JP6244199B2 - 表示装置用部材の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、液晶モジュールとカバーパネルのようなワークを積層することにより表示装置用部材を製造する技術に関する。
一般的に、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを代表とする平板状の表示装置(フラットパネルディスプレイ)は、表示モジュール、操作用のタッチパネル、表面を保護する保護パネル(カバーパネル)等を積層することにより構成されている。これらの表示モジュール、タッチパネル、カバーパネル等(以下、ワークと呼ぶ)は、フラットパネルディスプレイの筐体に組み込まれる。
表示モジュールは、偏光板等を含む表示パネル、駆動回路、プリント基板(タブ)等、複数の部材を備え、多層に重ね合わせて構成されている。カバーパネルは、タッチパネルと別体のものも、タッチパネルが組み込まれた複合パネルとして構成されたものもある。以下、このように表示装置を構成するワークを、2以上重ね合わせたものを、表示装置用部材と呼ぶ。
このような筐体に組み込まれる複合パネルにおいて、積層される各ワークの間にギャップが設けられていて空気の層が存在すると、外光反射により、ディスプレイの表示面の視認性が低下する。これに対処するため、各ワークを積層する際に、接着剤によって各ワークの間(ギャップ)を埋めることにより、接着層を形成することが行われている。
かかる接着層の形成すなわちワークの積層には、両面テープや接着シートを用いる方法と樹脂の接着剤を用いる方法がある。両面テープや接着シートは、接着剤に比べて比較的高価であり、剥離紙の剥離等の工程が必要となる。このため、近年のコスト削減の要求などから、接着剤を用いた積層が主流となってきている。
このため、ワークの積層には、少なくとも一方のワークに対して、かかる接着シートや接着剤等の貼着材を付して重ね合わせることにより、一対のワークの積層を行う装置が必要となる。また、一対のワークの間に気泡等が混入することを防ぐために、重ね合わせは真空中で行うことが望ましい。従って表示装置用部材の製造装置には、真空チャンバ等を備える必要もある。
このようなワークの積層を効率良く行うため、特許文献1に示すように、ワークを保持する装置が、間欠回転するターンテーブルによって移動しながら、順次処理を行う技術が存在する。
特許第5090535号公報
以上のような表示装置用部材の製造装置において、両面テープや接着シート、接着剤などの貼着材を付したワークを正確に重ね合わせるためには、一対のワークの位置をアライメント(位置決め)する必要がある。このため、特許文献1に示すように、ターンテーブルの一ポジションには、位置決め部が設けられ、貼着材を付して位置決めした後に、重ね合わせが行われていた。
この位置決めは、一対のワークを撮像し、その撮像したデータから位置決め用のマークやコーナーを検出し、マークやコーナーの位置を基準に、両ワークのずれを修正することにより行われていた。
ここで、少なくとも一方のワークに、マークやコーナーを検出できない等の異常がある場合には、位置決めができない。そこで、かかる異常が発生した場合には、エラーが生じたものとして、ターンテーブルを止めて、オペレータがターンテーブルによる搬送路から取り出すことが行われていた。
しかし、エラーが生じる毎にターンテーブルを止めると、位置決め工程の手前の貼着材を貼付する工程、位置決め工程の後の重ね合わせ工程も止まることになり、所定のサイクルタイム以上の時間が経過する。このため、全体に与える影響が大きく、アイドルタイムが増えて生産効率が低下するとともに、各製品の所要時間が均一とならず、良品となりにくい。また、ターンテーブルを止めて、エラーが生じたワークをオペレータが取り出す場合、周囲の清浄度が低下することになるため、異物の混入の可能性が高まり、製品の歩留まりが低下する。
これに対処するため、貼着材の貼付後の位置決め時に、エラーが生じたワークが存在しても、ターンテーブルを止めることなく、ずれが存在するままで貼り合せを行い、その後の工程に搬出することが考えられる。
しかし、エラーが生じたワークを貼り合せたものは、製品にすることはできないため、搬出後に取り出して廃棄することになる。このため、一方のワークにエラーがない場合には、エラーがあったワークとともに廃棄されることになるので、無駄が生じる。さらに、本来、貼着材を貼付する必要のないワークに、貼着材を付けてしまっているため、貼着材が無駄に消費されることになる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、ワークの位置決めにエラーが生じた場合であっても、周囲の清浄度を高く維持しながら、効率の良い積層を行うことができるとともに、ワーク及び貼着材の無駄を抑えることができる表示装置用部材の製造技術を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、表示装置を構成する一対のワークを貼着材を介して重ね合わせることにより積層する表示装置用部材の製造装置において、複数のポジションに応じて間欠搬送する間欠搬送部と、前記間欠搬送部に複数設けられ、一対のワークを保持する保持装置と、前記保持装置に設けられ、一対のワークの少なくとも一方を位置決めする位置決め部と、を有し、前記複数のポジションには、前記間欠搬送部の搬送方向の順に、前記保持装置に一対のワークを搬入し、重ね合わされた一対のワークを搬出する搬入搬出ポジションと、前記位置決め部による位置決め後に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着する付着装置を有する付着ポジションと、一対のワークを重ね合わせる押圧装置を有する重ね合わせポジションと、が含まれ、前記位置決め部による位置決め前に、前記一対のワークの相対位置を検出する検出装置が設けられ、前記搬入搬出ポジションに、一対のワークを搬入する搬入経路と、前記搬入搬出ポジションから、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも搬出する搬出経路と、を有する搬送装置が設けられ、前記保持装置を有する間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置は、共通のブース内に収容され、前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置を制御する制御装置を有し、前記制御装置は、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着し、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合には、貼着材を付着しないように前記付着装置を制御し、前記重ね合わせポジションでは、貼着材の付着にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせるように押圧装置を制御し、前記ブースは、前記搬入経路を介して一対のワークをブース内に投入するための投入口と、前記搬出経路を介して、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも、ブース外に排出するための搬出口を有することを特徴とする。
他の態様は、表示装置を構成する一対のワークを貼着材を介して重ね合わせることにより積層する表示装置用部材の製造装置において、複数のポジションに応じて間欠搬送する間欠搬送部と、前記間欠搬送部に複数設けられ、一対のワークを保持する保持装置と、前記保持装置に設けられ、一対のワークの少なくとも一方を位置決めする位置決め部と、を有し、前記複数のポジションには、前記間欠搬送部の搬送方向の順に、前記保持装置に一対のワークを搬入する搬入ポジションと、前記位置決め部による位置決め後に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着する付着装置を有する付着ポジションと、一対のワークを重ね合わせる押圧装置を有する重ね合わせポジションと、が含まれ、前記位置決め部による位置決め前に、前記一対のワークの相対位置を検出する検出装置が設けられ、前記搬入ポジションに一対のワークを搬入する搬入経路と、前記重ね合わせポジションにおいて貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも搬出する搬出経路と、を有する搬送装置が設けられ、前記保持装置を有する前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置は、共通のブース内に収容され、前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置を制御する制御装置を有し、前記制御装置は、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着し、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合には、貼着材を付着しないように前記付着装置を制御し、前記重ね合わせポジションでは、貼着材の付着の有無にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせるように押圧装置を制御し、前記ブースは、前記搬入経路を介して一対のワークをブース内に投入するための投入口と、前記搬出経路を介して、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも、ブース外に排出するための搬出口を有することを特徴とする。
他の態様は、前記複数のポジションには、前記付着ポジションの前に、前記位置決め部による位置決めを行う位置決めポジションが含まれ、前記検出装置は、前記位置決めポジションに設けられていてもよい。
他の態様は、前記制御装置は、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合に、一対のワークの相対位置を、所定位置ずらして位置決めするように位置決め部を制御してもよい。
他の態様は、前記制御装置は、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合に、一対のワークの相対位置を、所定位置ずらして位置決めするように位置決め部を制御してもよい。
他の態様は、前記制御装置によって制御され、重ね合わされた一対のワークの外観を検査する外観検査部をさらに有し、前記制御装置が、前記外観検査部で一対の重ね合わされたワークに、ずれを検出した場合に、エラー情報を出力するエラー情報出力部を有してもよい。
他の態様は、前記保持装置は、前記間欠搬送部と前記各ポジションとの間で移動可能に設けられていてもよい。
なお、上記のような表示装置用部材の製造装置の発明を方法の観点から捉えた製造方法の発明も、本発明の一態様である。
以上、説明したように、本発明によれば、ワークの位置決めにエラーが生じた場合であっても、周囲の清浄度を高く維持しながら、効率の良い積層を行うことができるとともに、ワーク及び貼着材の無駄を抑えることができる。
本発明の一実施形態の全体構成を示す概略平面図である。 間欠搬送部を示す縦断面図である。 搬入搬出ポジションにおける保持装置であって、ワークの搬入時(A)、ワークの設置時(B)を示す正面図である。 マークが付されたワークを示す平面図である。 検出位置にある検出装置を示す縦断面図である。 塗布装置の塗布開始時(A)、塗布終了時(B)を示す縦断面図である。 押圧装置の押圧前(A)、押圧時(B)を示す縦断面図である。 制御装置の特徴的構成を示すブロック図である。 実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 ポジションを共通化した検出装置と塗布装置を示す縦断面図である。 検出ポジションを設けた間欠搬送部を示す平面図である。 ずらし位置合わせ処理を含む実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 ずらして重ね合わせたワークを示す平面図である。 間欠搬送部が無端状のコンベアである態様を示す概略平面図である。 間欠搬送部が直線状である態様を示す概略平面図である。 間欠搬送部が直線状で復帰経路がブース外にある態様を示す概略平面図である。
次に、本発明の実施の形態(以下、実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明では、貼着材の有無にかかわらず、ワークS1、S2を対向する面で合わせることを重ね合わせ又は積層と呼ぶ。そして、ワークを重ね合わせることにより製造される表示装置用部材には、表示モジュールとカバーパネルを積層した部材のように表示機能を備えた部材も、カバーパネルとタッチパネルを積層した部材のようにその部材だけでは表示機能を備えていない部材も含まれる。
[A.構成]
[1.全体構成]
まず、本実施形態の表示装置用部材の製造装置(以下、本装置と呼ぶ)の全体構成を説明する。本装置は、図1に示すように、ブースU内に構成された間欠搬送部T1及び直線搬送部T2を有している。
[1−2.間欠搬送部]
間欠搬送部T1は、複数のポジションに応じて間欠搬送する構成部である。本実施形態の間欠搬送部T1は、ターンテーブル1上に、4台の保持装置2を搭載したものである。ターンテーブル1は、インデックス機構1a(図2参照)によって、搬入搬出ポジション1A、位置決めポジション1B、塗布ポジション1C、重ね合わせポジション1Dに合わせて、間欠回転するように構成されている。
保持装置2は、図2及び図3に示すように、一対のワークS1及びワークS2を、上下に対向させて保持する装置である。この保持装置2は、間欠搬送部T1の間欠搬送に従って、搬入搬出ポジション1A、位置決めポジション1B、塗布ポジション1C、重ね合わせポジション1Dを順次移動する。搬入搬出ポジション1Aは、保持装置2に一対のワークS1、S2を搬入し、重ね合わされた一対のワークS1、S2を搬出するポジションである。搬入搬出ポジション1Aにおいては、保持装置2は、接着剤Rを塗布して重ね合わせた後のワークS1、S2も、接着剤Rを塗布せずに重ね合わせた後のワークS1、S2も共通の経路で搬出される。
なお、本実施形態では、表示装置用部材であるワークS1、S2として、例えば、液晶モジュールとカバーパネルのような長方形状の板状部材を用いる。ワークS1、S2には、図4に示すように、位置決め用の情報となるマークM1、M2が設けられている。
位置決めポジション1Bは、搬入搬出ポジション1Aと塗布ポジション1Cとの間に設けられている。この位置決めポジション1Bは、一対のワークS1、S2の相対的な位置決めを行うポジションである。保持装置2は、位置決めポジション1Bにおいて、ワークS1,S2の位置を合わせる位置決め部300等を有している。また、位置決めポジション1Bには、検出装置4が設けられている(図8参照)。検出装置4は、ワークS1,S2の位置決めのための情報(マーク、コーナー等)を検出する装置である。この検出装置4によって検出された情報に基づいて、位置決め部300におけるワークS2に対するワークS1の位置決め量が決定される。
塗布ポジション1Cは、貼着材をワークS1、S2の少なくとも一方に付着させる付着ポジションである。本実施形態においては、図6に示すように、付着装置として、貼着材である接着剤Rの塗布装置3が設けられている。塗布装置3は、塗布ノズル33が接着剤Rを吐出しながら移動することにより、ワークS1に接着剤Rを塗布する装置である。
重ね合わせポジション1Dは、一対のワークS1、S2を重ね合わせるポジションである。本実施形態の重ね合わせポジション1Dには、図2及び図7に示すように、押圧装置5が設けられている。この押圧装置5は、真空チャンバ51内の減圧雰囲気において、ワークS2を、ワークS1側に押圧することにより、両者を重ね合わせる装置である。なお、押圧時に必ずしも減圧雰囲気とする必要はなく、真空チャンバが無くても良い。ただし、減圧雰囲気とする方が、重ね合わせ時に気体が巻き込まれてボイドとなることを抑制できる。
[1−2.直線搬送部]
直線搬送部T2は、図1に示すように、搬入搬出ポジション1Aに、一対のワークS1、S2を搬入する搬入経路と、搬入搬出ポジション1Aから、一対のワークS1、S2を搬出する搬出経路と、を有する搬送装置である。本実施形態の直線搬送部T2は、下ワーク用投入コンベア60a、上ワーク用投入コンベア60b、下ワーク用アーム61a、上ワーク用アーム61b、搬出コンベア62を有する。
下ワーク用投入コンベア60aは、後述するブースUの投入口INから投入され、保持装置2の下側に保持されるワークS1を搬送する直線状の搬入経路である。上ワーク用投入コンベア60bは、ブースUの投入口INから投入され、保持装置2の上側に保持されるワークS2を搬送する直線状の搬出経路である。
下ワーク用投入コンベア60aと上ワーク用投入コンベア60bとは、同一平面上で、搬送方向が平行となるように配設されている。なお、図示はしないが、上ワーク用投入コンベア60bの搬送途中には、ワークS2の上下の面を反転させて、上ワーク用アーム61bに渡す反転装置が設けられている。なお、この反転装置は必ずしも必要ではない。上ワーク用投入コンベア60b上で接着面が下側を向いており、前述の保持装置2で上下に対向させて保持する時に、接着面が対向するようにそのまま搬送する場合は不要となる。ただし、汚染等を避けるため、ワークS2の接着面への接触は短時間とする方が良く、この場合は接着面が上側を向くように上ワーク用投入コンベア60bで搬送されるので、途中で反転させる必要が生じる。
下ワーク用アーム61aは、下ワーク用投入コンベア60aの搬送端において、突出するピンによって持ち上げられたワークS1の両短辺を挟み、搬入搬出ポジション1Aにおける保持装置2の下側にワークS1を受け渡す一対のアームである。この下ワーク用アーム61aは、重ね合わせ後の一対のワークS1、S2を、保持装置2の下側から、搬出コンベア62に搬送する機能も有する。
上ワーク用アーム61bは、上ワーク用投入コンベア60bの搬送端において、反転装置から、搬送経路より高所で受け渡されたワークS2の両長辺を挟み、保持装置2の上側にワークS2を受け渡す一対のアームである。
搬出コンベア62は、下ワーク用アーム61aによって間欠搬送部T1から搬出された重ね合わせ後のワークS1、S2を、後述するブースUの搬出口OUTから外部へ搬出するコンベアである。
なお、ブースUの搬出口OUTの外部には、重ね合わせ後のワークS1、S2の間の接着剤Rを本硬化させる本硬化部Eが設けられている。本硬化部Eには、電磁波を照射する装置等が設置され、ワークが来たときに、電磁波の照射等を行うことによって、接着剤Rを硬化させる。なお、本硬化部EをブースU内に設けることも可能である。
[1−3.ブース]
ブースUは、間欠搬送部T1、直線搬送部T2を収容する容器である。つまり、ブースUは、保持装置2を有する間欠搬送部T1、検出装置4、塗布装置3、押圧装置5、直線搬送部T2を収容している。ブースUの内部は、フィルタ及び気流制御を行う給排気システムにより、高い清浄度が維持されている。直線搬送部T2へワークS1、S2を投入するための投入口IN、重ね合わされたワークS1、S2を搬出するための搬出口OUTは、エアシャワーによって、外気からの異物の侵入が遮断されている。なお、ブースU内に収容とは、下ワーク用投入コンベア60a、上ワーク用投入コンベア60bの一部が投入口INから外部に出ている場合、搬出コンベア62の一部が搬出口OUTから外部に出ている場合のように、搬送装置の一部がブースU外にある場合も含む。
[1−4.制御装置]
制御装置7は、本装置の各部を制御する装置である。この制御装置7は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって、後述する各機能を実現することによって構成できる。
[2.保持装置]
次に、各部の詳細を説明する。まず、保持装置2は、図2に示すように、保持部100、支柱部200、位置決め部300、駆動部400を備えている。
[2−1.保持部]
保持部100は、図3に示すように、ワークS2の上面を保持するプレートである。この保持部100の下面には、複数の粘着パッド11が設けられていて、この粘着パッド11によって、ワークS2の上面が粘着保持される。したがって、押圧時に減圧雰囲気となっても、ワークS2の保持が維持される。
粘着パッド11の材質としては、ある程度の期間繰り返される粘着保持を維持できる粘着性があれば、どのようなものでも採用できる。例えば、シリコン樹脂やウレタン樹脂等が考えられる。後述の塗布装置3および押圧装置5において、塗布直後の接着剤Rの形状を維持するため、押圧時のボイドの発生を抑制するため、あるいは押圧時の接着剤Rのはみ出しを防止するために、塗布装置3や押圧装置5に、エネルギー照射手段であるUV照射手段を設け、接着剤にエネルギーを照射して仮硬化させることもある。このような場合、UV光に対する耐性の観点からは、ウレタン樹脂が望ましい。また、電流を流すことにより粘着力が変化するERゲルを用いてもよい。なお、保持部100には、後述する吸着部10の吸着ノズル10aが挿通される孔110が形成されている。
吸着部10は、搬入搬出ポジション1Aに来た保持部100の上方に、図示しない昇降機構によって昇降可能に設けられている。この吸着部10は、図示しない真空源である減圧ポンプに接続され、上ワーク用アーム61bが搬送して来たワークS2の上面に対して、バキュームチャックを行う吸着ノズル10aを、複数本備えている。
[2−2.支柱部]
支柱部200は、図2に示すように、ターンテーブル1に対して垂直方向に立ち上げられた2本の柱状部材である。この支柱部200によって、保持部100が昇降可能に支持されている。保持部100は、重ね合わせ前においては、位置決め部300から離隔した上方にあり、ワークS2を水平方向に保持している。そして、重ね合わせ時には、押圧装置5によって、ワークS2とともに保持部100が下方に押圧されるので、支柱部200に沿って下降し、ワークS1とワークS2との重ね合わせが行われる。
[2−3.位置決め部]
位置決め部300は、一対のワークS1、S2の少なくとも一方を位置決めする構成部である。本実施形態の位置決め部300は、図2、図5に示すように、ターンテーブル1に支持されたステージ310を有している。ステージ310は、ワークS1が載置され、走査機構320によって位置決め可能な水平テーブルである。
走査機構320は、ステージ310を、水平面上の直交する直線方向(X方向及びY方向)に移動可能に、且つ、回動可能(θ方向)に設けられている。直線方向の移動手段としては、例えば、ステージ310を直交する2方向へ付勢する一対の偏心ローラ、直交する2方向へ駆動するボールねじ、スライダ等により構成できる。回動手段としては、例えば、ステージ310に設けられた駆動軸を駆動源により直接回動させるダイレクトドライブ機構、駆動源の軸からベルトやギア機構を介して間接的に回動させるベルトドライブ機構、ギアドライブ機構等により構成できる。
なお、走査機構320は、モータ等の駆動源を含む駆動部を内蔵していてもよいし、位置決めポジション1Bにおけるターンテーブル1の下部に、駆動部400を設けてもよい。駆動部400をターンテーブル1の下部に設けた場合、図2に示すように、ターンテーブル1の回動によって位置決め部300が駆動部400の上部に来た時に、クラッチ及びアーマチュアを介して、走査機構320に駆動源が着脱されるように構成するとよい。
ステージ310のワークSが載置される面には、図示しない弾性部材による保護シートが取り付けられている。保護シートの表面には、真空時の滑り止めとして機能する粗面化処理が施されている。
また、ステージ310及び保護シートには、吸着穴が形成されている。この吸着穴は、ステージ310内に形成された通気経路から、配管及びバルブを介して、真空源である減圧ポンプに接続されている。なお、ターンテーブル1が回転しても、真空源と吸着穴との連通が確保されるように、通気経路と配管との間は、図示しないロータリージョイントを介して接続されている。
[3.検出装置]
検出装置4は、一対のワークS1、S2の相対位置を検出するための装置である。このため、検出装置4は、撮像部4aと検出部4bを有する(図8参照)。撮像部4aは、図5に示すように、2台の撮像装置であるCCDカメラ41、42、これらを支持するアーム45、図示しないカメラ駆動機構等を有する。上方に配置されたCCDカメラ41は、レンズ面が上方を向いていて、上方のワークS2のコーナー若しくはマークM2を撮像するカメラである(第1のカメラ)。下方に配置されたCCDカメラ42は、レンズ面が下方を向いていて、下方のワークS1のコーナー若しくはマークM1を撮像するカメラである(第2のカメラ)。
カメラ駆動機構は、駆動源等を有し、アーム45を水平方向(X方向、Y方向)に移動させることにより、ワークS1、S2の間に、CCDカメラ41、42を出し入れ可能に、且つマークM1、M2、コーナーを撮像可能に設けられている。
検出部4bは、撮像部4aにより撮像された画像から、マークM1、M2、コーナー等に基づく位置決めの指標を抽出することにより、一対のワークS1、S2の相対位置を検出する処理部である。この検出部4bは、制御装置7が有することもできるが、その場合も、撮像部4a及び検出部4bにより、検出装置4が構成されるものとする。検出される一対のワークS1、S2の相対位置は、マークM1、M2又はコーナー等の画像であっても、これらの画像から抽出した点や線の画像であっても、点や線等の座標情報であってもよい。
[4.塗布装置]
塗布装置3は、ワークSに貼着材としての接着剤Rを塗布する付着装置である。塗布装置3は、図6に示すように、タンク31、流通経路32、塗布ノズル33を有している。タンク31は接着剤Rを収容する容器である。流通経路32は、配管、バルブ、ポンプ等により、タンク31の接着剤Rを送り出す手段である。
塗布ノズル33は、流通経路32において送り出された接着剤RをワークSに供給するスリットを備えたスリットコータである。スリットは、ワークSの塗布面に平行で、塗布方向に直交する方向に細長く延びた開口である。スリットの長手方向の長さは、ワークSの短辺と同等若しくは僅かに短くなっている。
また、塗布ノズル33は、例えば、図示しない駆動機構によって、ワークSの塗布面に対して平行な方向(図中、白矢印方向)に、水平方向に移動するように設けられている。塗布ノズル33からの接着剤Rの吐出量は、制御装置7のバルブ制御及びポンプ制御によって調節される。この塗布方向は一定であるが、上記のように塗布前にワークS1の位置決めを行うので、塗布方向にワークS1の方向が揃う。なお、塗布ノズル33は、水平面内で自由に動ける構成としてもよいし、水平面内で回動できるようにしてもよい。このようにすることで、塗布方向を自由に設定できる。また、スリットノズルだけでなく、単数あるいは複数の針状ノズルによる塗布の場合でも、塗布面を走査して、接着剤Rが全面に行き渡るように塗布することができる。ただし、一定方向のみの移動とした場合は、走査用の構成が簡易とできるので、安定性が高く速い塗布を行なうことが可能となる。
なお、接着剤Rは、外部からエネルギーの照射により硬化する樹脂であればよい。例えば、紫外線(UV)硬化樹脂や熱硬化樹脂が考えられる。本実施形態では、紫外線(UV)硬化樹脂を用いて説明する。
[5.押圧装置]
押圧装置5は、一対のワークS1、S2を重ね合わせる装置である。本実施形態の押圧装置5は、図2、図7に示すように、真空チャンバ51、加圧ヘッド52、昇降機構53及びシリンダ54を有する。真空チャンバ51は、ターンテーブル1上の保持装置2を覆って密閉するチャンバである。加圧ヘッド52は、真空チャンバ51内に設けられ、保持部100に保持されたワークS2を下方に加圧する手段である。
昇降機構53は、図示しない駆動源等により、真空チャンバ51を加圧ヘッド52とともに昇降させる機構である。シリンダ54は、進退する駆動ロッドによって、加圧ヘッド52を昇降させる機構である。真空チャンバ51には、図示しない真空源である減圧ポンプが、配管及びバルブ等を介して接続されている。
[6.制御装置]
制御装置7は、直線搬送部T2によるワークS1、S2の搬送、間欠搬送部T1による保持装置2の搬送を制御する。また、制御装置7は、保持装置2を間欠搬送させながら、検出装置4による一対のワークS1、S2の相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに接着剤Rを塗布し、検出装置4による一対のワークS1、S2の相対位置の検出ができなかった場合には、接着剤Rを塗布しないように塗布装置3を制御し、接着剤Rの塗布の有無にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせるように押圧装置5を制御する。
このような制御を実現するための制御装置7の構成を、仮想的な機能ブロック図である図8を参照して説明する。すなわち、制御装置7は、機構制御部70、記憶部71、エラー検出部72、エラー情報付加部73、エラー判定部74、塗布抑制部75、エラー情報出力部76、入出力制御部77を有する。なお、オペレータが、制御装置7を操作するためのスイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力装置については、説明を省略する。
[6−1.機構制御部]
機構制御部70は、間欠搬送部T1のターンテーブル1、保持装置2、検出装置4、位置決め部300、塗布装置3、押圧装置5、直線搬送部T2の下ワーク用投入コンベア60a、上ワーク用投入コンベア60b、下ワーク用アーム61a、上ワーク用アーム61b、搬出コンベア62等の機構部の駆動源、バルブ、スイッチ、電源等を制御する処理部である。
[6−2.記憶部]
記憶部71は、識別情報、エラー情報等、本装置の処理に必要な情報を記憶する処理部である。識別情報は、ワークS1、S2毎に付与される製造番号のように、個々のワークS1、S2を識別する情報である。これは、本装置限りで、投入された順番に付与される番号であってもよいし、他の装置においても使用される固有の番号であってもよい。エラー情報は、エラー検出部72がエラーを検出した場合に、各ワークS1、S2について、エラーがあったことを示すために、その識別情報に関連付けて記憶される情報である。
[6−3.エラー検出部]
エラー検出部72は、検出装置4が取得した情報に基づいて、エラーを検出する処理部である。エラーの態様としては、検出装置4の検出部4bが一対のワークS1、S2の相対位置を検出できない場合をいい、例えば、マークM1、M2又はコーナーが検出できない程に画像が不鮮明、あらかじめ設定された検出枠からマークM1、M2又はコーナーが所定のしきい値以上はみ出している、ワークS1、S2の形状が異常である等が考えられる。これらの異常の原因としては、ワークS1、S2やマークM1、M2の形状や色等が不良である他、ワークS1、S2が汚れている場合もある。さらに、マークM1、M2やコーナーの形状ワークS1、S2が正常であっても、撮像上の問題や画像処理、演算処理上の問題により相対位置のずれ量が規定値以上と判断されるいわゆる誤検出の場合も含まれる。
[6−4.エラー情報付加部]
エラー情報付加部73は、ワークS1、S2について、エラーが検出された場合に、そのワークS1、S2の識別情報に関連付けてエラー情報を付加して、記憶部71に記憶する処理部である。
[6−5.エラー判定部]
エラー判定部74は、塗布ポジション1Cに搬送されたワークS1、S2にエラーがあるかどうかを、記憶部71に記憶された情報に基づいて判定する処理部である。なお、エラー判定部74による判定は、単に、塗布ポジション1Cの直前の(次に塗布ポジション1Cに来る)ワークS1、S2に、エラーがあるかどうかを判定してもよい。
[6−6.塗布抑制部]
塗布抑制部75は、エラーと判定されたワークS1、S2について、塗布装置3による塗布を止める処理部である。
[6−7.エラー情報出力部]
エラー情報出力部76は、重ね合わされたワークS1、S2が、エラーと判定されたものであることを明示するエラー情報を、外部に出力する処理部である。
[6−8.入出力制御部]
入出力制御部77は、制御対象となる各部との間での信号の変換や入出力を制御するインタフェースである。
なお、制御装置7には、ブースU外に設けられ、装置の状態を確認するためのディスプレイ、ランプ、メータ等の出力装置7が接続されている。上記のエラー情報は、出力装置7に表示される。
[B.作用]
以上のような構成を有する本実施形態の作用を、図2〜図8の構成図及び図9のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する手順による製造方法も、制御装置7を動作させるコンピュータプログラムも、本発明の一態様である。
[1.ワークの搬入]
まず、間欠搬送部T1へのワークS1、S2の搬入について説明する(ステップS101)。図2に示すように、ワークS1、S2は、オペレータにより、投入口INから、重ね合わせられる面を上にして、下ワーク用投入コンベア60a、上ワーク用投入コンベア60bに投入される。なお、人手によるワークの投入でなく、オートローダ等の供給機構によって、ハンドリング等されたワークを自動的に投入することも可能である。
下ワーク用投入コンベア60aによって搬送されたワークS1は、搬送端において、図3(A)に示すように、下ワーク用アーム61aによって、搬入搬出ポジション1Aにおける保持装置2のステージ310上に載置される。
上ワーク用投入コンベア60bによって搬送されたワークS2は、搬送途中において、反転装置によって反転され、搬送端において、図3(A)に示すように、上ワーク用アーム61bによって、保持装置2の保持部100の下方に案内される。このワークS2は、その上面が吸着部10の吸着ノズル10aによって吸着され、吸着部10が上昇することによって、図3(B)に示すように、粘着パッド11によって粘着保持される。この後、吸着部10は、保持装置2から退避する。
[2.ワークの位置決め]
次に、上記のように、ワークS1,S2を保持した保持装置2が、ターンテーブル1の回転によって位置決めポジション1Bに来る(ステップS102)。そして、以下に説明するように、検出装置4による位置検出、位置決め部300による位置決めが行われる。
カメラ駆動機構は、アーム45を移動させることにより、図5に示すように、CCDカメラ41、42を、ワークS1とワークS2との間に移動させて、ワークS1、S2のコーナー若しくはマークM1、M2に対応する位置に停止させる。そして、CCDカメラ41、42は、ワークS1及びワークS2のコーナー若しくはマークM1、M2を撮像する(ステップS103)。撮像された画像及びこれに基づいて検出部4bが検出した一対のワークの相対位置は、制御装置7に入力される。
エラー検出部72は、ワークS1、S2のマークM1、M2又はコーナーが検出できないエラーがあるかどうかを検出する(ステップS104)。エラーを検出した場合には(ステップS104のYES)、エラー情報付加部73が、エラーのあったワークS1、S2の識別情報に関連付けて、エラー情報を記憶部71に記憶する。この場合、位置決め部300による位置決めは行わない。
マークM1、M2又はコーナーを検出でき、エラーを検出しない場合には(ステップS104のNO)、検出したマークM1、M2又はコーナーに基づいて、走査機構320によってステージ310を走査して、ワークS1をワークS2に対して位置決めする(ステップS105)。
なお、上記のように、画像からマークM1、M2又はコーナーを抽出する処理、抽出されたマークM1、M2若しくはコーナー、又はこれらから抽出した点や線等に基づいて位置決めする処理は、従来の一般的な画像処理技術及び位置決め演算技術によって実現可能であるため、説明を省略する。
[3.接着剤の塗布]
上記のように、ワークS1、S2(位置決めされたもの、位置決めできなかったものを含む)を保持した保持装置2は、ターンテーブル1の回転によって、塗布ポジション1Cに来る(ステップS106)。
ここで、エラー判定部74は、ワークS1、S2にエラーが有ったか否かを、記憶部71に記憶されたエラー情報に基づいて判定する(ステップS107)。エラーが有ったと判定された場合には(ステップS107のYES)、塗布抑制部75は、塗布装置3による塗布を止める(ステップS108)。
エラーが無かったと判定された場合には(ステップS107のNO)、塗布装置3が塗布を行う(ステップS109)。つまり、図6(A)(B)に示すように、塗布ノズル33が接着剤Rを吐出しながら移動することにより、ワークS1の表面に接着剤Rが塗布される。
[4.重ね合わせ]
次に、ワークS1,S2を保持した保持装置2が、ターンテーブル1の回転によって重ね合わせポジション1Dに来る(ステップS110)。すると、押圧装置5によって、真空中での重ね合わせが行われる(ステップS111)。
すなわち、図7(A)に示すように、昇降機構53が、真空チャンバ51を下降させて、保持装置2の周囲を密閉する。そして、不図示の減圧ポンプの作動により、真空チャンバ51内が減圧される。
この状態で、シリンダ54が作動して、加圧ヘッド52を下降させ、保持部100に保持されたワークS2をワークS1に押しつけることにより、ワークS2とワークS1とを重ね合わせる。この重ね合わせは、接着剤Rを塗布されたワークS1、S2に対しても、エラーのために接着剤Rが塗布されていないワークS1、S2に対しても行われる。
接着剤Rが塗布されていないワークS1、S2であっても、圧着されることにより、密着する。その後、減圧ポンプが停止し、ベント用のバルブ等により真空チャンバ51が大気開放された後、加圧ヘッド52及び真空チャンバ51を上昇させる。
[5.ワークの搬出]
上記のように、重ね合わされたワークS1、S2を保持した保持装置2が、ターンテーブル1の回転によって搬入搬出ポジション1Aに来ると(ステップS112)、下ワーク用アーム61a及び搬出コンベア62によって、ワークS1、S2が搬出される(ステップS113)。
すなわち、重ね合わされたワークS1、S2は、下ワーク用アーム61aによって把持されて、搬出コンベア62まで搬送される。搬出コンベア62は、ワークS1、S2を、ブースUの搬出口OUTまで搬送する。このように搬出されるワークS1、S2は、エラーがあったものも、無かったものも含まれる。
なお、エラー情報出力部76は、上記のエラー情報を出力するので、エラーがあったワークS1、S2の情報は、出力装置7に表示される。これにより、オペレータは、搬出口OUTから搬出されたワークS1、S2のうち、どのワークS1、S2が、エラーにより接着剤Rが塗布されずに重ね合わされたものであることを判定できる。
このため、オペレータは、ブースUの外部において、エラーのあったワークS1、S2を取り除くことができる。なお、人手によるワークの取り除きでなく、エラー情報に基づいて、排出機構によってハンドリング等して自動的に取り除くことも可能である。
接着剤Rが塗布された重ね合わされたワークS1、S2は、本硬化部Eに搬送され、紫外線UVが照射されることにより、接着剤Rが硬化される。
[C.効果]
以上のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)位置決めのための検出装置4による検出エラーがあった場合、ターンテーブル1の間欠回転を止めてワークS1、S2を取り出すことなく、そのまま搬送を継続させつつ、接着剤Rの塗布を行わずに、ワークS1、S2の重ね合わせを行う。このため、周囲の清浄度が低下することが防止され、歩留まりが向上する。また、所定のサイクルタイムを維持できるので、生産効率が低下することがなく、均一な良品を製造できる。
さらに、エラーとなったワークS1、S2には接着剤Rを塗布しないので、接着剤Rが無駄に消費されることが防止される。接着剤Rが塗布されずに重ね合わされたワークS1、S2は、いずれか一方が正常な場合には、再利用することができるので、ワークS1、S2が無駄に廃棄されることも防止される。また、エラーとされたワークS1、S2であっても、単に汚れによるものや、誤検出であれば、清浄化することにより、再利用することができる。
間欠搬送部T1からエラーのあったワークS1、S2を取り除くことがないので、間欠搬送部T1をブースU内に収容することができ、外部からの影響を受けることなく、内部を高い清浄度に維持することができる。
さらに、直線搬送部T2も、ブースU内に収容され、開口を入口IN、搬出口OUTに限定することができるので、高い清浄度を維持しやすい。
搬入搬出ポジション1Aにおいて、保持装置2は、接着剤Rを介して重ね合わせたワークS1、S2も、接着剤Rを塗布せずに重ね合わせたワークS1、S2も、同じ搬出経路から搬出することができる。このため、エラーのあったワークS1、S2の搬出経路を特別に設ける必要はない。
(2)位置決めポジション1Bにおいて、検出装置4による検出及び位置決め部300による位置決めを行って、検出と位置決めの共通ポジション化を行うことにより、ターンテーブル1及び装置全体の小型化が可能となる。
(3)エラー情報が出力されることにより、オペレータは、エラーのあったワークS1、S2を識別して、簡単に取り除くことができる。
[D.他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。接着剤としては、現在又は将来において利用可能なあらゆる材質のものが適用可能である。紫外線硬化型や放射線硬化型の樹脂のように、外部から広義の電磁波を照射したり、熱硬化型の樹脂のように、温度変化を加えることによって硬化するものも適用可能である。塗布装置としては、上述のように、周知の装置を用いることができる。例えば、インクジェット塗布装置、スクリーン印刷装置、スクイーズ塗布装置、マルチノズル塗布装置などが考えられるが、これらには限定されない。
また、塗布装置により塗布された接着剤に対して、重ね合わせ前の仮硬化を行なって、接着剤の流動を抑制してもよい。これは接着剤の粘度が低かったり、塗布量が多かったりする場合に、流動防止のために有効である。例えば、UV光等の接着剤を硬化させる電磁波を照射する照射部を設け、この照射部により、塗布ノズルの移動に追随して移動させながら、塗布後の接着剤に電磁波を照射する。または、照射部により、ワークの全体に接着剤を塗布後、接着剤の全面に電磁波をする。照射部による照射強度を調節したり、大気中での酸素阻害を利用することにより、接着剤を未硬化部分が残留した仮硬化状態とすることができる。
上記の各ポジションは、複数をまとめて一ポジションとすることも、一ポジションを分けて複数のポジションとすることもできる。例えば、搬入ポジションと搬出ポジションとを別ポジションとしてもよい。また、例えば、図10に示すように、位置決めポジションと塗布ポジションを共通化して、ワークS1、S2の間に、検出装置4、塗布装置3を出し入れ可能に構成してもよい。また、図11に示すように、位置決めポジション1B‐2の前に、検出ポジション1B‐1を設けて、検出ポジション1B‐1において、検出装置4による検出を行い、位置決めポジション1B‐2において、位置決めを行なう構成としてもよい。
検出装置におけるカメラの数は、上記の数には限定されない。上下にそれぞれ複数台設けて、複数の箇所を同時に撮像できるようにして、駆動機構を簡素化し、撮像を高速に行ってもよい。
エラーの出力態様は、上記のものには限定されない。例えば、搬出口にランプを設け、制御装置が、エラーのあった識別番号のワークが搬出される際に、ランプを点灯させるようにしてもよい。この場合、積層された上側のワーク用、下側のワーク用のランプをそれぞれ設け、エラー情報に基づいて、上側のワークがエラーであれば、上側に対応するランプが点灯し、下側のワークがエラーであれば、下側に対応するランプが点灯するようにしてもよい。
また、エラーと判定されたワークは、保持装置による保持位置が大きくずれているわけではない。よって、後工程での搬送に支障が出ない範囲で、敢えてわずかにずらして位置決めすることもできる。このようにエラーの場合は、ずれた状態で重ね合わせが行われることになる。こうすると、オペレータが検出エラーのワークを目視で判断しやすくすることができる。
例えば、一対のワークの相対位置を検出できず、エラーと判定された場合に、位置決め部がそのワークを所定位置ずらして位置決めするように、制御装置が位置決め部を制御する。これに対応するフローチャートを、図12に示す。この図12は、基本的には、図9と同様である。但し、エラー検出がなされた場合(ステップS104)、所定位置ずらした位置決めを行う処理(ステップS105A)が加わっている。
所定位置ずらすとは、所定距離(X及びYの少なくとも一方向)の直線移動によって一対のワークの相対位置を変える場合であっても、所定角度(θ方向)の回転移動によって一対のワークの相対位置を変える場合であっても、これらの組み合わせによる場合であってもよい。ずらした結果の態様としては、例えば、図13(A)に示すように、一対のワークS1、S2が斜め方向にずれていてもよいし、図13(B)に示すように、一対のワークの角度がずれていてもよい。
さらに、制御装置によって制御され、重ね合わされた後の一対のワークの外観を検査する外観検査部を、重ね合わせ部又はその後流の工程に設けてもよい。外観検査部は、例えば、重ね合わせ後のワークを撮像する撮像部であるカメラを備える。制御装置においては、例えば、外観検査部が撮像した画像に基づいて、一対のワークのずれを検出した場合に、エラー情報出力部がエラー情報を出力する。このために、制御装置は、ずれ検出部を有する。ずれ検出部は、例えば、一対のワークの辺、コーナー、識別マーク等の距離又は角度等の一対のワークの位置の相違を示す情報が、所定のしきい値以上か否か、一対のワークの辺、コーナー、識別マーク等の情報と、あらかじめ設定した検出枠との距離や角度が、所定のしきい値以上か否かによって、ずれの有無を検出する処理部である。そして、ずれ検出部がずれを検出した場合に、エラー情報出力部が、上記のようにエラー情報を出力するようにしてもよい。これにより、位置決めエラー時の情報を保持しておかなくても、外観検査のみにより、対象となるワークがエラーか否かを自動的に判定できるのでよい。
表示装置用部材は、カバーパネルと表示モジュールのように、表示装置を構成するワークであって、貼着材を付着させて積層されることにより形成されるものであれば、その大きさ、形状、材質等は問わない。表示モジュールを含むが表示装置としては完成していない製品、表示モジュールを含み表示装置として完成している製品、表示モジュールを含まず表示機能を有さない製品も、表示装置用部材に含まれる。表示装置としても、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等、貼り合わされる平板状のワークを有し、現在又は将来において利用可能な表示装置を広く含む。
接着剤が塗布される側のワークは、表示装置の表示モジュールであってもよいし、カバーパネル、タッチパネル又はタッチパネルを含むカバーパネル(複合パネル)であってもよい。但し、偏光板等を含む表示パネル、駆動回路、プリント基板(タブ)等、複数の部材を備え、多層に構成された表示モジュールは、歪みも大きく、その歪みの固体差も大きい。カバーパネルのみ、タッチパネルのみ又は複合パネルのように、シンプルな構成のものの方が、歪みが少なく、接着剤を均一に塗布しやすい。
なお、表示モジュールにバックライトの導光板等を積層する場合にも、導光板もワークとして捉えることができる。接着剤は、表示モジュール、導光板のいずれに塗布してもよいが、この場合にも、シンプルな構成の導光板側に塗布することが好ましい。表示装置用部材であればよいので、表示モジュールを構成する部材を積層する場合にも、カバーパネルにタッチパネルを積層する場合のように表示モジュール以外の部材を積層する場合にも適用可能である。
また、積層されるワークの双方に接着剤を塗布する場合にも、本発明を適用できる。この場合、ワークにエラーがあれば、接着剤を塗布しないため、本発明による接着剤の節約効果が高い。
一対のワークの位置決めは、いずれか一方若しくは双方が移動することによる相対移動により行えばよい。上記の態様のように、ターンテーブルに設けられたステージ側を位置決めする方が、安定性、正確性が得られるが、保持部側を位置決めする構成であってもよい。
位置決めのために検出装置により検出される情報は、ワークの態様に応じて適宜変更可能である。例えば、表示モジュールであるワークにカバーパネルであるワークを積層する場合に、ワークに印刷等された枠のコーナーを検出することも可能である。
ワークに付する貼着材としては、接着剤には限定されない。つまり、付着ポジションにおける付着装置としては、塗布装置には限定されず、貼付装置によって、両面テープや接着シートをワークに貼り付けてもよい。この場合にも、検出エラーがあった場合には、貼付装置がワークへの貼り付けを行わない制御を行うことにより、両面テープや接着シートを節約することができる。実施形態における、「接着剤」、「両面テープ」、「接着シート」は「貼着材」に含まれ、「塗布ポジション」は「付着ポジション」に含まれ、「塗布装置」「貼付装置」は「付着装置」に含まれ、「塗布」「貼り付け」は「付着」に含まれる。
さらに、図14に示すように、間欠搬送部T1を、ターンテーブル1ではなく、無端状の間欠コンベア63により構成してもよい。この場合、間欠コンベア63上の保持装置2が、搬入搬出ポジション1Aにおいて、下ワーク用投入コンベア60a、上ワーク用投入コンベア60bからワークS1、S2を受け取る。そして、保持装置2が、位置決めポジション1B、塗布ポジション1C、重ね合わせポジション1Dへと間欠移動する過程において、順次、ワークS1、S2の位置決め、塗布、重ね合わせ、搬出が行われる。そして、上記のように、重ね合わされたワークS1、S2は、搬出コンベア62に移動して、搬出コンベア62により搬出口OUTへ搬送される。これにより、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
また、間欠搬送部T1を、直線状の搬送部分を有する搬送部としてもよい。例えば、図15に示すように、搬出コンベア62を、保持装置2を間欠搬送する間欠搬送部T1として構成する。この場合、搬出コンベア62に、搬入ポジション1Aa、位置決めポジション1B、塗布ポジション1C、重ね合わせポジション1Dを配置する。搬出コンベア62には、これと連続した復帰経路である復帰コンベア64が設けられている。搬入ポジション1Aaにおいて、下ワーク用アーム61a、上ワーク用アーム61bから、順次、ワークS1、S2を受け取った保持装置2は、搬出コンベア62上を間欠移動する過程で、各ポジションにおいて位置決め、塗布、重ね合わせが行われる。搬出コンベア62の搬送端では、搬出口OUTにおいてオペレータ又は排出機構が保持装置2からワークS1、S2を取り出す。保持装置2は、搬出コンベア62に連続した復帰コンベア64によって、上ワーク用投入コンベア60bの近傍まで戻る。このような構成とすることにより、上記の実施形態と同様の効果が得られるとともに、ブースU形状の簡素化及び小型化を実現できる。
なお、復帰経路である復帰コンベア64は、図16に示すように、ブースU外に設けることもできる。この場合、例えば、保持装置2は、搬出コンベア62により搬出口OUTからブースU外に出て、ワークS1、S2が取り出され、復帰コンベア64によりブースUに設けられた復帰口IN2から、上ワーク用投入コンベア60bの近傍まで戻る。
さらに、図16に示すように、搬出コンベア62に隣接して、位置決めポジション1B、塗布ポジション1C、重ね合わせポジション1Dを配置し、保持装置2が、搬出コンベア62上を移動しながら、間欠停止期間に、搬出コンベア62に設けられた分岐コンベア65により、各ポジションとの間で往復移動して、位置決め、塗布、重ね合わせを順次行うように構成してもよい。この場合、エラーが検出されたワークS1、S2を保持する保持装置2は、塗布ポジション1Cに移動せずに通過してもよい。
E 本硬化部
U ブース
M1、M2 マーク
R 接着剤
S1、S2 ワーク
T1 間欠搬送部
T2 直線搬送部
1 ターンテーブル
2 保持装置
3 塗布装置
4 検出装置
4a 撮像部
4b 検出部
5 押圧装置
7 制御装置
10 吸着部
10a 吸着ノズル
11 粘着パッド
31 タンク
32 流通経路
33 塗布ノズル
41、42 CCDカメラ
45 アーム
51 真空チャンバ
52 加圧ヘッド
53 昇降機構
54 シリンダ
60a 下ワーク用投入コンベア
60b 上ワーク用投入コンベア
61a 下ワーク用アーム
61b 上ワーク用アーム
62 搬出コンベア
63 間欠コンベア
64 復帰コンベア
65 分岐コンベア
71 記憶部
72 エラー検出部
73 エラー情報付加部
74 エラー判定部
75 塗布抑制部
76 エラー情報出力部
77 入出力制御部
100 保持部
110 孔
200 支柱部
310 ステージ
320 走査機構
400 駆動部

Claims (8)

  1. 表示装置を構成する一対のワークを貼着材を介して重ね合わせることにより積層する表示装置用部材の製造装置において、
    複数のポジションに応じて間欠搬送する間欠搬送部と、
    前記間欠搬送部に複数設けられ、一対のワークを保持する保持装置と、
    前記保持装置に設けられ、一対のワークの少なくとも一方を位置決めする位置決め部と、
    を有し、
    前記複数のポジションには、前記間欠搬送部の搬送方向の順に、
    前記保持装置に一対のワークを搬入し、重ね合わされた一対のワークを搬出する搬入搬出ポジションと、
    前記位置決め部による位置決め後に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着する付着装置を有する付着ポジションと、
    一対のワークを重ね合わせる押圧装置を有する重ね合わせポジションと、
    が含まれ、
    前記位置決め部による位置決め前に、前記一対のワークの相対位置を検出する検出装置が設けられ、
    前記搬入搬出ポジションに、一対のワークを搬入する搬入経路と、前記搬入搬出ポジションから、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも搬出する搬出経路と、を有する搬送装置が設けられ、
    前記保持装置を有する前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置は、共通のブース内に収容され、
    前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着し、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合には、貼着材を付着しないように前記付着装置を制御し、
    前記重ね合わせポジションでは、貼着材の付着の有無にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせるように押圧装置を制御し、
    前記ブースは、前記搬入経路を介して一対のワークをブース内に投入するための投入口と、前記搬出経路を介して、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも、ブース外に排出するための搬出口を有することを特徴とする表示装置用部材の製造装置。
  2. 表示装置を構成する一対のワークを貼着材を介して重ね合わせることにより積層する表示装置用部材の製造装置において、
    複数のポジションに応じて間欠搬送する間欠搬送部と、
    前記間欠搬送部に複数設けられ、一対のワークを保持する保持装置と、
    前記保持装置に設けられ、一対のワークの少なくとも一方を位置決めする位置決め部と、
    を有し、
    前記複数のポジションには、前記間欠搬送部の搬送方向の順に、
    前記保持装置に一対のワークを搬入する搬入ポジションと、
    前記位置決め部による位置決め後に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着する付着装置を有する付着ポジションと、
    一対のワークを重ね合わせる押圧装置を有する重ね合わせポジションと、
    が含まれ、
    前記位置決め部による位置決め前に、前記一対のワークの相対位置を検出する検出装置が設けられ、
    前記搬入ポジションに一対のワークを搬入する搬入経路と、前記重ね合わせポジションにおいて貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも搬出する搬出経路と、を有する搬送装置が設けられ、
    前記保持装置を有する前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置は、共通のブース内に収容され、
    前記間欠搬送部、前記検出装置、前記付着装置、前記押圧装置及び前記搬送装置を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに貼着材を付着し、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合には、貼着材を付着しないように前記付着装置を制御し、
    前記重ね合わせポジションでは、貼着材の付着の有無にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせるように押圧装置を制御し、
    前記ブースは、前記搬入経路を介して一対のワークをブース内に投入するための投入口と、前記搬出経路を介して、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも、ブース外に排出するための搬出口を有することを特徴とする表示装置用部材の製造装置。
  3. 前記複数のポジションには、前記付着ポジションの前に、前記位置決め部による位置決めを行う位置決めポジションが含まれ、
    前記検出装置は、前記位置決めポジションに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表示装置用部材の製造装置。
  4. ワーク毎の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    前記検出装置による情報の検出ができなかったワークについては、前記識別情報に、エラー情報を付加するエラー情報付加部と、
    エラー情報を出力するエラー情報出力部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置用部材の製造装置。
  5. 前記制御装置は、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合に、一対のワークの相対位置を、所定位置ずらして位置決めするように位置決め部を制御することを特徴とする請求項1〜4の記載の表示用部材の製造装置。
  6. 前記制御装置によって制御され、重ね合わされた一対のワークの外観を検査する外観検査部をさらに有し、
    前記制御装置が、前記外観検査部で一対の重ね合わされたワークに、ずれを検出した場合に、エラー情報を出力するエラー情報出力部を有することを特徴とする請求項1〜5記載の表示装置用部材の製造装置。
  7. 前記保持装置は、前記間欠搬送部と前記各ポジションとの間で移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置用部材の製造装置。
  8. 表示装置を構成する一対のワークを貼着材を介して重ね合わせることにより積層する表示装置用部材の製造方法において、
    間欠搬送部、検出装置、付着装置、押圧装置及び搬送装置を収容したブースの搬入口から、搬送装置の搬入経路を介して間欠搬送部に搬入され、前記間欠搬送部に複数設けられた保持装置が保持する一対のワークに対して、前記間欠搬送部の間欠搬送に従って、前記検出装置が、前記一対のワークの相対位置を検出し、
    前記検出装置が、一対のワークの相対位置を検出できた場合に、前記保持装置に設けられた位置決め部が、一対のワークの少なくとも一方を位置決めし、
    前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができた場合に、少なくとも一方のワークに、前記付着装置が貼着材を付着し、前記検出装置による一対のワークの相対位置の検出ができなかった場合には、前記付着装置が貼着材を付着せず、
    前記押圧装置が、貼着材の付着にかかわらず一対のワークの少なくとも一方を付勢することにより、ワークを重ね合わせ、
    前記搬送装置の搬出経路を介して、貼着材を付着して重ね合わせた後のワークも、貼着材を付着せずに重ね合わせた後のワークも、ブースの搬出口から搬出することを特徴とする表示装置用部材の製造方法。
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