JP2015205362A - レーザ変位計及び研削装置 - Google Patents

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一史 千嶋
聡 山中
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【課題】測定位置における被測定物の高さが頻繁に変化する場合でも、被測定物までの距離を正確に測定するレーザ変位計及び研削装置を提供する。
【解決手段】投光部311は、研削装置で加工されている板状ワーク22に測定光391を照射し、受光部314は、測定光391が板状ワーク22に当たり測定面で反射した反射光392を受光する。保護機構34は、測定光391及び反射光392の光路の周囲を囲うカバー343と、カバー343の内部にエアーを取り入れる供給口341と、測定面に対向する開口342とを有し、供給口341からカバー343の内部に取り入れたエアーを開口342から噴射することにより、測定光391及び反射光392を保護する。投光部311や受光部314に浮遊している研削水などが付着するのを防ぐとともに測定面に存在する研削水などを吹き飛ばすことができ、被加工物までの距離を正確に測定することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、被測定物までの距離を測定するレーザ変位計と、板状ワークを研削しながらレーザ変位計を用いて板状ワークの厚さを測定する研削装置とに関する。
ウェーハなどの板状ワークを研削する研削装置には、研削前に板状ワークの厚さや板状ワークの上面の高さなどを測定しておき、それらの値を基準として板状ワークを研削する研削手段の研削送り量を制御することにより、板状ワークを所望の厚さまで薄化するものがある。しかし、そのような制御では、研削中に研削砥石が消耗するなどして、板状ワークが所望の厚さに形成されない場合がある。そこで、研削中に板状ワークの厚さや板状ワークの上面の高さなどをリアルタイムで測定して、研削完了時期を判定することにより、板状ワークの厚さの誤差を小さくした研削装置も提案されている。
例えば、特許文献1に記載された研削装置では、板状ワークの被研削面に測定ゲージを接触させて被研削面の高さを測定している。また、特許文献2に記載された研削装置では、レーザ光を板状ワークに照射し、板状ワークの上面で反射した反射光と板状ワークの下面で反射した反射光との干渉を測定することにより、研削中の板状ワークの厚さを測定している。また、特許文献3に記載された研削装置では、レーザ光を研削砥石に照射し、レーザ光の光路長を測定することにより、研削砥石の磨耗量や位置のずれを測定している。特許文献2に記載された研削装置では、加工水の影響を受けて干渉波が不安定になるのを防止するために、レーザ光の光路を水の層で満たすこととしている。
特許5025200号 特開2009−50944号公報 特開平7−237122号公報
しかし、複数の板状ワークをハードプレートなどの保護部材に貼着し、複数のワークを同時に研削する場合は、チャックテーブルで保護部材を保持して回転させると、板状ワークが貼着されている部分と貼着されていない部分とが回転により頻繁に入れ替わるので、測定位置における被測定物の高さが頻繁に変化する。
このように、測定位置における被測定物の高さが不連続に頻繁に変化する場合、測定ゲージなどを用いた接触式の測定方式では、測定ゲージが破損したり、被測定物に傷が付いたりする可能性があり、被測定物の高さを測定することができない。また、レーザ光の干渉を利用する測定方式は非接触式であるが、測定位置における被測定物の高さが頻繁に変化する場合、レーザ光の光路を満たす水の層を形成することが難しいため、安定した測定値を得ることが困難である。
本発明は、測定位置における被測定物の高さが頻繁に変化する場合でも、被測定物までの距離を正確に測定できるようにすることを目的とする。

本発明に係るレーザ変位計は、加工装置で加工されている被加工物に測定光を照射する投光部と、該測定光が該被加工物の測定面に当たって反射した反射光を受光する受光部と、を備え、該投光部から該測定面までの距離を測定するレーザ変位計であって、該測定光及び該反射光の光路の周囲を囲うカバーと、該カバーの内部にエアーを供給する供給口と、該カバーに形成され該測定面側に対向する開口とを備え、該供給口から該カバーの内部に供給されたエアーを該開口から噴射することにより該測定光及び該反射光を保護する保護機構を備える。
上記レーザ変位計において、保護機構は、カバーの内部に供給されたエアーの旋回流を発生させて開口からエアーを渦状に噴射することが好ましい
本発明に係る研削装置は、円板状の保護部材と、該保護部材に貼着された複数の板状ワークとを有するワークセットを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたワークセットの複数の板状ワークを研削砥石で研削する研削手段と、該板状ワークの厚さを測定する測定手段と、該測定手段が測定した該板状ワークの厚さがあらかじめ設定された目標値に達した場合に研削完了と判断する判断部と、を備えた、研削装置であって、該測定手段は、該板状ワークの上面に前記測定光を照射して、該板状ワークの上面の高さを測定する上記の第1のレーザ変位計と、該保護部材の上面に前記測定光を照射して、該保護部材の上面の高さを測定する上記の第2のレーザ変位計と、該第1のレーザ変位計が測定した該板状ワークの上面の高さと、該第2のレーザ変位計が測定した該保護部材の上面の高さとに基づいて、該板状ワークの厚さを算出する算出部と、を有する。
本発明に係る別の研削装置は、円板状の保護部材と、該保護部材に貼着された複数の板状ワークとを有するワークセットを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたワークセットの複数の板状ワークを研削砥石で研削する研削手段と、該板状ワークの厚さを測定する測定手段と、該測定手段が測定した該板状ワークの厚さがあらかじめ設定された目標値に達した場合に研削完了と判断する判断部と、を備えた、研削装置であって、該測定手段は、該ワークセットの上面に前記測定光を照射して、該ワークセットの上面の高さを測定する上記のレーザ変位計と、該レーザ変位計が測定した該ワークセットの上面の高さが、該板状ワークの上面の高さであるか、該保護部材の上面の高さであるかを判定する判定部と、該板状ワークの上面の高さであると該判定部が判定した該ワークセットの上面の高さと、該保護部材の上面の高さであると該判定部が判定した該ワークセットの上面の高さとに基づいて、該板状ワークの厚さを算出する算出部と、を有する。
本発明に係るレーザ変位計によれば、非接触で測定面までの距離を測定するので、測定位置における高さが不連続に頻繁に変化する場合であっても、測定面までの距離を測定することができる。また、測定光及び反射光の光路の周囲をカバーで囲み、供給口からカバーの内部にエアーを取り入れて、測定面に対向する開口から噴射するので、投光部や受光部に浮遊している研削水などが付着するのを防ぐことができるとともに、測定面に存在する研削水などを吹き飛ばすことができるので、光路を水の層で満たす必要がなく、被加工物までの距離を正確に測定することができる。
カバーの内部に取り入れたエアーの旋回流を発生させてエアーを渦状に噴射すれば、トルネード効果による遠心力で研削水を効率的に排除できるので、被加工物までの距離を正確に測定することができる。
本発明に係る研削装置によれば、第1のレーザ変位計で板状ワークの上面の高さを測定し、第2のレーザ変位計で保護部材の上面の高さを測定して、板状ワークの高さを算出するので、光路を水の層で満たすことなく板状ワークの厚さを正確に測定することができる。
また、本発明に係る別の研削装置によれば、1つのレーザ変位計でワークセットの上面の高さを測定し、板状ワークの上面であるか、保護部材の上面であるかを判定する構成であれば、レーザ変位計の数が1つで済むので、研削装置の部品数を削減し、コストを抑えることができるとともに、光路を水の層で満たすことなく板状ワークの厚さを正確に測定することができる。
研削装置の一部を示す平面図。 研削装置の一部を示す側面視断面図。 レーザ変位計を示す斜視分解図。 レーザ変位計を示す側面視断面図。 研削装置の一部を示す平面図。 研削装置の一部を示す側面視断面図。 別の研削装置を示す側面視断面図。 別のレーザ変位計を示す側面視断面図。
図1に示す研削装置10は、ウェーハなどの板状ワーク22を加工する加工装置の一種であり、板状ワーク22を研削してあらかじめ定められた厚さになるまで薄化する機能を有している。研削装置10は、図2に示すワークセット20を保持するチャックテーブル12と、板状ワーク22を研削する研削手段11と、板状ワーク22などの被加工物までの距離を測定するレーザ変位計30とを備えている。
図1に示すように、ワークセット20は、円板状のハードプレートなどの保護部材21と、保護部材21に貼着された複数の板状ワーク22とから構成されている。複数の板状ワーク22は、保護部材21の中心から等距離の位置に円周状に配置されている。なお、保護部材21は、テープなどであってもよいが、ハードプレートのように研削圧力で変形しにくい材質により形成されていることが好ましい。
チャックテーブル12は、±Z方向に平行な回転軸129を中心として回転することによりワークセット20を回転させる。図1に示す研削手段11は、チャックテーブル12側に対面し円環状に配設された研削砥石(不図示)を備えており、±Z方向に平行な回転軸119を中心として研削砥石を回転させ、回転している板状ワーク22の上面に回転している研削砥石を当接させることにより、板状ワーク22を研削する。研削中は、研削水供給手段(不図示)から板状ワーク22に研削水を供給する。このため、研削中は、板状ワーク22の上に研削水が存在し、板状ワーク22の上方の空間には、飛散して霧状になった研削水が浮遊している。
図2に示すように、チャックテーブル12は、載置されたワークセット20を吸引保持する保持面121を有する。ワークセット20は、保護部材21の下側(−Z側)の面が保持面121に吸引保持され、保護部材21の上側(+Z側)に露出した上面に板状ワーク22が貼着されている。板状ワーク22は、+Z側に露出した上面が研削される。
また、研削装置10は、板状ワーク22の厚さを測定する測定手段13と、研削完了を判断する判断部14とを備えている。
測定手段13は、上述したレーザ変位計30と、レーザ変位計30が測定した距離が板状ワーク22までの距離か保護部材21までの距離かを判定する判定部131と、板状ワーク22の厚さを算出する算出部132とを備えている。
レーザ変位計30は、板状ワーク22の上面からわずかに離れた位置に配置され、概ね−Z方向に照射し、測定光が板状ワーク22などの被測定物に当たって反射した反射光を受光することにより、測定光が反射した測定面の高さを測定する。判定部131は、測定光を反射させた測定面が板状ワーク22の上面であるか保護部材21の上面であるかを判定する。算出部132は、判定部131による判定結果に基づいて、レーザ変位計30が測定した板状ワーク22の上面の高さとレーザ変位計30が測定した保護部材21の上面の高さとの差を算出することにより、板状ワーク22の厚さを算出する。判断部14は、算出部132が算出した板状ワーク22の厚さが、あらかじめ定められた目標値に達した場合に、研削完了と判断する。
図3に示すように、レーザ変位計30は、測定部31を収容したケース32と、ケース32の下方(−Z側)に配置された保護機構34とを備えている。保護機構34は、内部に先細り円錐台形状の空間を有するカバー343と、カバー343の上方(+Z側)に配置された保護窓344と、カバー343の内部にエアーを取り入れる供給口341と、供給口341からカバー343の内部に供給されたエアーを噴射する開口342とを有している。
カバー343は、−Z側の面(下面)と板状ワーク22の上面との間にわずかな隙間が形成される高さに配置され、レーザ変位計30から照射される測定光やその反射光の周囲を囲って、測定光や反射光を保護する。供給口341は、エアー供給源(不図示)に接続され、カバー343の内部の空間に連通している。開口342は、カバー343の−Z側の面(下面)に板状ワーク22などの被測定物に対向して配置され、カバー343の内部の空間に連通している。エアー供給源から供給されるエアーは、供給口341からカバー343の内部に取り入れられ、開口342から被測定物に向かって噴射される。
図4に示すように、測定部31は、レーザ光などの測定光391を放射する投光部311と、投光部311が放射した測定光391を平行光にするレンズ312と、反射光392を集光させるレンズ313と、レンズ313によって集光した反射光392を受光する受光部314とを備えている。受光部314は、例えば複数の受光素子が±X方向に並べて配置されたイメージセンサである。測定面の±Z方向における位置(高さ)が変化すると、レンズ313によって集光した反射光392を受光する受光素子が変化する。レーザ変位計30は、受光部314のどの受光素子が反射光392を受光したかに基づいて、測定面の高さを測定する。
保護窓344は、測定光391及び反射光392を透過する材料で形成され、ケース32の内部の空間と、カバー343の内部の空間とを仕切っている。投光部311から放射された測定光391は、保護窓344を透過して、カバー343の内部の空間を通り、開口342からカバー343の外に出て、板状ワーク22などの被測定物に当たる。一方、被測定物において反射した反射光392は、開口342からカバー343の内部の空間に入り、保護窓344を透過して、受光部314に受光される。
上述したように、研削装置10は、板状ワーク22に研削水を供給しながら、回転する研削砥石を板状ワーク22に接触させて研削を行う。このため、板状ワーク22の上面には研削水が存在し、また、板状ワーク22の上方の空間には研削水が霧状化して浮遊している。
しかし、研削中は、供給口341から取り入れたエアーを開口342から噴射しているので、浮遊している霧状の研削水が開口342からカバー343の内部に入るのを防ぐことができる。これにより、保護窓344に研削水が付着して測定光391や反射光392を遮るのを防ぐことができるとともに、カバー343の内部において、霧状の研削水に測定光391や反射光392が遮られるのを防ぐことができる。また、開口342から噴射されたエアーは、板状ワーク22の上面とカバー343の下との間の隙間を外側へ向かって流れる。このため、霧状の研削水が開口342に近づけないだけでなく、板状ワーク22の上面に存在する研削水を開口342の付近から排除することができる。これにより、水面での反射や屈折など、測定光391や反射光392が研削水の影響を受けるのを防ぐことができ、測定精度を高めることができる。
図5に示すように、研削中は、ワークセット20が回転しているので、レーザ変位計30から照射される測定光が、板状ワーク22の上面に当たらず、板状ワーク22の間を通って、保護部材21の上面に当たる場合がある。
図6に示すように、レーザ変位計30から照射される測定光が保護部材21の上面に当たった場合、レーザ変位計30は、保護部材21の上面の高さを測定する。ワークセット20の回転により、測定光が板状ワーク22に当たる期間と、保護部材21に当たる期間とが交互に繰り返されるので、レーザ変位計30は、板状ワーク22の上面の高さと、保護部材21の上面の高さとを交互に測定する。このため、レーザ変位計30が測定した高さは、パルス状に変化する。測定光が板状ワーク22に当たる期間は、レーザ変位計30が測定する高さが比較的高い(レーザ変位計30に近い)値で安定し、測定光が保護部材21に当たる期間は、レーザ変位計30が測定する高さが比較的低い(レーザ変位計30から遠い)値で安定する。
判定部131は、レーザ変位計30が測定した高さの変化を監視することにより、比較的高い値で安定している期間は、測定光が板状ワーク22に当たっていると判定し、比較的低い値で安定している期間は、測定光が保護部材21に当たっていると判定することにより、レーザ変位計30が測定した高さが、板状ワーク22の上面の高さであるか、保護部材21の上面の高さであるかを判定する。そして、算出部132は、レーザ変位計30が測定した高さのうち、板状ワーク22の上面の高さであると判定部131が判定した値と、保護部材21の上面の高さであると判定部131が判定した値との差を算出することにより、板状ワーク22の厚さを算出する。
このように、ワークセット20が回転することにより、レーザ変位計30の測定位置に板状ワーク22がある期間と、保護部材21がある期間とが交互に繰り返されるので、1つのレーザ変位計30で板状ワーク22の上面の高さと保護部材21の上面の高さとの両方を測定することができる。レーザ変位計30が1つで済むので、研削装置10の部品数を削減し、製造コストや運用コストを抑え、信頼性を向上することができる。
図7に示す研削装置10Aは、上述した研削装置10の測定手段13に代えて、測定手段13Aを備えている。それ以外の点は、研削装置10と同様である。
測定手段13Aは、2つのレーザ変位計30a,30bと、レーザ変位計30aが測定した高さが板状ワーク22の上面の高さであるか保護部材21の上面の高さであるかを判定する判定部131と、板状ワーク22の厚さを算出する算出部132Aとを有する。レーザ変位計30a,30bの構成は、研削装置10のレーザ変位計30と同様である。
第1のレーザ変位計30aは、研削装置10のレーザ変位計30とほぼ同じ位置に配置され、ワークセット20の回転により、板状ワーク22の上面の高さの測定と、保護部材21の上面の高さの測定とを交互に繰り返す。
一方、第2のレーザ変位計30bは、板状ワーク22が存在する範囲よりも回転軸129に近い内側に配置されている。このため、ワークセット20が回転しても、レーザ変位計30bの下に板状ワーク22が来ることはなく、レーザ変位計30bは、保護部材21の上面の高さだけを測定する。レーザ変位計30bの下に板状ワーク22が位置することがないので、レーザ変位計30bのカバー343は、下面と保護部材21の上面との間にわずかな隙間が形成される高さに配置される。カバー343の下面と保護部材21の上面との間の隙間が小さいので、開口から噴射されるエアーにより、保護部材21の上面に存在する研削水を開口の付近から効率良く排除することができ、レーザ変位計30bの測定精度を高めることができる。
判定部131は、レーザ変位計30aが測定した高さが、研削装置10と同様の手法により、板状ワーク22の上面の高さであるか、保護部材21の上面の高さであるかを判定する。算出部132は、レーザ変位計30aが測定した高さのうち、板状ワーク22の上面の高さであると判定部131が判定した値と、レーザ変位計30bが測定した保護部材21の上面の高さとの差を算出することにより、板状ワーク22の厚さを算出する。
レーザ変位計30aのカバー343は、下面と板状ワーク22の上面との間にわずかな隙間が形成される高さに配置されているので、開口から噴射されるエアーにより、板状ワーク22の上面に存在する研削水を開口の付近から効率良く排除することができる。しかし、下面と保護部材21の上面との間の隙間は、それよりも大きくなるので、保護部材21の上面に存在する研削水を開口の付近から完全に排除できない可能性がある。このため、レーザ変位計30aによる保護部材21の上面の高さの測定精度は、レーザ変位計30aによる板状ワーク22の上面の高さの測定精度や、レーザ変位計30bによる保護部材21の上面の高さの測定精度よりも低くなる可能性がある。
そこで、レーザ変位計30aが測定した保護部材21の上面の高さは使用せず、レーザ変位計30aが測定した板状ワーク22の上面の高さと、レーザ変位計30bが測定した保護部材21の上面の高さとを使って板状ワーク22の厚さを算出する。測定精度の高い値から板状ワーク22の厚さを算出するので、板状ワーク22の厚さの算出精度を高くすることができる。
なお、レーザ変位計30bは、保護部材21の上面の高さだけを測定できる位置に配置されていればよく、板状ワーク22が存在する範囲よりも回転軸129に近い内側ではなく、板状ワーク22が存在する範囲よりも回転軸129から遠い外側に配置されていてもよい。また、レーザ変位計30bに代えて、測定ゲージによる接触式の高さ測定手段など、他の高さ測定手段を用いて保護部材21の上面の高さを測定する構成であってもよい。
図8に示すレーザ変位計30Bは、上述した研削装置10のレーザ変位計30や、研削装置10Aのレーザ変位計30a,30bに代えて用いることができるものであり、レーザ変位計30,30a,30bの保護機構34に代えて、保護機構34Bを備えている。
保護機構34Bは、内部に円柱形状の空間を有するカバー343Bと、カバー343Bの上方(+Z側)に配置された保護窓344と、カバー343Bの内部にエアーを取り入れる供給口341Bと、供給口341Bからカバー343Bの内部に取り入れられたエアーを噴射する開口342Bとを有している。
供給口341Bは、エアー供給源(不図示)に接続され、カバー343Bの内部の空間に連通している。供給口341Bから取り入れられたエアーがカバー343Bの内部の空間に噴き出す噴出口は、カバー343Bの内部の空間にエアーの旋回流が形成されるよう、カバー343Bの内周面に沿った向きに形成されている。供給口341Bからカバー343Bの内部に取り入れられたエアーは、渦を巻きながら下に向かい、開口342Bから被測定物に向かって渦状に噴射される。開口342Bから噴射されるエアーが渦を巻いているので、トルネード効果による遠心力で、開口342B付近の研削水を効率良く排除することができ、測定精度を高めることができる。また、カバー343Bの内部の空間が先細り円錐台形状ではなく円柱形状なので、エアーの旋回流によって逆に研削水が吸い上げられるのを防ぐことができる。
なお、上記実施形態におけるレーザ変位計30,30a,30b,30Bは、イメージセンサ方式としたが、干渉式であってもよい。
10 研削装置、11 研削手段、119 回転軸、
12 チャックテーブル、121 保持面、129 回転軸、
13,13A 測定手段、131 判定部、132,132A 算出部、
30,30a,30b,30B レーザ変位計、
31 測定部、311 投光部、312,313 レンズ、314 受光部、
32 ケース、
34,34B 保護機構、341,341B 供給口、342,342B 開口、
343,343B カバー、344 保護窓、
391 測定光、392 反射光、
14 判断部、
20 ワークセット、21 保護部材、22 板状ワーク

Claims (4)

  1. 加工装置で加工されている被加工物に測定光を照射する投光部と、
    該測定光が該被加工物の測定面に当たって反射した反射光を受光する受光部と、
    を備え、該投光部から該測定面までの距離を測定するレーザ変位計であって、
    該測定光及び該反射光の光路の周囲を囲うカバーと、該カバーの内部にエアーを供給する供給口と、該カバーに形成され該測定面側に対向する開口とを備え、該供給口から該カバーの内部に供給されたエアーを該開口から噴射することにより該測定光及び該反射光を保護する保護機構を備える、レーザ変位計。
  2. 該保護機構は、該カバーの内部に供給されたエアーの旋回流を発生させて、該開口からエアーを渦状に噴射する、請求項1記載のレーザ変位計。
  3. 円板状の保護部材と、該保護部材に貼着された複数の板状ワークとを有するワークセットを保持面で保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持されたワークセットの複数の板状ワークを研削砥石で研削する研削手段と、
    該板状ワークの厚さを測定する測定手段と、
    該測定手段が測定した該板状ワークの厚さがあらかじめ設定された目標値に達した場合に研削完了と判断する判断部と、
    を備えた、研削装置であって、
    該測定手段は、
    該板状ワークの上面に前記測定光を照射して、該板状ワークの上面の高さを測定する請求項1又は2記載の第1のレーザ変位計と、
    該保護部材の上面に前記測定光を照射して、該保護部材の上面の高さを測定する請求項1又は2記載の第2のレーザ変位計と、
    該第1のレーザ変位計が測定した該板状ワークの上面の高さと、該第2のレーザ変位計が測定した該保護部材の上面の高さとに基づいて、該板状ワークの厚さを算出する算出部と、を有する、研削装置。
  4. 円板状の保護部材と、該保護部材に貼着された複数の板状ワークとを有するワークセットを保持面で保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持されたワークセットの複数の板状ワークを研削砥石で研削する研削手段と、
    該板状ワークの厚さを測定する測定手段と、
    該測定手段が測定した該板状ワークの厚さがあらかじめ設定された目標値に達した場合に研削完了と判断する判断部と、
    を備えた、研削装置であって、
    該測定手段は、
    該ワークセットの上面に前記測定光を照射して、該ワークセットの上面の高さを測定する請求項1又は2記載のレーザ変位計と、
    該レーザ変位計が測定した該ワークセットの上面の高さが、該板状ワークの上面の高さであるか、該保護部材の上面の高さであるかを判定する判定部と、
    該板状ワークの上面の高さであると該判定部が判定した該ワークセットの上面の高さと、該保護部材の上面の高さであると該判定部が判定した該ワークセットの上面の高さとに基づいて、該板状ワークの厚さを算出する算出部と、を有する、研削装置。
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