JP3216085U - 位置検出装置および治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる位置検出装置を提供する。【解決手段】てこ11は、力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位する。位置規制部12は、てこ11の作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこ11の力点の上下方向の位置を規制する。押しボタン13は、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させる。てこ式ダイヤルゲージ14は、てこ11の作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知する。高さ調整機構15は、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する。【選択図】図3

Description

本考案は位置検出装置および治具に関し、特に、切削加工装置に装着されている刃物の刃先の位置を検出するか、または装着されているてこ式ダイヤルゲージに検知させる位置検出装置および治具に関する。
近年、刃物の製造技術が向上したことにより、10μmの径のエンドミルやドリルが切削加工装置に用いられるようになってきた。これにより、より微細な加工をワークに施すことができる。ここで、ワークとは、加工対象物である。切削加工装置に刃物を装着した場合、切削する前に、工具の刃先の位置を検出する必要があり、これにより、いわゆる工具長補正をする必要がある。
従来、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、刃物の刃先がてこの力点に触れられていない場合、てこの力点の上下方向の位置を保つ保持部と、てこの作用点の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージと、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する高さ調整機構とを設けるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−80829号公報
しかしながら、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整するのは、検出の感度を高くするほど、てこ式ダイヤルゲージの表示がふらつきやすく、困難である。てこのレバーを手で押さえることも考えられるが、てこのレバーが変形したり、てこのレバーに汚れが付着したり、てこのレバーが錆びてしまい、検出の感度が低下してしまう恐れがある。
本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができるようにするものである。
本考案の第1の側面の位置検出装置は、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部と、変位を測定する測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている、測定子によっててこの作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージと、使用者の操作により、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構とを備える。
本考案の第1の側面においては、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部とが設けられているので、押圧部を押して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させて、てこの力点の上下方向の位置を所定の位置に規制したまま、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがって、てこ式ダイヤルゲージの高さを低くなるように調整すると、測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を上下に挟み込むので、てこ式ダイヤルゲージの表示がふらつくこともなく、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。てこ式ダイヤルゲージの高さを調整する場合、てこに触る必要がないので、てこのレバーが変形したり、てこのレバーに汚れが付着したり、てこのレバーが錆びてしまうことがなく、検出の感度が低下してしまうことはない。このように、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。
てこのアームの力点側の重さを、てこのアームの作用点側の重さに比較して重くすることができる。このようにすることで、てこ式ダイヤルゲージの測定子の先端の変位に必要な力をより小さくすることができ、より細いエンドミルやドリルでも、破損したり、変形したりすることなく、位置を検出することができる。
また、押圧部を、ばねによりてこの上面から離れる向きに付勢することができる。このようにすることで、位置を検出する場合、押圧部がてこの上面から離れるので、検出の感度の低下を防ぐことができる。
てこ、位置規制部、押圧部および調整機構を支えるフレームをさらに設けることができる。フレームを、一体に成形することができる。このようにすることで、てこ、位置規制部、押圧部および調整機構の相互の位置を確実に保持できるので、より正確に位置を検出することができる。
てこ式ダイヤルゲージを、測定子の長手方向が横向きになるように、配置することができる。このようにすることで、検出の感度を維持することができる。
調整機構を、端部が上下方向に動かせるレバーの操作により、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置が調整されるようにすることができる。このようにすることで、てこ式ダイヤルゲージの動く向きが直感的にわかりやすく、より微調整ができる。
押圧部を、調整機構のレバーが設けられている側面側に設けることができる。このようにすることで、一方の側面側から手を回すことなく、押圧部とレバーとを簡単に操作することができる。
本考案の第2の側面の冶具は、測定子によって変位を測定するてこ式ダイヤルゲージを装着して、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先の上下方向の位置をてこ式ダイヤルゲージに検知させるための治具であって、刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部と、てこの作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージであって、測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を挟み込むことが可能な位置にてこ式ダイヤルゲージが装着され、使用者の操作により、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構とを備える。
本考案の第2の側面においては、刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部とが設けられているので、押圧部を押して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させて、てこの力点の上下方向の位置を所定の位置に規制したまま、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがって、てこ式ダイヤルゲージの高さを低くなるように調整すると、測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を上下に挟み込むので、てこ式ダイヤルゲージの表示がふらつくこともなく、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。てこ式ダイヤルゲージの高さを調整する場合、てこに触る必要がないので、てこのレバーが変形したり、てこのレバーに汚れが付着したり、てこのレバーが錆びてしまうことがなく、検出の感度が低下してしまうことはない。このように、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。
以上のように、本考案の第1の側面によれば、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。
また、本考案の第2の側面によれば、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージの測定子をてこの作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージの表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージの高さを調整することができる。
位置検出装置1の全体の構成を示す斜視図である。 位置検出装置1の全体の構成を示す斜視図である。 位置検出装置1の内部の構成を示す内部構成図である。 軸固定部32に挿入されている押しボタン13を説明する図である。 押しボタン13の構成を説明する図である。 位置検出装置1の操作の手順を説明する図である。 位置検出装置1の操作の手順を説明する図である。 位置検出装置1の操作の手順を説明する図である。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、本考案の構成要件と、考案の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本考案をサポートする実施の形態が、考案の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、考案の詳細な説明中には記載されているが、本考案の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本考案の第1の側面の位置検出装置(例えば、図2の位置検出装置1)は、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこ(例えば、図2のてこ11)と、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部(例えば、図2の位置規制部12)と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部(例えば、図2の押しボタン13)と、変位を測定する測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている、測定子によっててこの作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージ(例えば、図2のてこ式ダイヤルゲージ14)と、使用者の操作により、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構(例えば、図1の高さ調整機構15)とを備える。
本考案の第2の側面の冶具は、測定子によって変位を測定するてこ式ダイヤルゲージを装着して、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先の上下方向の位置をてこ式ダイヤルゲージに検知させるための治具であって、刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこ(例えば、図2のてこ11)と、てこの作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこの力点の上下方向の位置を規制する位置規制部(例えば、図2の位置規制部12)と、使用者に操作された場合、てこの支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこの作用点の下面を位置規制部に当接させる押圧部(例えば、図2の押しボタン13)と、てこの作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージであって、測定子の先端と位置規制部とでてこの作用点を挟み込むことが可能な位置にてこ式ダイヤルゲージが装着され、使用者の操作により、てこの上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構(例えば、図1の高さ調整機構15)とを備える。
以下、図1乃至図8を参照して、本考案の実施の形態の位置検出装置1を説明する。
図1および図2は、位置検出装置1の全体の構成を示す斜視図である。位置検出装置1は、NC(numerical control machining)切削加工装置やマシニングセンタである切削加工装置のベッド面などの基準位置に装着される。位置検出装置1が装着される切削加工装置は、エンドミルやボールミルなどの刃物を交換できるものであり、切削加工前に刃先の位置を補正するものである。位置検出装置1は、切削加工装置に装着されている刃物の刃先の接触を検知することで、切削加工装置に装着されている刃物の刃先の上下方向の位置を検出する。検出された刃先の上下方向の位置により、切削加工装置における刃先の位置が補正される。すなわち、切削加工装置の相対位置座標が補正される、いわゆる、工具長補正が行われる。なお、位置検出装置1の刃物の刃先を検知する位置の高さは、切削加工装置に装着される前または切削加工装置に装着されてから、ハイトゲージなどで測定される。この測定結果は、工具長補正に用いられる。
位置検出装置1は、てこ11、位置規制部12、押しボタン13、てこ式ダイヤルゲージ14、高さ調整機構15、回転軸16、レバー17、およびフレーム18を含む。
図1において、加工が行われる3次元空間(直交座標空間)を表すX軸、Y軸、およびZ軸からなる座標軸で示される方向のうち、図1中の右下と左上とを結ぶ方向はX軸方向を示し、図1中の右上と左下とを結ぶ方向はY軸方向を示し、図1中の上下方向はZ軸方向を示す。なお、右下方向がX軸の正の方向であり、右上方向がY軸の正の方向であり、上方向がZ軸の正の方向である。なお、以下、Z軸の正の側を上側、Z軸の負の側を下側、Y軸の正の側を奥側、Y軸の負の方向を手前側、X軸の正の側を右側、X軸の負の側を左側とも称する。また、図2以降の図においても、適宜、同様に、X軸、Y軸、およびZ軸を示す。
てこ11、位置規制部12、押しボタン13、高さ調整機構15およびフレーム18は、剛性の高い素材、例えば、鋼、アルミニウム合金または複合素材などにより形成されている。てこ11、位置規制部12、押しボタン13、高さ調整機構15およびフレーム18は、同じ素材から形成しても、それぞれ、異なる素材から形成してもよい。
てこ11は、単純機械である機械要素としてのてこである。てこ11は、左右方向(横方向)に概ね直線状に伸びる形状に形成されている。てこ11の上面は、概ね平面に形成されている。てこ11の左右方向の中間部分は、てこ11の右側の端部およびてこ11の左側の端部が上下方向に揺動可能に軸支されている。てこ11は、揺動可能にフレーム18に軸支されている。
てこ11は、刃物の刃先で上側から下側に向かって押されたとき、揺動する。より詳細には、切削加工装置に装着されている刃物の刃先の上下方向の位置を検出する場合、てこ11の端部であって、上下方向に変位させられる端部のうち、一方の端部(この場合、右側の端部)の近傍の上面に、刃物の刃先が接触させられる。てこ11の一方の端部の近傍の上面に、切削加工装置に装着されている刃物の刃先が接触したとき、てこ11は、揺動する。てこ11の端部であって、上下方向に変位させられる端部のうち、他方の端部(この場合、左側の端部)の近傍の上面の変位が、てこ式ダイヤルゲージ14によって検知され、これにより、刃物の刃先の上下方向の位置が検出される。以下、てこ11の右側を力点側と称し、てこ11の左側を作用点側と称する。
位置規制部12は、一端が螺子切りされた円柱状の棒などからなり、フレーム18に固定されている。位置規制部12は、てこ11の作用点側の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこ11の力点側の上下方向の位置を規制する。位置規制部12とてこ11の作用点側の下面とが当接している場合、フレーム18の底面からてこ11の力点側の上面までの高さは、所定の値とされる。フレーム18の底面からてこ11の力点側の上面までの高さは、工具長補正に使われる。例えば、位置規制部12とてこ11の作用点側の下面とが当接している場合、てこ11の力点側の上面は、フレーム18の底面から100mmとされる。
位置規制部12は、てこ11の作用点側の端部の近傍の下面に当接するように配置されている。押しボタン13は、フレーム18に設けられ、使用者により下向きに押圧された場合、てこ11の作用点側の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点側の下面を位置規制部12に当接させる。押しボタン13は、てこ11の作用点側の端部とてこ11の支点との中間の近傍の上面を下向きに押圧する。
てこ式ダイヤルゲージ14は、本体から伸びる測定子の本体に対する角度の変化を測ることで、測定子の先端の位置の変位の大きさを測定する測定器である。てこ式ダイヤルゲージ14は、測定子の先端をてこ11の上面に接触させることで、てこ11の揺動による上下方向の変位を測定し、その変位の大きさを示す。てこ式ダイヤルゲージ14は、てこ11の作用点側の端部の近傍の変位を検知する。
てこ式ダイヤルゲージ14は、測定子がてこ11側に位置し、測定子の変位を示す表示部等が設けられている本体がてこ11から離れるように、てこ11に対して配置されている。てこ式ダイヤルゲージ14は、測定子の長手方向が横向き(この場合、左右方向)になるように、配置されている。てこ式ダイヤルゲージ14の本体と測定子とを結ぶ直線が伸びる方向は、てこ11の揺動する端部を結ぶ直線が伸びる方向とほぼ同じである。てこ11とてこ式ダイヤルゲージ14とは、直線状に配置されるとも言える。
てこ式ダイヤルゲージ14は、0.1N乃至0.5n程度の比較的小さな力で位置の変位を測定できる、いわゆる低圧ゲージである。なお、てこ式ダイヤルゲージ14は、アナログ式であっても、デジタル式であってもよい。また、てこ式ダイヤルゲージ14の測定値を表す表示部を横向き(手前向きまたは奥向き)にしてもよい。
さらに詳しく説明すれば、位置規制部12は、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端が接触して、変位が測定されるてこ11の上面の裏側であるてこ11の下面に当接することで、刃物の刃先が接触する前のてこ11の位置を規制する。すなわち、てこ11の作用点側は、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端と位置規制部12とによって挟まれる。上述のように、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端を変位させるには、所定の力が必要なので、てこ11の作用点側を位置規制部12とてこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端とで挟み込むことで、さらに正確に、刃物の刃先が接触する前のてこ11の姿勢を保持することができる。また、ガタをより少なくすることができるので、より正確に刃物の刃先の位置を検出できる。
てこ式ダイヤルゲージ14は、高さ調整機構15に装着される。高さ調整機構15は、てこ11の作用点側に設けられている。
高さ調整機構15は、フレーム18に対するてこ式ダイヤルゲージ14の高さ方向の位置を調整する機構である。言い換えれば、高さ調整機構15は、てこ11に対するてこ式ダイヤルゲージ14の高さ方向の位置を調整する機構である。
高さ調整機構15は、フレーム18に対しててこ式ダイヤルゲージ14を高さ方向にのみ移動させる移動方向を規制するための直線案内(直動案内または直線摺動案内)およびフレーム18に対しててこ式ダイヤルゲージ14を高さ方向に移動させる機械要素からなる。フレーム18に対しててこ式ダイヤルゲージ14を高さ方向に移動させる機械要素は、ラック・アンド・ピニオンとされている。この場合、ピニオン側がフレーム18側に固定して設けられ、ピニオンが回転させられると、てこ式ダイヤルゲージ14が装着されているラック側が上下方向に移動する。ピニオンと同軸の軸16には、ピニオンを回転させるレバー17が設けられている。レバー17は、棒状に形成されている。レバー17の長手方向がおおむねX軸に沿うように、レバー17は、配置されている。すなわち、高さ調整機構15は、端部が上下方向に動かせるレバー17の操作により、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する。
なお、フレーム18に対しててこ式ダイヤルゲージ14を高さ方向に移動させる機械要素は、ボールねじなどの回転運動を直線運動の変換するものとすることができる。
このように、高さ調整機構15は、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する。
フレーム18は、てこ11、位置規制部12、押しボタン13および高さ調整機構15を支える。フレーム18は、一体に成形されている。フレーム18の下面が切削加工装置のベッド面の上に接するように、位置検出装置1が切削加工装置に置かれて、位置検出装置1が切削加工装置に装着される。なお、位置検出装置1は、切削加工装置にねじ止めなどで固定するようにしてもよい。
てこ式ダイヤルゲージ14を高さ方向に移動させて、てこ式ダイヤルゲージの表示を0位置にする場合、まず、てこ11の姿勢は、位置規制部12および押圧されている押しボタン13によって挟まれて規制される。これにより、てこ11の作用点側の上面の上下方向の位置およびてこ11の力点側の上面の上下方向の位置は、より正確に保持されることになる。そして、てこ11の姿勢を、位置規制部12および押圧されている押しボタン13によって挟んで規制したまま、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端がてこ11の作用点側の上面に接するように、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子が下げられる。さらに、てこ11の姿勢を、位置規制部12および押圧されている押しボタン13によって挟んで規制したまま、レバー17の操作により、高さ調整機構15でてこ式ダイヤルゲージ14を下げて、てこ式ダイヤルゲージの表示を0位置にする。そしてさらに、押しボタン13がはなされる。
このようにすることで、てこ11の力点側の上面の上下方向の位置が、より正確に所望の位置になり、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置となる。
てこ11の力点側の上面に、刃物の刃先が接触したとき、てこ11は揺動し、てこ11の作用点側の上面は上側に変位する。このとき、てこ11の作用点側の上面は、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端を上側に押し上げることになるので、てこ式ダイヤルゲージ14の示す値は、変化することになる。これにより、刃物の刃先の上下方向の位置が検出される。
次に、図3乃至図5を参照して、てこ11、位置規制部12および押しボタン13の詳細について説明する。図3は、フレーム18の奥側を左右方向に表示上切断して位置検出装置1の内部の構成を示す内部構成図である。図4は、後述する軸固定部32に挿入されている押しボタン13を説明する図である。図5は、押しボタン13の構成を説明する図である。
てこ11は、揺動自在に構成されている。てこ11は、アーム21を支点で揺動自在に支えて構成される。てこ11のアーム21には、軸受部22、目標部23、接触部24およびおもり部25が形成されている。
フレーム18の上面側の部分であって、てこ11の前後を挟む部分には、軸固定部32が形成されている。軸固定部32には、孔33、孔34およびねじ孔35が形成されている。詳細は後述するが、孔33により、てこ11のアーム21が揺動自在に支えられ、孔34およびねじ孔35により、押しボタン13が上下動可能に支えられる。
押しボタン13は、円柱部41、突起42、ばね43およびボルト44で構成されている。また、てこ式ダイヤルゲージ14は、測定子51、測定子保持部52および表示部54を備える。測定子51は、棒状に形成されている。測定子51の先端53は、球状に形成されている。測定子保持部52は、摩擦保持機構やラチェット機構などが設けられ、測定子51を回動自在に保持する。表示部54は、目盛板や指針などからなり、測定子51の先端53の変位を示す。
まず、てこ11のアーム21の詳細について説明する。アーム21の上面は、ほぼ水平に形成されている。以下、アーム21の右側を力点側と称し、アーム21の左側を作用点側と称する。
上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先がアーム21の力点側の上面に接触すると、アーム21が揺動する。
軸受部22は、てこ11のアーム21の長手方向の中央付近の下面に、円形の面が横向きの円柱状に突出するように形成されている。軸受部22には、円筒形状の孔が形成されている。軸受部22の孔には、軸31が挿入されている。すなわち、軸受部22は、軸31が挿入されるスリーブである。軸31の両端は、フレーム18の上面に、てこ11の軸受部22を挟む形状に上側に突出して設けられている軸固定部32に固定される。この場合、軸31の両端は、孔33に螺合されて、軸固定部32に支持される。このように、てこ11は、軸受部22と軸31とからなるすべり軸受の支点により揺動自在に支えられる。
なお、てこ11の支点は、ベアリングなどの転がり軸受、窪みを刃(ナイフエッジ)で支える構造などでも良く、さらに、てこ11の上側から吊り下げる吊下げ式であっても良い。てこ11の支点は、アーム21の下面に設けられるとは限らず、アーム21の上面に設けても良い。さらに、てこ11の支点は、例えば、半球状の突起および突起に対応する形状の半球状の窪みなどにより、アーム21の側面を支えるものであっても良い。
アーム21の力点側の上面には、上面が平滑な円板状の目標部23が形成されている。目標部23は、切削加工装置に装着されている刃物の刃先をてこ11に接触させる目標になる部位である。また、アーム21の作用点側の上面には、上面が平滑な円板状の接触部24が形成されている。接触部24は、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53を接触させる目標になる部位である。
なお、目標部23および接触部24は、それぞれ、四角の板状に形成したり、上面を十字の形状にしたりするなど、視認しやすい形状とすることができる。
アーム21の力点側の下側には、おもり部25が形成されている。すなわち、てこ11のアーム21の力点側の重さは、てこ11のアーム21の作用点側の重さに比較して重い。てこ式ダイヤルゲージ14は、0.1N乃至0.5n程度の比較的小さな力で位置の変位を測定できるが、アーム21の力点側を重くすることで、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端に上向きに力が加わることになり、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子の先端の変位に必要な力をより小さくすることができ、より細いエンドミルやドリルでも、破損したり、変形したりすることなく、位置を検出することができる。
次に、押しボタン13について説明する。押しボタン13は、手前側の軸固定部32に形成されている円柱状の孔34に上下動可能に挿入されている。孔34の上側は、円筒状とされ、孔34の下側は、上側に比較して径の大きい円筒状とされている。すなわち、孔34の開口は、孔34の内側に対して絞られている。孔34の奥側には、上下方向に直線状のスリット(開口部)が形成されている。すなわち、孔34のアーム21側には、上下方向に直線状のスリット(開口部)が形成されている。
押しボタン13は、円柱部41、突起42、ばね43およびボルト44で構成されている。円柱部41は、2つ円柱が同軸に重ねられた形状に形成されている。円柱部41の上側の円柱の径は、円柱部41の下側の円柱の径に比較して小さくされている。突起42は、円柱状に形成されている。突起42は、円柱部41の下側の円柱の側面に、装着される。円柱部41の面方向と、突起42の面方向とは、直交している。例えば、突起42の一方の端部には、ねじが形成されている。また、円柱部41の下側の円柱には、奥側に開口するねじ孔が形成されている。突起42の一方の端部が、円柱部41の下側の円柱のねじ孔に螺合される。なお、突起42は、圧入、焼き嵌めまたは接着により、円柱部41に固定するようにしてもよく、円柱部41と一体に形成するようにしてもよい。
ばね43は、コイルばねである。ボルト44は、いわゆる六角穴付き止めねじである。ボルト44は、孔34と同軸に、軸固定部32の下側に開口している、ねじ孔35に螺合される。ばね43は、円柱部41とボルト44との間に配置される。ばね43は、ねじ孔35に螺合されたボルト44に上向きに押されるので、円柱部41および突起42を上向きに付勢する。なお、ばね43は、板ばねまたは皿ばねなどであってもよく、ばね43に代えて、ゴムなどの弾性体を採用することもできる。
孔34の上側は、円筒状とされ、孔34の下側は、上側に比較して径の大きい円筒状とされているので、押しボタン13が孔34に挿入された場合、円柱部41の下側が孔34の上側に当接して、円柱部41の上側が、軸固定部32の上面から突出した位置に、押しボタン13は、配置されることになる。突起42は、孔34の奥側に形成されている上下方向のスリットから突出している。円柱部41の上面が押されて、押しボタン13が押し下げられると、スリットから突出している突起42も下がる。
円柱部41の上面が押されて、下げられた突起42は、アーム21の作用点側の上面に当接して、アーム21の作用点側の上面を押し下げる。このように、押しボタン13は、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させる。
円柱部41の上面が離されると、ばね43の付勢力により、押しボタン13が押し上げられ、突起42は、アーム21の作用点側の上面から離れる。
次に、図6乃至図8を参照して、切削加工装置に装着されている刃物の刃先の上下方向の位置を検出する場合の位置検出装置1の操作の手順を説明する。この手順では、てこ11の力点側の高さを所定の高さにしつつ、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53をてこ11の作用点側の上面の接触部24にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整する。
図6は、位置検出装置1の初期状態を示す図である。初期状態において、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53は、てこ11の作用点側の上面の接触部24から離れ、押しボタン13は押圧されていないので、突起42は、アーム21の作用点側の上面から離れている。アーム21の力点側の下側には、おもり部25が形成されており、てこ11のアーム21の力点側の重さが、てこ11のアーム21の作用点側の重さに比較して重いので、アーム21の力点側は、下がっている。
次に、図7に示されるように、押しボタン13が、使用者の操作により、てこ11のアーム21が位置規制部12に当接するまで、下向きに押圧される。すなわち、押しボタン13の円柱部41の上面が使用者によって下向きに押されると、円柱部41と共に、スリットから突出している突起42が下がる。突起42は、アーム21の作用点側の上面に当接して、アーム21の作用点側の上面を押し下げる。このとき、位置規制部12は、てこ11の作用点側の下面に当接することで、上下方向に所定の位置になるように、てこ11の力点側の上下方向の位置を規制する。このときの、フレーム18の底面からてこ11の力点側の上面までの高さは、工具長補正に使われる。
そして、図8に示されるように、使用者の操作により、押しボタン13が押圧されて、位置規制部12とてこ11の作用点側の下面とが当接されている状態が維持されたまま、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53がてこ11の作用点側の上面の接触部24に接するように、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51が下げられる。さらに、使用者の操作により、押しボタン13が押圧されて、位置規制部12とてこ11の作用点側の下面とが当接されている状態が維持されたまま、レバー17の端部が下げられて、高さ調整機構15により、てこ式ダイヤルゲージ14の表示部54が0位置となるまでてこ式ダイヤルゲージ14が下げられる。
このようにすることで、てこ11の力点側の上面の上下方向の位置が、より正確に所望の位置になり、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53がてこ11の作用点側の上面の接触部24に接した状態で、てこ式ダイヤルゲージ14の表示部54の表示が0位置となる。
その後、押しボタン13の円柱部41の上面が離される(押しボタン13の押圧が解除される)と、ばね43の付勢力により、押しボタン13が押し上げられ、突起42は、アーム21の作用点側の上面から離れる。
てこ11の作用点側は、位置規制部12とてこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53とで挟み込まれた状態になる。てこ11のアーム21の力点側の重さが、てこ11のアーム21の作用点側の重さに比較して重いが、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の変位に必要な力により、てこ11のアーム21の傾きが抑制され、位置規制部12とてこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53とでてこ11の作用点側が挟み込まれた状態が維持される。
そして、切削加工装置に装着されている刃物の刃先が、目標部23に接触させられる。
てこ11の力点側の目標部23に、刃物の刃先が接触したとき、てこ11は揺動し、てこ11の作用点側の接触部24は上側に変位する。このとき、てこ11の作用点側の接触部24は、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53を上側に押し上げることになるので、てこ式ダイヤルゲージ14の表示部54の示す値は、変化することになる。このとき、刃物の刃先の上下方向の位置は、位置規制部12が、てこ11の作用点側の下面に当接しているときの、てこ11の力点側の目標部23の上下方向の位置になる。これにより、刃物の刃先の上下方向の位置が検出される。
以上のように、てこ11の力点および作用点の上下方向の位置は、概ね同じとされている。切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、てこ11の力点および作用点の上下方向の位置は、上下方向に変位する。
位置規制部12は、てこ11の作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこ11の力点の上下方向の位置を規制する。押しボタン13は、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させる。てこ式ダイヤルゲージ14は、変位を測定する測定子51の先端53と位置規制部12とでてこ11の作用点を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている。てこ式ダイヤルゲージ14は、測定子51によっててこ11の作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知する。高さ調整機構15は、使用者の操作により、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する。
すなわち、位置検出装置1は、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこ11と、てこ11の作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこ11の力点の上下方向の位置を規制する位置規制部12と、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させる押しボタン13と、変位を測定する測定子51の先端53と位置規制部12とでてこ11の作用点を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている、測定子51によっててこ11の作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージ14と、使用者の操作により、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する高さ調整機構15とを備える。
押しボタン13を押して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させて、てこ11の力点の上下方向の位置を所定の位置に規制したまま、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51をてこ11の作用点にあてがって、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを低くなるように調整すると、測定子51の先端53と位置規制部12とでてこ11の作用点を上下に挟み込むので、てこ式ダイヤルゲージ14の表示がふらつくこともなく、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整することができる。てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整する場合、てこ11に触る必要がないので、てこ11のレバー21が変形したり、てこ11のレバー21に汚れが付着したり、てこ11のレバー21が錆びてしまうことがなく、検出の感度が低下してしまうことはない。このように、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51をてこ11の作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整することができる。
てこ11のアーム21の力点側の重さを、てこ11のアーム21の作用点側の重さに比較して重くすることができる。このようにすることで、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51の先端53の変位に必要な力をより小さくすることができ、より細いエンドミルやドリルでも、破損したり、変形したりすることなく、位置を検出することができる。
また、押しボタン13を、ばね43によりてこ11の上面から離れる向きに付勢することができる。このようにすることで、位置を検出する場合、押しボタン13がてこ11の上面から離れるので、検出の感度の低下を防ぐことができる。
さらにまた、てこ11、位置規制部12、押しボタン13および高さ調整機構15を支えるフレーム18をさらに設けることができる。フレーム18を、一体に成形することができる。このようにすることで、てこ11、位置規制部12、押しボタン13および高さ調整機構15の相互の位置を確実に保持できるので、より正確に位置を検出することができる。
てこ式ダイヤルゲージ14を、測定子51の長手方向が横向きになるように、配置することができる。このようにすることで、検出の感度を維持することができる。
高さ調整機構15を、端部が上下方向に動かせるレバー17の操作により、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置が調整されるようにすることができる。このようにすることで、てこ式ダイヤルゲージ14の動く向きが直感的にわかりやすく、より微調整ができる。
押しボタン13を、高さ調整機構15のレバー17が設けられている側面側に設けることができる。このようにすることで、一方の側面側から手を回すことなく、押しボタン13とレバー17とを簡単に操作することができる。
位置検出装置1は、てこ11、位置規制部12、てこ式ダイヤルゲージ14、高さ調整機構15およびフレーム18を備えてなると説明したが、てこ11、位置規制部12、高さ調整機構15およびフレーム18を備える治具として構成することもできる。すなわち、てこ式ダイヤルゲージ14を装着するための治具に、てこ11、位置規制部12、高さ調整機構15およびフレーム18を設けることもできる。
治具は、測定子51によって変位を測定するてこ式ダイヤルゲージ14を装着して、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先の上下方向の位置をてこ式ダイヤルゲージ14に検知させるための治具であって、刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこ11と、てこ11の作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、てこ11の力点の上下方向の位置を規制する位置規制部12と、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させる押しボタン13と、てこの作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージ14であって、測定子51の先端53と位置規制部12とでてこ11の作用点を挟み込むことが可能な位置にてこ式ダイヤルゲージ14が装着され、使用者の操作により、てこ11の上下方向の位置に対するてこ式ダイヤルゲージ14の上下方向の位置を調整する高さ調整機構15とを備える。
この治具においては、押しボタン13を押して、てこ11の作用点の下面を位置規制部12に当接させて、てこ11の力点の上下方向の位置を所定の位置に規制したまま、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51をてこの作用点にあてがって、てこ式ダイヤルゲージ51の高さを低くなるように調整すると、測定子51の先端53と位置規制部12とでてこ11の作用点を上下に挟み込むので、てこ式ダイヤルゲージ14の表示がふらつくこともなく、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整することができる。てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整する場合、てこ11に触る必要がないので、てこ11のレバー21が変形したり、てこ11のレバー21に汚れが付着したり、てこ11のレバー21が錆びてしまうことがなく、検出の感度が低下してしまうことはない。このように、検出の感度の低下を防ぎ、より簡単に、より確実に、てこ式ダイヤルゲージ14の測定子51をてこ11の作用点にあてがいながら、てこ式ダイヤルゲージ14の表示が0位置になるように、てこ式ダイヤルゲージ14の高さを調整することができる。
なお、押しボタン13に代えて、レバーまたは回転するつまみなどにより、使用者に操作された場合、てこ11の支点と作用点との間の上面を下向きに押圧して、てこ11の作用点の下面を位置規制部に当接させるようにしてもよい。
また、本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 位置検出装置, 11 てこ, 12 位置規制部, 13 押しボタン, 14 てこ式ダイヤルゲージ, 15 高さ調整機構, 16 回転軸, 17 レバー, 18 フレーム, 21 アーム, 22 軸受部, 23 目標部, 24 接触部, 25 おもり部, 31 軸, 32 軸固定部, 33および34 孔, 35 ねじ孔, 41 円柱部, 42 突起, 43 ばね, 44 ボルト, 51 測定子, 52 測定子保持部, 53 先端, 54 表示部

Claims (9)

  1. 切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている前記力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、
    前記てこの前記作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、前記てこの前記力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、
    使用者に操作された場合、前記てこの支点と前記作用点との間の上面を下向きに押圧して、前記てこの作用点の下面を前記位置規制部に当接させる押圧部と、
    変位を測定する測定子の先端と前記位置規制部とで前記てこの前記作用点を上下に挟み込むことが可能な位置に配置されている、前記測定子によって前記てこの前記作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知するてこ式ダイヤルゲージと、
    前記使用者の操作により、前記てこの上下方向の位置に対する前記てこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構と
    を備える位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記てこのアームの力点側の重さが、前記てこのアームの作用点側の重さに比較して重い
    位置検出装置。
  3. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記押圧部は、ばねにより前記てこの上面から離れる向きに付勢されている
    位置検出装置。
  4. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記てこ、前記位置規制部、前記押圧部および前記調整機構を支えるフレームをさらに備える
    位置検出装置。
  5. 請求項4に記載の位置検出装置において、
    前記フレームは、一体に成形されている
    位置検出装置。
  6. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記てこ式ダイヤルゲージは、前記測定子の長手方向が横向きになるように、配置されている
    位置検出装置。
  7. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記調整機構は、端部が上下方向に動かせるレバーの操作により、前記てこの上下方向の位置に対する前記てこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する
    位置検出装置。
  8. 請求項7に記載の位置検出装置において、
    前記押圧部は、前記調整機構の前記レバーが設けられている側面側に設けられている
    位置検出装置。
  9. 測定子によって変位を測定するてこ式ダイヤルゲージを装着して、切削加工装置に装着されている刃物であって、上下方向の位置を検出しようとする刃物の刃先の上下方向の位置を前記てこ式ダイヤルゲージに検知させるための治具において、
    前記刃物の刃先が上側から下向きに力点に触れた場合、上下方向の位置が概ね同じとされている前記力点の位置および作用点の位置が上下方向に変位するてこと、
    前記てこの前記作用点の下面に当接することで、上下方向の所定の位置以下に、前記てこの前記力点の上下方向の位置を規制する位置規制部と、
    使用者に操作された場合、前記てこの支点と前記作用点との間の上面を下向きに押圧して、前記てこの作用点の下面を前記位置規制部に当接させる押圧部と、
    前記てこの前記作用点の上面の上下方向の位置の変位を検知する前記てこ式ダイヤルゲージであって、前記測定子の先端と前記位置規制部とで前記てこの前記作用点を挟み込むことが可能な位置に前記てこ式ダイヤルゲージが装着され、前記使用者の操作により、前記てこの上下方向の位置に対する前記てこ式ダイヤルゲージの上下方向の位置を調整する調整機構と
    を備える治具。

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