JP6244688B2 - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6244688B2
JP6244688B2 JP2013134444A JP2013134444A JP6244688B2 JP 6244688 B2 JP6244688 B2 JP 6244688B2 JP 2013134444 A JP2013134444 A JP 2013134444A JP 2013134444 A JP2013134444 A JP 2013134444A JP 6244688 B2 JP6244688 B2 JP 6244688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake pedal
traveling
transmission
handle
travel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013134444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015009592A (ja
Inventor
亨 福井
亨 福井
清家 理伯
清家  理伯
野村 勝
野村  勝
小佐野 光
光 小佐野
山口 信
信 山口
龍之 鳥津
龍之 鳥津
直岐 堀田
直岐 堀田
弘和 仲
弘和 仲
岡田 卓也
岡田  卓也
大介 今泉
大介 今泉
修平 川上
修平 川上
孝行 藤代
孝行 藤代
高橋 学
学 高橋
英希 山下
英希 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2013134444A priority Critical patent/JP6244688B2/ja
Publication of JP2015009592A publication Critical patent/JP2015009592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6244688B2 publication Critical patent/JP6244688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、トラクタや苗移植機などの作業車両のブレーキ操作ペダル及び表示パネルに関する。
トラクタなどの作業車両のブレーキ操作ペダルとして、駐車ブレーキの制動操作並びに駐車ブレーキペダルの踏み方に関係なく、駐車ブレーキペダルの踏み面を踏むだけで制動操作が行え、制動解除するときも制動状態にある駐車ブレーキペダルを再度踏み込み操作した後、戻すだけで制動解除できる構成がある(下記特許文献1)。
具体的には、左右のサイドブレーキが制動解除されている状態で駐車ブレーキペダルの踏み面を下方に踏み込み操作すると左右のサイドブレーキが制動状態となり、このサイドブレーキの制動状態から駐車ブレーキペダルの踏み面を再度踏み込み操作することで制動状態にあるサイドブレーキが制動解除される機構を備えている。左右のサイドブレーキペダルは係合ロック部材で係合し、左右双方のサイドブレーキペダルを同時に踏み込み操作することで左右のサイドブレーキを同時に制動状態に操作できる。
特開2009−190616号公報 特開2012−245962号公報
特許文献1の作業車両では駐車ブレーキペダルとサイドブレーキペダルを設けているが、駐車ブレーキペダルは駐車時に使用するブレーキペダルであり、走行時には、左右のサイドブレーキペダルを操作することで、作業車両の速度調整や停止などを行う。例えば、作業車両の旋回時には左右のサイドブレーキペダルのうちどちらか一側を踏み込んで旋回内側の後輪の伝動を切ってコンパクトな軌跡で旋回ができるようにし、作業終了時や作業中の経路変更、位置調整等には左右のサイドブレーキペダルを同時に操作して左右の後輪の伝動を切って停止させる。
しかしながら、作業車両の旋回時に誤って左右両方のサイドブレーキペダルを踏み込んでしまうと、旋回軌跡が乱れてしまい、旋回後の作業開始位置を旋回前の作業終了位置に合わせられなくなるという問題や、走行が停止して作業能率が低下するという問題がある。また、作業車両の停止時に左右どちらか一側のサイドブレーキペダルしか踏み込んでいなかったり、左右のサイドブレーキペダルを均等に踏み込んでいなかったりすると、後輪の左右一側の伝動が切れずにその場で旋回してしまったり、停車時に進行方向がずれてしまったりするという問題があり、操作性が悪くなる。
そこで、上記特許文献2には、作業車両の走行速度が高速の場合に左右のサイドブレーキペダルを自動で連結させる構成が開示されており、その場合は左右どちらか一側のサイドブレーキペダルを踏み込めば両方のサイドブレーキペダルが均等に踏み込まれる。
しかし、左右のサイドブレーキペダルが自動的に連結する場合、作業者の負担は減るものの、作業者の意図していない連結となることもある。この自動連結を手動操作に切り替えることも可能であるが、操作工数が増えてしまい、操作が煩雑となる。
また、作業走行時に作業車両の停止位置をきっちり揃えたい場合もある一方、作業走行中はなるべく余計な停止操作を抑えて、作業性や走行性を確保したい場合もある。
更に、この種の作業車両では、各種スイッチの操作状態などの作業情報の表示パネルをハンドル付近に設けているものが多いが、視認性を確保するために表示パネルを操縦席側に突出させると作業者の居住空間が狭くなって居住性を悪くしてしまう。一方、作業者の居住性を確保しようとすると、表示パネルの視認性が良好とならないという問題もある。
本発明の課題は、作業者に負担を掛けないで、作業性と走行性を備え、作業条件に合わせた操作が行える作業車両を提供することである。また、本発明の課題は、作業者の視認性と居住性を確保した表示パネルを備えた作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、エンジン(20)と、該エンジン(20)からの駆動力で圃場を走行する左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)を備えた走行装置と、前記エンジン(20)及び走行装置を備えた車体フレーム(2)と、該車体フレーム(2)の後部に昇降自在に設けられた作業装置(4)と、前記車体フレーム(2)の前部に設けられ、走行装置の操作用のハンドル(34)と作業情報の表示パネル(80)とを備えた操縦部(6)と、該操縦部(6)の下部に設けられ、エンジン(20)から走行装置への伝動を入切又は伝動を弱めるブレーキペダル(72,73)とを設けた作業車両において、前記ブレーキペダル(72,73)は、左右の後輪(11,11)への伝動を別々又は同時に入切する旋回ブレーキペダル(72)と、左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)への伝動を同時に弱めて停止させる走行ブレーキペダル(73)とからなり、走行装置の前進方向に向かって、旋回ブレーキペダル(72)を操縦部(6)の左右一側に配置し、走行ブレーキペダル(73)を操縦部(6)の左右他側に配置すると共に、前記走行ブレーキペダル(73)を上方に付勢する弾性部材(75)と、弾性部材(75)の付勢力に抗して走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)への伝動を同時に弱める伝動機構(73a、73f〜73j、74〜77など)と、更に走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると該走行ブレーキペダル(73)のブレーキアーム(73a)に設けた引掛部(73c)が車体フレーム(2)側に設けた止め部(73d)に引っ掛かり、踏み操作が解除されても走行ブレーキペダル(73)の位置が固定されるロック状態と、該ロック状態から走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると止め部(73d)から引掛部(73c)が外れ、ロック状態が解除される非ロック状態とに切り替わるロック機構(73a〜73e)とを設けた作業車両である。
請求項2記載の発明は、前記ハンドル(34)は、把持部のリング(34b)と、直進時におけるハンドル位置を基準としてリング(34b)の後部に一端が接続し、他端がハンドルシャフト(84)に接続するスポーク部(34a)とからなり、ハンドルシャフト(84)を支持するハンドルポスト(83)を設け、ハンドルポスト(83)の下方に走行装置及び作業装置(4)の設定を変更する操作パネル(70)を設け、ハンドルポスト(83)の前側且つ操作パネル(70)の上方で、且つハンドル(34)の下方に前記表示パネル(80)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
請求項3記載の発明は、前記ハンドルポスト(83)の外周を覆うハンドルポストカバー(82)を設け、前記表示パネル(80)をハンドルポストカバー(82)に装着したことを特徴とする請求項2記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、作業車両を停車させる際に操作する走行ブレーキペダル(73)と、旋回の際に左右一側の後輪(11)への伝動を入切操作して旋回走行を操作する旋回ブレーキペダル(72)とを、操縦部(6)の左右に配置したことにより、両ブレーキペダル(72,73)の誤操作を防止できる。
すなわち、走行停止時には走行ブレーキペダル(73)により確実に左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)の伝動を弱めて停止させることができるので、停止位置を越えて移動することがなく、操作性や作業の安全性が向上する。
そして、作業車両の旋回中に移動できなくなったときは、旋回ブレーキペダル(72)から足を離して左右の後輪(11,11)の伝動を入りにすることにより、左右の後輪(11,11)の駆動力で移動することができるので、旋回中に足止めされることがなく、作業能率が向上する。
また、作業車両の旋回時に誤って走行ブレーキペダル(73)を踏んでしまうと左右両方の前輪(10,10)及び後輪(11,11)へ伝動される駆動力が弱まり、最終的に走行に必要となる駆動力が伝達されなくなるが、このようなことを防止できるので、作業能率が向上する。一方、作業車両の走行停止時には誤って旋回ブレーキペダル(72)を踏んでしまうこともないため、旋回ブレーキペダル(72)を踏むことに伴う左右の後輪(11,11)の伝動が均等に切れずに進行方向がずれた姿勢で停車することが防止され、停止後の方向修正が不要となる。従って、作業能率や操作性が向上する。
また、請求項1記載の発明によれば走行ブレーキペダル(73)を弾性部材(75)の付勢力に抗する力で踏み操作している間だけ左右の後輪(11,11)への駆動力の伝動を抑えてブレーキをかけることにより、走行停止操作を段階的に行うことができるので、停止位置で正確に停止し易くなり、作業車両の操作性が向上する。
また、更に走行ブレーキペダル(73)を踏み操作すると左右の後輪(11,11)の伝動を抑えた状態で保持されるロック状態になることで、作業者が意識的に走行ブレーキペダル(73)を踏み込むと停止状態を維持することができる。そして、その状態で走行ブレーキペダル(73)から足を外しても、停止状態を維持できるので、傾斜地等でもその場で止まり続けることが容易になり、作業車両の安全性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1に記載の発明の効果に加えて、表示パネル(80)をハンドルポスト(83)の機体前側且つ操作パネル(70)の上方に設けたことにより、表示パネル(80)が操縦部(6)の後方に向かって突出しなくなるので、作業者の居住性が向上する。また、スポーク部(34a)は直進時のハンドル位置を基準としてリング(34b)の後部に位置し、リング(34b)の前部にはないことから、表示パネル(80)をハンドル(34)の下方に設けても、作業者はハンドル(34)のスポーク部(34a)のない空間部から表示パネル(80)を見ることができる。従って、表示パネル(80)を見る際に姿勢を変更する必要がなく、視認性が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2に記載の発明の効果に加えて、ハンドルポスト(83)の外周を覆うハンドルポストカバー(82)に表示パネル(80)を設けたことにより、機体の振動に伴うハンドルポスト(83)の振動を抑えることができるので、表示パネル(80)が振動により見づらくなることが防止される。
本発明の一実施形態の乗用型苗移植機の側面図である。 図1の乗用型苗移植機の平面図である。 図1の乗用型苗移植機の正面図である。 図1の乗用型苗移植機の前方部分の右側面図である。 図1の乗用型苗移植機の前方部分の左側面図である。 図1の乗用型苗移植機のミッションケースのサイドクラッチ及びサイドブレーキ部分の断面図である。 図1の乗用型苗移植機の走行ブレーキペダルの操作状態を示した図である。 図4の非ロック状態の拡大図である。 図1の乗用型苗移植機の操縦席付近の要部の平面図である。 図1の乗用型苗移植機の前方部分の側面図である。 図11(a)は操作パネルの平面図であり、図11(b)は表示パネルの平面図である。 本発明の他の実施形態の乗用型苗移植機の要部の平面図である。 本発明の他の実施形態の乗用型苗移植機の要部の平面図である。 図13のフレーム部分の拡大図である。 図13の乗用型苗移植機の後輪部分の簡略背面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1、図2及び図3は作業車両の一実施形態である乗用型苗移植機の側面図、平面図及び正面図である。また、図4及び図5には、乗用型苗移植機の前方部分の側面図を示す。
この乗用型苗移植機1は、車体フレーム2の後側に昇降リンク装置3を介して作業部としての苗植付部4が昇降可能に装着されている。なお、本明細書では作業車両の前進方向に向かって左右の方向をそれぞれ左、右という。
この乗用型苗移植機1は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11(走行装置)を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸10a,10aに左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、車体フレーム2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、車体フレーム2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
さらに、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸(図示せず)を支点にして後輪ギアケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギアケース18,18から外向きに突出する後輪車軸11a,11aに後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、静油圧式無段変速装置(HST)23などを介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ミッションケース12内の主変速装置及び副変速装置により変速された後、走行動力と外部取り出し軸(図6のPTO軸104)に分離して取り出される。
エンジン20からHST23を介して走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギアケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、車体フレーム2の後部に設けた植付クラッチケース(図示せず)に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動される。
エンジン20のエンジンカバー30上部には操縦席31が設置されており、操縦席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上面に走行装置及び苗植付部4の設定を変更できる各種スイッチ(ボタンも含む)の操作パネル70(図9、図11)が配置され、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。また、操縦席31の近傍には、HSTレバー16が設けられ、レバーガイド(図示せず)に沿って回動操作することにより、発進、停止、増減速ができるようになっている。また、副変速レバー17(図3)を回動操作することにより、副変速装置が「路上速」、「植付作業速」、「中立」の何れかに手動で切り換わるように構成されている。
フロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は多数の穴が設けられており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリアステップ36となっている。これら操縦席31、ハンドル34、操作パネル70、フロントカバー32、フロアステップ35などにより操縦部6を構成している。
また、車体フレーム2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38を設けている。昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。
そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降用油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト54,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52,…、次工程における機体の進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ(図示せず)等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。
これらフロート55,56,56を、圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動がフロート傾斜角センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降用油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(27a,27b)が取り付けられている。整地ロータ27a,27bの後ろ上方には、ロータカバー37を設け、フロート55,56上に泥がかからないようにしている。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部(図示せず)によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず),…まで導き、施肥ガイド,…の前側に設けた作溝体64(図1),…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
エンジン20の回転動力は油圧式無段変速装置(HST)23から主変速装置(図示せず)、副変速装置(図示せず)等の変速装置に伝達される。そして、ミッションケース12内の後部の前輪伝動シャフト102(図6)を介して前輪車軸10a,10aに駆動力が伝動され、前輪10,10が回転する。そして、前輪伝動シャフト102を経由して左右の後輪入力軸103,103から後輪車軸11a,11aに駆動力が伝動され、後輪11,11が駆動する。
そして、本実施形態の乗用型苗移植機1では、操縦席31の下部に左右の後輪11,11の伝動を別々に、又は両方同時に入切する左右の旋回ブレーキペダル72L,72Rを設けている。乗用型苗移植機1の旋回時にはこの旋回ブレーキペダル72L、72Rのうち左右のどちらか一側を踏み込んで旋回内側の後輪11への伝動を切ってコンパクトな軌跡で旋回できるようにしている。また、走行停止時には左右両方の旋回ブレーキペダル72L、72Rを踏み込んで左右の後輪11,11への伝動を切る構成としている。
図6には、図1の乗用型苗移植機のミッションケースのサイドクラッチ及びサイドブレーキ部分の断面図を示す。
旋回ブレーキペダル72L、72Rは、特許文献2に開示された左右のサイドブレーキペダルの伝動機構と同様に、サイドクラッチブレーキケース106が後方に移動して、旋回ブレーキペダル72のうち、踏み操作した側の後輪入力軸103への駆動力を伝達するサイドクラッチ板I及びサイドブレーキ板Jが順に押圧されることにより、サイドクラッチ板Iによって後輪入力軸103への伝動が遮断された後、サイドブレーキ板Jによって後輪入力軸103の回転数が減らされて後輪11にブレーキが掛けられ、後輪11の駆動回転が停止する。
作業条件に応じて左右のブレーキペダルを両方踏み込む場合と片方踏み込む場合に切り替える構成では、ブレーキペダルの連結や非連結の操作が必要であるため、作業者にとって負担になると共に、慣れていない場合は誤った操作をしてしまうことも考えられる。一方、ブレーキペダルの連結を自動的にする構成では、作業者の意図していない連結となることもある。
また、作業走行時に乗用型苗移植機の停止位置をきっちり揃えたい場合もある一方、作業走行中はなるべく余計な停止操作を抑えて、作業性や走行性を確保したい場合もある。
そこで、本実施形態の乗用型苗移植機1では、ミッションケース12から左右の前輪10,10及び後輪11,11への伝動を同時に規制し、駆動力の強弱を切り替えて、走行速度の減速や伝動の入り切りをする走行ブレーキペダル73を旋回ブレーキペダル72L、72Rとは別に設けている。
走行ブレーキペダル73は、左右のサイドクラッチを切って伝動を遮断するのではなく、ミッションケース12内で左右の後輪入力軸103,103への駆動力の伝達を踏み込む強さに応じて弱め、すなわち左右の後輪入力軸103,103への駆動力の伝動にブレーキをかけるものであり、左右の伝動は遮断せず、左右の後輪11,11に伝動される駆動力を弱め、最終的に走行に必要となる駆動力が伝達されない状態にするものである。
走行ブレーキペダル73を踏むと、走行ブレーキペダル73に固着したブレーキアーム73a(図4)がトルクスプリング75のある支点軸を中心に前方に回動し、ブレーキアーム73aの前端部に連結する連動ロッド73fを上昇させ、ミッションケース12に設けたカウンタアーム73gを、支点73gaを中心として前方に回動させ、中継アーム73hを機体前側に移動させる。
中継アーム73hが機体前側に移動すると、中継アーム73hの後端部に連結されたブレーキ作動シャフト73iが支点73iaを中心として回動し、ブレーキ作動シャフト73iの上端部に設けられたピン73jが、スプライン加工を施している中継ギアシャフト76(図6)の端部に設けたブレーキディスク(非スプライン加工)74を押し込む。この時、ブレーキディスク74は中継ギアシャフト76に設けられ、中継ギアシャフト76と共に回転するスプラインディスク77(中継ギアシャフト76に噛合、固定)に接触し、スプラインディスク77を押圧することにより、中継ギアシャフト76の回転速度を遅くしていく。なお、ブレーキディスク74とスプラインディスク77の間には、ブレーキディスク74をスプラインディスク77から離間させる方向に付勢するスプリング(図示省略)を設けている。
これにより、伝動下手側の、中継ギア78、後輪側伝動ベベルギア79を介して左右の前輪アクスルケース105,105内の前輪伝動シャフト102、及び後輪入力軸103,103に伝わる駆動力は弱くなり、最終的に遮断されるので、前輪10,10及び後輪11,11にブレーキがかけられる。なお、ブレーキディスク74の円周面には、ゴムやスポンジなどの摩擦部材を設けてもよい。
そして、図3に示すように、走行ブレーキペダル73と旋回ブレーキペダル72L、72Rとを操縦席31を挟んで左右に配置すると、両ブレーキペダル72,73の誤操作を防止できる。
すなわち、走行停止時には走行ブレーキペダル73により確実に左右の前輪10,10及び後輪11,11にブレーキを掛けて停止させることができるので、停止位置を越えて移動することがなく、操作性や作業の安全性が向上する。また、左右の旋回ブレーキペダル72L、72Rの連結忘れによって起こる片ブレーキ(左右一方の旋回ブレーキペダル72のみが効くこと)も回避できる。
図示例では、旋回ブレーキペダル72L、72Rを操縦席31の左側に配置し、走行ブレーキペダル73を操縦席31の右側に配置しているが、その逆の配置でも良い。なお、走行ブレーキペダル73を操縦席31の右側に配置すると、緊急停止の場合に利き足で操作できるため、操作性に優れる。
また、乗用型苗移植機1の旋回中に移動できなくなったときは、旋回ブレーキペダル72L、72Rから足を離して左右の後輪11,11の伝動を入りにすることにより、左右の後輪11,11の駆動力で移動することができるので、旋回中に足止めされることがなく、作業能率が向上する。
また、乗用型苗移植機1の旋回時に誤って走行ブレーキペダル73を踏んでしまうと左右両方の後輪11,11及び左右両方の前輪10,10への伝動を規制してブレーキをかけてしまい、圃場面との抵抗によって減速したり停止したりしてしまうが、このようなことを防止できるので、作業能率が向上する。
一方、乗用型苗移植機1の走行停止時には誤って旋回ブレーキペダル72L、72Rを踏んでしまうこともないため、旋回ブレーキペダル72L、72Rを踏むことに伴う左右の後輪11,11の伝動が均等に切れずに進行方向がずれた姿勢で停車することが防止され、停止後の方向修正が不要となる。従って、作業能率や操作性が向上する。
この走行ブレーキペダル73は、図7に示すように、トルクスプリング75等の弾性部材でブレーキの効かない通常位置(一番上に図示したN位置)と、トルクスプリング75の付勢力に抗して走行ブレーキペダル73を踏み操作している間だけ全車輪10,11の伝動を規制してブレーキをかけ、走行速度の減速、及び走行を停止させる走行停止ポジション(真ん中に図示したT位置)と、更に踏み込むと全車輪10,11の伝動を完全に規制して左右の前輪10,10及び後輪11,11が駆動回転できず、停車した状態で保持される駐車ポジション(一番下に図示したP位置)とを構成している。
駐車ポジションでは後述するロック機構により走行ブレーキペダル73から足を離しても走行ブレーキペダル73はその位置で固定される。そして、走行ブレーキペダル73が駐車ポジションに位置しているときに走行ブレーキペダル73を踏み操作すると、ロック状態が解除されてトルクスプリング75の付勢力により通常位置に復帰する。
走行ブレーキペダル73のブレーキペダルアーム73aに、走行ブレーキペダル73をロック状態または非ロック状態に切り替えるロックアーム73bを、前下がり傾斜姿勢で取り付け、このロックアーム73bの前側下部には、鉤状の引掛部73cを形成する。また、フロントカバー32の内部に、ロックアーム73bの鉤状の引掛部73cが接触するロックバー(止め部)73dを、後上がり傾斜姿勢の取付バー73eの上端部に取り付ける。
図8には、図4の非ロック状態の拡大図を示す。
走行ブレーキペダル73を踏み込むと、ブレーキペダルアーム73aは機体前側に向かって回動してブレーキが掛かるが、ブレーキペダルアーム73aは、トルクスプリング75によって機体後側に移動するよう付勢されているため、ブレーキアーム73aが取付バー73eの後方にあるときは走行ブレーキペダル73の踏み操作が解除されると、ブレーキペダルアーム73aはスプリング75の付勢力によって踏み込む前の通常位置に戻る(走行停止ポジション)。
しかし、走行ブレーキペダル73を更に踏み込むとブレーキペダルアーム73aは機体前側に向かって回動し、ロックアーム73bに形成した引掛部73cは、ロックバー73dよりも機体前側で且つ上方に位置するようになる。この時、一度ロックアーム73bの前端73baがロックバー73dに当たって、取付バー73eが支点73eaを中心に前方へ回動することで、引掛部73cはロックバー73dよりも前方に来る。取付バー73eは支点73eaに図示しないトルクスプリング(ねじりコイルばね)があり、支点73eaを中心として、負荷が掛からない通常位置から前後に回動可能である。したがって、取付バー73eが支点73eaを中心に前方へ回動しても、すぐに元の通常位置に戻る。
そして、ブレーキペダルアーム73aは、トルクスプリング75によって機体後側に移動するよう付勢されているため、走行ブレーキペダル73の踏み操作が解除されると、ブレーキペダルアーム73aは機体後側に向かって回動し、引掛部73cがロックバー73dに引っ掛かり、走行ブレーキペダル73がロック状態となる(駐車ポジション)。この時、走行ブレーキペダル73は最大限までは踏み込まれていないが、左右の後輪入力軸103,103が駆動回転できない規制力がかかる。
一方、ロック状態を解除して非ロック状態とするときは、走行ブレーキペダル73を最大限まで踏み込む。ロックアーム73bの引掛部73cを上方に移動させてロックバー73dから外すとロック状態が解除され、この状態で踏み込み操作を止めると、トルクスプリング75の付勢力により、通常位置まで移動する。この時、あまり軽く踏み込むだけだと引掛部73cがロックバー73dから退避しないので、強めに踏み込むようにする。
なお、駐車ポジション時に走行ブレーキペダル73を踏み込むと、取付バー73eは下方に押され支点73eaを中心に後方に回動して引掛部73cがロックバー73dから外れるが、この時直ちに踏み操作を解除すると、取付バー73eが前方に回動して通常位置に戻る前に、トルクスプリング75の付勢力によって走行ブレーキペダル73は通常位置に戻る。
このように、走行ブレーキペダル73を踏み操作している間だけ全車輪10,11にブレーキをかける走行停止ポジションを構成したことにより、走行停止操作を段階的に行うことができるので、停止位置で正確に停止し易くなり、乗用型苗移植機1の操作性が向上する。
また、走行ブレーキペダル73を更に踏み操作すると全車輪10,11が停止状態で保持される駐車ポジションを構成したことにより、作業者が意識的に走行ブレーキペダル73を踏み込むと停止状態を維持することができるので、傾斜地等で走行ブレーキペダル73から足を外してもその場で止まり続けることが容易になり、乗用型苗移植機1の安全性が向上する。
なお、HSTレバー16を中立位置にすることで乗用型苗移植機1は停止するが、傾斜地で車輪10,11に負荷が掛かると確実に停車しない場合もある。しかし、本構成により走行ブレーキペダル73によって確実に停車させることができる。また、走行ブレーキペダル73を踏み込むと、HSTレバー16が中立位置に戻り、走行出力も停止する。
そして、このように走行ブレーキペダル73によって停止ブレーキ操作を連続的に行うことができ、停止ブレーキ操作が容易になるとともに、通常操作よりも更に強い操作荷重で駐車ポジションとなり、駐車用のブレーキが作用するため安全である。
図9及び図10には、乗用型苗移植機の操縦席31付近の要部の図を示す。図9には平面図を、図10には側面図を示している。また、図11(a)には操作パネル70の平面図の例を示し、図11(b)には表示パネル80の平面図の例を示す。
そして、本実施形態の乗用型苗移植機1では、ハンドル34と各種スイッチ、ボタン、ダイヤル等を配置した操作パネル70との間(図示例では中間部)に、苗移植機の運転操作位置や、作業、操作制御状態等の作業情報を表示する表示パネル80を設けている。
図11に示すように、例えば、モニタ(液晶など)80a右側の「植える」は植付クラッチケース内の植付クラッチが入りの時に点灯し、「旋回連動」は、旋回に合わせて苗植付部4の作動と昇降及び線引きマーカの作動が自動で行われる旋回連動モードが入りの時に点灯し、「エコ」は、低トルクで走行可能な圃場(泥の粘度が低く、前後輪10,11が接地する耕盤がしっかりしている圃場など)で、HSTの出力に対して最低限のエンジン回転数に自動変更された際に点灯する。すなわち、低燃費で走行していることを示す。
また、モニタ80a左側には、畦クラッチが入りの時や施肥装置5からの肥料の詰まりや肥料切れの時に点灯するランプを設けている。
更に、モニタ80aの下側の「電池マーク」は、搭載バッテリの容量不足の際に点灯し、「水温」は、エンジン冷却水の温度が高いとき、即ちこの温度のままではオーバーヒートの可能性があると判断される場合に点灯する。また、「オイルマーク」は、エンジンオイルの残量が不足していることが検知されると点灯し、「マイコン」は、制御装置が何らかのエラーを起こしていると点灯する。例えば、断線などにより、起動していない状態などが考えられる。そして、「左」と「右」は、線引きマーカのうち、接地して線を引いている側が点灯する。
図9に示すように、ハンドル34のスポーク34aをリング34bの周方向全体に設けずに、リング34bの一部にのみ設け(図示例では2本)、直進時のハンドル34の位置を基準として、スポーク34aがハンドルポスト83の後ろ側に位置するようにハンドルシャフト84に接続することで、ハンドルポスト83の前側にはスポーク34aがないため、広い空間部Sを形成できる。従って、ハンドル34の前部の下方に表示パネル80を設けても、リング34bの前半分の空間部Sから表示パネル80がよく見えるため、表示パネル80を見る際に姿勢を変更する必要がなく、視認性が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
また、表示パネル80はハンドルポスト83の前方に突出しており、ハンドルポスト83の後方、すなわち作業者側には突出していないため、作業者の居住空間も十分確保され、居住性も良い。更に、表示パネル80のハンドルポスト83への支持部材81が支点部81aを中心に上下又は左右に回動する構成にすると、作業者が見やすい位置に表示パネル80を調節できる。
操作パネル70には、苗植付部4の昇降の油圧感度を調整するダイヤルや、電動線引きマーカの自動制御切替用のダイヤルや、旋回連動時の苗の植始めのタイミングを調整するスイッチや走行操作用のレバー(レバーガイドのみ図示)などを設けており、これらのスイッチ等の操作により走行装置の走行状態及び苗植付部4の作業条件を設定したり、変更したりすることができる。
操作パネル70は、操作しやすいようにハンドル34下方のフロントカバー32の上面であって、ハンドルポスト83の基部を囲むように配置する。表示パネル80は操作パネル70よりも上方に設けることで作業者に近づくために表示内容が見やすくなる。
本構成により、操作パネル70と表示パネル80を前後及び上下にずらして別々に配置することで、両パネル70,80のスペースが広く取れると共に、作業者の居住空間を広く、前方の視界を良好にできる。
そして、表示パネル80をハンドルポスト83の周囲を覆うハンドルポストカバー82に取り付けると、ハンドルポスト83に伝わる機体の振動をハンドルポストカバー82が吸収するため、表示パネル80が振動によって見づらくなることが防止される。
また、ハンドル34に、支点部84aを中心にハンドルシャフト84の角度が変わるチルト機構を設けると、ハンドルポスト83が下部を支点として前後方向に回動し、作業者の体格に合わせてハンドル34の位置を決めることができる。チルト機構によってハンドル34の位置を変える際に、ハンドルポストカバー82と一体の表示パネル80はハンドルポストカバー82と共に前後(上下)方向に動くため、どの位置にしてもリング34bやスポーク34aによって表示パネル80の視認性が損なわれることがない。
図12には、本発明の他の実施形態の乗用型苗移植機の要部の平面図を示す。
前輪ファイナルケース13と後輪ギアケース18を連結する車体フレーム2をこれらのケース13,18の上方部に配置し、ハンギング構成とすると、車体フレーム2の一部やフロアステップ35等の部材を取り外すことなく、機体をジャッキアップすることで下方からこれらのケース13,18のメンテナンスができる。
ハンギングとは、前輪ファイナルケース13と後輪ギアケース18の上部側を左右の車体フレーム2,2から吊り下げるように取り付けることを意味している。
前輪ファイナルケース13については、左右の車体フレーム2,2の機体前側で且つ下部側に左右方向の前側吊下げプレート13a,13aを設け、該左右の前側吊下げプレート13a,13aの下部に、左右の前輪ファイナルケース13,13を下方から、例えばボルト107などの固定部材によってボルト締めして各々装着する。なお、図12には、前輪ファイナルケース13として、前側吊下げプレート13aとの接触面を示しており、前輪ファイナルケース13はそれよりも下方で径が太くなる形状である。
後輪ギアケース18については、左右の車体フレーム2,2の機体後側で且つ下部側に上下方向の後側吊下げプレート18a,18aを設け、該後側吊下げアーム18a,18aの下部に、左右の後輪ギアケース18,18を下方からボルト締めして各々装着する。
これにより、車体フレーム2やフロアステップ35等を取り外すことなく、下方から前輪ファイナルケース13や後輪ギアケース18を外すことができる。この時、作業スペースの確保のために、機体をジャッキアップすることで下方からこれらのケース13,18のメンテナンスができる。
図13には、他の実施形態の乗用型苗移植機の要部の平面図を示す。図13は、ハンギング構成を示す図12の乗用型苗移植機とは別の例を示している。また、図14には図13のフレーム部分の拡大図を示し、図15には後輪11部分の簡略背面図を示す。
また、この乗用型苗移植機1は、前輪10と後輪11が独立してスイングする4輪独立懸架式を採用しても良い。左右の前輪スイング機構(図示せず)を支える前輪ファイナルケース13と後輪ギアケース18を、車体フレーム2から支持プレート90を介して支持し、後輪ギアケース18はローリングフレーム92を介して左右を別々の独立ケースとして構成する。支持プレート90は車体フレーム2に固着しており、前輪ファイナルケース13と後輪ギアケース18は支持プレート90に固定、連結している。
本構成により、車体フレーム2の強度が充分に確保できるとともに、後輪ギアケース18を左右独立に構成することにより、後輪11,11に大きな対地クリアランスCができるため、乗用型苗移植機1が深田で沈没しても車体フレーム2が接地することなく強い脱出性能が得られる。
また、エンジン20の左右に車体フレーム2を設けても良い。すなわち、エンジン20を左右から挟み込むように、且つ前輪10及び後輪11等の走行装置の前後ほぼ全域に亘って車体フレーム2を配置する。車体フレーム2を左右二本の長い部材で構成することで、強度を高めることができるとともに、ステップ35等の車体フレーム2上方の構成部材も、前輪ファイナルケース13や後輪ギアケース18等の車体フレーム2下方の構成部材も、シンプルで少ない部品点数で安価に製造できる。
そして、機体の骨組みとなる車体フレーム2を、フロントカバー32から昇降リンク装置3の回動支点があるリンクベースフレーム42までを貫通するワンフレームで構成すると、機体の骨組みの強度を強くできるとともに、構成部材を減らし、部品コスト、組立コストを低減できる。
そして、二本の車体フレーム2を、機体の前方部は広く後方部は狭くなるように平面視で逆ハの字状に配置しても良い。機体の前方部は後方部に比べて幅広の予備苗載台38等の装置があるため、それに合わせて左右の車体フレーム2,2間の距離を広くする。
本構成により、機体の前方部は前輪ファイナルケース13や予備苗載台38の取付部材のオーバーハングを小さく、機体の後方部は後輪ギアケース18や苗植付部4の取付部材のオーバーハングを小さく構成でき、軽量、安価に強度を確保できる。
本発明は、苗植付部を搭載した乗用型苗移植機に限らず、他の作業車両にも利用可能である。
1 乗用型苗移植機 2 車体フレーム
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 施肥装置 6 操縦部
10 前輪 10a 前輪車軸
11 後輪 11a 後輪車軸
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
15 メインフレーム 16 HSTレバー
17 副変速レバー 18 後輪ギアケース
20 エンジン 23 静油圧式無段変速装置(HST)
26 植付伝動軸 27(27a,27b) 整地ロータ
30 エンジンカバー 31 操縦席
32 フロントカバー 34 ハンドル
35 フロアステップ 36 リアステップ
37 ロータカバー 38 予備苗載台
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 46 昇降用油圧シリンダ
50 伝動ケース 51 苗載台
51a 苗取出口 52 苗植付装置
53 ブロア用電動モータ 54 苗送りベルト
55 センターフロート 56 サイドフロート
58 ブロア 59 エアチャンバ
60 肥料ホッパ 62 施肥ホース
64 作溝体 70 操作パネル
72 旋回ブレーキペダル 73 走行ブレーキペダル
74 ブレーキディスク 75 トルクスプリング
76 中継ギアシャフト 77 スプラインディスク
78 中継ギア 79 後輪側伝動ベベルギア
80 表示パネル 81 支持部材
82 ハンドルポストカバー 83 ハンドルポスト
84 ハンドルシャフト 90 支持プレート
92 ローリングフレーム 102 前輪伝動シャフト
103 後輪入力軸 104 PTO軸
105 前輪アクスルケース 106 サイドクラッチブレーキケース
107 ボルト

Claims (3)

  1. エンジン(20)と、該エンジン(20)からの駆動力で圃場を走行する左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)を備えた走行装置と、前記エンジン(20)及び走行装置を備えた車体フレーム(2)と、該車体フレーム(2)の後部に昇降自在に設けられた作業装置(4)と、前記車体フレーム(2)の前部に設けられ、走行装置の操作用のハンドル(34)と作業情報の表示パネル(80)とを備えた操縦部(6)と、該操縦部(6)の下部に設けられ、エンジン(20)から走行装置への伝動を入切又は伝動を弱めるブレーキペダル(72,73)とを設けた作業車両において、
    前記ブレーキペダル(72,73)は、左右の後輪(11,11)への伝動を別々又は同時に入切する旋回ブレーキペダル(72)と、左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)への伝動を同時に弱めて停止させる走行ブレーキペダル(73)とからなり、
    走行装置の前進方向に向かって、旋回ブレーキペダル(72)を操縦部(6)の左右一側に配置し、走行ブレーキペダル(73)を操縦部(6)の左右他側に配置すると共に、
    前記走行ブレーキペダル(73)を上方に付勢する弾性部材(75)と、
    弾性部材(75)の付勢力に抗して走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると左右の前輪(10,10)及び左右の後輪(11,11)への伝動を同時に弱める伝動機構(73a、73f〜73j、74〜77など)と、
    更に走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると該走行ブレーキペダル(73)のブレーキアーム(73a)に設けた引掛部(73c)が車体フレーム(2)側に設けた止め部(73d)に引っ掛かり、踏み操作が解除されても走行ブレーキペダル(73)の位置が固定されるロック状態と、該ロック状態から走行ブレーキペダル(73)が踏み操作されると止め部(73d)から引掛部(73c)が外れ、ロック状態が解除される非ロック状態とに切り替わるロック機構(73a〜73e)と
    を設けたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記ハンドル(34)は、把持部のリング(34b)と、直進時におけるハンドル位置を基準としてリング(34b)の後部に一端が接続し、他端がハンドルシャフト(84)に接続するスポーク部(34a)とからなり、
    ハンドルシャフト(84)を支持するハンドルポスト(83)を設け
    ハンドルポスト(83)の下方に走行装置及び作業装置(4)の設定を変更する操作パネル(70)を設け、
    ハンドルポスト(83)の前側且つ操作パネル(70)の上方で、且つハンドル(34)の下方に前記表示パネル(80)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記ハンドルポスト(83)の外周を覆うハンドルポストカバー(82)を設け、
    前記表示パネル(80)をハンドルポストカバー(82)に装着したことを特徴とする請求項2記載の作業車両。
JP2013134444A 2013-06-27 2013-06-27 作業車両 Expired - Fee Related JP6244688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013134444A JP6244688B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013134444A JP6244688B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015009592A JP2015009592A (ja) 2015-01-19
JP6244688B2 true JP6244688B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=52303173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013134444A Expired - Fee Related JP6244688B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6244688B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6441464A (en) * 1987-08-04 1989-02-13 Kubota Ltd Handle tilting device
JPH0620867B2 (ja) * 1987-12-11 1994-03-23 株式会社クボタ 車輌のブレーキ操作装置
JP4442978B2 (ja) * 2000-02-14 2010-03-31 ヤンマー株式会社 トラクタの燃料タンクの配置構造
JP4035565B2 (ja) * 2000-07-04 2008-01-23 みのる産業株式会社 乗用型農作業機
JP2002272221A (ja) * 2001-03-23 2002-09-24 Iseki & Co Ltd 乗用苗移植機の表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015009592A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7562515B2 (en) Lower limit adjustment mechanism for riding type mower
JP5673575B2 (ja) 苗移植機
JP2008182913A (ja) 作業車両
JP6019811B2 (ja) 苗移植機
JP2012245962A (ja) 作業車両
JP2006096176A (ja) 乗用型作業機
JP2007189912A (ja) 農作業車
JP2004254553A (ja) 作業車
JP6244688B2 (ja) 作業車両
JP2004201530A (ja) 作業車
JP4296786B2 (ja) 田植機
JP2023080972A (ja) 作業車両
JP2013067231A (ja) トラクタの操作装置
JP4569610B2 (ja) 苗移植機
JP5813366B2 (ja) 田植機
JP7476851B2 (ja) 作業車両
JP4025082B2 (ja) 乗用田植機のサスペンション機構
JP4428212B2 (ja) 苗移植機
JP3503633B2 (ja) 乗用作業機
JP2004141098A (ja) 乗用田植機の機体フレーム構造
JPH09248024A (ja) 農作業機
JP2011110984A (ja) 作業車両
JP6766729B2 (ja) 作業車両
JP2023110270A (ja) 乗用型苗移植機
JP3847119B2 (ja) 作業機の変速操作構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6244688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees