JP2013153665A - 苗移植機 - Google Patents

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JP2013153665A JP2012015377A JP2012015377A JP2013153665A JP 2013153665 A JP2013153665 A JP 2013153665A JP 2012015377 A JP2012015377 A JP 2012015377A JP 2012015377 A JP2012015377 A JP 2012015377A JP 2013153665 A JP2013153665 A JP 2013153665A
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Abstract

【課題】適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行える乗用田植機を提供すること。
【解決手段】走行車体2の植付装置52と走行車体の後部に配置された施肥装置5と植付装置の昇降及び植付作業の入り切りを操作する植付昇降レバー33と植付昇降レバーの操作により動作する植付クラッチ100と植付昇降レバーの操作により動作する施肥クラッチ500と、を備えた乗用田植機1において、植付昇降レバー33に連結されて、回動可能に配置された切替カム74と、切替カムの動きに対応して回動可能に配置された切替アーム60を少なくとも有し、植付クラッチ及び施肥クラッチの入り切りを同時に制御する切替アーム60等と、切替アーム60の後端部側に連結された、植付クラッチ100の入り切りを行う植付クラッチ切断ピン260と、切替アーム60の前端部側に連結された、施肥クラッチ500の入り切りを行う施肥クラッチケーブル160とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、圃場に苗を植え付ける植付装置を車体の後部に連結した苗移植機に関するものであり、農業機械の技術分野に属する。
従来の苗移植機は、例えば、圃場で往復植付作業を行う作業において、走行車体が圃場の端に達して旋回走行に移るとき、旋回の開始時及び終了時に、植付装置を作業者が植付昇降レバーを操作して昇降させている。そして、これら従来の苗移植機では、上記昇降動作に応じて、植付装置への動力を入り切りする植付クラッチと、突出又は退避させることにより植付クラッチを入り切りするクラッチピン等を備えている(例えば、特許文献1参照)。
これにより、植付作業中には植付クラッチが切れることが無く、且つ植付作業を終了するときには確実に植付クラッチを切ることが出来るので、余分な苗の植付による苗の消費量の増加や、植付クラッチが切れるべきときに切れないことによる植付クラッチの破損を防止出来る。
また、上記構成によれば、植付作業と同時に圃場に肥料を施す作業が行われる場合は、施肥装置への動力を入り切りするための施肥クラッチを作業者が別途操作することにより、肥料を供給するタイミングをコントロールしている。
一方、植付クラッチと施肥クラッチの入り切り操作、及び植付装置の昇降操作を、操縦席の右側後部に設けた操作レバーにより行われる構成の従来装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
これによれば、操作レバーの取り付け軸に植付カムと施肥カムなどがそれぞれ取り付けられるとともに、これらカムの下面に当接する各ローラが、操作アーム軸に上下自在に回動可能な操作アームによりそれぞれ支持されており、且つ、これら各操作アームの一端が、植付クラッチを入り切りする植付クラッチピン、及び施肥クラッチを入り切りする施肥クラッチピンにそれぞれ個別に連結されている。
これにより、作業者が操作レバーを操作することで、植付装置による植付作業の入り切り、及び施肥装置による施肥作業の入り切りのタイミングをコントロールしている。
特開2011−217685号公報 特開平5−168315号公報
しかしながら、上記従来の構成によれば、例えば、特許文献1の構成例では、植付作業を終了するときには確実に植付クラッチを切ることが出来るが、植付クラッチの切断と同時に切断されるべき施肥クラッチは、作業者が別途操作して切断する必要があり、施肥クラッチを切断するタイミングがばらつくという問題があった。このタイミングのばらつきにより、例えば、施肥クラッチを切断するタイミングが遅れると、余分に肥料が供給され、施肥量過多による作物の品質低下や肥料の消費量の増大を招くという問題がある。また、施肥クラッチを切断するタイミングが早いと、植え付けられた苗に肥料が供給されず、肥料不足により苗の生育が遅れ、作物の品質が低下するという問題がある。
また、上記特許文献2の構成例では、植付クラッチと施肥クラッチのそれぞれに対応して設けられたカムやローラなどの各種部品が経時的に摩耗したりして、結果的に施肥クラッチを切断するタイミングが当初設定されたものからずれてくる場合があり、上記と同様、適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行えなくなるという問題があった。
本発明は、上記従来の苗移植機の課題に鑑み、適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行える苗移植機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明は、
走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
前記走行車体の後部に配置された、前記苗に肥料を供給する施肥装置(5)と、
前記植付装置の昇降、及び植付作業の入り切りを操作する植付昇降レバー(33)と、
前記植付昇降レバーの操作に基づいて、前記植付装置への動力の伝達を入り切りする植付クラッチ(100)と、
前記植付昇降レバーの操作に基づいて、前記施肥装置への動力の伝達を入り切りする施肥クラッチ(500)と、を備えた苗移植機(1)において、
前記植付昇降レバー(33)に連結されて、回動可能に配置された切替カム(74)と、
前記切替カムの動きに対応して回動可能に配置された切替アーム(60)を少なくとも有し、前記植付クラッチ及び前記施肥クラッチの入り切りを同時に制御する中間機構(600)と、
前記切替アーム(60)の後端部側に連結された、前記植付クラッチ(100)の入り切りを行う植付クラッチ切替機構(260)と、
前記切替アーム(60)の前端部側に連結された、前記施肥クラッチ(500)の入り切りを行う施肥クラッチ切替機構(160、502、510)とを備えた、苗移植機である。
また、請求項2記載の本発明は、
前記切替カム(74)は、上端部に前記植付昇降レバーの終端部(33a)が取り付けられた板状部材であり、
前記中間機構(600)は、
前記切替カムの下方に配置された前記切替アーム(60)と、
前記切替アームに回動可能に連結され、前記切替カム(74)の下端側の端縁部と接触する切替ローラ(62)と、
一端が前記切替アーム(60)に連結され、前記切替ローラ(62)を前記切替カムの前記端縁部に付勢させる付勢バネ部材(63)とを有し、
前記植付クラッチ切替機構(260)は、前記切替アーム(60)の前記後端部側の上下動に応じて、前記植付クラッチ(100)を入り切りする植付クラッチ切断ピン(260)を有し、
前記施肥クラッチ切替機構(160)は、前記切替アーム(60)の前記前端部側に一端(160a)が連結され、前記施肥クラッチ側に他端(160b)が連結された施肥クラッチケーブル(160)を有し、前記切替アームの前記前端部の上下動に応じて、前記施肥クラッチケーブルを介して前記施肥クラッチ(500)を入り切りする、請求項1に記載の苗移植機である。
また、請求項3記載の本発明は、
前記施肥クラッチ切替機構(160)は、前記施肥クラッチケーブル(160)の前記他端に直接又は間接に連結された施肥切替バネ部材(502)を有しており、
前記付勢バネ部材(63)の張力は、前記施肥切替バネ部材(502)の張力よりも強い、請求項2に記載の苗移植機である。
また、請求項4記載の本発明は、
走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
前記走行車体の前側に設けられ、前記走行車体を操舵するハンドル(34)と、
前記ハンドルの回転軸部を収納するハンドルポスト(610)と、
前記走行車体の走行速度、及び前後進の切り替えを操作する主変速レバー(36)と、
前記走行車体の走行モードを切り替える副変速レバー(680)と、
前記ハンドルポストに固定された板状の部材であって、その後端部側に主変速レバーアーム(640)が揺動可能に連結された取り付けフランジ(630)と、
前記取り付けフランジ(630)の前記後端部の下面側に少なくともその一端部が取り付けられた、L字形状の支持部材(660)と、
前記支持部材(660)に下端部が固定され、前記ハンドルポスト(610)に沿って上方に伸び、上端部が後方向に曲げられている、前記副変速レバー(680)の操作を案内する副変速レバーガイド(670)と、
前記副変速レバーガイドの前記上端部に取り付けられた、前記副変速レバーの操作位置を示す表示部材(672)と、を備えた苗移植機である。
また、請求項5記載の本発明は、
走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
前記走行車体の走行速度、及び前後進の切り替えを操作する主変速レバー(36)と、
前記主変速レバーの動きを案内するクランク形状の開口部であって、前進走行エリア(761)と、後進走行エリア(762)と、それらのエリアの間に挟まれた中立エリア(763)を有する主変速レバー案内部(760)と、
前記植付装置(52)の昇降、及び植付作業の入り切りを操作する植付昇降レバー(33)と、
前記植付装置(52)を自動的に上昇させるオートリフト機構と、
少なくとも、前記前進走行エリア寄りの前記中立エリアの第1の部位(763a)と前記後進走行エリア寄りの前記中立エリアの第3の部位(763c)との間の第2の部位(763b)に、前記主変速レバー(36)が存在することを検知する後進検知スイッチ(720)と、
前記後進検知スイッチ(720)により前記主変速レバー(36)が前記第2の部位(763b)に存在することが検知されると、前記主変速レバーが前記後進走行エリア寄りの前記第3の部位(763c)に移動していなくても、前記オートリフト機構を作動させるオートリフト制御機構と、を備えた苗移植機である。
また、請求項6記載の本発明は、
前記主変速レバー(36)は支軸(X、Y)を中心に回動し、前記主変速レバーに作用部(730)が固定され、前記作用部にL字形状に屈曲した接触プレート(731)が固定されており、
前記後進検知スイッチ(720)は、先端に接触ローラ(723)を有するスイッチ押しプレート(724)と、スイッチ本体(722)とを有し、
前記主変速レバー(36)が前記第1の部位(763a)にあるときは、前記接触ローラ(723)は前記接触プレート(731)と接触せず、前記スイッチ本体(722)はオフ状態であり、
前記主変速レバー(36)が前記第2の部位(763b)にあるときは、前記接触ローラ(723)は前記接触プレート(731)の前記L字形状の一辺(731b)と接触して、前記スイッチ押しプレート(724)が前記スイッチ本体(722)をオン状態とし、
前記主変速レバー(36)が、前記第2の部位(763b)から前記第3の部位(763c)へ移動するときは、前記接触ローラ(723)は、前記L字形状の屈曲部(731a)を乗り越えて、前記接触プレート(731)の前記L字形状の他辺(731c)に接触して、前記スイッチ押しプレート(724)が前記スイッチ本体(722)のオン状態を維持する、請求項5に記載の苗移植機である。
請求項1記載の本発明によれば、
植付クラッチの入り切りに連動して施肥クラッチが入り切りされることにより、植付作業を停止する際に施肥クラッチを切るタイミングが遅れたり、植付作業を開始する際に施肥クラッチを入れるタイミングが遅れたりして、施肥量が多くなることを防止できるので、肥料の無駄使いが減少すると共に、過剰な施肥による品質の低下が防止出来る。
また、少なくとも切替アームを有する中間機構を用いて植付クラッチ及び施肥クラッチの入り切りを同時に制御する構成を採用しているので、植付クラッチと施肥クラッチの入り切りのタイミングが構成部材の経時的な摩耗や欠損によって変化することも低減出来る。
また、請求項2に記載の本発明によれば、
例えば、植付昇降レバーを「植え付け」位置に操作すると、切替アームの後端部側が下方に回動し、植付クラッチ切断ピンが植付クラッチを「切り」状態とすることにより、植付作業中に植付クラッチが切れて、欠株が生じることを防止できるので、苗の無い部分に手作業で苗を植え付ける必要がなく、作業効率が向上する。
また、植付クラッチが切断位置に来ると強制的に「切り」状態となることにより、植付クラッチが繋がったまま回転して過負荷が生じ、植付クラッチが破損してしまうことを防止できるので、耐久性が向上する。
また、切替アームを付勢バネ部材で上方に付勢することにより、植付昇降レバーを「植え付け」位置に操作したとき以外は、植付クラッチ切断ピンが植付クラッチに接触し続けるので、植付クラッチが繋がることを防止でき、不要な箇所での苗の植付や植付クラッチの破損が防止できる。
また、切替アームの前端部側に、施肥クラッチ側と連結された施肥クラッチケーブルの一端が連結されているので、植付クラッチが「切り」状態になると同時に施肥クラッチも「切り」状態になり、且つ、植付クラッチが「入り」状態になると同時に施肥クラッチも「入り」状態になるので、適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行える。
また、請求項3に記載の本発明によれば、
付勢バネ部材の張力を施肥切替バネ部材の張力よりも強く設定したことにより、植付クラッチの入り切りに施肥クラッチの入り切りを連動させることが出来るので、苗を植え付けないときに肥料が供給されることが防止され、肥料の無駄な消費が抑えられる。
また、圃場に植え付けられた苗に肥料を確実に供給することが出来るので、苗が肥料不足で生育不良となることが防止出来、作物の品質を向上させることが可能となる。
また、請求項4に記載の本発明によれば、
取り付けフランジと副変速レバーガイドを、L字形状に屈曲させた支持部材で連結したことにより、副変速レバーガイドの支持剛性を強化することが出来るので、耐久性が向上する。
また、副変速レバーガイドに操作位置を示す表示部材として例えばラベルを設けたことにより、作業者は副変速レバーの操作位置を間違えることが無くなり、適切な走行モード、例えば、路上走行モード、又は、中立停止モード、又は、植付作業走行モードなどに確実に切り替えることが出来る。
また、請求項5に記載の本発明によれば、
主変速レバーが中立エリアの第1の部位(前進停止位置、若しくは前進アイドリング位置とも呼ぶ)から中立エリアの第2の部位に移動し第2の部位に存在することを、後進検知スイッチが検知することにより、主変速レバーが中立エリアの第3の部位(後進停止位置、若しくは後進アイドリング位置とも呼ぶ)に移動していなくても、つまり、主変速レバーが第1の部位から第3の部位に移動するまでの途中の位置である第2の部位に存在する時点において、より確実に植付装置を上昇させることが出来るので、植付装置が土壌や植付苗を押しつぶすことがより確実に防止され、苗を植え直す作業が不要となり作業者の労力が軽減されると共に、苗の浪費を防止出来る。
また、請求項6に記載の本発明によれば、
主変速レバーが第2の部位から第3の部位に移動するときに、後進検知スイッチの接触ローラが接触プレートの屈曲部を乗り越えて、L字形状の他辺の平面部に接触するので、スイッチ押しプレートが過度に後進検知スイッチに押し当てられることが防止され、後進検知スイッチの破損が防止される。
本発明の実施の形態1における、苗移植機の一例である4条型の乗用田植機の側面図 本発明の実施の形態1における、苗移植機の一例である4条型の乗用田植機の平面図 本発明の実施の形態1の乗用田植機のフロントケースの右側内部を拡大した概略側面図 本発明の実施の形態1の乗用田植機における、植付昇降レバーと切替カムとの関係を示す側面図 本発明の実施の形態1における乗用田植機の施肥クラッチ周辺を左側面から見た概略拡大図 (a):本発明の実施の形態1における乗用田植機の図5に示した施肥クラッチアーム周辺を矢印J方向から見た概略拡大図、(b):図6(a)に示す施肥切替バネ部材を圧縮コイルバネに代えた場合の構成を示す図 本発明の実施の形態2における第2の乗用田植機のフロントカバーの内部のハンドルポスト周辺の概略斜視図 (a):本発明の実施の形態3における第3の乗用田植機に設けられた主変速レバーとその周辺の左側側面の概略図、(b):図8(a)に示す主変速レバーを矢印Fの方向に見た概略図、(c):本実施の形態の主変速レバー案内部の概略平面図 (a):本発明の実施の形態3における第3の乗用田植機に設けられた主変速レバーが第1の部位の位置に存在しているときの、後進検知スイッチの状態を示す図、(b):本実施の形態3の主変速レバーが第2の部位の位置に存在しているときの、後進検知スイッチの状態を示す図、(c):本実施の形態3の主変速レバーが第3の部位の位置に存在しているときの、後進検知スイッチの状態を示す図 本発明に関連する発明の実施の形態4における、第4の乗用田植機に設けられた連動アームとその周辺の構成部品を分解した状態の概略斜視図 実施の形態4におけるオートアクセル機構をハンドアクセル仕様に切り替える場合の手順を説明するための図 本発明に関連する発明の実施の形態5における、第5の乗用田植機に設けられた整地ロータ機構とその周辺の構成部品を示した概略平面図 (a):実施の形態5のセンターロータユニットの左側とセンターフロートの一部分を示した概略平面図、(b):実施の形態5の補強用角柱部材の配置と他の構成部品との位置関係を説明するための概略側面図 実施の形態5の左側のサイドロータユニット56bの概略平面図 (a):上記実施の形態のモニターパネルの変形例を説明するための乗用田植機の前半部分を示した概略側面図、(b):プロンプター用パネルを正面から見た概略図
以下、図面を参照しながら本発明の苗移植機の一実施の形態にかかる乗用田植機と、本発明に関連する発明の苗移植機の一実施の形態にかかる乗用田植機について説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は本実施の形態にかかる乗用田植機の側面図と平面図である。
同図に示す通り、本実施の形態の乗用田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して植付装置52が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にトランスミッションケース12が配置され、そのトランスミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、トランスミッションケース12の背面部に車体メインフレーム15の前端部が固着されており、他方、その車体メインフレーム15の後端左右中央部に水平に設けた後輪上下動支点軸181を支点にして左右後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その左右後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸17に後輪11,11が取り付けられている。
尚、左右後輪ギヤケース18,18には、トランスミッションケース12の後壁から突出して設けた左右後輪ギヤケース18,18に連結した左右後輪伝動軸18a,18aにて動力が伝達される構成となっている。
エンジン20は車体メインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST(静油圧式無段階変速機)23を介してトランスミッションケース12に伝達される。トランスミッションケース12に伝達された回転動力は、トランスミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが左右後輪ギヤケース18,18に伝達されて左右後輪11,11を駆動する。
尚、トランスミッションケース12内には、HST23からの回転動力を高速用(路上走行モード)と中立停止用と低速用(植付作業モード)の三段に切り替えるギヤシフト式の副変速装置(図示省略)が設けられており、その副変速装置は副変速レバー680を作業者が操作することにより、上記三段の何れかに切り替えられる構成である。
また、トランスミッションケース12の右側側面より取出された外部取出動力は、植付伝動軸26によって植付装置52へ伝動される。
施肥装置5の肥料繰出し機構へは、右後輪ギヤケース18から動力が駆動軸にて取出されて伝動される。また、右後輪ギヤケース18に隣接して施肥クラッチ500が配置されている。この施肥クラッチ500については、図3〜図6等を用いて更に後述する。
また、図1、図2に示す通り、植付装置52の下部には、中央にセンターフロート53aと、その左右両側にサイドフロート53b、53cがそれぞれ設けられている。これらフロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付部55により苗が植え付けられる。
また、図1に示す通り、植付装置52には、センターロータユニット56aと左右両側のサイドロータユニット56b、56cを有する整地ロータ機構56が取り付けられている。センターロータユニット56a、左右両側のサイドロータユニット56b、56cは、それぞれセンターフロート53a、左右両側のサイドフロート53b、53cの前側に配置されており、左後輪ギヤケース18から自在継ぎ手により伝達される動力で矢印Wの向きに回転する様に構成されている。
また、図1に示す通り、エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵し、座席31側の上面において各種操作ボタン(図示省略)を配置したモニターパネル(図示省略)が設けられたフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。なお35はハンドルポストである。
ハンドル34の右側には、植付装置52の昇降を設定するための植付昇降レバー33が設けられている。植付昇降レバー33を前後に移動させることで、植付装置52を「上昇」、「停止」、又は「下降」させたり、植付装置52に対して「植え付け」動作を開始させることが出来る。
また、植付昇降レバー33の終端部が連結された切替カム74は、フロントカバー32内において回動可能に配置されている。更に、切替カム74の下方に回動可能に配置された切替アーム60(図3参照)を少なくとも有し、植付クラッチ100(図3参照)及び施肥クラッチ500(図1参照)の入り切りを同時に制御する中間機構600がフロントカバー32内に配置されている。これら中間機構600、切替カム74、植付クラッチ100、及び施肥クラッチ500等については、図3〜図6を用いて更に後述する。
また、ハンドル34の左側には、走行車体2の前進走行と後進走行の切り替え、及び走行速度などを設定する主変速レバー36が設けられている。主変速レバー36の操作に連動して、モータ電動操作によるHST23のトラニオン軸(図示省略)の角度調節が行われる。
また、上記副変速レバー680は、ハンドル34の下方において、作業者の足下から立設する様に配置されている。
エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ37になっている。
フロアステップ37の左右前部には複数の貫通孔が形成されており、座席31に着座して機体を操縦する操縦者が左右前輪10,10を見通せることができて操縦が容易な構成となっていると共に、該ステップ37を歩く作業者の靴に付着した泥が圃場に落下するようになっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これら上リンク40及び左右の下リンク41,41は、その基部側が車体メインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、先端側には縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に、植付装置52に回転自在に支承された連結軸が挿入連結され、連結軸を中心として植付装置52がローリング自在に連結されている。
車体メインフレーム15に基部を回動自在に枢支した昇降油圧シリンダ46の先端を上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部に連結して設けており、該昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、植付装置52がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
なお、28,28は左右補助ステップであって、作業者が機体に乗り降りする時に足を載せるステップである。
また、走行車体2の前端中央部にはセンターマスコット19が配置されている。なお、該センターマスコット19は、圃場から機体を退出させるとき、作業者が握って下方に力を加え、機体前部の浮き上がりを防止する操作グリップを下部側に有している。
これにより、機体を圃場から退出させる際、走行姿勢が乱れて移動作業に不要な時間や労力が費やされることが防止されると共に、フロアステップ37に載置している苗箱や苗取板等の作業道具、及び植付装置52に積載している苗が落下することが防止される。
次に、図3は、本実施の形態1のフロントケース32の右側内部を拡大した概略側面図であり、切替カム74、及び植付クラッチ100付近を示す概略側面図である。尚、図3では、植付昇降レバー33を「植え付け」の位置に移動させたときの、切替カム74の位置を実線で示すとともに、「下降」の位置に移動させたときの、切替カム74の位置を二点鎖線で示した。
図3に示す通り、植付装置52の昇降を設定するための植付昇降レバー33の下端33aは、ブラケット81を介して、切替カム回動軸80に回動可能に取り付けられているとともに、このブラケット81には切替カム74の上端が固定されている。従って、植付昇降レバー33を移動させることによって、切替カム74を回動出来るようになっている。
この切替カム74は中央に横長形状の窓75が穿設されている。この窓75の上側端縁には4個の溝751(第1溝751a〜第4溝751d)が並んで形成されている。この窓75には、その軸が水平方向に配置された位置決めローラ77の先端が挿入されている。
この位置決めローラ77は上方方向にスプリングバネ(図示省略)で常時付勢されており、4個の溝(第1溝751a〜第4溝751d)のいずれかに半分程度嵌められるが、植付昇降レバー33を前後に移動させる際には、スプリングバネに対抗して下方方向(図3上、矢印A方向)へ移動しうるようになっている。
次に、図4を用いて、植付昇降レバー33と切替カム74との関連を説明する。図4は植付昇降レバー33と切替カム74との関係を示す側面図である。
図4に示す通り、植付昇降レバー33はその位置によって、手前から(図4中、左側から)、「上昇」、「停止」、「下降」、「植え付け」の各モードを切替設定出来るようになっている。
他方、切替カム74の第1〜第4溝751a、751b、751c、751dは、それぞれ「上昇」、「停止」、「下降」、「植え付け」に対応している。
即ち、作業者が、植付昇降レバー33を「上昇」の位置に例えば手で設定すると(図4中の矢印B参照)、切替カム74は切替カム回動軸80を中心に矢印C方向(図4参照)に回動し、つまり、前方へ移動し、位置決めローラ77は相対的に後退して第1溝751aに収まる。
また、「停止」の位置に植付昇降レバー33を設定すると、切替カム74は少し後に移動し、位置決めローラ77は第2溝751bに収まる。また、「下降」の位置に植付昇降レバー33を例えば手で設定すると(図4に示した状態)、切替カム74はさらに少し後に移動し、位置決めローラ77は第3溝751cに収まる。また、「植え付け」の位置に植付昇降レバー33を例えば手で設定すると、切替カム74はさらに少し後に移動し、位置決めローラ77は第4溝751dに収まる(図3の実線で示した状態)。
このようにして、植付昇降レバー33を操作することによって、切替カム74を上述した4種類の位置に移動させることが出来る。
この切替カム74の移動は、ワイヤーやロッド、アーム(図示省略)などを介して、植付装置52の昇降油圧シリンダ46への油路を切り換える切替バルブ461(図1参照)に連動している。その結果、切替カム74が移動すると、植付装置52の昇降、停止、下降、植え付けの動きがそれぞれ制御されるようになっている。
次に、再び図3に戻り、切替カム74の下方に回動可能に配置された切替アーム60等の構成を中心に説明する。
図3に示す通り、切替カム74の下方に回動可能に配置された切替アーム60は、切替アーム回動軸61により回動可能に支持されている。また切替アーム60は、切替アーム60の前端部60aと切替アーム回動軸61との間において、切替カム74の下端側の端縁部74aに対して、円周端縁部62aが接触する切替ローラ62を回動可能に備えている。この切替ローラ62の円周端縁部62aは、切替アーム60の裏面側(図3中では、奥側)に配置されており、更にその向こう側(図3中では、奥側)には、切替カム74の裏面側(図3中では、奥側)にその一部が位置する鍔部62bが設けられている。
また、切替アーム60の前端部60aは、切替ローラ62の円周端縁部62aを切替カム74の下端側の端縁部74aに付勢させるための付勢バネ部材63により常時上方(図3中の矢印D方向)に引っ張られている。
このように、切替ローラ62は、付勢バネ部材63により上方に引っ張られているため、植付昇降レバー33が「植え付け」の位置から「下降」の位置に移動するにつれて(図3の二点鎖線で示した切替カム74参照)、切替ローラ62は、その円周端縁部62aが切替カム74の下端側の端縁部74aに当接しながら回動し、切替アーム60自体が切替アーム回動軸61を中心に反時計回りに回動して「下降」の位置まで来てその動きを停止する(図4参照)。
尚、切替アーム60は、「下降」の位置に対応する位置まで移動してその動きを停止した後は、植付昇降レバー33が「下降」の位置から更に「停止」の方向に移動しても、上記停止した位置にとどまる様に構成されている。この場合、切替アーム60の前端部60aは付勢バネ部材63により上方に引っ張られたままである。
また、植付昇降レバー33が「上昇」の位置から「停止」を経由して「下降」の位置まで移動しても、切替アーム60の位置は、上述した通り、「下降」の位置で停止した状態を維持しているが、植付昇降レバー33が「下降」の位置から「植え付け」の位置に移動すると(図3の実線で示した切替カム74参照)、切替ローラ62は、その円周端縁部62aが切替カム74の下端側の端縁部74aにより下方側に押されるので、切替アーム60自体が切替アーム回動軸61を中心に時計回りに移動する(図3参照)。
更に、切替アーム60の前端部60a(図3参照)には、施肥クラッチ500(図5参照)側に他端部が連結された施肥クラッチケーブル160の一端160aが連結されており、切替アーム60の前端部60a側の上下動に応じて、施肥クラッチケーブル160を介して施肥クラッチ500を入り切り出来るよう構成されている。
尚、施肥クラッチ500周辺の構成については、図5、図6を用いて更に後述する。
一方、切替アーム60の後端部60bは、植付クラッチ切断ピン260の一端260aを保持しており、切替アーム60の後端部60b側の上下動に応じて、植付クラッチ100に植付クラッチ切断ピン260の他端部260bが接触又は、植付クラッチ100から他端部260bが離間する構成である。
ここで、図5は、施肥クラッチ500周辺の構成を説明するために、乗用田植機1の施肥クラッチ500周辺を左側面から見た概略拡大図である。また、図6は、図5に示した施肥クラッチアーム周辺を矢印J方向から見た概略拡大図である。
図5に示す通り、施肥クラッチケーブル160の他端部160bは、施肥クラッチアーム510に連結されている。また、施肥クラッチ回動軸501の一端は、施肥クラッチアーム510に連結されており、他端は、施肥駆動ケース520に内蔵された施肥クラッチ500側に挿入され、内部に爪クラッチ(図示省略)を備えている。また、図6(a)に示す通り、施肥クラッチアーム510において、施肥クラッチ回動軸501を基準として、施肥クラッチケーブル160の他端部160bが連結された位置と反対側の位置には、施肥切替バネ部材502の一端部502aが接続されており、その施肥切替バネ部材502の矢印K方向の張力により、施肥クラッチアーム510が右回転方向(図6(a)参照)に付勢されている。なお、施肥切替バネ部材502の他側端部502bは、施肥クラッチケーブル160の近傍位置に取り付けられる構成としているので、施肥切替バネ部材502は側面視で傾斜姿勢となって配置されている。
この構成により、施肥切替バネ部材502は、施肥クラッチ500を「入れる」方向に施肥クラッチケーブル160を引っ張るように作用する。但し、上述した付勢バネ部材63の張力は、施肥切替バネ部材502の張力よりも強く設定されているので、植付クラッチ100の入り切り動作に、施肥クラッチ500の入り切り動作を確実に連動させることが出来る。
この構成により、施肥切替バネ部材502は、施肥クラッチ500を「入れる」方向に施肥クラッチケーブル160を引っ張るように作用する。但し、上述した付勢バネ部材63の張力は、施肥切替バネ部材502の張力よりも強く設定されているので、植付クラッチ100の入り切り動作に、施肥クラッチ500の入り切り動作を確実に連動させることが出来る。
また、施肥クラッチ500が「入り」状態にある場合は、施肥駆動部530は、トランスミッションケース12から取り出された動力を、チェーン531を介して施肥駆動アーム532に対して伝達し、施肥駆動アーム532を回転させて、施肥駆動ロッド540の上下動に変換し、且つ、施肥クラッチ500が「切り」状態にある場合は、施肥駆動ロッド540の上下動を行わせない構成である。該施肥駆動ロッド540が上下動することにより、施肥作業が開始され、圃場に植え付けられた苗に肥料が供給される。
尚、本発明の中間機構は、一例として、本実施の形態の切替アーム60と切替ローラ62と付勢バネ部材63とを含む構成に該当する。また、本発明の植付クラッチ切替機構の一例は、本実施の形態の植付クラッチ切断ピン260に該当し、本発明の施肥クラッチ切替機構の一例は、本実施の形態の施肥クラッチケーブル160、施肥クラッチアーム510、施肥切替バネ部材502等を含む構成に該当する。
尚、上記構成では、施肥切替バネ部材502として引っ張りコイルバネを用いた場合を説明したが、これに限らず例えば、図6(b)に示すとおり、圧縮コイルバネ502’を用いた構成でもよい。この構成によれば、図6(b)で示すとおり、圧縮コイルバネ502’の一端部502’aを、該施肥クラッチ回動軸501と施肥クラッチケーブル160の他端部160bが連結された位置の略中央位置に配置することで、圧縮コイルバネ502’の反発力により、図6(a)の場合と同様に、施肥クラッチ500を「入れる」方向(図6(b)の矢印K’方向)に施肥クラッチケーブル160を常時、引っ張る構成となる。
以上の構成において、以下に切替アーム60、植付クラッチ100、施肥クラッチ500の動作を中心に説明する。
まず、図3に示す通り、植え付け作業を開始するために、作業者が植付昇降レバー33を「下降」の位置から「植え付け」の位置まで移動させた場合について説明する。
この場合、切替カム74は切替カム回動軸80を中心に時計回り(図3の矢印E参照)に回動して、切替ローラ62は、その円周端縁部62aが切替カム74の下端側の端縁部74aにより下方側に押されるので、切替アーム60自体が切替アーム回動軸61を中心に時計回りに移動し、切替アーム60の後端部60bが上方に移動するとともに、前端部60aが下方に移動する。
切替アーム60の後端部60bが上方に移動すると、その後端部60bに一端260aが連結されている植付クラッチ切断ピン260が上方に移動し、その他端260bが植付クラッチ100から離間することにより植付クラッチ100の接続が繋がって、トランスミッションケース12から取り出された動力が植付装置52に伝達されて、植付作業が開始される。
一方、切替アーム60の前端部60aが下方に移動すると、その前端部60aに一端160aが連結されている施肥クラッチケーブル160が施肥切替バネ部材502(図5,6参照)の張力により下方に引っ張られる。これに連動して、図6に示す通り、施肥クラッチアーム510が右回転して、施肥クラッチ回動軸501に内蔵された爪クラッチ(図示省略)の作用により、施肥クラッチ500が「入る」ので、トランスミッションケース12から取り出された動力が、駆動ロッド540の上下動(図5の矢印L方向参照)に変換されて施肥装置5に伝達されて、施肥作業が開始される。
尚、上記の通り、本明細書では、クラッチの接続が繋がって動力が伝達される状況を、クラッチが「入る」と呼び、また、クラッチの接続が切断されて動力が伝達されなくなる状況を、クラッチが「切れる」と呼ぶこともある。
次に、図3、図4に示す通り、植え付け作業を停止するために、作業者が植付昇降レバー33を「植え付け」位置から「下降」位置まで移動させた場合について説明する。
この場合、切替カム74は、切替カム回動軸80を中心に反時計回り(図4の矢印C参照)に回動する。付勢バネ部材63の張力により切替カム74の下端側の端縁部74aに付勢されている切替ローラ62が切替カム74の回動と共に上方に移動するので、切替アーム60自体が切替アーム回動軸61を中心に反時計回りに移動し、切替アーム60の後端部60bが下方に移動するとともに、前端部60aが上方に移動する。
切替アーム60の後端部60bが下方に移動すると、その後端部60bに一端260aが連結されている植付クラッチ切断ピン260が下方に移動し、その他端260bが植付クラッチ100に挿入されることにより植付クラッチ100の接続が切断されて、トランスミッションケース12から取り出された動力は植付装置52に伝達されなくなり、植付作業が停止される。尚、切替アーム60の後端部60bの下方への移動量は充分確保出来る構成であるので、植付クラッチ100への挿入の安定性を向上させることが出来る。
一方、切替アーム60の前端部60aが上方に移動すると、その前端部60aに一端160aが連結されている施肥クラッチケーブル160が上方に引っ張られる。これに連動して、図6に示す通り、施肥クラッチアーム510が左回転して、施肥クラッチ回動軸501に内蔵された爪クラッチ(図示省略)の作用により、施肥クラッチ500が「切れる」ので、駆動ロッド540が上下動しなくなり、トランスミッションケース12から取り出された動力が施肥装置5に伝達されなくなるので、施肥作業が停止される。
尚、作業者が植え付けレバー33を「下降」の位置から更に「停止」の方向に移動させた場合、切替アーム60は、「下降」の位置に対応する位置に止まったままの状態を維持するので、植付作業と施肥作業はともに停止状態を維持出来る。
これにより、本実施の形態の乗用田植機1によれば、植付クラッチ100の入り切りに連動して施肥クラッチ500が入り切りされることにより、植付作業を停止する際に施肥クラッチ500を切るタイミングが遅れたり、植付作業を開始する際に施肥クラッチ500を入れるタイミングが遅れたりして、施肥量が多くなることを防止できるので、肥料の無駄使いが減少すると共に、過剰な施肥による品質の低下が防止出来る。
また、少なくとも切替アーム60を有する中間機構600を用いて植付クラッチ100及び施肥クラッチ500の入り切りを同時に制御する構成を採用しているので、植付クラッチ100と施肥クラッチ500の入り切りのタイミングが経時的に変化することも低減出来る。
また、植付昇降レバー33を「植え付け」位置に操作すると、切替アーム60の後端部側が下方に回動し、植付クラッチ切断ピン260が植付クラッチ100を「切り」状態とすることにより、植付作業中に植付クラッチが切れて、欠株が生じることを防止できるので、苗の無い部分に手作業で苗を植え付ける必要がなく、作業効率が向上する。
また、植付クラッチ100が切断位置に来ると強制的に「切り」状態となることにより、植付クラッチ100が繋がったまま回転して過負荷が生じ、植付クラッチ100が破損してしまうことを防止できるので、耐久性が向上する。
また、切替アーム60を付勢バネ部材63で上方に付勢することにより、植付昇降レバー33を「植え付け」位置に操作したとき以外は、植付クラッチ切断ピン260が植付クラッチ100に接触し続けるので、植付クラッチ100が繋がることを防止でき、不要な箇所での苗の植付や植付クラッチ100の破損が防止できる。
また、切替アーム60の前端部側に、施肥クラッチ側と連結された施肥クラッチケーブル160の一端160aが連結されているので、植付クラッチ100が「切り」状態になると同時に施肥クラッチも「切り」状態になり、且つ、植付クラッチが「入り」状態になると同時に施肥クラッチも「入り」状態になるので、適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行える。
また、本実施の形態によれば、付勢バネ部材63の張力を施肥切替バネ部材502の張力よりも強く設定したことにより、植付クラッチ100の入り切りに施肥クラッチ500の入り切りを連動させることが出来るので、苗を植え付けないときに肥料が供給されることが防止され、肥料の無駄な消費が抑えられる。
また、圃場に植え付けられた苗に肥料を確実に供給することが出来るので、苗が肥料不足で生育不良となることが防止出来、作物の品質を向上させることが可能となる。
尚、上記実施の形態では、施肥クラッチケーブル160の一端160aを、図3に示した切替アーム60の前端部60aに連結されている場合について説明した。しかし、これに限らず例えば、切替アーム60の前端部60aの位置を図3に示した位置ではなく、切替ローラ62から更に前方側の位置に伸ばした構成としても良い。
この構成によれば、施肥クラッチケーブル160の一端160aの連結位置が、切替ローラ62から更に前方側に配置されることになり、その結果、切替ローラ62の上下方向の作動量より、施肥クラッチケーブル160の作動量の方が多く設定出来る。そのため、施肥クラッチ500を入り切りする施肥クラッチアーム510(図6参照)に連結された施肥クラッチケーブル160の他端160bの取り付け位置を、施肥クラッチアーム510の回動支点501aから離すことが出来、その結果、施肥クラッチ500を操作するための荷重を低減することが可能となる。
(実施の形態2)
ここでは、図7を参照しながら、本発明の他の一実施の形態の乗用田植機について説明する。
図7は、本実施の形態2における第2の乗用田植機のフロントカバーの内部のハンドルポスト周辺の概略斜視図である。
本実施の形態2の第2の乗用田植機の構成は、後述する副変速レバーに関する構成を除き、上記実施の形態1で説明した乗用田植機1と基本的に同じである。同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図7に示す通り、フロントカバー32の中央部にハンドル34の回転軸部を収納するハンドルポスト610が配置されており、そのハンドルポスト610の下部にはパワーステアリング機構620が取り付けられている。また、パワーステアリング機構620の上方には、ハンドルポスト610に固定された円板状の取り付けフランジ630があり、その取り付けフランジ630の後端部側には、主変速レバーアーム640を支点部651により上下揺動可能に支持する主変速レバーアーム支持部材650が固定されている。
尚、主変速レバーアーム640は、主変速レバー36の動きをHST23に伝達するための部材である。
また、取り付けフランジ630の後端部の下面にはL字形状の部材であって、副変速レバーガイド670を支持する副変速レバーガイド支持部材660が固定されている。
副変速レバーガイド670は、その下端部が副変速レバーガイド支持部材660に固定されて、ハンドルポスト610に沿って上方に伸び、上端部が後方向に曲げられている。そして、その上端部には副変速レバー680の操作を案内するための第1凹部671a、第2凹部671b、第3凹部671cの3箇所の凹部が形成されており、それら各凹部671a、671b、671cの位置に対応して、副変速レバー680の操作位置を示すための、「移動」・「中立」・「植付」の文字が印刷されたラベル672が取り付けられている。
また、副変速レバー680の下端部は、機体に固定された副変速レバー支持部材681に対して回動可能に支持されており、その下端部の少し上側において、トランスミッションケース12内に設けられた副変速装置(図示省略)のギヤチェンジを行うための副変速用ロッド690の一端が取り付けられている。
なお、本発明のL字形状の支持部材の一例が、本実施の形態の副変速レバーガイド支持部材660に該当し、本発明の表示部材の一例が、本実施の形態のラベル672に該当する。
上記構成によれば、取り付けフランジ630と副変速レバーガイド670を、L字形状に屈曲させた副変速レバーガイド支持部材660で連結したことにより、副変速レバーガイド670の支持剛性を強化することが出来るので、耐久性が向上する。
また、副変速レバーガイド670に操作位置を示す表示部材として例えばラベル672を設けたことにより、作業者は副変速レバー680の操作位置を間違えることが無くなり、適切な走行モード(例えば、路上走行モード、又は、中立停止モード、又は、植付作業走行モード)に確実に切り替えることが出来る。
尚、本実施の形態2では、実施の形態1で説明した乗用田植機1に対して、図7で説明した構成を付加した場合について説明した。しかし、これに限らず例えば、従来の乗用田植機に対して、図7で説明した構成を適用しても良い。その場合でも、本実施の形態で述べた効果と同様の効果を発揮する。
(実施の形態3)
ここでは、図8、図9を参照しながら、本発明の他の一実施の形態の乗用田植機について説明する。
図8(a)は、本実施の形態3における第3の乗用田植機に設けられた主変速レバー36とその周辺の左側側面の概略図であり、図8(b)は、図8(a)に示す主変速レバー36を矢印Fの方向に見た概略図であり、図8(c)は、主変速レバー案内部760の概略平面図である。
本実施の形態3の第3の乗用田植機の構成は、後述する主変速レバー取り付け板に固定された後進検知スイッチに関する構成を除き、上記実施の形態2で説明した第2の乗用田植機と基本的に同じである。同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図8(a)、図8(b)に示す通り、主変速レバー36の下端部701は、ハンドルポスト610(図7参照)の左側に配置された主変速レバー取り付け板710の後端側上部に固定された主変速レバー保持部材711により第1軸芯Xの周りに左右揺動自在に取り付けられている。主変速レバー取り付け板710は、第1左右向き軸芯Yの周りに揺動可能に支持されている。即ち、主変速レバー36の第1左右向き軸芯Yの周りでの揺動により、HST23の無段変速操作が可能となり、また、第1軸芯Xの周りでの揺動により、前進走行状態と後進走行状態との切り替えが可能となる。
尚、本発明の支軸の一例は、本実施の形態の第1軸芯Xと第1左右向き軸芯Yとを含む構成に該当する。
また、主変速レバー取り付け板710の後端側下部には、L型固定板712を介して後進検知スイッチ720が固定されている。後進検知スイッチ720は、プッシュ式の突起部721の動きに合わせてスイッチが入り切りするスイッチ本体722と、一端がスイッチ本体722に連結されて且つ他端の先端に接触ローラ723を有するスイッチ押しプレート724とを備え、接触ローラ723が外力によりスイッチ本体722側に押されると、スイッチ押しプレート724の裏面が、突起部721と接触してスイッチが入る構成である。
また、主変速レバー36の下端部701の近傍には、板状の作用部730が第1軸芯Xと直交するように固定されており、その作用部730の前面下部には、L字形状に屈曲した屈曲部731aを有する接触プレート731が固定されている。そして、主変速レバー36の第1軸芯X周りの回動に合わせて、接触プレート731のL字形状に屈曲した外側の面が、接触ローラ723と接触可能となる様に、接触プレート731と後進検知スイッチ720の取り付け位置が調整されている。このことに関しては、図8(c)を用いて更に後述する。
図8(c)に示す通り、主変速レバー案内部760は、フロントカバー32の上面の左側に設けられたクランク形状の開口部であり、主変速レバー36の操作位置に対応して、前進走行エリア761と後進走行エリア762と、それらのエリアの間に挟まれた中立エリア763を備えている。
更に、中立エリア763は、図8(c)に示す通り、概ね、次の3つの部位に分類できる。即ち、その3つの部位は、前進走行エリア761寄りの中立エリア763である第1の部位763a(前進停止位置、若しくは前進アイドリング位置とも呼ぶ)と、後進走行エリア762寄りの中立エリア763である第3の部位763c(後進停止位置、若しくは後進アイドリング位置とも呼ぶ)と、それら各部位の間の第2の部位763bである。
尚、図8(b)は、主変速レバー36が、第1の部位763a(図8(c)参照)の位置に存在している状態を示している。
また、本実施の形態3の第3の乗用田植機は、植付装置52を自動的に昇降させるオートリフト機構(図示省略)と、後進検知スイッチ720により主変速レバー36が第2の部位763bに存在することが検知されると、主変速レバー36が後進走行エリア762寄りの第3の部位763cに移動していなくても、オートリフト機構を作動させるオートリフト制御機構(図示省略)を備えている。
以上の構成において、以下、本実施の形態の後進検知スイッチ720の動作について、図9(a)〜図9(c)を参照しながら説明する。
図9(a)は、主変速レバー36が第1の部位763aの位置(図8(c)参照)に存在しているときの、後進検知スイッチ720の状態を示しており、図9(b)は、主変速レバー36が第2の部位763bの位置(図8(c)参照)に存在しているときの、後進検知スイッチ720の状態を示しており、図9(c)は、主変速レバー36が第3の部位763cの位置(図8(c)参照)に存在しているときの、後進検知スイッチ720の状態を示している。
作業者が、主変速レバー36を前進走行エリア761から中立エリア763に移動させた場合、即ち、図9(a)に示す通り、主変速レバー36が第1の部位763aにあるときは、接触ローラ723は接触プレート731と接触せず、スイッチ本体722はオフ状態である。
その後、作業者が、後進走行を開始するべく、主変速レバー36を中立エリア763内において後進走行エリア側に少し移動させたとき、即ち、図9(b)に示す通り、主変速レバー36が第2の部位763bにあるときは、接触ローラ723は接触プレート731のL字形状の一辺731bと接触することにより、スイッチ押しプレート724が突起部721と接触してスイッチ本体722はオン状態となる。スイッチ本体722からのオン信号を受信したオートリフト制御機構は、オートリフト機構に対して植付装置52を自動昇降させるための指令を出して、植付装置52は上昇を開始する。
このとき、接触プレート731のL字形状の一辺731bが接触ローラ723を押す距離は十分に確保出来るので、突起部721を確実に押し込むことが出来る。
更に、作業者が、主変速レバー36を中立エリア763内において後進走行エリア762側に最接近させるとき、即ち、主変速レバー36が、第2の部位763bから第3の部位763cへ移動するときは、接触ローラ723は、L字形状の屈曲部731aを乗り越えて、接触プレート731のL字形状の他辺731cに接触して、スイッチ押しプレート724がスイッチ本体722のオン状態を維持する。
このとき、接触ローラ723は、L字形状の屈曲部731aを乗り越えているので、L字形状の他辺731cにより突起部721を押し過ぎることが無い。
以上のことから、本実施の形態の第3の乗用田植機によれば、主変速レバー36が中立エリア763の第1の部位763aから中立エリア763の第2の部位763bに移動し第2の部位763bに存在することを、後進検知スイッチ720が検知することにより、主変速レバー36が中立エリア763の第3の部位763cに移動していなくても、つまり、主変速レバー36が第1の部位763aから第3の部位763cに移動するまでの途中の位置である第2の部位763bに存在する時点において、より確実に植付装置52を上昇させることが出来るので、植付装置52が土壌や植付苗を押しつぶすことがより確実に防止され、苗を植え直す作業が不要となり作業者の労力が軽減されると共に、苗の浪費を防止出来る。
また、本実施の形態の第3の乗用田植機によれば、主変速レバー36が第2の部位763bから第3の部位763cに移動するときに、後進検知スイッチ720の接触ローラ723が接触プレート731の屈曲部731aを乗り越えて、L字形状の他辺731cの平面部に接触するので、スイッチ押しプレート724が過度に後進検知スイッチ720に押し当てられることが防止され、後進検知スイッチ720の破損が防止される。
尚、本実施の形態3では、実施の形態2で説明した第2の乗用田植機に対して、図8、図9で説明した構成を付加した場合について説明した。しかし、これに限らず例えば、実施の形態1で説明した乗用田植機1に対して、上記構成を適用しても良いし、あるいは、従来の乗用田植機に対して、上記構成を適用しても良い。これら何れの場合でも、本実施の形態で述べた効果と同様の効果を発揮する。
(実施の形態4)
ここでは、図10、図11を参照しながら、本発明に関連する発明の一実施の形態の乗用田植機について説明する。
図10は、本実施の形態4における第4の乗用田植機に設けられた連動アーム800とその周辺の構成部品を分解した状態の概略斜視図であり、図11は、オートアクセル機構をハンドアクセル仕様に切り替える場合の手順を説明する図であり、座席31側からハンドル34側を見た概略図である。
本実施の形態4の第4の乗用田植機の構成は、後述するオートアクセル機構をハンドアクセル仕様に切り替え可能な構成を除き、上記実施の形態3で説明した第3の乗用田植機と基本的に同じである。同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
即ち、本実施の形態4では、主変速レバー36の操作に応じて、エンジン回転数を上昇させるオートアクセル機構において、作業者が簡単な作業をすることにより、オートアクセル機構を極力変えることなく、容易にハンドアクセル仕様に切り替えられる構成について説明する。
図10に示す通り、ハンドルポスト610の左側には、主変速レバー36による、前進走行時及び後進走行時における加減速操作に連動して、第2左右向き軸芯Y2の周りに回動可能(図10の矢印G参照)な連動アーム800が配置されており、その連動アーム800の前端側の下部には中央に貫通孔801を有する円筒状部材802が第2左右向き軸芯Y2に平行に配置されている。
また、連動アーム800のハンドルポスト610の側面で且つ、円筒状部材802の貫通孔801の直ぐ側方には、後述するストッパーピン815が当接することによりオートアクセルレバー810の円筒状部材802を軸芯とした自転を防止する自転防止板803が設けられている。
また、連動アーム800の動きを、エンジン20のスロットルバルブ(図示省略)側に一端が連結されているアクセルケーブル820の他端に伝達するためのオートアクセルレバー810が、円筒状部材802により回動可能に保持されている。即ち、オートアクセルレバー810には、先端にストッパーピン815を挿入するためのストッパーピン用貫通孔811aを有する円柱状部材811が配置されている。
上記の構成により、円柱状部材811が円筒状部材802の貫通孔801に挿入されて、ストッパーピン815がストッパーピン用貫通孔811aにセットされることにより、ストッパーピン815が自転防止板803の表面に当接するので、オートアクセルレバー810の抜け防止と同時に自転も防止される。
また、オートアクセルレバー810には、アクセルケーブル820の他端が連結された部位と反対側の部位において、細長く突き出た操作部812を有しており、該操作部812は、オートアクセル機構をハンドアクセル仕様に切り替えた場合に、アクセルレバーとして作業者が指で操作することを想定して予め形成されたものである。
次に、図11を参照しながら、オートアクセル機構をハンドアクセル仕様に切り替える手順を説明する。
図11に示す通り、まず、作業者は、フロントカバー32を取り外し、ハンドル34とフロントカバー32上のメータパネル(図示省略)との間に配置されている、ハンドルポスト610の一部を取り外す。
これにより、予めハンドルポストの内部に配置されていたハンドアクセル取り付け部830が露出するので、ハンドルポスト610を全部取り除く必要が無く、オートアクセルレバー810の付け替え作業を能率的に行うことができる。
更に、作業者は、連動アーム800の円筒状部材802に挿入されている円柱状部材811の先端部にセットされているストッパーピン815を抜き、オートアクセルレバー810を取り外して、細長く突き出た部分812が上方を向くようにして、露出しているハンドアクセル取り付け部830に円柱状部材811を挿入して、シム部831により締め合わせる。
上記の方法にて取り付けられたハンドアクセル仕様のオートアクセルレバー810の可動範囲は、切り替えられる前のオートアクセル仕様時の可動範囲と同じ範囲内に規制される構成としている。
尚、ハンドアクセル取り付け部830が固定されている筒状部分832の表面には、ハンドアクセル仕様のオートアクセルレバー810の可動範囲とエンジン回転数の上昇方向を表示したラベル等を取り付けると、機体に慣れていない作業者であっても操作を間違えにくくなり、作業能率の向上や、誤操作による苗の植付ミスの発生が防止される。
尚、ケーブル保持具833は、アクセルケーブル820の他端側を保持するための手段の一例である。
また、アクセルケーブル820の一端は、上記切り替え前と同様に、エンジン20のスロットルバルブ側との連結状態が維持されている。
この様に、本実施の形態の第4の乗用田植機によれば、切り替え作業に必要な最小限の構成を予め組み込んでおくことにより、作業者自身が簡単な作業をするだけで、オートアクセル機構を極力変えることなく、容易にハンドアクセル仕様に切り替えられるという効果を発揮する。
尚、本実施の形態4では、実施の形態3で説明した第3の乗用田植機に対して、図10、図11で説明した構成を付加した場合について説明した。しかし、これに限らず例えば、実施の形態1〜2で説明した何れの乗用田植機に対しても上記構成は適用可能であり、また、従来の乗用田植機に対して上記構成を適用しても良い。その何れの場合でも、本実施の形態で述べた効果と同様の効果を発揮する。
(実施の形態5)
ここでは、図12、図13、及び図14を参照しながら、本発明に関連する発明の一実施の形態の乗用田植機について説明する。
図12は、本実施の形態5における第5の乗用田植機に設けられた整地ロータ機構とその周辺の構成部品を示した概略平面図である。
本実施の形態5の第5の乗用田植機の構成は、後述する整地ロータ機構を除き、上記実施の形態4で説明した第4の乗用田植機と基本的に同じである。同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
図12に示す通り、本実施の形態5の第5の乗用田植機は、植付装置52の下部には、中央にセンターフロート53aと、その左右両側にサイドフロート53b、53cがそれぞれ設けられており、これらの前方には、センターロータユニット56a、左右両側のサイドロータユニット56b、56cがそれぞれ設けられていることは、上記実施の形態1で説明した通りである。
また、図12に示す通り、左後輪ギヤケース18から自在継ぎ手54により伝達された動力は、左側のサイドロータユニット56bの第1駆動軸部156bに伝達され、そこから、第1チェーンケース57a内を経て、センターロータユニット56aの第2駆動軸部156aに伝達され、そこから更に第2チェーンケース57b内を経て、右側のサイドロータユニット56cの第3駆動軸部156cに伝達される構成となっている。
また、センターロータユニット56aの第2駆動軸部156aは左右一対のチェーンケース57a、57bを介して支持されているだけであるため、これらチェーンケース57a、57bの補強のために、左右一対のチェーンケース57a、57bを橋渡しする補強用角柱部材900が設けられている。更に、左右一対のチェーンケース57a、57bの左右方向へのぶれを防止するために、左右一対のチェーンケース57a、57bの対向する面に左右一対の補強用プレート901a、901bを取り付け、補強用角柱部材900の両端部を、左右一対の補強用プレート901a、901bに連結固定している。
尚、各駆動軸部156a〜156cには、圃場面に接触して凹凸を均す、複数の回転ブレード910が固定されている。
次に、図13(a)、図13(b)を用いて、補強用角柱部材900に関して更に説明する。ここで、図13(a)は、センターロータユニット56aの左側とセンターフロート53aの一部分を示した概略平面図であり、図13(b)は、補強用角柱部材900の配置と他の構成部品との位置関係を説明するための概略側面図であり、図13(a)のセンターロータユニット56aを矢印H方向に見た図である。
図13(b)に示す通り、補強用角柱部材900の上端部がセンターロータユニット56aの回転ブレード910の最上端部910aの高さよりも低くすることにより、回転ブレード910と補強用角柱部材900との間に空間部が形成されるので、機体の前進及び回転ブレード910の回転によって生じる水がこの空間部から機体後方に移動することができるので、水流がセンターロータユニット56aの左右両側から抜け出ることが抑制されて、機体の左右側方に植え付けられた苗を押し流す水流となることが防止される。
また、補強用角柱部材900を後方のセンターフロート53aよりも高くなる様に配置しているため、センターロータユニット56aの回転ブレード910が矢印W向きに回転することにより跳ね上げる泥902は、補強用角柱部材900の前側面900aに遮られてその下方に落下するか、あるいは、前側面900aの下側を通過したとしてもセンターフロート53aの手前に落下するので、センターフロート53a上に泥が跳ね上げられることを防止出来る。
次に、図14を参照しながら、左右両側のサイドロータユニット56b、56cに配置された回転ブレード910について説明する。
図14は、左側のサイドロータユニット56bの概略平面図である。尚、図14は、左側のサイドロータユニット56bのみを図示しているが、右側のサイドロータユニット56cについても、自在継ぎ手54が無い点などを除き概ね同じ構成である。
図14に示す通り、左側のサイドロータユニット56bの第1駆動軸部156bは、ロータ支持部256により回転自在に支持されており、右側のサイドロータユニット56cの第3駆動軸部156cについてもこれと同様の構成である。
同図に示す通り、左右のサイドロータユニット56b、56cにおいて、それぞれのロータ支持部256よりも外側に配置された回転ブレード910は互いに隣接する部位920において、水の抜けを良くするための隙間が設けられている。
ここで、「隙間」の意味について説明する。即ち、各回転ブレード910が回転の際に最初に泥面に接する端縁部(例えば、左のサイドロータユニット56bに配置されている各回転ブレード910の回転第1駆動軸部156bから最も遠い部位)の辺は、直線ではなく泥面に対して蛇行する曲線になっているので、泥面側に突き出した部位910aと凹んだ部位910bを有している。
これにより、回転ブレード910が泥面をかき上げる際に、泥面と最初に接触する場所は、概ね泥面側に突き出した部位910aであり、凹んだ部位910bは泥面上の水が抜ける通路となる。ここでは、その様な水が抜ける通路のことを「隙間」と呼んでいる。
従って、回転ブレード910同士が隣接する部位920において「隙間」が形成されているという意味は、その様な部位920において、隣り合う回転ブレード910のそれぞれの凹んだ部位910bが互いに隣接する様に構成されていることを意味する。
尚、本実施の形態5では、実施の形態4で説明した第4の乗用田植機に対して、図12〜図14で説明した構成を付加した場合について説明した。しかし、これに限らず例えば、実施の形態1〜3で説明した何れの乗用田植機に対しても上記構成は適用可能であり、また、従来の乗用田植機に対して上記構成を適用しても良い。その何れの場合でも、本実施の形態で述べた効果と同様の効果を発揮する。
尚、上記実施の形態では、モニターパネルがフロントカバー32の上面に設けられている場合について説明した。しかしこれに限らず例えば、図15(a)、図15(b)に示す様に、モニターパネル950の他に、クリアーパネルに文字や図形を表示するプロンプター用パネル951をハンドル34の前方に備えた構成でも良い。即ち、図15(a)、図15(b)に示す通り、プロンプター用パネル951は、モニターパネル950の前端部において垂直に設置されており、そのプロンプター用パネル951の中央部には垂直方向にライン952が表示されており、センターマスコット(図1の符号19参照)の機能を果たすと同時に、走行予定軌跡が表示される為、直進走行の為のハンドル修正が容易に行える。
また、プロンプター用パネル951の左右上方部には、次の苗移植工程における走行車体2の進路を表土面に予め線引きするための左右一対の線引きマーカ(図示省略)の左右の何れが作動中であるかを円形図形953a、953bで表示するので、作業中の視認性が向上する。また、プロンプター用パネル951の下方部954をクリアー状態からスモーク状態に切り替え可能に構成しておき、モニターパネル950に設けた日照センサー(図示省略)により晴天状態を認識した場合、スモーク状態に切り替えることにより、モニターパネル950上の操作ボタンの点灯表示やラベルの文字表示の視認性が向上する。
また、プロンプター用パネル951の中央部955に警告文字や作業状態を表示する構成としても良い。図15(a)は、上記実施の形態のモニターパネルの変形例を説明するための乗用田植機の前半部分を示した概略側面図であり、図15(b)は、プロンプター用パネル951を正面から見た概略図である。
また、上記実施の形態では、副変速レバーガイド支持部材660の取り付け方向に関して、走行車体2を左右側面側から見て略L字に見える場合について説明した。しかしこれに限らず例えば、走行車体2を前後方向側から見て略L字に見える方向に配置した構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、取り付けフランジ630が円板形状である場合について説明した。しかしこれに限らず外形はどの様な形状であっても良く、例えば、楕円形状であっても良いし、あるいは矩形状であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の苗移植機の一例として4条型の乗用田植機を構成した場合について説明した。しかしこれに限らず例えば、6条植えの構成であっても良く、条数に限定されない。また、移植対象の苗は、稲の苗に限らず、苗移植装置で自動植付可能であれば、野菜や果物などどのような苗であっても良い。
本発明にかかる苗移植機は、適切なタイミングで施肥クラッチの入り切りが行える苗移植機として有用である。
1 乗用田植機
2 走行車体
3 昇降リンク装置
10 前輪
11 後輪
12 トランスミッションケース
15 メインフレーム
18 後輪ギヤケース
33 植付昇降レバー
34 ハンドル
36 変速レバー
46 昇降油圧シリンダ
52 植付装置
60 切替アーム
61 切替アーム回動軸
62 切替ローラ
63 付勢バネ部材
74 切替カム
100 植付クラッチ
160 施肥クラッチケーブル
260 植付クラッチ切断ピン
500 施肥クラッチ

Claims (6)

  1. 走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
    前記走行車体の後部に配置された、前記苗に肥料を供給する施肥装置(5)と、
    前記植付装置の昇降、及び植付作業の入り切りを操作する植付昇降レバー(33)と、
    前記植付昇降レバーの操作に基づいて、前記植付装置への動力の伝達を入り切りする植付クラッチ(100)と、
    前記植付昇降レバーの操作に基づいて、前記施肥装置への動力の伝達を入り切りする施肥クラッチ(500)と、を備えた苗移植機(1)において、
    前記植付昇降レバー(33)に連結されて、回動可能に配置された切替カム(74)と、
    前記切替カムの動きに対応して回動可能に配置された切替アーム(60)を少なくとも有し、前記植付クラッチ及び前記施肥クラッチの入り切りを同時に制御する中間機構(600)と、
    前記切替アーム(60)の後端部側に連結された、前記植付クラッチ(100)の入り切りを行う植付クラッチ切替機構(260)と、
    前記切替アーム(60)の前端部側に連結された、前記施肥クラッチ(500)の入り切りを行う施肥クラッチ切替機構(160、502、510)とを備えた、苗移植機。
  2. 前記切替カム(74)は、上端部に前記植付昇降レバーの終端部(33a)が取り付けられた板状部材であり、
    前記中間機構(600)は、
    前記切替カムの下方に配置された前記切替アーム(60)と、
    前記切替アームに回動可能に連結され、前記切替カム(74)の下端側の端縁部と接触する切替ローラ(62)と、
    一端が前記切替アーム(60)に連結され、前記切替ローラ(62)を前記切替カムの前記端縁部に付勢させる付勢バネ部材(63)とを有し、
    前記植付クラッチ切替機構(260)は、前記切替アーム(60)の前記後端部側の上下動に応じて、前記植付クラッチ(100)を入り切りする植付クラッチ切断ピン(260)を有し、
    前記施肥クラッチ切替機構(160)は、前記切替アーム(60)の前記前端部側に一端(160a)が連結され、前記施肥クラッチ側に他端(160b)が連結された施肥クラッチケーブル(160)を有し、前記切替アームの前記前端部の上下動に応じて、前記施肥クラッチケーブルを介して前記施肥クラッチ(500)を入り切りする、請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記施肥クラッチ切替機構(160)は、前記施肥クラッチケーブル(160)の前記他端に直接又は間接に連結された施肥切替バネ部材(502)を有しており、
    前記付勢バネ部材(63)の張力は、前記施肥切替バネ部材(502)の張力よりも強い、請求項2に記載の苗移植機。
  4. 走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
    前記走行車体の前側に設けられ、前記走行車体を操舵するハンドル(34)と、
    前記ハンドルの回転軸部を収納するハンドルポスト(610)と、
    前記走行車体の走行速度、及び前後進の切り替えを操作する主変速レバー(36)と、
    前記走行車体の走行モードを切り替える副変速レバー(680)と、
    前記ハンドルポストに固定された板状の部材であって、その後端部側に主変速レバーアーム(640)が揺動可能に連結された取り付けフランジ(630)と、
    前記取り付けフランジ(630)の前記後端部の下面側に少なくともその一端部が取り付けられた、L字形状の支持部材(660)と、
    前記支持部材(660)に下端部が固定され、前記ハンドルポスト(610)に沿って上方に伸び、上端部が後方向に曲げられている、前記副変速レバー(680)の操作を案内する副変速レバーガイド(670)と、
    前記副変速レバーガイドの前記上端部に取り付けられた、前記副変速レバーの操作位置を示す表示部材(672)と、を備えた苗移植機。
  5. 走行車体(2)の後方に取り付けられて圃場に苗を植え付ける植付装置(52)と、
    前記走行車体の走行速度、及び前後進の切り替えを操作する主変速レバー(36)と、
    前記主変速レバーの動きを案内するクランク形状の開口部であって、前進走行エリア(761)と、後進走行エリア(762)と、それらのエリアの間に挟まれた中立エリア(763)を有する主変速レバー案内部(760)と、
    前記植付装置(52)の昇降、及び植付作業の入り切りを操作する植付昇降レバー(33)と、
    前記植付装置(52)を自動的に上昇させるオートリフト機構と、
    少なくとも、前記前進走行エリア寄りの前記中立エリアの第1の部位(763a)と前記後進走行エリア寄りの前記中立エリアの第3の部位(763c)との間の第2の部位(763b)に、前記主変速レバー(36)が存在することを検知する後進検知スイッチ(720)と、
    前記後進検知スイッチ(720)により前記主変速レバー(36)が前記第2の部位(763b)に存在することが検知されると、前記主変速レバーが前記後進走行エリア寄りの前記第3の部位(763c)に移動していなくても、前記オートリフト機構を作動させるオートリフト制御機構と、を備えた苗移植機。
  6. 前記主変速レバー(36)は支軸(X、Y)を中心に回動し、前記主変速レバーに作用部(730)が固定され、前記作用部にL字形状に屈曲した接触プレート(731)が固定されており、
    前記後進検知スイッチ(720)は、先端に接触ローラ(723)を有するスイッチ押しプレート(724)と、スイッチ本体(722)とを有し、
    前記主変速レバー(36)が前記第1の部位(763a)にあるときは、前記接触ローラ(723)は前記接触プレート(731)と接触せず、前記スイッチ本体(722)はオフ状態であり、
    前記主変速レバー(36)が前記第2の部位(763b)にあるときは、前記接触ローラ(723)は前記接触プレート(731)の前記L字形状の一辺(731b)と接触して、前記スイッチ押しプレート(724)が前記スイッチ本体(722)をオン状態とし、
    前記主変速レバー(36)が、前記第2の部位(763b)から前記第3の部位(763c)へ移動するときは、前記接触ローラ(723)は、前記L字形状の屈曲部(731a)を乗り越えて、前記接触プレート(731)の前記L字形状の他辺(731c)に接触して、前記スイッチ押しプレート(724)が前記スイッチ本体(722)のオン状態を維持する、請求項5に記載の苗移植機。
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