JP6241860B1 - 道路橋の荷重支持型伸縮装置とその組立方法 - Google Patents

道路橋の荷重支持型伸縮装置とその組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】道路橋の腐蝕防止に役立ち、恒久的に使用できる荷重支持型伸縮装置を提供する。【解決手段】アルミ合金鋳物の伸縮継手Jを構成する起立フェイスブロック21同士の向かい合う継手遊間へ、そのほぼ水平なフィンガープレート22の真下位置に臨むカバーシート37とそのシート37によって上方から被覆される1次止水材35とその止水材35を下方から支持する一対の止水材受けプレート39、40とそのプレート39、40を下方から遮蔽する2次止水材43とを介在させると共に、これらの両端面を両起立フェイスブロック21の壁面へ、固定具Rによって悉く重合する状態に取り付け固定した。【選択図】図10

Description

本発明は道路橋の腐蝕防止に役立つ荷重支持型伸縮装置と、その有効な組立方法に関する。
図11〜14は特許文献1、2に基づいて実施されている公知の荷重支持型伸縮装置を示している。
これは、道路橋の継ぎ目(床版遊間)(S)に沿って横断方向へ延在する向かい合う一対の起立フェイスブロック(1)(1)と、その両起立フェイスブロック(1)(1)から各々床版遊間(S)への前向き連続一体に張り出す鋸歯形態のフィンガープレート(2)(2)と、同じく両起立フェイスブロック(1)(1)から各々逆な背後方向へ連続一体に張り出す複数(図例では4枚)ずつの孔(3)(3)あきジベル(4)(4)とから成るアルミ合金鋳物の伸縮継手(J)(J)を備え、その継手(J)(J)のフィンガープレート(2)(2)同士が床版遊間(S)上での噛み合い状態にオーバーラップすると共に、孔(3)(3)あきジベル(4)(4)が各々コンクリート床版(F)(F)の箱抜き凹所(G)(G)へ、後打ちコンクリート(C)(C)によって埋設一体化されるようになっている。
図11の符号(5)(5)は上記ジベル(4)(4)の孔(3)(3)に貫通される通し鉄筋、(6)(6)はその通し鉄筋(5)(5)と直交する組立鉄筋、(7)(7)はコンクリート床版(F)(F)の埋設鉄筋であり、道路橋の補修時はこれに代わる差し筋アンカー(9)(9)が打ち込み使用さることになる。
また、上記フィンガープレート(22)(22)の下側には櫛歯形態の止水材受けアーム(9)(9)が、両起立フェイスブロック(1)(1)から各々床版遊間(S)へのやはり前向き連続一体に張り出されており、上記鋸歯形態での噛み合う両フィンガープレート(22)(22)とその櫛歯形態での噛み合両止水材受けアーム(9)(9)との上下相互間隙に、エチレンプロピレンゴムの止水材(10)が橋軸方向(前後方向)への常時圧縮した状態として充填されている。(11)(11)はその止水材(10)の両端面を両起立フェイスブロック(1)(1)の壁面へ密着させるための止水テープであり、ブチルゴムから成る。
実用新案登録第3164031号公報 特開2004−143845号公報
ところが、上記伸縮装置の構成では未だ次の諸問題がある。
即ち、第1に止水材(10)が図14に抽出して示す部分拡大図から窮知できるように、エチレンプロピレンゴム(EPDM)を素材とする特殊なハニカム構造(多層多室セル構造)の中空品であるため、容易に押出成形することができず、著しく高価な必要部材になっている。
また、第2に上記止水材(10)は鋸歯形態での噛み合う両フィンガープレート(2)(2)と、櫛歯形態での噛み合う両止水材受けアーム(9)(9)とによって、上下方向から挟まれる位置関係にあるため、その上下相互間隙ハニカム状の止水材(10)を橋軸方向(前後方向)への常時圧縮した形態として組み込むことが困難であり、その生産工場での組立作業上甚だ煩わしい。
この点、向かい合う一対の伸縮継手(J)(J)を生産工場において、そのフィンガープレート(2)(2)同士並びに止水材受けアーム(9)(9)同士が噛み合わない状態(開き離れた状態)に一旦保って、その上下相互間隙へ上記止水材(10)を組み込んだ(充填した)後、上記フィンガープレート(2)(2)同士並びに止水材受けアーム(9)(9)同士が噛み合う状態に言わば閉じることにより、その止水材(10)を橋軸方向に沿って圧縮させているが、このような組立方法では圧縮した状態にある止水材(10)の両端面を、その後両起立フェイスブロック(1)(1)の壁面へ取り付け固定することができないため、その壁面へ止水材(10)の両端面を止水テープ(11)(11)によって密着させているに過ぎない。
そうすると、止水材(10)は常時圧縮した状態において停止しており、その両端面が両起立フェイスブロック(1)(1)の壁面に取り付け固定されていない結果、道路橋の伸縮作用に対して円滑・確実に追従・反応することができない。
その道路橋の床版遊間(S)が夏期に狭くなると、上記停止状態からますます圧縮される止水材(10)が、上下方向へ膨張する如く不正変形して、上記フィンガープレート(2)(2)や止水材受けアーム(9)(9)へ噛み込まれ損傷するおそがあり、他方上記床版遊間(S)が冬期に広く拡開すると、その止水材(10)自身が伸びきって破断したり、起立フェイスブロック(1)(1)の壁面から剥離したりするおそれがあり、何れにしても止水効果が早期に低下してしまうことになる。
しかも、両フィンガープレート(2)(2)と両止水材受けプレート(9)(9)との上下相互間隙へ、常時圧縮状態に一旦組み込まれた(充填された)上記止水材(10)は、これをその後新品と取り替えることができないため、早期に止水効果が無くなったとしても、そのままに放置しておかるを得ず、致命的な欠陥である。
第3に、上記エチレンプロピレンゴムからる止水材(10)の表面は被覆されておらず、路面への上向きに露出した裸状態にあるため、通行車両からの落下土砂やタイヤの摩耗片、アスファルト舗装骨材の剥離片、寒冷地での圧雪、その他の各種固形物が堆積しやすく、これらの押し込み力を繰り返し受ける結果、安定な止水効果と耐用性を得られないのである。点火状態にあるシガレットの投入によって、止水材(10)が燃える事故も発生している。
更に、第4に上記止水材受けアーム(9)(9)はフィンガープレート(2)(2)よりも薄肉・扁平な細い櫛歯形態をなすため、運搬時や施工時などにおける伸縮継手(J)(J)同士の誤った横ズレにより、その止水材受けアーム(9)(9)同士が衝突して欠歯状態に折損してしまうおそれがあるほか、その櫛歯形態の止水材受けアーム(9)(9)が存在することに起因して、上記伸縮継手(J)(J)のアルミ鋳造金型が複雑・特殊化し、量産効果を得られない問題もある。
本発明はこのような諸問題の解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では道路橋の遊間に沿って横断方向へ延在する向かい合う一対の起立フェイスブロックと、
その両起立フェイスブロックから各々遊間への前向き連続一体に張り出す鋸歯形態のフィンガープレートと、
同じく両起立フェイスブロックから各々逆な背後方向へ連続一体に張り出す複数のアンカープレートとから成るアルミ合金鋳物の伸縮継手を備え、
その伸縮継手のフィンガープレート同士が遊間上での噛み合い状態にオーバーラップすると共に、上記アンカープレートが各々コンクリート床版の箱抜き凹所へ、後打ちコンクリートにより埋設一体化される道路橋の荷重支持型伸縮装置において、
両フィンガープレートの下側空間に介在する伸縮可能な難燃性ゴムのカバーシートと、そのシートによって上方から被覆される伸縮可能な蛇腹形ゴムの1次止水材と、その1次止水材を下方から支持する一対の互いにスライド可能な金属製止水材受けプレートとを両起立フェイスブロックの壁面へ、これらの両端面が悉く重合する状態として、複数ずつの固定具によって取り付け固定すると共に、
上記止水材受けプレートの下側空間を遮蔽するほぼU字形ゴムの2次止水材を、上記固定具の兼用により両起立フェイスブロックの壁面へ、その壁面から吊り下がる状態に取り付け固定して、上記1次止水材から落下する漏水をその2次止水材により、道路橋の横断方向へ排出し得るように設定したことを特徴とする。
また、請求項2では両止水材受けプレートの端面を各々下向きに折り曲げることにより、その折り曲げ片を起立フェイスブロックの壁面に対する固定具のための座金として、
1次止水材の両端面とそのカバーシートの両端面並びに2次止水材の両端面とが重合状態にある合計3層を、上記座金によって両起立フェイスブロックの壁面へ各々押え付け固定したことを特徴とする。
請求項3では起立フェイスブロックの背後方向から差し込み貫通されるスリーブ管と、逆にその背後方向へ引張り操作されることにより、上記スリーブ管の差し込み先端部をかしめる引張り杆とから成るブラインドリベットを、固定具として採用したことを特徴とする。
請求項4ではカバーシートを1次止水材と対応合致する蛇腹形として、その1次止水材の表面へ上方から積み重ねたことを特徴とする。
請求項5では止水材受けプレートをアルミ合金製として、その両起立フェイスブロックの壁面から遊間への前向きに各々張り出す先端部同士を、一定量だけ重合する状態にオーバーラップさせたことを特徴とする。
更に、請求項6では両起立フェイスブロックの下端部を伸縮継手の施工時における位置決め床として、各々背後方向へ連続一体に張り出し形成すると共に、
その位置決め床の下面へ両面接着テープによって、各々後打ちコンクリートの堰止め用型枠となるクッション材を貼り付けたことを特徴とする。
他方、請求項7では請求項1に記載された伸縮装置の組立方法であって、向かい合う一対の伸縮継手を先ず上下反転させた裏返し状態として、その噛み合いオーバーラップしているほぼ水平な両フィンガープレートへ、上方からカバーシートと1次止水材とその止水材受けプレートと2次止水材とを、
両起立フェイスブロックの壁面へカバーシートの両端面から始まり、1次止水材の両端面と2次止水材の両端面を経て、止水材受けプレートの端面が最後に重合して合計4層となる順序に挿入セットし、
複数ずつの固定具を各々スリーブ管とその引張り杆とから成るブラインドリベットとして、次に上記起立フェイスブロックの背後方向からその起立フェイスブロックの壁面と、上記カバーシートの両端面と1次止水材の両端面と2次止水材の両端面と止水材受けプレートの端面とが重合状態にある合計4層へ、そのブラインドリベットのスリーブ管を各々差し込み貫通させた後、
そのブラインドリベットの引張り杆を逆に上記起立フェイスブロックの背後方向へ各々引張り操作することにより、上記スリーブ管の差し込み先端部をかしめて、上記合計4層を起立フェイスブロックの壁面へ取り付け固定し、
最後に、上記2次止水材が両起立フェイスブロックの壁面から吊りがることとなる表返し状態に復元することを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、アルミ合金鋳物の伸縮継手を形作っている両フィンガープレートの下側空間(継手遊間)に介在するカバーシートと、そのカバーシートによって上方から被覆される1次止水材と、その1次止水材を下方から受け持つ一対の止水材受けプレートと、その両止水材受けプレートを下方から遮蔽する2次止水材とを、上記伸縮継手における両起立フェイスブロック(継手本体壁)の壁面へ、これらの両端面が悉く重合する状態として取り付け固定している。
そして、取り付け固定状態では蛇腹形ゴムの1次止水材が、その下方から相対的にスライド可能な一対の金属製止水材受けプレートによって支持されているため、その1次止水材は橋軸方向(前後方向)に沿って円滑に正しく伸縮し、安定な止水作用を営なむこととなり、各種固形物による上方(路面)からの押し押し込み力を繰り返し受けても、下方へ膨張する如く不正に撓み変形したり、まして1次止水材が脱落したりするおそれはない。
また、経年使用によって1次止水材の止水効果が低下しても、その1次止水材受けプレートの下側空間には両起立フェイスブロックの壁面から、ほぼU字形ゴムの2次止水材が吊り下がる状態に介在しているため、上記1次止水材から万一漏水が落下しても、その漏水は2次止水材により道路橋の横断勾配に沿って、路肩部へ確実に誘導・排出されることになり、恒久的な二重止水効果を得られるのである。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、アルミ合金などの金属材から成る両止水材受けプレートの端面を、道路橋の横断方向へ長く延在する座金として活用し、これにより上記1次止水材の両端面とそのカバーシートの両端面並びに2次止水材の両端面とが重合状態にある合計3層を、両起立フェイスブロックの壁面へ各々押え付け固定することができ、その安定・強固な取付状態を得られる効果がある。
特に、請求項3の構成を採用するならば、上記1次止水材とそのカバーシートと1次止水材受けプレートと2次止水材とを合計4層の重合状態として、両起立フェイスブロックの壁面へ取り付け固定するに当り、その組立作業を起立フェイスブロック同士の向かい合う相互間(継手遊間)側からではなく、起立フェイスブロックの背後方向からブラインドリベットのスリーブ管を差し込み貫通させたり、その後引張り杆を手元方向(背後方向)へ強く引張ったりする操作によって、支障なく円滑に行うことができ、その作業性に著しく優れる。
また、請求項4の構成を採用するならば、1次止水材をその表面のカバーシートと一体的に伸縮作用させて、点火状態にあるシガレットなどの投入により、1次止水材が燃えるおそれを確実に予防することができる。
請求項5の構成を採用するならば、その止水材受けプレートはアルミ合金製のプレートとして、一定量だけ重合するオーバーラップ状態にあり、上下位置関係での相対的なスライド自在に並列しているため、誤まった横ズレによって欠歯状態に折損してしまうおそれがなく、耐腐蝕性と耐久性に優れる。
更に、請求項6の構成を採用するならば、一対の起立フェイスブロックを施工時に、そのコンクリート床版の箱抜き凹所へ正確な位置決め状態として容易に据え立てることができ、特別に型枠を用意して設置する必要なく、その位置決め床に付属のクッション材を型枠として、上記箱抜き凹所の内部へ能率良く後打ちコンクリートを打設できる効果がある。
他方、請求項7の上記構成によれば、アルミ合金鋳物の伸縮継手を上下反転させた裏返し状態において、スリーブ管とその引張り杆とから成るブラインドリベット(固定具)の使用により、1次止水材とそのカバーシートと1次止水材受けプレートと2次止水材との合計4層を、起立フェイスブロックの壁面へ容易・確実に取り付け固定することができ、その生産工場での組立作業性に著しく優れる。
そして、上記1次止水材や2次止水材が経年使用により劣化したような場合には、その1、2次止水材のみならず、上記カバーシートや一対の止水材受けプレートも新品と取り替えることができる。
本発明に係る荷重支持型の伸縮装置を連結状態として示す平面図である。 図1の正面図である。 図1の拡大側面図である。 図1の4−4線に沿う拡大断面図である。 図1の5−5線に沿う拡大断面図である。 固定具としてのブラインドリベットを抽出して示す側面図である。 伸縮継手の裏返し(倒立)状態におけるブラインドリベットの差し込み操作過程を示す要部拡大断面図である。 図7に続くブラインドリベットのかしめ操作過程を示す要部拡大断面図である。 ブラインドリベットのかしめ完了状態と伸縮継手の表返し(正立)状態を示す要部拡大断面図である。 伸縮装置の施工状態を示す側断面図である。 従来の伸縮装置の施工状態を示す側断面図である。 図11の平面図である。 図11における一方の伸縮継手を抽出して示す側断面図である。 図11の止水材を抽出して示す部分拡大側面図である。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態を詳述すると、図1〜5はその荷重支持型の伸縮装置(通称:フィンガージョイント)を示しており、また図10はその道路橋におけるコンクリート床版(橋桁)(F)(F)同士の遊間(継ぎ目)(S)に跨る施工状態を示しているが、コンクリート床版(橋桁)(F)と橋台(図示省略)との相互間に介在する遊間(S)へ、同様に跨る状態として施工されることもある。
(J)(J)は道路橋の上記遊間(床版遊間)(S)を挟んで向かい合う一対の伸縮継手であって、その遊間(S)に沿い道路橋の横断方向(左右方向)へ一定長さ(製品長さ/単位長さ)(L)(例えば約800mm)だけ延在する起立フェイスブロック(継手本体壁)(21)(21)と、その起立フェイスブロック(21)(21)の上端部から遊間(S)への前向き連続一体に張り出すフィンガープレート(22(22)と、同じく起立フェイスブロック(21)(21)から逆な背後方向へ連続一体に張り出す複数(図例では3枚)のアンカープレート(23)(23)とから成り、耐腐蝕性に富むアルミ合金鋳物として製造されている。
その場合、伸縮継手(J)(J)のフィンガープレート(22)(22)はほぼ水平な路面を形成するものとして、図1のような平面視の鋸歯形態をなし、その一対が遊間(S)上での一定量(ニュートラル時)(X)(例えば約100〜130mm)だけ噛み合うオーバーラップ状態にある。
そのフィンガープレート(22)(22)は平面視の鋸歯形態として、遊間(S)に向かう先細りの二等辺三角形を呈しており、その二等辺が橋軸方向(前後方向/車両の走行方向)と平行せず、その橋軸方向と直交する関係にもないため、二輪車のタイヤが嵌まり込んだり(脱輪したり)、通行車両の大きな衝撃音(騒音)が発生したりするおそれはない。
また、同じく継手(J)(J)のアンカープレート(23)(23)は水平な設置状態の上記フィンガープレート(22)(22)と直交する関係にある起立状態として、一定間隔(例えば約267mm)おきでの平行に配列設置されており、上方から側面視のほぼ倒立へ字形に切り欠かれることによって、その水平な通し鉄筋(24)(24)の受け枕(23a)(23a)となる上面までの背丈が、コンクリート床版(F)(F)の箱抜き凹所(G)(G)における深さ(例えば約190mm)の約半分程度(例えば約95mm)に低く設定されている。その箱抜き凹所(G)(G)の後打ちコンクリート(C)(C)によって、上記アンカープレート(23)(23)が埋設一体化されることは、言うまでもない。
上記アンカープレート(23)(23)の上面(受け枕)(23a)(23a)へ直交する横架状態に載置される通し鉄筋(24)(24)は、施工状態において図10のように、コンクリート床版(F)(F)の埋設鉄筋(25)(25)又は差し筋アンカー(図示省略)と溶接によって組立一体化されるため、路面となる上記フィンガープレート(22)(22)が起立フェイスブロック(21)(21)の下端部を回動支点として、前下がりに撓もうとする曲げモーメント(引き抜き力)に対し、効果的な抵抗力を発揮させることができる。
(26)(26)は上記一定間隔おきでの平行に配列設置された複数(図例では3枚)のアンカープレート(23)(23)のうち、その左右両端に位置するアンカープレート(23)(23)の張り出し基端部に貫通形成された連結ボルト受け入れ孔であって、ここへ図1、2のように差し込み貫通される一定長さの連結ボルト(27)(27)と、その左右両端部に締結される固定ナット(28)(28)により、上記一定長さ(製品長さ/単位長さ)(L)の伸縮継手(J)(J)が施工現場の橋長さ(道路幅/片車線の全体)(例えば3.6mや4m)に応じて連結使用されるようになっている。
(29)(29)は上記起立フェイスブロック(21)(21)の中途高さ位置に一定間隔おきでの点在分布状態として貫通形成された複数(図例では6個)の固定具受け入れ孔であり、ここへ差し込み締結される固定具(R)(R)によって、後述する第1止水材の両端面とそのカバーシートの両端面と第1止水材受けプレートの両端面と第2止水材の両端面とが、その悉く重合された合計4層として、上記起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ取り付け固定されることになる。
そのための固定具(R)(R)としては、ボルトとナットとから成るネジ締結具を採用してもさしつかえないが、好ましくはリベット継手、就中図6に示すような上記起立フェイスブロック(21)(21)の固定具受け入れ孔(29)(29)へ、その背後方向から差し込み貫通されるスリーブ管(30)(30)と、同じく起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向から逆に引張り操作して、そのスリーブ管(30)(30)の差し込み先端部をかしめることができる引張り杆(31)(31)とから成るブラインドリベットの採用が最も好適である。
尚、(30b)(30b)は上記スリーブ管(30)(30)の差し込み基端部から予め張り出す係止フランジ、(31a)(31a)は引張り杆(31)(31)の径大な円錐ヘッドであって、これによりスリーブ管(30)(30)の差し込み先端部がかしめ付けフランジ(30a)(30a)として、強制的に張り出し(拡開)変形されることになる。
(32)(32)は上記起立フェイスブロック(21)(21)の下端部から背後方向へ連続一体に張り出し形成された位置決め床であり、その下面に両面接着テープ(33)(33)を介して貼り付けられたスポンジやウレタンフォームなどのクッション材(34)(34)が施工時に、コンクリート床版(F)(F)に切り欠かれている箱抜き凹所(G)(G)の底面へ接地して、その不陸(凹凸)を吸収する如く圧縮されることになるため、その箱抜き凹所(G)(G)に対する後打ちコンクリート(C)(C)の堰止め用型枠として機能し得るのである。
更に、(35)は上記噛み合い状態にオーバーラップしている両フィンガープレート(22)(22)の下側空間(起立フェイスブロック(21)(21)の壁面同士が向かい合う継手遊間(D))に介在する1 次止水材であって、伸縮可能な蛇腹形に押出成形されたゴム(望ましくはエチレンプロピレンゴム)から成り、その両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する取付面として下向きに折り曲げられた切り離し両端面(35b)(35b)には、上記起立フェイスブロック(21)(21)側の固定具受け入れ孔(29)(29)と対応位置する複数の固定具受け入れ孔(36)(36)が開口分布されている。
(37)は両フィンガープレート(22)(22)の真下に位置することにより、上記1次止水材(35)を上方から全面的に被覆する難燃性ゴム(好ましくはクロロプレンゴム)のカバーシートであって、1次止水材(35)と対応合致する蛇腹形をなすことにより、その1次止水材(35)と言わば一緒に伸縮し得るようになっている。
そのカバーシート(37)の切り離し両端面(37b)(37b)も両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する取付面として、下向きに折り曲げられていると共に、ここにも上記起立フェイスブロック(21)(21)側の固定具受け入れ孔(29)(29)と対応位置する複数の固定具受け入れ孔(38)(38)が開口分布されている。
図示実施形態の場合、比較的に厚肉(例えば約3mmの厚み)な1次止水材(35)の表面へ、これよりも薄肉(例えば約1mmの厚み)なカバーシート(37)を、上方から積み重ねるだけの非固着状態に保っているが、1次止水材(35)の表面へそのカバーシート(37)を上方から貼り合わせ一体化しても良い。
何れにしても、1次止水材(35)のカバーシート(37)は難燃性ゴムから成り、その1次止水材(35)の表面が路面への上向きに露出することを防止しているため、その路面から落下する各種固形物や点火状態のシガレットなどから1次止水材(35)を保護することができ、その止水効果の安定性や耐用性の向上に役立つ。
(39)(40)は上記1次止水材(35)を下方から支持する一対の相対的にスライド可能な止水材受けプレートであって、発錆しないアルミ合金などの金属材から側面視の向かい合う倒立L字形に曲成されており、その各個の下向きに短く折り曲げられた端面(折り曲げ片)(39b)(40b)が、上記起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する取付面をなし、ここにはその起立フェイスブロック(21)(21)側の上記固定具受け入れ孔(29)(29)と対応位置する複数の固定具受け入れ孔(41)(42)が開口分布されている。
他方、上記起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する取付面(端面/折り曲げ片)(39b)(40b)から、継手遊間(D)への前向きに長く張り出す水平な支持片(39a)(40a)の先端部同士は、上記フィンガープレート(22)(22)同士の噛み合う一定量(X)と少なくとも同じ一定量(W)だけ、上下位置関係での重合したオーバーラップ状態を維持しながら、橋軸方向(前後方向)へスライドし得るようになっている。尚、下側支持片(40a)の先端部は図3〜5のような斜め下向きに逃し曲げられている。
そのため、その両止水材受けプレート(39)(40)の水平な支持片(39a)(40a)によって下方から全面的に支持された上記1次止水材(35)は、たとえ通行車両の落下土砂やタイヤの摩耗片、アスファルト舗装骨材の剥離片、寒冷地での圧雪、その他の各種固形物の押し込み力を受けても、下方へ膨張する如く不正に撓み変形するおそれなく、常に正しく橋軸方向(前後方向)へ伸縮作用し、安定な止水効果と耐用性を得られるのである。
また、(43)は上記止水材受けプレート(39)(40)を下方から遮蔽する2次止水材であって、引裂強さに富むナイロンなどの織布入りゴムシートから側面視のほぼU字形に曲成されており、その切り離し両端面(43b)(43b)がやはり両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する取付面として、ここにも起立フェイスブロック(21)(21)側の上記固定具受け入れ孔(29)(29)と対応位置する複数の固定具受け入れ孔(44)(44)が開口分布されている。
そして、その2次止水材(43)は上記固定具(ブラインドリベット)(R)(R)により両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ、その壁面から吊り下がる状態に取り付け固定されて、上記1次止水材(35)から万一落下した漏水を、道路橋の横断勾配に沿って最低の路肩部へ誘導・排出することができるようになっている。
尚、図示省略してあるが、上記2次止水材(43)における道路橋の横断勾配に沿って低くなる最低の端部付近から下向きに開口する排水孔は、路肩部に配管済みの排水ドレン管と接手管を介して連通接続されることになる。
図7〜9は上記伸縮装置を組み立てる方法の説明図である。その伸縮装置のアルミ合金から鋳造された伸縮継手(J)(J)としては、その一定長さ(製品長さ/単位長さ)(L)を有する複数が生産工場において、上記連結ボルト(27)(27)と固定ナット(28)(28)により、施工現場の橋長さ(道路幅/片車線の全体)(例えば3.6mや4m)に応じた施工全体長さに連結使用されるようになっているに比し、その継手遊間(D)に介在する上記1次止水材(35)とそのカバーシート(37)と一対の止水材受けプレート(39)(40)並びに2次止水材(43)は、何れも道路橋の横断方向へ延在する予めの長尺な一枚物であり、これらも生産現場において上記伸縮継手(J)(J)の施工全体長さに準じ、施工現場の橋長さ(道路幅/片車線の全体)に応じた施工長さに切断使用されるようになっている。
そこで、上記伸縮装置を生産工場において組み立てるに当っては、施工現場の橋長さ(道路幅/片車線の全体)に応じた施工全体長さに連結した伸縮継手(J)(J)の向かい合う一対を、上下反転させた裏返し状態(倒立状態)として、その継手(J)(J)の噛み合いオーバーラップしているほぼ水平な設置状態の両フィンガープレート(22)(22)へ、同じく施工現場の橋長さ(道路幅/片車線の全体)に応じた施工長さに各々切断した上記カバーシート(37)と1次止水材(35)とその止水材受けプレート(39)(40)と2次止水材(43)とを、上方から挿入セットする。
その挿入セットする順序としては両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ、最初にカバーシート(37)の両端面(37b)(37b)を接当(面接触)させ、次いで1次止水材(35)の両端面(35b)(35b)と更に2次止水材(43)の両端面(43b)(43b)を重合させ、最後に止水材受けプレート(39)(40)の端面(39b)(40b)を重合させることにより、図7のような合計4層の重合状態に保つのである。
そして、図6のようなスリーブ管(30)(30)とその引張り杆(31)(31)とから成るブラインドリベット(R)(R)を、両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する上記合計4層の取り付け固定具として使用し、両起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向から図7の矢印(A)で示す如く、その壁面に開口分布する複数の固定具受け入れ孔(29)(29)と、これと対応合致する上記合計4層の両端面(35b)(35b)(37b)(37b)(39b)(40b)(43b)(43b)に各々開口分布する固定具受け入れ孔(36)(36)(38)(38)(41)(42)(44)(44)へブラインドリベット(R)(R)を、そのスリーブ管(30)(30)の差し込み基端部に張り出す係止フランジ(30b)(30b)が起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に係止するまで、差し込み貫通させる。
その後、やはり起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向から上記ブラインドリベット(R)(R)の引張り杆(31)(31)をリベッター(図示省略)によって、逆にその起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向(手元方向)(図8の矢印B参照)へ強く引張り操作するのであり、そうすれば引張り杆(31)(31)の径大な円錐ヘッド(31a)(31a)がスリーブ管(30)(30)の差し込み先端部を、上記止水材受けプレート(39)(40)の端面(39b)(40b)に対するかしめ付けフランジ(30a)(30a)として、強制的に拡開(張り出し)変形させることになる。
その場合、ブラインドリベット(R)(R)におけるスリーブ管(30)(30)の差し込み先端部は図7から確認できるように、2次止水材(43)によって被包されてしまうことになるため、その被包された内側(継手遊間側)から上記スリーブ管(30)(30)の差し込み先端部を直視したり、ましてかしめ作業することは不可能であるが、その差し込み先端部を図8のように起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向から引張り杆(31)(31)の引張り操作により、止水材受けプレート(39)(40)の端面(折り曲げ片)(39b)(40b)に対する直接のかしめ付けフランジ(30a)(30a)として支障なくかしめ作業することができるため、起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する上記合計4層の取り付け固定を容易・確実に行え、その組立作業性に優れる。
しかも、上記止水材受けプレート(39)(40)はアルミ合金などの金属材から倒立L字形をなし、その端面の折り曲げ片(39b)(40b)が剛性な座金として、残るゴム素材から成るカバーシート(37)の両端面(37b)(37b)と1次止水材(35)の両端面(35b)(35b)並びに2次止水材(43)の両端面(43b)(43b)との合計3層を、起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ図8のように押え付け固定することになるため、これらの安定・強固な取付状態を得られるのである。
上記両起立フェイスブロック(21)(21)の位置決め床(32)(32)に対するクッション材(34)(34)の貼り付けは、その伸縮継手(J)(J)の上下反転させた裏返し状態(倒立状態)において、その上方から位置決め床(32)(32)の表面へ両面接着テープ(33)(33)を介して貼り付け一体化すれば良い。
尚、上記かしめ作業後、そのブラインドリベット(R)(R)の引張り杆(31)(31)がスリーブ管(30)(30)から引き抜き除去されることは、言うまでもない。
最後に、図8から図9のように、上記2次止水材(43)が伸縮継手(J)(J)の起立フェイスブロック(21)(21)から吊り下がることとなる表返し状態(正立状態)に復元すれば良い。そして、このようにして組立完成した伸縮装置を、施工現場へ搬入し、図10のように施工するのである。
図10は上記伸縮装置の施工状態を示しており、その現場施工に当っては上記のように組立完成している伸縮装置を、道路橋のコンクリート床版(F)(F)に切り欠かれた箱抜き凹所(G)(G)の内部へ、その伸縮継手(J)(J)に設置されるジャッキベース付きの架設治具とクレーン(図示省略)などの使用により、その起立フェイスブロック(21)(21)同士の向かい合う継手遊間(D)が道路橋の継ぎ目(床版遊間)(S)上へ臨む対応位置関係として、吊り降ろし挿入セットする。
その際、起立フェイスブロック(21)(21)の位置決め床(32)(32)に付属しているクッション材(34)(34)を、上記箱抜き凹所(G)(G)の底面へ接地状態に据え付ければ、これが圧縮して、その箱抜き凹所(G)(G)に対する後打ちコンクリート(C)(C)の堰止め用型枠となる。
そのため、上記起立フェイスブロック(21)(21)から背後方向へ張り出す複数の平行なアンカープレート(23)(23)の上面(受け枕)(23a)(23a)に、その上方から複数の通し鉄筋(24)(24)を横架させると共に、その水平な通し鉄筋(24)(24)とコンクリート床版(F)(F)に既設の垂直な埋設鉄筋(25)(25)又は差し筋アンカーとを、縦横の立体交叉状態に組立溶接して、上記箱抜き凹所(G)(G)の内部へ上方から後打ちコンクリート(C)(C)を打設することにより、上記アンカープレート(23)(23)をコンクリート床版(F)(F)へ埋設一体化すれば良い。
上記伸縮継手(J)(J)における起立フェイスブロック(21)(21)の壁面同士が向かい合う継手遊間(D)に介在する1次止水材(35)とそのカバーシート(37)と一対の止水材受けプレート(39)(40)並びに2次止水材(43)は、すべて道路橋の横断方向に沿って延在する長尺な連続一枚物であるため、その道路橋の継ぎ目(床版遊間)(S)から降雨や各種固形物が落下するおそれはなく、経年使用によって万一1次止水材(35)から漏水が落下したとしても、その漏水を上記2次止水材(43)によって路肩部へ誘導し、その路肩部の排水ドレン管(図示省略)から排出させることができる。
また、上記1次止水材(35)とそのカバーシート(37)は蛇腹形をなしており、しかも下方から相対的にスライド可能な一対の止水材受けプレート(39)(40)によって支持されているため、橋軸方向(前後方向)に沿って円滑に正しく伸縮作用し、たとえ通行車両の落下土砂やタイヤの摩耗片、アスファルト舗装骨材の剥離片、寒冷地での圧雪、その他の各種固形物による上方からの押し込み力を受けても、下方へ膨張する如く不正に撓み変形したり、まして1次止水材(35)が脱落したりするおそれはなく、安定な止水効果と耐用性を得られる。
更に、上記1次止水材(35)とそのカバーシート(37)、一対の止水材受けプレート(39)(40)並びに2次止水材(43)が、道路橋の横断方向へ延在する長尺な一枚物であっても、アルミ合金鋳物の伸縮継手(J)(J)を上下反転させた裏返し状態( 倒立状態) において、これらを上方から両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ、上記ブラインドリベット(固定具)(R)(R)の使用により容易・確実に取り付け固定することができ、その生産工場での組立作業性に著しく優れる。
そして、上記1次止水材(35)や2次止水材(43)が経年使用により劣化して、その二重止水効果が低下したような場合には、その1、2次止水材(35)(43)や上記カバーシート(37)、一対の止水材受けプレート(39)(40)を何れも新品と取り替えることができる。しかも、上記伸縮継手(J)(J)はアルミ合金鋳物であるため、耐候性に優れ、塩害により腐蝕しやすい環境のもとでも支障なく、恒久的に使用できる効果がある。
(21)・起立フェイスブロック
(22)・フィンガープレート
(23)・アンカープレート
(24)・通し鉄筋
(25)・埋設鉄筋
(26)・連結ボルト受け入れ孔
(27)・連結ボルト
(28)・固定ナット
(29)・固定具受け入れ孔
(30)・スリーブ管
(30a)・かしめ付けフランジ
(30b)・係止フランジ
(31)・引張り杆
(31a)・円錐ヘッド
(32)・位置決め床
(33)・両面接着テープ
(34)・クッション材
(35)・1次止水材
(35b)・両端面
(36)・固定具受け入れ孔
(37)・カバーシート
(37b)・両端面
(38)・固定具受け入れ孔
(39)(40)・止水材受けプレート
(39b)(40b)・端面(折り曲げ片)
(41)(42)・固定具受け入れ孔
(39a)(40a)・支持片
(43)・2次止水材
(43b)・両端面
(44)・固定具受け入れ孔
(C)・後打ちコンクリート
(D)・継手遊間
(F)・コンクリート床版
(G)・箱抜き凹所
(J)・伸縮継手
(R)・固定具
(S)・床版遊間(継ぎ目)

Claims (7)

  1. 道路橋の遊間(S)に沿って横断方向へ延在する向かい合う一対の起立フェイスブロック(21)(21)と、
    その両起立フェイスブロック(21)(21)から各々遊間(S)への前向き連続一体に張り出す鋸歯形態のフィンガープレート(22)(22)と、
    同じく両起立フェイスブロック(21)(21)から各々逆な背後方向へ連続一体に張り出す複数のアンカープレート(23)(23)とから成るアルミ合金鋳物の伸縮継手(J)(J)を備え、
    その伸縮継手(J)(J)のフィンガープレート(22)(22)同士が遊間(S)上での噛み合い状態にオーバーラップすると共に、上記アンカープレート(23)(23)が各々コンクリート床版(F)(F)の箱抜き凹所(G)(G)へ、後打ちコンクリート(C)(C)により埋設一体化される道路橋の荷重支持型伸縮装置において、
    両フィンガープレート(22)(22)の下側空間(D)に介在する伸縮可能な難燃性ゴムのカバーシート(37)と、そのシート(37)によって上方から被覆される伸縮可能な蛇腹形ゴムの1次止水材(35)と、その1次止水材(35)を下方から支持する一対の互いにスライド可能な金属製止水材受けプレート(39)(40)とを両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ、これらの両端面(37b)(37b)(35b)(35b)(39b)(40b)が悉く重合する状態として、複数ずつの固定具(R)(R)によって取り付け固定すると共に、
    上記止水材受けプレート(39)(40)の下側空間を遮蔽するほぼU字形ゴムの2次止水材(43)を、上記固定具(R)(R)の兼用により両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ、その壁面から吊り下がる状態に取り付け固定して、上記1次止水材(35)から落下する漏水をその2次止水材(43)により、道路橋の横断方向へ排出し得るように設定したことを特徴とする道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  2. 両止水材受けプレート(39)(40)の端面(39b)(40b)を各々下向きに折り曲げることにより、その折り曲げ片(39b)(40b)を起立フェイスブロック(21)(21)の壁面に対する固定具(R)(R)のための座金として、
    1次止水材(35)の両端面(35b)(35b)とそのカバーシート(37)の両端面(37b)(37b)並びに2次止水材(43)の両端面(43b)(43b)とが重合状態にある合計3層を、上記座金(39b)(40b)によって両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ各々押え付け固定したことを特徴とする請求項1記載の道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  3. 起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向から差し込み貫通されるスリーブ管(30)(30)と、逆にその背後方向へ引張り操作されることにより、上記スリーブ管(30)(30)の差し込み先端部をかしめる引張り杆(31)(31)とから成るブラインドリベットを、固定具(R)(R)として採用したことを特徴とする請求項1又は2記載の道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  4. カバーシート(37)を1次止水材(35)と対応合致する蛇腹形として、その1次止水材(35)の表面へ上方から積み重ねたことを特徴とする請求項1記載の道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  5. 止水材受けプレート(39)(40)をアルミ合金製として、その両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面から遊間(S)への前向きに各々張り出す先端部同士を、一定量(W)だけ重合する状態にオーバーラップさせたことを特徴とする請求項1記載の道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  6. 両起立フェイスブロック(21)(21)の下端部を伸縮継手(J)(J)の施工時における位置決め床(32)(32)として、各々背後方向へ連続一体に張り出し形成すると共に、
    その位置決め床(32)(32)の下面へ両面接着テープ(33)(33)によって、各々後打ちコンクリート(C)(C)の堰止め用型枠となるクッション材(34)(34)を貼り付けたことを特徴とする請求項1記載の道路橋の荷重支持型伸縮装置。
  7. 請求項1に記載された伸縮装置の組立方法であって、向かい合う一対の伸縮継手(J)(J)を先ず上下反転させた裏返し状態として、その噛み合いオーバーラップしているほぼ水平な両フィンガープレート(22)(22)へ、上方からカバーシート(37)と1次止水材(35)とその止水材受けプレート(39)(40)と2次止水材(43)とを、
    両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へカバーシート(37)の両端面(37b)(37b)から始まり、1次止水材(35)の両端面(35b)(35b)と2次止水材(43)の両端面(43b)(43b)を経て、止水材受けプレート(39)(40)の端面(39b)(40b)が最後に重合して合計4層となる順序に挿入セットし、
    複数ずつの固定具(R)(R)を各々スリーブ管(30)(30)とその引張り杆(31)(31)とから成るブラインドリベットとして、次に上記起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向からその起立フェイスブロック(21)(21)の壁面と、上記カバーシート(37)の両端面(37b)(37b)と1次止水材(35)の両端面(35b)(35b)と2次止水材(43)の両端面(43b)(43b)と止水材受けプレート(39)(40)の端面(39b)(40b)とが重合状態にある合計4層へ、そのブラインドリベット(R)(R)のスリーブ管(30)(30)を各々差し込み貫通させた後、
    そのブラインドリベット(R)(R)の引張り杆(31)(31)を逆に上記起立フェイスブロック(21)(21)の背後方向へ各々引張り操作することにより、上記スリーブ管(30)(30)の差し込み先端部をかしめて、上記合計4層を起立フェイスブロック(21)(21)の壁面へ取り付け固定し、
    最後に、上記2次止水材(43)が両起立フェイスブロック(21)(21)の壁面から吊りがることとなる表返し状態に復元することを特徴とする道路橋における荷重支持型伸縮装置の組立方法。
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