JP6250475B2 - Ni基合金フラックス入りワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、9%Ni鋼、Ni基合金、高耐食オーステナイト系ステンレス鋼等の溶接において使用されるNi基合金フラックス入りワイヤに関する。
Ni基合金を成分とする溶接材料は、例えば、化学プラントや石油関連設備等の構造部材として使用されるNi基合金や高耐食オーステナイト系ステンレス鋼等の溶接に用いられている。あるいは、Ni基合金を成分とする溶接材料は、LNG、液体窒素、また液体酸素などの貯蔵タンク等の構造部材として使用される9%Ni鋼等の溶接に用いられている。
近年、Ni基合金のような特殊溶接材料について、被覆アーク溶接やTIG溶接に比べて、より高い作業能率が期待できるNi基合金フラックス入りワイヤを用いたガスシールドアーク溶接が拡大しつつある。
ここで、Ni基合金フラックス入りワイヤを用いたガスシールドアーク溶接においては、Ni基合金は溶接金属の融点が低いため、凝固したスラグとの界面にガスがトラップされやすく、溶接金属にピットが発生しやすいという問題がある。また、その他の性能についての改善も図られている。
そこで、例えば、特許文献1には、TiO,ZrO,SiOの添加量の調整と、MnOの添加により耐ピット性を改善したNi基合金フラックス入りワイヤが開示されている。また、このNi基合金フラックス入りワイヤについては、MnOの添加はSiのスラグアウトを促進する効果があり、溶接金属中のSiを低減化させ、耐高温割れ性を向上させる効果もある。
また、例えば、特許文献2には、TiO,SiO,ZrOをベースとしたスラグ形成剤にスラグの凝固温度を低下させるMnOを添加することで、水平すみ肉、横向溶接において、耐ピット性を改善したNi基合金フラックス入りワイヤが開示されている。
また、例えば、特許文献3には、9%Ni鋼の溶接を対象として、ハステロイ系の溶接金属とすることで、優れた耐凝固割れ性、低温靱性が得られるNi基合金フラックス入りワイヤが開示されている。また、このNi基合金フラックス入りワイヤは、TiO,SiO,MnO,ZrO,アルカリ金属の添加バランスを適正化することで、全姿勢での優れた溶接作業性を有するものである。
また、例えば、特許文献4には、TiO,Al,SiO,Fe酸化物,Mn酸化物,アルカリ金属、フッ化物の添加量を適正化することで、ビードのなじみが良く、スパッタ発生量が少なく、スラグの被包性や剥離性などの溶接作業性に優れたNi基合金フラックス入りワイヤが開示されている。
特開2011−140064号公報 特開2008−246507号公報 特開2007−203350号公報 特開平6−198488号公報
しかしながら、従来の技術においては以下の問題がある。
特許文献1、2に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、低融点酸化物であるMnOの添加によりスラグ凝固温度が低下する。そのため、特許文献1、2に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、立向姿勢や上向姿勢でのビード形状の改善に余地がある。
特許文献3に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでも、MnOの添加量が高いことから、スラグ凝固温度が低下する。そのため、特許文献3に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、立向姿勢や上向姿勢でのビード形状の改善に余地がある。
特許文献4に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、スラグ成分にZrOを含まない。そのため、特許文献4に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、立向姿勢や上向姿勢でのビード形状の改善に余地がある。ZrOは融点が高く、添加することで立向、上向姿勢においてのビード形状の改善に有効である。また、特許文献4に記載のNi基合金フラックス入りワイヤでは、立向、上向姿勢での溶接作業性についてまったく検討されていない。
また、従来の技術においては、アーク安定性、スラグ剥離性、どのようなビード形状が得られるか等の溶接作業性や、強度、靭性、耐欠陥性、耐高温割れ性、耐食性等の溶接金属性能の向上が図られている。しかしながら、これらの溶接作業性や溶接金属性能を両立させるとともに、溶接作業性や溶接金属性能のさらなる向上が望まれている。なお、耐欠陥性とは、ブローホール、ピット、スラグ巻等の発生しにくい特性のことである。
そこで、本発明の課題は、Ni基合金および9%Ni鋼、高耐食オーステナイト系ステンレス鋼等の全姿勢溶接において、優れたビード形状が得られるとともに、アーク安定性およびスラグ剥離性に優れ、良好な強度、靱性、耐欠陥性、耐高温割れ性、耐食性を有する溶接金属が得られるNi基合金のフラックス入りワイヤを提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の事項を見出した。
Ni基合金は融点が低いため、全姿勢溶接では溶融金属が垂れやすくなる特徴がある。そのため、全姿勢溶接で平坦なビード形状を得るためには、スラグの凝固温度を高くして、凝固したスラグで溶融金属が垂れないように抑えることが必要となる。スラグの凝固温度を高めるためには、スラグ形成剤において、高融点な酸化物の添加量を高めて、なるべく低融点な酸化物を添加しなければよい。このような考えにより、高融点なスラグ組成を維持しつつ、スラグ剥離も優れるスラグ組成を有するNi基合金フラックス入りワイヤを開発した。
前記の課題を解決するため、本発明では、次の技術手段を講じている。
本発明に係るNi基合金フラックス入りワイヤは、Ni基合金の外皮にフラックスが充填されたNi基合金フラックス入りワイヤであって、ワイヤ全質量あたり、Ni:52〜65質量%、Cr:18〜23質量%、Mo:7.0〜10.0質量%、Nb:3.0〜5.0質量%、を含有し、前記フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、TiO:4.0〜12.0質量%、SiO:0.05〜0.60質量%、ZrO:1.0〜4.0質量%、MnO:0.3質量%以下、Al:1.0質量%以下、を含有し、且つ、前記フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、Na,K,Liのアルカリ金属化合物をアルカリ金属換算値で、合計0.1〜2.0質量%、フッ化物をフッ素換算値で0.1〜1.0質量%を含有し、前記に規定した全ての成分の合計が、ワイヤ全質量あたり、96質量%以上であることを特徴とする。
かかる構成によれば、Ni基合金フラックス入りワイヤ(以下、適宜、フラックス入りワイヤあるいは、単にワイヤという)は、所定量のNiを添加することでオーステナイト組織が安定化されて靭性が向上し、所定量のCr、Mo、Nbを添加することで、溶接金属の強度および耐食性が向上する。
また、フラックス入りワイヤは、所定量のTiOを添加することで、均一で被包性の良いスラグが形成され、アーク安定性が向上するとともに、スラグ融点が上がり、全姿勢溶接でのビード形状が平坦となる。また、所定量のSiOを添加することで、スラグの粘性が高まり、スラグ被りが均一になることでスラグ剥離性が良好となる。また、所定量のZrOを添加することで、スラグ凝固が早まり、立向姿勢および上向姿勢での平坦なビード形状がえられる。また、MnOの添加量を規制することで、スラグ凝固温度の低下が抑制され、全姿勢溶接のビード形状の劣化が抑制される。また、Alの添加量を規制することで、スラグ剥離の劣化が抑制される。
また、フラックス入りワイヤは、Na,K,Liのアルカリ金属化合物を所定量添加することで、アーク安定性が向上し、フッ化物を所定量添加することで、水分由来の気孔欠陥が低減される。
本発明に係るNi基合金フラックス入りワイヤは、スラグ形成剤としてCa化合物、Ba化合物、および、Bi化合物を含有し、これらの化合物について、ワイヤ全質量あたり、それぞれ、Ca換算値で0.5質量%以下、Ba換算値で0.5質量%以下、Bi換算値で0.01質量%以下であることが好ましい。
かかる構成によれば、フラックス入りワイヤは、Ca化合物、Ba化合物の添加量を規制することで、スラグ融点の低下が抑制され、全姿勢の溶接作業性の劣化が抑制される。これにより、よりスラグ剥離が良く、全姿勢でより平坦なビード形状が得られるやすくなる。また、Bi化合物の添加量を規制することで、溶接金属の耐高温割れ性の劣化が抑制される。
本発明に係るNi基合金フラックス入りワイヤは、スラグ形成剤として酸化物および炭酸塩を含有し、前記酸化物および炭酸塩の中で、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物、および、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの炭酸塩について、酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO):5〜50であることが好ましい。
かかる構成によれば、フラックス入りワイヤは、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)を規定することで、全姿勢での溶接作業性とスラグのなじみが両立する。これにより、より全姿勢で平坦なビード形状が得られ、スラグ剥離性もより良好となる。
本発明のNi基合金フラックス入りワイヤは、Ni基合金、9%Ni鋼および高耐食オーステナイト系ステンレス鋼等の全姿勢溶接において、ビード形状に優れる溶接金属が得られるととともに、アーク安定性およびスラグ剥離に優れたものとなる。また、本発明のNi基合金フラックス入りワイヤは、良好な強度、靱性、耐欠陥性、耐高温割れ性、耐食性を有する溶接金属を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のフラックス入りワイヤは、Ni基合金の外皮にフラックスが充填されたNi基合金フラックス入りワイヤである。そして、このフラックス入りワイヤは、全質量あたり、Ni、Cr、Mo、Nbを所定量含有し、フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、TiO、SiO、ZrO、MnO、Alを所定量含有し、且つ、フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、Na,K,Liのアルカリ金属化合物をアルカリ金属換算値で所定量、フッ化物をフッ素換算値で所定量含有するものである。
以下、フラックス入りワイヤの成分限定理由について説明する。
<Ni:52〜65質量%>
Niはオーステナイト組織を安定化させるために添加する。Ni含有量が52質量%未満では、相対的に他の元素の含有量が増え組織が不安定となり、靭性が劣化する。一方、Ni含有量が65質量%を超えると、相対的にCr,Mo,Nbなどの添加量が低くなり、耐食性や強度が劣化する。したがって、フラックス入りワイヤにおけるNi含有量は、ワイヤ全質量あたり52〜65質量%とする。Ni含有量は、組織をより安定にさせる観点から、好ましくは55質量%以上、より好ましくは58質量%以上である。また、耐食性や強度をより向上させる観点から、好ましくは62質量%以下、より好ましくは61質量%以下である。
<Cr:18〜23質量%>
Crは溶接金属の強度および耐食性を向上させる効果がある。Cr含有量が18質量%未満では、耐食性が劣化する。一方、Cr含有量が23質量%を超えると、溶接金属の靱性が劣化する。したがって、フラックス入りワイヤにおけるCr含有量は、ワイヤ全質量あたり18〜23質量%とする。Cr含有量は、耐食性をより向上させる観点から、好ましくは19質量%以上、より好ましくは20質量%以上である。また、靱性をより向上させる観点から、好ましくは22質量%以下、より好ましくは21.5質量%以下である。
<Mo:7.0〜10.0質量%>
MoはCrと同じく、溶接金属の強度および耐食性を向上させる効果がある。Mo含有量が7.0質量%未満では、耐食性が劣化する。一方、Mo含有量が10.0質量%を超えると、溶接金属の靱性が劣化する。したがって、フラックス入りワイヤにおけるMo含有量は、ワイヤ全質量あたり7.0〜10.0質量%とする。Mo含有量は、耐食性をより向上させる観点から、好ましくは7.5質量%以上、より好ましくは8.0質量%以上である。また、靱性をより向上させる観点から、好ましくは9.0質量%以下、より好ましくは8.8質量%以下である。
<Nb:3.0〜5.0質量%>
Nbは固溶強化元素であり、溶接金属の強度を向上させる効果がある。Nb含有量が3.0質量%未満では、強度が劣化する。一方、Nb含有量が5.0質量%を超えると、溶接金属の靱性が劣化する。したがって、フラックス入りワイヤにおけるNb含有量は、ワイヤ全質量あたり3.0〜5.0質量%とする。Nb含有量は、強度をより向上させる観点から、好ましくは3.15質量%以上、より好ましくは3.3質量%以上である。また、靱性をより向上させる観点から、好ましくは4.5質量%以下、より好ましくは4.2質量%以下である。
<TiO:フラックス中に4.0〜12.0質量%>
TiOはスラグ形成剤の主成分であり、均一で被包性の良いスラグを形成し、アーク安定性を向上させる効果がある。また、TiOの添加はスラグ融点を上げて全姿勢溶接でのビード形状を平坦にさせる効果もある。TiO含有量が4.0質量%未満では、上記の効果が得られない。一方、TiO含有量が12.0質量%を超えると、フラックスが非常に溶けにくくなり、フラックス柱が溶け残り、スラグ巻の発生の原因となる。したがって、フラックス中のTiO含有量は、ワイヤ全質量あたり4.0〜12.0質量%とする。TiO含有量は、上記の効果をより向上させる観点から、好ましくは5.0質量%以上、より好ましくは5.5質量%以上である。また、フラックスをより溶けやすくする観点から、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは9.0質量%以下である。
<SiO:フラックス中に0.05〜0.60質量%>
SiOはスラグの粘性を高め、スラグ被りを均一にすることでスラグ剥離性を良好にする効果がある。SiO含有量が0.05質量%未満では、上記効果が得られない。一方、SiO含有量が0.60質量%を超えると、SiOはTi等の強脱酸元素によって還元されるため、溶接金属中のSi増加を招き、溶接金属の靭性の劣化を招く。また、スラグ融点が低下し、全姿勢溶接でのビード形状が劣化する。したがって、フラックス中のSiO含有量は、ワイヤ全質量あたり0.05〜0.60質量%とする。SiO含有量は、上記の効果をより向上させる観点から、好ましくは0.20質量%以上、より好ましくは0.30質量%以上である。また、靭性をより向上させる観点およびビード形状をより良好にする観点から、好ましくは0.55質量%以下、より好ましくは0.50質量%以下である。
<ZrO:フラックス中に1.0〜4.0質量%>
ZrOはスラグ凝固を早め、立向姿勢および上向姿勢での平坦なビード形状が得られる効果がある。ZrO含有量が1.0質量%未満では、上記の効果が十分に得られない。一方、ZrO含有量が4.0質量%を超えると、スラグ被包性の劣化を招き、スラグ剥離性が著しく劣化する。したがって、フラックス中のZrO含有量は、ワイヤ全質量あたり1.0〜4.0質量%とする。ZrO含有量は、上記の効果をより向上させる観点から、好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上である。また、スラグ剥離性をより向上させる観点から、好ましくは3.0質量%以下、より好ましくは2.8質量%以下である。
<MnO:フラックス中に0.3質量%以下>
MnOはスラグ凝固温度を低下させ、全姿勢溶接のビード形状を劣化させる。したがって、フラックス中のMnO含有量は、ワイヤ全質量あたり0.3質量%以下とする。MnO含有量は、ビード形状の劣化をより抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.05質量%以下である。なお、下限値は特に規定はないが、MnOは含有しない方が好ましい。ただし、MnOは不可避的に混入するため、実質的に0.001質量%が下限値となる。
<Al:フラックス中に1.0質量%以下>
Alはスラグ剥離性の劣化を招く。したがって、フラックス中のAl含有量は、ワイヤ全質量あたり1.0質量%以下とする。Al含有量は、スラグ剥離性の劣化をより抑制する観点から、好ましくは0.8質量%以下、より好ましくは0.6質量%以下である。なお、下限値は特に規定はないが、Alは含有しない方が好ましい。ただし、Alは不可避的に混入するため、実質的に0.001質量%が下限値となる。
<Na,K,Liのアルカリ金属化合物におけるアルカリ金属換算値の合計:フラックス中に0.1〜2.0質量%>
Na,K,Liなどのアルカリ金属はアーク安定性を向上させる効果がある。これらはフッ化物や複合酸化物として添加でき、アルカリ金属換算でNa,K,Liの合計を0.1〜2.0質量%含むようにする。Na,K,Liの合計が0.1質量%未満では、アーク安定性が劣化する。一方、2.0質量%を超えると、スラグ融点が低下し、全姿勢溶接でのビード形状が劣化する。したがって、フラックス中のNa,K,Liの合計は、ワイヤ全質量あたり0.1〜2.0質量%とする。Na,K,Liの合計は、アーク安定性をより向上させる観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上である。また、ビード形状をより良好にする観点から、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下である。
<フッ化物のフッ素換算値:フラックス中に0.1〜1.0質量%>
フッ素は水分由来の気孔欠陥を低減する効果がある。フッ化物のフッ素換算値が0.1質量%未満では、気孔欠陥の低減効果が得られない。一方、フッ化物のフッ素換算値が1.0質量%を超えると、アーク安定性が劣化する。また、全姿勢溶接でのビード形状が劣化する。したがって、フラックス中のフッ化物のフッ素換算値は、ワイヤ全質量あたり0.1〜1.0質量%とする。フッ化物のフッ素換算値は、気孔欠陥の低減効果をより向上させる観点から、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.4質量%以上である。また、アーク安定性およびビード形状をより良好にする観点から、好ましくは0.9質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下である。
なお、アルカリ金属化合物にはアルカリ金属フッ化物も含まれ、ここでの「フッ化物」にはアルカリ金属フッ化物も含まれる。すなわち、ここでの「フッ化物」は、NaF、KF、LiF以外のフッ化物も含むものである。
その他、フラックスの残部はMn、W、Feおよび不可避的不純物である。
<残部:不可避的不純物>
フラックス入りワイヤ全体としての成分の残部は、不可避的不純物である。不可避的不純物としては、例えば、C、Si、P、S、Cu、V、N等が挙げられる。
フラックス入りワイヤは、スラグ形成剤としてCa化合物、Ba化合物、および、Bi化合物を含有し、これらの化合物について、ワイヤ全質量あたり、それぞれ、Ca換算値、Ba換算値、Bi換算値で所定量であることが好ましい。
<Ca化合物についてのCa換算値:0.5質量%以下>
Caはスラグ融点を低下させ、全姿勢の溶接作業性を劣化させる。Caを低減することで、よりスラグ剥離が良く、全姿勢でより平坦なビード形状が得られやすい。したがって、Ca化合物の含有量は、ワイヤ全質量あたり、Ca換算値で0.5質量%以下とすることが好ましい。Ca化合物の含有量は、溶接作業性をより向上させる観点およびビード形状をより良好にする観点から、より好ましくは、Ca換算値で0.1質量%以下、さらに好ましくは、Ca換算値で0.05質量%以下である。なお、下限値は特に規定はないが、Ca化合物は含有しない方が好ましい。ただし、Caは不可避的に混入するため、実質的にCa換算値で0.001質量%が下限値となる。
<Ba化合物についてのBa換算値:0.5質量%以下>
Baはスラグ融点を低下させ、全姿勢の溶接作業性を劣化させる。Baを低減することで、よりスラグ剥離が良く、全姿勢でより平坦なビード形状が得られやすい。したがって、Ba化合物の含有量は、ワイヤ全質量あたり、Ba換算値で0.5質量%以下とすることが好ましい。Ba化合物の含有量は、溶接作業性をより向上させる観点およびビード形状をより良好にする観点から、より好ましくは、Ba換算値で0.1質量%以下、さらに好ましくは、Ba換算値で0.05質量%以下である。なお、下限値は特に規定はないが、Ba化合物は含有しない方が好ましい。ただし、Baは不可避的に混入するため、実質的にBa換算値で0.001質量%が下限値となる。
<Bi化合物についてのBi換算値:0.01質量%以下>
Biは溶接金属中に低融点酸化物として最終凝固域に偏析し、溶接金属の耐高温割れ性を劣化させる。したがって、Bi化合物の含有量は、ワイヤ全質量あたり、Bi換算値で0.01質量%以下とすることが好ましい。Bi化合物の含有量は、耐高温割れ性をより向上させる観点から、より好ましくは、Bi換算値で0.001質量%以下、さらに好ましくは、Bi換算値で0.0005質量%以下である。なお、下限値は特に規定はないが、Bi化合物は含有しない方が好ましい。ただし、Biは不可避的に混入するため、実質的にBi換算値で0.0001質量%が下限値となる。
フラックス入りワイヤは、スラグ形成剤として酸化物および炭酸塩を含有し、前記酸化物および炭酸塩の中で、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物、および、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの炭酸塩について、酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)が所定範囲であることが好ましい。
<Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物および炭酸塩についての酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO):5〜50>
スラグ形成剤として添加するTi,Zr,Si,Ca,Mn,Baのバランスを調整することで全姿勢での溶接作業性とスラグのなじみを両立することができる。これにより、より全姿勢で平坦なビード形状が得られ、スラグ剥離性もより良好となる。Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物および炭酸塩についての酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)が5以上であれば、スラグ凝固が遅くならず、全姿勢での溶接作業性が向上する。一方、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)が50以下であれば、スラグのなじみが向上しやすく、スラグ剥離性について実用レベルをより維持しやすくなる。したがって、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物および炭酸塩についての酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)は、5〜50とすることが好ましい。(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)は、溶接作業性をより向上させる観点から、より好ましくは10以上、さらに好ましくは12以上である。また、スラグのなじみをより向上させやすくし、スラグ剥離性をさらに維持しやすくする観点から、より好ましくは40以下、さらに好ましくは30以下である。
なお、ここでのTiO、SiO、ZrO、MnOは、前記説明したフラックス中のTiO、SiO、ZrO、MnOに加えて含有させるものではない。また、この式は、実験的に導き出したものである。
以上説明した本発明のフラックス入りワイヤは、9%Ni鋼や各種高Ni合金等の低温用鋼の溶接に際し、Ar+CO混合ガスを用いたガスシールドアーク溶接等に好適に用いることができる。
<フラックス入りワイヤの製造方法>
フラックス入りワイヤの製造方法としては、帯鋼の長さ方向にフラックスを散布してから包み込むように円形断面に成形し伸線する方法や、太径の鋼管にフラックスを充填して伸線する方法がある。しかしながら、いずれの方法でも本発明には影響しないため、いずれの方法で製造しても良い。さらにシームが有るものと無いものがあるが、これもいずれでも良い。
以下、本発明の範囲に入る実施例について、その効果を本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明する。
まず、下記表1に示す化学成分の外皮を用いて、下記表2に示すワイヤの化学成分を有するフラックス入りワイヤを試作した。ワイヤの化学成分は、全てワイヤ全質量に対する質量%である。フラックス入りワイヤの線径は1.2mmとし、フラックス率は17〜27質量%とした。
表中、本発明の範囲を満たさないものは、数値に下線を引いて示す。また、「Na+K+Li」はNa,K,Liのアルカリ金属化合物におけるアルカリ金属換算値の合計であり、F、Ca、Ba、Biは、それぞれ、これらの化合物の換算値である。また、式は、「(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO)」である。
Figure 0006250475
Figure 0006250475
これらのフラックス入りワイヤを用いて、溶接作業性として、アーク安定性、スラグ剥離性、立向上進溶接姿勢でのビード形状を評価した。また、溶接金属性能として、引張強度、靭性、耐欠陥性、耐高温割れ性、耐食性を評価した。
溶接作業性は立向上進のすみ肉溶接で評価した。具体的には、シールドガスに80%Ar−20%COを用いて、溶接電流(150〜180A)、アーク電圧(24〜27V)にて溶接を行い、溶接作業性を評価した。
溶接金属の引張強度、靱性は、AWS B4.0に準じた試験を行い評価した。
溶接金属の耐欠陥性は、AWS A5.11のRT試験を行い評価した。
溶接金属の耐高温割れ性は、FISCO割れ試験を行い、溶接直後のビード表面に浸透探傷試験を実施して、割れ発生の有無を調査して評価した。
溶接金属の耐食性は、ASTM G48 C法を用いて評価した。
評価基準は以下のとおりである。
<アーク安定性>
アーク安定性については、スプレー移行となり、溶滴が小粒でスパッタの少ないものを極めて良好(◎)、スプレー移行に近い溶滴移行で、スパッタの比較的少ないものを良好(○)、グロビュラー移行となり、溶滴が大きく、多量のスパッタが発生するものを不良(×)とした。
<スラグ剥離性>
スラグ剥離性については、スラグが自然剥離するものを極めて良好(◎)、軽くハンマーで叩くことで剥離するものを良好(○)、スラグがビード表面に焼付いて剥離しないものを不良(×)とした。
<立向上進溶接姿勢でのビード形状>
立向上進溶接姿勢でのビード形状については、AWS A5.34のすみ肉の判定基準を満たし、かつフラットなビード形状となるものを極めて良好(◎)、AWS A5.34のすみ肉の判定基準を満たすものを良好(○)、AWSA5.34の判定基準を満たさず、凸なビードとなるものを不良(×)とした。
<引張強度>
引張強度は、690MPa以上が得られたものを良好(〇)、690MPa未満となるものを不良(×)とした。
<靭性>
靭性については、−196℃のシャルピー衝撃試験で評価した。吸収エネルギーが50J以上となるものを良好(○)、50J未満となるものを不良(×)とした。
<耐欠陥性>
耐欠陥性については、AWS A5.11のRT試験の合格基準を満たすものを良好(○)、AWS A5.11のRT試験の合格基準を満たさないものを不良(×)とした。
<耐高温割れ性>
耐高温割れ性については、FISCO割れ試験で評価した。溶接電流200A、溶接速度40cpmで試験を行い、割れの発生しなかったものを良好(○)、割れが発生したものを不良(×)とした。
<耐食性>
耐食性については、ASTM G48 C法において、CPT≧50℃となるものを良好(○)、CPT<50℃となるものを不良(×)とした。
総合評価は、溶接作業性がすべて◎で、かつ溶接金属性能がすべて○のものを◎、溶接作業性のうちのいずれか一つ以上が○で、かつ溶接金属性能がすべて○のものを○、溶接作業性および溶接金属性能のうち、×があるものを×とした。
これらの結果を表3に示す。
Figure 0006250475
表3に示すように、本発明の範囲を満足するNo.1〜16は、溶接作業性、溶接金属性能において良好であった。
一方、本発明の範囲を満足しないNo.17〜35は、以下の結果となった。
No.17は、Mo含有量が低いため、溶接金属の耐食性が劣化した。No.18は、Na+K+Liの含有量が低いため、アーク安定性が劣化した。No.19は、Nb含有量が低いため、溶接金属の引張強度が大きく劣化した。No.20は、TiO含有量が高いため、フラックスが溶けにくくなり、耐欠陥性が劣化した。
No.21は、Cr含有量が低いため、溶接金属の耐食性が劣化した。No.22は、Na+K+Liの含有量が高いため、スラグ融点が低下し、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。No.23は、Ni含有量が高いため、Cr,Moを適正に添加できなくなり、溶接金属の引張強度および耐食性が劣化した。No.24は、F含有量が低いため、水分由来によるブローホールが発生しやすくなり、耐欠陥性が劣化した。
No.25は、Mo含有量が高いため、溶接金属の靱性が劣化した。No.26は、Cr含有量が高いため、溶接金属の靱性が劣化した。No.27は、SiO含有量が低いため、スラグ剥離性が劣化した。No.28は、Nb含有量が高いため、溶接金属の靱性が劣化した。No.29は、ZrO含有量が高いため、スラグ剥離性が劣化した。No.30は、SiO含有量が高いため、スラグ融点が低下し、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。また、溶接金属中のSi量が増加して靱性が劣化した。
No.31は、Ni含有量が低いため、靱性が劣化した。また、Al含有量が高いため、スラグ剥離性が劣化した。No.32は、TiO含有量が低いため、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。No.33は、ZrO含有量が低いため、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。No.34は、F含有量が高いため、アーク安定性、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。No.35は、MnO含有量が高いため、立向上進溶接姿勢でのビード形状が劣化した。
以上、本発明について実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することが可能であることはいうまでもない。

Claims (3)

  1. Ni基合金の外皮にフラックスが充填されたNi基合金フラックス入りワイヤであって、
    ワイヤ全質量あたり、
    Ni:52〜65質量%、
    Cr:18〜23質量%、
    Mo:7.0〜10.0質量%、
    Nb:3.0〜5.0質量%、
    を含有し、
    前記フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、
    TiO:4.0〜12.0質量%、
    SiO:0.05〜0.60質量%、
    ZrO:1.0〜4.0質量%、
    MnO:0.3質量%以下、
    Al:1.0質量%以下、
    を含有し、且つ、
    前記フラックス中に、ワイヤ全質量あたり、
    Na,K,Liのアルカリ金属化合物をアルカリ金属換算値で、合計0.1〜2.0質量%、フッ化物をフッ素換算値で0.1〜1.0質量%を含有し、
    前記に規定した全ての成分の合計が、ワイヤ全質量あたり、96質量%以上であることを特徴とするNi基合金フラックス入りワイヤ。
  2. スラグ形成剤としてCa化合物、Ba化合物、および、Bi化合物を含有し、これらの化合物について、ワイヤ全質量あたり、それぞれ、Ca換算値で0.5質量%以下、Ba換算値で0.5質量%以下、Bi換算値で0.01質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のNi基合金フラックス入りワイヤ。
  3. スラグ形成剤として酸化物および炭酸塩を含有し、前記酸化物および炭酸塩の中で、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの酸化物、および、Ti,Zr,Si,Ca,Mn,Baの炭酸塩について、酸化物換算値で、(TiO+ZrO)/(SiO+CaO+MnO+BaO):5〜50であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のNi基合金フラックス入りワイヤ。
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