JP2021096614A - 順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム - Google Patents

順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の用件に応じて、適切な順番で呼び出せる順番管理システム、順番管理装置、およびプログラムを提供する。【解決手段】施設における順番待ちを管理する順番管理システムは、利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける順番管理端末と、順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番管理サーバを備える。用件項目は、第1の項目と、第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含む。順番管理サーバは、第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、順番待ちリスト上での順番を入れ替え、順番管理端末に送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、順番管理システム、順番管理装置、およびプログラムに関する。
従来、レストランやアミューズメント施設、病院、銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番待ちを管理するために、種々の順番管理システムが採用されている。
例えば、特許文献1には、順番待ちのできる複数の施設に対して同時に予約管理サービスを提供する予約管理システムが記載されており、ユーザは、Webや、電話や、店頭端末から、施設の混雑状況の確認や、順番待ち予約の申し込みをできることが記載されている。また、案内の順番が近づいたら電話やメールで通知をして呼び出すことが記載されている。
特開2005−50002号公報
従来の順番管理システムにおいては、利用者の要件に関わらず、受付をした順番で呼び出していた。しかし、実際には、用件によって案内後の対応時間が大きく異なったり、優先度が異なったりするため、必ずしも受付の順番どおりに呼び出すことが合理的とは限らなかった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、利用者の用件に応じて、適切な順番で呼び出せるようにすることを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部と、を備え、前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、前記順番待ち管理部は、前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替えるものである。
本発明の一実施形態に係る順番管理装置は、施設における順番待ちを管理する順番管理装置であって、利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部と、を備え、前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、前記順番待ち管理部は、前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替えるものである。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、 コンピュータを、利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部として、機能させ、前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、前記順番待ち管理部は、前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替えるものである。
本発明によれば、利用者の用件に応じて、適切な順番で呼び出せるようにすることができる。
本発明の実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1における順番待ちの受付登録処理のフローチャート。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1における順番管理端末200に表示される受付登録画面を例示する図。 本発明の実施形態に係る順番管理システム1における順番待ちリストの内容を例示する図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態では、百貨店などの化粧品売り場Aにおける順番待ち管理の例について説明するが、その他、ショッピングモール、アミューズメント施設、イベント会場、銀行、病院、役所など、施設利用者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用できる。
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、順番管理システム1は、管理センター等に設置された順番管理サーバ(順番管理装置)100と、売り場のカウンターなどに設置された順番管理端末200と、利用客が携帯するユーザ端末300を含んでいる。順番管理サーバ100は、順番管理端末200およびユーザ端末300と通信ネットワークNを介して接続されている。なお、図1には1つの順番管理端末200が図示されているが、1つの施設で複数の順番管理端末200が使用されていてもよい。
施設(ここでは化粧品売り場A)の利用客は、順番管理端末200を操作して、順番待ちを登録することができる。また、ユーザ端末300を操作して順番待ちの登録、待ち時間の確認、順番が来た際の呼出の受信などをすることができる。また、施設の従業者等は、順番管理端末200を操作して、利用者に代わって順番待ちを登録したり、順番待ちリストに登録されている順番待ち組のステータスを更新したりすることができる。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200やユーザ端末300を介して登録される順番待ちを施設毎に管理する。本実施形態では、1つの施設の順番待ちの管理を例に説明するが、順番管理サーバ100は、実際には複数の施設に設置されている順番管理端末200と接続され、各施設の順番待ちを管理している。順番管理サーバ100は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいてサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現する。順番管理サーバ100を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
順番管理サーバ100は、施設ごとに順番管理端末200を管理するための管理データベース110と、プロセッサ(受付部、順番待ち管理部、待ち時間提示部)120と、を備えている。管理データベース110は、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブルTA2を備えている。
クライアント管理テーブルTA1には、施設毎に、順番管理端末200に対して付与されている固有のIDとパスコード(アカウント)が登録されている。クライアント管理テーブルTA1の1レコードには、例えば「売り場A」のレコードとして、「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」等が設定されている。これらの情報は、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者(例えば、施設のオーナーなど)によって設定される。なお、1施設で複数の順番管理端末200を利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用してもよいが、例えば一定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしてもよい。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者(順番待ち組)の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報(ステータス情報)が含まれる。順番待ちリストの1レコードには、受付番号「201」、受付時刻「13:03」、用件項目「タッチアップ」、ステータス「待ち中」等の情報が含まれている。その他、氏名、連絡先(メールアドレス、電話番号)などの情報も含むことができる。
ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来た者の案内が完了した状態である「案内済」、さらに順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。
用件項目には、ここでは「購入相談」(第1の項目)と、「タッチアップ」(第2の項目)が含まれる。各用件項目には優先度が設定されており、ここでは、「タッチアップ」は「購入相談」よりも低い優先度が設定されている。用件項目と優先度は、各施設において、適宜設定および変更可能となっている。
なお、順番待ちリストに含める情報は、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末200から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報(詳細は後述)に基づいて更新される。
プロセッサ120は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、ROM等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理サーバ100の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ120は、順番管理端末200、ユーザ端末300と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)も実行する。
通信ネットワークNは、順番管理サーバ100と順番管理端末200、ユーザ端末300との間などで、相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
順番管理端末200は、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。なお、順番管理端末200は、1施設で複数台利用することもできる。順番管理端末200は、利用者が順番待ちの受付登録のために利用する端末や、従業者が順番待ちリストの内容の確認や、各順番待ち組のステータスの更新操作に用いる端末として利用することができる。
図1に示すように、順番管理端末200は、プロセッサ(受付部)210と、入力装置220と、表示装置230と、通信インタフェース240と、記憶資源250を備えている。順番管理端末200は、利用客や従業者がタッチパネルなどの入力装置220を操作することで、順番待ちリストへの登録やステータスの更新等の入力を受け付ける。
プロセッサ210は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶資源250に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末200の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
入力装置220は、順番待ちリストへの登録やステータスの更新等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネルを備えている。
表示装置230は、順番待ちリストや、受付画面やステータス管理画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
通信インタフェース240は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークNを介して他の装置と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース240は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶資源250は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
記憶資源250には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース240を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源250には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ210が実行することにより、順番管理サーバ100と連携して順番待ちを管理するコンピュータプログラム(アプリケーション)が記憶されている。
ユーザ端末300は、施設の利用者が所有する、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、ノートPC(パーソナルコンピュータ)などの端末である。ユーザ端末300は、プロセッサ310、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置320、液晶ディスプレイなどの表示装置330、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース340、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)などの記憶資源350を備えている。記憶資源350には、これら各種プログラムや各種データのほか、順番管理システム1のサービスを利用するためのコンピュータプログラム(専用アプリ)が記憶されている。
(順番待ちの受付登録)
次に、順番管理システム1による順番待ちの受付登録処理について図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、利用客が売り場に設置された順番管理端末200を操作して受付登録を行う場合を例に説明する。
化粧品売り場Aでは、用件項目「購入相談」(あらかじめ、購入したい商品が決まっている場合)の優先度が「高」に設定されている。一方、用件項目「タッチアップ」(売り場で実際にメイクをしてもらって商品を試してみる場合)は、購入相談と比べて対応時間が長くなるなどの理由から、優先度が「低」に設定されている。また、混雑時(順番待ちが発生している場合)には、「購入相談」の利用客を2組(第1の待ち組数)案内したら、「タッチアップ」の利用客を1組(第2の待ち組数)案内するように、順番待ちリスト上の順番を受付順に関わらず入れ替えるように設定されている。
まず、順番管理端末200は、表示装置230に受付画面を表示する(ステップS101)。図3は、受付登録画面を例示する図である。図3に示すように、受付登録画面には、用件項目を選択するボタンB1,B2と、選択操作を促すメッセージなどが表示される。
利用者が、用件項目の選択操作を行うと、順番管理端末200は、順番管理サーバ100に、選択された用件項目の情報を送信する(ステップS102)。
順番管理サーバ100は、順番管理端末200から用件項目を受信すると、当該施設の順番待ちリストに新たな順番待ちを1組新たに追加する処理を行う。具体的には、まず、用件項目が「購入相談」(優先度「高」)であるか否かを判断する(ステップS103)。
順番管理サーバ100は、受信した用件項目が「購入相談」の場合(ステップS103:YES)、ステップS104へ進む。一方、受信した用件項目が「タッチアップ」の場合(ステップS103:NO)、リストの最後尾に新たな順番待ち組を追加する(ステップS106)。
ステップS104では、順番待ちリストの最後尾に登録されている順番待ち組の用件項目が「購入相談」か否かを判断し、「購入相談」の場合には(ステップS104:YES)、リストの最後尾に新たな順番待ち組を追加する(ステップS106)。
ステップS104において、順番待ちリストの最後尾に登録されている順番待ち組の用件項目が「タッチアップ」の場合には(ステップS104:NO)、ステップS105において、順番待ちリストの最後尾の1つ前の組と2つ前の組の用件項目がいずれも「購入相談」であるか否かを判断する。いずれも「購入相談」の場合には(ステップS105:YES)、リストの最後尾に新たな順番待ち組を追加する(ステップS106)。
ステップS105において、最後尾の1つ前の組と2つ前の組のいずれか一方が「タッチアップ」の場合には(ステップS105:NO)、用件項目が「購入相談」で、且つ前後の組の用件項目が「タッチアップ」である組の直後に、新たな順番待ち組を追加する(ステップS107)。
図4は、化粧品売り場Aの順番待ちリストの内容を例示する図である。順番待ちリストの上位に登録されている組が先に案内される。また、用件項目が「購入相談」の組には101〜199の受付番号が順次割り当てられ、用件項目が「タッチアップ」の組には201〜299の受付番号が割り当てられている。図4の例を用いて、順番待ちリストへの新たな組の追加処理について具体的に説明する。
受付番号102と201の組に着目すると、201の方が受付時刻は早いが、案内順は102の後になっている。これは、「購入相談」を2組案内したら「タッチアップ」を1組案内、となるようにリストの順番を入れ替えたためである。4番目に案内される103および5番目に案内される104と、6番目に案内される202の組についても、同様に案内の順番が受付の順番とは入れ替わっている。
受付番号203の組については、現時点では後ろに「購入相談」の組がいないため、7番目の順番で登録されている。仮に、この後で購入相談の利用客が受付登録をした場合には、その利用客が7番目に登録され、203の順番は8番目に繰り下がる。なお、次に受付登録した購入相談の組の受付時刻が、203の受付時刻よりも一定以上遅ければ(例えば、15分以上)203の前に割り込ませず、そのまま最後尾に登録するようにしてもよい。
順番管理サーバ100は、順番待ちリストに新たな組を登録すると、順番管理端末200に受付番号と現時点での順番および予想待ち時間の情報を送信する(ステップS108)。予想待ち時間は、先行する組数(先行待ち組数)に1組当たりの所要時間(例えば、5分)を掛けたものである。例えば、図4の受付番号203に対しては、現時点での順番「7番目」と予想待ち時間30分(先行する組数6×5分)が通知される。
順番管理端末200は、表示装置230に受付完了画面を表示する(ステップS109)。受付完了画面には、受信した受付番号、現時点での順番、予想待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用客は、順番管理端末200に接続されたプリンタから印刷される順番券を受け取ることができる。なお、順番が到来した際に、電話やメールによる呼出しを希望する利用客に対し、順番管理端末200から連絡先の電話番号またはメールアドレスを登録できるようにしてもよい。
順番券には、受付番号と対応付けられた二次元コードが印刷されている。利用者が自身のユーザ端末300を利用して順番券に印刷された二次元コードを読み取ると、ユーザ端末300の表示装置330に、現在の順番待ち状況(現状の順番や予想待ち時間など)が表示される。また、利用者が、二次元コードを読み込むことによって表示される案内にしたがって電話番号やメールアドレスを入力することにより、順番が到来した際に電話またはメールによるメッセージを受信したり、順番が近づいたときにリマインドメッセージを受信したりすることができる。
(順番待ちリストの更新)
順番待ちリストの各レコードの内容は、施設の従業者が順番管理端末200を操作してステータスの更新処理を行った際などに更新される。ステータスの更新処理には、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」が含まれる。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た組を口頭で呼出したり、電話や呼出メールなどで知らせたりした状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た組を実際に案内した状態であることを意味する。
従業者が順番管理端末200を操作してステータスの更新処理を行う場合、順番管理端末200に表示された順番待ちリストの中から、更新対象の順番待ち組を選択し、選択した順番待ち組に対していずれかの更新処理を行う。更新対象の順番待ち組を特定する情報(例えば受付番号「1」)と更新処理の情報(例えば「案内」)は、順番管理端末200から通信ネットワークNを介して順番管理サーバ100にアップロードされる。順番管理サーバ100は、受信した情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する。例えば、受付番号「1」に対して「案内」操作を行った場合には、受付番号「1」の順番待ち組のステータスが「案内済」に更新される。
(最新の順番待ち状況の提示)
上述したように、順番待ちを登録した利用客は、順番券に印刷された二次元コードをユーザ端末300で読み取ることにより、順番が来て呼び出されるまでの間、現在の順番待ち状況(現在の順番と残りの待ち時間)を確認することが出来る。
図4のリストの例を用いて説明すると、例えば受付番号104の利用客は、登録時点では、順番が5番目で、予想待ち時間が20分である。一定時間が経過し、101と102のステータスが「案内済」となると、104の順番は2つ繰り上がって3番目となり、残りの待ち時間は10分となる。したがって、その時点で104の利用客が順番待ち状況を確認すると、ユーザ端末300には、現在の順番待ち状況として、順番「3番目」、待ち時間「10分」が表示される。
一方、受付番号203の利用客については、登録時点は順番が7番目、待ち時間が30分である。仮に、この後で購入相談の利用客が受付登録をして203の前に割り込んだ場合、203の順番は8番目に繰り下がる。この場合には、203の利用客に対し、現在の順番待ち状況として、順番「8番目」、待ち時間「35分」ではなく、元のままの順番「7番目」、待ち時間「30分」を表示する。すなわち、順番が繰り下がって待ち時間が増加する場合には、提示する待ち時間は増加後のものではなく、増加する前の待ち時間を提示する。なお、順番が繰り上がって待ち時間が短くなった場合には、計算どおりの待ち時間を提示する。
以上のように、本実施形態によれば、優先度の高い用件項目の利用客を一定数案内したら、優先度の低い用件項目の利用客を一定数案内するように、受付順に関わらず、順番待ちリストの案内順を変更するようにした。これにより、利用客の用件に応じて、適切な順番で案内することができる。例えば、対応時間が短い用件を優先度「高」、対応時間が長い用件を優先度「低」に設定し、対応時間の短い利用客に2組対応したら、対応時間の長い利用客に1組対応することにより、効率的に利用客に対応することができる。
また、案内順の入れ替え(割り込み)により、順番が繰り下がった利用客に対しては、割り込みによって実際の待ち時間が増加しても、提示する待ち時間は変えない(増加させない)ようにした。これにより、利用客に不公平な印象を与えないようにすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1…順番管理システム
100…順番管理サーバ
110…管理データベース
120…プロセッサ
200…順番管理端末
210…プロセッサ
220…入力装置
230…表示装置
240…通信インタフェース
250…記憶資源
300…ユーザ端末
310…プロセッサ
320…入力装置
330…表示装置
340…通信インタフェース
350…記憶資源
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク

Claims (4)

  1. 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
    利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、
    順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部と、を備え、
    前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、
    前記順番待ち管理部は、
    前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替える、順番管理システム。
  2. 利用者に、当該利用者よりも前に順番が到来する予定の先行待ち組数に基づいて算出した予想待ち時間を提示する待ち時間提示部を備え、
    前記待ち時間提示部は、
    前記第2の項目を選択した利用者に対し、前記順番待ちリスト上での順番の入れ替えによって前記先行待ち組数が増加しても提示する予想待ち時間を変更しない、請求項1に記載の順番管理システム。
  3. 施設における順番待ちを管理する順番管理装置であって、
    利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、
    順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部と、を備え、
    前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、
    前記順番待ち管理部は、
    前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替える、順番管理装置。
  4. コンピュータを、
    利用者による用件項目の指定と、順番待ちの登録を受け付ける受付部と、
    順番待ちを受け付けた利用者を順番待ちリストに登録して管理する順番待ち管理部として、機能させ、
    前記用件項目は、第1の項目と、前記第1の項目よりも低い優先度が設定された第2の項目を含み、
    前記順番待ち管理部は、
    前記第1の項目を指定した第1の待ち組数の利用者に順番が到来したら、前記第2の項目を指定した第2の待ち組数の利用者に順番が到来するように、前記順番待ちリスト上での順番を入れ替える、プログラム。
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