JPH0329688Y2 - - Google Patents

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JPH0329688Y2
JPH0329688Y2 JP17705084U JP17705084U JPH0329688Y2 JP H0329688 Y2 JPH0329688 Y2 JP H0329688Y2 JP 17705084 U JP17705084 U JP 17705084U JP 17705084 U JP17705084 U JP 17705084U JP H0329688 Y2 JPH0329688 Y2 JP H0329688Y2
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drive shaft
slider
handle
pulley
height gauge
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  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ハイトゲージに係り、特に被測定物
の寸法や形状等の測定に利用されるハイトゲージ
に関する。
〔背景技術とその問題点〕
従来、ハイトゲージのスライダを支柱に沿つて
昇降させる手段としては、スライダを直接把持し
て行う手動スライド型と、スライダを直接把持せ
ずに支柱の刻設されたラツクと噛合するピニオン
をハンドル操作によつて回動させるハンドル駆動
型とに大別できる。
前者の手動スライド型は、微動調整が難しい
上、自由状態ではスライダが落下するという問題
がある。この点、後者のハンドル駆動型は、微動
調整ができ、かつ格別なストツパやバランスウエ
イト等を設けなくても現在位置に静止できるとい
う利点がある。
しかしながら、ハンドル駆動型としても、なお
上下動に要する労力は相当なものであつて、特に
長高なハイトゲージにあつては極めて作業能率が
悪いという問題がある。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、ハンドル駆動型の利点を維持
しつつ、その欠点を解決して作業能率の向上を図
つたハイトゲージを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
このため、本考案は、自動駆動とハンドル駆動
とを併用し、それらを選択的に切換えられるよう
に構成し、これにより上記目的を達成しようとす
るものである。
即ち、基台に立設された支柱に沿つて昇降可能
に装着されたスライダと、このスライダと支柱と
の相対移動変位量を読取るための計測手段とを備
えたハイトゲージにおいて、前記スライダに前記
支柱に刻設されたラツクに係合しスライダを昇降
させるための駆動軸を設け、この駆動軸にプーリ
とハンドルとをそれぞれ空転可能かつ一定の間隔
をもつて取付けるとともに、プーリとハンドルと
の間の駆動軸に両端面に円板状歯車を有する変位
体を軸方向へ変位可能かつ同期回転可能に取付
け、この変位体を駆動軸の軸方向へ変位させいず
れか一方の円板状歯車をプーリまたはハンドルの
円板状歯車に噛合させるための切換手段を設け、
前記プーリに連結したモータまたはハンドルのつ
まみによつて前記スライダを自動移動または手動
移動に選択できるように構成した、ことを特徴と
している。
〔実施例〕
第1図は本実施例の全体の斜視図を、第2図は
ハイトゲージ本体の正面を、第3図はその側面
を、第4図はその背面を、それぞれ示している。
これらの図において、基台1には、その一側面に
ACアダプタ2が接続されるコネクタ3Aおよび
ジヨイステイツク104からのコード106が接
続されるコネクタ3Bがそれぞれ設けられている
とともに、上面に支柱4が垂直に立設されてい
る。支柱4は、上端部間が連結部材5により互い
に連結されかつ所定間隔隔てて互いに平行に配置
された断面円形の一対の棒状部材4A,4Bから
構成されている。これらの棒状部材4A,4Bに
は、その一方の棒状部材4Aの内面長手方向に沿
つてスケール6が、他方の棒状部材4bの内面長
手方向に沿つてラツク7がそれぞれ設けられてい
るとともに、両部材4A,4B間にスライダ8が
昇降自在に装着されている。
スライダ8の正面には、スライダ8と支柱4と
の相対移動変位量、つまりスライダ8の高さ方向
の移動量をデジタル表示するデジタル表示器11
のほかに、電源スイツチ12、プリセツト桁指定
スイツチ13、この桁指定スイツチ13によつて
指定されたデジタル表示器11の表示桁に0〜9
までの数値を順次プリセツトするためのプリセツ
ト置数スイツチ14、ホールドスイツチ15およ
びゼロセツトスイツチ16がそれぞれ設けられて
いる。また、スライダ8の上面には正逆転可能な
モータ21が固定されているとともに、スライダ
8の他側面には固定部材31を介してL字状の支
持アーム32が固定されている。
支持アーム32の水平部分には、クランプ枠3
3を介して角柱状のスライドバー34が前記棒状
部材4A,4Bが互いに平行する方向でかつそれ
らと直交する方向へ進退可能かつ固定可能に設け
られている。スライドバー34の先端には、クラ
ンプ機構35を介してタツチ信号プローブ36が
支柱4の長手方向へ傾斜可能つまり上下方向へ姿
勢変更可能に取付けられている。タツチ信号プロ
ーブ36は、基端37を支点として上下方向へ回
動変位可能な測定子38を有し、その測定子38
が被測定物Wへの当接により所定角度回動変位し
たとき、タツチ信号を発するように構成されてい
る。ここでは、測定子38の先端球状部の半径分
に相当する角度変位したとき、タツチ信号が出力
されるようになつている。タツチ信号プローブ3
6からのタツチ信号は、リード線39を通じて前
記スライダ8内に設けられる制御回路へ送られる
ようになつている。
また、前記スライダ8内には、第5図に示す如
く、前記一対の棒状部材4A,4Bの間にこれら
と直交する駆動軸41が回動可能に貫通支持され
ている。駆動軸41には、前記スライダ8内に位
置する部分に前記棒状部材4Bに形成されたラツ
ク7と噛合するピニオン42が取付けられている
とともに、スライダ8の裏面側へ突出した部分に
プーリ43とハンドル44とがそれぞれ独立的に
空転可能かつ一定の間隔をもつて取付けられてい
る。プーリ43と前記モータ21の出力軸に取付
けられたプーリ45との間にはベルト46が掛廻
されている。また、プーリ43とハンドル44と
の対向面にはそれぞれ円板状歯車47,48が一
体形成されているとともに、プーリ43とハンド
ル44との間の駆動軸41には変位体としてのク
ラツチ体49が駆動軸41と同期回転可能にかつ
切換手段50によつて軸方向へ変位可能に設けら
れている。
クラツチ体49の両端面外周には、前記プーリ
43の円板状歯車47およびハンドル44の円板
状歯車48にそれぞれ対応する円板状歯車51,
52がそれぞれ一体的に形成されている。これに
より、クラツチ体49の円板状歯車52がハンド
ル44の円板状歯車48に噛合した状態ではハン
ドル44の回動が円板状歯車48,52およびク
ラツチ体49を介して駆動軸41へ伝達される一
方、クラツチ体49が第5図中左方へ移動し、円
板状歯車51がプーリ43の円板状歯車47に噛
合すると、モータ21の回転がプーリ45、ベル
ト46、プーリ43、円板状歯車47,51およ
びクラツチ体49を介して駆動軸41へ伝達され
る。駆動軸41が回転すると、ラツク7に噛合す
るピニオン42が回転するため、スライダ8が支
柱4に沿つて上下動することになる。
また、前記切換手段50は、前記駆動軸41の
中心に軸方向に沿つて形成された中空部61の開
口端に前記ハンドル44の外端面側より螺合され
た軸受部材62と、この軸受部材62の中心に軸
方向へ摺動自在に挿入されかつ前端に前記中空部
61内を軸方向へ変位可能に摺動する可動子63
を有する可動軸64と、この可動軸64の後端に
ねじ65を介して固定されかつ前記軸受部材62
の外周に被嵌された切換つまみ66と、前記クラ
ツチ体49の外周面より中心へ向つて挿入されか
つ前記駆動軸41に軸方向に沿つて形成された一
対の溝67を貫通して前記可動子63と前記クラ
ツチ体49とを互いに連結する一対のピン68と
から構成されている。ピン68は、第6図に示す
如く、前記溝67の溝幅よりも小さな径の丸棒状
に形成されている。また、ピン68とクラツチ体
49とは、クラツチ体49の径方向へピン68が
遊動自在に挿入された状態で連結されている。従
つて、クラツチ体49は、溝67の溝幅とピン6
8の外径とのクリアランス分およびクラツチ体4
9とピン68とのクリアランス分だけ駆動軸41
に対して回動変位できるため、円板状歯車47,
51の噛合い、或いは円板状歯車48,52の噛
合いがスムーズにかつ確実に行えるようになつて
いる。
また、前記軸受部材62と可動軸64との間に
は、切換つまみ66つまり可動軸64を駆動軸4
1の軸方向において二位置のいずれかに選択的に
係止させるための位置決め手段71が設けられて
いる。位置決め手段71は、第7図に示す如く、
前記軸受部材62の径方向に形成された保持溝7
2に可動軸64が挿入される孔内に少なくとも2
辺が位置するように挿入されたU字状のばね73
と、前記可動軸64の軸方向所定間隔位置にそれ
ぞれ形成され前記ばね73に選択的に係止される
一対のV字状の係止溝74とから構成されてい
る。これにより、前方の係止溝74がばね73に
係止された状態ではクラツチ体49の円板状歯車
52がハンドル44の円板状歯車48に、後方の
係止溝74がばね73に係止された状態ではクラ
ツチ体49の円板状歯車51がプーリ43の円板
状歯車47に、それぞれ噛合される。
また、前記ハンドル44の外端面には凹部81
が形成され、この凹部81内には軸受部材82が
螺合されている。軸受部材82の中心部にはハン
ドル44を貫通しかつばね83により常時第5図
中左方へ付勢されたスライド軸84が前記駆動軸
41と同方向へ摺動自在に挿入されている。スラ
イド軸84の前端には、前記スライダ8に保持部
材85を介して固定された大歯車86に選択的に
噛合する小歯車87が固定されているとともに、
後端には前記軸受部材82の外周に被嵌された微
回動つまみ88が固定されている。微回動つまみ
88の内周面と軸受部材82の外周面との間に
は、スライド軸84を軸方向の二位置に保持する
位置決め機構89が設けられている。
位置決め機構89は、前記軸受部材82の外周
径方向へ向つて形成された保持孔90内に収納さ
れかつばね91によつて常時突出する方向へ付勢
されたボール92と、前記微回動つまみ88の内
周面の軸方向所定間隔位置にそれぞれ形成され前
記ボール92に選択的に係合する係止溝93とか
ら構成されている。なお、大歯車86の内面側外
周に沿つて前記小歯車87に一定の抵抗を与える
スポンジやゴム等の弾性部材94が環状に取付け
られている。これにより、モータ21からの動力
により駆動軸41が回転しても、ハンドル44は
回転せずに静止したままに保たれている。
また、前記タツチ信号プローブ36からのタツ
チ信号は、第8図に示す如く、前記スライダ8の
上限位置および下限位置を検出するリミツトスイ
ツチ(図示せず)からの信号LSH,LSLとともに、
制御回路101へ与えられている。制御回路10
1は、前記支柱4とスライダ8との相対移動変位
量、つまりスライダ8の移動量を前記棒状部材4
Aに形成されたスケール6から読取る計測手段と
してのエンコーダ102の出力を所定処理した
後、前記デジタル表示器11へ表示させる。同時
に、前記リミツトスイツチからの信号LSH,LSL
またはタツチ信号プローブ36からのタツチ信号
が与えられたとき、前記モータ21を駆動させる
モータ駆動回路103へ停止指令を与え、モータ
駆動回路103を介してモータ21を停止させる
とともに、デジタル表示器11に表示された測定
値をそのままホールドする。更に、モータ21の
再起動によつてタツチ信号プローブ36からのタ
ツチ信号がなくなつたとき、前記ホールドを解除
する。前記モータ駆動回路103には、前記モー
タ21を正逆回転させるジヨイステイツク104
が接続されている。ジヨイステイツク104は、
操作桿105に傾倒方向によつて異なる特性を備
える。例えば、モータ21が正回転時にスライダ
8が上昇、逆回転時にスライダ8が下降するとす
れば、モータ21を逆回転させる操作桿105の
傾倒方向時よりもモータ21を正回転させる操作
桿105の傾倒方向時の方がモータ21の回転速
度が大きくなるように設定されている。なお、こ
れらの回路には、前記コネクタ3Aに接続された
ACアダプタ2によつて変換された直流電圧が、
前記基台1とスライダ8との間の螺旋状のフレキ
シブルコード110を通つて供給されている。
次に、本実施例の作用を説明する。まず、切換
つまみ66を第5図中左方へ押し込み、可動軸6
4の後方の係止溝74をばね73に係止させる。
すると、可動軸64の移動によりクラツチ体49
が第5図中左方へ移動し、クラツチ体49の一方
の円板状歯車51がプーリ43の円板状歯車47
に噛合した状態となる。ここで、ジヨイステイツ
ク104の操作によつてモータ21を駆動する
と、そのモータ21の出力軸の回転は、プーリ4
5、ベルト46、プーリ43、円板状歯車47,
51およびクラツチ体49を介して駆動軸41へ
伝達される。この結果、駆動軸41に固定された
ピニオン42が棒状部材4Bに形成されたラツク
7に沿つて転動するので、スライダ8は支柱4に
沿つて昇降動作される。従つて、スライダ8の昇
降を迅速かつ容易に行うことができる。
このとき、駆動軸41の回転によつて、その駆
動軸41に回転自在に支持されたハンドル44も
同方向へ回転しようとするが、ハンドル44を貫
通するスライド軸84の小歯車87が弾性部材9
4によつて静止されているため、ハンドル44は
回転することがない。
スライダ8の昇降によつてタツチ信号プローブ
36の測定子38が被測定物Wに当接し、更に測
定子38の球状部の半径分移動すると、タツチ信
号プローブ36からタツチ信号が制御回路101
へ出力される。すると、制御回路101は、モー
タ駆動回路103へ停止指令を与え、そのモータ
駆動回路103を介してモータ21を停止させる
と同時に、デジタル表示器11に表示されている
測定値、つまりエンコーダ102によつて検出さ
れたスライダ8の移動量がホールドされる。従つ
て、タツチ信号プローブ36の測定子38が被測
定物Wに当接したとき、モータ21の駆動が停止
されるため、測定者はその当接後のオーバーラン
による機器の破損等を懸念して慎重に取扱わなく
てもよい。もつとも、当接後多少のオーバーラン
はあるが、タツチ信号プローブ36の測定子38
がそれを許容できる構造であるから、当接後の機
器の破損に対して何等支障がない。同時に、その
ときの測定値がホールドされるため、駆動操作と
読取り操作の同時作業から作業者を解放すること
ができる。しかも、この測定値は測定子38の先
端球状部の半径分の誤差が補正された値であるた
め、測定方向による誤差がない。
この後、ジヨイステイツク104の操作により
モータ駆動回路103を介してモータ21を再起
動させると、タツチ信号プローブ36の測定子3
8が被測定物Wから離れたとき、タツチ信号プロ
ーブ36からのタツチ信号がなくなる。すると、
制御回路101はデジタル表示器11にホールド
された測定値を解除する。従つて、次の測定に支
障を与えることがない。
このようにして、順次測定を行なつていく途中
で、例えばスライダ8が支柱4の上限位置或いは
下限位置まで達すると、各リミツトスイツチから
の信号LSH,LSLが制御回路101へ与えられる。
すると、前記タツチ信号プローブ36からのタツ
チ信号と同様に、モータ駆動回路103を介して
モータ21が停止されるため、装置の破損の問題
もなく、安全な作業を行うことができる。
一方、切換つまみ66を第5図中左方へ移動さ
せ、可動軸64の前方の係止溝74をばね73に
係止させると、クラツチ体49の円板状歯車52
がハンドル44の円板状歯車48に噛合した状態
となる。この状態では、モータ21からの回転が
プーリ43へ伝達されても、プーリ43の回転が
クラツチ体49へ伝達されないため、モータ21
からの回転によつて駆動軸41が駆動されること
はない。つまり、この状態においては、ハンドル
44の回転が円板状歯車48,52およびクラツ
チ体49を介して駆動軸41へ伝達されるため、
ハンドル44を回動させればスライダ8を支柱4
に沿つて昇降動作させることができる。従つて、
切換手段50の切換え操作によりスライダ8の昇
降を自動から手動へ、手動から自動へ切換えるこ
とができる。
このとき、位置決め機構89を切換え、小歯車
87を大歯車86に噛合させた後、微回動つまみ
88を回動させれば、小歯車87が大歯車86に
沿つて回動するので、ハンドル44を微回動させ
ことができる。つまり、スライダ8を支柱4に沿
つて僅かずつ昇降動作させることができる。
従つて、本実施例によれば、モータ21の回転
が伝達されるプーリ43の回転およびハンドル4
4の回転を、それらと選択的に噛合するクラツチ
体49を介して駆動軸41へ選択的に伝達させる
ようにしたので、クラツチ体49の切換えにより
自動から手動へ、手動から自動へ切換えることが
できる。しかも、構造的には、駆動軸41の軸方
向へ僅かのスペースを確保すればよいので、比較
的簡単かつ小型に構成することができる。
また、この切換えに当つては、切換えつまみ6
6を軸方向の2位置へ切換えればよいので、極め
て簡単である。その上、可動軸64を2位置に保
持する位置決め手段71を設けたので、それぞれ
の噛合が外れることがない。更に、クラツチ体4
9が駆動軸41に対して僅か回動できるので、噛
合の切換え時でもスムーズかつ確実に噛合させる
ことができる。
クラツチ体49をプーリ43側へ噛合させれ
ば、スライダ8の昇降をモータ21によつて自動
的に行うことができるので、スライダ8の上下動
に要する労力を軽減することができるとともに、
迅速な測定作業が期待できる。
また、スライダ8の上下動によつてタツチ信号
プローブ36の測定子38が被測定物Wに接した
とき、タツチ信号プローブ36から発するタツチ
信号に基づきモータ21の駆動を停止させるよう
にしたので、測定者は当接後のオーバーランによ
る機器の破損を懸念して慎重に取扱わなくてもよ
い。それと同時に、デジタル表示器11に表示さ
れている測定値をホールドするようにしたので、
測定者を駆動操作と読取り操作の同時作業から解
放することができ迅速かつ正確な測定を行うこと
ができる。
しかも、スライダ8が上下限位置に達した場合
でも、リミツトスイツチからの信号に基づきモー
タ21が停止するので、機器を破損させることな
く、安全に作業できる。
また、ジヨイステイツク104からの指令によ
りモータ21を再起動した際、ホールドを解除す
るようにしたので、次の測定に支障を与えること
がない。
また、スライダ8が上方および下方へ移動する
場合でも、タツチ信号プローブ36の測定子38
が先端球状部の半径分回動変位したときタツチ信
号を発するので、つまり常に測定子38の中立軸
線上でタツチ信号を発するので、駆動制御系を変
えることなく、またデータ補正することなく、上
下移動とも構成を変えずに運転することができ
る。
一方、クラツチ体49をハンドル44側へ噛合
させれば、ハンドル44の回動によつてスライダ
8を昇降させることができる。ここで、微回動つ
まみ88を廻せば、小歯車87が大歯車86に沿
つて回動、つまりハンドル44が微回動するの
で、スライダ8を僅かずつ昇降させることができ
る。更に、小歯車87が大歯車86に噛合してい
ない状態では、小歯車87に弾性部材94によつ
て抵抗を与えるようにしたので、駆動軸41が回
転してもハンドル44が回転することがない。
なお、実施に当つて、エンコーダとしては、光
電式のほか、静電容量式、電磁式等、支柱4とス
ライダ8の相対移動変位量を検出できるものであ
れば、いずれでもよい。
また、タツチ信号プローブ36としては、測定
子38が被測定物Wに当接したとき、測定子38
の回動変位により接点を閉じ、それによつてタツ
チ信号を発するように構成したもの、或いは測定
子38に被測定物への当接によつて所定圧力がか
かつたとき、その圧力を検出してタツチ信号を発
するように構成したものでもよい。
また、上記実施例では、タツチ信号がなくなつ
たとき、ホールドを解除するようにしたが、例え
ばモータ21を駆動させる自動送り運転信号があ
つたとき、ホールドを解除するようにしてもよ
く、更に手動によりリセツトするようにしてもよ
い。
また、クラツチ体49を駆動軸41の軸方向へ
変位可能にかつ駆動軸41と同軸回転可能に取付
ける構成としては、上記実施例の構成に限られる
ものでなく、例えば、駆動軸41にキーを設ける
とともに、クラツチ体49に前記キーに係合する
キー溝を設けた構成、駆動軸41をスプライン軸
とし、クラツチ体49にスプライン軸に係合する
スプライン孔を設けた構成、あるいは、駆動軸4
1の外周面にセレーシヨンを形成し、クラツチ体
49にセレーシヨンに係合するセレーシヨン孔を
形成した構成などでもよい。
〔考案の効果〕
以上の通り、本考案によれば、ハンドル駆動型
の利点を維持しつつ、その欠点を解決して作業能
率の向上を図つたハイトゲージを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
全体の斜視図、第2図は正面図、第3図は側面
図、第4図は背面図、第5図は駆動装置の要部を
示す断面図、第6図はピンと溝との関係を示す
図、第7図は第5図の−線断面図、第8図は
ブロツク図である。 1……基台、4……支柱、7……ラツク、8…
…スライダ、41……駆動軸、43……プーリ、
44……ハンドル、47,48……円板状歯車、
49……変位体としてのクラツチ体、50……切
換手段、51,52……円板状歯車、61……中
空部、63……可動子、66……切換つまみ、6
7……溝、68……ピン、71……位置決め手
段、102……計測手段としてのエンコーダ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基台に立設された支柱に沿つて昇降可能に装
    着されたスライダと、このスライダと支柱との
    相対移動変位量を読取るための計測手段とを備
    えたハイトゲージにおいて、 前記スライダに、前記支柱の長手方向に沿つ
    て刻設されたラツクに係合しスライダを昇降さ
    せるための駆動軸を設け、 この駆動軸に互いに対向する内端面にそれぞ
    れ円板状歯車を有するプーリとハンドルとをそ
    れぞれ独立的に空転可能かつ一定の間隔をもつ
    て取付けるとともに、 プーリとハンドルとの間の駆動軸に、両端面
    に前記プーリおよびハンドルの円板状歯車に選
    択的に噛合可能な円板状歯車を有する変位体を
    駆動軸の軸方向へ変位可能かつ駆動軸と同期回
    転可能に取付け、 この変位体を駆動軸の軸方向へ変位させいず
    れか片端面側の円板状歯車をプーリまたはハン
    ドルの円板状歯車に噛合させるための切換手段
    を設け 前記プーリに連結したモータまたはハンドル
    のつまみによつて前記スライダを自動昇降また
    は手動昇降に選択できるように構成した、 ことを特徴とするハイトゲージ。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項において、前
    記切換手段は、前記駆動軸の中心部に形成され
    た中空部内に軸方向へ変位可能に設けられた可
    動子を有する切換つまみと、前記駆動軸に軸方
    向に沿つて形成された溝を貫通し前記可動子と
    変位体とを互いに連結するピンと、前記切換つ
    まみを駆動軸の軸方向において二位置のいずれ
    かに選択的に係止させるための位置決め手段と
    から構成されていることを特徴とするハイトゲ
    ージ。 (3) 実用新案登録請求の範囲第2項において、前
    記ピンの直径は、前記駆動軸の溝幅よりも小さ
    な径に形成されていることを特徴とするハイト
    ゲージ。 (4) 実用新案登録請求の範囲第2項または第3項
    において、前記ピンと変位体とは、変位体の径
    方向へピンが遊動自在に挿入された状態で連結
    されていることを特徴とするハイトゲージ。
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