JP2007329025A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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大象 緒方
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Abstract

【課題】付属の専用調理器用とは異なるセンサを備えていない市販の被加熱物でも安全使用が可能な誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【解決手段】加熱コイル1と、加熱制御を行う制御手段9と、加熱コイル1上のプレート4と、プレート4上に載置して誘導加熱される被加熱物6と、プレート4上面に接してこれを保持するフレーム5と、被加熱物6の温度を検知する第1の温度検知手段7とを備え、制御手段9は、第1の温度検知手段7による温度検知により被加熱物6を加熱制御するとともに検知温度から被加熱物6がプレート4とフレーム5間の段差5aに乗り上げた状態の位置を検知することにより、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御するものである。これによって、市販の被加熱物でも安全使用が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱される鍋などの被加熱物の位置検知機能を有する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、被加熱物が適切な位置に載置されているかどうか確認するために、鍋などの被加熱物にセンサを設けるとともに、調理器本体にもセンサを備え、両センサを反応させて位置を確認するといった誘導加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−51377号公報
しかしながら、前記従来の構成では、適切な位置に被加熱体がセットされた場合には2つのセンサが存在するため、適切な位置と判断して加熱調理を行うことが可能である。しかし、センサが存在しない被加熱物、すなわち市販の鍋などを適切な位置にセットした場合には、位置が不適当と誤った判断されるため、充分な火力が得られず、調理のでき栄えが悪い、または調理不可能となってしまうものであった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、付属の専用調理器用とは異なるセンサを備えていない市販の被加熱物でも安全使用が可能な誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、誘導加熱を行う加熱コイルと、加熱コイルへの高周波電流の供給を制御して加熱制御を行う制御手段と、加熱コイル上に設けられたプレートと、プレート上に載置して誘導加熱される被加熱物と、プレート上面に接してこれを保持するフレームと、プレートの下面に接して被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段とを備え、前記制御手段は、第1の温度検知手段による温度検知により被加熱物を加熱制御するとともに検知温度から被加熱物がプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の位置を検知することにより、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御するものである。
これによって、市販の鍋などを適切な位置にセットした場合には、第1の温度検知手段によって被加熱物が所定の温度以上にならないよう加熱制御できるものであり、また被加熱物が適切な位置に載置されずにプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態にセットした場合には、誘導加熱により被加熱物が発熱してもプレート下面に接している第1の温度検知手段では被加熱物の温度上昇を感度良く検知できないため、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
本発明の誘導加熱調理器は、付属の専用調理器用とは異なるセンサを備えていない市販の被加熱物でも安全使用が可能な誘導加熱調理器を提供することができる。
第1の発明は、誘導加熱を行う加熱コイルと、加熱コイルへの高周波電流の供給を制御して加熱制御を行う制御手段と、加熱コイル上に設けられたプレートと、プレート上に載置して誘導加熱される被加熱物と、プレート上面に接してこれを保持するフレームと、プレートの下面に接して被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段とを備え、前記制御手段は、第1の温度検知手段による温度検知により被加熱物を加熱制御するとともに検知温度から被加熱物がプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の位置を検知することにより、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する誘導加熱調理器としたものである。これによって、市販の鍋などを適切な位置にセットした場合には、第1の温度検知手段によって被加熱物が所定の温度以上にならないよう加熱制御できるものであり、また被加熱物が適切な位置に載置されずにプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態にセットした場合には、誘導加熱により被加熱物が発熱してもプレート下面に接している第1の温度検知手段では被加熱物の温度上昇を感度良く検知できないため、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
第2の発明は、特に、第1の発明において、フレームの温度を検知する第2の温度検知手段を有し、第1、第2の温度検知手段による被加熱物の温度とフレームの温度から、プレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の被加熱物の位置を検知するようにしたことにより、被加熱物が適切な位置に載置されずにプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態にセットした場合には、その位置を第1、第2の温度検知手段による被加熱物の温度とフレームの温度から検知し、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
第3の発明は、特に、第2の発明において、フレームは少なくとも一部が透過性材質よりなるとともに赤外線センサよりなる第3の温度検知手段を有し、第1、第3の温度検知手段による被加熱物の温度から、プレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の被加熱物の位置を検知するようにしたことにより、被加熱物の温度を非接触で検知するため、被加熱物の位置が第1の温度検知手段で制御できない適切な位置でないことを迅速に検知して、精度良く被加熱物の温度を検知して所定値を越えないように安全に制御することができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、制御手段は、第1、第2または第3の温度検知手段によって検知した温度を比較する第1の温度比較手段を備え、第2または第3の温度検知手段によって検知された温度が、第1の温度検知手段によって検知された被加熱物の温度と同等以上である場合に、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、被加熱物が適切な位置に載置されずにプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態を、第1、第2または第3の温度検知手段によって検知した温度を第1の温度比較手段で比較することで検知して被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
第5の発明は、特に、第2〜第4のいずれか1つの発明において、第2の温度検知手段を複数個有するとともに、複数個の第2の温度検知手段による検知結果を比較する第2の温度比較手段を備え、制御手段は、複数個の第2の温度検知手段によって検知されたフレームの温度差が所定温度差以上である場合に、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、第4の発明と同様に、被加熱物が適切な位置に載置されずにプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態では、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、プレートの下面に導電材を有するとともに、フレームは導電物よりなりアースに設置し、制御手段は、導電材に供給した高周波電圧の電圧レベルの変化による被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、被加熱物が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物がフレームと接触しているかどうか確認して被加熱物の温度が所定温度を越えないように制御することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、フレームは重量センサを備え、制御手段は、重量センサによる重量検知による被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、第6の発明と同様に、被加熱物が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物がフレームと接触しているかどうか確認して被加熱物の温度が所定温度を越えないように制御することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、フレームは被加熱物検知コイルを備え、制御手段は、被加熱物検知コイルによる被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、第6の発明と同様に、被加熱物が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物がフレームと接触しているかどうか確認して被加熱物の温度が所定温度を越えないように制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を示すものである。
図に示すように、本実施の形態における誘導加熱調理器は、素線を束ねた撚り線を平板状に巻回して耐熱樹脂製のコイルベース2上に載置され誘導加熱を行う加熱コイル1と、加熱コイル1の下面に略平行に配置した略直方体で棒形状の強磁性体であるフェライト3と、加熱コイル1への高周波電流の供給を制御して加熱制御を行う制御手段9と、加熱コイル1上に3mm程度の隙間をあけて設けられたプレート4と、プレート4上に載置して誘導加熱される少なくとも底面が導電体により構成された鍋などの被加熱物6と、プレート4上面に下面を接した状態で接着しプレート4を保持するフレーム5と、加熱コイル1の中心部に位置しプレート4の下面に接して被加熱物6の温度を検知するサーミスタよりなる第1の温度検知手段7とを備えている。
また、フレーム5の下面には、サーミスタによって構成された第2の温度検知手段8aと、赤外線センサによって構成された第3の温度検知手段8bが設置されている。第2の温度検知手段8aは、フレーム5の下面に接して取り付けられ、フレーム5の温度を検知する。第3の温度検知手段8bは、フレーム5の少なくとも一部が透過性材質よりなる透光フレーム5b下方に装備され、透光フレーム5bを通してフレーム5の上部にある発熱体(被加熱物6)の温度を赤外線波長によって非接触で迅速に精度良く検知する。
そして、前記制御手段9は、第1の温度検知手段7による温度検知により被加熱物6を加熱制御するとともに検知温度から被加熱物6がプレート4とフレーム5間の段差5aに乗り上げた状態の位置を検知することにより、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御するものである。
また、制御手段9はその内部に、高周波インバータ10、温度制御手段11、鍋位置検知手段12、報知手段13、第1の温度比較手段14および第2の温度比較手段15を備えている。
制御手段9の高周波インバータ10から出力される高周波電流を加熱コイル1に供給すると、被加熱物6に渦電流が発生し、ジュール熱によって被加熱物6の底面が発熱する。被加熱物6の熱がプレート4を介して第1の温度検知手段7に熱伝導するため、制御手段9は、その内部の温度制御手段11によって、被加熱物6の温度が所定の温度以上とならないように加熱レベルを低下または停止させるように制御するものである。
制御手段9の鍋位置検知手段12は、被加熱物6がプレート4上から外れてプレート4とフレーム5間の段差5aに乗り上げるといった適切でない状態であると第1の温度検知手段7の検知温度から判断した場合すると、制御手段9は、先に記述したように、被加熱物6の温度が所定の温度以上とならないように加熱レベルを低下または停止させるように制御するものである。また、報知手段13は、被加熱物6位置が適切でない場合、その旨を使用者へと表示、音声、ブザー音あるいはそれらの組み合わせによって報知し、是正するように促すものである。
制御手段9の第1の温度比較手段14は、第1の温度検知手段7と第2の温度検知手段8aまたは第3の温度検知手段8bとの検知温度を比較して、第1の温度検知手段7の検知温度が他の検知温度よりも高ければ、被加熱物6は適切な位置に置かれて加熱され、フレーム5はプレート4の熱伝導によって温度が上昇していると判断する。一方、第2または第3の温度検知手段8a、8bによって検知された温度が、第1の温度検知手段7によって検知された被加熱物6の温度と同等以上である場合は、被加熱物6が適切な位置から外れてフレーム5の段差5aに乗り上げ、被加熱物6底面がプレート5から浮いた状態で加熱していると判断し、制御手段9は、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
制御手段9の第2の温度比較手段15は、複数個設けた第2の温度検知手段8aによる検知結果を比較するものであり、複数個の第2の温度検知手段8aによって検知されたフレーム5の温度差が所定温度差以上である場合に、被加熱物6位置が適切な位置から外れて偏っておりプレート4とフレーム5間の段差5aに乗り上げた状態にあると判断し、制御手段9は、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、安全使用を可能としている。
次に、本実施の形態における誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、鍋などの被加熱物6をプレート4上の適切な位置に置いて加熱した場合、発熱した被加熱物6の熱伝導によって直下にある第1の温度検知手段7は、フレーム5の温度を検知している第2の温度検知手段8aや、赤外線センサによって構成された第3の温度検知手段8bよりも高い温度となり、第1の温度検知手段7による検知温度によって加熱制御される。
一方、図に示すように、被加熱物6がフレーム5の段差5aに乗り上げて載置された場合、被加熱物6の底面はプレート4と密着せずに浮いており、第1の温度検知手段7への熱伝導は、第2の温度検知手段8aと同等であるか、あるいはフレーム5の材質が熱伝導の良い金属などの材質によって構成されておれば、第2の温度検知手段8aの方が良い状態となる。この場合、第2の温度検知手段8aが所定の温度以上にならないように、制御手段9が被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御することによって、第1の温度検知手段7の受熱が悪い被加熱物6位置であっても、被加熱物6が過度に加熱されることなく安全性の高い調理器を実現することができる。
また、第3の温度検知手段8bにより検知された温度についても、第2の温度検知手段8aによる検知温度に基づく制御と同様に、被加熱物6を適切な位置に置いた場合は、第1の温度検知手段7による加熱制御を行う。一方、被加熱物6が第3の温度検知手段8bを備えたフレーム5上に乗り上げた場合、透光フレーム5aを透過してフレーム5上に片浮きした被加熱物6の温度を赤外線センサによって非接触で熱伝導による温度上昇よりも迅速に精度良く高温を検知し、被加熱物6位置が不適切であると判断し、制御手段9が加熱レベルを低下または停止させるように制御することによって、第1の温度検知手段7の受熱が悪い被加熱物6位置であっても、被加熱物6が過度に加熱されることなく安全性の高い調理器を実現することができる。
また、第2の温度検知手段8a、第3の温度検知手段8bによって検知されたフレーム5、透光フレーム5a上の検知温度が高い場合、第1の温度検知手段7による検知温度と第1の温度比較手段14によって比較する。第1の温度検知手段7による検知温度が第2の温度検知手段8a、第3の温度検知手段8bよりも高い場合には、被加熱物6の熱容量が大きい上に温度が高温であるか、または被加熱物6の形状が想定以上に大きいと判断し、第1の温度検知手段7による加熱制御を行う。一方、第2または第3の温度検知手段8a、8bによって検知された温度が、第1の温度検知手段7によって検知された被加熱物6の温度と同等以上である場合は、被加熱物6が適切な位置から外れてフレーム5の段差5aに乗り上げ、被加熱物6底面がプレート5から浮いた状態で加熱していると判断し、制御手段9は、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御し、被加熱物6が過度に加熱されることなく安全性の高い調理器を実現することができる。
なお、本実施の形態では、第1の温度検知手段7が加熱コイル1の中心に配設されているが、中心に限らずプレート4の下面に接して温度を検知し、検知温度によって制御手段9が加熱レベルを低下または停止といった制御を行うのであれば、如何なる場所であっても同等の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器を示すものである。誘導加熱調理器の基本構成は実施の形態1と同じであるのでその説明を省略する。
本実施の形態における誘導加熱調理器は、プレート4が機器の上面へ円形状に露出しており、フレーム5によって周囲が囲まれていると同時に、鍋などの被加熱物6を載置すべき適切な位置がプレート4の露出部である。そして、プレート4の中心部には第1の温度検知手段7、プレート4の周囲には第2の温度検知手段8a、8c、8d、8eが備えられている(個数は4個に限られるものではなく3個または5個以上であってもよい)。第2の温度検知手段8a、8c、8d、8eの配置は、図からあきらかなように、それぞれが加熱コイル1より大きいプレート4の半径以上の距離を保って配置されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、本実施の形態における誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
図に示すように、被加熱物6がプレート4上からずれてフレーム5上に乗り上げた場合、第1の温度検知手段7、第2の温度検知手段8aの上で被加熱物6が発熱するため、微妙な被加熱物6の置き位置によっては、第1の温度検知手段7と第2の温度検知手段8aによる検知温度が概ね同等となり、被加熱物6位置が適切でないことが判別し難い場合がある。
しかしながら、本実施の形態では、被加熱物6がプレート4上からずれている場合は、第2の温度検知手段8c、8d、8eの温度が上昇しないため、複数個の第2の温度検知手段による検知結果を第2の温度比較手段15により比較することで被加熱物6位置が不適切であることを容易に判定することができる。したがって、制御手段9は、複数個の第2の温度検知手段によって検知されたフレーム5の温度差が所定温度差以上である場合に、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御することにより、安全使用を可能としている。
なお、本実施の形態では、複数の第2の温度検知手段8a、8c、8d、8eは、それぞれ加熱コイル1の半径以上に離して設置されているが、隣り合う第2の温度検知手段が加熱コイル1の半径以下の距離で近接して配置されても、一つの第2の温度検知手段に対して他のいずれか一つの第2の温度検知手段が加熱コイル1の半径以上の間隔をあけて設置されることで、被加熱物6が適切な位置でなく第1の温度検知手段7と第2の温度検知手段8aとによる検知温度が同等になったとしても、他の第2の温度検知素子によって被加熱物6位置が不適切である状態を判別できるといった同等の効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態における誘導加熱調理器は、プレート4の下面に導電材31を印刷するとともに、これを制御手段9内部の高周波電圧供給手段33および電圧レベル検知手段34に接続している。フレーム5は導電物よりなりアース接続線32によってアースに設置されている。この構成により、制御手段9は、導電材31に供給した高周波電圧の電圧レベルの変化による被加熱物6の位置検知により、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御する。
このように、本実施の形態においては、被加熱物6が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物6がフレーム5と接触しているかどうか確認して被加熱物6の温度が所定温度を越えないように制御することができる。
また、フレーム5は重量センサ35を備え、制御手段9は、重量センサ35による重量検知による被加熱物6の位置検知により、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御するようにしている。重量センサ35は、本実施の形態においては、フレーム5の下面に備えられた歪ゲージによって構成され、歪ゲージの抵抗値変化によって被加熱物6がフレーム5上に載置されているかどうかを判別する。
このように、本実施の形態においては、重量センサ35を備え、被加熱物6が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物6がフレーム5と接触しているかどうか確認して被加熱物6の温度が所定温度を越えないように制御することができる。
さらに、フレーム5は被加熱物検知コイル36を備え、制御手段9は、被加熱物検知コイル36による被加熱物6の位置検知により、被加熱物6の加熱レベルを低下または停止させるように制御するようにしている。被加熱物検知コイル36は、本実施の形態においては、数十回巻かれたコイルによって構成され、被加熱物検知コイル36に対向するフレーム5は非導電体である絶縁フレーム5cで構成され、制御手段9内部の鍋位置検知手段12は、被加熱物検知コイル36に微小な電流を流して被加熱物6と結合させ、被加熱物検知コイル36上部に誘導加熱される被加熱物6が存在しているかどうかを検知する。
このように、本実施の形態においては、被加熱物検知コイル36を備え、被加熱物6が誘導加熱されて温度が上昇する前に、被加熱物6がフレーム5と接触しているかどうか確認して被加熱物6の温度が所定温度を越えないように制御する。
次に、本実施の形態における誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、導電材31は高周波電圧供給手段33から約400kHz程度の高周波電圧がバイアスされており、電圧レベル検知手段34は導電材31の電圧レベルの変化を検知している。導電材31の電圧レベルは、プレート4上に被加熱物6が載置されてない場合、または被加熱物6がフレーム5に接することなく載置されている場合、高周波電圧供給手段33から印加された電圧レベルは殆ど減衰せずに電圧レベル検知手段34で検知される。しかしながら、図に示すように、被加熱物6がアースに接続されたフレーム5に接触している場合には、導電材31とコンデンサ結合した被加熱物6がアースに接続されるため、高周波電圧供給手段33から導電材31に加えられたエネルギーが放出し、電圧レベル検知手段34によって検知される電圧レベルが減衰する。よって、加熱を開始する前に被加熱物6位置が適切でないことを判断して加熱レベルを低下または停止させるように制御し、使用者に被加熱物6位置を適切な位置へと移動するように報知することができる。
また、制御手段9内部の鍋位置検知手段12は、重量センサ35の抵抗値を検知してフレーム5のプレート4付近に外部からの力が加わっているかどうかを検知し、被加熱物6などがフレーム5上に載置されて力が加えられている場合には被加熱物6位置が適切でないことを判断して、加熱レベルを低下または停止させさせるように制御し、使用者に被加熱物6位置を適切な位置へと移動するように報知することができる。
また、制御手段9内部の鍋位置検知手段12は、被加熱物検知コイル36にパルス状の微小な電流を流した後に電流振幅エネルギーの減衰時間を測定し、被加熱物検知コイル36上に被加熱物6などが載置されていない場合は、被加熱物6とのトランス結合による抵抗成分がなく被加熱物検知コイル36の抵抗成分だけで電流振幅エネルギーが時間をかけて減衰する。一方、被加熱物検知コイル36上に被加熱物6が載置されている場合は、被加熱物6とのトランス結合による抵抗成分も加わって電流振幅エネルギーを即座に減衰させるため、被加熱物6が不適切な位置であるかどうか判断する。被加熱物6位置が適切でない場合に制御手段9は、加熱レベルを低下または停止させるように制御し、使用者に被加熱物6位置を適切な位置へと移動するように報知することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、付属の専用調理器用とは異なるセンサを備えていない市販の被加熱物でも安全使用が可能な誘導加熱調理器を提供することができるので、一般家庭用および業務用として用いることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の断面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の上面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の断面図
符号の説明
1 加熱コイル
4 プレート
5 フレーム
5a 段差
6 被加熱物
7 第1の温度検知手段
8a、8c、8d、8e 第2の温度検知手段
8b 第3の温度検知手段
9 制御手段
12 鍋位置検知手段
14 第1の温度比較手段
15 第2の温度比較手段
31 導電材
32 アース接続線
35 重量センサ
36 被加熱物検知コイル

Claims (8)

  1. 誘導加熱を行う加熱コイルと、加熱コイルへの高周波電流の供給を制御して加熱制御を行う制御手段と、加熱コイル上に設けられたプレートと、プレート上に載置して誘導加熱される被加熱物と、プレート上面に接してこれを保持するフレームと、プレートの下面に接して被加熱物の温度を検知する第1の温度検知手段とを備え、前記制御手段は、第1の温度検知手段による温度検知により被加熱物を加熱制御するとともに検知温度から被加熱物がプレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の位置を検知することにより、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する誘導加熱調理器。
  2. フレームの温度を検知する第2の温度検知手段を有し、第1、第2の温度検知手段による被加熱物の温度とフレームの温度から、プレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の被加熱物の位置を検知するようにした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. フレームは少なくとも一部が透過性材質よりなるとともに赤外線センサよりなる第3の温度検知手段を有し、第1、第3の温度検知手段による被加熱物の温度から、プレートとフレーム間の段差に乗り上げた状態の被加熱物の位置を検知するようにした請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 制御手段は、第1、第2または第3の温度検知手段によって検知した温度を比較する第1の温度比較手段を備え、第2または第3の温度検知手段によって検知された温度が、第1の温度検知手段によって検知された被加熱物の温度と同等以上である場合に、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する請求項2または3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 第2の温度検知手段を複数個有するとともに、複数個の第2の温度検知手段による検知結果を比較する第2の温度比較手段を備え、制御手段は、複数個の第2の温度検知手段によって検知されたフレームの温度差が所定温度差以上である場合に、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する請求項2〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. プレートの下面に導電材を有するとともに、フレームは導電物よりなりアースに設置し、制御手段は、導電材に供給した高周波電圧の電圧レベルの変化による被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  7. フレームは重量センサを備え、制御手段は、重量センサによる重量検知による被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  8. フレームは被加熱物検知コイルを備え、制御手段は、被加熱物検知コイルによる被加熱物の位置検知により、被加熱物の加熱レベルを低下または停止させるように制御する請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010113855A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2010170879A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013038012A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2013054951A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
JP2015162380A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 シャープ株式会社 加熱調理器
JP2016066417A (ja) * 2014-09-22 2016-04-28 ロンシール工業株式会社 建築土木用電磁誘導加熱装置および建築土木用シートの固定構造

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