JP6226706B2 - 加熱調理器用の温度検出装置の製造方法 - Google Patents
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Description
そして、温度検出手段の検出部によって、昇降体の当接部の温度が被加熱物の温度として検出される。
又、載置部に載置される被加熱物により昇降体が押し下げられるのに伴って、伝達部材が筒状支持体内をその軸心方向に沿って筒状支持体における昇降体が支持されている側とは反対側の端部側に移動して、検知部と操作部との筒状支持体の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係が、近接する状態から離間する状態に、あるいは、離間する状態から近接する状態に変化して、検知部が第1状態から第2状態に、あるいは、第2状態から第1状態に切り換えられることにより、昇降体の下降が検知されて、被加熱物の存在が検知される。
一方、載置部に載置された被加熱物が持ち上げられると、付勢力により昇降体が上昇して、伝達部材が筒状支持体内をその軸心方向に沿って筒状支持体における昇降体が支持されている側の端部側に移動して、検知部と操作部との筒状支持体の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係が、離間する状態から近接する状態に、あるいは、近接する状態から離間する状態に変化して、検知部が第2状態から第1状態に、あるいは、第1状態から第2状態に切り換えられることにより、昇降体の上昇が検知されて、被加熱物の否存在が検知される。
そして、昇降体の昇降に伴ってリード線が筒状支持体内をその軸心方向に移動することにより、リードスイッチと磁石との筒状支持体の軸心方向に沿う方向での相対位置関係が離間状態と近接状態とに変化して、リードスイッチが第1状態と第2状態とに切り換えられることにより、載置部への被加熱物の載置有無が検知されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、例えば、被加熱物検知手段40の検知部41としてのリードスイッチ43が、温度検出手段30のリード線32(即ち、伝達部材)における筒状支持体10の基端側辺部12(即ち、他方の辺部)内の部分に設けられ、操作部42としての磁石44が、筒状支持体10の基端側辺部12の外周部に設けられる。
従って、従来の温度計測装置では、図9に示すように、先端側辺部11を形成する直線状の先端側辺部形成管11p、湾曲部13を形成するための円弧状の湾曲部形成管13p、及び、基端側辺部12を形成するための基端側辺部形成管12pの3本の管部材を連結することにより、概略L字状の筒状支持体10を形成していた。
以下、図9に基づいて、従来の温度計測装置の製造方法を説明する。
即ち、リード線32がつながった状態の検出部31を、当接部21の温度を検出可能に昇降体20に取り付け、その昇降体20につながったリード線32を、先端側辺部形成管11pを貫通させて配置した状態で、昇降体20を先端側辺部形成管11pの端部に支持する。
次いで、湾曲部形成管13pを、リード線32を貫通させた状態で先端側辺部形成管11pに連結する。
次いで、リード線32の所定の箇所に、検知部41及び操作部42のうちのいずれかを取り付ける。図9に示す例では、検知部41としてのリードスイッチ43を、リード線32の所定の箇所に取り付ける。
次いで、基端側辺部形成管12pを、リードスイッチ43が付設されたリード線32を貫通させた状態で、湾曲部形成管13pに連結する。
前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で、前記筒状支持体の前記一方の辺部の上端部に支持された昇降体と、
温度を検出する検出部及び前記検出部の検出情報を伝えるリード線を有する温度検出手段と、
第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部、及び、その検知部に対して近接、離間することにより前記検知部を前記第1状態と前記第2状態とに切り換える操作部を有する被加熱物検知手段とを備え、
前記リード線が、前記筒状支持体における他方の辺部外に延びる形態で前記筒状支持体内に配置された状態で、前記検出部が、前記昇降体における前記被加熱物の底部が当接する当接部の温度を検出可能に設けられ、
前記検知部及び前記操作部が、前記昇降体の昇降による位置変位を検知可能に、前記筒状支持体の前記他方の辺部と、一端が前記昇降体に接続され且つ他端が前記他方の辺部内に延びる状態で前記筒状支持体内に配設された伝達部材における前記他方の辺部内の部分とに分けて設けられ、
前記伝達部材が、前記昇降体が下降するときに加わる押圧力及び前記昇降体が上昇するときに加わる引っ張り力を、前記伝達部材における前記他方の辺部内に位置する部分に伝達可能に構成された加熱調理器用の温度検出装置の製造方法であって、
第1特徴構成は、前記検知部及び前記操作部のうちの一方を所定の部分に取り付けた前記伝達部材を、前記昇降体に接続し、
次いで、前記筒状支持体を構成するための直線状の管部材の内部に前記伝達部材を配置した状態で、前記昇降体を前記管部材の一端部に支持し、
次いで、前記管部材を概略L字状に屈曲成形して、前記筒状支持体を概略L字状に構成し、
前記伝達部材が、その前記他方の辺部内に延びる前記他端が、前記他方の辺部の軸心方向に沿う方向での自由端として、前記筒状支持体内に配設された索状体であり、
前記索状体を前記昇降体に接続し、且つ、前記検知部及び前記操作部のうちの一方を前記索状体の所定箇所に取り付け、且つ、前記リード線がつながった前記検出部を前記昇降体に取り付け、
次いで、前記リード線及び前記索状体を前記管部材の内部に配置した状態で、前記昇降体を前記管部材の一端部に支持する点にある。
そして、概略L字状の筒状支持体を一本の管部材で構成することにより、従来のように、筒状支持体を3本の管部材により構成する場合に比べて、材料費を低減することができると共に、工数を減少することできるので、製造コストを低減することができる。
従って、加熱調理器用の温度検出装置の低廉化を図り得る加熱調理器用の温度検出装置の製造方法を提供することができる。
そして、索状体における筒状支持体の基端側辺部内に延びる方の他端は、自由端であって、基端側辺部の軸心方向に沿う方向での移動が規制されないので、昇降体が昇降するのに伴って、索状体における筒状支持体の基端側辺部内の端部が、昇降体における筒状支持体の一方の辺部(以下、先端側辺部と記載する場合がある)の軸芯方向に沿う方向での変位量と同等に筒状体の基端側辺部の軸芯方向に沿う方向に変位する状態で、概略L字状の筒状支持体内をその軸芯方向に移動する。
要するに、被加熱物が載置部に載置されたり載置部から取り外されたりすることによって、昇降体が昇降するのに伴って、検知部と操作部との筒状支持体の基端側辺部の軸芯方向に沿う方向での相対位置関係を一層的確に近接状態と離間状態とに変化させて、検知部を第1状態と第2状態とに的確に切り換えることができる。
従って、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を更に向上することができる。
前記検知部としてのリードスイッチが、前記筒状支持体における前記他方の辺部の外周部に設けられ、
磁石が、前記リードスイッチに対して磁界を印加して、前記リードスイッチを前記第1状態及び前記第2状態のいずれか一方に切り換え可能なように、前記リードスイッチに対向する状態で前記他方の辺部の外周部に設けられ、
前記リードスイッチと前記磁石との間に位置することによって、前記磁石の磁界が前記リードスイッチに印加されるのを遮蔽する磁気遮蔽体が、前記操作部として、前記伝達部材における前記他方の辺部内の部分に設けられている点にある。
磁気遮蔽体がリードスイッチから離間した状態では、磁石の磁界がリードスイッチに印加されるので、リードスイッチが第1状態及び第2状態のうちの一方に切り換えられ、磁気遮蔽体がリードスイッチに近接した状態では、磁石の磁界がリードスイッチに印加されるのが遮蔽されるので、リードスイッチが第1状態及び第2状態のうちの他方に切り換えられる。
そして、磁気遮蔽体は、例えば、肉厚を比較的薄く構成する等により、リードスイッチや磁石に比べて、軽量化を図ることが可能であるので、昇降体の昇降に伴う磁気遮蔽体の基端側辺部の軸芯方向に沿う方向での移動をスムーズにすることが可能となる。その結果、被加熱物が載置部に載置されたり載置部から取り外されたりすることによって、昇降体が昇降するのに伴って、リードスイッチを一層的確に第1状態と第2状態とに切り換えることができる。
従って、載置部への被加熱物の載置有無の検知における信頼性を更に向上することができる。
先ず、本発明に係る加熱調理器用の温度検出装置Sを搭載したガスコンロについて、簡単に説明する。
図7に示すように、ガスコンロは、ビルトインタイプに構成され、上方が開口した矩形箱状のケーシング1の上部に備えられた天板2に、左右方向に並べて3つの開口部3(図8参照)が設けられると共に、各開口部3に環状のガスバーナ4が配置され、各ガスバーナ4に対応して、被加熱物(鍋など、図示省略)を載置する五徳5(載置部の一例)が着脱自在に備えられている。更に、ケーシング1内における左右方向の略中央には、グリル6が設けられると共に、そのグリル6のグリル庫(図示省略)内を加熱するガスバーナ(図示省略)が備えられ、そのグリル庫からの排ガスを排出するグリル排気口7が、天板2の後部側の部分に設けられている。
そして、ケーシング1内における左右方向の略中央には、グリル庫内の排ガスをグリル排気口7に導くグリル排気筒8(図8参照)がバーナ4の下部に設けられている。
そして、図8に示すように、この小火力バーナ4は、グリル排気筒8の上方に配設される。
そして、小火力バーナ4に対する温度検出装置Sについては、グリル排気筒8の上方に配置する関係上、上下方向での設置スペースが狭いので、本願に係る温度検出装置Sが設けられる。
以下、本願に係る温度検出装置Sについて説明する。
先ず、図1及び図2に基づいて、温度検出装置Sの第1実施形態を説明する。
尚、図1は、被加熱物が五徳5に載置されておらず、昇降体20が上限位置に位置する状態での温度検出装置Sの縦断面図であり、図2は、被加熱物が五徳5に載置されて、昇降体20が下降した状態での温度検出装置Sの縦断面図である。
又、検知部41及び操作部42が、昇降体20の昇降による位置変位を検知可能に、筒状支持体10の基端側辺部12と、一端が昇降体20に接続され且つ他端が基端側辺部12内に延びる状態で筒状支持体10内に配設された伝達部材Tにおける基端側辺部12内の部分とに分けて設けられている。
又、伝達部材Tが、昇降体20が下降するときに加わる押圧力及び昇降体20が上昇するときに加わる引っ張り力を、伝達部材Tにおける基端側辺部12内に位置する部分に伝達可能に構成されている。
更に、検知部41及び操作部42のうちのどちらが伝達部材Tに設けられるにしても、検知部41や操作部42は、伝達部材Tに設けられた状態では、筒状支持体の湾曲部13(即ち、屈曲部分)の内部を通過不可能な大きさ及び形状である。
筒状支持体10は、一本の直線状のパイプ材14(管部材の一例)を、その略中央部で円弧状に屈曲成形することにより、先端側辺部11と基端側辺部12とが円弧状の湾曲部13を介して略直角状に連なる概略L字状に構成されている。ちなみに、筒状支持体10を構成するパイプ材14の材質はステンレススチール(例えば、SUS304)である。
具体的には、筒状支持体10の外径、内径は、それぞれ、6.0mmφ、5.0mmφである。又、筒状支持体10の湾曲部13は、概略、中心角が90°で、内周部の半径が20mmの円弧状である。
又、温度検出手段30のリード線32には、耐熱性を有する耐熱チューブ33が被覆されている。ちなみに、耐熱チューブ33としては、例えば、ガラス編組チューブが用いられる。
そして、温度検出手段30の検出部31を、昇降体20の当接部21の裏面に当て付けてセンサ支持部23内に収納した状態で、耐熱性の樹脂(図示省略)を充填することにより、検出部31が、昇降体20の当接部21の温度を検出可能に設けられる。
そして、昇降体20は、その本体部22における小径部と大径部との段部にてバネ受け部24により抜け止めされ、且つ、その当接部21の裏面とバネ受け部24との間にコイルバネ25を圧縮状態で介在させた状態で、筒状支持体10の先端側辺部11側の端部に支持される。これにより、昇降体20が、筒状支持体10の先端側辺部11の上端部に、昇降自在で且つコイルバネ25により上方側に復帰付勢された状態で支持されることになる。
このピアノ線51が、基端側辺部12内に延びる他端が、基端側辺部12の軸心方向に沿う方向での自由端として、筒状支持体10内に配設された索状体の一例であり、このピアノ線51により、伝達部材Tが構成される。
ちなみに、ピアノ線51は、例えば、A種(SWP−A)で、線形が1mmφのものが用いられる。
つまり、ピアノ線51は、昇降体20が下降するときに加わる押圧力及び昇降体20が上昇するときに加わる引っ張り力を、ピアノ線51における基端側辺部12内に位置する部分に的確に伝達することができる。
又、リードスイッチ43と磁石44との間に位置することによって、磁石44の磁界がリードスイッチ43に印加されるのを遮蔽する磁気遮蔽体45が、操作部42として、ピアノ線51における基端側辺部12内の部分に設けられている。
磁石44は、例えば、6mm角で長さが10mm程度の角柱状であり、フェライト磁石、ネオジム磁石等が用いられる。
磁気遮蔽体45は、ピアノ線51に取り付けられた状態で、筒状支持体10の湾曲部13の内部を通過不可能な形状及び大きさであり、この実施形態では、外径が4.5mmφで、長さが15mmの円筒状に構成されている。又、円筒状の磁気遮蔽体45の内径は、温度検出手段30の耐熱チューブ33の外径よりも大きくなるように設定されている。ちなみに、磁気遮蔽体45は、例えば、保磁力が小さく透磁率が大きい軟磁性材料(例えば、ソフトフェライト、鉄等)により構成されている。
前述のように、円筒状の磁気遮蔽体45の内径は、温度検出手段30の耐熱チューブ33の外径よりも大きいので、リード線32の長さ方向に沿う方向での磁気遮蔽体45と耐熱チューブ33で被覆されたリード線32との相対位置が、変化自在なように構成されている。
リードスイッチ43のオンオフ状態を判定するためのリード線46は、前述のコネクタ34に接続され、リードスイッチ43のオンオフ状態が前述の制御部に入力されるように構成されている。
本願発明に係る製造方法では、図4(a)に示すように、検知部41及び操作部42のうちの一方(この実施形態では、操作部42としての磁気遮蔽体45)を所定の部分に取り付けたピアノ線51(伝達部材Tの一例)を、昇降体20の当接部21に接続する。
次いで、図4(b)に示すように、筒状支持体10を構成するための直線状のパイプ材14の内部に、ピアノ線51及び耐熱チューブ33で被覆されたリード線32を配置した状態で、昇降体20の本体部22をパイプ材14の一端部に支持する。
次いで、図4(c)に示すように、パイプ材14を概略L字状に屈曲成形して、筒状支持体10を概略L字状に構成する。
図4(a)に示すように、先ず、パイプ材14の一端に、バネ受け部24を係止すると共に、昇降体20の本体部22を、バネ受け部24にて抜け止めされた状態で、パイプ材14の一端部に配置する。
又、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32がつながった検出部31を、昇降体20の当接部21の裏面に付設したセンサ支持部23内に固定する。
又、ピアノ線51を、当接部21の裏面に付設したセンサ支持部23に接続し、且つ、磁気遮蔽体45を、ピアノ線51の所定箇所に固定する。
このように、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32及び磁気遮蔽体45を付設したピアノ線51をセンサ支持部23に接続した状態では、磁気遮蔽体45を耐熱チューブ33で被覆されたリード線32の外周部に位置させた状態とする。
そして、図4(b)に示すように、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32及び磁気遮蔽体45を付設したピアノ線51をパイプ材14内に配置した状態で、昇降体20の当接部21を、内部にコイルバネ25を配置した本体部22の大径部の開口端部に固定することにより、昇降体20をパイプ材14の一端部に支持する。すると、コイルバネ25が、当接部21の裏面とバネ受け部24との間に圧縮状態で設けられることになる。
次いで、図示を省略するが、リードスイッチ43及び磁石44夫々を筒状支持体10の基端側辺部12の夫々の所定箇所に設け、又、温度検出手段30のリード線32及びリードスイッチ43のリード線46にコネクタ34を接続する。
又、被加熱物を五徳5に載置すると、被加熱物の底部が昇降体20の当接部21に当接して、昇降体20がコイルバネ25の付勢力に抗して下降し、それに伴って、リードスイッチ43がオン状態となり、五徳5上に被加熱物が載置されている被加熱物載置状態が検知される。
そのように被加熱物を五徳5上に載置した状態から、被加熱物を持ち上げて五徳5上から取り外すと、コイルバネ25の付勢力により、昇降体20が上限位置に復帰し、リードスイッチ43がオフ状態となって被加熱物否載置状態が検知される。
これにより、被加熱物が五徳5上に載置されて昇降体20が下降する際に、耐熱チューブ33にて被覆されたリード線32が形状を保てず曲がったとしても、ピアノ線51は、概略L字状の筒状支持体10の軸心に沿う形態を保持したままで座屈することなく、筒状支持体10内をその軸芯方向に沿って基端側辺部12の端部側に移動するので、操作部42としての磁気遮蔽体45が、昇降体20が下降する距離と同等の距離、筒状支持体10の基端側辺部12内をその軸芯方向に沿う方向に移動する。
従って、被加熱物検知手段40により、昇降体20の昇降による位置変位を的確に検知でき、もって、五徳5上に被加熱物が載置されているか否かを的確に検知することができる。
次に、参考の実施形態である第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、主として、伝達部材T及び被加熱物検知手段40の別の実施形態を説明するものであり、伝達部材T及び被加熱物検知手段40以外の構成は、上記の第1実施形態と同様である。従って、重複説明を避けるために、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、同じ符号を付すことにより説明を省略して、主として、伝達部材T及び被加熱物検知手段40、及び、それに関連する製造方法について説明する。
又、この第2実施形態では、検知部41としてリードスイッチ43が、筒状支持体10における基端側辺部12の外周部に設けられている。又、操作部42として磁石47が、昇降体20の昇降に伴うリード線32の基端側辺部12の軸心方向に沿う方向での移動により、リードスイッチ43をオン状態とオフ状態とに切り換え可能に、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32に設けられている。
リードスイッチ43としては、例えば、ノーマルクローズのタイプのものが用いられる。
リードスイッチ43のオンオフ状態を判定するためのリード線46は、コネクタ34に接続される。
磁石47は、図5において二点鎖線にて示すように、昇降体20が上限位置に上昇した状態(被加熱物が五徳5上に載置されない状態)で、リードスイッチ43に対向して磁界を印加可能な位置に位置する状態(近接状態)となり、図5において実線にて示すように、被加熱物が五徳5上に載置されて昇降体20が下降するのに伴って、基端側辺部12の軸心方向に沿う方向に端部側に移動して、リードスイッチ43を切り換え可能に磁界を印加できる範囲から軸芯方向にずれた位置に位置した状態(離間状態)となるように、リード線32の耐熱チューブ33に耐熱性の接着剤(図示省略)により固定される。
具体的には、内向き突起部15が、筒状支持体10の湾曲部13の)内周側及び外周側の両側の部分に設けられている。
湾曲部13の内周側の部分には、1個の内向き突起部15が、内周を形成する円弧の略中央に対応する位置に設けられている。
又、湾曲部13の外周側の部分には、2個の内向き突起部15が、外周を形成する円弧の中央の両側に振り分けて設けられている。
各内向き突起部15の形状及び大きさは、リード線32を被覆している耐熱チューブ33との接触面積を十分に低減可能に設定される。各内向き突起部15の形状としては、例えば、部分球状(表面が球冠となる形状)や、筒状支持体10の周方向に細長く、横断面形状が砲弾形状の畝状を採用することが好ましい。
図6(a)に示すように、先ず、パイプ材14の一端に、バネ受け部24を係止すると共に、昇降体20の本体部22を、バネ受け部24にて抜け止めされた状態で、パイプ材14の一端部に配置する。
又、耐熱チューブ33で被覆されたリード線32がつながった検出部31を、昇降体20の当接部21の裏面に付設したセンサ支持部23内に固定し、且つ、磁石47を耐熱チューブ33で被覆されたリード線32の所定箇所に固定する。
そして、図6(b)に示すように、磁石47を付設したリード線32をパイプ材14内に配置した状態で、昇降体20の当接部21を、内部にコイルバネ25を配置した本体部22の大径部の開口端部に固定することにより、昇降体20をパイプ材14の一端部に支持する。すると、コイルバネ25が、当接部21の裏面とバネ受け部24との間に圧縮状態で設けられることになる。
次いで、リードスイッチ43を筒状支持体10の基端側辺部12の所定箇所に設け、又、温度検出手段30のリード線32及びリードスイッチ43のリード線46にコネクタ34を接続する。
これにより、耐熱チューブ33にて被覆されたリード線32の座屈が十分に抑制されるので、昇降体20の下降距離と同等の距離だけ、磁石47が筒状支持体10の基端側辺部12内をその軸心方向に沿う方向に沿って端部側に移動する。
従って、被加熱物検知手段40により、昇降体20の昇降による位置変位を的確に検知でき、もって、五徳5上に被加熱物が載置されているか否かを的確に検知することができる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 伝達部材Tを構成する索状体の具体例としては、上記の第1実施形態において例示したピアノ線51に限定されるものではない。例えば、図示を省略するが、カメラのシャッター操作用のケーブルレリーズや、樹脂製のワイヤを用いることができる。
例えば、第1実施形態において、被加熱物検知手段40の具体構成として、第2実施形態と同様の構成、即ち、検知部41としてリードスイッチ43を用い、操作部42として磁石47を用いた構成を採用することができる。
この場合、リードスイッチ43を筒状支持体10の基端側辺部12に設け、磁石47をピアノ線51における基端側辺部12内の部分に設けたり、逆に、リードスイッチ43をピアノ線51における基端側辺部12内の部分に設け、磁石47を筒状支持体10の基端側辺部12に設けることができる。
又、上記の第2の実施形態では、リードスイッチ43として、ノーマルクローズのものを用いたが、ノーマルオープンのものを用いても良い。
10 筒状支持体
11 先端側辺部(一方の辺部)
12 基端側辺部(他方の辺部)
13 湾曲部(屈曲部分)
14 パイプ材(管部材)
20 昇降体
21 当接部
30 温度検出手段
31 検出部
32 リード線
40 被加熱物検知手段
41 検知部
42 操作部
43 リードスイッチ
44 磁石
45 磁気遮蔽体
51 ピアノ線(索状体)
T 伝達部材
Claims (2)
- 一方の辺部が立ち姿勢で、加熱調理器に固定状に設けられる概略L字形状の筒状支持体と、
前記加熱調理器の載置部に載置される被加熱物の底部が当接するのに伴って押し下げられるように、昇降自在で且つ上方側に復帰付勢された状態で、前記筒状支持体の前記一方の辺部の上端部に支持された昇降体と、
温度を検出する検出部及び前記検出部の検出情報を伝えるリード線を有する温度検出手段と、
第1状態と第2状態とに切り換え操作自在な検知部、及び、その検知部に対して近接、離間することにより前記検知部を前記第1状態と前記第2状態とに切り換える操作部を有する被加熱物検知手段とを備え、
前記リード線が、前記筒状支持体における他方の辺部外に延びる形態で前記筒状支持体内に配置された状態で、前記検出部が、前記昇降体における前記被加熱物の底部が当接する当接部の温度を検出可能に設けられ、
前記検知部及び前記操作部が、前記昇降体の昇降による位置変位を検知可能に、前記筒状支持体の前記他方の辺部と、一端が前記昇降体に接続され且つ他端が前記他方の辺部内に延びる状態で前記筒状支持体内に配設された伝達部材における前記他方の辺部内の部分とに分けて設けられ、
前記伝達部材が、前記昇降体が下降するときに加わる押圧力及び前記昇降体が上昇するときに加わる引っ張り力を、前記伝達部材における前記他方の辺部内に位置する部分に伝達可能に構成された加熱調理器用の温度検出装置の製造方法であって、
前記検知部及び前記操作部のうちの一方を所定の部分に取り付けた前記伝達部材を、前記昇降体に接続し、
次いで、前記筒状支持体を構成するための直線状の管部材の内部に前記伝達部材を配置した状態で、前記昇降体を前記管部材の一端部に支持し、
次いで、前記管部材を概略L字状に屈曲成形して、前記筒状支持体を概略L字状に構成し、
前記伝達部材が、その前記他方の辺部内に延びる前記他端が、前記他方の辺部の軸心方向に沿う方向での自由端として、前記筒状支持体内に配設された索状体であり、
前記索状体を前記昇降体に接続し、且つ、前記検知部及び前記操作部のうちの一方を前記索状体の所定箇所に取り付け、且つ、前記リード線がつながった前記検出部を前記昇降体に取り付け、
次いで、前記リード線及び前記索状体を前記管部材の内部に配置した状態で、前記昇降体を前記管部材の一端部に支持する加熱調理器用の温度検出装置の製造方法。 - 前記検知部としてのリードスイッチが、前記筒状支持体における前記他方の辺部の外周部に設けられ、
磁石が、前記リードスイッチに対して磁界を印加して、前記リードスイッチを前記第1状態及び前記第2状態のいずれか一方に切り換え可能なように、前記リードスイッチに対向する状態で前記他方の辺部の外周部に設けられ、
前記リードスイッチと前記磁石との間に位置することによって、前記磁石の磁界が前記
リードスイッチに印加されるのを遮蔽する磁気遮蔽体が、前記操作部として、前記伝達部材における前記他方の辺部内の部分に設けられている請求項1に記載の加熱調理器用の温度検出装置の製造方法。
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