JP6909044B2 - シリンダー錠 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ロッカー、保管庫などの扉に取り付けられるロック装置、錠ユニットなどに用いるシリンダー錠に関する。
一般の薬品庫やロッカーなどの扉に設けられる従来のロック装置が特許文献1により開示されている。
この文献1のロック装置はシリンダー錠により構成され、扉の正面にシリンダー錠の鍵孔を配置され、後端側の回転軸が扉の背面側に配置されて、扉に取り付けられ、正面の鍵孔に鍵を差し込んで回すことにより、後端側に突出される回転軸が鍵を回す方向と同じ方向に所定の角度範囲で正逆回転するようになっている。なお、ここでは、シリンダー錠は鍵孔に対し鍵が1箇所でしか抜き差しできない一点抜け型のものが採用されている。このようにして、通常は、シリンダー錠の回転軸に止め金が取り付けられて、扉を閉じた状態で鍵を回すと、回転軸とともに止め金が回転しボックス本体に取り付けてある受け金の内面に係止されて、扉の閉状態が保持される。
なお、この文献1には、シリンダー錠の詳しい説明が記載されていないが、シリンダー錠は、一般に知られているように、両端に開口を有する略筒状のシリンダーハウジングと、一端から他端に向けて鍵孔を有し、シリンダーハウジング内に回転可能に保持されるローターと、ローターの鍵孔をシリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置に合せることにより、鍵孔に対して鍵を抜き差し可能とし、この鍵孔に鍵を抜き差しすることによりローターの回転を規制又は規制解除する、ピンタンブラー式、ディスクタンブラー式、ロータリーディスクタンブラー式などのロック機構とを備え、ローターの鍵孔に鍵を抜き差しすることにより、ローターを施錠状態・解錠状態にするようになっている。
特開2010−7399号公報
ところで、上記従来のロック装置では、一点抜け型のシリンダー錠が採用されているが、このシリンダー錠の場合、扉を閉じた状態で鍵を回すことによりローターを回転し扉側の止め金をボックス本体側の受け金に係止することにより、扉がロックされる。このロック状態では、ローターの鍵孔がシリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置に合せられており、鍵をローターの鍵孔に抜き差しすることができ、鍵孔から鍵を引き抜くことによりシリンダー錠がロック機構により施錠され、この扉のロック状態が保持される。反対に、この扉のロック状態から、鍵をシリンダー錠の鍵孔に差し込むと、シリンダー錠のロック機構の施錠が解除される。この施錠解除の状態で鍵を回しローターを回転して扉側の止め金をボックス本体側の受け金から外すと、この扉のロック状態が解除される。このロック解除状態では、ローターの鍵孔がシリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置以外の位置にあり、鍵を鍵孔に抜き差しすることができないため、シリンダー錠の鍵孔から鍵を引き抜くことができない。なお、二点抜け型のシリンダー錠の場合、ローターの鍵孔がシリンダーハウジングの内周面所定の二点の位置の鍵孔合せ位置で、鍵孔に対して鍵を抜き差しすることができ、この二点の鍵孔合せ位置以外の位置では鍵を抜き差しすることができない。
このようにシリンダー錠はローターの鍵孔がシリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置にない場合、ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差しすることができないため、鍵孔に差し込まれている鍵を鍵孔から無理に引き抜こうとすると、鍵のブレード(カギ山)によりシリンダー錠内部のロック機構の各部(タンブラーなど)に大きな負荷が掛かりロック機構を損傷させるおそれがある。また、このようなローターの鍵孔に対して鍵を抜き差しできないことを利用して、鍵孔に差し込まれている鍵を扉のノブあるいはつまみとして扉の開閉に用いることがあり、この場合でも、鍵孔に差し込んだ鍵を強く引っ張ろうとすると、鍵のブレード(カギ山)によりシリンダー錠内部のロック機構の各部(タンブラーなど)に大きな負荷が掛かりロック機構を損傷させるおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のシリンダー錠において、ローターの鍵孔がシリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置になく、ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差しできないときに、鍵孔から鍵を引き抜こうとしても、鍵のブレードによりロック機構に負荷を掛けることがなく、ロック機構の損傷を防止すること、また、ローターの鍵孔がシリンダーハウジング内で鍵孔合せ位置になく、ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差しできない鍵を、扉のノブやつまみとして、ロック機構に負荷を掛けることなしに使用できるようにすること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
両端に開口を有する略筒状のシリンダーハウジングと、一端から他端に向けて鍵孔を有し、前記シリンダーハウジング内に回転可能に保持されるローターと、前記ローターの鍵孔を前記シリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置に合せることにより、前記鍵孔に対して鍵を抜き差し可能とし、当該鍵孔に前記鍵を抜き差しすることにより前記ローターの回転を規制又は規制解除する形式のロック機構とを備え、前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差し可能とし、前記鍵孔に前記鍵を挿入し前記鍵を回転操作することにより、前記ローターを回転し、前記鍵孔合せ位置以外の位置では前記鍵孔に対して鍵を抜き差しできないシリンダー錠において、
前記鍵は、
前記ローターの鍵孔に挿入されるブレードと、
前記ブレードの基端に設けられ、前記ブレードの幅よりも大きい頭部と、
前記ブレードと前記頭部との間に設けられ、前記ブレードの幅方向に突出する突起と、
を備え、
前記シリンダーハウジングの一端の開口縁部に、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵の前記突起に対して前記鍵の引き抜き方向で係合可能にフランジが形成されるとともに、前記フランジの前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対応する位置に前記鍵の前記突起を前記フランジに対して挿脱可能に切欠部を形成されて、
前記シリンダーハウジング内で前記ローターの鍵孔が前記鍵孔合せ位置にないときに、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵の引き抜きに対して、前記鍵を前記突起により前記フランジで受ける、
ことを要旨とする。
また、このシリンダー錠は各部に次のような構成を備えることが好ましい。
(1)鍵のブレードと頭部との間にローターの鍵孔の周縁部に係合可能に前記ブレードよりも幅広のストッパー部を設けられ、突起は前記ストッパーの両側部に前記ブレードの幅方向に向けて突出形成される。
(2)シリンダーハウジングのフランジは、前記フランジと前記ローターとの間に鍵の突起が嵌合可能に、前記シリンダーハウジングの一端開口縁部から軸方向に延びる筒状部と、前記筒状部の先端縁部の内周に前記鍵の突起が引き抜き方向で係合可能に形成される環状部とからなり、切欠部は前記環状部の前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対応する位置に略U字形に形成される。
(3)シリンダーハウジングの一端を閉塞可能に略キャップ状をなし、先端面に前記鍵孔に連通可能でかつ鍵のブレードとともに突起を挿通可能な鍵挿通孔を有するシリンダーヘッドを、前記シリンダーハウジングの一端に回転可能に備える。
この場合、シリンダーヘッドとローターは鍵挿通孔と鍵孔とを連通可能に重合されて前記シリンダーヘッドと前記ローターとの間に介設されるピンにより連結され、前記シリンダーヘッドは前記ローターと一体に回転可能にシリンダーハウジングに装着されることが望ましい。
(4)鍵の頭部に、前記頭部よりも大きい面積を有する頭部拡張部材を備える。
本発明のシリンダー錠によれば、鍵のブレードと頭部との間に突起を備え、シリンダーハウジングの一端開口縁部に、鍵孔に差し込まれた鍵の突起に対して鍵の引き抜き方向で係合可能にフランジが形成されるとともに、フランジのシリンダーハウジング内で鍵孔合せ位置にある鍵孔に対応する位置に鍵の突起をフランジに対して挿脱可能に切欠部を形成されて、シリンダーハウジング内でローターの鍵孔が鍵孔合せ位置にないときに、鍵孔に差し込まれた鍵の引き抜きに対して、鍵を突起によりフランジで受けるようにしたので、ローターの鍵孔がシリンダーハウジング内で鍵孔合せ位置になく、ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差しできないときに、鍵孔から鍵を引き抜こうとしても、鍵のブレードによりロック機構に負荷を掛けることがなく、ロック機構の損傷を防止することができ、また、ローターの鍵孔がシリンダーハウジング内で鍵孔合せ位置になく、ローターの鍵孔から抜き差しできない鍵を、扉のノブやつまみとして、ロック機構に負荷を掛けることなしに使用することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態におけるシリンダー錠のシリンダー錠本体の構成を示す図((a)は正面図(b)は側面図) 同シリンダー錠の全体構成を示す図(側面断面図) 同シリンダー錠の特に鍵の構成を示す図((a)は側面図(b)は断面図) 同シリンダー錠の特にシリンダーヘッドの構成を示す図((a)は正面図(b)は側面図(c)は背面図) 同シリンダー錠の鍵の突起及びシリンダーハウジングのフランジの機能を説明するための図((a)はシリンダーハウジング内でローターの鍵孔が鍵孔合せ位置にあるときの図(b)はシリンダーハウジング内でローターの鍵孔が鍵孔合せ位置にないときの図(c)はシリンダーハウジングのフランジの構造を示す図)
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1、図2にシリンダー錠全体の構成を示し、図3、図4にシリンダー錠の要部の構成を示している。
図1、図2に示すように、このシリンダー錠Lは、シリンダーハウジング1と、ローター2と、ロック機構3とを備えて構成される。
この場合、シリンダーハウジング1は両端に開口を有する略(円)筒状に形成され、ローター2は一端から他端に向けて鍵孔20を有し、シリンダーハウジング1内に回転可能に保持される。また、この場合、シリンダーハウジング1の後部にストッパー(図示省略)が形成され、ローター2の後部にガイド片(図示省略)が設けられて、シリンダーハウジング1内でローター2は、ストッパーとガイド片との係合案内により、所定の回転角度内で正逆回転可能になっている。
ロック機構3は、特に図示していないが、ローター2の鍵孔20をシリンダーハウジング1の内周面所定の位置の鍵孔合せ位置に合せることにより、鍵孔20に対して鍵Kを抜き差し可能とし、この鍵孔20に鍵Kを抜き差しすることによりローター2の回転を規制又は規制解除する形式で、ピンタンブラー式、ディスクタンブラー式、ロータリーディスクタンブラー式など一般に知られているロック機構を採用される。なお、この場合、一点抜け型のシリンダー錠としてある。
このようにしてシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるローター2の鍵孔20に対して鍵Kを抜き差し可能とし、この鍵孔20に鍵Kを挿入し鍵Kを回転操作することにより、ローター2を回転するようになっている。ローター2の鍵孔20が鍵孔合せ位置以外の位置では鍵孔20に対して鍵Kを抜き差しできない。
このシリンダー錠Lでは、特に、鍵Kのブレード51と頭部52との間に突起53を備え、シリンダーハウジング1の一端開口縁部にローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの突起53に係脱可能にフランジ10が設けられる。
鍵Kは、図3(a)に示すように、カギ山(図示省略)を形成されローター2の鍵孔20に挿入されるブレード51と、ブレード51の基端に設けられ、ブレード51の幅よりも大きい頭部52と、ブレード51と頭部52との間に設けられ、ブレード51の幅方向に突出する突起53とを備える。
この場合、ブレード51及び頭部52は鍵として一般的な大きさ、形状に形成されており、ブレード51と頭部52との間にはローター2の鍵孔20の周縁部に係合可能にブレード51よりも幅広の側面視略矩形状のストッパー部54を設けられて、突起53は対にしてストッパー部54の両側部でブレード51側の端部にブレード51の幅方向に向けて略矩形状に突出形成される。
また、この鍵Kには、図3(a)、(b)に示すように、頭部52に、この頭部52の側面よりも大きい面積を有し、頭部52の面積を拡張するための頭部拡張部材55を備える。この頭部拡張部材55はプラスチック成形品で、この場合、鍵Kの頭部52の外周縁部に沿う、四隅にアールを有する略矩形の枠状に形成されて、頭部52の外周縁部に一体的に被着される。この頭部拡張部材55により、頭部52の外形が拡張され、この頭部拡張部材55両側面の開口550から頭部52の両側面が現れる。なお、ここでは、頭部拡張部材55を頭部52の外周縁部に沿って枠状に形成したが、この頭部拡張部材55は頭部52全体を被覆するものであってもよい。また、その形状も矩形状に限定されるものではなく、円形、楕円形その他種々の形状に変更可能である。
そして、フランジ10は、図5(c)に示すように、シリンダーハウジング1の一端開口縁部に、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの各突起53に対して鍵Kの引き抜き方向で係合可能に形成されるとともに、このフランジ10の内周縁部でシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるローター2の鍵孔20に対応する位置(図5(a)に示すように、鍵孔20を一端(つまり、正面)から見た場合に、鍵孔20の鍵挿入口201の両端延長上の位置)に鍵Kの各突起53をフランジ10に対して挿脱可能に切欠部11が2箇所形成される。
この場合、フランジ10は、このフランジ10とローター2との間に鍵Kの突起53が嵌合可能に、シリンダーハウジング1の一端開口縁部から軸方向に延びる筒状部(この場合、円筒状部)101と、この筒状部101の先端縁部の内周に鍵Kの突起53が引き抜き方向で係合可能に形成される環状部(この場合、円環状部)102とからなり、切欠部11はそれぞれ、環状部102で、既述のとおり、シリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるローター2の鍵孔20に対応する位置に環状部102の内周側から略U字形の溝状に形成される。
さらに、このシリンダー錠Lでは、図2、図4に示すように、シリンダーハウジング1の一端に鍵Kを挿通可能にシリンダーヘッド4を備える。
この場合、シリンダーヘッド4は、シリンダーハウジング1の一端を閉塞可能に有底円筒状の略キャップ状をなし、先端面(先端底面)にローター2の鍵孔20に連通可能でかつ鍵Kのブレード51とともに突起53を挿通可能な鍵挿通孔40を有する。このシリンダーヘッド4は、シリンダーヘッド4の開口端部側の内周面に溝41が全周に亘って形成されるとともに、シリンダーハウジング1のフランジ10の筒状部101の外周面で軸方向中間部に溝12が全周に亘って形成されて、シリンダーヘッド4内周面の溝41とフランジ10外周面の溝12との間に止め輪42を介装されて、シリンダーハウジング1の一端に回転可能に取り付けられる。
また、この場合、シリンダーヘッド4とローター2は鍵挿通孔40と鍵孔20とを連通可能に重合されてシリンダーヘッド4とローター2との間に介設されるピン43(図4(c)参照)により連結されて、シリンダーヘッド4はローター2と一体に回転可能にシリンダーハウジング1の一端に装着される。
このシリンダー錠Lはかかる構成を備え、シリンダーハウジング1内でローター2の鍵孔20が鍵孔合せ位置にないときに、鍵孔20に差し込まれた鍵Kの引き抜きに対して、鍵Kを各突起53によりフランジ10で受けるようになっている。
図5に鍵Kの各突起53とシリンダーハウジング1のフランジ10の機能を例示している。
図5(a)、(c)に示すように、ローター2の鍵孔20がシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるときは、シリンダーヘッド4の鍵挿通孔40とフランジ10の各切欠部11とローター2の鍵孔20の鍵挿入口201が相互に重なり合う位置を取り、鍵Kをシリンダー錠Lに対して抜き差しすることができる。この状態で、鍵Kのブレード51、各突起53を順次シリンダーヘッド4の鍵挿通孔40からローター2の鍵孔20に向けて挿入すると、ブレード51はフランジ10の円環状部102の内側を通って、ローター2の鍵孔20に挿入され、各突起53はフランジ10の各切欠部11を通って、フランジ10内、この場合、ローター2の一端(正面)とフランジ10の円環状部102の切欠部11との間に挿入され、ブレード51がローター2の鍵孔20に完全に挿通されたところで、鍵Kのストッパー部54がローター2の鍵孔20の周縁部に衝接し、鍵Kの各突起53はフランジ10内に嵌合される。この状態は、例えば、ピンシリンダー式のロック機構を備えたピンシリンダー錠の場合、鍵のブレードのカギ山形状に合わせてローターの各ピン孔の各ドライバーピンが押し上げられて、シリンダーケース及びローターの各ピン孔に配置されるロックピンとドライバーピンとの境界合わせ面がシリンダーケースとローターとの境界のシェアラインに一致してローターが回転可能となる。
そして、この鍵Kを回転操作することによりシリンダーヘッド4とともにローター2が回転し、この回転により、図5(b)、(c)を参照すると、シリンダーハウジング1内でローター2の鍵孔20は鍵孔合せ位置から鍵孔合せ位置でない位置(つまり、鍵Kを抜き差しできない位置)に変位されるとともに、鍵Kが回転されたことで、鍵Kの各突起53がフランジ10の切欠部11からフランジ10内に、つまり、ローター2の一端(正面)とフランジ10の環状部102との間に移動され、フランジ10(環状部102)に係合可能となる。この状態では、鍵Kをシリンダー錠Lから抜き差しできない。ここでローター2の鍵孔20から鍵Kを無理に引き抜こうとした場合、図2を参照すると、鍵Kの各突起53がフランジ10内に、すなわち、ローター2の一端(正面)とフランジ10の環状部102との間に嵌合されているので、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの(さらなる)差し込みに対しては、ローター2の正面と鍵Kのストッパー部54で受け、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの引き抜きに対しては、鍵Kをフランジ10の環状部102と鍵Kの各突起53で受け、鍵Kの差し込みに対しても引き抜きに対しても鍵Kのブレード51でシリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることがない。これにより、シリンダー錠Lのロック機構3を損傷させることがない。また、ローター2の鍵孔20がシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置になく、ローター2の鍵孔20から抜き差しできない鍵Kを扉のノブやつまみとして使う場合も同様で、鍵Kの各突起53がフランジ10内に、すなわち、ローター2の一端(正面)とフランジ10の環状部102との間に嵌合されているので、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの(さらなる)差し込みに対しては、ローター2の正面と鍵Kのストッパー部54で受け、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの引き抜きに対しては、鍵Kをフランジ10の環状部102と鍵Kの各突起53で受け、鍵Kの差し込みに対しても引き抜きに対しても鍵Kのブレード51でシリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることがない。これにより、この鍵Kを扉のノブやつまみとして、シリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることなしに使用することができる。また、この鍵Kを扉のノブやつまみとして使う場合、鍵Kの頭部52が頭部拡張部材55により頭部52の実際の面積よりも大きく拡張されているので、この頭部拡張部材55により頭部52が手に持ちやすくなり、鍵Kの回転操作、扉の開閉操作がしやすい。
以上説明したように、このシリンダー錠Lでは、鍵Kのブレード51と頭部52との間に突起53を対にして備え、シリンダーハウジング1の一端開口縁部に、ローター2の鍵孔20に差し込まれた鍵Kの各突起53に対して鍵Kの引き抜き方向で係合可能にフランジ10が形成されるとともに、フランジ10の内周縁部でシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるローター2の鍵孔20に対応する位置に鍵Kの各突起53をフランジ10に対して挿脱可能に切欠部11を形成されて、シリンダーハウジング1内でローター2の鍵孔20が鍵孔合せ位置にないときに、鍵孔20に差し込まれた鍵Kの引き抜きに対して、鍵Kを各突起53によりフランジ10で受けるようにしたので、ローター2の鍵孔20がシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置になく、ローター2の鍵孔20に対して鍵Kを抜き差しできないときに、鍵孔20から鍵Kを引き抜こうとしても、鍵Kのブレード51によりシリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることがなく、ロック機構3の損傷を防止することができ、また、ローター2の鍵孔20がシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置になく、ローター2の鍵孔20から抜き差しできない鍵Kを扉のノブやつまみとして使う場合に、この鍵Kをシリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることなしに使用することができる。
このシリンダー錠Lはさらに次のような利点を有する。
(1)鍵Kのブレード51と頭部52との間にローター2の鍵孔20の周縁部に係合可能にブレード51よりも幅広のストッパー部54が設けられて、各突起53はストッパー54の両側部にブレード51の幅方向に向けて突出形成されるので、鍵Kの各突起53がフランジ10内に、すなわち、ローター2の一端(正面)とフランジ10の環状部102との間に嵌合されると、鍵孔20に差し込まれた鍵Kの(さらなる)差し込みに対してはローター2の正面と鍵Kのストッパー部54で受け、鍵孔20に差し込まれた鍵Kの引き抜きに対してはフランジ10と鍵Kの各突起53で受けることができ、鍵Kの差し込みに対しても引き抜きに対しても鍵Kのブレード51でシリンダー錠Lのロック機構3に負荷を掛けることがなく、ロック機構3の損傷を確実に防止することができる。
(2)シリンダーハウジング1のフランジ10は、フランジ10とローター2との間に鍵Kの各突起53が嵌合可能に、シリンダーハウジング1の一端開口縁部から軸方向に延びる筒状部101と、筒状部101の先端縁部の内周に鍵Kの各突起53が引き抜き方向で係合可能に形成される環状部102とからなり、切欠部11は環状部12でシリンダーハウジング1内で鍵孔合せ位置にあるローター2の鍵孔20に対応する位置に略U字形に形成されるので、この簡易な構造により、フランジ10と鍵Kの各突起53とを確実に係脱することができる。
(3)シリンダーハウジング1の一端を閉塞可能に略キャップ状をなし、先端面にローター2の鍵孔20に連通可能でかつ鍵Kのブレード51とともに各突起53を挿通可能な鍵挿通孔40を有するシリンダーヘッド4を、シリンダーハウジング1の一端に回転可能に備えたので、シリンダーハウジング1の一端(正面)のフランジ10による凹凸形状を覆うことができ、シリンダーハウジング1正面の意匠的デザインを向上させることができる。
また、この場合、シリンダーヘッド4とローター2は鍵挿通孔40と鍵孔20とを連通可能に重合されてシリンダーヘッド4とローター2との間に介設されるピン43により連結され、シリンダーヘッド4はローター2と一体に回転可能にシリンダーハウジング1に装着されるので、シリンダーヘッド4の鍵挿通孔40とローター2の鍵孔20が常に一致して、鍵Kの抜き差しを簡易かつ円滑に行うことができる。
(4)鍵Kの頭部52に、頭部52よりも大きい面積を有する頭部拡張部材55を備えたので、鍵Kの頭部52を手に持ちやすくして、鍵Kの回転操作、扉の開閉操作の際に、その操作性を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、一点抜け型のシリンダー錠として例示したが、二点抜け型のシリンダー錠にも同様に適用することができる。
L シリンダー錠
1 シリンダーハウジング
10 フランジ
101 筒状部(円筒状部)
102 環状部(円環状部)
11 切欠部
12 溝
2 ローター
20 鍵孔
201 鍵挿入口
3 ロック機構
4 シリンダーヘッド
40 鍵挿通孔
41 溝
42 止め輪
43 ピン
K 鍵
51 ブレード
52 頭部
53 突起
54 ストッパー部
55 頭部拡張部材
550 開口

Claims (6)

  1. 両端に開口を有する略筒状のシリンダーハウジングと、一端から他端に向けて鍵孔を有し、前記シリンダーハウジング内に回転可能に保持されるローターと、前記ローターの鍵孔を前記シリンダーハウジングの内周面所定の位置の鍵孔合せ位置に合せることにより、前記鍵孔に対して鍵を抜き差し可能とし、当該鍵孔に前記鍵を抜き差しすることにより前記ローターの回転を規制又は規制解除する形式のロック機構とを備え、前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対して鍵を抜き差し可能とし、前記鍵孔に前記鍵を挿入し前記鍵を回転操作することにより、前記ローターを回転し、前記鍵孔合せ位置以外の位置では前記鍵孔に対して鍵を抜き差しできないシリンダー錠において、
    前記鍵は、
    前記ローターの鍵孔に挿入されるブレードと、
    前記ブレードの基端に設けられ、前記ブレードの幅よりも大きい頭部と、
    前記ブレードと前記頭部との間に設けられ、前記ブレードの幅方向に突出する突起と、
    を備え、
    前記シリンダーハウジングの一端の開口縁部に、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵の前記突起に対して前記鍵の引き抜き方向で係合可能にフランジが形成されるとともに、前記フランジの前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対応する位置に前記鍵の前記突起を前記フランジに対して挿脱可能に切欠部を形成されて、
    前記シリンダーハウジング内で前記ローターの鍵孔が前記鍵孔合せ位置にないときに、前記鍵孔に差し込まれた前記鍵の引き抜きに対して、前記鍵を前記突起により前記フランジで受ける、
    ことを特徴とするシリンダー錠。
  2. 鍵のブレードと頭部との間にローターの鍵孔の周縁部に係合可能に前記ブレードよりも幅広のストッパー部を設けられ、突起は前記ストッパーの両側部に前記ブレードの幅方向に向けて突出形成される請求項1に記載のシリンダー錠。
  3. シリンダーハウジングのフランジは、前記フランジと前記ローターとの間に鍵の突起が嵌合可能に、前記シリンダーハウジングの一端開口縁部から軸方向に延びる筒状部と、前記筒状部の先端縁部の内周に前記鍵の突起が引き抜き方向で係合可能に形成される環状部とからなり、切欠部は前記環状部の前記シリンダーハウジング内で前記鍵孔合せ位置にある前記ローターの鍵孔に対応する位置に略U字形に形成される請求項1又は2に記載のシリンダー錠。
  4. シリンダーハウジングの一端を閉塞可能に略キャップ状をなし、先端面に前記鍵孔に連通可能でかつ鍵のブレードとともに突起を挿通可能な鍵挿通孔を有するシリンダーヘッドを、前記シリンダーハウジングの一端に回転可能に備える請求項1乃至3のいずれかに記載のシリンダー錠。
  5. シリンダーヘッドとローターは鍵挿通孔と鍵孔とを連通可能に重合されて前記シリンダーヘッドと前記ローターとの間に介設されるピンにより連結され、前記シリンダーヘッドは前記ローターと一体に回転可能にシリンダーハウジングに装着される請求項4に記載のシリンダー錠。
  6. 鍵の頭部に、前記頭部よりも大きい面積を有する頭部拡張部材を備える請求項1乃至5のいずれかに記載のシリンダー錠。
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