JP6262315B1 - 順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】案内の状況に応じて待ち時間を調整し、利用者に正確な待ち時間の情報を提供する。【解決手段】施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを保持する記憶部と、施設の順番待ちの登録を受け付ける登録受付部と、順番待ちの登録を受け付ける際に、利用者に提示する待ち時間を計算する待ち時間算出部と、を備え、待ち時間算出部は、順番待ちリストに登録された情報に基づいて、一定時間の間に一定数以上の組が案内された場合には、利用者に提示する通常の待ち時間に、所定の追加時間を加算する。【選択図】図４

Description

本発明は、順番管理システム、順番管理装置、およびプログラムに関する。

従来、レストランや店舗、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。

例えば、特許文献１には、順番待ちのできる複数の施設に対して同時に予約管理サービスを提供する予約管理システムが記載されており、ユーザは、Ｗｅｂや、電話や、店頭端末から順番待ち予約の申し込みをできることが記載されている。

特開２００５−５０００２号公報

従来の店頭端末は、１組あたりの平均待ち時間に待ち組数を掛けることにより待ち時間を概算し、ユーザに提示している。しかし、例えばランチタイムに入った直後など、一度に多くの組が案内された場合、それ以降の組の待ち時間は、実際には、１組当たりの平均待ち時間に待ち組数を掛けた時間よりも長くなると考えられるが、従来はそのような場合の待ち時間の調整ができなかった。

本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、案内の状況に応じて待ち時間を調整し、利用者に、より正確な待ち時間の情報を提供することを目的の一つとする。

本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを保持する記憶部と、前記施設の順番待ちの登録を受け付ける登録受付部と、前記順番待ちの登録を受け付ける際に、利用者に提示する待ち時間を計算する待ち時間算出部と、を備え、前記待ち時間算出部は、前記順番待ちリストに登録された情報に基づいて、一定時間の間に一定数以上の組が案内された場合には、前記利用者に提示する通常の待ち時間に、所定の追加時間を加算するものである。

前記待ち時間算出部は、前記順番待ちリストに登録されている順番待ち組のうち、最後に案内された組の案内時刻から遡って一定時間の間に一定数以上の順番待ち組が案内された場合には、前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記通常の待ち時間と前記追加時間を加算した時刻から、現在時刻を引いた値を前記利用者に提示する待ち時間とするようにしてもよい。

前記待ち時間算出部は、前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記追加時間を加算した時刻が現在時刻よりも前の場合には、前記通常の待ち時間を前記利用者に提示する待ち時間とするようにしてもよい。

前記追加時間は、１順番待ち組あたりの目安待ち時間に前記一定数を掛けた値とすることができる。

本発明によれば、案内の状況に応じて待ち時間を調整し、利用者に、より正確な待ち時間の情報を提供することができる。

本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００の概略構成を示す図。 順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における順番管理端末２００からの順番待ち登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における待ち時間の計算処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における待ち時間の計算方法を説明する図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム１０００における待ち時間の計算方法を説明する図。

以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

本実施形態では、レストランにおける順番待ち管理の例について説明するが、その他、病院、銀行、役所、アミューズメント施設、ショッピングモール、デパート、映画館など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。

図１は、本実施形態に係る順番管理システム１０００の概略構成を示す図である。図１に示すように、順番管理システム１０００は、管理センター等に設置された順番管理サーバ１００、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちの受付等を行うための順番管理端末２００、及び利用者が所有するユーザ端末３００を含んでいる。順番管理サーバ１００は、順番管理端末２００及びユーザ端末３００と通信ネットワークＮを介して接続されている。順番管理端末２００は、施設（ここではレストランＡ）の入り口付近などに設置されている。

順番管理サーバ１００は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ１００を構成するコンピュータは、必ずしも１台である必要はなく、通信ネットワークＮ上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。

順番管理サーバ１００は、施設ごとに順番管理端末２００を管理するための管理データベース（記憶部）１１０と、プロセッサ（待ち時間算出部）１２０と、を備えている。管理データベース１１０は、クライアント管理テーブルＴＡ１と、ステータス管理テーブルＴＡ２を備えている。

クライアント管理テーブルＴＡ１には、施設毎に、順番管理端末２００に対して付与されている固有のＩＤとパスコード（アカウント）が登録されている。例えば、「レストランＡ」のレコードとして、「ＩＤ：Ａ１・・・」、「パスコード：ＡＡ２・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者（例えば、施設のオーナーなど）によって設定される。なお、１施設で複数の順番管理端末２００を利用する場合には、同一のＩＤとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のＩＤとパスワードを使い分けるようにしてもよい。

ステータス管理テーブルＴＡ２には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者（順番待ち組）の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報（ステータス情報）が含まれる。順番待ちリストの１レコードには、受付番号「１」、受付時刻「１３：０３」、人数「３」、希望席種「テーブル」、案内時刻「１３：３０」、ステータス「案内済」等の情報が含まれている。

ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た組を席に案内した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。

なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末２００から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報（詳細は後述）に基づいて更新される。

プロセッサ１２０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、ＲＯＭ等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ１００の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ１２０は、順番管理端末２００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）も実行する。

通信ネットワークＮは、順番管理サーバ１００と順番管理端末２００との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークＮは、例えば、インターネット、ＬＡＮ、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース（登録商標）、ＷｉＦｉ（Wireless Fidelity）、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。

順番管理端末２００は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、ノートＰＣ、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末（ＰＤＡ）など、通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末２００は、１施設で複数台利用することもできる。

図２は、順番管理端末２００の主要構成を示すブロック図である。順番管理端末２００は、プロセッサ（登録受付部）２１０と、入力装置２１５と、表示装置２１６と、通信インタフェース２２０と、記憶資源２３０とを備える。順番管理端末２００は、施設の利用者や従業者が直接タッチパネルなどの入力装置２１５を操作することで、順番待ちリストへの受付や消込み等の入力を受け付ける。例えば、施設の利用者は順番待ちリストに新たに順番待ちの登録をするための入力を行い、従業者は順番待ちリストに登録されている情報のステータスを更新するための入力を行う。

プロセッサ２１０は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット（ＣＰＵなど）および各種レジスタから構成され、記憶資源２３０に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末２００の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。

入力装置２１５は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル２１５ａを備えている。

表示装置２１６は、順番待ちリストや受付ボタン等を含む受付画面や待受画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。

通信インタフェース２２０は、通信ネットワークＮに接続し、通信ネットワークＮ上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース２２０は、例えば、ＩＳＤＮモデム、ＡＤＳＬモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。

記憶資源２３０は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ（ＲＯＭ、ＲＡＭなど）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源２３０は、複数の物理デバイスを１つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、１つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。

記憶資源２３０には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース２２０を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源２３０には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ２１０が実行することにより、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム（順番管理アプリケーション）ＡＰ１が記憶されている。

ユーザ端末３００は、サービスの利用者が所有する、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルデバイスなどの端末である。ユーザ端末３００には、順番管理サーバ１００と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラムが実装されている。利用者は、ユーザ端末３００にインストールされているウェブブラウザ又はその他のアプリケーションを介して、順番管理サーバ１００が提供するウェブサイトへアクセスし、各施設への順番待ちを登録することができる。

（順番管理端末２００からの順番待ち登録）
次に、施設に来店した利用者が、各施設の順番管理端末２００を操作して行う順番待ち登録処理について、図３のフローチャートを用いて説明する。

順番管理端末２００は通信インタフェース２２０を介して、順番管理サーバ１００からステータス管理テーブルＴＡ２に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する（ステップＳ３１）。

次に、順番管理端末２００は、順番待ちの受付をするための受付画面を表示装置２１６に表示させる（ステップＳ３２）。受付画面には、例えば、順番待ちリストの情報（順番待ちをしている者の受付番号と現在のステータス情報）が、受付をした順番に時系列に並べられた一覧が表示される。さらに、現在順番待ちをしている待ち組数なども表示される。

表示された受付画面に対して利用者が所定の操作入力を行い、順番待ちの受付に必要な情報（人数、席の希望等）の入力が完了すると（ステップＳ３３：ＹＥＳ）、順番管理端末２００は受付完了画面を表示する（ステップＳ３４）。受付完了画面には、受付番号（待ち番号）や、現時点での待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用者は、順番管理端末２００に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。なお、待ち時間の計算方法については後述する。

順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されている。利用者がユーザ端末３００を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ることで、ユーザ端末３００の表示装置に現在の順番待ち状況（現状の待ち組数や待ち時間など）が表示される。また、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがってメールアドレスを入力することにより、順番が到来した際にメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメールを受信したりすることができるようにしてもよい。

確定した新規登録情報は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００に送信される（ステップＳ３５）。順番管理サーバ１００は、ある施設から新規登録情報を受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、その施設の順番待ちリストに順番待ちを１組新たに追加する処理を行い、ステータス管理テーブルＴＡ２を更新する（ステップＳ３６）。

なお、上記の例では、利用者は順番管理端末２００を用いて順番待ちの登録を行っているが、自身の所有するユーザ端末３００を用いてウェブサイト経由で順番待ちの登録をすることもできる。この場合には、利用者は、まずユーザ端末３００を操作して順番管理システム１０００のウェブサイトにアクセスし、表示装置に順番待ちの登録を行う施設のウェブサイト用受付画面を表示させる。その後は、順番管理端末２００を用いて登録する場合と同様の手順で行うことができる。

（順番待ちリストの更新）
各施設の順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末２００を用いて「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」等の操作を行った際に更新される。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話やメールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組を実際に席に案内した状態であることを意味する。

従業者は、順番管理端末２００に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対して「呼出」、「取消」、「変更」のいずれかの更新操作を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報（例えば受付番号「１」）と更新操作の情報（例えば「呼出」）は、順番管理端末２００から通信ネットワークＮを介して順番管理サーバ１００にアップロードされる。順番管理サーバ１００は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「１」に対して「呼出」操作を行った場合には、受付番号「１」の順番待ち組のステータスが「呼出中」に更新される。

また順番待ちリストには、「案内」操作を行った時刻が登録される。例えば、受付番号「１」に対して「案内」操作を行った場合には、受付番号「１」の順番待ち組のステータスが「案内済」に更新され、「案内時刻」に「案内」操作を行った時刻（例えば「１３：３０」）が登録される。

（待ち時間の計算処理）
次に、順番管理サーバ１００が順番管理端末２００（またはユーザ端末３００）を介して順番待ちの受付を行う際に、利用者に提示する待ち時間の計算方法について図４のフローチャートを用いて説明する。ここでは、順番管理システム１０００は、通常は、１組あたりの目安待ち時間に待ち組数を掛けることにより待ち時間を計算する。ただし、一定時間の間に一定数（Ｃ）以上の組が案内された場合には、それ以降の順番待ち組の待ち時間を、通常とは異なる方法で計算する。

順番管理サーバ１００は、ステータス管理テーブルＴＡ２に登録されている当該施設（レストランＡ）の順番待ちリストを参照し、最後に案内された組のレコード（「案内時刻」が最も遅いレコード）を特定する（ステップＳ５１）。

次に、順番管理サーバ１００は、最後の組が案内された「案内時刻」から遡って一定時間の間に一定数（Ｃ）以上の組が案内されているか否か（例えば５分間に５組以上、１０分間に１０組以上等）を判定する（ステップＳ５２）。例えば、５分間に５組以上が案内されたか否かを判定する場合、最後の組の案内時刻が「１２：０５」であれば、案内時刻が１２：００から１２：０５の組が５組以上あれば（ＹＥＳ）、ステップＳ５３へ進む。一方、一定時間内に案内された組が一定数（Ｃ）に満たない場合（ＮＯ）には、通常の待ち時間計算方法によって待ち時間を算出するため、ステップＳ５７に移行する。

次に、順番管理サーバ１００は、ステップＳ５２で抽出された一定時間内に案内された組の中で最も早く案内された組の案内時刻（Ｘ）に、所定の追加時間（Ｔ）を加算した時刻（Ｙ）を算出する（ステップＳ５３）。追加時間（Ｔ）は、施設毎に予め設定しておくことができる。追加時間（Ｔ）として、例えば、１組あたりの目安待ち時間に一定数（Ｃ）を掛けた値（１組あたりの目安待ち時間（６分）×一定数（５組）＝３０（分）等）を用いることできるが、他の方法によって決定してもよい。例えば、最も早く案内された組の案内時刻（Ｘ）が１２：００で、追加時間（Ｔ）が３０分の場合、加算後時刻（Ｙ）は１２：３０となる。

次に、順番管理サーバ１００は、現在時刻（順番待ちの受付時刻）が加算後時刻（Ｙ）よりも前か後かを判定する（ステップＳ５４）。時刻（Ｙ）よりも前であれば（ＹＥＳ）、ステップＳ５５へ進む。一方、加算後時刻（Ｙ）よりも後であれば（ＮＯ）、通常の待ち時間計算方法によって待ち時間を算出するため、ステップＳ５７に移行する。

ステップＳ５５において、順番管理サーバ１００は、加算後時刻（Ｙ）に、通常の待ち時間計算方法によって計算した待ち時間（例えば、１組あたりの目安待ち時間に現在の待ち組数を掛けた値）を加算し、案内予定時刻（Ｚ）とする。例えば、１組あたりの目安待ち時間が５分、現在の待ち組数が２組の場合、加算後時刻（Ｙ）「１２：３０」に、６（分）×２＝１２（分）を加算して、案内予定時刻（Ｚ）は１２：４２となる。

次に、順番管理サーバ１００は、案内予定時刻（Ｚ）から現在時刻（順番待ちの受付時刻）を引いた値を待ち時間として算出する（ステップＳ５６）。例えば、案内予定時刻（Ｚ）が１２：４２で受付時刻が１２：１５であれば、待ち時間は２７分となる。

ステップＳ５２で一定時間内に案内された組が一定数に満たないと判定された場合、または、ステップＳ５４で現在時刻が加算後時刻（Ｙ）よりも後であると判定された場合には、通常の待ち時間計算方法によって待ち時間を算出する（ステップＳ５７）。具体的には、例えば、１組あたりの目安待ち時間に現在の待ち組数を掛けた値を待ち時間とする。

図５，６に示すレストランＡにおける順番待ち状況の具体例を用いて、待ち時間の計算方法について説明する。なお、レストランＡでは、５分以内に５組（Ｃ）以上が案内された場合に通常とは異なる方法で待ち時間を計算する。また、追加時間（Ｔ）は３０分、１組あたりの目安待ち時間は６分とする。

図５に示す順番待ち状況では、最後に案内された組（受付番号「５」）の案内時刻「１１：１５」から遡って５分以内（１１：１０〜１１：１５の間）に案内された組は３組であり、５組には満たない。このため、新規に受け付けられる順番待ち組の待ち時間は通常の計算方法によって計算される。すなわち、新規の順番待ち組は３組目の待ち組となるので、待ち時間は６（分）×３＝１８（分）となる。

一方、図６に示す順番待ち状況では、最後に案内された組（受付番号「７」）の案内時刻「１２：０５」から遡って５分以内（１２：００〜１２：０５の間）に案内された組は５組であり、最も早く案内された組（受付番号「３」）の案内時刻（Ｘ）は「１２：００」である。したがって、追加時間（Ｔ）「３０分」を加算した加算後時刻（Ｙ）は「１２：３０」となる。この状況で１２：１５に新規の順番待ち組が受け付けられると、受付時刻が加算後時刻（Ｙ）よりも前であるため、待ち時間は通常とは異なる計算方法によって計算される。すなわち、新規の順番待ち組は２組目の待ち組となるので、案内予定時刻（Ｚ）は、加算後時刻（Ｙ）「１２：３０」に６（分）×２＝１２（分）を足した「１２：４２」となり、待ち時間は受付時刻「１２：１５」から逆算して２７分となる。

また、図６に示す状況で、１２：３５に新規の順番待ち組が受け付けられた場合には、受付時刻が加算後時刻（Ｙ）「１２：３０」よりも後であるため、待ち時間は通常の計算方法によって計算される。すなわち、待ち時間は６（分）×２＝１２（分）となる。

以上のように、本実施形態によれば、一定時間の間に一定数（Ｃ）以上の組が案内された場合には、それ以降の順番待ち組の待ち時間については、通常の方法で計算する待ち時間に所定の追加時間（Ｔ）を加算するようにした。これにより、通常の待ち時間よりも待ち時間が長くなることが予想される場合に、調整した待ち時間の情報を利用者に提供することができる。

また、本実施形態によれば、順番待ちリストに登録されている順番待ち組のうち、最後に案内された組の案内時刻から遡って一定時間の間に一定数以上の順番待ち組が案内された場合には、一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻（Ｘ）に、通常の待ち時間と追加時間（Ｔ）を加算した時刻（案内予定時刻（Ｚ））から現在時刻（順番待ちの受付時刻）を差し引いた時間を待ち時間とするようにした。この方法によれば、短時間に多くの順番待ち組が案内された場合の実状に合わせた待ち時間の調整を行うことができる。

また、上記の計算方法において、一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻（Ｘ）に、追加時間（Ｔ）を加算した時刻（Ｙ）が現在時刻よりも前の場合には、通常の方法で待ち時間を算出するようにした。このように、短時間に多くの順番待ち組が案内された後であっても、ある程度の時間が経過している場合には、通常の待ち時間の計算方法に戻すようにしたので、適切な待ち時間の調整を実現することができる。

また、追加時間には、１順番待ち組あたりの目安待ち時間に一定数（Ｃ）を掛けた値を用いることにより、実状に合わせた待ち時間を計算することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。

１０００…順番管理システム
１００…順番管理サーバ
１１０…管理データベース
１２０…プロセッサ
２００…順番管理端末
２１０…プロセッサ
２１５…入力装置
２１５ａ…タッチパネル
２１６…表示装置
２２０…通信インタフェース
２３０…記憶資源
３００…ユーザ端末
ＴＡ１…クライアント管理テーブル
ＴＡ２…ステータス管理テーブル
Ｎ…通信ネットワーク
ＡＰ１…順番管理アプリケーション

Claims (4)

1. 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
   前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを保持する記憶部と、
   前記施設の順番待ちの登録を受け付ける登録受付部と、
   前記順番待ちの登録を受け付ける際に、利用者に提示する待ち時間を計算する待ち時間算出部と、を備え、
   前記待ち時間算出部は、
   前記順番待ちリストに登録されている順番待ち組のうち、最後に案内された組の案内時刻から遡って一定時間の間に一定数以上の順番待ち組が案内された場合には、前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記通常の待ち時間と前記追加時間を加算した時刻から、現在時刻を引いた値を前記利用者に提示する待ち時間とし、さらに、
   前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記追加時間を加算した時刻が現在時刻よりも前の場合には、前記通常の待ち時間を前記利用者に提示する待ち時間とする、順番管理システム。
2. 前記追加時間は、１順番待ち組あたりの目安待ち時間に前記一定数を掛けた値である、請求項１に記載の順番管理システム。
3. 施設における順番待ちを管理する順番管理装置であって、
   前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを保持する記憶部と、
   前記施設の順番待ちの登録を受け付ける際に、利用者に提示する待ち時間を計算する待ち時間算出部と、を備え、
   前記待ち時間算出部は、
   前記順番待ちリストに登録されている順番待ち組のうち、最後に案内された組の案内時刻から遡って一定時間の間に一定数以上の順番待ち組が案内された場合には、前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記通常の待ち時間と前記追加時間を加算した時刻から、現在時刻を引いた値を前記利用者に提示する待ち時間とし、さらに、
   前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記追加時間を加算した時刻が現在時刻よりも前の場合には、前記通常の待ち時間を前記利用者に提示する待ち時間とする、順番管理装置。
4. 施設における順番待ちを管理するコンピュータを、
   前記施設における順番待ち組の順番待ち状況の情報を含む順番待ちリストを保持する記憶部と、
   前記施設の順番待ちの登録を受け付ける際に、利用者に提示する待ち時間を計算する待ち時間算出部として機能させ、
   前記待ち時間算出部は、
   前記順番待ちリストに登録されている順番待ち組のうち、最後に案内された組の案内時刻から遡って一定時間の間に一定数以上の順番待ち組が案内された場合には、前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記通常の待ち時間と前記追加時間を加算した時刻から、現在時刻を引いた値を前記利用者に提示する待ち時間とし、さらに、
   前記一定時間内に案内された順番待ち組の中で最も早く案内された組の案内時刻に、前記追加時間を加算した時刻が現在時刻よりも前の場合には、前記通常の待ち時間を前記利用者に提示する待ち時間とする、プログラム。