JP6238691B2 - 加熱調理器用の温度検出装置 - Google Patents
加熱調理器用の温度検出装置Info
- Publication number
- JP6238691B2 JP6238691B2 JP2013237004A JP2013237004A JP6238691B2 JP 6238691 B2 JP6238691 B2 JP 6238691B2 JP 2013237004 A JP2013237004 A JP 2013237004A JP 2013237004 A JP2013237004 A JP 2013237004A JP 6238691 B2 JP6238691 B2 JP 6238691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reed switch
- magnet
- state
- connector
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electric Stoves And Ranges (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Description
上記の温度検出機能に加えて、当該調理容器が収納・載置されているかと検出する、所謂「鍋あり検出」機能を備えたものが知られている(特許文献2)。
前者の機能は、主に、調理容器の過熱防止を図るために設けられる機能であり、後者の機能は、真に調理容器が所定位置に載置されている状態で加熱手段を働かせるための機能である。
結果、特許文献1に開示の加熱調理器用の温度検出装置においては、鍋等の炊事具の温度測定用のサーミスタの取付耐久性の向上を図ることができる。
さらに、この特許文献1には、温度検出に使用する電気的出力を得るためのコネクタが特に示されていないが、後述する特許文献2にも示すように、抵抗検出素子の両端子に電気的に接続される一対の出力端子を備えたコネクタ(本願において第一コネクタと呼ぶ)が設けられる。
即ち、後付け的に「鍋あり検出」機能を備えることが所望される場合があるのである。
加熱調理器に固定状に立設される固定側支持体と、前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で前記固定側支持体の上端部に支持された移動側支持体と、前記移動側支持体の前記被加熱物が当接する部位に当接体を設け、当該当接体の裏面に抵抗検出素子を備えて構成され、前記抵抗検出素子の両端子にそれぞれ接続される一対の第一出力端子を備えた第一コネクタを備えた加熱調理器用の温度検出装置の第一の特徴構成は、
前記第一出力端子に接続可能な一対の第二入力端子と当該一対の第二入力端子からの入力を出力する一対の第二出力端子を備えた第二コネクタを接続可能で、
前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子間に形成される回路を開き、上側位置で閉じる被加熱物検知手段を、前記第一出力端子に対して並列に接続可能に設け、
前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と直列に直列配列補助抵抗を接続可能に構成されることを特徴とする。
以下、この並列構造を第一構造と呼ぶ。
第一構造では、移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子間に形成される回路を開き、上側位置で閉じる被加熱物検知手段を、前記第一出力端子に対して並列に接続可能に設ける。
結果、移動側支持体が下側位置に位置する状態、即ち「鍋あり」と判定すべき状態では、並列接続される回路が開かれるため、第二コネクタの第二出力端子に得られる情報は抵抗検出素子の抵抗となり、この状態で、「鍋あり」を検出できる。
一方、移動側支持体が下側位置にない状態、即ち「鍋なし」と判定すべき状態では、並列接続される回路が閉じられるため、第二コネクタの第二出力端子に得られる情報はこの回路の抵抗(実質的に0)となり、この状態で、「鍋なし」を検出できる。
これまで説明してきた特徴構成において、
本願にいう、補助抵抗を備えることで、「温度検出機能」「鍋あり検出機能」の他、抵抗検出素子の異常をも検出することが可能となる。
第一構造に関する補助抵抗の設置
第一構造は、前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子間に形成される回路を開き、上側位置で閉じる被加熱物検知手段を、前記第一出力端子に対して並列に接続可能に設けて構成されるが、前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と直列に直列配列補助抵抗を接続可能に構成する。
このように直列配列の補助抵抗を設けると、抵抗検出素子の抵抗値をRS、補助抵抗の抵抗値をRHとして、第二コネクタの第二出力端子間の抵抗Rは、「鍋あり」時、抵抗検出素子が開放故障、抵抗検出素子が短絡故障及び「鍋なし」時の状態に応じて変化する。結果、これらの状況を、第二コネクタの第二出力端子間の抵抗で適切に判断可能となる。
「鍋あり」時 : R≒RS+RH
抵抗検出素子が開放故障: R≒∞
抵抗検出素子が短絡故障: R≒RH
「鍋なし」時 : R≒0
加熱調理器に固定状に立設される固定側支持体と、前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で前記固定側支持体の上端部に支持された移動側支持体と、前記移動側支持体の前記被加熱物が当接する部位に当接体を設け、当該当接体の裏面に抵抗検出素子を備えて構成され、前記抵抗検出素子の両端子にそれぞれ接続される一対の第一出力端子を備えた第一コネクタを備えた加熱調理器用の温度検出装置の第二の特徴構成は、
前記第一出力端子に接続可能な一対の第二入力端子と当該一対の第二入力端子からの入力を出力する一対の第二出力端子を備えた第二コネクタを接続可能で、
前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子の一方の端子と前記一対の第一出力端子の一方の端子との間に形成される回路を閉じ、上側位置で開く被加熱物検知手段を、前記一方の第一出力端子と前記一方の第二入力端子との間に直列に接続可能に設け、
前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と並列に並列配列補助抵抗を接続可能に構成されることを特徴とする。
本願に係る加熱調理器用の温度検出装置には、従来装置に設けられていた、固定側支持体、移動側支持体、当接体及び抵抗検出素子とその両端子に接続される一対の第一出力端子を備えた第一コネクタの他に、第二コネクタを備える。そして、この第二コネクタの第二入力端子を第一コネクタの第一出力端子に接続する状態で、第二コネクタは、第一コネクタの第一出力端子の出力を出力可能となる。
従って、抵抗検出素子からの情報を出力可能となるが、本願に係る温度検出装置では、この第一コネクタの第一出力端子間と第二コネクタの第二出力端子(具体的には第二入力端子)との間に、被加熱物検知手段が、直列に配設可能とされている。
以下、この直列構造を第二構造とよぶ。
従って、この構成では、第一コネクタは抵抗検出素子の出力用に、第二コネクタは被加熱物検知手段の出力用に別個に構成するとともに、第二コネクタに係る機器を第一コネクタの第一出力端子に接続・分離可能とできるため、先に説明した「温度検出機能」のみを得たい場合は、第一コネクタをそのまま制御器に接続する構成で働かせることが可能となる。一方、「温度検出機能」と「鍋あり検出機能」との両方が必要な場合は、第二コネクタ及びその付属の機器を第一コネクタの第一出力端子に接続し、第二コネクタを制御器に接続する構成で働かせることで、両機能を得ることができる。
第二構造(直列)
第二構造では、移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子の一方の端子と前記一対の第一出力端子の一方の端子との間に形成される回路を閉じ、上側位置で開く被加熱物検知手段を、前記一方の第一出力端子と前記一方の第二入力端子との間に直列に接続可能に設ける。
結果、移動側支持体が下側位置に位置する状態、即ち「鍋あり」と判定すべき状態では、直列接続される回路が閉じられるため、第二コネクタの第二出力端子に得られる情報は抵抗検出素子の抵抗となり、この状態で、「鍋あり」を検出できる。
一方、移動側支持体が下側位置にない状態、即ち「鍋なし」と判定すべき状態では、直列接続される回路が開かれるため、第二コネクタの第二出力端子に得られる情報はこの回路の抵抗(実質的に無限大)となり、この状態で、「鍋なし」を検出できる。
これまで説明してきた本願第二特徴構成において、
本願にいう、補助抵抗を備えることで、「温度検出機能」「鍋あり検出機能」の他、抵抗検出素子の異常をも検出することが可能となる。
第二構造に関する補助抵抗の設置
第二構造は、前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子の一方の端子と前記一対の第一出力端子の一方に端子との間に形成される回路を閉じ、上側位置で開く被加熱物検知手段を、前記一方の第一出力端子と前記一方の第二入力端子との間に直列に接続可能に設けて構成されるが、前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と並列に並列配列補助抵抗を接続可能に構成する。
このように並列配列の補助抵抗を設けると、抵抗検出素子の抵抗値をRS、補助抵抗の抵抗値をRHとして、第二コネクタの第二出力端子間の抵抗Rは、「鍋あり」時、抵抗検出素子が開放故障、抵抗検出素子が短絡故障及び「鍋なし」時の状態に応じて変化する。結果、これらの状況を、第二コネクタの第二出力端子間の抵抗で適切に判断可能となる。
「鍋あり」時、 : R≒(RS×RH)/(RS+RH)
抵抗検出素子が開放故障: R≒RH
抵抗検出素子が短絡故障: R≒0
「鍋なし」時 : R≒∞
前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間に進入して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を抑制して、前記並列接続の場合に当該並列接続された回路を開く磁気遮蔽体を設ける。
これが、本願第三の特徴構成である。
当然に、進入が解除された場合は、磁石により発生する磁界がリードスイッチ配置位置に到達することで、並列接続の場合は回路を閉じることができる。
前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間から離脱して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を許容して、前記並列接続の場合に当該並列接続された回路を開く磁気遮蔽体を設ける。
これが、本願第四の特徴構成である。
当然に、進入された場合は、磁石により発生する磁界がリードスイッチ配置位置に到達するのを抑制することで、並列接続の場合は回路を閉じることができる。
上記第二の特徴構成の加熱調理器用の温度検出装置において、
前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間に進入して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を抑制して、前記直列接続の場合に当該直列接続された回路を閉じる磁気遮蔽体を設ける。
これが、本願第五の特徴構成である。
この構成では、移動側支持体が下側位置に位置する状態で、磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を抑制する構成を採用する場合に、直列接続の場合の回路の閉じ操作を良好に実現できる。
当然に、進入が解除された場合は、磁石により発生する磁界がリードスイッチ配置位置に到達することで、直列接続の場合は回路の開くことができる。
上記第二の特徴構成の加熱調理器用の温度検出装置において、
前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間から離脱して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を許容して、前記直列接続の場合に当該直列接続された回路を閉じる磁気遮蔽体を設ける。
これが、本願第六の特徴構成である。
この構成では、移動側支持体が下側位置に位置する状態で、磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を許容する構成を採用する場合に、直列接続の場合の回路の閉じ操作を良好に実現できる。
当然に、進入された場合は、磁石により発生する磁界がリードスイッチ配置位置に到達するのを抑制することで、直列接続の場合は回路を開くことができる。
図1及び図2に示すように、本願に係る温度検出装置Sは、ガスコンロ(加熱調理器の一例:図外)に固定状に立設される固定側支持体10と、ガスコンロの五徳(図外)に載置される被加熱物である鍋1(図4(b)参照)が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で固定側支持体10の上端部に支持された移動側支持体20と、前記移動側支持体20の前記被加熱物1が当接する部位に当接体21を設け、当該当接体21の裏面に抵抗検出素子31を備えて構成され、前記抵抗検出素子31の両端子31oにそれぞれ接続される一対の第一出力端子60o(図4参照)を備えた第一コネクタ60を備えて構成されている。
又、検知部41及び操作部42が、移動側支持体20の昇降による位置変位を検知可能に、固定側支持体10の側と移動側支持体20の側とに分けて接続配置されることとなる。
この実施形態では、固定側支持体10は、直線状のパイプ材14を、その略中央部で円弧状に屈曲成形することにより、先端側辺部11と基端側辺部12とが円弧状の湾曲部13を介して略直角状に連なる概略L字状に一体物として構成されている。ちなみに、固定側支持体10を構成するパイプ材14の材質はステンレススチール(例えば、SUS304)である。
そして、検知部41及び操作部42のうちの一方が、固定側支持体10の基端側辺部12に設けられることにより、固定側支持体10の側に設けられ、他方が、索状体50における基端側辺部12内に位置する部分に設けられことにより、移動側支持体20の側に設けられている。
図1及び図2に示すように、移動側支持体20は、小径部と大径部とからなら2段円筒状の本体部22と、その本体部22の大径部側の端部開口を閉塞する当接体21と、その当接体21の裏面に当て付けられた状態で固定された鍔付円筒状のセンサ支持部23とを備えて構成されている。
又、抵抗検出素子31から延びるリード線32には、耐熱性を有する耐熱チューブ33が被覆されている。ちなみに、耐熱チューブ33としては、例えば、ガラス編組チューブが用いられる。
そして、抵抗検出素子31を、移動側支持体20の当接体21の裏面に当て付けてセンサ支持部23内に収納した状態で、耐熱性の樹脂(図示省略)を充填することにより、抵抗検出素子31が、移動側支持体20の当接体21の温度を検出可能に設けられる。
そして、移動側支持体20は、その本体部22における小径部と大径部との段部にてバネ受け部24により抜け止めされ、且つ、その当接体21の裏面とバネ受け部24との間にコイルバネ25を圧縮状態で介在させた状態で、固定側支持体10の先端側辺部11側の端部に支持される。これにより、移動側支持体20が、固定側支持体10の上端部に、昇降自在で且つコイルバネ25により上方側に復帰付勢された状態で支持されることになる。
このピアノ線51は、例えば、移動側支持体20のセンサ支持部23に溶接等により接続される。
又、リードスイッチ43と磁石44との間に位置することによって、磁石44の磁界がリードスイッチ43に印加されるのを遮蔽する磁気遮蔽体45が、操作部42として、ピアノ線51における基端側辺部12内の部分に設けられている。
本実施形態では、磁石44は、例えば、6mm角で長さが10mm程度の角柱状であり、フェライト磁石、ネオジム磁石等が用いられる。
磁気遮蔽体45は、円筒状に構成されている。又、円筒状の磁気遮蔽体45の内径は、温度検出機能部30の耐熱チューブ33の外径よりも大きくなるように設定されている。ちなみに、磁気遮蔽体45は、例えば、保磁力が小さく透磁率が大きい軟磁性材料(例えば、ソフトフェライト、鉄等)により構成されている。
前述のように、円筒状の磁気遮蔽体45の内径は、温度検出機構30の耐熱チューブ33の外径よりも大きいので、リード線32の長さ方向に沿う方向での磁気遮蔽体45と耐熱チューブ33との相対位置が、変化自在なように構成されている。
リードスイッチ43のオンオフ状態に従って回路が閉若しくは開となるリード線46は、前述の第一コネクタ60と第二コネクタ70との間において、第一コネクタ60の一対の第一出力端子60oと第二コネクタ70の第二入力端子70iとを接続する第二リード線32aに接続され、リードスイッチ43のオンオフ状態に従って、第二コネクタ70の第二出力端子70o間の抵抗が、後述するように変化する構成が採用されている。
図4(a)が被加熱物である鍋1を載置していない状態を示しており、図4(b)が鍋1が載置され、移動側支持体20がコイルバネ25の付勢力に抗して下側位置に移動された状態を示している。
一方、移動体支持体20が上限位置に位置する状態(図4(a)で示す状態)で、磁石44とリードスイッチ43との間から離脱して、前記磁石44により発生する磁界がリードスイッチ43に到達して、その回路を閉じることとなる。
図4(a)に示す鍋なしの状態では、リードスイッチ43が閉じられることで、第一コネクタ60と第二コネクタ70との間に付加的に並列接続される回路の抵抗は0Ωとなる。
結果、第二コネクタ70から見た全抵抗Rは0となり、全抵抗Rが0であることに基づいて、「鍋なし」判定を行なうことができる。
一方、図4(b)に示す鍋ありの状態では、リードスイッチ43が開かれることで、第一コネクタ60と第二コネクタ70との間に付加的に並列接続される回路の抵抗は∞Ωとなる。
結果、第二コネクタ70から見た全抵抗Rは抵抗検出素子の抵抗RSとなり、全抵抗RがRSであることに基づいて、「鍋あり」判定を行なうことができる。
図5は、第1実施形態に対応する、第一コネクタ60、第二コネクタ70の間に設ける回路をリードスイッチ43に関して直列とする場合の本願第2実施形態の温度検出装置Sの作動状態を示す模式図である。
図5(a)が被加熱物である鍋1を載置していない状態を示しており、図5(b)が鍋1が載置され、移動側支持体20がコイルバネ25の付勢により下側位置に移動された状態を示している。
図5(a)に示す鍋なしの状態では、リードスイッチ43が開かれることで、第一コネクタ60と第二コネクタ70との間に付加的に着列接続される回路の抵抗は∞Ωとなる。
結果、第二コネクタ70から見た全抵抗Rは∞となり、全抵抗Rが∞であることに基づいて、「鍋なし」判定を行なうことができる。
結果、第二コネクタ70から見た全抵抗Rは抵抗検出素子31の抵抗RSとなり、全抵抗RがRSであることに基づいて、「鍋あり」判定を行なうことができる。
この実施形態は、第1実施形態において、抵抗検出素子31の故障検知を可能とする構成である。図6は、図4(b)に対応する図面であり、当該第3実施形態の温度検出装置Sの作動状態を示す模式図である。
図6(a)、図6(b)が共に鍋1が載置され、移動側支持体20がコイルバネ25の付勢力に抗して下側位置に移動された状態を示している。
図4(b)に対する差異点に関して主に説明する。
この実施形態でも、第一出力端子60oと第二入力端子70iとの間に、移動側支持体20が下側位置に位置する状態で、一対の第二入力端子70i間に形成される回路を開く被加熱物検知手段40を成すリードスイッチ43を、第一出力端子60oに対して並列に接続可能に設けている。
そして、この構成に加えて、被加熱物検知手段40である並列接続のリードより抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子31と直列に直列配列補助抵抗80を接続可能している。
ここで、直列配列補助抵抗80の接続形態は、リードスイッチ43の並列接続部より抵抗検出素子側であれば、第一コネクタ60より第二コネクタ70側であっても、第一コネクタ60より抵抗検出素子31側であってもよい。
R≒RS+RH 「鍋あり」判定
故障判定: R≒∞ 抵抗検出素子⇒開放故障
R≒RH 抵抗検出素子⇒短絡故障
以上より、「鍋あり」判定に加えて、抵抗検出素子の故障判定をも行なうことができる。
この実施形態は、第2実施形態において、抵抗検出素子31の故障検知を可能とする構成である。図7は、図5(b)に対応する図面であり、当該第3実施形態の温度検出装置Sの作動状態を示す模式図である。
図7(a)、図7(b)が共に鍋1が載置され、移動側支持体20がコイルバネ25の付勢力に抗して下側位置に移動された状態を示している。
図5(b)に対する差異点に関して主に説明する。
この実施形態でも、第一出力端子60oと第二入力端子70iとの間に、移動側支持体20が下側位置に位置する状態で、一対の第二入力端子70iの一方の端子(図示する例は70c)と一対の第一出力端子60iの一方に端子(図示する例は60a)との間に形成される回路を閉じる被加熱物検知手段40を成すリードスイッチ43を、一方の第一出力端子60oと一方の第二入力端子70iとの間に直列に接続可能に設けている。
そして、この構成に加えて、被加熱物検知手段40である直列接続のリードスイッチ43より抵抗検出素子31側に、当該抵抗検出素子31と並列に並列配列補助抵抗81を接続可能にしている。
R≒(RS×RH)/(RS+RH) 「鍋あり」判定
故障判定: R≒RH 抵抗検出素子⇒開放故障
R≒0 抵抗検出素子⇒短絡故障
以上より、「鍋あり」判定に加えて、抵抗検出素子の「故障判定」をも行なうことができる。
上記の第1実施形態、第3実施形態では、被加熱物検知手段40を成すリードスイッチ43を、抵抗検知素子31に対して並列に(第1実施形態及び第3実施形態)、さらに、直列配列補助抵抗80を採用する例を示した(第3実施形態)。そして、これらの例では、磁石44とリードスイッチ43との間に、磁気遮蔽体45が、その離間位置から近接位置まで移動する場合に、リードスイッチ43が閉状態(例えば図4(a)参照)から開状態(例えば図4(b)参照)に状態変化する構成に関して説明した。従って、これらの実施形態で採用するリードスイッチ43は、所謂、ノルマルオープンのものとなる。
図8に示す第5実施形態の構成では、磁気遮蔽体45が磁石44とリードスイッチ43との間に進入した状態で、リードスイッチ43を含む回路が閉状態となり、その位置から離脱した状態で、リードスイッチ43を含む回路が開状態となるように構成することで、本願の目的を達成できる。
上記の第2実施形態、第4実施形態では、被加熱物検知手段40を成すリードスイッチ43を、抵抗検知素子31に対して直列に(第2実施形態及び第4実施形態)、さらに、並列配列補助抵抗81を採用する例を示した(第4実施形態)。そして、これらの例では、磁石44とリードスイッチ43との間に、磁気遮蔽体45が、その離間位置から近接位置まで移動する場合に、リードスイッチ43が開状態(例えば図5(a)参照)から閉状態(例えば図5(b)参照)に状態変化する構成に関して説明した。従って、これらの実施形態で採用するリードスイッチ43は、所謂、ノルマルクローズのものとなる。
図9に示す第6実施形態の構成では、磁気遮蔽体45が磁石44とリードスイッチ43との間に進入した状態で、リードスイッチ43を含む回路が開状態となり、その位置から離脱した状態で、リードスイッチ43を含む回路が閉状態となるように構成することで、本願の目的を達成できる。
従って、この例では、並列配列補助抵抗の抵抗値RHが抵抗検出素子の抵抗値RSに対して、室温に於けるオーム表示の抵抗値とした場合に10倍以上大きくされている。即ち、(RH=5000kΩ/RS=400kΩ)>10となっている。
従って、この例では、直列配列補助抵抗の抵抗値RHが抵抗検出素子31の抵抗値RHに対して、室温に於けるオーム表示の抵抗値とした場合に1/10以下とされている。即ち、(RH=20Ω/SH=400kΩ)<1/10となっている。
(1)上記の実施形態にあっては、固定側支持体の構成として彎曲部を備えた構成を示したが、このように彎曲部を備えて高さを制限したものとするほか、固定側支持体が単なる直筒状に構成されていてもよい。
20 移動側支持体
30 固定側支持体
31 抵抗検出素子
40 被加熱物検知手段
43 リードスイッチ
44 磁石
45 磁気遮蔽体
60 第一コネクタ
60o 第一出力端子
70 第二コネクタ
70i 第二入力端子
70o 第二出力端子
80 直列配列補助抵抗
81 並列配列補助抵抗
Claims (6)
- 加熱調理器に固定状に立設される固定側支持体と、前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で前記固定側支持体の上端部に支持された移動側支持体と、前記移動側支持体の前記被加熱物が当接する部位に当接体を設け、当該当接体の裏面に抵抗検出素子を備えて構成され、前記抵抗検出素子の両端子にそれぞれ接続される一対の第一出力端子を備えた第一コネクタを備えた温度検出装置であって、
前記第一出力端子に接続可能な一対の第二入力端子と当該一対の第二入力端子からの入力を出力する一対の第二出力端子を備えた第二コネクタを接続可能で、
前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子間に形成される回路を開き、上側位置で閉じる被加熱物検知手段を、前記第一出力端子に対して並列に接続可能に設け、
前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と直列に直列配列補助抵抗を接続可能に構成される加熱調理器用の温度検出装置。 - 加熱調理器に固定状に立設される固定側支持体と、前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で前記固定側支持体の上端部に支持された移動側支持体と、前記移動側支持体の前記被加熱物が当接する部位に当接体を設け、当該当接体の裏面に抵抗検出素子を備えて構成され、前記抵抗検出素子の両端子にそれぞれ接続される一対の第一出力端子を備えた第一コネクタを備えた温度検出装置であって、
前記第一出力端子に接続可能な一対の第二入力端子と当該一対の第二入力端子からの入力を出力する一対の第二出力端子を備えた第二コネクタを接続可能で、
前記第一出力端子と前記第二入力端子との間に、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記一対の第二入力端子の一方の端子と前記一対の第一出力端子の一方の端子との間に形成される回路を閉じ、上側位置で開く被加熱物検知手段を、前記一方の第一出力端子と前記一方の第二入力端子との間に直列に接続可能に設け、
前記被加熱物検知手段より前記抵抗検出素子側に、当該抵抗検出素子と並列に並列配列補助抵抗を接続可能に構成される加熱調理器用の温度検出装置。 - 前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間に進入して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を抑制して、前記被加熱物検知手段が並列接続された回路を開く磁気遮蔽体を設けた請求項1記載の加熱調理器用の温度検出装置。 - 前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間から離脱して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を許容して、前記被加熱物検知手段が並列接続された回路を開く磁気遮蔽体を設けた請求項1記載の加熱調理器用の温度検出装置。 - 前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間に進入して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を抑制して、前記被加熱物検知手段が直列接続された回路を閉じる磁気遮蔽体を設けた請求項2記載の加熱調理器用の温度検出装置。 - 前記被加熱物検知手段が、磁石と、磁界に感応するリードスイッチとから構成され、
前記移動側支持体が下側位置に位置する状態で、前記磁石と前記リードスイッチとの間から離脱して、前記磁石により発生する磁界のリードスイッチ配置位置への到達を許容して、前記被加熱物検知手段が直列接続された回路を閉じる磁気遮蔽体を設けた請求項2記載の加熱調理器用の温度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013237004A JP6238691B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 加熱調理器用の温度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013237004A JP6238691B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 加熱調理器用の温度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015096785A JP2015096785A (ja) | 2015-05-21 |
JP6238691B2 true JP6238691B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=53374156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013237004A Active JP6238691B2 (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 加熱調理器用の温度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6238691B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59134027U (ja) * | 1983-02-26 | 1984-09-07 | ティーディーケイ株式会社 | 温度検出装置 |
JP5057473B2 (ja) * | 2008-07-18 | 2012-10-24 | 立山科学工業株式会社 | ガス調理器用センサ |
-
2013
- 2013-11-15 JP JP2013237004A patent/JP6238691B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015096785A (ja) | 2015-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4444129B2 (ja) | 加熱調理器 | |
US20220003610A1 (en) | Temperature sensor and cooking device | |
US20130186881A1 (en) | Heating cooking device | |
JP6226706B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置の製造方法 | |
JP5057473B2 (ja) | ガス調理器用センサ | |
JPWO2014083888A1 (ja) | 温度センサ | |
JP6198523B2 (ja) | コンロ用の温度検出装置 | |
JP6238691B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
JP6230379B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
KR101206561B1 (ko) | 가열 조리기 | |
JP4934168B2 (ja) | 温度センサ | |
JP6192498B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
JP6324029B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
JP5763012B2 (ja) | 加熱調理器用の検出装置 | |
JP2007329025A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP6192501B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
JP2019203671A (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
JP6324028B2 (ja) | 加熱調理器用の温度検出装置 | |
US11940330B2 (en) | Temperature sensor and cooking appliance | |
JP2018073531A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP6568885B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
KR20190001195A (ko) | 용기 감지 센서 및 용기 감지 센서를 포함하는 유도 가열 장치 | |
JP6963316B2 (ja) | センサ素子及び熱電対 | |
JP6300518B2 (ja) | 加熱調理機器 | |
JP5945718B2 (ja) | 誘導加熱調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170630 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171031 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6238691 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |