JP6230465B2 - 電子キーシステムのキー装置 - Google Patents
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Description
図示する如く、このキー装置10は、第1キー部材11と第2キー部材12とを一体的に連結した一つのキー体となっている。
そして、このキー装置10の第1キー部材11には、ドア錠を機械的に施解錠することができるメカニカルキー13が支軸14を中心に旋回自在に取り付けてあり、また、第2キー部材12には図示省略のトランスポンダ用の電気部品が内装され、操作ボタン15の押し操作にしたがって施解錠信号を無線信号として出力し、ドア錠(電気錠)を施錠または解錠することができる。
すなわち、第1キー部材11は、メカニカルキー13を旋回可能に挟持した上ケースと下ケースとが係止爪で係止され、さらに、ねじ止めされた結合構造となっているため、メカニカルキー13に強い捻れ力が作用すると、ねじと係止爪が外れ、上ケースと下ケースとが分解したり、破壊したりし、また、メカニカルキー13が取り外れる等の問題があった。
この結果、メカニカルキーの使用によって、このメカニカルキーに強い捻れ力が作用した場合でも、上ケースと下ケースとが分解するようなことがないから、メカニカルキーの使用による破壊を防止することができるキー装置の提供が可能になる。
これにより、メカニカルキーの使用によるキー装置の破壊をより効果的に防止することができる。
この結果、前記した戻り阻止部による阻止作用が不充分となった場合にも、スプリングによる上ケースまたは下ケースに対する相対逆回転作用によって、上ケースと下ケースの組み付け状態を保持することができる。
図1はメカニカルキーを収納させた状態を示すキー装置20の正面図である。
このキー装置20は、従来例同様に、第1キー部材21と第2キー部材22とを分離可能に連結して一つのキー本体を形成している。
そして、使用時にはプッシュボタン24を一時的に押し操作し、メカニカルキー23をばね勢力で旋回させ、図2に示す張出状態で係止させることができる。
なお、メカニカルキー23を張出させた図2に示す状態で、プッシュボタン24を押し操作すれば、メカニカルキー23が係止解除され、ばね勢力に抗して
旋回させ収納部26に格納させることができる。
なお、第1キー部材21と第2キー部材22の連結状態では、第2キー部材22が第1キー部材21の係止片部21aによって係止されているので、この係止片部21aの係止を解除して第2キー部材22を取り外す。
すなわち、スプリング30の一端部は下ケース28に固着し、その他端部はプッシュボタン24の内孔底部に固着することによって、プッシュボタン24に対し押し上げ勢力と時計方向の回動勢力とを与えている構成としてある。
すなわち、メカニカルキー23が収納部26に格納されているときは、プッシュボタン24を押し操作しない限り、プッシュボタン24の上昇移動によって、そのリブ24a、24bがガイド溝29b内にあり、さらに、長形のリブ24aの一部が上ケース27の軸部27bに設けた溝孔27c(図8,図10、図11参照)に入り込むため、プッシュボタン24とロータ29が非回動となる。
したがって、ロータ29が非回動に規制されるため、メカニカルキー23が収納部26内に保持される。
したがって、プッシュボタン24を押し操作してメカニカルキー23を図2において反時計方向に旋回操作すれば,その旋回力がロータ29を介してプッシュボタン24に伝わるので、プッシュボタン24がスプリング30の時計方向のバネ勢力に抗して反時計方向に回動する。
なお、このときプッシュボタン24の押圧を解除すると、スプリング30によるプッシュボタン24の上昇勢力によって、プッシュボタン24のリブ24aの一部が上ケース27の溝孔27cに突入するので、ロータ29の回動が規制され、メカニカルキー23が収納部26内で静止保持される。
なお、図6は図3に示す第1キー部材の右側面図、図7は上ケースを取り外して内部構造を示した第1キー部材の拡大正面図(上ケース27に形成された係止方38aは、上ケース27を取り外した状態では本来ないものであるが、戻り阻止機構(戻り阻止部)38を説明するために網掛けして記載)、図8は図3に示す第1キー部材の上ケースを斜め下方向から見た拡大斜視図、図9は図3に示す第1キー部材の下ケースを斜め上方向から見た拡大斜視図、図10は図3に示した第1キー部材の上ケースを第2キー部材側から且つ斜め下方向から見た拡大斜視図、図11は図3に示した第1キー部材の上ケースを第2キー部材側から且つ斜め上方向から見た拡大斜視図である。
そして、上ケース27と下ケース28は対向する当接面27d、28dに沿って相対回転可能に形成してあり、また、その相対回転面に平行させて形成した第1凹凸部(係止部)と第2凹凸部(係止受け部)からなる第1係止機構35、第2係止機構36、第3係止機構37が設けてある。
第2係止機構36は、第2キー部材22の連結側となる上ケース27の一方寄りに設け、上ケース27を回転させる向きとした凹凸部36aと、下ケース28に設け、上記凹凸部36aを嵌合させる向きとした凹凸部36bとによって形成してある。
この戻り阻止機構38は、上ケース27内面に起立させた係止片38aと、下ケース28の内面に設けたテーパー付きの係止凸部38bから形成してある。
なお、この場合、下ケース28を反時計方に回転させるか、または、上ケース27を時計方向に、下ケース28を反時計方向に同時回転させても同様に結合させることができる。
したがって、上ケース27または下ケース28は、係止片38aが係止凸部38bに突き当たるために、上記とは逆方向には回転させることができない。
なお、止めねじ33は、上ケース27と下ケース28とを上記のように結合させた後にねじ孔27e、28eにねじ込み、これらケース27、28を一体的に結合させる。
また、メカニカルキー23の基部となるロータ29に接近し、メカニカルキー23に強い捻れ力が発生した場合に大きな負荷が掛かる部位である回転部周壁28bに第3係止機構37を設けたことにより、上ケース27と下ケース28が分離したり破壊することを効果的に防ぐことができる。
したがって、戻り阻止機構38の逆転阻止作用が不充分となった場合にも、スプリング30による上記回転勢力が上ケース27の逆転を阻止する作用となる。
なお、第1キー部材21と第2キー部材22が連結している場合は、上ケース27と下ケース28が相対逆回転することはない。
ともできる。
21 第1キー部材
22 第2キー部材
23 メカニカルキー
24 プッシュボタン
24a、24b リブ
27 上ケース
27c 溝孔
27d 当接面
28 下ケース
28d 当接面
29 ロータ
29a 軸孔
29b ガイド溝
33 止めねじ
35 第1係止機構
36 第2係止機構
37 第3係止機構
38 戻り阻止機構
Claims (5)
- メカニカルキーを備える第1キー部材と、無線信号である施解錠信号を出力する第2キー部材とが一体的に連結されており、前記第1キー部材は、メカニカルキーの基部を上ケースと下ケースで回動可能に挟持し、かつ、プッシュボタンの押圧操作にしたがって前記メカニカルキーをバネ勢力で旋回させて突出させる構成の電子キーシステムのキー装置において、
上記した上ケースと下ケースは、対向する当接面に沿って相対回転可能に形成すると共に、上ケースまたは下ケースの一方には、相対回転面に平行させた複数の係止部を、それらの他方には前記複数の係止部をケースの相対回転で嵌合させる複数の係止受け部を各々設け、
さらに、前記した上ケースまたは下ケースには、相対回転させて前記係止部を係止受け部に嵌合させた上ケースと下ケースの結合状態で、ケースの相対逆回転を阻止する戻り阻止部を設けたことを特徴とする電子キーシステムのキー装置。 - 請求項1に記載したキー装置において、
前記係止部が前記係止受け部に嵌合し、前記戻り阻止部が上ケースまたは下ケースの相対逆回転を阻止した状態で、上ケースと下ケースとをねじ止めする構成としたことを特徴とする電子キーシステムのキー装置。 - 請求項1または2に記載したキー装置において、
前記係止部と係止受け部は、上ケースまたは下ケースの相対回転により嵌まり込む凹凸部からなることを特徴とする電子キーシステムのキー装置。 - 請求項1または3のいずれかに記載したキー装置において、
前記係止部と係止受け部の一対は、メカニカルキーの基部の回転部周壁に設けたことを特徴とする電子キーシステムのキー装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載したキー装置において、
前記プッシュボタンと前記メカニカルキーを設けたロータとを一体的に回転させる構成とし、
さらに、前記プッシュボタンを突出方向に押圧する一方、このプッシュボタンと前記ロータとを介し前記上ケースと下ケースとを結合させる相対回転方向と同方向に付勢するコイルスプリングを設けたことを特徴とする電子キーシステムのキー装置。
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