JP6240984B2 - 自動二輪車の車体前部構造 - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の自動二輪車の場合、通常使用時には、バックミラーの鏡体保持部を使用位置に固定しておき、駐車時等には、必要に応じて鏡体保持部を格納位置に回動変位させることにより、バックミラーの側方への張り出しを抑制することができる。
請求項1に係る発明は、車体フレーム(11)の前部のハンドル支持部(12)に操舵ハンドル(10)が回動自在に支持され、前記ハンドル支持部(12)に、車体後方を映す左右のバックミラー(28)が支持される自動二輪車の車体前部構造において、左右の前記バックミラー(28)は、前記ハンドル支持部(12)側に取り付けられる取付基部(33)と、鏡体(37)を保持する鏡体保持部(34)と、当該鏡体保持部(34)を前記取付基部(33)に対して使用位置と格納位置との間で変位可能に連結する連結機構(35)と、を備え、前記鏡体保持部(34)のうちの、前記鏡体(37)の配置される面と相反する側には、ウィンカ(29)が取り付けられ、前記鏡体保持部(34)は、前記格納位置にあるときに、前記鏡体(37)が上方を指向し前記ウィンカ(29)が下方を指向し、前記連結機構(35)は、前記鏡体保持部(34)を支持する連結アーム(38)と、該連結アーム(38)を前記取付基部(33)に回動可能に連結する連結軸(42)と、前記取付基部(33)を挟んで前記連結アーム(38)と逆側に配置されて、前記連結アーム(38)と前記取付基部(33)とを圧接方向に付勢する付勢スプリング(41)と、を備え、前記取付基部(33)の前記連結アーム(38)と逆側の面に凹部(33c−2)が設けられ、当該凹部(33c−2)内に前記付勢スプリング(41)が配置されていることを特徴するものである。
また、連結アーム(38)と取付基部(33)を圧接方向に付勢する付勢スプリング(41)が、取付基部(33)に設けられた凹部内に配置されるため、連結機構(35)を連結軸線(39)と略直交する方向から見ても、付勢スプリング(41)が外部から見えにくくなる。したがって、この構造を採用した場合には、車両の外観品質が向上する。
この自動二輪車1は、エンジン2と動力伝達機構3とを一体としたスイングユニット4を備えている。スイングユニット4の後部には後輪5が回動可能に支持され、スイングユニット4の前方に前輪6が配置されている。前輪6は、左右一対のフロントフォーク7の下部に回動可能に支持され、左右のフロントフォーク7の上部にはブリッジ8が架設されている。ブリッジ8には、操舵軸であるステアリングシャフト9が結合され、ステアリングシャフト9の上端部には、操舵ハンドル10が結合されている。ステアリングシャフト9は、車体フレーム11の前部のハンドル支持部であるヘッドパイプ12に回動可能に支持されている。
ステアリングシャフト9の前方には、上面視で前方に向けて先細りとなる流線型に形成されたフロントカバー22が配置されている。フロントカバー22は、ステアリングシャフト9の前方及び両側方を覆っている。
インナーカバーの下部には、車体前後方向に沿って延在するセンターカバー24が連結されている。センターカバー24は、主にメインフレーム13及びダウンフレーム14を上方及び両側方から覆っている。
センターカバー24の後部には、左右一対のリヤサイドカバー25が連結されている。リヤサイドカバー25は、リヤフレーム15に沿って車体後方側に向かって延出している。左右のリヤサイドカバー25の上部には、これらに跨るようにして、乗員が着座するシート26が支持されている。
ハンドル支持部である図1に示すヘッドパイプ12の上方には、スピードメータ等の表示パネル27(図2参照)と、左右のバックミラー28が取り付けられている。左右の各バックミラー28には、後に詳述するウィンカ29(方向指示灯)が一体に組み込まれている。
連結アーム38の連結座面38a−1と、支持ブラケット33の連結座面33c−1とは、中心軸が連結軸線39を成すボルト42と、ボルト42の軸端に固定されたナット43によって連結されている。ナット43は、ボルト42の軸部の先端に設けられた段部42aに当接することによってボルト42に固定されている。連結アーム38と支持ブラケット33の連結座面38a−1,33c−1間には、連結軸線39の周域に沿って複数の凹凸係合部40が設けられている。
この実施形態の場合、ミラーハウジング34を支持ブラケット33に対して変位可能に連結する連結機構35は、凹凸係合部40を含む連結アーム38と支持ブラケット33の連結座面38a−1,33c−1と、連結座面38a−1,33c−1同士を常時圧接させる方向に付勢する付勢スプリング41等によって構成されている。
この実施形態のバックミラー28は、ミラーハウジング34が通常位置にある場合には、鏡体37がほぼ車体後方側を指向し、ウィンカ29がほぼ車体前方側を指向している。また、このバックミラー28は、ミラーハウジング34が格納位置に操作されると、ミラーハウジング34の連結軸線39周りの回転により、鏡体37が上方を指向し、ウィンカ29が下方を指向するように設定されている。
このため、この実施形態に係る前部車体構造を採用した場合には、連結機構35を連結軸線39と略直交する方向から見ても、付勢スプリング41が外部から見えにくくなる。したがって、この構造を採用することにより、車両の外観品質を向上させることができる。
10…操舵ハンドル
11…車体フレーム
12…ヘッドパイプ(ハンドル支持部)
28…バックミラー
29…ウィンカ
33…支持ブラケット(取付基部)
33c−2…凹部
34…ミラーハウジング(鏡体保持部)
35…連結機構
37…鏡体
38…連結アーム
41…付勢スプリング
42…ボルト(連結軸)
Claims (2)
- 車体フレーム(11)の前部のハンドル支持部(12)に操舵ハンドル(10)が回動自在に支持され、
前記ハンドル支持部(12)に、車体後方を映す左右のバックミラー(28)が支持される自動二輪車の車体前部構造において、
左右の前記バックミラー(28)は、前記ハンドル支持部(12)側に取り付けられる取付基部(33)と、鏡体(37)を保持する鏡体保持部(34)と、当該鏡体保持部(34)を前記取付基部(33)に対して使用位置と格納位置との間で変位可能に連結する連結機構(35)と、を備え、
前記鏡体保持部(34)のうちの、前記鏡体(37)の配置される面と相反する側には、ウィンカ(29)が取り付けられ、
前記鏡体保持部(34)は、前記格納位置にあるときに、前記鏡体(37)が上方を指向し前記ウィンカ(29)が下方を指向し、
前記連結機構(35)は、
前記鏡体保持部(34)を支持する連結アーム(38)と、
該連結アーム(38)を前記取付基部(33)に回動可能に連結する連結軸(42)と、
前記取付基部(33)を挟んで前記連結アーム(38)と逆側に配置されて、前記連結アーム(38)と前記取付基部(33)とを圧接方向に付勢する付勢スプリング(41)と、を備え、
前記取付基部(33)の前記連結アーム(38)と逆側の面に凹部(33c−2)が設けられ、当該凹部(33c−2)内に前記付勢スプリング(41)が配置されていることを特徴とする自動二輪車の車体前部構造。 - 前記連結機構(35)による前記鏡体保持部(34)の変位は、前記鏡体保持部(34)が使用位置にあるときに前記鏡体保持部(34)が前記操舵ハンドル(10)の回動軌道を通る平面と交差する高さに位置され、前記鏡体保持部(34)が格納位置にあるときに前記鏡体保持部(34)が前記操舵ハンドル(10)の回動軌道を通る平面よりも下方に位置されるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の車体前部構造。
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