JP5150147B2 - 厚さ計測装置及び研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハの厚さを計測する厚さ計測装置及びウェーハの厚さ計測機能を有する研削装置に関するものである。
IC、LSI等のデバイスが複数形成されたウェーハは、裏面が研削されて所望の厚さに形成された後に、個々のデバイスに分割されて各種電子機器に利用される。
ウェーハを研削して所望の厚さに形成しようとする際には、研削中においてそのウェーハの厚さを正確に計測する必要がある。そこで、例えば特許文献1に示すような方法で研削中のウェーハの厚さを計測することが行われている。
特開昭63−102872号公報
しかし、特許文献1に示された方法では、ウェーハが回転すると共にインプロセスゲージの検測子がウェーハの研削中に常に研削面に接触しているため、研削面にリング状の痕が残存し、抗折強度を低下させるという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、リング状の痕を残すことなくウェーハの厚さを計測できるようにすることである。
第一の発明は、チャックテーブルに保持されたウェーハの厚さまたはウェーハの研削量を計測する厚さ計測装置に関するもので、所定の入射角をもってレーザー光を発光するレーザー発光部と、レーザー光の反射光の受光位置を認識して反射光の受光位置からレーザー光の反射位置の厚さ方向の位置を算出するスケール素子と、レーザー発光部とスケール素子とが収容される第一室と、レーザー光が反射する位置を覆う第二室と、第一室と第二室とを仕切る仕切り壁と、第二室に水を供給して水で満たす水供給部とから構成される検出手段と、検出手段を移動させる駆動手段とから構成され、検出手段は厚さ方向に移動可能であり、検出手段の厚さ方向の位置を認識すると共に駆動手段を制御して検出手段の厚さ方向の位置を制御する制御手段を備え、制御手段は、反射光受光時における検出手段の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部と、スケール素子によって算出される反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部と、ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部とを少なくとも備える
厚さ方向位置記憶部には、チャックテーブルで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xとウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、上面位置記憶部には、チャックテーブルの上面位置がスケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共にウェーハの上面位置がスケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、制御手段には、ウェーハの厚さT=(Y+y)−(X+x)を演算する演算部を備えることが望ましい。また、厚さ方向位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面で反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと研削前のウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、上面位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面の位置がスケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に研削前のウェーハの上面位置がスケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、制御手段には、ウェーハの研削量h=(Y+y)−(X+x)を演算する演算部を備えることが望ましい。
第二の発明は、ウェーハを保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持されたウェーハを研削する研削手段と、チャックテーブルに保持されたウェーハの厚さを計測する厚さ計測装置とを少なくとも備えた研削装置に関するもので、厚さ計測装置は、所定の入射角をもってレーザー光を発光するレーザー発光部と、レーザー光の反射光の受光位置を認識して反射光の受光位置からレーザー光の反射位置の厚さ方向の位置を算出するスケール素子と、レーザー発光部とスケール素子とが収容される第一室と、反射位置を覆う第二室と、第一室と第二室とを仕切る仕切り壁と、第二室に水を供給して水で満たす水供給部とから構成される検出手段と、検出手段を移動させる駆動手段とから構成され、検出手段は厚さ方向に移動可能であり、検出手段の厚さ方向の位置を認識すると共に駆動手段を制御して検出手段の厚さ方向の位置を制御する制御手段を備え、制御手段は、反射光受光時における検出手段の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部と、スケール素子によって算出される反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部と、ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部とを少なくとも備える。
厚さ方向位置記憶部には、チャックテーブルで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xとウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、上面位置記憶部には、チャックテーブルの上面位置がスケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共にウェーハの上面位置がスケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、制御手段には、ウェーハの厚さT=(Y+y)−(X+x)を演算する演算部を備え、仕上がり値記憶部に所望仕上がり厚さT1が記憶されており、制御手段には、T=T1となった時に研削を終了する監視部を備えることが望ましい。また、厚さ方向位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面で反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと研削前のウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、上面位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面の位置がスケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に研削前のウェーハの上面位置がスケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、制御手段には、ウェーハの研削量h=(Y+y)−(X+x)を演算する演算部を備えることが望ましい。
本発明では、所定の入射角を有するレーザー光の反射光の受光位置をスケール素子が認識すると共にその受光位置に対応する値を反射位置の厚さ方向の位置とすることができるため、例えば反射位置が2箇所あり、一方が研削前のウェーハの上面で他方が研削後のウェーハの上面である場合は、この反射位置の差が研削量となる。また、2箇所の反射位置がウェーハの上面とウェーハを保持するチャックテーブルの上面である場合は、この反射位置の差はウェーハの厚さとなる。いずれにしても、ウェーハに対して非接触の状態で研削量やウェーハの厚さを求めることができる。
また、検出手段が厚さ方向に移動可能であり、駆動手段に検出手段の厚さ方向の位置を認識及び制御する制御手段を備え、制御手段が、反射光受光時における検出手段の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部と、スケール素子によって算出される反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部と、ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部とを備えるため、スケール素子によって算出された値だけでなく、検出手段の厚さ方向の移動距離をも用いてウェーハの研削量または厚さを求めることができ、また、求めた研削量または厚さの値と所望の値とを比較することにより、所望の仕上がり値に仕上げることができる。
また、第二室が水で満たされているので、研削水の影響を受けることなく正確にウェーハの上面位置を検出することができる。
図1に示す厚さ計測装置1は、ウェーハの厚さを計測する装置であり、厚さ計測の対象となるウェーハの上方に移動しウェーハに接近して厚さ計測のためのレーザー光の照射やその反射光の受光を行い受光した位置に基づいてウェーハの厚さ計測を行う検出手段2と、検出手段2を駆動して作用位置と待機位置との間で移動させる駆動手段3と、駆動手段3の制御を行う制御手段4とを少なくとも備えている。
検出手段2は、図2に示すように、レーザー光の処理が行われる第一室20と、レーザー光の反射位置を覆うと共に下部が開口し水が満たされる第二室21とを備えている。第一室20と第二室21とは仕切り壁22によって仕切られている。仕切り壁22は、レーザー光を通す部分に透明な発光レンズ23a及び受光レンズ23bを設けている。
第一室20には、レーザー光を発光するレーザー発光部200と、レーザー発光部200から照射されたレーザー光の反射光を受光してその位置を認識すると共に受光位置からレーザー光の反射位置の厚さ方向の位置を算出するスケール素子201とを備えている。スケール素子201は、例えばリニアスケール、ラインセンサ等を備えている。
レーザー発光部200から照射されるレーザー光の光軸は、ウェーハWの上面Wa及びチャックテーブル5の上面5aに対して垂直な方向から若干傾斜し、入射角αを形成している。したがって、反射光も逆方向に反射角αだけ傾斜してスケール素子201に到達する。ウェーハWに対するレーザー光の照射及びその反射光の受光は、いずれも発光レンズ23a及び受光レンズ23bを介して行われる。
第二室21は、側壁210によって覆われ下部が開口した筒状に形成されている。第二室21には、水源24から水供給部211を介して水が流入し、水で満たされる。
図2に示すように、駆動手段3は、垂直方向の軸心を有する回転軸30と、回転軸30と一体に形成され回転軸30の上端から水平方向に延びて検出手段2と連結されたアーム部31と、回転軸30を回転させる回動モータ32と、垂直方向の軸心を有し回動モータ32に連結されたボールネジ33と、ボールネジ33に連結され回動モータ32及び回転軸30を昇降させる昇降モータ34と、回動モータ32を外周側から回動可能に支持すると共に昇降モータ34を外周側から支持するガイド枠35と、回動モータ32と共に昇降する読み取りヘッド36と、読み取りヘッド36の高さ位置の認識を行うリニアスケール37とから構成される。リニアスケール37における読み取りヘッド36の位置情報は制御手段4において認識され、制御手段4は、その位置情報に基づいて昇降モータ34を制御することができる。
厚さ計測装置1の使用方法の第一の例として、チャックテーブル5に保持されたウェーハWの厚さを計測する方法について説明する。図3に示すように、図1及び図2に示した駆動手段3が検出手段2をテーブル5の厚さ計測位置の上方に移動させる。そして、水供給部211から水を流出し続けて第二室21を水で満たす。このとき、側壁210の下方にはチャックテーブル5の上面5aとの間に隙間があり、水が水平方向に流出していく。
水処理室21に水が満たされた状態で、ウェーハWが保持される前に、例えば直径が10〜20μm程のレーザー光6aをレーザー発光部200からチャックテーブル5に向けて照射する。このとき、レーザー光6aは、チャックテーブル5の上面5aに対して垂直な方向(垂直軸)に対して入射角αだけ傾斜した状態となっている。
このレーザー光6aは、図3において実線で示すように、テーブル5の上面5aで反射して反射光6bとなる。このとき、反射光6bも、垂直軸に対して傾斜角αだけ逆方向に傾斜した状態となる。スケール素子201においては、反射光6bを第一の受光点L1において受光する。そして、スケール素子201においてこのときの第一の受光点L1の値から、反射位置であるテーブル5の上面5aの厚さ方向の位置情報Z1が算出される。この算出方法については後述する。なお、ここでの第一の受光点L1の値は、例えばリニアスケールの読み取り値である。
次に、図3において二点鎖線で示すように、チャックテーブル5にウェーハWを載置して保持させる。そして、検出手段2の位置を変えずに、レーザー発光部200からウェーハWに向けてレーザー光6aを照射する。このときの照射角度も、垂直軸に対して傾斜角αだけ傾斜している。
ウェーハWの上面Waにおける反射光6cは、図3において二点鎖線で示すように、第一の受光点100からずれた第二の受光点L2において受光される。そして、スケール素子201においてこのときの第二の受光点L2の値から、反射位置であるウェーハWの上面Waの厚さ方向の位置情報が算出される。この算出方法についてはここでの第一の受光点L1の値は、例えばリニアスケールの読み取り値である。
ここで、各レーザー光の反射位置の厚さ方向の位置情報をZiとし、スケール素子での各反射光のそれぞれの受光点での読み取り値をLiとすると、下記の式(1)が成立する。
(Zi/cosα)=(Li/sin2α)・・・(1)
したがって、Ziは下記の式(2)によって求めることができる。
Zi=Li/2sinα・・・(2)
スケール素子201では、第一の受光点L1及び第二の受光点L2の値を式(2)に代入してそれぞれZ1、Z2を求める。そして、Z1とZ2の差をとることによって、テーブル5の上面5aとウェーハWの上面Waとの高さの差、すなわちウェーハWの厚さTを求めることができる。レーザー光は水の中を直進するため、計測をより正確に行うことができる。
複数の反射位置の厚さ方向の位置が離れているために複数の反射光の受光位置がスケール素子201では把握しきれない場合は、図1に示した駆動手段3が検出手段2を上下方向(厚さ方向)に駆動し、前記式(2)による方法に加えて、検出手段2の厚さ方向の移動距離を利用してウェーハの厚さや研削量を求めることができる。以下にそのための装置の構成及びウェーハWの厚さを求める方法を説明する。
図2に示すように、制御手段4には、反射光受光時における検出手段2の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部40と、スケール素子201によって算出される反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部41と、ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部42と、厚さ方向位置記憶部40と上面位置記憶部41に記憶された情報を用いて演算を行いウェーハの厚さや研削量を算出する演算部43と、ウェーハの厚さや研削量が所望の値に達したかどうかを監視する監視部44とを備える。
図2に示す構成において、ウェーハWの厚さを算出するために、検出手段2がチャックテーブル5の上方に位置した状態でレーザー光発光部200からレーザー光をチャックテーブル5に照射し、上面5aでの反射光をスケール素子201において受光し、そのときのリニアスケール37における読み取りヘッド36の厚さ方向の位置を検出手段2の第一の厚さ方向の位置とし、第一の位置情報Xとして厚さ方向位置記憶部40に記憶する。また、レーザー光をチャックテーブル5に照射しその上面5aでの反射光をスケール素子201において受光した時の上面5aの厚さ方向の位置をスケール素子201によって前記式(2)により算出し、第一の上面位置情報xとして上面位置記憶部41に記憶する。
次に、チャックテーブル5にウェーハWを載置し、検出手段2を厚さ方向に移動させ、レーザー光発光部200からレーザー光をウェーハWに照射し、ウェーハWの上面Waでの反射光をスケール素子201において受光し、そのときのリニアスケール37における読み取りヘッド36の厚さ方向の位置を検出手段の第二の厚さ方向の位置とし、第二の位置情報Yとして厚さ方向位置記憶部40に記憶する。また、前記式(2)を用いて、レーザー光をウェーハWの上面Waに照射しその上面Waでの反射光をスケール素子201において受光したときの上面Waの厚さ方向の位置をスケール素子201によって前記式(2)により算出し、第二の上面位置情報yとして上面位置記憶部41に記憶する。
そして、演算部43において、ウェーハの厚さTを下記の式(3)によって算出する。
T=(Y+y)−(X+x)・・・(3)
一方、図4に示すように、実線で示す研削前のウェーハWの上面Waが研削され二点鎖線で示す研削面Wbまで研削される場合においては、研削開始前にレーザー光発光部200からレーザー光をウェーハWに照射し、研削前のウェーハWの上面Waでの反射光をスケール素子201において受光し、そのときのリニアスケール37における読み取りヘッド36の厚さ方向の位置を検出手段の厚さ方向位置とし、第二の位置情報Yとして厚さ方向位置記憶部40に記憶すると共に、スケール素子201の読みからウェーハWの上面Waの位置を第一の上面位置情報yとして上面位置情報記憶部41に記憶する。
一方、研削面Wbについては、例えば検出手段2を厚さ方向に移動させないでレーザー光をウェーハWに照射し、ウェーハWの研削面Wbでの反射光をスケール素子201において受光し、前記式(2)を用いて研削面Wbの厚さ方向の位置を求め、第一の上面位置情報xとして上面位置記憶部41に記憶する。またこのとき、ウェーハWの研削面Wbでの反射光をスケール素子201において受光し、そのときのリニアスケール37における読み取りヘッド36の厚さ方向の位置を検出手段の厚さ方向位置とし、第一の位置情報Xとして厚さ方向位置記憶部40に記憶する。
そして、演算部43において、研削量hを下記の式(4)によって算出する。
h=T=(Y+y)−(X+x)・・・(4)
上記の例のように、検出手段2を厚さ方向に移動させていない場合は、X=Yとなる。したがって、この場合は下記式(5)によって研削量hを求めることができる。
h=T=(Y+y)−(X+x)=y−x・・・(5)
次に、厚さ計測装置1の使用例として、図5に示す研削装置7に厚さ計測装置1を搭載した場合について説明する。この研削装置7は、研削対象のウェーハを保持するチャックテーブル70と、チャックテーブル70に保持されたウェーハWを研削する研削手段71と、研削手段71を昇降させる研削送り手段72と、厚さ計測装置1とを備えている。
チャックテーブル70は、基台700によって回転可能に支持されている共にジャバラ701の伸縮を伴って水平移動可能であり、基台700には、図1〜図4に示した厚さ計測装置1が配設されている。
研削手段71は、垂直方向の軸心を有するスピンドル710と、スピンドル710を回転可能に支持するスピンドルハウジング711と、スピンドル710の上端に連結されたモータ712と、スピンドル710の下端に形成されたホイールマウント713と、ホイールマウント713に固定された研削ホイール714とから構成され、研削ホイール714の下面に研削砥石715が固着されており、スピンドル710の回転に伴って研削砥石715も回転する構成となっている。
研削送り手段72は、垂直方向に配設されたボールネジ720と、ボールネジ720と平行に配設された一対のガイドレール721と、ボールネジ720の上端に連結されたパルスモータ722と、内部のナット(図示せず)がボールネジ720に螺合すると共に側部がガイドレール721に摺接し研削手段71を支持する昇降部723とから構成され、パルスモータ722によって駆動されてボールネジ720が回動するのに伴い昇降部723がガイドレール721にガイドされて昇降し、昇降部723に支持された研削手段71も昇降する構成となっている。
例えばウェーハWの裏面Waを研削する場合は、表面に保護テープTが貼着され、裏面Waが露出した状態で保護テープT側がチャックテーブル70に保持される。そして、チャックテーブル70が水平方向に移動して研削手段71の直下に移動すると共に回転する。一方、研削手段71は、スピンドル710の回転に伴い研削砥石715が回転すると共に研削送り手段72が研削手段71を下方に研削送りする。そうすると、回転する研削砥石715がウェーハWの裏面Waに接触して研削が行われる。研削中は、研削砥石715とウェーハWの接触部分に研削水が供給される。
図6に示すように、チャックテーブル70と研削砥石715の双方が回転して研削が行われるため、研削砥石715の回転軌跡の直径が、ウェーハWの回転中心を通り、かつウェーハWの半径より大きければ裏面Wa全面を研削することができる。したがって、厚さ計測装置1を研削手段71に接触しない位置に位置させることで、研削中も、厚さ計測装置1による厚さの計測を常時行うことができる。
研削装置7においては、チャックテーブル70に保持したウェーハWの厚さや研削量を、上記式(2)、(3)、(4)を用いた方法によって同様に求めることができる。また、図2に示したように、厚さ計測装置1に監視部44を備えている場合は、ウェーハWの所望仕上がり厚さT1を仕上がり値記憶部41に予め記憶させておくことで、ウェーハWの仕上がり厚さが正確にT1となるように制御することができる。
具体的には、式(3)によって求めたウェーハWのリアルタイムの厚さTと所望仕上がり厚さT1とを監視部44において比較し、T=T1となった時点で監視部44がそのことを認識し、制御部4が図5に示した研削送り手段72を制御して研削手段71を上昇させることによりて研削を終了する。このような制御によって、ウェーハWを所望仕上がり厚さT1に仕上げることができる。
また、実際の研削量がその所望研削量に達したときに研削を終了することもできる。この場合は、ウェーハの所望研削量を仕上がり値記憶部42に所望研削量T2を記憶させておく。そして、上記式(3)によって求めたウェーハWのリアルタイムの研削量hと所望研削量T2とを監視部44において比較し、h=T2となった時点で監視部44がそのことを認識し、制御部4が図5に示した研削送り手段72を制御して研削手段71を上昇させることによりて研削を終了する。このような制御によって、ウェーハWを所望研削量だけ研削することができる。
このように、ウェーハに対して非接触の状態でウェーハの厚さや研削量を計測することができるため、ウェーハに痕を残すことがなく、抗折強度を低下させない。
厚さ検出装置の一例を示す斜視図である。 厚さ検出装置の構造の一例を模式的に示した説明図である。 ウェーハの厚さを計測する状態を略示的に示した断面図である。 ウェーハの研削量を計測する状態を略示的に示した断面図である。 研削装置の一例を示す斜視図である。 ウェーハを研削する状態を示す正面図である。
符号の説明
1:厚さ計測装置
2:検出手段
20:第一室
200:レーザー発光部 201:スケール素子
21:第二室 210:側壁 211:水供給部
22:仕切り壁 23a:発光レンズ 23b:受光レンズ
24:水源
3:駆動手段
30:回転軸 31:アーム部 32:回動モータ 33:ボールネジ
34:昇降モータ 35:ガイド枠 36:読み取りヘッド 37:リニアスケール
4:制御手段
40:厚さ方向位置記憶部 41:上面位置記憶部 42:仕上がり値記憶部
43:演算部 44:監視部
5:チャックテーブル 5a:上面
6a:レーザー光 6b、6c:反射光
7:研削装置
70:チャックテーブル 700:基台 701:ジャバラ
71:研削手段
710:スピンドル 711:スピンドルハウジング 712:モータ
713:ホイールマウント 714:研削ホイール 715:研削砥石
72:研削送り手段
720:ボールネジ 721:ガイドレール 722:パルスモータ 723:昇降部

Claims (6)

  1. チャックテーブルに保持されたウェーハの厚さまたはウェーハの研削量を計測する厚さ計測装置であって、
    所定の入射角をもってレーザー光を発光するレーザー発光部と、該レーザー光の反射光の受光位置を認識して該反射光の受光位置から該レーザー光の反射位置の厚さ方向の位置を算出するスケール素子と、該レーザー発光部と該スケール素子とが収容される第一室と、該レーザー光が反射する位置を覆う第二室と、該第一室と該第二室とを仕切る仕切り壁と、該第二室に水を供給して水で満たす水供給部とから構成される検出手段と、
    該検出手段を移動させる駆動手段と
    から構成され
    該検出手段は該厚さ方向に移動可能であり、
    該検出手段の該厚さ方向の位置を認識すると共に該駆動手段を制御して該検出手段の該厚さ方向の位置を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、該反射光受光時における該検出手段の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部と、該スケール素子によって算出される該反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部と、該ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部とを少なくとも備えた厚さ計測装置。
  2. 前記厚さ方向位置記憶部には、前記チャックテーブルで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと前記ウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、
    前記上面位置記憶部には、該チャックテーブルの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に該ウェーハの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、
    前記制御手段には、
    ウェーハの厚さT=(Y+y)−(X+x)
    を演算する演算部を備えた請求項1に記載の厚さ計測装置。
  3. 前記厚さ方向位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面で反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと研削前のウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、
    前記上面位置記憶部には、該研削中のウェーハの研削面の位置が前記スケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に該研削前のウェーハの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、
    前記制御手段には、
    ウェーハの研削量h=(Y+y)−(X+x)
    を演算する演算部を備えた請求項1に記載の厚さ計測装置。
  4. ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを研削する研削手段と、該チャックテーブルに保持されたウェーハの厚さを計測する厚さ計測装置とを少なくとも備えた研削装置であって、
    該厚さ計測装置は、所定の入射角をもってレーザー光を発光するレーザー発光部と、該レーザー光の反射光の受光位置を認識して該反射光の受光位置から該レーザー光の反射位置の厚さ方向の位置を算出するスケール素子と、該レーザー発光部と該スケール素子とが収容される第一室と、該反射位置を覆う第二室と、該第一室と第二室とを仕切る仕切り壁と、該第二室に水を供給して水で満たす水供給部とから構成される検出手段と、
    該検出手段を移動させる駆動手段と
    から構成され
    該検出手段は該厚さ方向に移動可能であり、
    該検出手段の該厚さ方向の位置を認識すると共に該駆動手段を制御して該検出手段の該厚さ方向の位置を制御する制御手段を備え、
    該制御手段は、反射光受光時における該検出手段の厚さ方向の位置を記憶する厚さ方向位置記憶部と、該スケール素子によって算出される該反射位置の厚さ方向の位置を記憶する上面位置記憶部と、該ウェーハの所望研削量または所望仕上がり厚さを記憶する仕上がり値記憶部とを少なくとも備えた研削装置。
  5. 前記厚さ方向位置記憶部には、前記チャックテーブルで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと前記ウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、
    前記上面位置記憶部には、該チャックテーブルの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に該ウェーハの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、
    前記制御手段には、
    ウェーハの厚さT=(Y+y)−(X+x)
    を演算する演算部を備え、
    前記仕上がり値記憶部に所望仕上がり厚さT1が記憶されており、
    該制御手段には、T=T1となった時に研削を終了する監視部を備えた請求項4に記載の研削装置。
  6. 前記厚さ方向位置記憶部には、研削中のウェーハの研削面で反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第一の位置情報Xと研削前のウェーハで反射した反射光の受光時の検出手段の厚さ方向位置情報である第二の位置情報Yとが記憶され、
    前記上面位置記憶部には、該研削中のウェーハの研削面の位置が前記スケール素子によって算出されて第一の上面位置情報xとして記憶されると共に該研削前のウェーハの上面位置が前記スケール素子によって算出されて第二の上面位置情報yとして記憶され、
    前記制御手段には、
    ウェーハの研削量h=(Y+y)−(X+x)
    を演算する演算部を備えた請求項4に記載の研削装置。
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