JP6250443B2 - 形状測定機及びその位置調整方法 - Google Patents

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本発明は形状測定機に関する。
形状測定機は、例えば、測定アームの先端に設けられたスタイラスを被測定物の表面に接触させながら移動させ、そのときの測定アームの搖動量から被測定物の輪郭形状、表面粗さ、真円度などを測定する。
非特許文献1に開示された輪郭形状測定機は、スタイラスを備えた測定本体部の上下動を素早く行うことができる手動上下スタンドを備えている。手動上下スタンドは、測定本体部を上下に案内する支柱と、測定本体部の上下動を抑制する機械的なブレーキと、ブレーキを解除するレバーとを備える。ユーザは、レバーを操作してブレーキを解除することで、測定本体部を素早く上下動させることができる。
"輪郭形状測定機 コントレーサCV-2100シリーズ"、[online]、2013年10月、株式会社ミツトヨ、カタログNo.15020、[平成26年2月24日検索]、インターネット<http://www.mitutoyo.co.jp/support/service/catalog/02_keijyo/15020.pdf>
しかしながら、上記した手動上下スタンドにおいては、ブレーキを解除した状態で測定本体部を測定高さへアプローチする際に勢いが付きすぎると、測定本体部が適切な位置を大きく超えて移動してしまう。この場合、スタイラスがワークに接触した後に測定本体部が大きく移動してスタイラスの可動範囲を超えると、ワーク、スタイラス、又は測定本体部を破損してしまう可能性がある。
本発明の目的は、形状測定機の測定本体部を手動で素早く移動させる際の誤操作による破損を防止することができる形状測定機及びその位置調整方法を提供することである。
本発明の第1の観点による形状測定機は、第1部材に沿って移動する測定本体部と、前記測定本体部に取り付けられた摩擦接触機構と、ユーザ操作により第1状態と第2状態の間で遷移する操作部と、前記操作部の状態を検出する操作部状態検出器と、前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制するブレーキ装置を具備する。前記測定本体部は、被測定物を検出する被測定物検出器を備える。前記摩擦接触機構は、前記操作部が前記第1状態のときに前記第1部材に摩擦接触し、前記操作部が前記第2状態のときに前記第1部材から離間する摩擦接触部を備える。前記ブレーキ装置は、前記操作部状態検出器の出力及び前記被測定物検出器の出力に基づいて動作する。
前記ブレーキ装置は、前記操作部が前記第1状態のときに動作せず、前記操作部が前記第2状態のときに動作可能であることが好ましい。
前記被測定物検出器は、前記被測定物の表面を倣い移動するスタイラスを備えてもよい。前記ブレーキ装置は、前記スタイラスが閾値を越えて変位すると動作することが好ましい。
前記ブレーキ装置は、前記スタイラスの変位量に応じて制動力を変化させることが好ましい。
前記ブレーキ装置は、前記摩擦接触部を前記第1部材に押し付けることで前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制することが好ましい。
前記第1部材は、軸まわりに回転可能に設けられたドライブシャフトであることが好ましい。前記摩擦接触部は、前記ドライブシャフトの軸線に対してリード角相当の傾斜角を有する状態で回転可能に軸支されたツイストローラであることが好ましい。前記ツイストローラが前記ドライブシャフトに摩擦接触した摩擦接触状態において前記ドライブシャフトを回転させると前記リード角に従って前記測定本体部が前記ドライブシャフトに沿って微動する。前記ツイストローラが前記ドライブシャフトから離間した離間状態において前記測定本体部は前記ドライブシャフトに沿ってフリーに粗動できる。前記摩擦接触機構は、前記ツイストローラが前記ドライブシャフトに摩擦接触するように付勢力を発生する付勢手段を備えることが好ましい。前記操作部は、ユーザ操作により、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ツイストローラを前記離間状態とするレバーであることが好ましい。ユーザが前記レバーを離すと前記付勢手段の付勢力によって前記ツイストローラは前記摩擦接触状態に復帰する。
前記摩擦接触機構は、前記ドライブシャフトをその軸線に直交する方向から挟持するように前記ドライブシャフトを挟んで対向配置された第1片および第2片を備えることが好ましい。前記ツイストローラは、前記第1片に回転可能に支持された第1ツイストローラと、前記第2片に回転可能に支持された第2ツイストローラを含むことが好ましい。前記第1片および前記第2片の一端が弾性変形可能なように連結されているとともに、前記第2片の他端側が前記第1片に向けて接近するように前記付勢手段で付勢されている。前記レバーは、前記第1片に揺動可能に軸支されているとともに、その先端には、前記第2片の他端側を前記第1片から離間する方向に押す押しピンを備えることが好ましい。
上記形状測定機は、前記ドライブシャフトの軸線に対して略直交する方向に長手であって、かつ、前記測定本体部に取り付けられたハンドルを更に具備することが好ましい。前記レバーと前記ハンドルとは近接した位置関係でかつ互いに平行に配置される。ユーザが前記ハンドルを握る際には前記レバーも同時に握られ、ユーザが前記ハンドルを離す際には前記レバーも同時にユーザの手から離れる。
前記ハンドルは、前記レバーを受け入れ可能な溝条を有することが好ましい。
前記ドライブシャフトは上下方向に設けられ、前記測定本体部は前記ドライブシャフトに沿って上下方向に移動することが好ましい。
本発明の第2の観点による形状測定機の位置調整方法が提供される。前記形状測定機は、第1部材に沿って移動する測定本体部と、前記測定本体部に取り付けられた摩擦接触機構と、ユーザ操作により第1状態と第2状態の間で遷移する操作部とを備える。前記測定本体部は、被測定物を検出する被測定物検出器を備える。前記摩擦接触機構は、前記操作部が前記第1状態のときに前記第1部材に摩擦接触し、前記操作部が前記第2状態のときに前記第1部材から離間する摩擦接触部を備える。
前記形状測定機の位置調整方法は、前記操作部を前記第2状態に保持しながら前記測定本体部を前記第1部材に沿って移動させること、前記操作部が前記第2状態にあるときに前記被測定物検出器の出力に基づいて前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制することを具備する。
本発明によれば、形状測定機の測定本体部を手動で素早く移動させる際の誤操作による破損を防止することができる形状測定機及びその位置調整方法を提供することができる。
実施の形態1に係る形状測定機の正面図。 形状測定機を斜め後ろから見た斜視図。 ドライブシャフトを断面して、ドライブシャフトの軸線に沿って送り機構部を見た図。 送り機構部の分解斜視図。 固定片を−Y側からみた端面図。 可動片を+Y側からみた端面図。 ドライブシャフトとツイストローラとだけを抜き出してドライブシャフトの軸方向から見た図。 ドライブシャフトとツイストローラとだけを抜き出して側方視した図。 ハンドルと開閉レバーとを握っている様子を示す図。 保護ブレーキユニットの概略図である。 レバー位置検出器の例を示す図。 レバー位置検出器の他の例を示す図。 変形例に係る形状測定機の正面図。
(実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1に係る形状測定機の正面図であり、図2は、形状測定機を斜め後ろから見た斜視図である。
なお、説明が分かりやすくなるように、図1、図2のようにX軸、Y軸、Z軸方向をとることとする。すなわち、高さ方向をZ軸方向とし、図1中の右から左方向をX軸方向とし、図1中の奥から手前の方向をY軸方向とする。
形状測定機100は、基台(ベース)1と、支柱2と、昇降部材3と、揺動部材4と、測定本体部11と、送り機構部300と、を備える。
基台1に支柱2が立設されている。支柱2には昇降部材3が上下動可能に設けられている。昇降部材3には、揺動部材4を介して測定本体部11が取り付けられている。揺動部材4は、支柱2の軸線に対して直交する軸線を揺動軸として角度調整可能となっている。
測定本体部11は、被測定物Wを検出する被測定物検出器15と、被測定物検出器15を移動する駆動部(不図示)とを備える。被測定物検出器15は、搖動自在に支持された測定アーム12と、測定アーム12の先端に設けられたスタイラス13と、測定アーム12の搖動を電気的に検出する搖動検出器(不図示)とを備える。スタイラス13は、被測定物Wの表面を倣い移動する。測定アーム12が上下に搖動するため、被測定物検出器15(具体的には搖動検出器)は、スタイラス13の上下方向(Z方向)の変位に対応した信号を出力する。スタイラス13の変位方向は、駆動部による被測定物検出器15の移動方向に交差する方向である。
測定に当たっては、基台1上に被測定物Wを載置し、その被測定物Wの測定開始点にスタイラス13を位置させる。このとき、被測定物Wの測定面の高さよりもスタイラス13の位置が僅かに高くなるように測定本体部11の位置を調整する必要がある。送り機構部300は、測定本体部11の上下方向位置を調整する機能を有している。
図3は、ドライブシャフト310を断面して、ドライブシャフト310の軸線に沿って送り機構部300を見た図である。また、図4は、送り機構部300の分解斜視図である。
送り機構部300は、ドライブシャフト310と、トラクションナット部400と、を備える。
ドライブシャフト310は支柱2と平行になるように基台1に立設されている。ドライブシャフト310は、その上端に設けられたつまみ部311によって回転操作できるようになっている。
トラクションナット部400は、ドライブシャフト310に対して緊緩可能に設けられている。すなわち、トラクションナット部400は、通常はドライブシャフト310に対して摩擦係合しているが、ユーザによるレバー操作によって弛緩してドライブシャフト310から離脱する。トラクションナット部400は、摩擦接触機構と称される場合がある。
トラクションナット部400は、固定片410と、可動片420と、ヒンジ片430と、バネ440と、六つのツイストローラ451−456と、開閉レバー460と、ハンドル470と、を備える。
図3、図4でわかるように、固定片410と可動片420とによりドライブシャフト310を緊緩可能に挟持する。Z軸方向に立設されるドライブシャフト310に対し、固定片410および可動片420はX軸方向に長手を有する部材である。そして、固定片410は+Y側から、可動片420は−Y側からドライブシャフト310を挟む。固定片410と可動片420とは+X側の端面がヒンジ片430によって連結されている。ヒンジ片430は薄板であってある程度の弾性を有している。これにより固定片410と可動片420とは蝶番のごとくわずかに開閉可能となっている。
固定片410にはブラケット411が取り付けられ、さらに、ブラケット411が昇降部材3に連結される。したがって、固定片410は、ブラケット411を介して昇降部材3と一体的になる。
固定片410においてヒンジ片430と反対側の端部には溝412が設けられている。この溝412は、固定片410において可動片420と対向する面側にあり、X軸方向に所定の長さを有する。この溝412は、開閉レバー460を取り付けるための溝である。
トラクションナット部400において、ドライブシャフト310を間にしてヒンジ片430とは反対側の端部にはバネ440が設けられている。ここではコイルバネであるが、付勢力を生む弾性体であればよい。バネ440は、−Yの側、すなわち、固定片410とは反対側から可動片420に押し付けられている。バネ440および可動片420を挿通するようにネジ441が設けられ、ネジ441の先端が固定片410に螺合している。したがって、可動片420はバネ440の付勢力によって固定片410側に押しつけられている。
ここでは、可動片420を固定片410に向けて押し付ける構成を採用しているが、可動片420を固定片410に向けて引っ張るようにしてもよいことはもちろんである。
ツイストローラ451−456が6つ設けられている。
6つのツイストローラ451−456のうち4つのツイストローラ451−454は固定片410に支持され、残る2つのツイストローラ455、456が可動片420にて支持されている。
固定片410側の4つのツイストローラ451−454のうち2つのツイストローラ451、452は固定片410の上側面に設けられ、2つのツイストローラ453、454は固定片410の下側面に設けられている。これら4つのツイストローラ451−454はネジピン413によって回転可能に固定片410に支持されている。このとき、図5を見てわかるように、固定片410のネジ穴414の軸が傾いている。図5は、固定片410を−Y側からみた端面図である。
同じく、2つのツイストローラ455、456がネジピン421によって可動片420に支持されるが、可動片420のネジ穴422の軸が傾いている。図6を参照されたい。図6は、可動片420を+Y側からみた端面図である。
これにより、図7、図8に示すように、ツイストローラ451−456は、ドライブシャフト310に対して所定角度の傾斜を持つ。図7は、ドライブシャフト310とツイストローラ451、452、455とだけを抜き出してドライブシャフト310の軸方向から見た図である。図8は、ドライブシャフト310とツイストローラ451−465とだけを抜き出して側方視した図である。
なお、固定片410側のツイストローラ451−454と可動片420側のツイストローラ455、456とでは傾きの方向が反対になっている。このツイストローラ451−456の傾斜がリードを生む。回転軸が傾いたツイストローラ451−456とドライブシャフト310とが接触した状態でドライブシャフト310が回転すると、トラクションナット部400がドライブシャフト310の軸方向に進退する。
開閉レバー460は、X軸方向に長手の部材であって、その先端部が固定片410の溝412に遊挿され、心棒461によって揺動可能に軸支されている。なお、心棒461はZ軸方向であり、したがって、開閉レバー460はXY面内にあってY軸方向に揺動可能となっている。開閉レバー460の先端には、押しピン462が突起している。押しピン462は、固定片410から可動片420の方向に突起している。可動片420はバネ440によって固定片410側に押されているので、通常、この押しピン462は可動片420によって固定片410側に押されている。
ここで、開閉レバー460の基端を+Y側に揺動させた際には、押しピン462は−Y側に移動する。すなわち、開閉レバー460の揺動によって可動片420を固定片410から離間する側に押すことができる。可動片420が固定片410から離間すれば、それに伴ってツイストローラ451−456がドライブシャフト310から離間する。図9を参照されたい。この状態であれば、トラクションナット部400とドライブシャフト310とは離れているわけであるから、トラクションナット部400はフリーで移動可能となる。
ハンドル470は、図2または図4を見て判るように、X軸方向に長手を有する。そして、ハンドル470は固定片410に固定されている。ハンドル470は、その軸線に沿った溝条471を有する。この溝条471は、開閉レバー460を受け入れられる程度の幅を有する。
ハンドル470と開閉レバー460との位置関係としては、両者はほぼ平行であり、ユーザがハンドル470を握ろうとすれば自然と開閉レバー460も握り込んでしまうように配設されている。ハンドル470とともに開閉レバー460が握り込まれた際には、開閉レバー460はハンドル470の溝条471に受け入れられるようになっている。これにより、開閉レバー460の揺動が許容されるとともに、開閉レバー460とハンドル470とを同時に握り込み易くなっている。
つまり、ユーザがハンドル470を握ると開閉レバー460も合わせて握られる。このとき、開閉レバー460の押しピン462が可動片420を押す。すると、トラクションナット部400はドライブシャフト310から離れてフリーになる。ユーザにとってみれば、特段意識しなくてもハンドル470を握れば自動的にトラクションナット部400はフリーになっている。したがって、ハンドル470を持って昇降部材3をZ軸方向に移動させればよい。
一方、ユーザがハンドル470を離すと、開閉レバー460もユーザの手から離れる。このとき、可動片420はバネ440の付勢力によって固定片410側に接近する。すると、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310に接触し、トラクションナット部400とドライブシャフト310との間に摩擦が働くようになる。したがって、ユーザがハンドル470から手を離せば、トラクションナット部400の位置、すなわち、昇降部材3の位置は固定される。ツイストローラ451−456は、ドライブシャフト310に摩擦接触する摩擦接触部である。
簡単に実際の使用手順を説明しておく。
ワークWを交換したら、その被測定物Wの測定開始点にスタイラス13を位置させる。このとき、測定本体部11の位置がワークW(被測定物W)よりもほんの僅かだけ高くなるように調整する。この際、ユーザはハンドル470を握ってトラクションナット部400、すなわち、昇降部材3をZ軸方向に移動させればよい。前述のように、ハンドル470を握れば、自ずと、トラクションナット部400はフリーで移動できるようになっている。
測定本体部11の位置がほぼ所望の高さになったところでユーザはハンドル470を止めて、そして、ただハンドル470から手を離す。すると、測定本体部11はその位置で留まる。ユーザは、ハンドル470を握っていた手を次はドライブシャフト310の上端にあるつまみ部311に移動させる。そして、つまみ部311を回してドライブシャフト310を回転させる。すると、ツイストローラ451−456の傾斜によってトラクションナット部400(すなわち昇降部材3)が上下動する。
このように本実施形態によれば、粗動と微動とを切り替え可能でありかつ操作性に優れた送り機構300が提供される。
更に、本実施の形態にかかる形状測定機100は、測定本体部11を手動で所望の高さへ移動させる際に勢いが付きすぎた場合においてワークW、スタイラス13、又は測定本体部11の破損を防止するため、保護ブレーキユニットを備える。
図10を参照して、保護ブレーキユニットは、被測定物検出器15と、レバー位置検出器25と、電子回路26と、ブレーキ装置27を備える。被測定物検出器15は、スタイラス13の上下方向の変位に対応した信号を電子回路26に出力する。
電子回路26は、電子回路26は、スタイラス13が閾値を越えて変位したことを検出し、検出結果をブレーキ装置27に出力する。電子回路26は、測定本体部11が備える測定用の演算装置でもよく、保護ブレーキユニット専用の演算装置でもよい。被測定物検出器15の出力信号がアナログ信号である場合、電子回路26としてコンパレータを用いてもよい。
ブレーキ装置27は、昇降部材3又はトラクションナット部400に取り付けられる。ブレーキ装置27は、例えば、摩擦部材(不図示)と、摩擦部材を支柱2又はドライブシャフト310に押しつける力を発生するためのソレノイドコイル(不図示)を備える。
レバー位置検出器25は、開閉レバー460の位置を検出し、開閉レバー460の位置を示す信号をブレーキ装置27に出力する。レバー位置検出器25の出力信号は、開閉レバー460の位置が、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310に摩擦接触する状態に対応する摩擦接触位置なのか又はツイストローラ451−456がドライブシャフト310から離間する状態に対応する離間位置なのかを示す。
開閉レバー460は、ユーザ操作により、ツイストローラ451−456の摩擦接触状態に対応する第1状態とツイストローラ451−456の離間状態に対応する第2状態との間で遷移する操作部である。レバー位置検出器25は、開閉レバー460の状態を検出する操作部状態検出器である。
図11を参照して、レバー位置検出器25は、例えば、ハンドル470の溝条471に設けられた押しボタンスイッチである。ユーザがハンドル470及び開閉レバー460を握ると、押しボタンスイッチが押下される。ユーザがハンドル470及び開閉レバー460を離すと、押しボタンスイッチが押下されなくなる。レバー位置検出器25は、開閉レバー460に設けられてもよい。
尚、図12に示すレバー位置検出器35をレバー位置検出器25のかわりに用いてもよい。レバー位置検出器35は、発光部35a、受光部35b、及び遮蔽板35cを備える。発光部35a及び受光部35bは、ハンドル470の溝条471に設けられ、フォトセンサを構成する。遮蔽板35cは、開閉レバー460に設けられる。ユーザがハンドル470及び開閉レバー460を握ると、発光部35aから受光部35bに向かって出射された光が遮蔽板35cによって遮られ、受光部35bに入射しない。ユーザがハンドル470及び開閉レバー460を離すと、発光部35aから受光部35bに向かって出射された光が受光部35bに入射する。
ブレーキ装置27は、レバー位置検出器25の出力信号及び被測定物検出器15の出力信号に基づいて動作する。具体的には、ブレーキ装置27は、レバー位置検出器25の出力信号が離間位置を示しているときに電子回路26からスタイラス13が閾値を越えて変位したことを通知されると、測定本体部11の上下動を抑制する。すなわち、測定本体部11のドライブシャフト310に対する移動が抑制される。したがって、測定本体部11を手動で素早く上下動させる際の誤操作による破損を防止することができる。更に、ハンドル470及び開閉レバー460を握って測定本体部11を上下動させる際の安心感が増加する。更に、ワークWの測定のための被測定物検出器15の出力信号に基づいてブレーキ装置27を動作させるかどうか判定するため、保護ブレーキユニットを実現するためにワークWを検出するセンサを追加する必要がない。
ブレーキ装置27は、レバー位置検出器25の出力信号が離間位置を示していない場合は、電子回路26からスタイラス13が閾値を越えて変位したことを通知されても動作しない。このように、ツイストローラ451−456がドライブシャフト310から離間している場合にのみブレーキ装置27を有効にすることで、つまみ部311を用いた微動操作時にブレーキ装置27が動作することが防止される。また、測定中のスタイラス13の変位によってブレーキ装置27が動作して無用な振動が発生することが防止される。
ブレーキ装置27の構造によっては、スタイラス13の変位量に応じてブレーキ装置27の制動力を変化させてもよい。このようにすることで、スタイラス13の変位量が大きいほどブレーキ装置27の制動力を強くすることができ、滑らかな操作感を実現できる。例えば、ブレーキ装置27のソレノイドコイルに印加する電圧値を大きくすることで摩擦部材を押し付ける力が強くなり、制動力が強くなる。
また、ブレーキ装置27をトラクションナット部400と共用してもよい。例えば、ブレーキ装置27は、測定本体部11の上下動を抑制するとき、ツイストローラ451−456をドライブシャフト310に押し付ける。この場合、ブレーキを二重に持つ必要がないため、比較的低コストで保護ブレーキユニットを実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では被測定物検出器15が接触式の場合を説明したが、非接触式の被測定物検出器を用いてもよい。図13を参照して、非接触式の被測定物検出器を備えた形状測定機100を説明する。測定本体部11は、被測定物検出器15のかわりに被測定物検出器22を備える。詳細には、測定本体部11は、筐体20と、筐体20内に設けられた駆動部と、筐体20の側面に形成された開口から突き出したアーム21と、アーム21の先端に設けられた被測定物検出器22を備える。尚、アーム21は、搖動しないように固定的に支持されている。駆動部はアーム21及び被測定物検出器22を図の横方向に移動する。被測定物検出器22は、ワークWの表面までの上下方向の距離を非接触で検出する。尚、アーム21は設けられなくてもよい。この場合、被測定物検出器22は、筐体20の下面に形成された開口から突き出すように設けられる。
上記実施の形態では送り機構部300が粗動と微動の両方が可能な場合を説明したが、粗動のみが可能であってもよい。この場合、ドライブシャフト310は回転せず、固定片410及び可動片420に回転可能に支持されたツイストローラ451−456は固定片410及び可動片420に固定された複数の摩擦接触部で置き換えられる。
上記実施の形態では、測定本体部11の上下方向の位置を調整するための送り機構部300を説明したが、送り機構部300は、測定本体部11の水平方向の位置を調整するためのものであってもよい。
送り機構部300には、さらに、カウンターバランスが設けられているとよい。カウンターバランスを設けるにあたっては、一つの滑車と、ワイヤーと、バランスウェイトと、を用意する。そして、例えば支柱2の上端に滑車を設置し、滑車に掛けたワイヤーの一端を昇降部材3に接続し、ワイヤーの他端をバランスウェイトに接続する。こうすれば、測定本体部11の重さを感じなくなるので、測定本体部11を上下動させる際にユーザは力を入れる必要は無くなる。
上記では輪郭形状を測定する形状測定機を例に説明したが、表面粗さや真円度を測定するタイプの形状測定機にも本発明は適用可能である。
1…基台、2…支柱、3…昇降部材、4…搖動部材、11…測定本体部、12…測定アーム、13…スタイラス、15…被測定物検出器、20…筐体、21…アーム、被測定物検出器22、25…レバー位置検出器、26…電子回路、27…ブレーキ装置、35…レバー位置検出器、35a…発光部、35b…受光部、35c…遮蔽板、100…形状測定機、300…送り機構部、310…ドライブシャフト、311…つまみ部、400…トラクションナット部、410…固定片、411…ブラケット、412…溝、413…ネジピン、414…ネジ穴、420…可動片、421…ネジピン、422…ネジ穴、430…ヒンジ片、440…バネ(付勢手段)、441…ネジ、451−456…ツイストローラ、460…開閉レバー、461…心棒、462…押しピン、470…ハンドル、471…溝条。

Claims (11)

  1. 第1部材に沿って移動する測定本体部と、
    前記測定本体部に取り付けられた摩擦接触機構と、
    ユーザ操作により第1状態と第2状態の間で遷移する操作部と、
    前記操作部の状態を検出する操作部状態検出器と、
    前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制するブレーキ装置と
    を具備し、
    前記測定本体部は、被測定物を検出する被測定物検出器を備え、
    前記摩擦接触機構は、前記操作部が前記第1状態のときに前記第1部材に摩擦接触し、前記操作部が前記第2状態のときに前記第1部材から離間する摩擦接触部を備え、
    前記ブレーキ装置は、前記操作部状態検出器の出力及び前記被測定物検出器の出力に基づいて動作する
    形状測定機。
  2. 前記ブレーキ装置は、前記操作部が前記第1状態のときに動作せず、前記操作部が前記第2状態のときに動作可能である
    請求項1に記載の形状測定機。
  3. 前記被測定物検出器は、前記被測定物の表面を倣い移動するスタイラスを備え、
    前記ブレーキ装置は、前記スタイラスが閾値を越えて変位すると動作する
    請求項1又は2に記載の形状測定機。
  4. 前記ブレーキ装置は、前記スタイラスの変位量に応じて制動力を変化させる
    請求項3に記載の形状測定機。
  5. 前記ブレーキ装置は、前記摩擦接触部を前記第1部材に押し付けることで前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制する
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状測定機。
  6. 前記第1部材は、軸まわりに回転可能に設けられたドライブシャフトであり、
    前記摩擦接触部は、前記ドライブシャフトの軸線に対してリード角相当の傾斜角を有する状態で回転可能に軸支されたツイストローラであり、
    前記ツイストローラが前記ドライブシャフトに摩擦接触した摩擦接触状態において前記ドライブシャフトを回転させると前記リード角に従って前記測定本体部が前記ドライブシャフトに沿って微動し、
    前記ツイストローラが前記ドライブシャフトから離間した離間状態において前記測定本体部は前記ドライブシャフトに沿ってフリーに粗動でき、
    前記摩擦接触機構は、前記ツイストローラが前記ドライブシャフトに摩擦接触するように付勢力を発生する付勢手段を備え、
    前記操作部は、ユーザ操作により、前記付勢手段の付勢力に抗して前記ツイストローラを前記離間状態とするレバーであり、
    ユーザが前記レバーを離すと前記付勢手段の付勢力によって前記ツイストローラは前記摩擦接触状態に復帰する
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の形状測定機。
  7. 前記摩擦接触機構は、前記ドライブシャフトをその軸線に直交する方向から挟持するように前記ドライブシャフトを挟んで対向配置された第1片および第2片を備え、
    前記ツイストローラは、前記第1片に回転可能に支持された第1ツイストローラと、前記第2片に回転可能に支持された第2ツイストローラを含み、
    前記第1片および前記第2片の一端が弾性変形可能なように連結されているとともに、前記第2片の他端側が前記第1片に向けて接近するように前記付勢手段で付勢されており、
    前記レバーは、
    前記第1片に揺動可能に軸支されているとともに、その先端には、前記第2片の他端側を前記第1片から離間する方向に押す押しピンを備える
    請求項6に記載の形状測定機。
  8. 前記ドライブシャフトの軸線に対して略直交する方向に長手であって、かつ、前記測定本体部に取り付けられたハンドルを更に具備し、
    前記レバーと前記ハンドルとは近接した位置関係でかつ互いに平行に配置されており、
    ユーザが前記ハンドルを握る際には前記レバーも同時に握られ、ユーザが前記ハンドルを離す際には前記レバーも同時にユーザの手から離れる
    請求項6又は7に記載の形状測定機。
  9. 前記ハンドルは、前記レバーを受け入れ可能な溝条を有する
    請求項8に記載の形状測定機。
  10. 前記ドライブシャフトは上下方向に設けられ、前記測定本体部は前記ドライブシャフトに沿って上下方向に移動する
    請求項6乃至9のいずれか一項に記載の形状測定機。
  11. 形状測定機の位置調整方法であって、
    前記形状測定機は、
    第1部材に沿って移動する測定本体部と、
    前記測定本体部に取り付けられた摩擦接触機構と、
    ユーザ操作により第1状態と第2状態の間で遷移する操作部と
    を備え、
    前記測定本体部は、被測定物を検出する被測定物検出器を備え、
    前記摩擦接触機構は、前記操作部が前記第1状態のときに前記第1部材に摩擦接触し、前記操作部が前記第2状態のときに前記第1部材から離間する摩擦接触部を備え、
    前記形状測定機の位置調整方法は、
    前記操作部を前記第2状態に保持しながら前記測定本体部を前記第1部材に沿って移動させること、
    前記操作部が前記第2状態にあるときに前記被測定物検出器の出力に基づいて前記測定本体部の前記第1部材に対する移動を抑制すること
    を具備する
    形状測定機の位置調整方法。
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