JP2023110270A - 乗用型苗移植機 - Google Patents

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和彦 石井
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Abstract

【課題】乗用型苗移植機は、デフロック装置を装備したデフ装置を介して駆動回転する左右駆動輪を装備し、走行条件に応じて操縦者がデフロック装置を作動させてデフロックしている。然しながら、デフロック装置の作動を切り換える操作が容易に行えず、操作性に未だ課題があった。そこで、デフロック装置の作動を切り換える操作が容易に行えて操作性が良い乗用型苗移植機を提供する。【解決手段】走行車体2の座席31の前方側方に設けた予備苗台支持フレーム27の外側に予備苗載台28を設け、走行車体2の下側にデフロック装置を装備したデフ装置47を介して駆動される左右の駆動輪11,11を設け、走行車体2に苗植付部4を装備した乗用型苗移植機において、予備苗台支持フレーム27の内側に後方に向けて上下方向に操作してデフロック装置48を切り換えるデフロック解除レバー52を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、デフロック装置を装備したデフ装置を介して駆動回転する左右駆動輪を設けた走行車体に苗植付部を装備した乗用型苗移植機に関する。
走行車体の後部に苗植付部を装着した乗用型苗移植機がある(例えば、特許文献1参照)。また、乗用型走行車両は、デフロック装置を設けたデフ装置を介して駆動回転する左右駆動輪を装備している。
特開2017-148070号公報
水田圃場で田植作業を行う乗用型苗移植機は、デフロック装置を装備したデフ装置を介して駆動回転する左右駆動輪を装備している。そして、路上走行や浅田(耕盤の浅い圃場)ではデフ装置を作動させ、深田(耕盤の深い圃場)や畦際(機体を旋回させているので耕盤が荒れて凹凸が激しくぬかるんでいる)ではデフロック装置を作動させてデフロックしている。然しながら、デフロック装置の作動を切り換える操作が容易に行えず、操作性に未だ課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、デフロック装置の作動を切り換える操作が容易に行えて操作性が良い乗用型苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体2の座席31の前方側方に設けた予備苗台支持フレーム27の外側に予備苗載台28を設け、走行車体2の下側にデフロック装置48を装備したデフ装置47を介して駆動される左右の駆動輪11,11を設け、走行車体2に昇降リンク装置3を介して苗植付部4を装備した乗用型苗移植機において、予備苗台支持フレーム27の内側に後方に向けて上下方向に操作してデフロック装置48を切り換えるデフロック解除レバー52を設けた乗用型苗移植機である。
請求項1記載の発明によると、予備苗台支持フレーム27の内側に後方に向けて上下方向に操作してデフロック装置48を切り換えるデフロック解除レバー52を設けたので、座席31に着座した操縦者はデフロック解除レバー52を上下方向に軽い力で且つ容易に操作できて操作性が良い。
また、予備苗載台28に苗を載置する時及び苗を取り出す時にデフロック解除レバー52が邪魔にならず作業性が良い。また、デフロック解除レバー52を操作する時に予備苗載台28に載置した苗が邪魔にならず操作性が良い。
請求項2記載の発明は、デフロック解除レバー52の回動支軸52aを機体前後に配置した予備苗台支持フレーム27,27間に位置させた請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、デフロック解除レバー52の回動支軸52aを機体前後に配置した予備苗台支持フレーム27,27間に位置させたので、デフロック解除レバー52を予備苗台支持フレーム27,27から極力機体内方に突出しない配置構成とすることができる。
また、デフロック解除レバー52の回動支軸52aを予備苗台支持フレーム27,27間で機体左右方向に長い軸支構成とすることができ、デフロック解除レバー52の作動ガタが少なくて良好な操作性を発揮できる。
請求項3記載の発明は、デフロック解除レバー52先端側を予備苗台支持フレーム27から離れる機体内方に向けて折り曲げて把持部52cを設けた請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明は、機体前後に配置した予備苗台支持フレーム27,27を連結する平板状のレバー取付けプレート55にデフロック解除レバー52を設けた請求項1~請求項3の何れか1項に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明によると、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の発明の作用効果に加えて、機体前後に配置した予備苗台支持フレーム27,27を連結する平板状のレバー取付けプレート55にデフロック解除レバー52を設けたので、デフロック解除レバー52を設けたレバー取付けプレート55が機体前後に配置した予備苗台支持フレーム27,27の剛性補強部材として機能する。
また、レバー取付けプレート55が機体外方から良く見える位置に配置された平板であるので、警告ラベルや注意ラベル等の添付場所として利用できる。
請求項5記載の発明は、デフロック解除レバー52が引張スプリングにより付勢されて、デフロック作動位置(イ)とデフロック非作動位置(ロ)でデフロック解除レバー52の一部52dがレバー取付けプレート55に接当して保持される請求項4に記載の乗用型苗移植機である。
本発明における実施の形態の乗用型田植機の側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の背面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の平断面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の側面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の背断面図である。 本発明における実施の形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の側面図である。 本発明における実施の形態の他の例を示す乗用型田植機の側面図である。 本発明における実施の形態の他の例を示す乗用型田植機の要部の平面図である。 本発明における実施の形態の他の例を示す乗用型田植機の要部の背面図である。 本発明における実施の形態の他の例を示す乗用型田植機の要部の正面図である。 本発明における実施の形態の他の例を示す乗用型田植機の要部の拡大正面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
はじめに、図1から7を参照しながら、本発明における実施の形態の乗用型田植機1の構成および動作について具体的に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の乗用型走行車両の一例である乗用型田植機1の側面図である。この乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着されている。なお、乗用型苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
<走行車体2>
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に左右の後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置22及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。
ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて左右前輪10,10を駆動すると共に、残りが左右後輪駆動軸17,17にて後輪ギヤケース18,18に伝達されて左右の後輪11,11を駆動する。
また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース24に伝達され、それから植付伝動軸25によって苗植付部4へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。
座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。
これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。
そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。
リンクベースフレーム42と縦リンク43との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、昇降リンク装置3が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
走行車体2前部左右両側には、各々の下部が機体に固定された左右予備苗台支持フレーム27,27の外側に内方側が固定された4段の左右予備苗載台28,28が機体外方に向けて設けられている。
ミッションケース12内には、後輪デフ装置47が設けられており、該後輪デフ装置47から走行動力が左右後輪駆動軸17,17にて後輪ギヤケース18,18に伝達されて左右の後輪11,11を駆動する。
後輪デフ装置47には、一般的なデフロック作動体48aの回動にてクラッチ爪48bがデフケース47aに噛み合ってデフロックするデフロック装置48が装備されている。
即ち、デフロック作動体48aの内端部を切り欠いて押圧部48cとし、デフロック作動体48aが回転すると該押圧部48cがクラッチ爪48bを押して、クラッチ爪48bがデフケース47aに噛み合ってデフロックする。なお、クラッチ爪48bは、圧縮バネ48dにてクラッチ爪48bがデフケース47aから離れる方向に付勢されている。
クラッチ爪48bには押圧部48cが接当する端面外周に凹部を設けて座金49を装着し、デフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押す。
そして、該座金49にはオイルが流通する貫通孔49aが設けられており、クラッチ爪48bと座金49間及び座金49と押圧部48c間にオイルが供給され、デフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押す際の接触抵抗を軽減している。
デフロック作動体48aは、ミッションケース12に回動自在に設けられ、ミッションケース12壁面から外側に突出した端部にデフロック操作アーム48eが延設されている。
そして、ミッションケース12壁面にボルトにて固定した支持板50に基部が溶接固定されデフロック作動体48aの回動軸心と同一軸心の支持ピン50aを設け、該支持ピン50aに外嵌されデフロック作動体48aの回動軸心と同一軸心で回動するデフロック作動体51を設ける。
デフロック作動体51は、支持ピン50aに外嵌し回動自在の円筒51aと、該円筒51aに基部が溶接固定された作動アーム51bと、該作動アーム51b先端部に基部が溶接固定された作動ピン51cと、該作動ピン51cに外嵌し回転自在の円筒状ローラ51dと、一端が支持板50に係止され他端が作動ピン51cに係止されて円筒状ローラ51dをデフロック操作アーム48eに接当させてデフロック操作アーム48eをデフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押してデフロックする方向に付勢する引張ばね51eで構成される。
従って、引張ばね51eの付勢力で作動ピン51cに外嵌した回転自在の円筒状ローラ51dがデフロック操作アーム48eに接当してデフロック操作アーム48eをデフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押してデフロックする方向に操作した状態であり、後輪デフ装置47はデフロック装置48にてデフロックした状態である。
そして、左予備苗台支持フレーム27に設けたデフロック解除レバー52とデフロック作動体51の作動ピン51cを連結ワイヤ53にて連結し、デフロック解除レバー52をデフロック作動位置(イ)に操作すると、連結ワイヤ53が緩んで上記の引張ばね51eの付勢力で作動ピン51cに外嵌した回転自在の円筒状ローラ51dがデフロック操作アーム48eに接当してデフロック操作アーム48eをデフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押してデフロックする方向に操作した状態とし、後輪デフ装置47はデフロック装置48にてデフロックした状態となる。
デフロック解除レバー52をデフロック非作動位置(ロ)に操作すると、連結ワイヤ53が引かれて引張ばね51eの付勢力に抗して作動アーム51bを回動させて、作動ピン51cに外嵌した回転自在の円筒状ローラ51dがデフロック操作アーム48eから離れる方向に移動し、デフロック操作アーム48eをデフロック作動体48aの押圧部48cがクラッチ爪48bを押さないデフロック解除状態とし、後輪デフ装置47はデフ作動状態となる。
そして、デフロック操作アーム48eの先端部は、座席31の前側下方位置のフロアステップ35から突出して設けたデフロックペダル54の下端部が連結されている。
従って、デフロック解除レバー52をデフロック非作動位置(ロ)に操作して後輪デフ装置47がデフ作動状態となっている際に、座席31に着座している操縦者がデフロックペダル54を踏み込み操作すると、デフロック操作アーム48eが下方回動してデフロック作動体48aの押圧部48cが座金49を介してクラッチ爪48bを押してデフロックする方向に操作され、後輪デフ装置47はデフロック装置48にてデフロックした状態となる。
また、デフロック作動体48aの回動軸心と同一軸心にデフロック作動体51が回動する支持ピン50aを設けたので、構成が簡潔で小スペースにデフロック作動体51を配置構成することができる。
なお、畦際自動旋回制御(畦際での旋回時にハンドル34を所定角度以上操作すると、制御装置が畦際旋回であると判断して、自動的に植付クラッチを切って苗植付部4を上昇し、所定距離進んだ位置で苗植付部4を下降し植付クラッチを入りにする)を作動させている場合には、デフロック解除レバー52をデフロック作動位置(イ)に操作して後輪デフ装置47がデフロック装置48にてデフロックした状態である時は、機体の旋回半怪が大きくなり機体が大回りするので、苗植付部4を下降し植付クラッチを入りにする所定距離進んだ位置の判断を遅らせる補正制御を行なう。
また、デフロック解除レバー52をデフロック作動位置(イ)に操作して後輪デフ装置47がデフロック装置48にてデフロックした状態となっている際には、右折や左折の旋回半径が大きくなるので、副変速装置を路上走行速(移動速)にしてハンドル34を所定角度以上(例えば、180度以上)操作すると、大回りし、また、危険であるので、音声警報やブザーやランプ等で大回りすることを警告報知すると安全である。
次に、左予備苗台支持フレーム27に設けたデフロック解除レバー52の詳細構成について説明する。なお、右予備苗台支持フレーム27にデフロック解除レバー52を設けた場合は、左右対称の構成となる。
下から2段目の予備苗載台28と下から3段目の予備苗載台28間の2本の左予備苗台支持フレーム27,27に予備苗載台28基部を固定するボルト及びナット56aに共締めでレバー取付けプレート55の前後端部を固定し、2本の左予備苗台支持フレーム27,27を連結する連結板27aの中央部にレバー取付けプレート55の上端部をボルト及びナット56bにて固定する。
レバー取付けプレート55後端部の上下方向中央位置に設けた丸穴に円筒体55aの基部を挿通して溶接し、該円筒体55aにデフロック解除レバー52の回動支軸52aを挿通して割ピン52bで抜け止めをしてデフロック解除レバー52を装着する。
レバー取付けプレート55は、2本の左予備苗台支持フレーム27,27間の機体外側位置に配置され、デフロック解除レバー52の回動支軸52aが2本の左予備苗台支持フレーム27,27間に位置する構成となっている。
従って、デフロック解除レバー52の回動支軸52aが2本の左予備苗台支持フレーム27,27間に位置するので、デフロック解除レバー52は2本の左予備苗台支持フレーム27,27から極力機体内方に突出しない配置構成とすることができる。
また、デフロック解除レバー52の回動支軸52aが2本の左予備苗台支持フレーム27,27間でレバー取付けプレート55に固着された長い円筒体55aで回動自在に支持されるので、デフロック解除レバー52の作動ガタが少なくて良好な操作性を発揮できる。
また、デフロック解除レバー52の支持部材であるレバー取付けプレート55は、2本の左予備苗台支持フレーム27,27及び2本の左予備苗台支持フレーム27,27を連結する連結板27aに連結されているので、左予備苗台支持フレーム27,27の剛性補強部材としても機能する。そして、レバー取付けプレート55は、機体外方から良く見える位置に配置された平板であるので、警告ラベルや注意ラベル等のラベル57aの添付場所としても利用できる。
なお、デフロック解除レバー52の操作位置の表示ラベル57bは、後方の左予備苗台支持フレーム27の機体内方面に添付している。
デフロック解除レバー52先端側は、2本の左予備苗台支持フレーム27,27から離れる機体内方に向けて折り曲げて把持部52cを設けており、2本の左予備苗台支持フレーム27,27が邪魔にならず操作性が良い。
デフロック解除レバー52には、回動支軸52aよりも先端の把持部52c側に連結ワイヤ53の一端を連結するワイヤ連結ピン52dが設けられている。なお、レバー取付けプレート55の下端部には、連結ワイヤ53のアウター受け55bが設けられ、連結ワイヤ53の他端は前記のようにデフロック作動体51の作動ピン51cに連結されている。
デフロック解除レバー52は、引張スプリングにより付勢されており、デフロック作動位置(イ)でワイヤ連結ピン52dがレバー取付けプレート55後端下部に接当して保持され、デフロック非作動位置(ロ)でワイヤ連結ピン52dがレバー取付けプレート55後端上部に接当して保持される。即ち、デフロック解除レバー52は、デフロック作動位置(イ)とデフロック非作動位置(ロ)で所謂引張スプリングの支点越えで保持される。
以上要するに、デフロック解除レバー52は、座席31の前方で左予備苗台支持フレーム27の機体内方側に設けられ、予備苗載台28が左予備苗台支持フレーム27の機体外方側に設けられているので、予備苗載台28に苗を載置する時及び苗を取り出す時にデフロック解除レバー52が邪魔にならず作業性が良い。また、デフロック解除レバー52を操作する時に予備苗載台28に載置した苗が邪魔にならず操作性が良い。
また、デフロック解除レバー52は、機体後方に向けて(座席31側に向けて)設けられ、且つ、デフロック解除レバー52先端側が左予備苗台支持フレーム27から離れる機体内方に向けて折り曲げて把持部52cを設けているので、予備苗台支持フレーム27が邪魔にならず、座席31に着座した操縦者は把持部52cを把持して上下方向に軽い力で且つ容易に操作できて操作性が良い。
<苗植付部4>
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース70、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口71aに供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口71aに供給する苗送りベルトにより苗を下方に移送する苗載台71、苗取出口71aに供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置72を備えている。
苗植付部4の下部には、中央にセンターフロート73、その左右両側にサイドフロート74,74が設けられている。これらフロート73,74,74を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート73,74,74が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置72により苗が植付けられる。
各フロート73,74,74は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられている。
植付作業時には、センターフロート73の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を自動昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
つぎに、図8から12を主として参照しながら、本発明における実施の形態の乗用型田植機1の構成および動作についてより具体的に説明する。
<他の実施形態>
(1)図8は、他の例を示す乗用型田植機1の側面図であり、ハンドル34下方のフロントカバー32上端に操作パネル80を設け、走行車体2の後部に施肥装置90の本体部を装着している。
図9及び図10に示すように、操作パネル80には、左側後方部に4つのパイロットランプとしてランプ81a,82b,82c,82dが設けられている。
左右端のパイロットランプ81a,81dは、左線引きマーカが圃場に接地して圃場面に次工程の機体中央位置を示すラインを引いている状態の時に点灯する左線引きマーカ作動ランプ81aと右線引きマーカが圃場に接地して圃場面に次工程の機体中央位置を示すラインを引いている状態の時に点灯する右線引きマーカ作動ランプ81dである。
左右端の左線引きマーカ作動ランプ81aと右線引きマーカ作動ランプ81dの間には、畦クラッチ操作具を操作して畦クラッチを切り操作して端数条植えを行っている時に点灯する畦クラッチ作動ランプ81bと植付クラッチ操作具を操作して植付クラッチを入にして植付作業を行っている時に点灯する植付作動ランプ81cが設けられている。
そして、左線引きマーカ作動ランプ81a、畦クラッチ作動ランプ81b、植付作動ランプ81c及び右線引きマーカ作動ランプ81dの後方には、表示ラベル82が添付されている。
表示ラベル82には、左線引きマーカ作動ランプ81a、畦クラッチ作動ランプ81b、植付作動ランプ81c及び右線引きマーカ作動ランプ81dに対応して、左、畦クラッチ、植える及び右と表示されている。
なお、左右端の左線引きマーカ作動ランプ81aと右線引きマーカ作動ランプ81dの間に、畦際で機体を旋回する際にハンドル34を所定角度以上操作すると自動的に植付クラッチを切った後に苗植付部4を上昇させ、所定距離旋回走行を行うと自動的に苗植付部4を下降させて植付クラッチを入にする自動旋回制御を入にしている時に点灯する自動旋回制御作動ランプを設けても良い。自動旋回制御作動ランプを設けた場合には、表示ラベル82の自動旋回制御作動ランプに対応する位置に自動旋回制御と表示する。
施肥装置90は、走行車体2の後部に機体左右方向に長く設けた肥料ホッパ91に貯留されている粒状の肥料を繰出部92によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース93で各フロート73,74,74の左右両側に取り付けた施肥ガイド94まで導き、施肥ガイド94の前側に設けた作溝体95によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。
ブロア用電動モータで駆動するブロア96で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ97を経由して施肥ホース93に吹き込まれ、施肥ホース93内の肥料を風圧で施肥ガイド94まで強制的に搬送するようになっている。
図11及び図12に示すように、肥料ホッパ91端部とブロア96間で肥料ホッパ91下部の案内傾斜部91aの下方位置に施肥コントローラ98を設ける。
施肥コントローラ98は、前側(座席31側)に施肥操作パネル98aが設けられている。
施肥操作パネル98aには、肥料ホッパ91内に設けた肥料切れセンサが残量肥料が少なくなると点灯する肥料切れランプ98b、施肥ガイド94に設けた肥料詰まりセンサが施肥ガイド94内に肥料が詰まったことを検出すると点灯する肥料詰まりランプ98c、肥料切れランプ98bまたは肥料詰まりランプ98cの点灯と同期して警報を発する警報ブザー98d、肥料切れランプ98bと肥料詰まりランプ98cの間に設けた警報ブザー停止スイッチ98eが設けられている。
従って、座席31に着座した操縦者は、作用中に警報ブザー98dの警報音にて施肥装置90の異常に気付き、後方の施肥装置90近傍にある施肥コントローラ98の施肥操作パネル98aを見て、肥料切れランプ98bと肥料詰まりランプ98cの間に設けた警報ブザー停止スイッチ98eを押しながら容易に肥料切れランプ98bや肥料詰まりランプ98cの点灯にて異常原因を把握できる。その時、警報ブザー停止スイッチ98eは、肥料切れランプ98bと肥料詰まりランプ98cの間に設けられているので、他のブロア停止スイッチ等と間違えることが防止できる。
以上のように、操作パネル80に左線引きマーカ作動ランプ81a、畦クラッチ作動ランプ81b、植付作動ランプ81cや右線引きマーカ作動ランプ81dを設け、施肥操作パネル98aに肥料切れランプ98bや肥料詰まりランプ98cを設けることにより、高価なモニタを装備せずに安価な乗用型田植機を得ることができる。
2 走行車体
3 昇降リンク装置
4 苗植付部
11 駆動輪(後輪)
27 予備苗台支持フレーム
28 予備苗載台
31 座席
47 デフ装置
48 デフロック装置
52 デフロック解除レバー
52a 回動支軸
52c 把持部
52d デフロック解除レバー52の一部(ワイヤ連結ピン)
55 レバー取付けプレート
(イ) デフロック作動位置
(ロ) デフロック非作動位置

Claims (5)

  1. 走行車体(2)の座席(31)の前方側方に設けた予備苗台支持フレーム(27)の外側に予備苗載台(28)を設け、走行車体(2)の下側にデフロック装置(48)を装備したデフ装置(47)を介して駆動される左右の駆動輪(11,11)を設け、走行車体(2)に昇降リンク装置(3)を介して苗植付部(4)を装備した乗用型苗移植機において、予備苗台支持フレーム(27)の内側に後方に向けて上下方向に操作してデフロック装置(48)を切り換えるデフロック解除レバー(52)を設けたことを特徴とする乗用型苗移植機。
  2. デフロック解除レバー(52)の回動支軸(52a)を機体前後に配置した予備苗台支持フレーム(27,27)間に位置させたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
  3. デフロック解除レバー(52)先端側を予備苗台支持フレーム(27)から離れる機体内方に向けて折り曲げて把持部(52c)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機。
  4. 機体前後に配置した予備苗台支持フレーム(27,27)を連結する平板状のレバー取付けプレート(55)にデフロック解除レバー(52)を設けたことを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の乗用型苗移植機。
  5. デフロック解除レバー(52)が引張スプリングにより付勢されて、デフロック作動位置(イ)とデフロック非作動位置(ロ)でデフロック解除レバー(52)の一部(52d)がレバー取付けプレート(55)に接当して保持されることを特徴とする請求項4に記載の乗用型苗移植機。
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