JP6244206B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状ワークを研削する研削装置に関する。
板状ワークを研削する研削装置においては、板状ワークの厚みを計測しながら研削を行い、所望の仕上げ厚みまで薄化された時点で研削を終了している。板状ワークの厚みを計測する方式には、チャックテーブル及び板状ワークの上面にプローブを接触させてチャックテーブル及び板状ワークの上面の高さを測定し両高さの差を板状ワークの厚みとする接触式(例えば、特許文献1参照)と、レーザ光を板状ワークに照射し板状ワークの上面及び下面で反射した2つの反射光の干渉光の波形から板状ワークの厚みを求める非接触式(例えば、特許文献2参照)とがある。また、接触式においては、研削屑がプローブに付着して板状ワークが傷付くのを防ぐため、プローブが板状ワークに接触する部分にノズルから水を供給する発明も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特許5025200号公報 特開2009−50944号公報 特開2005−246491号公報
しかし、板状ワークの上面にプローブを接触させる接触式による測定では、板状ワークの上面に接触痕が残るため、板状ワークが仕上げ厚みに薄化されるよりも前にプローブを退避させ、接触痕を研削により除去する必要がある。このため、板状ワークを高精度に仕上げ厚みに形成することは困難である。また、プローブが板状ワークに接触する部分にノズルから水を供給したとしても、研削屑がプローブに付着して板状ワークを傷つける可能性があるとともに、プローブの先端が磨耗するので、プローブを交換する必要がある。さらに、積層ウェーハのように板状ワークの仕上げ厚みが厚い場合は、プローブで測定できる厚みを超え、板状ワークの厚みを計測できない場合がある。
一方、レーザ光を板状ワークに照射して干渉波を測定する非接触による測定では、レーザ光が板状ワークを透過する必要があるため、板状ワークの材質に合わせてレーザ光の波長(周波数)を変える必要がある。特に、積層ウェーハのように複数の材質で形成されるワークの場合は、1枚のワークの厚みの測定に複数の周波数のレーザ光を用いる必要がある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、板状ワークの種類や厚みに関わらず、板状ワークを確実に仕上げ厚みに薄化できるようにすることを目的とする。
第一の発明は、保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該板状ワークの上面を研削する研削手段と、該チャックテーブルの上面高さと該チャックテーブルに保持される板状ワークの上面高さとを測定する測定手段と、該測定手段により測定されたチャックテーブルの上面高さと該板状ワークの上面高さとの差を板状ワークの厚みとして算出する算出手段と、を備えた研削装置であって、該測定手段は、該チャックテーブルの該保持面に平行な方向へ向けてレーザ光を放射する発光部と、該発光部から放射されたレーザ光が測定対象物において反射した反射光を受光するイメージセンサーと、該イメージセンサーが反射光を検出した位置に基づき該発光部から該測定対象物までの距離を算出する演算部と、該発光部が放射した該レーザ光を、該保持面に平行な方向である第1の方向と、該第1の方向に直交するとともに該チャックテーブルの保持面に垂直な方向である第2の方向とに分割するハーフミラーと、該発光部が放射し該ハーフミラーを透過した該第1の方向のレーザ光を、該第2の方向に反射させ該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に入射させるミラーと、から構成され、該算出手段は、該ハーフミラーで反射したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ハーフミラーまでの距離を差し引いた差と、該ハーフミラーを透過したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ミラーまでの距離を差し引いた差との差を算出することにより、該板状ワークの厚みを求める。
第二の発明は、保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該板状ワークの上面を研削する研削手段と、該チャックテーブルの上面高さと該チャックテーブルに保持される板状ワークの上面高さとを測定する測定手段と、該測定手段により測定されたチャックテーブルの上面高さと該板状ワークの上面高さとの差を板状ワークの厚みとして算出する算出手段と、を備えた研削装置であって、該測定手段は、該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向へ向けてレーザ光を放射する発光部と、該発光部から放射されたレーザ光が測定対象物において反射した反射光を受光するイメージセンサーと、該イメージセンサーが反射光を検出した位置に基づき該発光部から該測定対象物までの距離を算出する演算部と、該発光部が放射した該レーザ光を、該保持面に平行な方向である第1の方向と、該第1の方向に直交するとともに該チャックテーブルの保持面に垂直な方向である第2の方向とに分割するハーフミラーと、該発光部が放射し該ハーフミラーで反射した該第1の方向のレーザ光を、該第2の方向に反射させ該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に入射させるミラーと、から構成され、該算出手段は、該ハーフミラーで反射したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ハーフミラーまでの距離を差し引いた差と、該ハーフミラーを透過したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ミラーまでの距離を差し引いた差との差を算出することにより、該板状ワークの厚みを求める。
前記測定手段は、前記ミラーが前記レーザ光を反射する反射面に重ねて配置され、前記イメージセンサーが受光する反射光を減衰させるフィルターを備えることが好ましい。
また、前記測定手段は、前記レーザ光及び前記反射光が通過する通過孔と、前記測定対象物に対面して前記レーザ光及び前記反射光が透過するカバーと、該カバーと該測定対象物との間に水を供給する水ノズルとを備え、該水ノズルから供給される水で該カバーと該測定対象物との間を満たすことにより、該反射光を外乱から保護する保護手段を備えることが好ましい。
本発明に係る研削装置では、1つのレーザ光をハーフミラーによって分割してチャックテーブルの保持面及び板状ワークの上面に向けて放射し、チャックテーブルの保持面及び板状ワークの上面において反射した反射光に基づいて板状ワークの厚みを測定するため、レーザ光が板状ワークを透過する必要がない。したがって、板状ワークの材質に合わせてレーザ光の波長(周波数)を変える必要がなく、積層ウェーハのように複数の材質で形成されるワークであっても複数の波長(周波数)のレーザ光を使用する必要がない。
研削装置を示す斜視図。 研削装置を示す側面視断面図。 測定手段の配置を示す展開図。 第二の研削装置を示す側面視断面図。 第三の研削装置の測定手段を示す(a)底面図及び(b)A−A線断面図。
図1に示す研削装置10は、基台11と、±Z方向に平行な回転軸を中心として回転可能に基台11に固定されたターンテーブル12と、板状ワークを保持しターンテーブル12の回転によって公転可能なチャックテーブル13と、チャックテーブル13に保持された板状ワークの上面を研削する研削手段14と、研削手段14を±Z方向に移動させる研削送り手段15と、チャックテーブル13及びチャックテーブル13に保持された板状ワークの高さを測定する測定手段16と、測定手段16による測定結果から板状ワークの厚みを算出する算出手段17とを備えている。
チャックテーブル13は、±Z方向に平行な回転軸を中心として自転可能にターンテーブル12によって支持されている。チャックテーブル13は、XY平面に平行な保持面131(上面)を有し、保持面131に載置された板状ワークを吸引保持する。なお、図示していないが、ターンテーブル12は、複数のチャックテーブル13を自転及び公転可能に支持している。
研削手段14は、スピンドル141の先端に装着された研削ホイール20を、回転手段143が回転させる構成となっている。研削ホイール20の下面には、研削砥石12が固着されている。
研削送り手段15は、±Z方向に平行なねじ軸(不図示)をモータ151が回転させることにより、ねじ軸に係合した移動部153が、ガイド154に案内されて±Z方向に移動する構成となっている。研削手段14は、移動部153に固定され、移動部153の移動に伴って±Z方向に移動する。
このように構成される研削装置10では、チャックテーブル13において板状ワークを保持し、ターンテーブル12を回転させることにより、チャックテーブル13に保持された板状ワークを研削手段14の下方に移動させる。そして、チャックテーブル13が回転することにより板状ワークを回転させ、研削手段14が研削ホイール20を回転させつつ、研削送り手段15が研削手段14を−Z方向に移動させて、研削ホイール20の下面に設けられた研削砥石21を板状ワークの上面に接触させることにより、板状ワークの上面を研削する。このとき、研削砥石21の回転軌道が板状ワークの回転中心を通るようにする。
測定手段16は、研削手段14が板状ワークを研削するのと並行して、チャックテーブル13の保持面131及び板状ワークの上面の高さを測定し、算出手段17がその測定結果の差を板状ワークの厚みとして算出する。そして、算出手段17が算出した厚みが、板状ワークの仕上げ厚みとしてあらかじめ設定された厚みに達したら、研削送り手段15が研削手段14を−Z方向に移動させるのを止めることにより、研削を終了する。これにより、板状ワークが仕上げ厚みに薄化される。
図2に示すように、研削装置10は、チャックテーブル13を回転させるモータ19を備えている。測定手段16は、レーザ光により測定対象物までの距離を測定する測定部61と、入射したレーザ光の一部を反射させ残りを透過するハーフミラー62と、ハーフミラー62を透過し入射したレーザ光を反射させるミラー63と、透過するレーザ光を減衰させるフィルター64とを備えている。
ハーフミラー62は、測定部61に対して−X方向(板状ワークに近い側)でかつ、チャックテーブル13の保持面131のうち板状ワーク30が存在しない領域の上方に配置されている。一方、ミラー63は、ハーフミラー62に対して−X方向でかつ、板状ワーク30の上方に配置されている。
測定部61が放射したレーザ光は、ハーフミラー62において、保持面131に平行な方向である第1の方向と、第1の方向に直交するとともに保持面131に垂直な方向である第2の方向とに分割される。ハーフミラー62を透過したレーザ光は、そのまま−X方向(第1の方向)に進み、ミラー63において−Z方向(第2の方向)に反射する。フィルター64は、ミラー63の反射面に重ねて配置されており、ミラー63で反射したレーザ光は、フィルター64により減衰して、−Z方向へ進み、板状ワーク30の上面31にほぼ垂直に入射して、板状ワーク30の上面31で反射する。上面31で反射したレーザ光(反射光)は、+Z方向へ進み、ミラー63で反射し、フィルター64により減衰して、+X方向へ進み、少なくともその一部がハーフミラー62を透過して、測定部61に戻る。一方、測定部61が放射したレーザ光のうちハーフミラー62で反射したレーザ光は、第2の方向へ進み、チャックテーブル13の保持面131に対してほぼ垂直に入射し、チャックテーブル13の保持面131で反射する。保持面131で反射したレーザ光(反射光)は、+Z方向へ進み、少なくとも一部がハーフミラー62で反射して+X方向へ進み、測定部61に戻る。
図3に示すように、測定部61は、第1の方向へ向けてレーザ光681を放射する発光部611と、測定対象物において反射して戻ってきた反射光684,685を結像するレンズ612と、結像した反射光を受光する複数の受光部が直線状に配列されたイメージセンサー613と、発光部611から測定対象物までの距離を算出する演算部614とを備えている。
発光部611から放射されたレーザ光681は、ハーフミラー62の反射面621で反射したレーザ光682と、反射面621を透過したレーザ光683とに分かれる。反射面621で反射したレーザ光682は、チャックテーブル13の保持面131(実際には、反射面621に対して−Z方向に位置するが、図3では、ハーフミラー62による鏡像を示す。)で反射して反射光684となり、同じ経路を辿って測定部61に戻ってくる。
反射面621を透過したレーザ光683は、ミラー63で反射し、板状ワーク30の上面31(実際には、反射面631に対して−Z方向に位置するが、この図では、ミラー63による鏡像を示す。)で反射して反射光685となり、同じ経路を辿って測定部61に戻ってくる。
レンズ612及びイメージセンサー613は、発光部611の−Y方向側に配置されており、反射光を反射した測定対象物までの間にレーザ光及び反射光が辿った経路の長さにより、反射光が結像する位置が変わる。演算部614は、イメージセンサー613の複数の受光部のうち、どの受光部が反射光を受光したかに基づいて、発光部611から測定対象物までの距離を算出する。
上述したように、発光部611が放射したレーザ光681は、ハーフミラー62で2つに分かれるので、測定部61に戻ってくる反射光には、ハーフミラー62で反射したレーザ光682がチャックテーブル13の保持面131に当たって戻ってきた反射光684と、ハーフミラー62を透過したレーザ光683が板状ワーク30の上面31に当たって戻ってきた反射光685との2つがある。演算部614は、反射光684が結像した位置691に基づく距離と、反射光685が結像した位置692に基づく距離との2つを算出する。そして、図1に示した算出手段17は、測定手段16の演算部614が算出した2つの距離に基づいて、板状ワーク30の厚みを算出する。
反射光684が結像した位置に基づいて演算部614が算出した距離は、発光部611からハーフミラー62の反射面621における反射点までの距離と、反射面621における反射点からチャックテーブル13の保持面131までの距離との和である。このうち、発光部611からハーフミラー62の反射面621における反射点までの距離は、発光部611とハーフミラー62との配置によって定まる固定値である。
算出手段17は、発光部611からハーフミラー62の反射面621における反射点までの距離をあらかじめ記憶しており、反射光684が結像した位置に基づいて演算部614が算出した距離から、発光部611からハーフミラー62の反射面621における反射点までの距離を差し引くことにより、反射面621における反射点からチャックテーブル13の保持面131までの距離を算出する。
一方、反射光685が結像した位置に基づいて演算部614が算出した距離は、発光部611からミラー63の反射面631における反射点までの距離と、反射面631における反射点から板状ワーク30の上面31までの距離との和である。このうち、発光部611からミラー63の反射面631における反射点までの距離は、発光部611とミラー63との配置によって定まる固定値である。
算出手段17は、発光部611からミラー63の反射面631における反射点までの距離をあらかじめ記憶している。算出手段17は、反射光685が結像した位置に基づいて演算部614が算出した距離から、発光部611からミラー63の反射面631における反射点までの距離を差し引くことにより、反射面631における反射点から板状ワーク30の上面31までの距離を算出する。
発光部611が放射したレーザ光681のうちハーフミラー62を透過したレーザ光683は、保持面131に平行な第1の方向へ進むため、ハーフミラー62の反射面621における反射点と、ミラー63の反射面631における反射点とは、±Z方向における高さが等しい。したがって、反射面621における反射点からチャックテーブル13の保持面131までの距離と、反射面631における反射点から板状ワーク30の上面31までの距離との差は、板状ワーク30の厚みに等しい。算出手段17は、算出した2つの距離の差を算出することにより、板状ワーク30の厚みを求める。
なお、上述した計算手順は例示であり、同じ計算結果が得られる手順であれば、他の手順であってもよい。例えば、算出手段17は、ハーフミラー62の反射面621における反射点からミラー63の反射面631における反射点までの距離をあらかじめ記憶しておき、反射光685が結像した位置に基づいて演算部614が算出した発光部61から板状ワーク30の上面31までの距離から、反射光684が結像した位置に基づいて演算部614が算出した発光部61からチャックテーブル13の保持面131距離を差し引いた差と、ハーフミラー62の反射面621における反射点からミラー63の反射面631における反射点までの距離との差を算出することにより、板状ワーク30の厚みを求める構成であってもよい。
このように、チャックテーブル13の保持面131及び板状ワーク30の上面31に向けて放射し、チャックテーブル13の保持面131及び板状ワーク30の上面31において反射した反射光に基づいて板状ワーク30の厚みを測定するため、レーザ光が板状ワーク30を透過する必要がない。したがって、板状ワーク30の材質に合わせてレーザ光の波長(周波数)を変える必要がなく、積層ウェーハのように複数の材質で形成されるワークであっても複数の波長(周波数)のレーザ光を使用する必要がない。また、1つの測定部61から放射されるレーザ光をハーフミラー62で2つに分けることにより、板状ワーク30の上面31の高さと、チャックテーブル13の保持面131の高さとを測定するので、それぞれを別個の測定手段で測定する場合と比べて、研削装置10の部品数を削減することができる。
非接触式の測定方式で板状ワーク30の厚みを計測するので、板状ワーク30の上面31に接触痕がつくことがない。このため、板状ワーク30が仕上げ厚みに至る前に計測を終了する必要がなく、板状ワーク30が仕上げ厚みになったことを検出してから研削を終了することができ、板状ワーク30を確実に仕上げ厚みに薄化することができる。また、研削屑がプローブに付着して板状ワーク30を傷つけることもないので、歩留まりを向上させることができる。接触式の測定の場合において計測できる板状ワークの厚みは、プローブの構造上、せいぜい2mm程度であるのに対し、本方式によれば、5mm程度までは容易に計測可能であり、それよりも厚い場合でも計測可能である。さらに、プローブが磨耗することもないので、プローブを交換する必要もなく、交換の手間が減り、交換のために研削装置10を止める必要がないので、単位時間当たりに研削できる板状ワーク30の数が増え、生産性が向上する。
また、測定部61は、三角法によって測定を行うため、レーザ光の干渉を利用する方式とは異なり、板状ワーク30が透明で上面31における反射が弱い場合や、張り合わせワークやパッケージ基板のように板状ワーク30の内部に構造があって内部における反射がある場合であっても、板状ワーク30の厚みを計測することができる。また、板状ワーク30の材質によってレーザ光の波長を変える必要がないので、測定手段16の構成を単純化することができ、測定手段16の製造コストを抑え、測定手段16を小型化することができる。
フィルター64が、板状ワーク30の上面31に当たって反射する反射光685を減衰させることにより、板状ワーク30がシリコンで形成されている場合など板状ワーク30の上面31で反射する反射光685の強度が強い場合でも、反射光685が結像する位置692におけるイメージセンサー613の受光量を抑えることができ、ポーラスセラミックスなどで形成されたチャックテーブル13の保持面131に当たって乱反射することにより弱まった反射光684が結像する位置691におけるイメージセンサー613の受光量とのバランスを取ることができるため、演算部614が確実に2つの距離を算出することができ、その結果、算出手段17が確実に板状ワーク30の厚みを算出することができる。
図4に示す研削装置10Aは、上述した研削装置10の測定手段16に代えて、測定手段16Aを備えている。それ以外の点は、研削装置10と同様である。
測定手段16Aは、測定手段16と同様、測定部61と、ハーフミラー62と、ミラー63と、フィルター64とを備えるが、測定部61は、−X方向(第1の方向)ではなく、−Z方向(第2の方向)にレーザ光を放射する。
ハーフミラー62は、測定部61に対して−Z方向側に配置されている。測定部61が放射したレーザ光のうち、ハーフミラー62を透過したレーザ光は、そのまま第2の方向へ進み、チャックテーブル13の保持面131に対してほぼ垂直に入射して、チャックテーブル13の保持面131で反射する。保持面131で反射した反射光は、+Z方向へ進み、少なくとも一部がハーフミラー62を透過して、測定部61に戻る。
ミラー63は、ハーフミラー62に対して−X方向側に配置されている。測定部61が放射したレーザ光のうち、ハーフミラー62で反射したレーザ光は、第1の方向へ進み、ミラー63で反射する。ミラー63で反射したレーザ光は、第2の方向へ進み、板状ワーク30の上面31に対してほぼ垂直に入射して、板状ワーク30の上面31で反射する。上面31で反射した反射光は、+Z方向へ進み、ミラー63で反射して、+X方向へ進み、少なくとも一部がハーフミラー62で反射して、測定部61に戻る。
このように、測定部61がレーザ光を放射する方向が、チャックテーブル13の保持面131に対して平行な方向ではなく、チャックテーブル13の保持面131に対して垂直に入射する方向であっても、ハーフミラー62で2つに分岐したあとのレーザ光の経路は、上述した研削装置10と同じである。したがって、研削装置10と同様にして、板状ワーク30の厚みを算出することができる。
図5に示す研削装置10Bは、上述した研削装置10の測定手段16に代えて、測定手段16Bを備えている。それ以外の点は、研削装置10と同様である。
測定手段16Bは、研削装置10の測定部61、ハーフミラー62、ミラー63及びフィルター64に加えて、反射光を外乱から保護する保護手段65を備える。ここにいう「外乱」とは、例えば研削屑や研削液など、測定手段16Bによる測定に誤差を生じる原因となるもののことである。
保護手段65は、測定部61から放射され測定対象物に向かうレーザ光や測定対象物で反射した反射光が通過する通過孔651a,651bと、測定対象物に対面しレーザ光や反射光を透過させるカバー652a,652bと、カバー652a,652bと測定対象物との間に水を供給する複数の水ノズル653と、水ノズル653と水供給源18との間を接続する水供給路654,655とを備えている。
水供給源18から供給された水は、水供給路655,654を介して、水ノズル653から放出され、カバー652a,652bと測定対象物との間を満たす。これにより、研削屑がブロックされるので、レーザ光が研削屑に当たって反射したり、測定対象物に反射した反射光が研削屑で遮られたりすることによって測定誤差が生じるのを防ぐことができる。また、カバー652a,652bと測定対象物との間が水で満たされているので、水面での乱反射が生じない。このため、水面での乱反射によって測定誤差が生じるのを防ぐことができる。
なお、ハーフミラー62で分岐した2つのレーザ光のうち、ハーフミラー62を透過したレーザ光がチャックテーブル13の保持面131で反射し、ハーフミラー62で反射したレーザ光が板状ワーク30の上面31で反射する構成であってもよいし、ハーフミラー62を透過したレーザ光が板状ワーク30の上面31で反射し、ハーフミラー62で反射したレーザ光がチャックテーブル13の保持面131で反射する構成であってもよい。すなわち、ハーフミラー62で反射したレーザ光を使用して発光部61からチャックテーブル13の保持面131までの距離を求めるとともに、ハーフミラー62を透過したレーザ光を使用して発光部61から板状ワーク30の上面31までの距離を求めてもよいし、逆に、ハーフミラー62を透過したレーザ光を使用して発光部61からチャックテーブル13の保持面131までの距離を求めるとともに、ハーフミラー62で反射したレーザ光を使用して発光部61から板状ワーク30の上面31までの距離を求めてもよい。
10,10A,10B 研削装置、
11 基台、12 ターンテーブル、13 チャックテーブル、131 保持面、
14 研削手段、141 スピンドル、143 回転手段、
15 研削送り手段、151 モータ、153 移動部、154 ガイド、
16,16A,16B 測定手段、
61 測定部、611 発光部、612 レンズ、613 イメージセンサー、
614 演算部、62 ハーフミラー、621 反射面、
63 ミラー、631 反射面、64 フィルター、
65 保護手段、651a,651b 通過孔、652a,652b カバー、
653 水ノズル、654,655 水供給路、681〜683 レーザ光、
684,685 反射光、
17 算出手段、18 水供給源、19 モータ、
20 研削ホイール、21 研削砥石、
30 板状ワーク、31 上面

Claims (4)

  1. 保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された該板状ワークの上面を研削する研削手段と、
    該チャックテーブルの上面高さと該チャックテーブルに保持される板状ワークの上面高さとを測定する測定手段と、
    該測定手段により測定されたチャックテーブルの上面高さと該板状ワークの上面高さとの差を板状ワークの厚みとして算出する算出手段と、
    を備えた研削装置であって、
    該測定手段は、
    該チャックテーブルの該保持面に平行な方向へ向けてレーザ光を放射する発光部と、
    該発光部から放射されたレーザ光が測定対象物において反射した反射光を受光するイメージセンサーと、
    該イメージセンサーが反射光を検出した位置に基づき該発光部から該測定対象物までの距離を算出する演算部と、
    該発光部が放射した該レーザ光を、該保持面に平行な方向である第1の方向と、該第1の方向に直交するとともに該チャックテーブルの保持面に垂直な方向である第2の方向とに分割するハーフミラーと、
    該発光部が放射し該ハーフミラーを透過した該第1の方向のレーザ光を、該第2の方向に反射させ該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に入射させるミラーと、
    から構成され、
    該算出手段は、
    該ハーフミラーで反射したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ハーフミラーまでの距離を差し引いた差と、
    該ハーフミラーを透過したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ミラーまでの距離を差し引いた差と
    の差を算出することにより、該板状ワークの厚みを求める、
    研削装置。
  2. 保持面で板状ワークを保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された該板状ワークの上面を研削する研削手段と、
    該チャックテーブルの上面高さと該チャックテーブルに保持される板状ワークの上面高さとを測定する測定手段と、
    該測定手段により測定されたチャックテーブルの上面高さと該板状ワークの上面高さとの差を板状ワークの厚みとして算出する算出手段と、
    を備えた研削装置であって、
    該測定手段は、
    該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向へ向けてレーザ光を放射する発光部と、
    該発光部から放射されたレーザ光が測定対象物において反射した反射光を受光するイメージセンサーと、
    該イメージセンサーが反射光を検出した位置に基づき該発光部から該測定対象物までの距離を算出する演算部と、
    該発光部が放射した該レーザ光を、該保持面に平行な方向である第1の方向と、該第1の方向に直交するとともに該チャックテーブルの保持面に垂直な方向である第2の方向とに分割するハーフミラーと、
    該発光部が放射し該ハーフミラーで反射した該第1の方向のレーザ光を、該第2の方向に反射させ該チャックテーブルの該保持面に垂直な方向に入射させるミラーと、
    から構成され、
    該算出手段は、
    該ハーフミラーで反射したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ハーフミラーまでの距離を差し引いた差と、
    該ハーフミラーを透過したレーザ光が該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面のいずれか一方において反射した反射光に基づいて該演算部が算出した該発光部から該チャックテーブルの該保持面又は該チャックテーブルに保持された該板状ワークの該上面までの距離から、該発光部から該ミラーまでの距離を差し引いた差と
    の差を算出することにより、該板状ワークの厚みを求める、
    研削装置。
  3. 前記測定手段は、
    前記ミラーが前記レーザ光を反射する反射面に重ねて配置され、前記イメージセンサーが受光する反射光を減衰させるフィルターを備える、
    請求項1又は2記載の研削装置。
  4. 前記測定手段は、
    前記レーザ光及び前記反射光が通過する通過孔と、前記測定対象物に対面して前記レーザ光及び前記反射光を透過させるカバーと、該カバーと該測定対象物との間に水を供給する水ノズルとを備え、該水ノズルから供給される水で該カバーと該測定対象物との間を満たすことにより、該反射光を外乱から保護する保護手段を備える、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の研削装置。
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