JP6230379B2 - 加熱調理器用の温度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一方の辺部が立ち姿勢で、加熱調理器に固定状に設けられる概略L字形状の筒状支持体と、前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で、前記筒状支持体の前記一方の辺部の上端部に支持された昇降体と、温度を検出する検出部及び前記検出部の検出情報を伝えるリード線を有する温度検出手段と、第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部、及び、その検知部に対して近接、離間することにより前記検知部を前記第1状態と前記第2状態とに切り換える操作部を有する被加熱物検知手段とを備え、
前記リード線が、前記筒状支持体における他方の辺部外に延びる形態で前記筒状支持体内に配置された状態で、前記検出部が、前記昇降体における前記被加熱物の底部が当接する当接部の温度を検出可能に設けられ、前記検知部及び前記操作部が、前記昇降体の昇降による位置変位を検知可能に、前記筒状支持体の前記他方の辺部と前記リード線における前記他方の辺部内の部分とに分けて設けられた加熱調理器用の温度検出装置に関する。
かかる加熱調理器用の温度検出装置(以下、単に温度検出装置と略記する場合がある)は、ガスコンロ等の加熱調理器において、五徳等の載置部に載置されてガスバーナ等の加熱手段で加熱される被加熱物(鍋等)の底部の温度を検出するために用いるものであり、載置部に被加熱物が載置されているか否かを検知する機能も備えている。
つまり、載置部に被加熱物が載置されると、その載置部に載置される被加熱物の底部が昇降体の頂部の当接部に当接して、昇降体が押し下げられる。
そして、温度検出手段の検出部によって、昇降体の当接部の温度が被加熱物の温度として検出される。
又、載置部に載置される被加熱物により昇降体が押し下げられるのに伴って、検知部と操作部との筒状支持体の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係が、近接する状態から離間する状態に、あるいは、離間する状態から近接する状態に変化して、検知部が第1状態から第2状態に、あるいは、第2状態から第1状態に切り換えられることにより、昇降体の下降が検知されて、被加熱物の存在が検知される。
一方、載置部に載置された被加熱物が持ち上げられると、付勢力により昇降体が上昇して、検知部と操作部との筒状支持体の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係が、離間する状態から近接する状態に、あるいは、近接する状態から離間する状態に変化して、検知部が第2状態から第1状態に、あるいは、第1状態から第2状態に切り換えられることにより、昇降体の上昇が検知されて、被加熱物の否存在が検知される。
例えば、検知部としてリードスイッチが、筒状支持体内に配置された温度検出手段のリード線に設けられ、操作部として磁石が、筒状支持体の外周部に設けられていた。
そして、昇降体の昇降に伴ってリード線が筒状支持体内をその軸心方向に移動することにより、リードスイッチと磁石との筒状支持体の軸心方向に沿う方向での相対位置関係が離間状態と近接状態とに変化して、リードスイッチが第1状態と第2状態とに切り換えられることにより、載置部への被加熱物の載置有無が検知されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、加熱調理器において、温度検出装置を設置するための上下方向でのスペースが狭い場合がある。例えば、加熱手段としてのガスバーナを3つ備えた所謂3口のガスコンロの場合、ガスコンロのケーシング内における左右方向の略中央にグリルが設けられると共に、グリルの排気筒がケーシング内にその後端部にまで延びる状態に設けられるので、グリルの排気筒の上方に設けられるガスバーナに対応して設置する温度検出装置については、上下方向での設置スペースが狭くなる。
そして、図5に示すように、温度検出装置Sを上下方向に狭いスペースに設ける場合、筒状支持体10が概略L字状に構成されて、先端側辺部11(即ち、一方の辺部)が立ち姿勢となる姿勢で、加熱調理器(図示省略)に固定状に設けられる。
この場合、例えば、被加熱物検知手段40の検知部41としてのリードスイッチ43が、温度検出手段30のリード線32における筒状支持体10の基端側辺部12(即ち、他方の辺部)内の部分に設けられ、操作部42としての磁石44が、筒状支持体10の基端側辺部12の外周部に設けられる。
又、図5に示す従来の温度検出装置では、先端側辺部11を形成する直線状の先端側辺部形成管11p、湾曲部13(即ち、屈曲部分)を形成するための円弧状の湾曲部形成管13p、及び、基端側辺部12を形成するための基端側辺部形成管12pの3本の管部材を連結することにより、概略L字状の筒状支持体10を形成していた。
尚、図5中の20は、昇降体であり、21は、昇降体20の当接部である。又、温度検出手段30の検出部31は、当接部21の温度を検出可能に、昇降体20内に設けられる。
特開2006−34783号公報
ところで、筒状支持体を概略L字状に構成した場合、昇降体が下降するのに伴って、リード線が筒状支持体内をその軸心方向に沿って基端側(昇降体が支持された側とは反対側の端部側)に移動する際に、リード線は、筒状支持体の湾曲部の内面に接触しつつ移動する。
しかしながら、従来の温度検出装置では、リード線と筒状支持体の湾曲部の内面との間の接触面積が広いことから、リード線が筒状支持体内をその軸心方向に沿って基端側に移動する際に、摺動抵抗が大きくなるので、リード線における筒状支持体の先端側辺部内に位置する部分が座屈し易い。
そして、載置部への被加熱物の載置に伴って昇降体が押し下げられる際に、リード線が座屈すると、昇降体が下降する距離とリードスイッチが筒状支持体内をその軸心方向に移動する距離との差が大きくなるので、昇降体の位置変位を的確に検知できなくなる場合があり、そのために、載置部への被加熱物の載置有無を的確に検知できない場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、載置部への被加熱物の載置有無を的確に検知し得る加熱調理器用の温度検出装置を提供することにある。
本発明に係る加熱調理器用の温度検出装置は、一方の辺部が立ち姿勢で、加熱調理器に固定状に設けられる概略L字形状の筒状支持体と、
前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で、前記筒状支持体の前記一方の辺部の上端部に支持された昇降体と、
温度を検出する検出部及び前記検出部の検出情報を伝えるリード線を有する温度検出手
段と、
第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部、及び、その検知部に対して近接、離間することにより前記検知部を前記第1状態と前記第2状態とに切り換える操作部を有する被加熱物検知手段とを備え、
前記リード線が、前記筒状支持体における他方の辺部外に延びる形態で前記筒状支持体内に配置された状態で、前記検出部が、前記昇降体における前記被加熱物の底部が当接する当接部の温度を検出可能に設けられ、
前記検知部及び前記操作部が、前記昇降体の昇降による位置変位を検知可能に、前記筒状支持体の前記他方の辺部と前記リード線における前記他方の辺部内の部分とに分けて設けられたものであって、
第1特徴構成は、前記筒状支持体における屈曲部分に、径方向内方側に突出して前記リード線の摺動抵抗を小さくする内向き突起部が設けられ
前記内向き突起部が、前記筒状支持体の屈曲部分における内周側の部分、及び、外周側の部分に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、昇降体が昇降するのに伴って、リード線が、筒状支持体の屈曲部の形状に追従して撓むと共に、その屈曲部分の内向き突起部の表面を摺動しながら、概略L字状の筒状支持体内をその軸芯方向に沿う方向に移動する。
つまり、被加熱物が載置部上に載置されて昇降体が下降する際に、リード線は、筒状支持体の屈曲部の内向き突起部の表面を摺動しつつ、筒状支持体内をその軸芯方向に沿って筒状支持体の他方の辺部(以下、基端側辺部と記載する場合がある)の端部側に移動するため、リード線と筒状支持体の屈曲部の内面との接触面積が狭くなって、それらの間の摺動抵抗が小さくなるので、リード線の移動がスムーズになる。これにより、リード線の座屈が十分に抑制されるので、昇降体の下降距離と同等の距離だけ、検知部及び操作部のうちのリード線に設けられた方が筒状支持体の基端側辺部内をその軸心方向に沿う方向に沿って端部側に移動する。
要するに、被加熱物が載置部に載置されたり載置部から取り外されたりすることによって、昇降体が昇降するのに伴って、検知部と操作部との基端側辺部の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係を的確に近接状態と離間状態とに変化させて、検知部を第1状態と第2状態とに的確に切り換えることができる。
従って、載置部への被加熱物の載置有無を的確に検知し得る加熱調理器用の温度検出装置を提供することができる。
上記特徴構成によれば、昇降体が昇降するのに伴って、リード線が、筒状支持体の屈曲部の形状に追従して撓むと共に、その屈曲部分の内周側や外周側に設けられた内向き突起部の表面を摺動しながら、概略L字状の筒状支持体内をその軸芯方向に沿う方向に移動する
するに、屈曲部分における内向き突起部を設ける位置を内周側と外周側とに設定することにより、リード線が筒状支持体内を移動する際の摺動抵抗を効果的に小さくすることができる。
従って、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を一層向上することができる。
特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記内向き突起部が、前記筒状支持体における屈曲部分の所定の箇所を径方向内方側に凹ませることにより形成される点にある。
上記特徴構成によれば、内向き突起部を、筒状支持体における屈曲部分の所定の箇所を径方向内方側に凹ませて形成することにより、筒状支持体に内向き突起部を設けるためのコストを低減することができる。
従って、低廉化を図りながら、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を向上することができる。
特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記リード線に、耐熱性を有する耐熱チューブが被覆されている点にある。
上記特徴構成によれば、リード線に、耐熱性を有する耐熱チューブを被覆することにより、リード線として、耐熱グレードが低くて低価格のものを用いることができる。
従って、低廉化を図りながら、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を向上することができる。
特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、
前記耐熱チューブが、ガラス編組チューブである点にある。
上記特徴構成によれば、耐熱チューブとして、表面が滑り易いガラス編組チューブを用いることにより、リード線が筒状支持体内を移動する際の摺動抵抗を更に小さくすることができる。
これにより、被加熱物が載置部に載置されたり載置部から取り外されたりすることによって、昇降体が昇降するのに伴って、検知部と操作部との基端側辺部の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係を更に的確に近接状態と離間状態とに変化させて、検知部を第1状態と第2状態とに的確に切り換えることができる。
従って、低廉化を図りながら、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を更に向上することができる。
特徴構成は、上記第1〜第特徴構成のいずれか1つに加えて、
前記筒状支持体が、直線状の管部材を屈曲成形して、概略L字状に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、筒状支持体を、一本の直線状の管部材を屈曲成形して、概略L字状に構成することにより、従来のように、筒状支持体を3本の管部材を連結して構成する場合に比べて、材料費を低減することができると共に、工数を減少することできるので、製造コストを低減することができる。
従って、更なる低廉化を図りながら、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を向上することができる。
実施形態に係る加熱調理器用の温度検出装置における昇降体が上限位置に位置する状態での縦断面図 実施形態に係る加熱調理器用の温度検出装置における昇降体が下降した状態での縦断面図 実施形態に係る加熱調理器用の温度検出装置を搭載したガスコンロの斜視図 実施形態に係る加熱調理器用の温度検出装置を搭載したガスコンロのガスバーナ付近の縦断面図 従来の加熱調理器用の温度検出装置の概略の外観図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
先ず、本発明に係る加熱調理器用の温度検出装置Sを搭載したガスコンロについて、簡単に説明する。
図3に示すように、ガスコンロは、ビルトインタイプに構成され、上方が開口した矩形箱状のケーシング1の上部に備えられた天板2に、左右方向に並べて3つの開口部3(図4参照)が設けられると共に、各開口部3に環状のガスバーナ4が配置され、各ガスバーナ4に対応して、被加熱物(鍋など、図示省略)を載置する五徳5(載置部の一例)が着脱自在に備えられている。更に、ケーシング1内における左右方向の略中央には、グリル6が設けられると共に、そのグリル6のグリル庫(図示省略)内を加熱するガスバーナ(図示省略)が備えられ、そのグリル庫からの排ガスを排出するグリル排気口7が、天板2の後部側の部分に設けられている。
そして、ケーシング1内における左右方向の略中央には、グリル庫内の排ガスをグリル排気口7に導くグリル排気筒8(図4参照)が設けられている。
3台のガスバーナ4は、夫々、燃焼量が異なり、例えば、正面視で、左側(図3の図面上で左側)、右側(図3の図面上で右側)、左右方向の中央で奥側の順に燃焼量が大きい。尚、燃焼量が最も小さい左右方向の中央で奥側のガスバーナ4を、以下では、小火力バーナ4と称する場合がある。
そして、図4に示すように、この小火力バーナ4は、グリル排気筒8の上方に配設される。
ガスバーナ4は、周知であるので、詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、図4に示すように、外周部に多数の炎孔(図示省略)を備えた環状のバーナ本体4a、そのバーナ本体4aにガス燃料と空気との混合気を供給する混合管4b、及び、その混合管4bにガス燃料を噴出供給するガスノズル4c等を備えて、環状に構成してある。
3台のガスバーナ4夫々に対して、加熱調理器用の温度検出装置(以下、単に温度検出装置と記載する場合がある)Sが設けられる。各ガスバーナ4に夫々設けられる3台の温度検出装置Sは、夫々、同様に、五徳5上に載置された被加熱物の温度を検出する被加熱物温度検出機能、及び、五徳5上に被加熱物が載置されているか否かを検知する被加熱物検知機能を備えている。
そして、小火力バーナ4に対する温度検出装置Sについては、グリル排気筒8の上方に配置する関係上、上下方向での設置スペースが狭いので、本願に係る温度検出装置Sが設けられる。
以下、図1及び図2に基づいて、本願に係る温度検出装置Sについて説明する。
尚、図1は、被加熱物が五徳5に載置されておらず、昇降体20が上限位置に位置する状態での温度検出装置Sの縦断面図であり、図2は、被加熱物が五徳5に載置されて、昇降体20が下降した状態での温度検出装置Sの縦断面図である。
温度検出装置Sは、ガスコンロに固定状に立設される筒状支持体10と、ガスコンロ4の五徳5に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で筒状支持体10の上端部に支持された昇降体20と、温度を検出する検出部31(例えば、サーミスタ)及び検出部31の検出情報を伝えるリード線32を有する温度検出手段30と、第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部41、及び、その検知部41に対して近接、離間することにより検知部41を第1状態と第2状態とに切り換える操作部42を有する被加熱物検知手段40とを備えて構成されている。
小火力バーナ4に対して温度検出装置Sを設けるに当たっては、上下方向での設置スペースが狭いので、筒状支持体10が、昇降体20が支持される側の概ね直線状の先端側辺部11(一方の辺部に相当する)と、昇降体20が支持される側とは反対側の概ね直線状の基端側辺部12(他方の辺部に相当する)とを備えた概略L字状に構成されている。
そして、リード線32が、筒状支持体10の基端側辺部12外に延びる形態で筒状支持体10内に配置された状態で、検出部31が、昇降体20における被加熱物の底部が当接する当接部21の温度を検出可能に設けられている。
又、検知部41及び操作部42が、昇降体20の昇降による位置変位を検知可能に、筒状支持体10の基端側辺部12とリード線32における筒状支持体10の基端側辺部12内の部分とに分けて設けられている。
図1及び図2に示すように、本発明では、筒状支持体10における湾曲部13(即ち、屈曲部分)に、径方向内方側に突出してリード線の摺動抵抗を小さくする内向き突起部15が設けられている。
以下、図1及び図2に基づいて、温度計測装置Sの各部について、詳細に説明する。
筒状支持体10は、一本の直線状のパイプ材14(管部材の一例)を、その略中央部で円弧状に屈曲成形することにより、先端側辺部11と基端側辺部12とが円弧状の湾曲部13を介して略直角状に連なる概略L字状に構成されている。ちなみに、筒状支持体10を構成するパイプ材14の材質はステンレススチール(例えば、SUS304)である。
具体的には、筒状支持体10の外径、内径は、それぞれ、6.0mmφ、5.0mmφである。又、筒状支持体10の湾曲部13は、概略、中心角が90°で、内周部の半径が20mmの円弧状である。
この実施形態では、内向き突起部15が、筒状支持体10の湾曲部13(屈曲部分の一例)内周側及び外周側の両側の部分に設けられている。
湾曲部13の内周側の部分には、1個の内向き突起部15が、湾曲部13の内周を形成する円弧の略中央に対応する位置に設けられている。
又、湾曲部13の外周側の部分には、2個の内向き突起部15が、湾曲部13の外周を形成する円弧の中央の両側に振り分けて設けられている。
各内向き突起部15は、治具により、筒状支持体10における湾曲部13の所定の箇所を径方向内方側に凹ませることにより形成される。
各内向き突起部15の形状及び大きさは、リード線32(具体的には、後述する耐熱チューブ33)との接触面積を十分に低減可能に設定される。各内向き突起部15の形状としては、例えば、部分球状(表面が球冠となる形状)や、筒状支持体10の周方向に細長く、横断面形状が砲弾形状の畝状を採用することが好ましい。
昇降体20は、小径部と大径部とからなら2段円筒状の本体部22と、その本体部22の大径部側の端部開口を閉塞する当接部21と、その当接部21の裏面に当て付けられた状態で固定された鍔付円筒状のセンサ支持部23とを備えて構成されている。
又、温度検出手段30のリード線32には、耐熱性を有する耐熱チューブ33が被覆されている。ちなみに、耐熱チューブ33としては、例えば、ガラス編組チューブが用いられる。
そして、温度検出手段30の検出部31を、昇降体20の当接部21の裏面に当て付けてセンサ支持部23内に収納した状態で、耐熱性の樹脂(図示省略)を充填することにより、検出部31が、昇降体20の当接部21の温度を検出可能に設けられる。
リード線32の端部には、ガスコンロの運転を制御するための制御部(図示省略)に接続するためのコネクタ34が接続され、このコネクタ34を制御部に接続することにより、検出部31の検出情報が制御部に入力されるように構成されている。
筒状支持体10の先端側辺部11側の端部(上端部)には、昇降体20の本体部22の小径部の内径よりも大きく且つ大径部の内径よりもやや小さい外径を有するリング状のバネ受け部24が係止されている。
そして、昇降体20は、その本体部22における小径部と大径部との段部にてバネ受け部24により抜け止めされ、且つ、その当接部21の裏面とバネ受け部24との間にコイルバネ25を圧縮状態で介在させた状態で、筒状支持体10の先端側辺部11側の端部に支持される。これにより、昇降体20が、筒状支持体10の先端側辺部11の上端部に、昇降自在で且つコイルバネ25により上方側に復帰付勢された状態で支持されることになる。
この実施形態では、検知部41としてリードスイッチ43が、筒状支持体10における基端側辺部12の外周部に設けられている。又、操作部42として磁石44が、昇降体20の昇降に伴うリード線32の基端側辺部12の軸心方向に沿う方向での移動により、リードスイッチ43をオン状態(第1状態の一例)とオフ状態(第2状態の一例)とに切り換え可能に、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32に設けられている。
リードスイッチ43としては、例えば、ノーマルクローズのタイプのものが用いられる。
又、磁石44の形状は、例えば、サイズが直径2.5mmφで長さが10mm程度の円柱形状であり、フェライト磁石、ネオジム磁石が用いられる。
リードスイッチ43は、筒状支持体10の基端側辺部12の外周部における所定の箇所に、例えば、耐熱性の接着剤(図示省略)により固定される。
リードスイッチ43のオンオフ状態を判定するためのリード線46は、前述のコネクタ34に接続され、リードスイッチ43のオンオフ状態が前述の制御部に入力されるように構成されている。
磁石44は、図1に示すように、昇降体20が上限位置に上昇した状態(被加熱物が五徳5上に載置されない状態)で、リードスイッチ43に対向して磁界を印加可能な位置に位置する状態(近接状態)となり、図2に示すように、被加熱物が五徳5上に載置されて昇降体20が下降するのに伴って、基端側辺部12の軸心方向に沿う方向に端部側に移動して、リードスイッチ43を切り換え可能に磁界を印加できる範囲から軸芯方向にずれた位置に位置した状態(離間状態)となるように、位置を定めて、リード線32の耐熱チューブ33に耐熱性の接着剤(図示省略)により固定される。
つまり、昇降体20が上限位置に上昇して、磁石44がリードスイッチ43に近接した状態(図1)では、磁石44の磁界によりリードスイッチ43がオフ状態となり、昇降体20が下降して、磁石44がリードスイッチ43から離間した状態(図2)では、磁石44の磁界がリードスイッチ43に印加されなくなって、リードスイッチ43がオン状態となる形態で、操作部42としての磁石44が検知部41としてのリードスイッチ43に対して近接、離間することにより、リードスイッチ43をオン状態とオフ状態とに切り換えるように構成されている。
次に、図示を省略するが、上述のように構成される温度検出装置Sの製造方法について、簡単に説明する。
先ず、筒状支持体10を構成するための直線状のパイプ材14の一端に、バネ受け部24を係止すると共に、昇降体20の本体部22を、バネ受け部24にて抜け止めされた状態で、パイプ材14の一端部に配置する。
又、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32がつながった検出部31を、昇降体20の当接部21の裏面に付設したセンサ支持部23内に固定し、且つ、磁石44を耐熱チューブ33で被覆されたリード線32の所定箇所に固定する。
そして、磁石44を付設したリード線32をパイプ材14内に配置した状態で、昇降体20の当接部21を、内部にコイルバネ25を配置した本体部22の大径部の開口端部に固定することにより、昇降体20をパイプ材14の一端部に支持する。すると、コイルバネ25が、当接部21の裏面とバネ受け部24との間に圧縮状態で設けられることになる。
次いで、周知のベンダー(曲げ加工機、図示省略)により、パイプ材14を概略L字状に屈曲成形して、筒状支持体10を概略L字状に構成する。又、パイプ材14を屈曲成形する際には、治具により、パイプ材14における筒状支持体10の湾曲部13として形成される部分の所定の箇所に、内向き突起部15を形成する。
次いで、リードスイッチ43を筒状支持体10の基端側辺部12の所定箇所に設け、又、温度検出手段30のリード線32及びリードスイッチ43のリード線46にコネクタ34を接続する。
上述のように構成した温度検出装置Sは、図4に示すように、筒状支持体10の先端側辺部11が環状のバーナ本体4aの略中央部で立ち姿勢となり、且つ、五徳5に被加熱物を載置していない状態では、昇降体20の当接部21が五徳5の上面よりも突出する状態で、筒状支持体10の基端側辺部12が、センサ固定具(図示省略)によりグリル排気筒8の上方に固定されることにより、ガスコンロのケーシング1内に設けられる。
そして、被加熱物を五徳5上に載置していない状態では、昇降体20がコイルバネ25の付勢力により上限位置に上昇した状態となって、リードスイッチ43がオフ状態となり、五徳5上に被加熱物が載置されていない被加熱物否載置状態が検知される。
又、被加熱物を五徳5に載置すると、被加熱物の底部が昇降体20の当接部21に当接して、昇降体20がコイルバネ25の付勢力に抗して下降し、それに伴って、リードスイッチ43がオン状態となり、五徳5上に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態が検知される。
そのように被加熱物を五徳5上に載置した状態から、被加熱物を持ち上げて五徳5上から取り外すと、コイルバネ25の付勢力により、昇降体20が上限位置に復帰し、リードスイッチ43がオフ状態となって被加熱物否載置状態が検知される。
そして、被加熱物が五徳5上に載置されて昇降体20が下降する際に、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32は、筒状支持体10の湾曲部13の内周側や外周側に設けられた内向き突起部15の表面を摺動しつつ、筒状支持体10内をその軸芯方向に沿って基端側辺部12の端部側に移動するため、リード線32(具体的には、耐熱チューブ33)と筒状支持体10の湾曲部13の内面との間の摺動抵抗が小さくなるので、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32の移動がスムーズになる。
これにより、耐熱チューブ33にて被覆されたリード線32の座屈が十分に抑制されるので、昇降体20の下降距離と同等の距離だけ、磁石44が筒状支持体10の基端側辺部12内をその軸心方向に沿う方向に沿って端部側に移動する。
従って、被加熱物検知手段40により、昇降体20の昇降による位置変位を的確に検知でき、もって、五徳5上に被加熱物が載置されているか否かを的確に検知することができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 内向き突起部15を筒状支持体10の湾曲部13の内周側及び外周側の両側に設けるに当たって、夫々の側に設ける内向き突起部15の数や位置は、上記の実施形態で例示した数や位置に限定されるものではない。
) リード線32に、耐熱チューブ33を被覆しなくても良い。
) 筒状支持体10を概略L字状に構成するに、先端側辺部11を形成する直線状の先端側辺部形成管11p、湾曲部13を形成するための円弧状の湾曲部形成管13p、及び、基端側辺部12を形成するための基端側辺部形成管12pの3本の管部材を連結することにより構成しても良い。
) 被加熱物検知手段40の具体構成として、上記の実施形態のように、検知部41としてリードスイッチ43を備え、操作部42として磁石44を備えて構成する場合、上記の実施形態とは逆に、リードスイッチ43をリード線32に設け、磁石44を筒状支持体10の基端側辺部12の外周部に設けても良い。
又、被加熱物検知手段40の具体構成として、検知部41として反射型光センサを備え、操作部42として反射型光センサからの光を反射する反射体を備えた構成や、検知部41として透過型光センサを備え、操作部42として、透過型光センサの発光部と受光部との間で光を遮る光遮蔽体を備えた構成を用いることができる。
) 上記の実施形態では、リードスイッチ43として、ノーマルクローズのものを用いたが、ノーマルオープンのものを用いても良い。
) 基端側辺部12の軸心方向に沿う方向での検知部41と操作部42との相対位置関係として、上記の実施形態では、昇降体20が上限位置に上昇した状態では、検知部41と操作部42とが近接状態となり、昇降体20が下降するのに伴って、検知部41と操作部42とが離間状態となる相対位置関係とした。逆に、昇降体20が上限位置に上昇した状態では、検知部41と操作部42とが離間状態となり、昇降体20が下降するのに伴って、検知部41と操作部42とが近接状態となる相対位置関係としても良い。
) 筒状支持体10の概略L字状の形状において、先端側辺部11と基端側辺部12とが湾曲部13を介して連なる角度は、直角よりも多少小さい角度でも良く、又、直角よりも多少大きい角度でも良い
) 本発明の加熱調理器用の温度検出装置は、上記の実施形態において例示したガスコンロ以外に、電気コンロ等、種々の加熱調理器にて用いることが可能である。
以上説明したように、載置部への被加熱物の載置有無を的確に検知し得る加熱調理器用の温度検出装置を提供することができる。
5 五徳(載置部)
10 筒状支持体
11 先端側辺部(一方の辺部)
12 基端側辺部(他方の辺部)
13 湾曲部(屈曲部分)
14 パイプ材(管部材)
15 内向き突起部
20 昇降体
21 当接部
30 温度検出手段
31 検出部
32 リード線
33 耐熱チューブ
40 被加熱物検知手段
41 検知部
42 操作部

Claims (5)

  1. 一方の辺部が立ち姿勢で、加熱調理器に固定状に設けられる概略L字形状の筒状支持体と、
    前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で、前記筒状支持体の前記一方の辺部の上端部に支持された昇降体と、
    温度を検出する検出部及び前記検出部の検出情報を伝えるリード線を有する温度検出手段と、
    第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部、及び、その検知部に対して近接、離間することにより前記検知部を前記第1状態と前記第2状態とに切り換える操作部を有する被加熱物検知手段とを備え、
    前記リード線が、前記筒状支持体における他方の辺部外に延びる形態で前記筒状支持体内に配置された状態で、前記検出部が、前記昇降体における前記被加熱物の底部が当接する当接部の温度を検出可能に設けられ、
    前記検知部及び前記操作部が、前記昇降体の昇降による位置変位を検知可能に、前記筒状支持体の前記他方の辺部と前記リード線における前記他方の辺部内の部分とに分けて設けられた加熱調理器用の温度検出装置であって、
    前記筒状支持体における屈曲部分に、径方向内方側に突出して前記リード線の摺動抵抗を小さくする内向き突起部が設けられ
    前記内向き突起部が、前記筒状支持体の屈曲部分における内周側の部分、及び、外周側の部分に設けられている加熱調理器用の温度検出装置。
  2. 前記内向き突起部が、前記筒状支持体における屈曲部分の所定の箇所を径方向内方側に凹ませることにより形成される請求項1に記載の加熱調理器用の温度検出装置。
  3. 前記リード線に、耐熱性を有する耐熱チューブが被覆されている請求項1又は2に記載の加熱調理器用の温度検出装置。
  4. 前記耐熱チューブが、ガラス編組チューブである請求項に記載の加熱調理器用の温度検出装置。
  5. 前記筒状支持体が、直線状の管部材を屈曲成形して、概略L字状に構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器用の温度検出装置。
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