JP6532388B2 - 調理容器検知装置 - Google Patents

調理容器検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6532388B2
JP6532388B2 JP2015230436A JP2015230436A JP6532388B2 JP 6532388 B2 JP6532388 B2 JP 6532388B2 JP 2015230436 A JP2015230436 A JP 2015230436A JP 2015230436 A JP2015230436 A JP 2015230436A JP 6532388 B2 JP6532388 B2 JP 6532388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead wire
magnetic body
cooking container
support shaft
contact portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015230436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017096579A (ja
Inventor
邦夫 片岡
邦夫 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP2015230436A priority Critical patent/JP6532388B2/ja
Publication of JP2017096579A publication Critical patent/JP2017096579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6532388B2 publication Critical patent/JP6532388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コンロや炊飯器などの調理器具に搭載されて、熱源の上方に調理容器が置かれていることを検知するとともに、温度センサーによって調理容器の温度を検出することが可能な調理容器検知装置に関する。
ガスコンロで五徳上に鍋などの調理容器が置かれると、調理容器の底部で押し下げられることによって調理容器を検知し、同時に温度センサーによって調理容器の温度を検出することが可能な調理容器検知装置が知られている。この温度センサー付きの調理容器検知装置は、五徳上に置かれた調理容器の底部に当接して押し下げられる当接部と、当接部を上方に付勢する付勢部材と、当接部に内蔵された温度センサーから延びるリード線と、当接部を上下方向に移動可能に支持するとともに内側にリード線が移動可能に挿通された支持シャフトと、リード線に取り付けられる磁性体と、磁性体の位置によってON/OFFが切り換わるスイッチとを備えている。調理容器で当接部が押し下げられると、その動きがリード線を介して磁性体に伝わり、スイッチのON/OFFを切り換える。
また、このような調理容器検知装置では、搭載されるガスコンロの高さ寸法に制限がある場合などに、支持シャフトをL字状に形成して、当接部の上下方向の動きを水平方向に変えて磁性体に伝えることが提案されている。例えば、特許文献1の調理容器検知装置では、上下方向の直線パイプと水平方向の直線パイプとの間に、ほぼ直角に湾曲した湾曲パイプを接合して支持シャフトが形成されている。
特開2007−218524号公報
しかし、こうした調理容器検知装置では、当接部の動きに応じてリード線が支持シャフトの内側を軽快に移動するように、支持シャフトの内面とリード線との間に遊び(ゆとり)を設けておく必要がある一方で、遊びがあると、支持シャフトにリード線を通す際にリード線が捻れたり曲がりくねったりすることで、支持シャフトの内側でリード線がたどる道筋にバラツキが生じることがある。特に、L字状の支持シャフトの湾曲部では、リード線のコーナリングにバラツキが生じ易いため、当接部が押し下げられたときにリード線を介して磁性体に伝わる移動量(すなわち磁性体の位置)に大きく影響し、延いては検知精度に影響するという問題があった。
この発明は従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、L字状の支持シャフトの湾曲部におけるリード線のコーナリングのバラツキを抑制して検知精度を確保することが可能な調理容器検知装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の調理容器検知装置は次の構成を採用した。すなわち、
調理器具の熱源の上方に調理容器が置かれていることを検知するとともに、温度センサーによって調理容器の温度を検出することが可能な調理容器検知装置において、
前記熱源の上方に置かれた前記調理容器の底部に当接して押し下げられる当接部と、
前記当接部を上方に付勢する付勢部材と、
前記当接部に内蔵された前記温度センサーから延びるリード線と、
前記当接部を上下方向に移動可能に支持すると共に、内側に前記リード線が移動可能に挿通される支持シャフトと、
前記リード線に取り付けられる磁性体と、
前記磁性体の位置に応じてオフ状態とオン状態とが切り換わるスイッチと
を備え、
前記支持シャフトは、上下方向に配置されて前記当接部が取り付けられる上下直線部と、水平方向に配置されて前記磁性体が内側を移動可能な水平直線部との間に湾曲部を有する略L字状に形成されており、
前記湾曲部には、前記上下直線部および前記水平直線部に直交する方向の一方に向けて開口する開口部が設けられている
ことを特徴とする。
このような本発明の調理容器検知装置では、支持シャフトの湾曲部におけるリード線のコーナリングの様子を開口部から確認することができる。そして、リード線が捻れたり曲がりくねったりしてコーナリングに不具合があれば、開口部からリード線にアクセスしてリード線のコーナリングを矯正することが可能である。こうしてリード線のコーナリングを矯正によって一律にすることで、当接部が押し下げられたときにリード線を介して磁性体に伝わる移動量(磁性体の位置)のバラツキを抑制することができる。その結果、略L字状の支持シャフトを採用した調理容器検知装置において検知精度を確保することが可能となる。
また、開口部から直接的にリード線を矯正することにより、水平直線部の開放端側からリード線を引っ張ったりする場合に比べて容易かつ的確に矯正できるとともに、リード線の損傷を抑制することができる。
上述した本発明の調理容器検知装置の開口部は、上下直線部の軸線上から水平直線部の軸線上に亘って設けておいてもよい。
リード線を支持シャフトに挿通する前に磁性体をリード線に取り付けると、たとえ磁性体の外径が支持シャフトの内径よりも小さくても、磁性体の長さと湾曲部の曲率との関係によっては湾曲部の中で磁性体が引っ掛かってしまい、リード線を支持シャフトに挿通することができないことがある。この場合でも、開口部が上下直線部の軸線上から水平直線部の軸線上に亘って設けられていれば、磁性体を取り付けたリード線を開口部の上下直線部側から一旦引き出すことができる。そして、開口部の水平直線部側へとリード線を戻し入れることにより、磁性体を湾曲部に通すことなく、リード線を支持シャフトに挿通することが可能となる。
本実施例の調理容器検知装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示した断面図である。 本実施例の当接部110の内部構造を示した断面図である。 本実施例の検知ユニット150の内部構造を示した断面図である。 検知ユニット150で当接部110の上下動を検知する動作を示した説明図である。 本実施例の支持シャフト130の構造を示した説明図である。 従来例の調理容器検知装置100の構造を示した説明図である。 本実施例の調理容器検知装置100でリード線120に磁性体121を先に取り付けておくことが可能な理由を示した説明図である。 変形例の調理容器検知装置100の構造を示した斜視図である。
図1は、本実施例の調理容器検知装置100を搭載したガスコンロ1の構造を示した断面図である。ガスコンロ1は、図示しないコンロ本体の上面を覆って設けられた天板2と、天板2に形成された貫通孔3から上部を突出させてコンロ本体内に設置されたコンロバーナー10と、コンロバーナー10の上方に鍋などの調理容器を置くために天板2の上面に設置された五徳4と、五徳4に調理容器が置かれていることを検知する調理容器検知装置100などを備えている。尚、本実施例のコンロバーナー10は、本発明の「熱源」に相当している。
コンロバーナー10は、円環形状の混合室11aが内部に形成されたバーナーボディー11と、混合室11aと連通してバーナーボディー11から延設された混合管12と、混合室11aの上部開口を覆うようにバーナーボディー11に載置された円環形状のバーナーヘッド13と、バーナーヘッド13の上方に取り付けられた円環形状のバーナーカバー14などを備えている。
バーナーボディー11から延設された混合管12の上流側開口12aに向けて燃料ガスが噴射されると、燃焼用の一次空気を吸い込みながら混合管12に流入する。そして、混合管12を通過する燃料ガスと一次空気とが混合されて、混合室11aに混合ガスが供給される。
バーナーヘッド13の外周壁の下面(バーナーボディー11に載置される面)には、複数の溝(炎口溝)がバーナーヘッド13の中央に対して放射状に形成されており、バーナーヘッド13をバーナーボディー11に載置すると、複数の炎口溝とバーナーボディー11の上面とによって、混合室11aに連通する複数の炎口13aが形成される。混合室11aに供給された混合ガスは、複数の炎口13aから噴出し、図示しない点火プラグで火花を飛ばすと混合ガスの燃焼が開始される。また、バーナーヘッド13の中央には、混合ガスの燃焼に必要な二次空気の供給通路13hが形成されている。バーナーカバー14は、五徳4上に置かれた調理容器から煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁がバーナーヘッド13にかかるのを抑制する役割を果たしている。
バーナーヘッド13の供給通路13h内には、調理容器検知装置100が挿通されている。本実施例の調理容器検知装置100は、調理容器を検知するだけでなく、調理容器の温度を検出する機能を備えており、温度センサーを内蔵した当接部110がバーナーカバー14の中央開口14aから上方に突出している。当接部110の構造については別図を用いて後述するが、五徳4上に調理容器が置かれると、調理容器の底面に当接部110が当接して押し下げられる。この当接部110は、ガスコンロ1のコンロ本体内に固定される支持シャフト130の上部に取り付けられて、上下方向に移動可能に支持されている。
支持シャフト130の内側には、当接部110に内蔵された温度センサーから延びるリード線120が挿通されており、そのリード線120を介して温度センサーと制御部170とが電気的に接続されている。
本実施例の支持シャフト130は、供給通路13h内に上下方向に挿通されて、上部に当接部110が取り付けられる直線状の上下パイプ140と、当接部110の動きを検知するための検知ユニット150とを接合して形成されている。検知ユニット150の構造については後ほど別図を用いて説明するが、本実施例の検知ユニット150は、水平方向に配置される直線パイプ状の水平直線部153、および水平直線部153と上下方向の上下パイプ140とを連通可能に湾曲した湾曲部151が一体に形成されている。尚、本実施例の上下パイプ140は、本発明の「上下直線部」に相当している。
湾曲部151の上端側には、径方向外側から内側に向けて固定ネジ155が貫通しており、上下パイプ140の下端を湾曲部151の上端から内側に挿入して固定ネジ155を締め付けることで略L字状の支持シャフト130が形成される。このように支持シャフト130を略L字状に形成することで、ガスコンロ1の高さ寸法に制限がある場合でも調理容器検知装置100を搭載することが可能となる。
図2は、当接部110の内部構造を示した断面図である。当接部110は、略円筒形状のホルダー111と、ホルダー111の上端に取り付けられた略円板形状の集熱部材112と、ホルダー111よりも大径の略円筒形状でホルダー111の外側を覆うカバー113と、集熱部材112の下面に取り付けられた温度センサー115などを備えている。本実施例の温度センサー115には、温度の変化によって電気抵抗が変わるサーミスターが用いられており、調理容器の底部に当接した集熱部材112の下面に伝わる温度を温度センサー115によって検出することができる。
前述したように当接部110は、上下パイプ140の上部に取り付けられており、上下パイプ140の上端には、ホルダー111よりも小径である円環形状の座金141が図示しないカシメ止めで接合されている。この上下パイプ140がホルダー111の内側に挿入されており、ホルダー111の下端側には座金141よりも小径に縮径された細径部111aが形成されているため、ホルダー111が上下パイプ140の軸方向(図中の上下方向)に移動しても、ホルダー111から座金141が抜けることはない。尚、上下パイプ140は、コンロバーナー10の熱で高温になるとともに、当接部110を支持する強度が求められることから、ステンレス鋼材などの金属材料で形成されている。
また、ホルダー111の内部には、集熱部材112と座金141との間にコイルバネ114が圧縮された状態で収容されており、このコイルバネ114が当接部110を上方に付勢している。そして、調理容器が五徳4上に置かれると、コイルバネ114の付勢力に抗して当接部110が押し下げられる。尚、本実施例のコイルバネ114は、本発明の「付勢部材」に相当している。
さらに、温度センサー115の2本の端子116に溶接されたリード線120が、コイルバネ114の内側および上下パイプ140(支持シャフト130)の内側に挿通されており、当接部110の上下動に連動してリード線120が支持シャフト130内を移動可能になっている。
図3は、本実施例の検知ユニット150の内部構造を示した断面図である。図では、ガスコンロ1に設置された調理容器検知装置100の検知ユニット150を上方から見た状態を表しており、主に水平直線部153が示されている。図示されるように検知ユニット150は、略直方体形状の永久磁石156や、リードスイッチ157を内蔵したスイッチモジュール158などを備えており、リードスイッチ157から延びる引出線159が制御部170と電気的に接続されている。ポリフェニレンサルファイド(PPS)やシンジオタクチックポリスチレン(SPS)などの樹脂材料を用いて形成された検知ユニット150には、直線パイプ状の水平直線部153に挿通されるリード線120を間に挟んで、永久磁石156が嵌め込まれる磁石取付部153aと、スイッチモジュール158が嵌め込まれるスイッチ取付部153bとが一体に形成されている。
また、磁性材料(例えばステンレス鋼材SUS430)で形成された略円筒形状の磁性体121がリード線120の外周にカシメ止めなどで取り付けられている。当接部110が上下方向に移動すると、その動きがリード線120を介して磁性体121に伝わることから、磁性体121が水平直線部153内を移動するようになっている。調理容器で当接部110が押し下げられていない状態では、図3に示されるように、磁性体121が永久磁石156とリードスイッチ157との間に位置している。こうした永久磁石156およびリードスイッチ157と磁性体121との位置関係は、リード線120への磁性体121の取り付け位置や、湾曲部151の上部への上下パイプ140の挿入量によって調整することが可能である。
図4は、検知ユニット150で当接部110の上下動を検知する動作を示した説明図である。尚、図4では、樹脂材料で形成された水平直線部153やスイッチモジュール158の外装についての図示を省略している。まず、図4(a)には、当接部110が押し下げられていない状態が示されている。スイッチモジュール158に内蔵されたリードスイッチ157は、周知のリードスイッチと同様に、2本の強磁性体のリード片157aが、所定の重なり及び間隔を備えた接点部157bを介して相対している。前述したように当接部110が押し下げられていない状態では、磁性体121が永久磁石156とリードスイッチ157との間に位置しており、永久磁石156の磁気が磁性体121によって遮断されてリードスイッチ157に届き難くなっている。その結果、リード片157aが磁化されることなく、接点部157bは開いたままであるので、リードスイッチ157はOFF状態になっている。
一方、図4(b)には、当接部110が押し下げられた状態が示されている。五徳4上に調理容器が置かれて当接部110が押し下げられると、図中に白抜きの矢印で示したようにリード線120が水平直線部153の軸方向に移動するのに伴って、磁性体121が永久磁石156とリードスイッチ157との間から移動する。これにより、永久磁石156の磁気がリードスイッチ157に届き易くなるので、リード片157aが磁化されて磁気吸引力で接点部157bが閉じ、リードスイッチ157はON状態になる。
また、五徳4上から調理容器を外すと、コイルバネ114の付勢力で当接部110が押し上げられるのに伴って、磁性体121が永久磁石156とリードスイッチ157との間に戻るので、再び永久磁石156の磁気が遮断されてリードスイッチ157に届き難くなる。すると、リード片157aの磁化が消失してリード片157aの弾性力で接点部157bが開き、リードスイッチ157はOFF状態になる。このように当接部110の上下動に連動してリードスイッチ157のON状態とOFF状態とが切り換わるので、リードスイッチ157の状態(ONかOFFか)に基づいて、五徳4上の調理容器の有無を検知することができる。尚、本実施例のリードスイッチ157は、本発明の「スイッチ」に相当している。
以上のように支持シャフト130に挿通されたリード線120を介して、当接部110の動きを磁性体121に伝える方式の調理容器検知装置100では、当接部110の動きに応じてリード線120が軽快に動くことが求められるため、支持シャフト130の内面とリード線120との間に遊び(ゆとり)を設けておく必要がある。その反面、こうした遊びがあると、支持シャフト130にリード線120を通す際にリード線120が捻れたり曲がりくねったりすることで、支持シャフト130の内側でリード線120がたどる道筋にバラツキ(個体差)が生じることがある。特に、略L字状の支持シャフト130の湾曲部151ではリード線120のコーナリングにバラツキが生じ易く、当接部110が押し下げられたときにリード線120を介して磁性体121に伝わる移動量(すなわち磁性体121の位置)に大きく影響する。結果として、リードスイッチ157のON状態とOFF状態とが正しく切り換わらず、検知精度の低下を招くことがある。そこで、本実施例の調理容器検知装置100では、支持シャフト130の湾曲部151を以下のように構成することで、湾曲部151におけるリード線120のコーナリングのバラツキを抑制することが可能となっている。
図5は、本実施例の支持シャフト130の構造を示した説明図である。まず、図5(a)には、支持シャフト130にリード線120を挿通した状態が斜視図で示されている。前述したように本実施例の支持シャフト130は、水平直線部153および湾曲部151が一体に形成された検知ユニット150と、上下パイプ140とを接合して構成され、上下パイプ140と水平直線部153とが湾曲部151を介して連通した略L字状に形成されている。そして、湾曲部151には、上下パイプ140および水平直線部153に直交する方向の一方(図中の手前側)に向けて開口する開口部151aが設けられている。また、湾曲部151内には、当接部110が押し下げられた際にリード線120を沿わせるガイド面152が設けられている。尚、湾曲部151の入隅側の内面とガイド面152との間隔は、リード線120の直径よりも広く設定されている。
このように本実施例の調理容器検知装置100では、湾曲部151に開口部151aを設けておくことで、湾曲部151におけるリード線120のコーナリングの様子を開口部151aから確認することができる。そして、リード線120のコーナリングに不具合がある(例えば、リード線120が捻れたり曲がりくねったりしている)場合には、開口部151aからリード線120にアクセスしてリード線120のコーナリングを矯正することができる。こうして開口部151aから直接的にリード線120を矯正することで、水平直線部153の開放端側からリード線120を引っ張ったりする場合に比べて容易かつ的確に矯正できるとともに、リード線120の損傷を抑制することができる。
図5(b)には、開口部151aからリード線120を矯正する例が示されており、図では、開口部151aから湾曲部151内のリード線120を見た状態を表している。図示されるように、本実施例の湾曲部151内にはリード線120よりも出隅側にガイド面152が設けられており、当接部110を押し下げながらリード線120がガイド面152に沿うようにリード線120のコーナリングを矯正する。こうすれば、当接部110が押し下げられると、ガイド面152に対してリード線120が摺動することにより、当接部110の下向きの動きが水平方向(図中の左向き)の動きとなって磁性体121に伝わる。
こうして湾曲部151におけるリード線120のコーナリングを矯正によって一律にすることで、当接部110が押し下げられたときにリード線120を介して磁性体121に伝わる移動量(磁性体121の位置)のバラツキを抑制することができる。その結果、略L字状の支持シャフト130を採用した調理容器検知装置100において検知精度を確保することが可能となる。
尚、本実施例の支持シャフト130では、湾曲部151の出隅側の内面とは別にガイド面152を設けているが、湾曲部151の出隅側の曲率を変更して、その出隅側の内面をガイド面152としてもよい。
また、本実施例の支持シャフト130では、開口部151aが上下パイプ140の軸線上から水平直線部153の軸線上に亘る湾曲部151の全域に設けられている。しかし、開口部151aは、必ずしも湾曲部151の全域に亘って設けなければならないわけではなく、湾曲部151におけるリード線120のコーナリングを確認したり矯正したりすることが可能な大きさを確保しておけばよい。ただし、本実施例のように開口部151aを上下パイプ140の軸線上から水平直線部153の軸線上に亘って設けておけば、リード線120を支持シャフト130に挿通する前に磁性体121をリード線120に取り付けておくことが可能となる。以下では、この点について説明するが、比較としてリード線120に磁性体121を先に取り付けておくことができない従来例の調理容器検知装置100について簡単に説明する。
図6は、従来例の調理容器検知装置100の構造を示した説明図である。まず、図6(a)には、従来例の調理容器検知装置100における支持シャフト130を分解した状態が示されている。図示した従来例の調理容器検知装置100では、上下方向に配置される直線上の上下パイプ140と、水平方向に配置される直線上の水平パイプ143との間に、ほぼ直角に湾曲した湾曲パイプ142を接合することで略L字状の支持シャフト130が形成されるようになっている。尚、永久磁石156およびリードスイッチ157は水平パイプ143の外周に取り付けられる。
このような従来例の調理容器検知装置100では、仮にリード線120を支持シャフト130に挿通する前に磁性体121をリード線120に取り付けた場合、磁性体121の外径が上下パイプ140の内径よりも小さければ、図6(a)に示されるようにリード線120を上下パイプ140に挿通することは可能である。
続いて、リード線120を湾曲パイプ142に挿通しようとすると、たとえ磁性体121の外径が湾曲パイプ142の内径よりも小さくても、剛性が高い磁性体121の長さと湾曲パイプ142の曲率との関係によっては、図6(b)に断面を示したように湾曲パイプ142の中で磁性体121が引っ掛かってしまい、リード線120を湾曲パイプ142に挿通することができない場合がある。
このような場合、リード線120を湾曲パイプ142に挿通してから、磁性体121をリード線120に取り付けるしかないため、従来例の調理容器検知装置100では、湾曲パイプ142と水平パイプ143とを別体にしておき、磁性体121を取り付けたリード線120を水平パイプ143に挿通した後に、湾曲パイプ142と水平パイプ143とを接合する必要があった。尚、磁性体121の外径は水平パイプ143の内径よりも小さいため、磁性体121を取り付けたリード線120を水平パイプ143に挿通することは可能である。
一方、図7は、本実施例の調理容器検知装置100でリード線120に磁性体121を先に取り付けておくことが可能な理由を示した説明図である。前述したように本実施例の調理容器検知装置100では、湾曲部151の開口部151aが上下パイプ140の軸線上から水平直線部153の軸線上に亘って設けられており、磁性体121を取り付けたリード線120を湾曲部151に挿通する際には、図示されるように開口部151aの上下パイプ140側からリード線120を一旦引き出すことが可能である。そして、開口部151aの水平直線部153側へとリード線120を戻し入れることにより、磁性体121を湾曲部151(入隅側の内面とガイド面152との間)に通すことなく、リード線120を支持シャフト130(上下パイプ140、湾曲部151、および水平直線部153)に挿通することができる。
そして、このようにリード線120を支持シャフト130に挿通する前に磁性体121をリード線120に取り付けておけることにより、本実施例の調理容器検知装置100では、検知ユニット150に湾曲部151と水平直線部153を一体に形成しておくことが可能となる。その結果、従来例の調理容器検知装置100(図6参照)のように湾曲パイプ142と水平パイプ143とを別体しておく必要がある場合に比べて、調理容器検知装置100の部品点数を減らすとともに、組み立ての簡易化を図ることができる。
上述した本実施例の調理容器検知装置100には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、変形例の調理容器検知装置100の構造を示した斜視図である。尚、図8では、当接部110の図示を省略している。前述した実施例の支持シャフト130では、樹脂製の検知ユニット150の湾曲部151内にガイド面152が一体に形成されていた。これに対して、変形例の支持シャフト130では、検知ユニット150とは別体に形成されたガイド板160を開口部151a側から湾曲部151内に嵌め込むことで、ガイド面を形成するようになっている。
図示したガイド板160は、ステンレス鋼板を用いて板金で湾曲形状に形成されている。このガイド板160には、開口部151a側からリード線120の道筋を制限する規制部160aが設けられている。また、検知ユニット150の湾曲部151は、開口部151aに加えて下面側が開放されており、内部にはガイド板160と係合することでガイド板160を固定する係合部151bが設けられている。尚、ガイド板160は、樹脂材料で平板状に形成しておき、湾曲させながら湾曲部151内に嵌め込むようにしてもよい。
このような変形例の調理容器検知装置100では、リード線120を湾曲部151に挿通する際には、開放された下面側からリード線120を一旦引き出して、水平直線部153に挿通することが可能である。こうして湾曲部151にリード線120を通した状態でガイド板160を開口部151a側から嵌め込めばよいので、リード線120を支持シャフト130に挿通する前に磁性体121をリード線120に取り付けておくことが可能であるとともに、リード線120を支持シャフト130に挿通する作業性を向上させることが可能となる。そして、嵌め込まれたガイド板160に沿わせるようにリード線120のコーナリングを矯正することで、当接部110が押し下げられたときにリード線120を介して磁性体121に伝わる移動量(磁性体121の位置)のバラツキを抑制することができる。
以上、本実施例および変形例の調理容器検知装置100について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例では、磁性体121の位置に応じてON状態とOFF状態とが切り換わるスイッチとして、リードスイッチ157を用いていた。しかし、これに限られず、磁性体121がコイルの内側を移動するのに伴ってコイルのインダクタンスの値が変化することで、ON状態とOFF状態とが切り換わるスイッチであってもよい。あるいは、ホール効果を利用するホール素子や、磁気抵抗効果を利用するMR素子に代表される磁気センサーを用いて、磁性体121の位置に応じた磁気の変化を検知するようにしてもよい。
また、前述した実施例では、調理器具としてガスコンロ1を例に、五徳4上に鍋が置かれていることを検知する調理容器検知装置100について説明したが、調理容器検知装置100が搭載される調理器具は、ガスコンロ1に限られない。例えば、炊飯器に調理容器検知装置100を搭載して、熱源としてのバーナーの上方に調理容器としての炊飯釜が設置されたことを検知する場合にも、本発明を好適に適用することができる。
1…ガスコンロ、 2…天板、 3…貫通孔、
4…五徳、 10…コンロバーナー、 11…バーナーボディー、
11a…混合室、 12…混合管、 13…バーナーヘッド、
13a…炎口、 13h…供給通路、 14…バーナーカバー、
100…調理容器検知装置、 110…当接部、 111…ホルダー、
112…集熱部材、 113…カバー、 114…コイルバネ、
115…温度センサー、 120…リード線、 121…磁性体、
130…支持シャフト、 140…上下パイプ、 141…座金、
142…湾曲パイプ、 143…水平パイプ、 150…検知ユニット、
151…湾曲部、 151a…開口部、 151b…係合部、
152…ガイド面、 153…水平直線部、 153a…磁石取付部、
153b…スイッチ取付部、 155…固定ネジ、 156…永久磁石、
157…リードスイッチ、 157a…リード片、 157b…接点部、
158…スイッチモジュール、 159…引出線、 160…ガイド板、
160a…規制部、 170…制御部。

Claims (2)

  1. 調理器具の熱源の上方に調理容器が置かれていることを検知するとともに、温度センサーによって調理容器の温度を検出することが可能な調理容器検知装置において、
    前記熱源の上方に置かれた前記調理容器の底部に当接して押し下げられる当接部と、
    前記当接部を上方に付勢する付勢部材と、
    前記当接部に内蔵された前記温度センサーから延びるリード線と、
    前記当接部を上下方向に移動可能に支持すると共に、内側に前記リード線が移動可能に挿通される支持シャフトと、
    前記リード線に取り付けられる磁性体と、
    前記磁性体の位置に応じてオフ状態とオン状態とが切り換わるスイッチと
    を備え、
    前記支持シャフトは、上下方向に配置されて前記当接部が取り付けられる上下直線部と、水平方向に配置されて前記磁性体が内側を移動可能な水平直線部との間に湾曲部を有する略L字状に形成されており、
    前記湾曲部には、前記上下直線部および前記水平直線部に直交する方向の一方に向けて開口する開口部が設けられている
    ことを特徴とする調理容器検知装置。
  2. 請求項1に記載の調理容器検知装置において、
    前記開口部は、前記上下直線部の軸線上から前記水平直線部の軸線上に亘って設けられている
    ことを特徴とする調理容器検知装置。
JP2015230436A 2015-11-26 2015-11-26 調理容器検知装置 Active JP6532388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015230436A JP6532388B2 (ja) 2015-11-26 2015-11-26 調理容器検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015230436A JP6532388B2 (ja) 2015-11-26 2015-11-26 調理容器検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017096579A JP2017096579A (ja) 2017-06-01
JP6532388B2 true JP6532388B2 (ja) 2019-06-19

Family

ID=58816558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015230436A Active JP6532388B2 (ja) 2015-11-26 2015-11-26 調理容器検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6532388B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109899838B (zh) * 2017-12-08 2021-10-08 博西华电器(江苏)有限公司 一种灶具及其锅具检测装置
JP2019203671A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 株式会社ハーマン 加熱調理器用の温度検出装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4848343B2 (ja) * 2007-10-12 2011-12-28 三菱重工業株式会社 ハーネス配線用プロテクタ
JP6226706B2 (ja) * 2013-11-12 2017-11-08 株式会社ハーマン 加熱調理器用の温度検出装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017096579A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6580445B2 (ja) 調理容器検知装置
JP6532388B2 (ja) 調理容器検知装置
KR101913927B1 (ko) 노브 조립체 및 이를 구비하는 조리기기
JP6831199B2 (ja) 加熱調理器具
US20170089586A1 (en) Gas knob alignment brackets
JP6129148B2 (ja) 調理容器検知装置
JP5763012B2 (ja) 加熱調理器用の検出装置
US8814131B2 (en) Gas control unit for boiler
JP6842266B2 (ja) 加熱調理器具
JP6230379B2 (ja) 加熱調理器用の温度検出装置
CN105380497B (zh) 过热蒸汽产生装置及煮饭器
JP2006034783A (ja) 炊事具の温度検出装置
KR20180118587A (ko) 노브 조립체 및 이를 구비하는 조리기기
JP2012007562A (ja) センサ装置
KR101309085B1 (ko) 가스레인지용 과열방지 감지봉의 고정브라켓
JP5806245B2 (ja) 調理容器検知装置
JP6300518B2 (ja) 加熱調理機器
KR101061725B1 (ko) 보일러용 가스제어장치
JP6192501B2 (ja) 加熱調理器用の温度検出装置
US20200158346A1 (en) Gas burner assembly for a gas cooking appliance, and gas cooking appliance incorporating said gas burner assembly
JP2011090984A (ja) 誘導加熱調理器
JP5117331B2 (ja) 加熱容器
JP7158712B2 (ja) ガス炊飯器
JP2014067624A (ja) 誘導加熱調理器
KR101381267B1 (ko) 가스레인지용 온도검지유닛의 고정브라켓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180720

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190418

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6532388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250