JP6231766B2 - ライナーレスラベル接続体およびライナーレスラベル接続体の製造方法 - Google Patents
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Description
このような場合、歩留まりを良くし、材料に無駄を生じないために、接続シール片を用いてラベル連続体を接続する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照。)
また、接続シールを貼付された部から分離しにくく、ラベル片の貼付作業を低下させるという問題があった。
また請求項2の発明は、前記接続領域は、第一のライナーレスラベル連続体の後端縁と、第二のライナーレスラベル連続体の先端縁とが重ね合わせてあることを特徴とする請求項1記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項3の発明は、前記接続領域に前記第一および前記第二のライナーレスラベル連続体の表面に跨って微細な凹部が形成されてあることを特徴とする請求項1または2記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項4の発明は、前記凹部は、直線状または千鳥状に複数形成されてあることを特徴とする請求項3記載のライナーレスラベル接続体とする。
また、請求項5の発明は、一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベルと第二のライナーレスラベル連続体同士の端縁を突き合わせる突合工程と、を有するライナーレスラベル接続体の製造方法であって、前記ラベル片のピッチごとに形成したピッチマークの有無を検出するピッチマーク検出工程と、前記検出工程に基づいて、前記第一のライナーレスラベルの後端縁を変位させる変位工程と、前記第一のライナーレスラベルと第二のライナーレスラベル連続体同士を重ね合わせる接続工程と、を有することを特徴とするライナーレスラベル接続体の製造方法とする。
また、請求項6の発明は、前記接続工程において、第一および第二のライナーレスラベル連続体に跨って微細な凹部を形成するプレス工程と、を有することを特徴とする請求項5記載のライナーレスラベル接続体の製造方法とする。
ライナーレスラベル接続体を製造することができる。また、ライナーレスラベル接続体の接続領域には、他の部材を使用することなく、剥離剤層上に仮貼着しているので使用時に分離性がよい。
尚、同一の構成には、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
また、基材3の長手方向に所定の間隔で脆弱部6が形成されている。脆弱部6は、長手方向に直交する方向にミシン目が形成され、このミシン目から容易に切断してラベル片を得ることができる。
また粘着層5を塗工した面側に、ピッチマーク7が印刷されている。ピッチマーク7は、粘着層5を塗工する前工程で印刷することができる。ピッチマーク7は、基材3の脆弱部6の幅方向の両側に矩形状に黒色で印刷されている。
第一のライナーレスラベル連続体1と同様に、第二のライナーレスラベル連続体2は、基材3の一方面(表面)には、感熱発色層(図示せず)が面全体に形成され、この感熱発色層の表面に剥離層4が塗工されている。基材3の他方面(裏面)には、粘着層5が面全体に塗工されている。
基材3の長手方向に所定の間隔で脆弱部6が形成されている。脆弱部6は、長手方向に直交する方向にミシン目が形成され、このミシン目から容易に切断してラベル片を得ることができる。
また粘着層5を塗工した面に、ピッチマーク7が印刷されている。ピッチマーク7は、粘着層5を塗工する前工程で印刷することができる。ピッチマーク7は、基材3の脆弱部6の近接の幅方向の両側に矩形状に黒色で印刷されている。
粘着層5の粘着剤としては、エマルジョン系粘着剤などを用いることができる。
粘着層5は、厚さが20μm以上であることが好ましく、より好ましくは20μm以上40μm未満、さらに好ましくは20μm以上25μm未満である。その理由は、実用上取り扱いしやすく、粘着性能を損なうことがなく、
脆弱部6としては、ミシン目の例で説明するが、孔あるいは折れ線などにより直線状に厚みを薄くすることができる。剥離層4としては、シリコーン樹脂などを用いることができる。
第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマーク7は、脆弱部6(ミシン目)および先端縁(図示せず)の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置に形成している。
また、第二のライナーレスラベル連続体2のピッチマーク7は、第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマーク7と同様に、脆弱部6(ミシン目)および先端縁の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置に形成している。
ピッチマーク7を脆弱部6(ミシン目)の巻取り方向(図1の矢印F方向)の上流側の近接した位置とした場合の重ね合わせは、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを第二のライナーレスラベル連続体2の剥離層2側に重ねた接続領域Cを形成することができる。
接続領域Cを形成した状態で、仮想線で示した矢印F方向に巻き取り、ロール状のライナーレスラベル接続体11を形成することができる。
第一のライナーレスラベル連続体1と第二のライナーレスラベル連続体2との重ね合わせた接続領域Cの長さ(移送方向の長さ)は、7mm以上15mm以内であるが、より好ましくは、10mm以上12mm以内である。
この凹部12は、重ね合わせた接続領域Cの第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2に跨って形成することができる。
この実施の形態では、ライナーレスラベル接続体10の幅方向の一方側に2つと、他方側に2つ形成するとともに、各凹部12を直線状に位置してある。(図4参照)
このように、各凹部12をライナーレスラベル接続体10の幅方向に沿って直線状に複数形成することができる。各凹部12を形成することにより、接続領域Cの密着性を向上させることができる。
また、複数の凹部12・・12を千鳥状に形成することができ、千鳥状にすることに、より密着性をより向上することができる。
尚、凹部12は、接続領域Cの剥離層4側に形成してもよく、または粘着層5側から凹部12を1または複数形成することができる。
この実施の形態のつなぎマーク8は、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aの近接し、幅方向の中央部に形成することができる。尚、つなぎマーク8は、ピッチマーク7の移送方向のラインと異なるラインに位置とすることができる。
つなぎ機構部13は、案内プレート14と、ピッチ検出部15と、プレス部16と、制御部20と、を有している。
案内プレート14は、第一のライナーレスラベル連続体1、第二のライナーレスラベル連続体2を移送する移送路を形成することができる。案内プレート14の一部には、開口部が形成され、この開口部を臨む位置(移送路の下方)にピッチ検出部15としてのピッチセンサ15aが配置されている。
尚、案内プレート14は、シリコーンまたはプラズマなど剥離剤により表面をコーティングされており、粘着剤が付着しない処理が施されてある。
またプレスプレート17には、第一および第二ライナーレスラベル連続体1,2の接続領域Cの部分を押圧するプレス面が形成され、第一または第二のライナーレスラベル連続体1,2の幅方向に沿って長辺が形成され、接続領域Cの全体をプレスすることができる。
また、プレス面に設けた凸部19・・19によって、第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2を重ね合わされた接続領域Cの最上面(剥離層4)からプレスした時に、第一と第二のライナーレスラベル連続体1,2に跨って複数の凹部12・・12を形成することができる。
尚、凸部19のプレス面から突出した高さは、0.5mm〜1.0mmが好ましい。
制御部20は、図示しないCPU、ROM,RAMなどを備え、表示部21と、ピッチセンサ15aと、シリンダ18、エンドサンサ22a、巻取りモータ24とを電気的に接続されている。
表示部21は、タッチパネル式の液晶表示部を設けることができ、制御部20からの表示データが供給されると、表示データに基づいて表示することができる。
表示部21には、表示された表示情報と、表示部21に表示された領域の画面をタッチすることにより所定の信号を制御部20に供給することができる。
表示部21は、各種の動作状態の表示、各種の設定の表示、エラー表示、各種の動作モードを表示することができる。動作モードの表示は、複数の各モードから選択することができ、例えば、接続モードと、巻取りモードなどから選択することができる。
接続モーでは、ピッチセンサ15aから第二のライナーレスラベル連続体2のピッチマーク7を検出した信号が供給されると、制御部20は表示部21に「先端にピッチマーク有り」を表示するように信号を供給することができる。また、先端縁2aにピッチマーク7が検出できない場合には、制御部20は表示部21に「先端にピッチマーク無し」を表示するように表示部21に信号を供給することができる。
プレスプレート17は、所定の最下点に到達(接続領域Cをプレス)すると上方に移動して原点に戻るように制御することができる。
尚、プレス信号は、表示部21に表示された「プレス」の文字(図示せず)をタッチすることにより、表示部21から制御部20にプレスする起動信号が供給され、この信号に基づいてプレス部16にプレス信号が供給される。また、制御部20にタイマー回路を設け、このタイマー回路の設定した所定のタイミングでプレス信号を供給するようにしてもよい。
尚、他のモードにおいて、エンドセンサ22aを電気的に遮断して、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出することができる。
巻取りモードにおいて、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出した場合には、第一のライナーレスラベル連続体1を停止するように巻取り部23の巻取りモータ24に停止信号を供給し停止する制御することができる。尚、第一のライナーレスラベル連続体1が停止した後は、所定の操作で後端縁1aを接続部9の接続ラインLの位置に移送して停止するように巻取りモータ24に信号を供給することができる。
ピッチセンサ15aは、反射型の光センサを配置することができる。またエンドセンサ22aは、透過型の光センサを配置することができる。
本発明のライナーレスラベル接続体10の製造方法は、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと、第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを突き合わせる突合工程と、第一のライナーレスラベル連続体1のピッチマークを検出するピッチマーク検出工程と、このピッチマーク検出工程に基づいて、第一ライナーレスラベル連続体1の後端縁1aおよび第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせて接続する接続工程であることを特徴とする。
この巻取りモードにおいて、ステップ1(S1)において、第一のライナーレスラベル連続体1の移送を開始して、巻取り部23で巻き取る。ステップ2(S2)において、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出したか否かを判断する。第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを検出していない場合には、ステップ1(S1)に戻り、第一のライナーレスラベル連続体1を巻き取る。
ステップ3(S3)では、第一のライナーレスラベル連続体1の移送を停止し、表示部21に「接続モード?」の表示と、「YES」、「NO」とが表示され、「YES」、「NO」は、入力機能としてのタッチ(押圧)操作することで制御部20に信号を供給することができる。「YES」をタッチ操作することにより、接続モードに切り替わるとともに、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを巻取り方向に位置する接続ラインLまで移送してステップ4(S4)に進む。
尚、「NO」をタッチ操作することにより第一のライナーレスラベル連続体1を移送して巻き取られる。
ステップ6(S6)において、ピッチマークの有無の判断の結果、有ると判断した時には、「先端にピッチマーク有り」を表示するとともに、ピッチマークの位置を表示部21に表示(図6参照)して、ステップ7(S7)に進む。
尚、ピッチマークが無いと判断した時には、「先端にピッチマーク無し」を表示するとともに、第一のライナーレスラベル連続1の後端縁1aに近接した位置にピッチマーク7を表示させ、第一のライナーレスラベル連続体1の剥離層4面に第二のライナーレスラベル連続体2の粘着層5が重ね合わせるように接続した状態を表示部21に表示することができる。
尚、第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分を浮かせる構造としては、第一のライナーレスラベル連続体1の側辺から上下及び左右に移動(変位)可能な一対のフラップ部材(図示せず)を設けることができる(変位工程)。
最初に、フラップ部材を上方に移動して第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分浮かせ、第二のライナーレスラベル連続体2を10mm前進してからフラップを下方に移動するとともに、フラップ部材が左右に離間するように移動する。尚、第一のライナーレスラベル連続体1の後端部分を手動操作することもできる。
シリンダ18に所定の起動信号が供給されると、ステップ9(S9)に進み、起動信号によりシリンダ18のロッド18aが下降して、プレスプレート17を第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aを幅方向に跨って押し付け、その後、原点位置に戻りステップS10に進む(接続工程)。
この時、プレス面に設けた複数の凸部19・・19が重ね合された接続領域Cを上面から押し付けるので接続領域Cに複数の凹部12・・12が形成される(プレス工程)。
このように、第一のライナーレスラベル連続体1の後端縁1aと第二のライナーレスラベル連続体2の先端縁2aを重ね合わせて接続領域Cを形成したライナーレスラベル接続体10を製造する製造方法を提供することができる。また、ライナーレスラベル連続体のピッチマークを目視で確認することがなく作業効率が向上する。また、プレスにより接続領域Cが圧着されるので、接続された状態で確実に巻き取ることができる。
このように、表示部21にピッチマーク7の有無を表示することができるので、接続領域Cにピッチマーク7を隠蔽することがなく効率的に作業することができる。
また、表示部21をタッチパネル式の液晶表示部で説明したが、液晶表示部と操作スイッチと併用することができる。
1a 後端縁(第一のライナーレスラベル連続体)
2 第二のライナーレスラベル連続体
2a 先端縁(第二のライナーレスラベル連続体)
3 基材
4 剥離層
5 粘着層
6 脆弱部
7 ピッチマーク
8 つなぎマーク
9 接続部
10 ライナーレスラベル接続体
12 凹部
13 つなぎ機構
16 プレス部
20 制御部
21 表示部
23 巻取り部
L 接続ライン
C 接続領域
Claims (5)
- 一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベル連続体と第二のライナーレスラベル連続体同士のみを接続したライナーレスラベル接続体であって、
前記第一のライナーレスラベル連続体と前記第二のライナーレスラベル連続体同士のみを重ね合わせた領域に印刷されたピッチマークを位置し、
前記ピッチマークが隠蔽されないように前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁の前記粘着層と前記第二のライナーレスラベル連続体の先端縁の前記剥離層とを重ね合わせた接続領域を形成したことを特徴とするライナーレスラベル接続体。 - 前記接続領域に前記第一および前記第二のライナーレスラベル連続体の表面に跨って微細な凹部が形成されてあることを特徴とする請求項1記載のライナーレスラベル接続体。
- 前記凹部は、直線状または千鳥状に複数形成されてあることを特徴とする請求項2記載のライナーレスラベル接続体。
- 一方の表面に剥離層を、他方の裏面に粘着層を有し、ラベル片に分離するための脆弱部が長手方向に間隔をあけて形成されてなる第一のライナーレスラベル連続体と第二のライナーレスラベル連続体同士のみの端縁を突き合わせる突合工程と、を有するライナーレスラベル接続体の製造方法であって、
前記ラベル片のピッチごとに印刷され形成したピッチマークの有無を検出するピッチマーク検出工程と、
前記検出工程に基づいて、前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁を変位させる変位工程と、
前記ピッチマークが隠蔽されないように前記第一のライナーレスラベル連続体の後端縁の前記粘着層と第二のライナーレスラベル連続体の先端縁の前記剥離層のみを重ね合わせる接続工程と、
を有することを特徴とするライナーレスラベル接続体の製造方法。 - 前記接続工程において、第一および第二のライナーレスラベル連続体に跨って微細な凹部を形成するプレス工程と、
を有することを特徴とする請求項4記載のライナーレスラベル接続体の製造方法。
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