JP6236556B1 - 順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム - Google Patents

順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】混雑時に、順番待ちを登録するための待ち時間が発生することを避ける。【解決手段】施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理システムであって、施設における順番待ちの登録操作を受け付ける登録受付部と、順番待ちの登録操作に基づいて、施設の順番待ちリストを管理する順番待ち管理部と、順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったか否かを判断する登録待ち人数判定部と、順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから、順番待ちの登録操作を簡略化した混雑時の順番管理モードに切り替える順番管理モード切り替え部を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、順番管理システム、順番管理装置、およびプログラムに関する。
従来、レストランや店舗、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。
例えば、人気レストラン等においては、レストラン指定の予約用紙を用意し、そこに予約者の名前と人数を書くことで、顧客の順番管理を行っている(例えば特許文献1(特に、段落番号0003〜0007)参照)。
特開2004−94380号公報
従来の順番管理システムにおいては、順番待ちを登録する際、予約者が予約用紙に名前や人数を記入する必要があったため、混雑時には、予約用紙に記入を行うための行列ができてしまい、順番待ちを登録するための待ち時間が発生することがあった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、混雑時に、順番待ちを登録するための待ち時間が発生することを避けることを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理システムであって、
前記施設における順番待ちの登録操作を受け付ける登録受付部と、
前記順番待ちの登録操作に基づいて、前記施設の順番待ちリストを管理する順番待ち管理部と、
前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったか否かを判断する登録待ち人数判定部と、
前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから、前記順番待ちの登録操作を簡略化した混雑時の順番管理モードに切り替える順番管理モード切り替え部と、を備えたものである。
また、前記登録待ち人数判定部は、前記順番待ちの登録操作を行う端末の周囲の映像に基づいて、前記端末から一定距離以内の範囲に、一定数以上の人がいることを検知したら、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断するようにしてもよい。
また、前記登録待ち人数判定部は、前記順番待ちの登録操作を行う端末の周囲に、無線通信を行っている携帯端末が一定数以上存在することを検知したら、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断するようにしてもよい。
また、前記登録待ち人数判定部は、前記通常の順番管理モードにおいて、一定時間以内に一定数以上の順番待ちの登録が受け付けられた場合には、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断するようにしてもよい。
また、前記混雑時の順番管理モードでは、登録管理用のセンサによって人が検知されたら、前記順番待ち管理部が、前記順番待ちリストに1組の順番待ち組を新たに登録する、ようにしてもよい。
また、前記混雑時の順番管理モードでは、案内管理用のセンサによって人が検知されたら、前記順番待ち管理部が、前記順番待ちリスト中の1組の順番待ち組のステータスを案内済に更新するようにしてもよい。
本発明によれば、混雑時に、順番待ちを登録するための待ち時間が発生することを避けることができる。
本発明の実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図。 順番管理端末200の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000における通常の順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000における混雑時の順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1000における混雑時の受付画面を例示する図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、イベント会場Aへの入場における順番待ち管理の例について説明するが、その他、レストラン、病院、銀行、役所、ショッピングモール、デパート、アミューズメント施設など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図である。図1に示すように、順番管理システム1000は、管理センター等に設置された順番管理サーバ100と、イベント会場Aに入るために通過するゲートGの外側に設置された順番管理端末200、ゲートGへの入り口に設置されたセンサ(登録管理用のセンサ)S1、ゲートGからの出口に設置されたセンサ(案内管理用のセンサ)S2を含んでいる。順番管理サーバ100は、順番管理端末200、及びセンサS1,S2と通信ネットワークNを介して接続されている。
利用者(イベント会場Aへの来場者)は、順番管理端末200で受付登録を行った後、ゲートG内に入り、順番が到来したら、ゲートGを通過してイベント会場A内に入場することができる。センサS1,S2は、人間の所在を検知することができる赤外線センサ等であり、それぞれゲートGに入る利用者とゲートGから出る利用者を検知する。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200を介して登録される順番待ちを施設毎に管理する。図1の例では、1つの施設の順番管理端末200のみが図示されているが、順番管理サーバ100は、実際には複数の施設に設置されている順番管理端末200と通信ネットワークで接続され、各施設の順番待ちを管理している。順番管理サーバ100は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ100を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
順番管理サーバ100は、施設ごとに順番管理端末200を管理するための管理データベース110と、プロセッサ(順番待ち管理部)120と、を備えている。管理データベース110は、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブルTA2を備えている。
クライアント管理テーブルTA1には、施設毎に、順番管理端末200に対して付与されている固有のIDとパスコード(アカウント)が登録されている。例えば、「イベント会場A」のレコードとして、「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者(例えば、施設のオーナーなど)によって設定される。なお、1施設で複数の順番管理端末200を利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしてもよい。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者(順番待ち組)の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報(ステータス情報)が含まれる。順番待ちリストの1レコードには、受付番号「1」、受付時刻「13:03」、ステータス「呼出」等の情報が含まれている。また、待ち項目として、座席の種別(A席、B席、C席等)などの情報を含むようにしてもよい。
ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者を実際に会場内に案内した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。
なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末200から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報(詳細は後述)に基づいて更新される。
プロセッサ120は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、ROM等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ100の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ120は、順番管理端末200と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)も実行する。
通信ネットワークNは、順番管理サーバ100と順番管理端末200との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
順番管理端末200は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末200は、1施設で複数台利用することもできる。
図2は、順番管理端末200の主要構成を示すブロック図である。順番管理端末200は、プロセッサ(登録受付部、登録待ち人数判定部、順番管理モード切り替え部)210と、入力装置215と、表示装置216と、通信インタフェース220と、記憶資源230とを備える。順番管理端末200は、施設の利用者や従業者が直接タッチパネルなどの入力装置215を操作することで、順番待ちリストへの登録や更新等の入力を受け付ける。例えば、施設の従業者は順番待ちリストに新たに順番待ちの登録をするための入力や、順番待ちリストに登録されているステータスを更新するための入力を行う。
プロセッサ210は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶資源230に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末200の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
入力装置215は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル215aを備えている。
表示装置216は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
通信インタフェース220は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース220は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶資源230は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源230は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶資源230には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース220を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源230には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ210が実行することにより、順番管理サーバ100と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)AP1が記憶されている。
(順番管理モードの切り替え)
本実施形態に係る順番管理システム1000は、混雑状況に応じて、通常の順番管理モードと混雑時の順番管理モードを切り替える。具体的には、順番管理端末200によって、受付登録待ちをしている利用者の混雑度が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから混雑時の順番管理モードへの切り替えを行う。切り替えの判断は、定期的に実行してもよいし、常時実行するようにしてもよい。
順番管理端末200は、例えば備えつけのカメラ(図示せず)によって取得された周囲の映像に基づいて、順番管理端末200から一定距離以内の範囲に、一定数以上の人がいることを検知したら、混雑時の順番管理モードへの切り替えを行うようにしてもよい。また、順番管理端末200は、WiFiなどを利用して通信している周囲の携帯端末(利用者が保持している携帯端末)の数を取得し、周囲の携帯端末の数が一定数以上である場合には、混雑時の順番管理モードへの切り替えを行うようにしてもよい。また、順番管理端末200は、通常の順番管理モードにおいて、一定時間以内に一定数以上の受付登録が行われた場合には、混雑時の順番管理モードへの切り替えを行うようにしてもよい。
後述するように、混雑時の順番管理モードでは、受付登録やステータスの更新に必要な操作を簡略化し、1組当たりに要する時間を短縮することにより、受付登録を行うための待ち時間が極力発生しないようにしている。また、通常の順番管理モードと混雑時の順番管理モードでは、ステータスの変更操作の種類も異なる。
(通常の順番管理モードでの順番待ちの登録)
次に、通常の順番管理モードでの順番待ち登録処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
順番管理端末200は、通信インタフェース220を介して、順番管理サーバ100からステータス管理テーブルTA2に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する(ステップS31)。
次に、順番管理端末200は、順番待ちの受付をするための受付画面を表示装置216に表示させる(ステップS32)。受付画面には、例えば、順番待ちリストの情報(順番待ちをしている者の受付番号と現在のステータス情報)が、受付をした順番に時系列に並べられた一覧が表示される。さらに、現在順番待ちをしている待ち組数なども表示される。
表示された受付画面に対して利用者が所定の操作入力を行い、順番待ちの受付に必要な情報(待ち項目、連絡先のメールアドレス、電話番号等)の入力が完了すると(ステップS33:YES)、順番管理端末200は受付完了画面を表示する(ステップS34)。受付完了画面には、受付番号(待ち番号)や、現時点での待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用者は、順番管理端末200に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。
順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されている。利用者が自身の所持する携帯端末を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、携帯端末の表示装置に現在の順番待ち状況(現状の待ち組数や待ち時間など)が表示される。また、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがってメールアドレスを入力することにより、順番が到来した際にメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメールを受信したりすることができるようにしてもよい。
確定した新規登録情報は、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100に送信される(ステップS35)。順番管理サーバ100は、ある施設から新規登録情報を受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、その施設の順番待ちリストに順番待ちを1組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS36)。
(混雑時の順番管理モードでの順番待ちの登録)
次に、混雑時の順番管理モードでの順番待ち登録処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
順番管理端末200は、混雑時の受付画面を表示装置216に表示させる(ステップS41)。図5に示すように、混雑時の受付画面には、例えば、順番待ちを登録するための受付ボタンB1が表示される。
表示された受付画面に対して利用者が受付ボタンB1を押す操作を行うと(ステップS42:YES)、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100に新規登録情報が送信される(ステップS43)。順番管理サーバ100は、ある施設から新規登録情報を受信すると、その施設の順番待ちリストに順番待ちを1組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS44)。
また、受付ボタンB1を操作する代わりに、利用者がゲートGに入る時にセンサS1で利用者を検知するようにしてもよい。この場合、順番管理サーバ100は、センサS1からの検知信号を受信したら、該当する施設の順番待ちリストに順番待ちを1組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルTA2を更新する。追加されたレコードには、受付番号、受付時刻、ステータス(「待ち中」)の情報のみが含まれ、通常の登録処理のように、待ち項目や連絡先等の情報は含まれない。
(通常の順番管理モードでの順番待ちリストの更新)
通常の順番管理モードでは、各施設の順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末200を用いて「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」等の操作を行った際に更新される。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話や呼出メールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組に対して実際に対応を開始した状態であることを意味する。
従業者は、順番管理端末200に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対して「呼出」、「取消」、「変更」のいずれかの更新操作を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報(例えば受付番号「1」)と更新操作の情報(例えば「呼出」)は、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100にアップロードされる。順番管理サーバ100は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「1」に対して「呼出」操作を行った場合には、受付番号「1」の順番待ち組のステータスが「呼出中」に更新される。
なお、従業者が操作する順番管理端末200は、ゲートGの外側に設置された受付登録のための端末でもよいが、従業者が所持するタブレット端末や、イベント会場Aの入り口付近などに設置された端末などであってもよい。
(混雑時の順番管理モードでの順番待ちリストの更新)
混雑時の順番管理モードでは、従業者は、順番管理端末200を用いて「案内」の操作のみを行う。順番管理端末200の表示装置216に表示されるステータス管理画面には、例えば、「案内」操作を行うための案内ボタンが表示される。
従業者が案内ボタンを押す操作を行うと、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100にステータス更新情報が送信される。順番管理サーバ100は、ある施設からステータス更新情報を受信すると、その施設の順番待ちリストに登録されている順番待ち組であって、「案内」が済んでいない組(例えば、ステータスが「待ち中」または「呼出中」)のうち、最も受付時刻の早い組(最も古いレコード)のステータスを「案内済」に更新する処理を行う。
上記のように、混雑時の順番管理モードでは、順番待ちリストに登録されている順番待ち組に対して、「案内」操作のみを行う。また、受付登録時に連絡先のメールアドレスや電話番号を登録せず、「呼出」操作も行わないため、メールや電話による呼出は行わない。
また、案内ボタンを操作する代わりに、利用者がゲートGを通過してイベント会場A内に入る時にセンサS2で利用者を検知するようにしてもよい。この場合、順番管理サーバ100は、センサS2からの検知信号を受信したら、該当する施設の順番待ちリストに登録されている最も古い順番待ち組のステータスを「案内済」に更新する処理を行う。
(順番待ち情報の提供)
通常の順番管理モードと混雑時の順番管理モードでは、順番待ちリストに登録される情報が異なるため、利用者に提供する順番待ち情報の内容も変更する。通常時には、全体の待ち組数や待ち時間などに加えて、待ち項目毎の待ち組数や待ち時間の情報も提供するが、混雑時には、全体の待ち組数や待ち時間のみを提供し、待ち項目毎の待ち組数や待ち時間の情報提供は行わない。これらの情報は、順番管理端末200やゲートG付近に設置されたディスプレイ(図示せず)などに表示することにより、利用者に提供することができる。
以上のように、本実施形態によれば、順番管理端末200によって、受付登録待ちをしている利用者の混雑度が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから混雑時の順番管理モードへの切り替えを行い、混雑時の順番管理モードでは、受付登録やステータスの更新に必要な操作を簡略化し、1組当たりに要する時間を短縮するようにしたので、混雑時に、受付登録を行うための待ち時間が極力発生しないようにすることができる。順番管理端末200は、周囲の映像や、周囲に存在する携帯端末の数、一定時間内に行われた受付登録数等の情報を取得することにより、混雑度を判断することができる。
また、混雑時の順番管理モードにおいて、センサS1によって人が検知されたら、順番管理サーバ100が順番待ちリストに1組の順番待ち組を新たに登録し、センサS2によって人が検知されたら、順番待ちリストに登録されている最も古い順番待ち組のステータスを「案内済」に更新することにより、利用者は混雑時に受付登録のために並ぶ必要が無くなる。また、混雑時の案内もスムーズに行うことができる。
また、混雑時の順番管理モードにおいて、1組のステータスが「案内済」に更新されたら、次の1組を自動的に呼び出すようにしてもよい。例えば、混雑時のモードにおいても、順番待ちを登録した利用者に順番券を発券し、1組が案内される毎に、順番券の番号順にしたがって1組ずつ呼び出しを行うようにしてもよい。この場合、順番券は、順番管理端末200から発券するようにしてもよいし、イベント会場の従業者が、ゲートG付近で配布するようにしてもよい。呼出の方法は、呼出対象の番号をアナウンスしてもよい。また、利用者が携帯端末で順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、現在の順番待ち状況(呼出されているか否か等)が表示されるようにしてもよい。さらに、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがってメールアドレスを入力することにより、呼出メールを受信できるようにしてもよい。このように、混雑時モードにおいても順番券を用いて順番待ち組の自動呼出を行うことにより、混雑時に、受付登録を行うための待ち時間が長くならないようにすることができると共に、入場(案内)までの待ち時間が長くなる場合に、利用者は会場付近で待機する必要がなく、別の場所で待ち時間を過ごすことができる。また、自動的に呼出をすることで、利用者が離れた場所にいても、順番に従って効率よく案内を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1000…順番管理システム
100…順番管理サーバ
110…管理データベース
120…プロセッサ
200…順番管理端末
210…プロセッサ
215…入力装置
215a…タッチパネル
216…表示装置
220…通信インタフェース
230…記憶資源
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク
G…ゲート
S1,S2…センサ
AP1…順番管理アプリケーション
B1…受付ボタン

Claims (8)

  1. 施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理システムであって、
    前記施設における順番待ちの登録操作を受け付ける登録受付部と、
    前記順番待ちの登録操作に基づいて、前記施設の順番待ちリストを管理する順番待ち管理部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったか否かを判断する登録待ち人数判定部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから、前記順番待ちの登録操作を簡略化した混雑時の順番管理モードに切り替える順番管理モード切り替え部と、を備えた順番管理システム。
  2. 前記登録待ち人数判定部は、
    前記順番待ちの登録操作を行う端末の周囲の映像に基づいて、前記端末から一定距離以内の範囲に、一定数以上の人がいることを検知したら、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断する、請求項1に記載の順番管理システム。
  3. 前記登録待ち人数判定部は、
    前記順番待ちの登録操作を行う端末の周囲に、無線通信を行っている携帯端末が一定数以上存在することを検知したら、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断する、請求項1に記載の順番管理システム。
  4. 前記登録待ち人数判定部は、
    前記通常の順番管理モードにおいて、一定時間以内に一定数以上の順番待ちの登録が受け付けられた場合には、前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断する、請求項1に記載の順番管理システム。
  5. 前記混雑時の順番管理モードでは、
    登録管理用のセンサによって人が検知されたら、前記順番待ち管理部が、前記順番待ちリストに1組の順番待ち組を新たに登録する、請求項1から4のいずれか1項に記載の順番管理システム。
  6. 前記混雑時の順番管理モードでは、
    案内管理用のセンサによって人が検知されたら、前記順番待ち管理部が、前記順番待ちリスト中の1組の順番待ち組のステータスを案内済に更新する、請求項1から5のいずれか1項に記載の順番管理システム。
  7. 施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理装置であって、
    前記施設における順番待ちの登録操作を受け付ける登録受付部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったか否かを判断する登録待ち人数判定部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから、前記順番待ちの登録操作を簡略化した混雑時の順番管理モードに切り替える順番管理モード切り替え部と、を備えた順番管理装置。
  8. 施設における順番待ちを管理するコンピュータを、
    前記施設における順番待ちの登録操作を受け付ける登録受付部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったか否かを判断する登録待ち人数判定部と、
    前記順番待ちの登録を待つ利用者の数が一定以上になったと判断された場合に、通常の順番管理モードから、前記順番待ちの登録操作を簡略化した混雑時の順番管理モードに切り替える順番管理モード切り替え部として機能させるプログラム。
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