端部側の反対側より軽く、
    前記スリットノズルからの下方への押圧力がかかる押圧部を前記端部側に備える、
    請求項1に記載のスリットノズル洗浄装置。
  3. 前記衝突緩衝部材は、前記端部側と反対側の下部に切欠面を有す、
    請求項1又は2に記載のスリットノズル洗浄装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のスリットノズル洗浄装置と、
    前記ワークと前記スリットノズルとを相対的に移動させる搬送機構と、
    前記スリットノズルから前記塗布液を供給する塗布液供給機構と、
    を備えたワーク用塗布装置。
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