JP3708081B2 - 橋梁伸縮継手の構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川、渓谷、高架道路や各種の道路等に於ける道路橋梁構造物を構成するものであって、その裏込め部材若しくは床版間に介装される橋梁伸縮継手の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の橋梁伸縮継手の構造の第1の例としては、図4に示す構成であった。図4に於いて、(a)は、(b)の矢視A−A線方向の断面図であり、(b)は(a)の平面図である。
これについて説明すれば、1は当該橋梁伸縮継手の主要部を構成する伸縮ゴムである。該伸縮ゴム1は、図4(b)に示すようにその表面の前後であって、道路幅員方向に2本の断面略V字状溝を形成している。そして、該伸縮ゴム1は一方、他方の床版2、3の間の上部に積層した例えば、裏込めコンクリートでなる一方、他方の裏込め部材4、5の間に介装されている。一方、他方の床版2、3の間は床版遊間6であり、この上方に位置する前記伸縮ゴム1内に荷重支持板7を道路幅員方向に延在させて埋設している。また、前記一方、他方の裏込め部材4、5の上面と前記伸縮ゴム1の底面との間にはベースプレート8、9を該伸縮ゴム1内に埋設し、ベースプレート8、9に穿設した図4(b)に示すように道路幅員方向に所定間隔にて複数個のボルト挿入孔8a、9aにそれぞれ六角ボルト10、11を挿入してそれぞれナット12、13を締付けることにより、前記伸縮ゴム1を一方、他方の裏込め部材4、5に固定すると共に上記各六角ボルト10、11を一方、他方のアンカーボルト14、15にそれぞれ連結している。
図中、16、17は前記一方及び他方の床版2、3上に積層した一方及び他方の舗装部材である。18、19は上記一方、他方の裏込め部材4、5に配設された補強鉄筋である。20、21上記一方、他方の裏込め部材4、5及び一方、他方の床版2、3に配設されたアンカー鉄筋である。
【0003】
次に、従来の技術に於ける第2の例としては、図5に示すような橋梁伸縮継手の構造であった。図5は、橋梁伸縮継手の斜視図を示している。
これについて説明すれば、22は弾性ゴム材料で形成されかつ上、下層に画成されると共
に該上、下層にそれぞれ一連の矩形状空洞部を形成してなる伸縮ゴムである。該伸縮ゴム22は一方、他方の床版2、3上に配置した例えば、鋼材で構成されたサポートブロック23、24間に介装される。該サポートブロック23、24は、ジョイント遊間6を挟んで前記床版2、3上に立設させた立設部23a、24aを備え、及び該立設部23a、24aのそれぞれの対向面側にフィンガー状の支持板23b、24bを突出形成している。そして、前記伸縮ゴム22はサポートブロック23、24の立設部23aと24aとの間に挿入した後、上記支持板23b、24bにより支持される。また、伸縮ゴム22の立設部23a、24a側の側面部には、鋼板22aを道路幅員方向に延在させて埋設しており、上記両立設部23a、24aに備えた複数個の皿ボルト23c、24cを該鋼板22aにねじ締めすることにより当該伸縮ゴム22をサポートブロック23、24に固定するものである。
尚、図5に於いて、他の構成部品は前記図4と略同一であり、同一番号を付し、その説明を省略する。
【0004】
また、従来の技術に於ける更に他の例としては、特開2001−234504の公開特許公報に開示された橋梁伸縮継手がある。当該技術は、床版上に複合材層を載置し、この複合材層内に遊間を跨いでゴムメッシュを埋設した構造であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術は叙上した構成であるので次のような課題が存在した。
すなわち、前記第1の例に於いては、伸縮ゴム1は六角ボルト10、11等ボルトによって、上方から下方に向ってベースプレート8、9に挿通した後、ナット12、13により当該ベースプレート8、9の上面にその底面全体を締付け固定する構成であり、車両が当該道路を通過する毎に伸縮ゴム1の表面に繰返えし輪荷重が掛り当該六角ボルト10、11やナット12、13が弛緩して、伸縮ゴム1が前後方向に圧縮かつ伸縮動作させて前記裏込め部材4、5から浮き上がると共に裏込め部材4、5に車両走行による衝撃を与える。これが原因で当該伸縮ゴム1の亀裂現象や劣化現象を誘起すると共に車両走行に伴う騒音が発生するうえに上記一方、他方の床版2、3を損傷するという問題点があった。
また、前記第1の例に於いては、車両が当該道路を通過する毎に伸縮ゴム1の表面に形成した2本の断面略V字状溝1a、1bに輪荷重が掛ることにより、該V字状溝1a、1bが変形しジョイントラバー1が該V字状溝1a、1b部分から破裂することがあり、その破裂部分や亀裂部分から雨水や塵埃等が浸入し、漏水現象が誘起されるという問題点があった。
【0006】
前記第2の例に於いては、伸縮ゴム22はその底面全体がフィンガー状の支持板23b、24bにより接触して支持されると共に、サポートブロック23、24の立設部23a、24aから皿ボルト23c、24cを螺入することで、該サポートブロック23、24に固着される。
而して、従来技術に於ける上記第1の例と同様に、車両が当該道路を通過する毎に伸縮ゴム22の表面に繰返えし輪荷重が掛り、上記皿ボルト23c、24cの固定部分が緩み又は皿ボルト23c、24cが損傷し、該伸縮ゴム22がサポートブロック23、24から飛出すこと及び伸縮ゴム22のサポートブロック23、24への組立工数が大幅に増大するうえに上記第1の例と同様に伸縮ゴム22の底面全体が上記支持板23b、24bに接触するので車両走行に伴う騒音が拡大するという問題点があった。
【0007】
また、前記特開2001−234504の公開特許公報に開示された技術は、いわゆる継目なし伸縮継手といわれる伸縮継手装置を示すものであり、舗装層間にゴムチップ、硅砂、バインダー等からなる複合材層を介装してなり、この複合材層内にゴムメッシュを埋設してある。このように複合材層自体を現地で組成しかつ設置するうえに、過大な輪荷重や外気温度差及び該複合材性能以上の伸縮変動により耐久性に問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、各種道路等に架設された橋梁伸縮継手に於いて、道路に於ける車両の走行に伴って伸縮継手部材にかかる輪荷重等の荷重を、該伸縮継手部材の左右方向、つまり、道路幅員の左右方向に分散させると共に床版間又は裏込め部材間に設置した荷重支持板上に簡易かつ迅速に組付可能であって、耐久性を向上させた新規な橋梁伸縮継手の構造を提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、一方、他方の床版間に介装された断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合する伸縮継手部材とでなり、該伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成すると共に該伸縮継手部材の底面部の断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造である。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造である。
【0011】
請求項3記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造である。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する所望数の嵌挿孔、及び該嵌挿孔とは別異の位置に所望数の皿ボルト挿入孔を形成し、該荷重支持板が皿ボルトで上記伸縮継手部材を嵌合固着したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造である。
【0013】
請求項5記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の左端部又は右端部に於ける上面又は下面に段差状の凸部又は凹部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造である。
【0014】
請求項6記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の下面部左右方向に沿って小溝を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造である。
【0015】
請求項7記載の発明によれば、前記伸縮継手部材は高純度クロロプレンゴム、天然ゴム、再生ゴム、高減衰ゴムの一つ又は二つ以上の組成物で成形したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造である。
【0016】
請求項8記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成した構成に於いて、該略S字状リブを前後方向略中央を分離し、かつ前方のリブ端部位置と後方のリブ端部位置を左右にずらして形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係る橋梁伸縮継手の構造に於ける実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1ないし図3は、本発明に係る橋梁伸縮継手の構造に於ける実施の形態を示す一例であって、図1は垂直断面図、図2は伸縮継手部材の外観を示す平面図、図3は当該伸縮継手部材を示すものであって、(a)は図2の矢視B−B線方向から見た側面図、(b)は図2の矢視C−C線方向から見た断面図である。
【0019】
図1に於いて、25は、例えば、高純度クロロプレンゴム、天然ゴム、再生ゴム、高減衰ゴム等の一つ又は二つ以上の組成物で構成された伸縮継手部材であって、その表面は図2に示すように全体として道路長さ方向に伸びた略S字状リブ26を一連に形成している。該略S字状リブ26は一方、及び他方のアーチリブ26a、26bを組合せ結合して構成されており、該一方のアーチリブ26aと他方のアーチリブ26bは逆向きアーチに配設されている。また、前記伸縮継手部材25の略中央部分には道路幅員方向に中間帯25aを介在させ、この中間帯25aに前記一方のアーチリブ26aの後端26a1及び前記他方のアーチリブ26bの前端26b1を臨ませている。一方のアーチリブの後端26a1の位置と他方のアーチリブの前端26b1の位置をずらして設定し、具体的には図2に示す前記一方のアーチリブ26aの中心ラインL1と前記他方のアーチリブ26bの中心ラインL2とは幅長D、すなわちリブ幅の略1本幅分を有してずらして設定している。このように構成したので、車両の走行に伴う輪荷重が当該伸縮継手部材25に掛った場合、上記中間帯25aの部分に誘起される余分の回転モーメントやねじりモーメント等から生ずる偶力を発生させず、前記伸縮継手部材25の一方のアーチリブ26aは道路幅員方向に於ける右方向、すなわち、E方向に、他方のアーチリブ26bは左方向、すなわちF方向にそれぞれ圧縮変形する。
【0020】
前記一方及び他方のアーチリブ26a、26bはそれぞれ所定間隔を有して所望数個、例えば、図2に於いては7個を一連に配設している。また、該一方及び他方のアーチリブ26a、26bの相互間は図3(b)に示すようにつまり、該一方、他方アーチリブ26a、26bに隣接して所定幅を有してあって、該アーチリブ26a、26bの頂部から所定深さを有した防水膜26c、26dを備えている。該防水膜26c、26dは図3(b)に示すようにその幅長Gが隣接する一方、他方アーチリブ26a、26bの幅長Hより若干幅広であって、肉薄状に形成している。
尚、本発明はこれに限定されず、防水膜26c、26dの幅長Gは、上記アーチリブ26a、26bの幅長Hより狭く設定してもよい。
【0021】
前記伸縮継手部材25は中間帯25aを画成中心部とすれば、前方部分25bと後方部分25cに区分される。そして、図2に示すように前方部分25b及び後方部分25cのそれぞれ左端部に形成したアーチリブ26a、26bの下面側には段差状の凹部26e、26fを形成している。また、前方部分25b及び後方部分25cのそれぞれ右端部の上面には、段差状の凸部26g、26hを形成している。
而して、上記図2に示す伸縮継手部材25は一つのブロック体として構成し、道路上に設置するためには道路幅員方向の長さに応じて、この一つのブロック体を相互つまり左右に連続して連結すればよい。その際、一つのブロック体としての前記前、後方部分25b、25cの左端部の凹部26e、26f又は右端部の凸部26g、26hを順次、次のブロック体の凸部又は凹部に噛合せて簡単かつ迅速に特別の緊締具や部材を要することなく結合することができる。
このように道路の幅員長さに応じて適宜組合せ可能となる特徴がある。
【0022】
前記伸縮継手部材25の前方部分25bの前端つまり、前方壁面部には所望数の図2の例では2本の伸縮継手部材用アンカーバー27a、27bを、後方部分25cの後端つまり後方壁面部には同様に伸縮継手部材用アンカーバー28a、28bを備えている。すなわち、この伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b、28a、28bは図3(a)で示すようにその先端27c、27c、28c、28cはスタッド溶接により前記伸縮継手部材25に予め固定されている。
尚、前記伸縮継手部材25の前後の内部に雌めじを有した鋼板等を埋込み、これに螺合部をねじ込むことにより予め固定することもできる。
【0023】
前記伸縮継手部材25の底面部は図1及び図3(a)に示すようにその側面側から見て2つの半円状25d、25eを連らねた形状を形成している。この半円状25d、25eはそれぞれ貫通孔25g、25hによって形成されており、前記伸縮継手部材25の前方部分25bの底面部には上記半円状25dの貫通孔25gを後方部分25cの底面部には上記半円状25eの貫通孔25hをそれぞれ、道路幅員方向に延在して形成している。また、当該半円状25d、25eに隣接する前後部位には所望数の小溝25f、25f、25f、25fをそれぞれ道路幅員方向に上記貫通孔25g、25hと同様に形成している。このように前記伸縮継手部材25の底面部は上記半円状25d、25eの貫通孔25g、25hや小溝25f、25f、25f、25fを形成することにより全体として平坦状に形成されておらず道路上に装着した際、後述する荷重支持板上にその全面、全域が接触しない構成となっている。
【0024】
29は荷重支持板であって2つの各個の荷重支持板の組合せで構成し、その各個の荷重支持板の断面形状が略L字状に形成されかつ、各種の鋼材で形成されている。該荷重支持板29は、下方に略V字状支持枠を有したブラケット29a及び29bを備え、一方、他方の裏込め部材30、31間又は一方、他方のパラペットを含む床版32、33間に介装されている。40、41は一方、他方の舗装部材であり、両裏込め部材30、31に隣接して配置されてあって、該床版32、33の面上に敷設している。前記荷重支持板29は前方の側面部29c及び後方の側面部29dに於ける道路幅員方向の所定箇所に前記伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b及び28a、28bに挿入する所望数個つまり、伸縮継手部材用アンカーバーの数と同数のアンカーバー嵌挿孔29e、29e、29f、29fを貫通して配設している。上記荷重支持板29のそれぞれ各個の荷重支持板の内面は、例えば歯形状の底面部を有し、これを互いに対向配置している。そして前記荷重支持板29の内面に伸縮継手部材25を嵌合する方法は前記伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b及び28a、28bをアンカーバー嵌挿孔29e、29e、29f、29fに挿通した後、2個で構成された荷重支持板29を側方から押し込んで該伸縮継手部材25を嵌合固定する。
【0025】
尚、上記伸縮継手部材25の前方壁面部及び後方壁面部に伸縮継手部材用アンカーバーねじ込み孔等や鋼板を形成し、予め該伸縮継手部材25に伸縮継手部材用アンカーバー27a〜28bを備えることなく該伸縮継手部材25を前記荷重支持板29の内面に嵌挿した後に、荷重支持板29の両側面部29c、29dの外部から該伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b、28a、28bをアンカーバー嵌挿孔29e、29e、29f、29fに挿通して上記伸縮継手部材用アンカーバーねじ込み孔等に固定する方法としてもよい。
【0026】
34、35は所望数の皿ボルトであって、前記荷重支持板29の前方及び後方の側面部29c、29dに於ける道路幅員方向の所定箇所に設けた皿ボルト挿入孔34a、35aに該側面部29c、29dの外方からねじ込む。該皿ボルト34、35の先端は皿ボルト挿入孔34a、35a内にねじ込まれた後、該伸縮継手部材25の前方及び後方の壁面部までねじ込まれ固定している。このように構成したので、伸縮継手部材25は、荷重支持板29の内面上に堅固に固定され、当該橋梁伸縮継手は道路上にかかる各種輪荷重に耐え得るように設計されている。
尚、上記皿ボルト挿入孔34a、35aの配設位置は前記アンカーバー嵌挿孔29e、29e、29f、29fとは別異の位置に設定している。
【0027】
また、前記荷重支持板29の前方、後方の側面部29c、29dの外面には、所望数の荷重支持板用アンカーバー36、37を突設している。該荷重支持板用アンカーバー36、37はいわゆる異形棒鋼スタッドといわれるもので、その先端に向って略L字状に曲折形成してあって、前記伸縮継手部材用アンカーバー27a〜28bよりは、長大に設計されている。そして、該荷重支持板用アンカーバー36、37は道路幅員方向であって、伸縮継手部材用アンカーバー27a〜28bを上記裏込め部材30、31内に装置した際、その伸縮継手部材用アンカーバー27a〜28bの相互間に位置するように配設されている。
【0028】
また、上記荷重支持板用アンカーバー36、37は上記床版32及び33に組込まれた略U字状アンカー鉄筋36a、37aと添接し、更に、該荷重支持板用アンカーバー36、37は道路幅員方向に張設した多数の補強鉄筋38、39と組合せて床版32、33と裏込め部材30、31との連結性を高めると共に裏込め部材30、31自体を補強し、加えて伸縮継手部の強化を図っている。
【0029】
また、図中42は、防水シートであり、前記伸縮継手部材25の底面部と荷重支持板29の内面との間に介装されかつ道路幅員方向に延在させている。防水シート42により、道路上を車両が走行するに伴い発生する雨水や塵埃の浸入を阻止する。
尚、本発明は係る橋梁伸縮継手の構造は、元来、防水効果を高めた構造であるので実施化するに当り、当該防水シート42は必ずしも配設する必要はない。
また、43は一方、他方の床版32、33間に存在するジョイント遊間である。
【0030】
次に、本発明に係る橋梁伸縮継手の構造の実施の形態に於ける道路への組付手順やその動作等を説明する。
【0031】
先づ、道路の施工現場以外の例えば、工場等で前記伸縮継手部材25や荷重支持板用アンカーバー36、37を備えた荷重支持板29を製作する。そして、現場に於ける施工に際し、これら伸縮継手部材25及び荷重支持板29を搬送する。現場ではU字状アンカー鉄筋36a、37a等を配備した一方、他方の床版32、33は構築されており、この床版32、33間であって、その上部に上記荷重支持板29を設置すると共に、該伸縮継手部材25を該荷重支持板29の上面に又は内面に嵌合した後、例えばコンクリート部材でなる一方、他方の裏込め部材30、31を打設して完成する。そして前記一方の舗装部材40、及び他方の舗装部材41を前記裏込め部材30、31に面一に隣接させかつ一方、他方の床版32、33上に敷設する。
【0032】
ところで、上記伸縮継手部材25は前述したように予め、伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b、28a、28bを固定しており、伸縮継手部材用アンカーバー27a、27bに先づ、該荷重支持板29の一つの方の前方側面部29cのアンカーバー嵌挿孔29e、29eが挿通され、次に伸縮継手部材用アンカーバー28a、28bに該荷重支持板29の他の方の後方側面部29dのアンカーバー嵌挿孔29f、29fが挿通された後、側方から荷重支持板29を該伸縮継手部材25の前方及び後方部分25b、25cに押し込むことにより容易かつ、迅速に伸縮継手部材25を前記荷重支持板29に嵌合固定することができる。
尚、上記伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b、28a、28bは上記荷重支持板29の各側面部29c、29dの外方からアンカーバー嵌挿孔29e、29e、29f、29fを挿通させて後付けすることも可能である。
【0033】
そして、本発明は係る橋梁伸縮継手の構造は、各種の道路上に施工されてあって、外気温度差や桁の回転モーメントにより前記伸縮継手部材25が図2に示すI方向及びJ方向に圧縮、引張作用を行う。
而して、一方では当該伸縮継手部材25の前方部分25bの表面に形成したアーチリブ26a及び前方部分25bがアーチ方向、つまりE方向(右側方向)に変形する。他方では、当該伸縮継手部材25の後方部分25cの表面に形成したアーチリブ26b及び後方部分25cがアーチ方向つまりF方向(左側方向)に変形する。この変形量は、2つのアーチリブにより分散され実験結果によれば、仮に、本発明の如く両リブ26a、26bを備えてなる略S字状リブによることなく、当該伸縮継手部材25を2つに画成することなく、一つのリブのみで構成した場合に比べその変形量が半減することとなり、地覆部のリブ伸縮のためのスペースを小さく設定でき、しかも、当該伸縮継手部材25自体に於ける道路方向の幅長を短かくできる。
【0034】
また、上記のように伸縮継手部材25がE方向及びF方向に変形するに際し、一方のアーチリブの後端26a1の位置と他方のアーチリブの前端26b1の位置をずらし、例えばリブ1本分の幅長分をずらして設定したので中間帯25a部分に回転モーメントや曲げモーメント、ねじりモーメント等の偶力が作用しなくなり、両アーチリブ26a、26bをそれぞれ右側方向及び左側方向に並行に変位させると共にI方向及びJ方向の圧縮・引張り作用も円滑に許容し、当該伸縮継手部材25にかかる外気温度の差による伸縮作用や桁回転モーメントを吸収することができる。
而して、該底面部は断面が2つの略半円状25d、25eを連ねた形状を有する貫通孔25g、25hを形成しており、その全面、全域部分について荷重支持板29と接触しておらず、これにより、当該圧縮荷重を該貫通孔25g、25hで分散し、防水シート42や荷重支持板29と接触する部分は一部となり、その接触面積を極力狭くするので当該圧縮荷重を大幅に低減させ伸縮継手部材25等の耐久性を向上させた。しかも、繰返し伸縮継手部材25にかかる輪荷重による荷重支持板の表面を叩く打撃音を押さえ込み車両走行に伴う通過騒音を大幅に低減すると共に伸縮継手部材25の底面部の摩耗を防止した。
実験結果によれば、伸縮継手部材25の底面部の全面、全域を該荷重支持板29の表面に接触させる構成に比し、該荷重支持板29にかかる圧縮荷重を約3割程度低減させることができた。
【0035】
更に、上述した伸縮継手部材25の左側、右側方向の変形に伴い、上記伸縮継手部材25の底面部の構成に加えて、図2及び図3(b)に示すように一方、他方アーチリブ26a、26bに隣接して防水膜26c、26dを形成し及び前記の伸縮継手部材25の底面部の貫通孔25g、25hの前後に小溝25fを形成したので、これらも同様に変形作用させる。そして、当該伸縮継手部材25の中央部分に中間帯25aを介在させることにより防水膜26c、26dの変形量を少なく設定でき当該伸縮継手部材25の底面部が荷重支持板29の表面からの浮き上り現象を防止し併せて、前記伸縮継手部材25の一方のアーチリブ26aと他方のアーチリブ26bとの連結性を保持し、離開現象や変形を防ぐと共に、上記伸縮部材25の耐久性の向上を実現し、輪荷重に伴い発生する通過騒音を更に低減させることができた。
【0036】
また、前記伸縮継手部材25は上記荷重支持板29に嵌合固定するに当り、該荷重支持板29の前方側面部29c及び後方側面部29dから皿ボルト34、35を螺入させて該伸縮継手部材25を結合すること、更に、上記伸縮継手部材25に備えた伸縮継手部材用アンカーバー27a、27b、28a、28b及び荷重支持板用アンカーバー36、37を裏込め部材30、31の打設工程に合せて該裏込め部材30、31内に固着するので、当該伸縮継手部材25に過大な輪荷重がかかり、しかも、伸縮継手部材25に撓み作用が加わっても該伸縮継手部材25の前後端面と荷重支持板29の前方、後方の一つ、他の側面部29c、29dとの間に隙間が生ずることなく、また雨水等の浸入もなく両者の嵌合固定状態は常に安定している。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る該橋梁伸縮継手の構造は叙上した構成、作用等を具有するので次の効果がある。
【0038】
請求項1記載の発明によれば、一方、他方の床版間に介装された断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合する伸縮継手部材とでなり、該伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成すると共に該伸縮継手部材の底面部の断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、車両が道路を通過するに伴う輪荷重を左側、又は右側に分散して前記伸縮継手部材や略S字状リブの変形量を少なく設定し、地覆部の伸縮用スペースを小さく設定でき、雨水や塵埃の滞留による漏水現象を防止し、併せて車両走行に伴う通過騒音を大幅に低減できる効果がある。
また、前記伸縮継手部材の底面部に2つの略半円形状に連ねた形状を形成し、荷重支持板上への接触面積を小さくして、その半円状の貫通孔を道路幅員方向に延在させたので該伸縮継手部材にかかる圧縮荷重を分散させ、かつ荷重支持板上にかかる荷重を極めて低く設定するので、施工時に於ける圧縮荷重のセッティングを容易にし、該伸縮継手部材の成形材料の低減を行いおよび浮き上り現象を防止して車両の通過に伴い発生する通過騒音を更に低減させる量産性の高い技術を提供する効果がある。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、上記請求項1の効果に加えて、当該伸縮継手部材を六角ボルトや各種ボルト等を使用して荷重支持板上に固定する必要なく、該ボルト等の部品点数を削減し、しかもボルト等がないので、伸縮継手部材の荷重支持板からの脱落や損傷がなく、もって高品質の橋梁伸縮継手の構造を提供でき、該伸縮継手部材を荷重支持板上に嵌合固定する工程が極めて簡単かつ迅速にできる効果がある。
【0040】
請求項3記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、前記伸縮継手部材25に備えた伸縮継手部材用アンカーバー及び荷重支持板用アンカーバーを裏込め部材の打設工程に合せて、該裏込め部材内に固着するので、当該伸縮継手部材に外気温度差による過大な伸縮作用や桁の回転又は、撓み作用が加わっても当該伸縮継手部材と荷重支持板間に隙間が生ずることなく、また雨水等の浸入もなく、両者間の嵌合状態を常に緊密化し、当該伸縮継手部材若しくは本橋梁伸縮継手の耐久性の向上を図る効果がある。
【0041】
請求項4記載の発明によれば、一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する所望数の嵌挿孔、及び該嵌挿孔とは別異の位置に所望数の皿ボルト挿入孔を形成し、該荷重支持板が皿ボルトで上記伸縮継手部材を嵌合固着したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造を提供する。このような構成としたので、請求項1ないし3記載の発明の効果に加えて、荷重支持板の側面部から所望数の皿ボルトで伸縮継手部材を固定したので、更に伸縮継手部材と荷重支持板との密着度合を高め、更なる伸縮継手部材若しくは、当該当該橋梁伸縮継手の耐久性を保持し、併せて漏水現象を完全に防止し外気温度差による伸縮作用や桁の回転を吸収し著大な輪荷重にも耐え得る効果がある。
【0042】
請求項5記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の左端部又は右端部に於ける上面又は下面に段差状の凸部又は凹部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、請求項1ないし4記載の発明の効果に加えて、当該伸縮継手部材を例えば、幅約1800(mm)を一つのブロック体として構成し、かつ施工する道路幅員に応じて、順次多数固を列設することにより道路状況に適合してセッティングさせることができること及び、これを使用後に於いて破損した箇所があれば当該補修を必要とするブロック体のみを取り替えて修理を可能とする効果がある。
【0043】
請求項6記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の下面部左右方向に沿って小溝を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、請求項1ないし4記載の発明の効果に加えて、伸縮継手部材にかかる圧縮荷重を更に分散させかつ伸縮継手部材の荷重支持板上から浮き上り現象を防止し併せて、更に、道路上の車両通過に伴う通過騒音を大幅に低減させる効果がある。
【0044】
請求項7記載の発明によれば、前記伸縮継手部材は高純度クロロプレンゴム、天然ゴム、再生ゴム、高減衰ゴムの一つ又は二つ以上の組成物で成形したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、請求項1ないし4記載の発明の効果に加えて伸縮継手部材を汎用の伸縮ゴムで構成したので施工性及び量産性の高い伸縮継手部材を提供する効果がある。
【0045】
請求項8記載の発明によれば、前記伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成した構成に於いて、該略S字状リブを前後方向略中央を分離し、かつ前方のリブ端部位置と後方のリブ端部位置を左右にずらして形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造を提供する。
このような構成としたので、請求項1ないし4記載の発明の効果に加えて外気温度差による伸縮作用や桁の回転が当該伸縮継手部材に加わった場合一方、他方のアーチリブ間に回転モーメント等の偶力を発生させず伸縮継手部材の前後に発生する圧力荷重を該伸縮継手部材の左側及び右側に巧みに並行方向に分散させかつ、圧縮、引張させて当該伸縮継手部材を異形変形させることなく、耐久性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る橋梁伸縮継手の構造に於ける実施の形態示す垂直断面図である。
【図2】本発明に係る伸縮継手部材に於ける実施の形態の一例であって、その外観形状を示す平面図である。
【図3】本発明係る伸縮継手部材に於ける実施の形態の一例を示すものであり、(a)は、図2の矢視B―B線方向から見た側面図、(b)は図2の矢視C―C線方向から見た断面図である。
【図4】従来技術に於ける第1の例を示す橋梁伸縮継手の構造であって、(a)は、(b)の矢視A―A線方向の断面図、(b)は、(a)平面図である。
【図5】従来の技術に於ける第2の例を示す橋梁伸縮継手の構造の斜視図ある。
【符号の説明】
1 伸縮ゴム
1a V字状溝
1b V字状溝
2 一方の床版
3 他方の床版
4 一方の裏込め部材
5 他方の裏込め部材
6 ジョイント遊間
7 荷重支持板
8 ベースプレート
8a ボルト挿入孔
9 ベースプレート
9a ボルト挿入孔
10 六角ボルト
11 六角ボルト
12、13 ナット
14 一方のアンカーボルト
15 他方のアンカーボルト
16 一方の舗装部材
17 他方の舗装部材
18、19 補強鉄筋
20、21 アンカー鉄筋
22 伸縮ゴム
22a 鋼板
23 サポートブロック
23a サポートブロックの立設部
23b サポートブロックのフィンガー状の支持板
23c 皿ボルト
24 サポートブロック
24a サポートブロックの立設部
24b サポートブロックのフィンガー状の支持板
24c 皿ボルト
25 伸縮継手部材
25a 伸縮継手部材の中間帯
25b 伸縮継手部材の前方部分
25c 伸縮継手部材の後方部分
25d、25e 半円状
25f 小溝
25g、25h 貫通孔
26 略S字状リブ
26a 一方のアーチリブ
26a1 一方のアーチリブの後端
26b 他方のアーチリブ
26b1 他方のアーチリブの前端
26c、26d 防水膜
26e、26f 段差状の凹部
26g、26h 段差状の凸部
27a、27b 伸縮継手部材用アンカーバー
28a、28b 伸縮継手部材用アンカーバー
27c、28c 伸縮継手部材用アンカーバーの先端
29 荷重支持板
29a、29b ブラケット
29c 荷重支持板の前方の側面部
29d 荷重支持板の後方の側面部
29e、29f アンカーバー嵌挿孔
30 一方の裏込め部材
31 他方の裏込め部材
32 一方の床版
33 他方の床版
34 皿ボルト
34a 皿ボルト挿入孔
35 皿ボルト
35a 皿ボルト挿入孔
36、37 荷重支持板用アンカーバー
36a、37a U字状アンカー鉄筋
38、39 補強鉄筋
40 一方の舗装部材
41 他方の舗装部材
42 防水シート
D 一方及び他方のアーチリブのずれ幅
E 一方のアーチリブの変形方向(右側方向)
F 他方のアーチリブの変形方向(左側方向)
G 防水膜の幅長
H 一方、他方のアーチリブの幅長
I 前方部分の圧縮作用の方向
J 後方部分の圧縮作用の方向

Claims (8)

  1. 一方、他方の床版間に介装された断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合する伸縮継手部材とでなり、該伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成すると共に該伸縮継手部材の底面部の断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造。
  2. 一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造。
  3. 一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する嵌挿孔を形成したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造。
  4. 一方の床版上に積層された一方の舗装部材と、他方の床版上に積層された他方の舗装部材と、該一方、他方の舗装部材に隣接して形成した一方、他方の裏込め部材と、該一方、他方の裏込め部材間に介装され、かつ前後に所望数の荷重支持板用アンカーバーを固定した断面略L字状の荷重支持板と、該断面略L字状の荷重支持板上に嵌合するものであって、前後に所望数の伸縮継手部材用アンカーバーを固定すると共に表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成し、かつ底面部に断面が2つの略半円形状を連らねた形状を形成した伸縮継手部材を備え、前記断面略L字状の荷重支持板の側面部に前記伸縮継手部材用アンカーバーを挿通する所望数の嵌挿孔、及び該嵌挿孔とは別異の位置に所望数の皿ボルト挿入孔を形成し、該荷重支持板が皿ボルトで上記伸縮継手部材を嵌合固着したことを特徴とする橋梁伸縮継手の構造。
  5. 前記伸縮継手部材の左端部又は右端部に於ける上面又は下面に段差状の凸部又は凹部を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造。
  6. 前記伸縮継手部材の下面部左右方向に沿って小溝を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造。
  7. 前記伸縮継手部材は高純度クロロプレンゴム、天然ゴム、再生ゴム、高減衰ゴムの一つ又は二つ以上の組成物で成形したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造。
  8. 前記伸縮継手部材の表面に所定幅の道路長さ方向に伸びた略S字状リブを一連に形成した構成に於いて、該略S字状リブを前後方向略中央を分離し、かつ前方のリブ端部位置と後方のリブ端部位置を左右にずらして形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁伸縮継手の構造。
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